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JP2877534B2 - 全反射型蛍光x線分析方法及び分析装置 - Google Patents

全反射型蛍光x線分析方法及び分析装置

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JP2877534B2
JP2877534B2 JP2347991A JP2347991A JP2877534B2 JP 2877534 B2 JP2877534 B2 JP 2877534B2 JP 2347991 A JP2347991 A JP 2347991A JP 2347991 A JP2347991 A JP 2347991A JP 2877534 B2 JP2877534 B2 JP 2877534B2
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ray
sample
total reflection
fluorescent
rays
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JP2347991A
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朝雄 中野
潔 尾形
裕子 竹原
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全反射型蛍光X線分析
方法及び分析装置に係り、特にX線光学系の改良に関
し、試料表面にある微量な物質の検出を高感度で行なう
のに好適な全反射型蛍光X線分析方法及び分析装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】全反射型蛍光X線分析装置は、X線源、
モノクロメ−タ、蛍光X線検出器、試料測定条件設定機
構、これらを取付けるための真空容器及び真空排気装置
と装置全体の動作制御とデ−タ処理をする制御装置とか
ら構成される。全反射型蛍光X線超微量分析の感度性能
は、主に試料を照射するX線ビ−ム強度の向上と試料か
ら発生するX線の散乱量の抑制で決定される。従来の装
置では例えば「X線分析の進歩」19,p237−24
9(1988)にあるように、X線源からのビ−ムをコ
リメ−タを通して直接試料に入射するか、あるいは「日
本結晶学会誌」27,p61−72(1985)にある
ように、X線源からのビ−ムを平板結晶で分光し、X線
ビ−ムの電気ベクトルを試料表面と並行の条件で試料に
入射していた。この条件で試料表面から数mm離れた位
置に蛍光X線検出器を設置し試料表面から放出される蛍
光X線を測定し、微量な物質の元素の同定及び存在量の
定量分析を行なっていた。
【0003】このような分析方法及び装置構成では、超
微量分析の感度を上昇させるための手段として、X線源
に大形の回転陽極型を用いるか、あるいはシンクロトロ
ン放射光を用い、試料に入射するX線ビ−ムの強度を大
きくとる以外には方法がなかった。ところが、このよう
な方法を用いると必然的にX線源から試料までの距離が
長くなり、大形のX線源を用いても線源の能力増加が結
果的に照射X線ビ−ムの強度増加に充分反映されない。
また、試料表面での散乱X線量が増加することによる蛍
光X線検出器の飽和時間増加による検出効率の低下があ
り、充分な感度上昇にはつながらないという欠点があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は上記従来の問題点を解消することにあり、その第
1の目的は、従来と同等な出力のX線源を用いた場合で
も、X線の分光光学系を改良し、試料に入射するX線ビ
−ムの強度を実質的に従来より増大すると共に、X線ビ
−ムの電気ベクトルを試料表面に垂直な成分を支配的に
することにより、試料表面での散乱X線強度を抑制し、
従来技術より超微量分析の感度を上昇させることのでき
る改良された全反射型蛍光X線分析方法を提供すること
にあり、第2の目的は、その分析装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、試料に照射
するX線ビ−ム系として複数のX線ビ−ムが試料の分析
位置で交差するような照射光学系とすることにより、試
料に入射するX線ビ−ムの強度を実質的に増大させ上記
目的を達成するものである。さらにまた、本発明では、
モノクロメ−タ−としてX線源から放射されるX線ビ−
ムを単色化し、しかも集光可能な湾曲型分光結晶を用
い、単色化を行なう際の回折現象で定まる偏光選択性を
利用して、X線ビ−ムの電気ベクトルを試料表面に垂直
な成分を支配的にすることにより、試料表面での散乱X
線強度を抑制し、超微量分析の感度を上昇させるもので
ある。なお、複数のX線ビ−ムを取り出す手段として
は、同一のX線源にそれぞれ異なる複数個の取り出し口
を設けて取り出すようにしてもよいし、予めそれぞれ独
立の異なるX線源を設けて、複数個のX線ビ−ムを取り
出すようにしてもよい。
【0006】
【作用】本発明の試料に照射するX線光学系は、同一の
X線源の複数個のX線取り出し口から得られる、もしく
は予めそれぞれ独立に設けられた複数個の異なるX線源
から得られるX線ビ−ムを、X線モノクロメ−タ−を用
いて単色化させた上、試料上で交差させ、この交差部分
のX線強度を大きくとることで、交差させたX線ビ−ム
の数だけ試料へのX線照射強度を大きくすることがで
き、その結果として分析感度を上昇させることができ
る。また、X線源から取り出したX線ビ−ムを単色化
し、かつ集光する湾曲型モノクロメ−タ−を使用するこ
とで、X線ビ−ムの電気ベクトルが試料表面の垂直方向
成分を最大とするような光学系を構成することができ、
蛍光X線検出器に入射する試料からの散乱X線量を減少
させ、分析感度を上昇させることができる。
【0007】本発明の全反射型蛍光X線分析装置におい
て、X線ビ−ムの行路を真空容器内に設置し、X線源の
位置、モノクロメ−タ−の位置及び試料の位置を真空容
器外部から移動制御できるような制御機構を備えたこと
により、外部からの光学系の調整が容易となる。また、
試料表面を照射するX線ビ−ムの位置と蛍光X線検出器
に対し試料位置を真空容器外部から水平あるいは回転移
動できるような制御機構を備えたことにより、大面積試
料の面分析が高感度で行なえる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により具体的
に説明する。 (1)原理説明 図1及び図2は、本発明の原理説明図を示したもので、
以下これらに従って説明する。図1において、1はX線
発生装置、2は実際にX線を発生するX線源である。X
線源2で発生したX線ビ−ム3はX線発生装置1とその
外部とを真空遮断するX線透過窓4及び不要なX線を遮
断するためのスリット5を通して、X線源2を中心とし
て発散的に湾曲型分光結晶6に入射する。なお、X線ビ
−ム3の取り出し窓となるX線透過窓4は、図示のよう
に2ヵ所に設けられ2本のX線ビ−ムが取り出せるよう
に構成されている。ここで湾曲型分光結晶6の凹面部に
入射したX線ビ−ム3は、湾曲型分光結晶6で回折さ
れ、単色化されて波長λのみからなるX線ビ−ム7とな
り、分光結晶等から発生する蛍光X線を抑制するスリッ
ト8を通して収束点9に向かう。収束点9を通過した
後、X線ビ−ム7と同様な経路を通過してきたもう一方
のX線ビ−ム10と交差し、この交差部分のX線強度を
大きくとることができる。そして試料は、図示されてい
ないがこの交差部分を含む位置に設置される。
【0009】本実施例では1つのX線源2から得られる
2本のX線ビ−ムを使用する例を示したが、それぞれ独
立に設けられた複数のX線源から放出されたX線ビ−ム
がそれぞれのX線光学系を経て交差する構成としても同
様に交差部分のX線強度を大きくとることができる。次
に、図2を用いて、湾曲型分光結晶によるX線の分光と
収束について説明する。X線源2から発散的に放射され
たX線ビ−ムは湾曲型分光結晶6の凹面部に入射する。
湾曲型分光結晶6は厚さ方向の原子面の周期dをもつ単
結晶を半径2Rで弾性変形させた後半径Rで内面を切削
したものである。このようにX線の回折に関与する原子
面を円筒面とすると、湾曲型分光結晶6の円筒面内面に
対してX線源2の1点から放出されるX線で円筒面の内
面全面で次式1に示すブラッグの法則が満足される幾何
学的条件が成立する光路を通り、収束点9に到達する。
【0010】
【数1】2d・sinθ=n・λ ……(1) ここで、θは回折角を意味し、波長λは試料を照射する
X線の波長であり、nは回折の次数である。このとき、
X線源2、湾曲型分光結晶6及び収束点9の幾何学的関
係は図2に示すようになり半径Rの円周上に位置する。
ここで、湾曲型分光結晶6がX線源2及び収束点9に張
る角度φは、湾曲型分光結晶6の円周上の弧の長さΛと
すると次式2のような関係になる。
【0011】
【数2】φ(ラジアン)=Λ/4R ……(2) 本実施例では、湾曲型分光結晶6をNi単結晶で構成
し、弧の長さΛを100mm、半径Rを200mmとし
て、X線源2が発生するX線ビ−ムの1/8ラジアンを
分光収束し、2つの光学系(X線ビ−ム3、10)を使
用することにより平面内2πラジアンに発散するビ−ム
のうち1/4ラジアンを試料位置に分光収束する。X線
源2が発生するX線ビ−ムは特性X線の他、波長が連続
的な制動輻射によるX線も含まれるが、スリット8を通
して分光収束光学系を通過させることにより、式1で選
択される波長λのみが図示されていない試料に照射され
る。
【0012】今、ここで使用する試料に照射するX線の
波長をAuのLα線(λ=0.12764nm)とし、
湾曲型分光結晶の原子面をNi単結晶の<311>とす
ると周期はd=0.10624nmであるから、式1に
より回折角はθ=36.921°となる。X線源2から
放射されるX線ビ−ムは偏光性が無いが、分光結晶6で
回折されると、回折に関与する原子面に垂直な方向の電
気ベクトルの成分は減少する。この偏光性を含めた回折
後のX線強度は次式3で表され偏光因子pと呼ばれる。
【数3】p=(1+cos2θ)/2 ……(3)
【0013】本実施例によれば、回折角θから原子面に
垂直な方向の電気ベクトルの成分は全X線強度の25%
程度まで減少する。この値は、偏光性を考慮しないX線
光学系を使用した場合の1/3程度となる。これによ
り、試料面に垂直な方向の電気ベクトルが増し、水平な
方向の電気ベクトルが減少し、試料表面での入射X線ビ
−ムの散乱強度を小さく抑制することができる。本実施
例では、X線をAuLα線としたが、X線はFe,C
o,Cu,Mo,AgのKα線あるいはKβ線,又はT
a,W,Re,Os,Ir,PtのLα線あるいはLβ
線等でも同様な効果が得られる。同様に、湾曲型分光結
晶6はNi単結晶としたが、その他、例えばCu,S
i,Ge,SiO2,LiF等の単結晶を使用すること
が可能である。
【0014】(2)X線発生装置の説明 (2)−1 回転陽極部について 次に本実施例に用いたX線発生装置1の回転陽極部につ
いて、図3に示した縦断正面図により説明する。冷媒1
4の流路を設けた二重中空回転軸15を有する回転陽極
16は電子ビ−ム照射面17の裏側の部分で充分な冷媒
の流速が得られるよう仕切板18が設けられている。こ
の回転陽極16は、所望のX線が得られる金属単体ある
いは、熱伝導性能の高い下地金属の表面に所望のX線が
得られる金属膜を施した積層体で構成された円筒形状を
成している。ハウジング19のフランジ20より回転陽
極側は高真空中に設置されるため、回転真空シ−ル21
により高真空と大気とを隔絶する。二重中空回転軸15
を保持する軸受22は、軸受取付け枠23に内設され回
転真空シ−ル21の近傍位置に設置する。
【0015】電動機の回転子24は二重中空回転軸15
の中央部付近に直接固定される。電動機の固定子25は
回転子24を取り囲むようにハウジング19の内側に設
置される。回転電極26は回転陽極16で捕らえた電子
ビ−ムの電流が、ブラシ27及びブラシ抑え用バネ及び
ネジ28及びハウジング19を通して図3には記載して
ない電子ビ−ム用高電圧電源の接地電位側に接続される
よう設置されたものである。
【0016】軸受22と対を成す軸受29は軸受取付け
枠30に内設される。冷媒回転シ−ル31及び32は、
それぞれ、冷媒出口マウント33及び冷媒入口マウント
34に内設され、冷媒が漏洩することを防ぐ。冷媒外部
放出用円板35は、冷媒回転シ−ル31が損傷して二重
中空回転軸15の外周に沿って漏洩が生じたとき、回転
により、冷媒をハウジング19の外部に放出するための
安全機構である。更に、冷媒外部放出用円板35には、
永久磁石小片36が設置され、回転検出機構37によ
り、回転陽極16の回転の状態が把握できるようになっ
ており、回転速度が低いときあるいは、事故により回転
が不能になったとき、回転陽極16への電子ビ−ム照射
を遮断できるようになっている。
【0017】陽極16への電子ビ−ム照射可能最大電力
Gは、陽極材料の融点をTm、熱伝導率をg、比熱を
C、回転陽極直径をD、回転速度をNとすると次式4の
ように表わされる。
【数4】 ここで、aは比例係数を意味する。式4の定数のうち、
Tm、g、Cは陽極材料を決めると一義的に決定される
ものであり、装置設計上で決定できるものはNおよびD
である。
【0018】ここで、陽極直径Dを大きくとるとX線発
生管が大形となる。従来装置では、プ−リ−等の回転駆
動機構を介して回転陽極を駆動していたため、振動等の
問題から充分な回転速度が得られず、陽極の直径を大き
くして電子ビ−ム照射電力Gを大きくとるようにしてい
た。本発明では回転陽極16の回転軸15と駆動電動機
(回転子24)が一体となっているため、回転数を大き
くとっても振動等の問題が発生しない。従って、Nを大
きくとることにより小形でも従来と同等以上の電子ビ−
ム照射電力Gを得ることが可能となっている。本実施例
ではDを70mmとして、インバ−タ−モ−タ−(高周
波モ−タ−)を用いて回転速度Nを9000回転毎分と
することにより、回転軸方向の電子ビ−ム照射長1m
m、回転軸直交方向の電子ビ−ム照射長0.4mmで約
5kWの電子ビ−ム照射電力を得ている。この電力値は
同等のDをもつ従来装置の約2倍の値である。
【0019】(2)−2 X線発生装置の構成について 次に、図4を用いて本実施例のX線発生装置1の構成に
ついて説明する。図4において、16は回転陽極、39
は回転陽極に電子ビ−ムを照射するための電子銃、40
は電子銃から電子ビ−ムを放射するための高電圧電源、
41は回転陽極16及び電子銃39を取付けるための真
空容器、42は真空容器を高真空に保持するための真空
排気装置である。本実施例では電子銃39の熱電子放射
源には回転陽極への汚染が少ないLaB6を用いた。ま
た真空排気装置42には中真空から高真空領域で排気速
度が大きいタ−ボ分子ポンプを用いた。
【0020】(3)全反射型蛍光X線分析装置の構成例 次に、図5を用いて本実施例の全反射型蛍光X線分析装
置について説明する。図5において、1はX線発生装
置、44は分光収束X線光学系、45は超微量分析を行
なう試料、46は試料をX線の全反射条件に設定しかつ
試料のX線ビ−ム照射位置を自由に選択できる試料設定
機構、47は全反射条件を求めるための反射X線強度検
出器、48は全反射条件の試料から放出される蛍光X線
を測定するための蛍光X線検出器、49は反射X線強度
検出器及び蛍光X線検出器のデ−タを基にX線発生装置
1、分光収束X線光学系44、試料設定機構46を制御
するためのデ−タ処理制御装置、50はX線の全経路を
真空に保つための真空容器である。ここで、蛍光X線検
出器48は、試料から放出され検出器に入射するX線の
エネルギ−に比例した電圧パルスを出す型のものであ
る。本実施例では、Si(Li)検出器を用いた。この
検出器は、蛍光X線エネルギ−の分解能を0.2keV
より高くとることができ、この検出器の出力をデ−タ処
理制御装置49のアナログ−デジタル(A/D)変換器
を通してマルチチャネルメモリ−に積算することによ
り、蛍光X線スペクトルを得ることができる。
【0021】(4)試料分析結果 本実施例では、試料を励起するためのX線ビ−ムとして
AuのLα線を用いたが、そのX線の波長とエネルギ−
は0.12764nm及び9.712keVである。従
って、元素のK殻励起の蛍光X線としてはZn(8.6
30keV)より小さな原子番号の元素について測定が
可能である。例えば、Fe(6.398keV),Co
(6.924keV),Ni(7.471keV)及び
Cu(8.040keV)等を充分区別可能な蛍光X線
スペクトルを得ることができる。試料に含まれるこれら
元素の量は図6に示す各蛍光X線ピ−クの積分強度に比
例しマルチチャンネルメモリ−に積算されたスペクトル
を解析することにより、微量な元素の存在量を測定する
ことができる。このとき、試料からの散乱X線強度が大
きいと、エネルギ−9.712keVの試料を励起する
ためのX線ビ−ムが蛍光X線検出器48に入射し、微量
な蛍光X線の検出を困難にすることがある。とくにZn
(8.630keV)の蛍光X線は、図6に示すように、
測定された蛍光X線スペクトル上で入射X線の巨大な散
乱ピ−クにより精密な積分強度が得難くなる。また、散
乱X線強度が大きいとA/D変換のための時間が無用な
散乱強度測定に使用され、検出器及びA/D変換器の不
感時間が長くなるため、実質的な感度が低下することに
なる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来と同出力のX線源を用いた場合でも、高能率なX線
分光光学系により、試料に入射するX線ビ−ムの強度を
従来より大きくとるとともに、X線ビ−ムの電気ベクト
ルを試料表面に垂直な成分を支配的にすることにより、
試料表面での散乱X線強度を抑制し、従来技術より超微
量分析の感度を格段に上昇させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する複数X線ビ−ムを利用
した分光収束型光学系の概念図である。
【図2】湾曲型分光結晶によるX線の分光と収束につい
ての原理説明図である。
【図3】本発明の一実施例に用いたX線発生装置の回転
陽極部についての縦断正面図である。
【図4】本発明の一実施例となるX線発生装置の構成例
を示す一部破断正面図である。
【図5】本発明の一実施例となる全反射型蛍光X線分析
装置の概略構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施例により測定された蛍光X線ス
ペクトル曲線図である。
【符号の説明】
1…X線発生装置 2…X線源 3、10…X線ビ−ム 4…X線透過窓 5…スリット 6…湾曲型分光結晶 7…X線ビ−ム 8…スリット 9…収束点 14…冷媒 15…二重中空回転軸 16…回転陽極 17…電子ビ−ム照射面 18…仕切板 19…ハウジング 20…フランジ 21…回転真空シ−ル 22…軸受 23…軸受取付け枠 24…電動機の回転子 25…電動機の固定子 26…回転電極 27…ブラシ 28…ブラシ抑え用バネ及びネジ 29…軸受 30…軸受取付け枠 31…冷媒回転シ−ル 32…冷媒回転シ−ル 33…冷媒出口マウント 34…冷媒入口マウント 35…冷媒外部放出用円板 36…永久磁石小片 37…回転検出機構 39…電子銃 40…高電圧電源 41…真空容器 42…真空排気装置 44…分光収束X線光学系 45…試料 46…試料設定機構 47…反射X線強度検出器 48…蛍光X線検出器 49…デ−タ処理制御装置 50…真空容器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 23/223

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料表面でX線を全反射させ、蛍光X線検
    出器に入射する散乱X線量を減少させることにより、試
    料表面の微量物質を分析する全反射型蛍光X線分析方法
    において、前記試料に照射するX線ビ−ムを複数個準備
    すると共に、前記各X線ビ−ムをX線モノクロメ−タ−
    を用いてそれぞれ単色化し、前記試料上で交差させて照
    射する段階を有して成る全反射型蛍光X線分析方法。
  2. 【請求項2】試料の表面でX線を全反射させ、蛍光X線
    検出器に入射する散乱X線の量を減少させることによ
    り、前記試料表面の微量物質を分析する手段を備えた全
    反射型蛍光X線分析装置において、複数個のX線ビ−ム
    を各々X線モノクロメ−タ−を用いて単色化させ、それ
    らを前記試料上で交差させて照射する手段を有して成る
    全反射型蛍光X線分析装置。
  3. 【請求項3】上記複数個のX線ビ−ムを同一のX線源の
    それぞれ異なる取り出し口から取り出す手段を有して成
    る請求項2記載の全反射型蛍光X線分析装置。
  4. 【請求項4】上記複数個のX線ビ−ムをそれぞれ独立の
    異なるX線源から取り出す手段を有して成る請求項2記
    載の全反射型蛍光X線分析装置。
  5. 【請求項5】上記X線源から取り出したX線ビ−ムを単
    色化し、かつ集光する湾曲型モノクロメ−タ−をX線ビ
    −ム行路内に具備して、X線ビ−ムの電気ベクトルが試
    料表面の垂直方向成分を最大とするような光学系を構成
    することにより、蛍光X線検出器に入射する試料からの
    散乱X線量を減少させ、分析感度を上昇させるようにし
    て成る請求項2乃至4何れか記載の全反射型蛍光X線分
    析装置。
  6. 【請求項6】上記X線ビ−ムの行路を真空容器内に配設
    し、X線源の位置、X線モノクロメ−タ−の位置及び試
    料の位置を、それぞれ真空容器外部から移動制御できる
    制御機構を具備して成る請求項2乃至5何れか記載の全
    反射型蛍光X線分析装置。
  7. 【請求項7】試料表面を照射するX線ビ−ムの位置と蛍
    光X線検出器に対し試料位置を真空容器外部から水平も
    しくは回転移動制御できる制御機構を具備して成る請求
    項6記載の全反射型蛍光X線分析装置。
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