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JP2879522B2 - 車輌用放電灯の点灯回路 - Google Patents

車輌用放電灯の点灯回路

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JP2879522B2
JP2879522B2 JP31401193A JP31401193A JP2879522B2 JP 2879522 B2 JP2879522 B2 JP 2879522B2 JP 31401193 A JP31401193 A JP 31401193A JP 31401193 A JP31401193 A JP 31401193A JP 2879522 B2 JP2879522 B2 JP 2879522B2
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Japan
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lighting
discharge lamp
circuit
voltage
lamp
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JP31401193A
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昌康 山下
敦之 戸田
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な車輌用放電灯の点
灯回路に関する。詳しくは、矩形波状電圧を放電灯に供
給するとともに、放電灯の点灯初期の所定期間に放電灯
の直流点灯を行うようにした車輌用放電灯の点灯回路で
あって、重負荷(例えば、エンジンスタータ等)の使用
によって電源電圧が急激に低下し、これが放電灯の点灯
周波数に対応する周期より短い周期をもって発生した場
合でも、矩形波状電圧の極性切り換えが行われるように
した新規な車輌用放電灯の点灯回路を提供するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】メタルハライドランプ等の放電灯の交流
点灯に関しては、放電灯に矩形波電圧を供給する方法が
知られている。
【0003】図10は、放電灯への供給電圧Voutと
ランプ電流ILの各波形を示すものであり、矩形波状の
ランプ電流ILには、その極性の切り換え時にゼロクロ
スポイントが存在する。
【0004】図11の上段の図は図10におけるランプ
電流波形の円内の部分を拡大して示すものである。
【0005】放電灯は、これが点灯してから暫くの間は
点灯状態が不安定であり、この間にランプ電流ILがゼ
ロクロスポイントを通過しようとすると、極性反転が行
われずに、図11の下段の図に示すようにランプ電流I
Lがゼロとなってしまい、放電灯の立ち消えがしばしば
発生する。
【0006】そこで、このような不都合を解消するため
には、放電灯の点灯状態が不安定な期間において放電灯
を直流点灯させることが考えられる。
【0007】即ち、図12に示すように、t1に示す点
灯時点から期間Td(以下、「直流点灯期間」とい
う。)が経過するまでの間は放電灯に直流電圧を供給
し、放電灯が不安定な点灯状態を脱してから放電灯に矩
形波電圧を供給すれば良い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な制御では、点灯回路の入力電圧であるバッテリー電圧
が周期的に変動した場合に直流点灯から矩形波点灯への
移行が行われない事態が生じるという問題がある。
【0009】図13はバッテリー電圧Bに変動が生じた
場合のランプ電流ILの変化を概略的に示すものであ
る。
【0010】バッテリー電圧Bが急激に低下した場合
に、ランプ電流ILが低下して放電灯に一時的な立ち消
えが生じると、点灯回路に設けられた点灯判別回路は、
図13のTxの期間に放電灯が不点灯状態にあると判断
し、期間Txを過ぎてランプ電流ILが上昇して再点灯
したと判断された時に所定の制御回路に信号を送出して
直流点灯へと移行させる。
【0011】ところで、バッテリー電圧の変動が周期的
であって、しかも、その周期が直流点灯期間Tdより短
い場合には該期間が延々と継続されることになってしま
う。
【0012】即ち、図14に示すようにバッテリー電圧
Bが低下する度に、ランプ電流ILが一時的に低下して
放電灯の瞬間的な立ち消えが発生し、その後に直流点灯
期間Tdが経過する前にバッテリー電圧Bが低下する場
合には、いつまでたっても直流点灯から矩形波点灯に移
行しないという不都合が生じる。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明車輌用放
電灯の点灯回路は上記した課題を解決するために、直流
電源回路部による直流電圧を矩形波状交流電圧に変換し
て放電灯に供給するための直流−交流変換手段を備えた
車輌用放電灯の点灯回路において、放電灯の点灯又は不
点灯状態を判別する点灯判別回路と、該点灯判別回路に
より放電灯が点灯したことが判別されてから所定の期間
直流−交流変換手段における矩形波の極性反転を停止し
て放電灯を直流点灯させる直流点灯制御回路とを設ける
とともに、放電灯が直流点灯している期間に上記点灯判
別回路により放電灯が不点灯状態であると判別された時
に直流点灯制御回路が直流−交流変換手段に信号を送出
して放電灯の直流点灯を解除し、その後放電灯が再点灯
したことが点灯判別回路により判別されてから矩形波の
極性が反転するのを待って再び放電灯の直流点灯を行う
ようにしたものである。
【0014】
【作用】本発明によれば、放電灯が点灯したことが判別
されてから所定の期間矩形波の極性反転を停止して放電
灯を直流点灯させることによって、放電灯の点灯状態が
不安定な期間において放電灯を直流点灯させることがで
きることは勿論、放電灯が直流点灯している期間に放電
灯が不点灯状態であると判別された時に直流点灯制御回
路が直流−交流変換手段に信号を送出して放電灯の直流
点灯を解除し、その後放電灯が再点灯したことが点灯判
別回路により判別されてから矩形波の極性が反転するの
を待って再び放電灯の直流点灯を行うようにすることに
よって、直流電源電圧が直流点灯期間より短い周期をも
って変動した場合でも矩形波の極性反転が行われ、これ
によって直流点灯の永続を防止することができる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明車輌用放電灯の点灯回路の詳
細を図示した実施例に従って説明する。尚、図示した実
施例は本発明を矩形波点灯方式による自動車用メタルハ
ライドランプの点灯回路1に適用したものである。
【0016】図1は点灯回路1の概要を示すものであ
り、バッテリー2が直流電圧入力端子3、3′間に接続
されている。
【0017】4、4′は直流電源ラインであり、その一
方のプラスライン4上には点灯スイッチ5が設けられて
いる。
【0018】6は直流昇圧回路であり、点灯スイッチ5
を介して供給されるバッテリー電圧の昇圧のために設け
られており、例えば、チョッパー型のDC−DCコンバ
ータの構成が用いられ、後述する制御回路によってその
昇圧制御が行なわれるようになっている。
【0019】7は直流−交流変換回路であり、上記直流
昇圧回路6の後段に設けられ、直流昇圧回路6から送ら
れてくる直流電圧を矩形波電圧に変換するための回路で
ある。
【0020】この直流−交流変換回路7は、図2(a)
に示すように、スイッチの記号で示す半導体スイッチ素
子7(i)(i=1、2、3、4)により構成されるブ
リッジ回路7Aとその駆動制御回路7Bとから成ってい
る。そして、これら半導体スイッチ素子は、半導体スイ
ッチ素子7(1)及び7(4)と、半導体スイッチ素子
7(2)及び7(3)とをそれぞれ対として、駆動制御
回路7Bから送出される制御信号により相反的なスイッ
チング制御が行われる。
【0021】図2(b)は、直列接続とされた半導体ス
イッチ素子7(1)及び7(2)だけを取り出して示す
ものであり、ブリッジの低段側に位置する半導体スイッ
チ素子7(2)が駆動制御回路7Bからの信号によりス
イッチング制御され、高段側の半導体スイッチ素子7
(1)は半導体スイッチ素子7(2)とは相反的にオン
/オフされるように構成されている。
【0022】即ち、半導体スイッチ素子にFETを使っ
た場合において、半導体スイッチ素子7(1)に相当す
るNチャンネルMOSFETは、そのゲートがソースに
接続され、出力がソースから取り出されるようになって
おり、ダイオードD7のアノードに所定電圧Vccが供
給され、該ダイオードD7のカソードがコンデンサC7
を介してFETのソースに接続されるとともに抵抗R7
を介してゲートに接続されている。よって、低段側の半
導体スイッチ素子7(2)がオン状態である時には高段
側のFETのゲート−ソース間電圧がゼロとなって該F
ETはオフ状態となり、この間にコンデンサC7が充電
される。そして、低段側の半導体スイッチ素子7(2)
がオフ状態になると、コンデンサC7の充電電圧が抵抗
R7を通して高段側のFETのゲートに供給され、該F
ETがオン状態となる。このように高段側のFETのオ
ン状態はコンデンサC7のエネルギーのみによって維持
される。
【0023】尚、駆動制御回路7Bの構成については後
述する。
【0024】8はイグナイタ回路であり、上記直流−交
流変換回路7の後段に配置され、交流出力端子9、9′
間には定格電力35Wのメタルハライドランプ10が接
続されるようになっている。
【0025】11は直流昇圧回路6の出力電圧を制御す
るための制御回路であり、直流昇圧回路6の出力端子間
に設けられた電圧検出抵抗12、12によって検出され
る直流昇圧回路6の出力電圧に対応した電圧検出信号が
入力される。
【0026】また、直流昇圧回路6と直流−交流変換回
路7とを結ぶグランドライン上に設けられた電流検出抵
抗13によって、直流昇圧回路6の出力電流に対応した
電流検出信号が電圧変換されて制御回路11に入力され
るようになっている。
【0027】尚、本実施例ではメタルハライドランプ1
0のランプ電圧やランプ電流の相当信号を直流昇圧回路
6の出力段から得るようにしているが、これらを直接的
に検出するような構成を採用しても良いことは勿論であ
る。
【0028】制御回路11は以上の検出信号に応じた制
御信号を発生して直流昇圧回路6に送出し、その出力電
圧を制御することで、メタルハライドランプ10の始動
状態に合せた電力制御を行い、ランプの始動時間や再始
動時間を短縮して速やかに定電力制御へと移行させるよ
うになっており、V(電圧)−I(電流)制御部14と
PWM(パルス幅変調)制御部15を有する。
【0029】V−I制御部14は所定の制御曲線に基づ
いてメタルハライドランプ10の点灯制御を行うように
構成されており、直流昇圧回路6の出力電圧に関する検
出信号が電圧検出抵抗12、12から送られて来ると、
検出信号に応じた電流指令値を演算により求め、これと
電流検出抵抗13による電流検出値とを比較して指令信
号をPWM制御部15に送出するようになっている。
【0030】PWM制御部15は、V−I制御部14か
らの指令信号に応じてパルス幅が可変される信号を生成
し、これを直流昇圧回路6の半導体スイッチ素子への制
御信号として送出するようになっている。
【0031】16は点灯判別回路であり、上記電流検出
抵抗13による検出電流が所定の基準値以上であるか否
かによってメタルハライドランプ10の点灯又は不点灯
状態の判別を行うものである。
【0032】図3は点灯判別回路16の構成例を示すも
のであり、電流検出抵抗13の端子電圧の増幅電圧を所
定の基準電圧と比較することによって2値化された出力
信号を得るように構成されている。
【0033】即ち、電流検出抵抗13の端子電圧はアン
プ17に入力され、その増幅出力と基準電圧Erefと
がコンパレータ18により比較されるようになってお
り、増幅出力が基準電圧より大きい場合にメタルハライ
ドランプ10が点灯状態となっていると判断してH(ハ
イ)信号を出力し、増幅出力が基準電圧以下の場合にメ
タルハライドランプ10が不点灯状態となっていると判
断してL(ロー)信号を出力する。そして、この点灯判
別信号が後段の直流点灯制御回路19に送出される。
【0034】直流点灯制御回路19は、ランプの点灯初
期のようにランプが不安定な状態にある時には所定の直
流点灯期間に亘って直流点灯を行い、この直流点灯期間
中は直流−交流変換回路7による矩形波電圧の極性反転
を禁止するとともに、直流点灯期間中にランプの立ち消
えが生じた場合には直流点灯を解除するようになってい
る。そして、直流点灯期間中にランプに立ち消えが生じ
てから矩形波電圧の極性反転がなされるまでの間にラン
プが再点灯しても、この間は直流点灯に移行しないよう
に制御が行われる。
【0035】図4は直流点灯制御回路19の構成例を示
すものであり、トリガ及びリセット動作可能な単安定マ
ルチバイブレータを2個用いて構成されている。
【0036】単安定マルチバイブレータ20、21は、
ポジティブエッジトリガのA入力端子とネガティブエッ
ジトリガのB入力端子、Q出力端子を有し、T1、T2
端子に外付けされる時定数素子(コンデンサ及び抵抗)
によって出力パルスの幅を設定することができるように
なっている。尚、リセット端子であるCD端子はネガテ
ィブエッジ入力とされている。
【0037】点灯判別回路16からの判別信号はNOT
ゲート22を介して前段の単安定マルチバイブレータ2
0のA入力端子及び後段の単安定マルチバイブレータ2
1のB入力端子にそれぞれ送出される。
【0038】単安定マルチバイブレータ20のT1端
子、T2端子に外付けされるコンデンサ23の静電容量
及び抵抗24の抵抗値は、Q出力のパルス幅が矩形波電
圧の周期の2分の1倍以上乃至1倍未満の期間となるよ
うに設定されている。
【0039】そして、単安定マルチバイブレータ20の
Q出力はダイオード25を介して単安定マルチバイブレ
ータ21のB入力端子に送出される。尚、単安定マルチ
バイブレータ20のB入力端子、CD端子には所定の電
源電圧Vccが供給されている。
【0040】単安定マルチバイブレータ21では、B入
力端子が使われ、そのT1端子、T2端子に外付けされ
るコンデンサ26の静電容量及び抵抗27の抵抗値によ
って直流点灯期間に相当するパルス幅が設定されてい
る。
【0041】そして、単安定マルチバイブレータ21の
Q出力が直流点灯制御回路19の出力信号としてダイオ
ード28を介して直流−交流変換回路7の駆動制御回路
7Bに送出される。
【0042】29、30はダイオード、31はNOTゲ
ートであり、ダイオード29、30のアノード及びNO
Tゲート31の入力端子には電圧Vccがかかっってい
る。そして、ダイオード29のカソードが単安定マルチ
バイブレータ20のA入力端子に接続され、ダイオード
30のカソードが単安定マルチバイブレータ21のQ出
力端子に接続されている。また、NOTゲート31の出
力が該NOTゲート31に対して逆接続のダイオード3
2を介して単安定マルチバイブレータ21のCD端子に
接続されており、該CD端子は抵抗33によりプルアッ
プされている。
【0043】ブリッジ回路7Aの駆動制御回路7Bは、
図5に示すように、発振部34、カウンタ35及びフリ
ップフロップ36を有し、カウンタ35の出力が後段の
フリップフロップ37及びデッドタイム設定部38を介
してブリッジ回路7Aの低段側の半導体スイッチ素子7
(2)、7(4)に制御信号として送出される。
【0044】発振部34によって発生される基本クロッ
ク信号は、カウンタ35のクロック入力端子(ネガティ
ブエッジ)とフリップフロップ36のクロック入力端子
(ポジティブエッジ)にそれぞれ送出される。
【0045】カウンタ35にはリップルキャリーカウン
タが用いられ、その特定段数の出力(Q10)がフリッ
プフロップ36のD入力端子に送出されるとともに、N
OTゲート39を介してフリップロップ36のリセット
端子(R)に送出される。そして、カウンタ35のリセ
ット端子(R)には、直流点灯制御回路19の出力信号
が入力されるとともに、フリップフロップ36のQ出力
がダイオード40を介して供給されるようになってい
る。
【0046】図6は、メタルハライドランプ10の正常
点灯時における直流点灯制御回路19の動作を説明する
ためのタイムチャート図であり、「So(16)」は点
灯判別回路16の出力信号、「Sb(21)」は単安定
マルチバイブレータ21のB入力信号、「So(2
1)」は単安定マルチバイブレータ21のQ出力信号、
「So(35)」はカウンタ35の出力信号をそれぞれ
示している。
【0047】また、図7は直流点灯制御部の出力信号が
L信号である場合のブリッジ回路7Aの駆動制御回路7
Bの動作を説明するためのタイムチャート図であり、
「Scl(34)」は発振部34によるクロック信号、
「S ̄cl(34)」はScl(34)の反相信号、
「So(36)」はフリップフロップ36のQ出力、
「S ̄o(36)」はフリップフロップ36のQバー出
力をそれぞれ示している。尚、「So(35)」はカウ
ンタ35の出力信号である。
【0048】メタルハライドランプ10の点灯により、
Hレベルの点灯判別信号が直流点灯制御回路19に入力
されると、単安定マルチバイブレータ21のB入力Sb
(21)が立ち下がり、設定された直流点灯期間におい
て単安定マルチバイブレータ21のQ出力So(21)
がH信号となる。
【0049】よって、この間駆動制御回路7Bのカウン
タ35がリセットされるため、カウンタ35の出力So
(35)がL信号に固定され、ブリッジ回路7Aの半導
体スイッチ素子の切換制御が行われないので、メタルハ
ライドランプ10の直流点灯が行われる。
【0050】直流点灯期間が経過して、直流点灯制御回
路19の単安定マルチバイブレータ21のQ出力So
(21)がL信号になると、カウンタ35に対するリセ
ットが解除される。
【0051】よって、カウンタ35はクロック信号に対
する所定段数の分周出力を後段のフリップフロップ36
に送出することになるが、フリップフロップ36のQ出
力So(36)がダイオード40を介してカウンタ35
のリセット端子に送られるため、カウンタ35の出力
は、瞬間的に発生するパルス信号となる。そして、この
信号が後段のフリップフロップ37によってさらに分周
されて、デューディーサイクルが50パーセントの矩形
波パルスに整形される。フリップフロップ37のQ出力
及びQバー出力はデッドタイム設定部38を経てブリッ
ジ回路7Aの低段側の半導体スイッチ素子7(2)、7
(4)にそれぞれ送られるため、これら半導体スイッチ
素子がほぼ交互に切り換えられる。
【0052】以上のように直流点灯制御回路19では、
その単安定マルチバイブレータ21によって直流点灯期
間が設定されるようになっており、直流点灯制御回路1
9の出力信号がH信号である場合に矩形波の極性反転が
禁止され、メタルハライドランプ10の直流点灯が行わ
れる。
【0053】図8はバッテリー電圧の急激な変動が設定
された直流点灯期間よりも短い周期で繰り返し発生した
場合の直流点灯制御回路19の動作を説明するためのタ
イムチャート図であり、(a)はバッテリー電圧の変動
とランプ電流との関係を主として示し、また、(b)は
(a)におけるバッテリー電圧の激変の瞬間tsについ
て時間軸を拡大して示すものである。尚、図中、「B」
はバッテリー電圧、「IL」はランプ電流、「Scd
(21)」は単安定マルチバイブレータ21のCD入力
信号をそれぞれ示している。尚、So(16)、Sb
(21)、So(21)については前述した通りであ
る。
【0054】上述したようにメタルハライドランプ10
が点灯して間もない時期に直流点灯が行われることにな
るが、図8(b)に矢印Dで示すように、直流点灯期間
においてメタルハライドランプ10が一時的に立ち消え
た場合には、点灯判別信号がL信号になったときに直流
点灯制御回路19のダイオード29、30のカソードが
ともにHレベルとなる。よって、NOTゲート31の入
力がHレベルで、その出力がLレベルになり、単安定マ
ルチバイブレータ21のCD入力がLレベルとなってこ
れがリセットされるので、そのQ出力信号So(21)
がL信号になる。上述したようにSo(21)は、これ
がH信号のとき駆動制御回路7Bのカウンタ35のリセ
ット信号として利用され、この間メタルハライドランプ
10の直流点灯が行われるので、So(21)のL信号
は直流点灯の解除を意味する。
【0055】また、点灯判別信号がH信号からL信号に
なると、直流点灯制御回路19の前段の単安定マルチバ
イブレータ20のA入力が立ち上がり、よって、そのQ
出力端子には抵抗23及びコンデンサ24によって規定
される期間(矩形波の周期の2分の1倍以上1倍未満の
期間)に亘ってH信号が出力され、この間に矩形波の極
性が切り換る。
【0056】そして、この期間の経過後に直流点灯が開
始される。つまり、前段の単安定マルチバイブレータ2
0のQ出力がLレベルになり、後段の単安定マルチバイ
ブレータ21が作動する。
【0057】このように、ランプの立ち消えが生じた時
点から矩形波の極性反転がなされるまでの間は、たとえ
ランプが直ちに再点灯したとしても直流点灯に移行しな
いように制御が行われる。
【0058】尚、直流点灯の再開にあたって、直流点灯
期間が短縮される訳ではなく、直流点灯期間におけるラ
ンプの瞬間的な立ち消えが生じたときに直流点灯を解除
しているので、図9に示すように、前段の単安定マルチ
バイブレータ20による矩形波の極性反転のための待ち
期間が経過した時点を起点とした新たな直流点灯が始ま
り、予め設定された直流点灯期間が常に保証される。
【0059】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明車輌用放電灯の点灯回路によれば、放電灯が
点灯したことが判別されてから所定の期間矩形波の極性
反転を停止して放電灯を直流点灯させることによって、
放電灯の点灯状態が不安定な期間において放電灯を直流
点灯させることができ、しかも、放電灯が直流点灯して
いる期間に放電灯が不点灯状態であると判別された時に
放電灯の直流点灯を解除し、その後放電灯が再点灯した
と判別されてから矩形波の極性が反転するのを待って再
び放電灯の直流点灯を行うようにすることによって、重
負荷(エンジンスタータ等)の使用に起因する電源電圧
の周期的な変動によって生じる直流点灯状態の永続を防
止することができる。
【0060】尚、上記実施例において示した具体的な回
路構成は何れも本発明の具体化に当たってのほんの一例
を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的
範囲が限定的に解釈されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車輌用放電灯の点灯回路の概要を
示す回路ブロック図である。
【図2】図1の直流−交流変換回路の構成例を示す図で
あり、(a)は全体の構成を示す図、(b)は(a)の
1点鎖線の円内に相当する回路部分の具体的な構成を示
す図である。
【図3】点灯判別回路の構成例を示す回路図である。
【図4】直流点灯制御回路の構成例を示す回路図であ
る。
【図5】直流−交流変換回路における駆動制御回路の構
成例を示す回路図である。
【図6】放電灯の正常点灯時における直流点灯制御回路
の動作を説明するためのタイムチャート図である。
【図7】直流点灯が解除された状態におけるブリッジ回
路の動作を説明するためのタイムチャート図である。
【図8】バッテリー電圧の急激な変動が設定された直流
点灯期間よりも短い周期で繰り返し発生した場合の直流
点灯制御回路の動作を説明するためのタイムチャート図
であり、(a)はバッテリー電圧の変動とランプ電流と
の関係を主として示し、(b)は(a)におけるバッテ
リー電圧の激変の瞬間tsについて時間軸を拡大して各
部の状態を示す。
【図9】直流点灯期間におけるランプの瞬間的な立ち消
えとその後の直流点灯期間との関係について説明するた
めのタイムチャート図である。
【図10】放電灯への供給電圧Voutとランプ電流I
Lの各波形を示す図である。
【図11】ランプ電流のゼロクロスについて説明するた
めの図である。
【図12】放電灯の直流点灯についての説明図である。
【図13】バッテリー電圧Bの変動が生じた場合のラン
プ電流ILの変化を概略的に示す図である。
【図14】バッテリー電圧の変動が周期的であって、そ
の周期が直流点灯期間より短い場合に発生する直流点灯
期間の継続について説明するための図である。
【符号の説明】
1 車輌用放電灯の点灯回路 2、6 直流電源回路部 7 直流−交流変換手段 10 放電灯(メタルハライドランプ) 16 点灯判別回路 19 直流点灯制御回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源回路部による直流電圧を矩形波
    状交流電圧に変換して放電灯に供給するための直流−交
    流変換手段を備えた車輌用放電灯の点灯回路において、
    放電灯の点灯又は不点灯状態を判別する点灯判別回路
    と、該点灯判別回路により放電灯が点灯したことが判別
    されてから所定の期間直流−交流変換手段における矩形
    波の極性反転を停止して放電灯を直流点灯させる直流点
    灯制御回路とを設けるとともに、放電灯が直流点灯して
    いる期間に上記点灯判別回路により放電灯が不点灯状態
    であると判別された時に直流点灯制御回路が直流−交流
    変換手段に信号を送出して放電灯の直流点灯を解除し、
    その後放電灯が再点灯したことが点灯判別回路により判
    別されてから矩形波の極性が反転するのを待って再び放
    電灯の直流点灯を行うようにしたことを特徴とする車輌
    用放電灯の点灯回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された車輌用放電灯の点
    灯回路において、直流点灯制御回路が直流−交流変換手
    段に信号を送出して放電灯の直流点灯を解除してから放
    電灯が再点灯して矩形波の極性が切り換わった後に、予
    定された期間をもって放電灯の直流点灯が再開されるよ
    うにしたことを特徴とする車輌用放電灯の点灯回路。
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