JP2877306B2 - 音声記録再生装置 - Google Patents
音声記録再生装置Info
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- JP2877306B2 JP2877306B2 JP62221018A JP22101887A JP2877306B2 JP 2877306 B2 JP2877306 B2 JP 2877306B2 JP 62221018 A JP62221018 A JP 62221018A JP 22101887 A JP22101887 A JP 22101887A JP 2877306 B2 JP2877306 B2 JP 2877306B2
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Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は音声記録再生装置に係り、特に磁気ディスク
等の回転する読み書き可能な記録媒体に音声信号を時間
軸圧縮して記録し、これを時間軸伸長して再生する音声
記録再生装置に関する。 [従来の技術] 例えば電子スチルカメラでは、スチル画像を磁気ディ
スクに記録しこれを再生するスチル画像記録再生装置
に、さらに、このスチル画像に関連した一定時間内の音
声を時間軸圧縮して該磁気ディスクに記録し、時間軸伸
長して再生する音声記録再生装置が備えられたものがあ
る。 このような音声記録再生装置の記録系は、音声を時間
軸圧縮して磁気ディスクに記録するために、時間軸圧縮
率に応じたサンプリング周期で音声信号を一旦デジタル
変換してメモリに書き込んでおき、次にこれを順次一定
周期で読み出してアナログ変換し、FM変調して磁気ヘッ
ドを介し磁気ディスクに記録するようになっている。 また、再生系は、この磁気ヘッドで音声データを読み
取った後FM復調し、一定周期でサンプリングしデジタル
変換してメモリに一旦書き込んでおき、時間軸圧縮率に
対応した時間軸伸長率で音声データをこのメモリから読
み出し、アナログ変換した後、スピーカから放音させる
ようになっている。 [発明が解決しようとする問題点] しかし、磁気ディスクの回転にはむらがあり、さら
に、磁気ディスク上のトラックの中心はスピンドルモー
タの軸に一致しているとは限らず、また、湾曲した磁気
ディスクの表面に磁気ヘッドを接触させて記録データを
読み出したりすること等からワウが生じ、このため、再
生音の音質が低下する。 このワウは、上記種々の理由により、単にスピンドル
モータの回転速度を正確に一定に制御したとしても除去
できない。 ワウ防止のために、再生時に、ビデオ信号に含まれて
いるカラーバースト信号に基づいてクロックを生成し、
このクロックに同期して音声信号を時間軸伸縮用メモリ
に書き込む構成が提案されている(特開昭53−40220号
公報)。 しかし、スチル画像が、磁気ディスク等の記録媒体上
の音声記録トラックと異なるトラックに記録され、再生
ヘッドをスチル画像用と音声用とで兼用している場合に
は、ワウを防止することができない。 また、関連技術として、MUSE信号再生時の時間軸変動
を防止するために、パイロット信号をMUSE信号と共に、
磁気テープに重畳記録しておき、再生時に、このパイロ
ット信号に基づいてクロックを生成し、該クロックに同
期してMUSE信号を時間軸伸縮用メモリに書き込む構成が
提案されている(特開昭62−72286号公報)。 しかし、時間軸変動防止のために新たなパイロット信
号作成回路及びパイロット信号分離・再生回路を備える
必要があるので、構成が複雑になる。 本発明の目的は、上記問題点に鑑み、簡単な構成でワ
ウによる音質の低下を阻止できる音声記録再生装置を提
供することにある。 [問題点を解決するための手段] 本発明では、 所定周波数のキャリアをデジタル情報で変調してDPSK
信号を生成し、時間軸圧縮されたアナログ音声信号に該
DPSK信号を合成して合成信号を生成し、該合成信号を記
録媒体に記録する記録系と、 該記録媒体から読み出された音声信号をクロックに同
期してサンプリングしデジタル変換して、メモリに書き
込み、次いで該メモリから音声信号を時間軸伸長して読
み出した後アナログ変換して該音声信号を再生する再生
系と、 を備えた音声記録再生装置において、該再生系は、 該記録媒体から読み出された該合成信号からキャリア
を再生するキャリア再生回路と、 再生された該キャリアに基づいて該クロックを生成す
るクロック生成回路と、 を備えていることを特徴としている。 [実施例] 以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。 第1図には電子スチルカメラに備えられる音声記録再
生装置の要部構成が示されている。 この音声記録再生装置の記録系は、マイクロホン10、
アンプ12、A/D変換器14、書き込みクロック発生器16、
基準クロック発生器18、選択された時間軸圧縮率を切り
換えるためのスイッチ20、複数のスイッチからなる操作
スイッチ22、システムコントローラ24、操作スイッチか
らの入力データ等を表示する表示器25、音声データを一
時記憶するためのメモリ26、書き込みアドレスカウンタ
28、読み出しアドレスカウンタ30、基準クロック発生器
34、読み出しクロック発生器36、FM変調回路38、エンコ
ーダ40、DPSK変調回路42、同期信号発生回路としても機
能するキャリア発生回路43、FM変調された音声信号にDP
SK変調された記録信号を重畳する合成回路44、記録アン
プ46、記録側(REC側)または再生側(PB側)に選択的
に切り換えるスイッチ48、磁気ヘッド50及び磁気ディス
ク54を備えている。 なお、第1図では、システムコントローラ24とスイッ
チ20、メモリ26、書き込みアドレスカウンタ28、読み出
しアドレスカウンタ30、スイッチ48等との間の制御信号
線が図示省略されている。 上記構成要素のうち、操作スイッチ22、システムコン
トローラ24、表示器25、スイッチ48、磁気ヘッド50及び
磁気ディスク54は再生系の構成要素でもある。 再生系の構成要素は記録系に対応しており、再生系は
これらの共通要素と、再生アンプ56、FM復調回路58、A/
D変換器60、キャリア再生回路62、DPSK復調回路64、分
周回路68、周波数逓倍用PLL回路70、書き込みクロック
発生器80、書き込みアドレスカウンタ82、メモリ84、読
み出しアドレスカウンタ86、D/A変換器88、基準クロッ
ク発生器90、圧縮率に対応した時間軸伸長率に切り換え
るためのスイッチ92、読み出しクロック発生器94、ロー
パスフィルター96、アンプ98及びスピーカ100とを備え
ている。 この周波数逓倍用PLL回路70は、位相比較回路72、ロ
ーパスフィルター74、電圧制御発振器76及び分周回路78
により周知の如く構成されている。 なお、第1図では、システムコントローラ24と書き込
みアドレスカウンタ82、メモリ84、読み出しアドレスカ
ウンタ86、スイッチ92等との間の信号線が図示省略され
ている。 また、エンコーダ40及びデコーダ66は、本案とは直接
の関係がなく、これらは、FM変調された映像信号に撮影
年月日等の記録情報を多重記録し、分離して再生するの
に用いられる。本案では、この多重記録・再生に用いら
れるDPSK変調回路42、サブキャリア発生回路43、DPSK復
調回路64をワウの影響の除去用に共用している。 ここで、例えば、キャリア発生回路43から出力される
搬送波の周波数は13fH(fHは水平同期信号の周波数15.7
5KHzであり、この13倍の周波数)であり、分周回路68の
分周率は1/13であり、分周回路78の分周率は1/455であ
り、したがって、PLL回路70からの外部基準クロックの
周波数はサブキャリアの2倍の周波数、すなわち7.16MH
zである。 次に、上記の如く構成された本第1実施例の動作を説
明する。 最初に、記録動作について説明する。 マイクロホン10が受ける音圧は電気信号に変換され、
アンプ12により増幅された後、A/D変換器14でデジタル
変換される。この変換のタイミングは、書き込みクロッ
ク発生器16からのクロックパルスS1により制御される。
このクロックパルスS1は、基準クロック発生器18からス
イッチ20を介して供給される基準クロックパルスに基づ
いて作成される。スイッチ20は、操作スイッチ22を操作
して選定されシステムコントローラ24から供給される圧
縮モード選択信号により切り換えられ、これに応じた周
波数の基準クロックパルスが基準クロック発生器18から
書き込みクロック発生器16へ供給される。A/D変換器14
によりデジタル変換された音声データは、時間軸圧縮を
行うために、メモリ26に一旦書き込まれる。メモリ26
は、システムコントローラ24からの制御信号により書き
込み状態にされている。この書き込みアドレスは、書き
込みクロック発生器16からのクロックパルスS2によりイ
ンクリメントされる書き込みアドレスカウンタ28により
指定される。このクロックパルスS2はクロックパルスS1
と同一周波数であり、かつクロックパルスS1よりも位相
が進んでいる。圧縮モードに応じた一定時間以内の音声
データがメモリ26に書き込まれた後は、システムコント
ローラ24からの制御信号により、メモリ26が読み出し状
態にされ、アドレスカウンタ30により指定されるアドレ
スの音声データがメモリ26からD/A変換器32へ読み出さ
れ、第2図(A)に示すように、時刻t1、t2、t3、・・
・でアナログ変換される。アナログ変換時間は変換周期
(ti+1−ti)により充分短く、アナログ変換時がサンプ
リング時点になっている。この読み出しアドレスカウン
タ30は、基準クロック発生器34から発せられる基準クロ
ックパルスが読み出しクロック発生器36へ供給されて作
成されるクロックパルスS3によりカウントアップされ
る。また、アナログ変換は、クロックパルスS3と同一周
期でクロックパルスS3よりも位相が遅れたクロックパル
スS4のタイミングで行われる。なお、書き込みアドレス
カウンタ28、読み出しアドレスカウンタ30の初期値の設
定はシステムコントローラ24により行われる。D/A変換
器32により変換されたアナログ音声信号は、FM変調回路
38に供給されてFM変調される。 一方、記録しようとする画像に対応したデジタルの記
録情報(例えば撮影年月日等のデジタル情報)は、操作
スイッチ22を操作してシステムコントローラ24へ入力さ
れ、次いでエンコーダ40へ供給されてDPSKの規則により
符号化(ビットデータ列を一方の側から順次読み、ビッ
トデータが1つ前のビットに対し反転したときには1、
そうでないときには0に符号化)され、かつ直列信号に
変換された後、DPSK変調回路42によりDPSK変調される。
なお、直列データへの変換はシステムコントローラ24に
より行ってもよい。また、本案では記録情報が含まれて
いなくてもよい。FM変調回路38とDPSK変調回路42の出力
信号はそれぞれ合成回路44へ供給されて合成(周波数分
割多重)され、記録アンプ46、システムコントローラに
よりREC側にされたスイッチ48を介し、磁気ヘッド50に
より磁気ディスク54へ記録される。 この磁気ディスク54にはまた、図示しない回路によ
り、磁気ヘッド50を介してスチル画像が音声記録トラッ
クとは異なるトラックに記録される。 次に、再生動作について説明する。 磁気ディスク54に記録された上記合成信号は、磁気ヘ
ッド50により読み取られ、システムコントローラ24によ
りPB側に切り換えられたスイッチ48を介し、再生アンプ
56を通って増幅された後、FM復調回路58によりFM復調さ
れ、音声信号のみが取り出されてA/D変換器60へ供給さ
れる。また、再生アンプ56の出力信号はキャリア再生回
路62及びDPSK復調回路64へも供給され、同期信号分離回
路としてのキャリア再生回路62により再生された搬送波
を用いてDPSK復調回路64により記録情報がDPSK復調さ
れ、この記録情報がデコーダ66により上記符号化と逆の
論理で解読され、並列データに変換されてシステムコン
トローラ24へ供給される。なお、並列変換はシステムコ
ントローラ24で行ってもよい。システムコントローラ24
はこの記録情報を表示器25に表示する(多重化映像信号
から分離したときのみ表示するようにしてもよい)。再
生された搬送波は分周回路68により分周された後、PLL
回路70に供給され、外部基準クロックが作成される。 この外部基準クロックの周期は、もしワウがなければ
基準クロック発生器34から出力される内部基準クロック
の周期に等しい。 しかし、磁気ディスクの回転むら、磁気ディスク54上
のトラックの偏心、あるいは磁気ディスク54が完全に平
面でないこと等からワウが生じ、従来のように読み出し
クロック発生回路36から出力されるクロックパルスS4と
同一のクロックパルスを用いてサンプリング、すなわち
A/D変換器60の変換のタイミングを制御すれば、第3図
(B)の一点鎖線で示す如くなり、忠実な再生が行われ
ず、音質が低下する。 そこで、本実施例では、このワウを考慮しタイミング
でA/D変換器60によるデジタル変換を行っている。すな
わち、PLL回路70から出力される外部基準クロックパル
スは、読み出しクロック発生器36と同一構成の書き込み
クロック発生器80に供給され、クロックパルスS4に対応
したクロックパルスS4′が作成され、このクロックパル
スS4′のタイミングによりA/D変換器60によるデジタル
変換が行なわれる。したがって、音声データを基準にし
てみれば、A/D変換器60の変換のタイミングは、第2図
(B)に示すように時刻t1′、t2′、t3′、・・・にな
り、D/A変換器32の変換のタイミングに一致する。した
がってデジタル変換された音声信号レベルは第3図
(B)の実線で示す如くなり、ワウの影響が除去される
ことになる。 書き込みクロック発生器80からは、読み出しクロック
発生器36から出力されるクロックパルスS3に対応したク
ロックパルスS3′が出力され、書き込みアドレスカウン
タ82へ供給されて書き込みアドレスがインクリメントさ
れる。メモリ84はシステムコントローラ24からの制御信
号により書き込み状態になっており、この書き込みアド
レスにA/D変換器60からのデジタル音声信号がメモリ84
に書き込まれる。この書き込みが終了すると、システム
コントローラ24からの制御信号によりメモリ84が読み出
し状態にされ、読み出しアドレスカウンタ86により指定
されるアドレスの内容がメモリ84からD/A変換器88へ供
給されてアナログ変換される。 ここで、基準クロック発生器18、スイッチ20及び書き
込みクロック発生器16と同一構成の基準クロック発生器
90、スイッチ92、読み出しクロック発生器94が設けられ
ており、システムコントローラ24により選択される伸長
モードによりスイッチ92が切り換えられ、これに応じた
周波数の基準クロックが基準クロック発生器90からスイ
ッチ92を介して読み出しクロック発生器94へ供給され、
クロックパルスS2に対応したクロックパルスS2′により
読み出しアドレスカウンタ86がインクリメントされると
ともに、クロックパルスS1に対応したクロックパルス
S1′のタイミングでD/A変換器88によるアナログ変換が
行われる。D/A変換器88からのアナログ音声データはロ
ーパスフィルター96、アンプ98を介してスピーカ100へ
供給され、スピーカ100から、ワウの影響が除去された
再生音が放出される。 なお、メモリ84への書き込みとメモリ84からの読み出
しは、両動作を並列に行ってもよい。 [発明の効果] 本発明に係る音声記録再生装置では、記録媒体から読
み出された合成信号にデジタル情報として含まれている
DPSK信号から、キャリアをキャリア再生回路で再生し、
再生されたキャリアに基づいてクロックを生成し、該ク
ロックに同期して、該合成信号に含まれている音声信号
をサンプリングしデジタル変換してメモリに書き込むの
で、デジタル情報用DPSK信号をパイロット信号としても
機能させることができ、また、ワウ防止用クロックをDP
SK信号復調用キャリア再生回路の出力に基づいて容易に
生成することができる。すなわち、本発明によれば、特
別なパイロット信号作成回路及びパイロット信号分離・
再生回路を備える必要がなく、従来の基準クロック発生
回路の替わりに、DPSK復調回路用クロック生成回路とし
ても用いることができるキャリア再生回路と、再生され
たキャリアに基づいてクロックを生成するクロック生成
回路とを備えるという簡単な構成で、種々の原因による
ワウが存在してもワウの影響を受けない良質な音声を再
生できるという効果を奏する。 また、本発明によれば、記録媒体にスチル画像が音声
記録トラックと異なるトラックに記録され、再生ヘッド
をスチル画像用と音声用とで兼用している場合であって
も、ワウを防止することができるという効果を奏する。
等の回転する読み書き可能な記録媒体に音声信号を時間
軸圧縮して記録し、これを時間軸伸長して再生する音声
記録再生装置に関する。 [従来の技術] 例えば電子スチルカメラでは、スチル画像を磁気ディ
スクに記録しこれを再生するスチル画像記録再生装置
に、さらに、このスチル画像に関連した一定時間内の音
声を時間軸圧縮して該磁気ディスクに記録し、時間軸伸
長して再生する音声記録再生装置が備えられたものがあ
る。 このような音声記録再生装置の記録系は、音声を時間
軸圧縮して磁気ディスクに記録するために、時間軸圧縮
率に応じたサンプリング周期で音声信号を一旦デジタル
変換してメモリに書き込んでおき、次にこれを順次一定
周期で読み出してアナログ変換し、FM変調して磁気ヘッ
ドを介し磁気ディスクに記録するようになっている。 また、再生系は、この磁気ヘッドで音声データを読み
取った後FM復調し、一定周期でサンプリングしデジタル
変換してメモリに一旦書き込んでおき、時間軸圧縮率に
対応した時間軸伸長率で音声データをこのメモリから読
み出し、アナログ変換した後、スピーカから放音させる
ようになっている。 [発明が解決しようとする問題点] しかし、磁気ディスクの回転にはむらがあり、さら
に、磁気ディスク上のトラックの中心はスピンドルモー
タの軸に一致しているとは限らず、また、湾曲した磁気
ディスクの表面に磁気ヘッドを接触させて記録データを
読み出したりすること等からワウが生じ、このため、再
生音の音質が低下する。 このワウは、上記種々の理由により、単にスピンドル
モータの回転速度を正確に一定に制御したとしても除去
できない。 ワウ防止のために、再生時に、ビデオ信号に含まれて
いるカラーバースト信号に基づいてクロックを生成し、
このクロックに同期して音声信号を時間軸伸縮用メモリ
に書き込む構成が提案されている(特開昭53−40220号
公報)。 しかし、スチル画像が、磁気ディスク等の記録媒体上
の音声記録トラックと異なるトラックに記録され、再生
ヘッドをスチル画像用と音声用とで兼用している場合に
は、ワウを防止することができない。 また、関連技術として、MUSE信号再生時の時間軸変動
を防止するために、パイロット信号をMUSE信号と共に、
磁気テープに重畳記録しておき、再生時に、このパイロ
ット信号に基づいてクロックを生成し、該クロックに同
期してMUSE信号を時間軸伸縮用メモリに書き込む構成が
提案されている(特開昭62−72286号公報)。 しかし、時間軸変動防止のために新たなパイロット信
号作成回路及びパイロット信号分離・再生回路を備える
必要があるので、構成が複雑になる。 本発明の目的は、上記問題点に鑑み、簡単な構成でワ
ウによる音質の低下を阻止できる音声記録再生装置を提
供することにある。 [問題点を解決するための手段] 本発明では、 所定周波数のキャリアをデジタル情報で変調してDPSK
信号を生成し、時間軸圧縮されたアナログ音声信号に該
DPSK信号を合成して合成信号を生成し、該合成信号を記
録媒体に記録する記録系と、 該記録媒体から読み出された音声信号をクロックに同
期してサンプリングしデジタル変換して、メモリに書き
込み、次いで該メモリから音声信号を時間軸伸長して読
み出した後アナログ変換して該音声信号を再生する再生
系と、 を備えた音声記録再生装置において、該再生系は、 該記録媒体から読み出された該合成信号からキャリア
を再生するキャリア再生回路と、 再生された該キャリアに基づいて該クロックを生成す
るクロック生成回路と、 を備えていることを特徴としている。 [実施例] 以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。 第1図には電子スチルカメラに備えられる音声記録再
生装置の要部構成が示されている。 この音声記録再生装置の記録系は、マイクロホン10、
アンプ12、A/D変換器14、書き込みクロック発生器16、
基準クロック発生器18、選択された時間軸圧縮率を切り
換えるためのスイッチ20、複数のスイッチからなる操作
スイッチ22、システムコントローラ24、操作スイッチか
らの入力データ等を表示する表示器25、音声データを一
時記憶するためのメモリ26、書き込みアドレスカウンタ
28、読み出しアドレスカウンタ30、基準クロック発生器
34、読み出しクロック発生器36、FM変調回路38、エンコ
ーダ40、DPSK変調回路42、同期信号発生回路としても機
能するキャリア発生回路43、FM変調された音声信号にDP
SK変調された記録信号を重畳する合成回路44、記録アン
プ46、記録側(REC側)または再生側(PB側)に選択的
に切り換えるスイッチ48、磁気ヘッド50及び磁気ディス
ク54を備えている。 なお、第1図では、システムコントローラ24とスイッ
チ20、メモリ26、書き込みアドレスカウンタ28、読み出
しアドレスカウンタ30、スイッチ48等との間の制御信号
線が図示省略されている。 上記構成要素のうち、操作スイッチ22、システムコン
トローラ24、表示器25、スイッチ48、磁気ヘッド50及び
磁気ディスク54は再生系の構成要素でもある。 再生系の構成要素は記録系に対応しており、再生系は
これらの共通要素と、再生アンプ56、FM復調回路58、A/
D変換器60、キャリア再生回路62、DPSK復調回路64、分
周回路68、周波数逓倍用PLL回路70、書き込みクロック
発生器80、書き込みアドレスカウンタ82、メモリ84、読
み出しアドレスカウンタ86、D/A変換器88、基準クロッ
ク発生器90、圧縮率に対応した時間軸伸長率に切り換え
るためのスイッチ92、読み出しクロック発生器94、ロー
パスフィルター96、アンプ98及びスピーカ100とを備え
ている。 この周波数逓倍用PLL回路70は、位相比較回路72、ロ
ーパスフィルター74、電圧制御発振器76及び分周回路78
により周知の如く構成されている。 なお、第1図では、システムコントローラ24と書き込
みアドレスカウンタ82、メモリ84、読み出しアドレスカ
ウンタ86、スイッチ92等との間の信号線が図示省略され
ている。 また、エンコーダ40及びデコーダ66は、本案とは直接
の関係がなく、これらは、FM変調された映像信号に撮影
年月日等の記録情報を多重記録し、分離して再生するの
に用いられる。本案では、この多重記録・再生に用いら
れるDPSK変調回路42、サブキャリア発生回路43、DPSK復
調回路64をワウの影響の除去用に共用している。 ここで、例えば、キャリア発生回路43から出力される
搬送波の周波数は13fH(fHは水平同期信号の周波数15.7
5KHzであり、この13倍の周波数)であり、分周回路68の
分周率は1/13であり、分周回路78の分周率は1/455であ
り、したがって、PLL回路70からの外部基準クロックの
周波数はサブキャリアの2倍の周波数、すなわち7.16MH
zである。 次に、上記の如く構成された本第1実施例の動作を説
明する。 最初に、記録動作について説明する。 マイクロホン10が受ける音圧は電気信号に変換され、
アンプ12により増幅された後、A/D変換器14でデジタル
変換される。この変換のタイミングは、書き込みクロッ
ク発生器16からのクロックパルスS1により制御される。
このクロックパルスS1は、基準クロック発生器18からス
イッチ20を介して供給される基準クロックパルスに基づ
いて作成される。スイッチ20は、操作スイッチ22を操作
して選定されシステムコントローラ24から供給される圧
縮モード選択信号により切り換えられ、これに応じた周
波数の基準クロックパルスが基準クロック発生器18から
書き込みクロック発生器16へ供給される。A/D変換器14
によりデジタル変換された音声データは、時間軸圧縮を
行うために、メモリ26に一旦書き込まれる。メモリ26
は、システムコントローラ24からの制御信号により書き
込み状態にされている。この書き込みアドレスは、書き
込みクロック発生器16からのクロックパルスS2によりイ
ンクリメントされる書き込みアドレスカウンタ28により
指定される。このクロックパルスS2はクロックパルスS1
と同一周波数であり、かつクロックパルスS1よりも位相
が進んでいる。圧縮モードに応じた一定時間以内の音声
データがメモリ26に書き込まれた後は、システムコント
ローラ24からの制御信号により、メモリ26が読み出し状
態にされ、アドレスカウンタ30により指定されるアドレ
スの音声データがメモリ26からD/A変換器32へ読み出さ
れ、第2図(A)に示すように、時刻t1、t2、t3、・・
・でアナログ変換される。アナログ変換時間は変換周期
(ti+1−ti)により充分短く、アナログ変換時がサンプ
リング時点になっている。この読み出しアドレスカウン
タ30は、基準クロック発生器34から発せられる基準クロ
ックパルスが読み出しクロック発生器36へ供給されて作
成されるクロックパルスS3によりカウントアップされ
る。また、アナログ変換は、クロックパルスS3と同一周
期でクロックパルスS3よりも位相が遅れたクロックパル
スS4のタイミングで行われる。なお、書き込みアドレス
カウンタ28、読み出しアドレスカウンタ30の初期値の設
定はシステムコントローラ24により行われる。D/A変換
器32により変換されたアナログ音声信号は、FM変調回路
38に供給されてFM変調される。 一方、記録しようとする画像に対応したデジタルの記
録情報(例えば撮影年月日等のデジタル情報)は、操作
スイッチ22を操作してシステムコントローラ24へ入力さ
れ、次いでエンコーダ40へ供給されてDPSKの規則により
符号化(ビットデータ列を一方の側から順次読み、ビッ
トデータが1つ前のビットに対し反転したときには1、
そうでないときには0に符号化)され、かつ直列信号に
変換された後、DPSK変調回路42によりDPSK変調される。
なお、直列データへの変換はシステムコントローラ24に
より行ってもよい。また、本案では記録情報が含まれて
いなくてもよい。FM変調回路38とDPSK変調回路42の出力
信号はそれぞれ合成回路44へ供給されて合成(周波数分
割多重)され、記録アンプ46、システムコントローラに
よりREC側にされたスイッチ48を介し、磁気ヘッド50に
より磁気ディスク54へ記録される。 この磁気ディスク54にはまた、図示しない回路によ
り、磁気ヘッド50を介してスチル画像が音声記録トラッ
クとは異なるトラックに記録される。 次に、再生動作について説明する。 磁気ディスク54に記録された上記合成信号は、磁気ヘ
ッド50により読み取られ、システムコントローラ24によ
りPB側に切り換えられたスイッチ48を介し、再生アンプ
56を通って増幅された後、FM復調回路58によりFM復調さ
れ、音声信号のみが取り出されてA/D変換器60へ供給さ
れる。また、再生アンプ56の出力信号はキャリア再生回
路62及びDPSK復調回路64へも供給され、同期信号分離回
路としてのキャリア再生回路62により再生された搬送波
を用いてDPSK復調回路64により記録情報がDPSK復調さ
れ、この記録情報がデコーダ66により上記符号化と逆の
論理で解読され、並列データに変換されてシステムコン
トローラ24へ供給される。なお、並列変換はシステムコ
ントローラ24で行ってもよい。システムコントローラ24
はこの記録情報を表示器25に表示する(多重化映像信号
から分離したときのみ表示するようにしてもよい)。再
生された搬送波は分周回路68により分周された後、PLL
回路70に供給され、外部基準クロックが作成される。 この外部基準クロックの周期は、もしワウがなければ
基準クロック発生器34から出力される内部基準クロック
の周期に等しい。 しかし、磁気ディスクの回転むら、磁気ディスク54上
のトラックの偏心、あるいは磁気ディスク54が完全に平
面でないこと等からワウが生じ、従来のように読み出し
クロック発生回路36から出力されるクロックパルスS4と
同一のクロックパルスを用いてサンプリング、すなわち
A/D変換器60の変換のタイミングを制御すれば、第3図
(B)の一点鎖線で示す如くなり、忠実な再生が行われ
ず、音質が低下する。 そこで、本実施例では、このワウを考慮しタイミング
でA/D変換器60によるデジタル変換を行っている。すな
わち、PLL回路70から出力される外部基準クロックパル
スは、読み出しクロック発生器36と同一構成の書き込み
クロック発生器80に供給され、クロックパルスS4に対応
したクロックパルスS4′が作成され、このクロックパル
スS4′のタイミングによりA/D変換器60によるデジタル
変換が行なわれる。したがって、音声データを基準にし
てみれば、A/D変換器60の変換のタイミングは、第2図
(B)に示すように時刻t1′、t2′、t3′、・・・にな
り、D/A変換器32の変換のタイミングに一致する。した
がってデジタル変換された音声信号レベルは第3図
(B)の実線で示す如くなり、ワウの影響が除去される
ことになる。 書き込みクロック発生器80からは、読み出しクロック
発生器36から出力されるクロックパルスS3に対応したク
ロックパルスS3′が出力され、書き込みアドレスカウン
タ82へ供給されて書き込みアドレスがインクリメントさ
れる。メモリ84はシステムコントローラ24からの制御信
号により書き込み状態になっており、この書き込みアド
レスにA/D変換器60からのデジタル音声信号がメモリ84
に書き込まれる。この書き込みが終了すると、システム
コントローラ24からの制御信号によりメモリ84が読み出
し状態にされ、読み出しアドレスカウンタ86により指定
されるアドレスの内容がメモリ84からD/A変換器88へ供
給されてアナログ変換される。 ここで、基準クロック発生器18、スイッチ20及び書き
込みクロック発生器16と同一構成の基準クロック発生器
90、スイッチ92、読み出しクロック発生器94が設けられ
ており、システムコントローラ24により選択される伸長
モードによりスイッチ92が切り換えられ、これに応じた
周波数の基準クロックが基準クロック発生器90からスイ
ッチ92を介して読み出しクロック発生器94へ供給され、
クロックパルスS2に対応したクロックパルスS2′により
読み出しアドレスカウンタ86がインクリメントされると
ともに、クロックパルスS1に対応したクロックパルス
S1′のタイミングでD/A変換器88によるアナログ変換が
行われる。D/A変換器88からのアナログ音声データはロ
ーパスフィルター96、アンプ98を介してスピーカ100へ
供給され、スピーカ100から、ワウの影響が除去された
再生音が放出される。 なお、メモリ84への書き込みとメモリ84からの読み出
しは、両動作を並列に行ってもよい。 [発明の効果] 本発明に係る音声記録再生装置では、記録媒体から読
み出された合成信号にデジタル情報として含まれている
DPSK信号から、キャリアをキャリア再生回路で再生し、
再生されたキャリアに基づいてクロックを生成し、該ク
ロックに同期して、該合成信号に含まれている音声信号
をサンプリングしデジタル変換してメモリに書き込むの
で、デジタル情報用DPSK信号をパイロット信号としても
機能させることができ、また、ワウ防止用クロックをDP
SK信号復調用キャリア再生回路の出力に基づいて容易に
生成することができる。すなわち、本発明によれば、特
別なパイロット信号作成回路及びパイロット信号分離・
再生回路を備える必要がなく、従来の基準クロック発生
回路の替わりに、DPSK復調回路用クロック生成回路とし
ても用いることができるキャリア再生回路と、再生され
たキャリアに基づいてクロックを生成するクロック生成
回路とを備えるという簡単な構成で、種々の原因による
ワウが存在してもワウの影響を受けない良質な音声を再
生できるという効果を奏する。 また、本発明によれば、記録媒体にスチル画像が音声
記録トラックと異なるトラックに記録され、再生ヘッド
をスチル画像用と音声用とで兼用している場合であって
も、ワウを防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の一実施例に係り、第1図は
音声記録再生装置の要部を示すブロック図、第2図
(A)及び(B)はワウの除去を説明するタイムチャー
トである。 10:マイクロホン、44:合成回路 50:磁気ヘッド、54:磁気ディスク 70:PLL回路、100:スピーカ
音声記録再生装置の要部を示すブロック図、第2図
(A)及び(B)はワウの除去を説明するタイムチャー
トである。 10:マイクロホン、44:合成回路 50:磁気ヘッド、54:磁気ディスク 70:PLL回路、100:スピーカ
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.所定周波数のキャリアをデジタル情報で変調してDP
SK信号を生成し、時間軸圧縮されたアナログ音声信号に
該DPSK信号を合成して合成信号を生成し、該合成信号を
記録媒体に記録する記録系と、 該記録媒体から読み出された音声信号をクロックに同期
してサンプリングしデジタル変換して、メモリに書き込
み、次いで該メモリから音声信号を時間軸伸長して読み
出した後アナログ変換して該音声信号を再生する再生系
と、 を備えた音声記録再生装置において、該再生系は、 該記録媒体から読み出された該合成信号からキャリアを
再生するキャリア再生回路と、 再生された該キャリアに基づいて該クロックを生成する
クロック生成回路と、 を備えていることを特徴とする音声記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62221018A JP2877306B2 (ja) | 1987-09-03 | 1987-09-03 | 音声記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62221018A JP2877306B2 (ja) | 1987-09-03 | 1987-09-03 | 音声記録再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6464175A JPS6464175A (en) | 1989-03-10 |
JP2877306B2 true JP2877306B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=16760193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62221018A Expired - Fee Related JP2877306B2 (ja) | 1987-09-03 | 1987-09-03 | 音声記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2877306B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5911316B2 (ja) * | 1976-09-27 | 1984-03-14 | 三洋電機株式会社 | 音声付静止画記録再生装置 |
JPS6272286A (ja) * | 1985-09-25 | 1987-04-02 | Sanyo Electric Co Ltd | ビデオテ−プレコ−ダ |
-
1987
- 1987-09-03 JP JP62221018A patent/JP2877306B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6464175A (en) | 1989-03-10 |
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