JP2873910B2 - ホイル用防錆フィルムの貼着治具及び貼着装置 - Google Patents
ホイル用防錆フィルムの貼着治具及び貼着装置Info
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Landscapes
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のホイルの内側に
位置して取り付けられているディスクブレーキのディス
クロータに雨水等が掛からないようにしてディスクロー
タの防錆を行なう防錆フィルムをホイルに貼着する治具
及び装置に関する。
位置して取り付けられているディスクブレーキのディス
クロータに雨水等が掛からないようにしてディスクロー
タの防錆を行なう防錆フィルムをホイルに貼着する治具
及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のホイルの内側にはディスクブレー
キが取り付けられており、ホイルにはディスクブレーキ
を冷却するためや懸下荷重の軽量化あるいは装飾のため
比較的大きな開口部が複数設けられている。このため、
車体組立が完了した後車両を屋外に長期に亙って一時的
に保管する場合にはホイルの開口部から内部に雨水が侵
入し、特に船積みのため港湾近くに保管する場合には潮
風がホイル内に侵入し、ディスクロータの表面に錆が生
じるおそれがある。
キが取り付けられており、ホイルにはディスクブレーキ
を冷却するためや懸下荷重の軽量化あるいは装飾のため
比較的大きな開口部が複数設けられている。このため、
車体組立が完了した後車両を屋外に長期に亙って一時的
に保管する場合にはホイルの開口部から内部に雨水が侵
入し、特に船積みのため港湾近くに保管する場合には潮
風がホイル内に侵入し、ディスクロータの表面に錆が生
じるおそれがある。
【0003】このような場合に、一方の面に接着剤が塗
布された防錆フィルムを剥離紙上に貼着保持させ、これ
をホイルの形状に合わせて予め裁断しておき、車体組立
の最終段階で防錆フィルムを剥離紙から剥がしてホイル
に貼着し、開口部を塞ぐようにしている。
布された防錆フィルムを剥離紙上に貼着保持させ、これ
をホイルの形状に合わせて予め裁断しておき、車体組立
の最終段階で防錆フィルムを剥離紙から剥がしてホイル
に貼着し、開口部を塞ぐようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記防錆フィルムは車
体が販売店等に到着するまでの間ホイルに貼着されてい
ればよいので耐久性は要求されず、従って比較的薄いも
のでよい。ところが、防錆フィルムが薄いと貼着する際
に防錆フィルムを保持しにくく、特に防錆フィルムに静
電気が帯電すると剥離紙から剥した際に接着面同士が引
っ付き極めて作業性が損なわれる。また、防錆フィルム
を貼着するごとに剥離紙が不要になるので剥離紙を用い
なくても防錆フィルムを貼着し得ることが望まれる。
体が販売店等に到着するまでの間ホイルに貼着されてい
ればよいので耐久性は要求されず、従って比較的薄いも
のでよい。ところが、防錆フィルムが薄いと貼着する際
に防錆フィルムを保持しにくく、特に防錆フィルムに静
電気が帯電すると剥離紙から剥した際に接着面同士が引
っ付き極めて作業性が損なわれる。また、防錆フィルム
を貼着するごとに剥離紙が不要になるので剥離紙を用い
なくても防錆フィルムを貼着し得ることが望まれる。
【0005】そこで本発明は上記問題点に鑑み、ホイル
の形状に合わせて裁断された防錆フィルムを確実に保持
することができ、また剥離紙を用いなくてよいホイル用
防錆フィルムの貼着治具及び貼着装置を提供することを
目的とする。
の形状に合わせて裁断された防錆フィルムを確実に保持
することができ、また剥離紙を用いなくてよいホイル用
防錆フィルムの貼着治具及び貼着装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の貼着治具に係る発明は、一方の面に接着剤
が塗布された防錆フィルムを車両のホイルに貼着する治
具において、可撓性を有するベローズを隔壁とするチャ
ンバ室を備え、該ベローズに複数の連通孔を開設すると
共に該連通孔をチャンバ室内に対して隔絶し、連通孔を
介しての空気の出入とチャンバ室内の圧力変更とを別個
に行なう空圧制御手段を備えたことを特徴とする。
に請求項1の貼着治具に係る発明は、一方の面に接着剤
が塗布された防錆フィルムを車両のホイルに貼着する治
具において、可撓性を有するベローズを隔壁とするチャ
ンバ室を備え、該ベローズに複数の連通孔を開設すると
共に該連通孔をチャンバ室内に対して隔絶し、連通孔を
介しての空気の出入とチャンバ室内の圧力変更とを別個
に行なう空圧制御手段を備えたことを特徴とする。
【0007】請求項2の貼着装置に係る発明は、一方の
面に接着剤が塗布された防錆フィルムを車両のホイルに
貼着する装置において、ロール状に巻回された長尺の防
錆フィルムを所定ピッチごとに引き出しホイルの径に合
わせて円形に裁断する裁断手段と、該円形に裁断された
防錆フィルムを他方の面から吸引可能でかつエアブロー
可能な貼着治具とを備え、該貼着治具を請求項1記載の
貼着治具としたことを特徴とする。
面に接着剤が塗布された防錆フィルムを車両のホイルに
貼着する装置において、ロール状に巻回された長尺の防
錆フィルムを所定ピッチごとに引き出しホイルの径に合
わせて円形に裁断する裁断手段と、該円形に裁断された
防錆フィルムを他方の面から吸引可能でかつエアブロー
可能な貼着治具とを備え、該貼着治具を請求項1記載の
貼着治具としたことを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、上記貼着治具をロボットの動作端に搭載して、該貼
着治具を裁断手段に合致するフィルム受取位置とホイル
に合致するフィルム貼着位置とに移動自在としたことを
特徴とする。
て、上記貼着治具をロボットの動作端に搭載して、該貼
着治具を裁断手段に合致するフィルム受取位置とホイル
に合致するフィルム貼着位置とに移動自在としたことを
特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項2または請求項
3の発明において、上記裁断手段は防錆フィルムを円形
に裁断するカッタを備えると共に、上記貼着治具は防錆
フィルムを裁断する際に該カッタのバックアップを行な
うカッタ受部を有することを特徴とする。
3の発明において、上記裁断手段は防錆フィルムを円形
に裁断するカッタを備えると共に、上記貼着治具は防錆
フィルムを裁断する際に該カッタのバックアップを行な
うカッタ受部を有することを特徴とする。
【0010】請求項5の発明は、請求項4記載の発明に
おいて、上記カッタ受部は貼着治具のホイルに対する貼
着方向に沿って後退可能であることを特徴とする。
おいて、上記カッタ受部は貼着治具のホイルに対する貼
着方向に沿って後退可能であることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の発明によれば、連通孔から空気を吸
引する状態にすると防錆フィルムは該連通孔により吸着
されベローズ全面に広げられて保持される。従って剥離
紙に貼着して予め円形に裁断された防錆フィルムを用い
た場合に、剥離紙を剥しても防錆フィルムの接着面同士
が引っ付くことがない。そしてホイルに貼着する際にチ
ャンバ室内の圧力を上げるとベローズが膨出し、防錆フ
ィルムをホイルの中央部分から貼着することができ、ホ
イルと防錆フィルムとの間に空気が閉じ込められない。
更に、ベローズの全面をホイルの押し当てた状態で連通
孔から空気を噴出させると、ベローズと防錆フィルムと
の間に空気が拡がり防錆フィルムに直接空気圧が作用し
防錆フィルムをホイルに押し付け、これによりホイルに
対する防錆フィルムの接着面積が広く確保される。
引する状態にすると防錆フィルムは該連通孔により吸着
されベローズ全面に広げられて保持される。従って剥離
紙に貼着して予め円形に裁断された防錆フィルムを用い
た場合に、剥離紙を剥しても防錆フィルムの接着面同士
が引っ付くことがない。そしてホイルに貼着する際にチ
ャンバ室内の圧力を上げるとベローズが膨出し、防錆フ
ィルムをホイルの中央部分から貼着することができ、ホ
イルと防錆フィルムとの間に空気が閉じ込められない。
更に、ベローズの全面をホイルの押し当てた状態で連通
孔から空気を噴出させると、ベローズと防錆フィルムと
の間に空気が拡がり防錆フィルムに直接空気圧が作用し
防錆フィルムをホイルに押し付け、これによりホイルに
対する防錆フィルムの接着面積が広く確保される。
【0012】請求項2の発明によれば、裁断手段により
防錆フィルムを円形に裁断する際に請求項1記載の貼着
治具を防錆フィルムの接着剤が塗布されていない他方の
面側に待機させておき、裁断された防錆フィルムを連通
孔からの空気の吸引により直ちに該貼着治具のベローズ
に吸着保持させる。これにより防錆フィルムに剥離紙を
貼着しておく必要がない。
防錆フィルムを円形に裁断する際に請求項1記載の貼着
治具を防錆フィルムの接着剤が塗布されていない他方の
面側に待機させておき、裁断された防錆フィルムを連通
孔からの空気の吸引により直ちに該貼着治具のベローズ
に吸着保持させる。これにより防錆フィルムに剥離紙を
貼着しておく必要がない。
【0013】尚、請求項3の発明のように、請求項1に
係る貼着治具をロボットに搭載し貼着装置を構成するこ
とができる。
係る貼着治具をロボットに搭載し貼着装置を構成するこ
とができる。
【0014】また、請求項4の発明のように、カッタ受
部を貼着治具に設けることにより防錆フィルムにベロー
ズを近接させた状態で裁断を行なうことができるので、
裁断された防錆フィルムを確実にベローズに吸着保持さ
せることができる。
部を貼着治具に設けることにより防錆フィルムにベロー
ズを近接させた状態で裁断を行なうことができるので、
裁断された防錆フィルムを確実にベローズに吸着保持さ
せることができる。
【0015】尚、請求項5の発明のように、カッタ受部
を後退可能に構成することにより、ホイルの周縁に設け
られた立壁がカッタ受部に当たる大きさのホイルに対し
てもカッタ受部が後退して逃げることにより防錆フィル
ムを貼着することができる。
を後退可能に構成することにより、ホイルの周縁に設け
られた立壁がカッタ受部に当たる大きさのホイルに対し
てもカッタ受部が後退して逃げることにより防錆フィル
ムを貼着することができる。
【0016】
【実施例】図1及び図2を参照して、車体搬送用のコン
ベアBの両側には本発明に係る防錆フィルムの貼着装置
1が左右対称に配置されており、両貼着装置1に挟まれ
た位置に組立が完了した車体Cが搬送されてくると、車
体Cの各ホイルHに防錆フィルムを貼着するようにし
た。
ベアBの両側には本発明に係る防錆フィルムの貼着装置
1が左右対称に配置されており、両貼着装置1に挟まれ
た位置に組立が完了した車体Cが搬送されてくると、車
体Cの各ホイルHに防錆フィルムを貼着するようにし
た。
【0017】各貼着装置1には車体Cの前後方向に長手
のレール21に沿って摺動自在なスライドベース2が設
けられており、該スライドベース2上に裁断手段である
フィルム裁断部3と多軸式のロボット4とが取り付けら
れており、フィルム裁断部3にセットした防錆フィルム
のロール31から防錆フィルムFを所定ピッチずつロー
ラ32に巻き取り、ロール31とローラ32との間に架
張された防錆フィルムFを裁断機5でホイルHの大きさ
に合わせた所定の直径の円形に裁断するようにした。該
防錆フィルムFは図において下側の面のみに接着剤が塗
布されており、該裁断された防錆フィルムFをロボット
4の動作端であるアームの手首部41に取り付けられた
貼着治具6に吸着保持させてホイルHまで搬送し、ホイ
ルHに防錆フィルムFを貼着するようにした。尚、裁断
機5にはモータ51によってロッドの軸線回りに回転さ
れるシリンダ52が起立して設けられている。
のレール21に沿って摺動自在なスライドベース2が設
けられており、該スライドベース2上に裁断手段である
フィルム裁断部3と多軸式のロボット4とが取り付けら
れており、フィルム裁断部3にセットした防錆フィルム
のロール31から防錆フィルムFを所定ピッチずつロー
ラ32に巻き取り、ロール31とローラ32との間に架
張された防錆フィルムFを裁断機5でホイルHの大きさ
に合わせた所定の直径の円形に裁断するようにした。該
防錆フィルムFは図において下側の面のみに接着剤が塗
布されており、該裁断された防錆フィルムFをロボット
4の動作端であるアームの手首部41に取り付けられた
貼着治具6に吸着保持させてホイルHまで搬送し、ホイ
ルHに防錆フィルムFを貼着するようにした。尚、裁断
機5にはモータ51によってロッドの軸線回りに回転さ
れるシリンダ52が起立して設けられている。
【0018】次に図3を参照して、裁断機5には上記回
動自在のシリンダ52によって昇降自在に保持される昇
降台53が設けられている。該昇降台53はシリンダ5
2によって昇降されると共にシリンダ52から水平に張
り出された一対のアーム52aに該昇降台53に垂設し
た1対のガイドバー53aにおいて上下方向に摺動自在
に係合して、シリンダ52に対して回り止めされてい
る。そして、昇降台53の中央には長手方向両側に向っ
て同じ距離進退し、位置決めされるロッドを備えたダブ
ルシリンダ54が載置されており、該ダブルシリンダ5
4のロッドの先端には昇降台53上に摺動自在に支持さ
せた1対のロータリカッタ55が連結されている。従っ
て、モータ51によりシリンダ52が回転されると昇降
台53も共に回転し、両ロータリカッタ55は同一円周
上を移動することになる。そして両ロータリカッタ55
の移動軌跡である円周の直径はダブルシリンダ54の作
動により拡縮自在に調節することができる。
動自在のシリンダ52によって昇降自在に保持される昇
降台53が設けられている。該昇降台53はシリンダ5
2によって昇降されると共にシリンダ52から水平に張
り出された一対のアーム52aに該昇降台53に垂設し
た1対のガイドバー53aにおいて上下方向に摺動自在
に係合して、シリンダ52に対して回り止めされてい
る。そして、昇降台53の中央には長手方向両側に向っ
て同じ距離進退し、位置決めされるロッドを備えたダブ
ルシリンダ54が載置されており、該ダブルシリンダ5
4のロッドの先端には昇降台53上に摺動自在に支持さ
せた1対のロータリカッタ55が連結されている。従っ
て、モータ51によりシリンダ52が回転されると昇降
台53も共に回転し、両ロータリカッタ55は同一円周
上を移動することになる。そして両ロータリカッタ55
の移動軌跡である円周の直径はダブルシリンダ54の作
動により拡縮自在に調節することができる。
【0019】一方、貼着治具6は一方の面が略全域に亙
って凹入された円板状のベース61を備えており、該ベ
ース61の凹入部分を可撓性を有するゴム製のベローズ
62で覆い、内部にチャンバ室67を形成するようにし
た。また、ベース61の外周面に沿って摺動するアウタ
リング63を設け、アウタリング63の一端に内側に向
って設けたフランジ63aがベース61の他方の面に当
接してアウタリング63の他端がベローズ62より突出
しないようにすると共に、可撓性を有する環状の押え板
64でフランジ63aをベース61に押接する方向に付
勢した。また、ベローズ62のチャンバ室67側の面に
可撓性を有する樹脂製のチューブ66を複数本放射状に
接着し、該チューブ66の中空内部とベローズ62の外
側とを連通する連通孔65を列設した。そして、各チュ
ーブ66の中空内部をベース61の中心部分で相互に連
通させると共に手首部41内に配管したパイプ68を介
して図外のコンプレッサと真空ポンプとに切り換え自在
に連結した。このように構成することにより連通孔65
をチャンバ室67内に対して隔絶することができる。
尚、チャンバ室67内はパイプ69を介して同じく図外
コンプレッサに対して切り換え自在に連結し、コンプレ
ッサに連結されない状態ではチャンバ室67内を大気開
放するようにした。尚、貼着治具6はホイルHの大きさ
に合わせて交換自在に構成している。
って凹入された円板状のベース61を備えており、該ベ
ース61の凹入部分を可撓性を有するゴム製のベローズ
62で覆い、内部にチャンバ室67を形成するようにし
た。また、ベース61の外周面に沿って摺動するアウタ
リング63を設け、アウタリング63の一端に内側に向
って設けたフランジ63aがベース61の他方の面に当
接してアウタリング63の他端がベローズ62より突出
しないようにすると共に、可撓性を有する環状の押え板
64でフランジ63aをベース61に押接する方向に付
勢した。また、ベローズ62のチャンバ室67側の面に
可撓性を有する樹脂製のチューブ66を複数本放射状に
接着し、該チューブ66の中空内部とベローズ62の外
側とを連通する連通孔65を列設した。そして、各チュ
ーブ66の中空内部をベース61の中心部分で相互に連
通させると共に手首部41内に配管したパイプ68を介
して図外のコンプレッサと真空ポンプとに切り換え自在
に連結した。このように構成することにより連通孔65
をチャンバ室67内に対して隔絶することができる。
尚、チャンバ室67内はパイプ69を介して同じく図外
コンプレッサに対して切り換え自在に連結し、コンプレ
ッサに連結されない状態ではチャンバ室67内を大気開
放するようにした。尚、貼着治具6はホイルHの大きさ
に合わせて交換自在に構成している。
【0020】上記構成によれば、ホイルHに適合するよ
うに選択された大きさの貼着治具6を該貼着治具6の中
心が裁断機5の回転軸線に対して一致し、かつ防錆フィ
ルムFの接着剤が塗布されていない上面にベローズ62
が接する位置に移動させる。次に1対のロータリカッタ
55の相互間隔をカッタ受部であるアウタリング63の
他端63bに対向するようにダブルシリンダ54を作動
させた後、昇降台53を回転させながら上昇させ、ロー
タリカッタ55を防錆フィルムFを挟んでアウタリング
63の他端63bに押接させる。すると防錆フィルムF
はロータリカッタ55の軌跡に沿って円形に裁断される
が、この時パイプ68を真空ポンプ側に連結し、連通孔
65により裁断された防錆フィルムFをベローズ62の
表面に吸着させる。尚、チャンバ室67内はパイプ69
を介して大気開放しておき、ベローズ62がフラットに
なるようにしておく。昇降台53を少なくとも半回転さ
せて防錆シートFの裁断を完了すると、昇降台53の回
転を停止させると共に初期位置まで下降させる。そし
て、ロボット4の作動により貼着治具6を図4に示すよ
うにホイルHに対応する位置に移動させる。
うに選択された大きさの貼着治具6を該貼着治具6の中
心が裁断機5の回転軸線に対して一致し、かつ防錆フィ
ルムFの接着剤が塗布されていない上面にベローズ62
が接する位置に移動させる。次に1対のロータリカッタ
55の相互間隔をカッタ受部であるアウタリング63の
他端63bに対向するようにダブルシリンダ54を作動
させた後、昇降台53を回転させながら上昇させ、ロー
タリカッタ55を防錆フィルムFを挟んでアウタリング
63の他端63bに押接させる。すると防錆フィルムF
はロータリカッタ55の軌跡に沿って円形に裁断される
が、この時パイプ68を真空ポンプ側に連結し、連通孔
65により裁断された防錆フィルムFをベローズ62の
表面に吸着させる。尚、チャンバ室67内はパイプ69
を介して大気開放しておき、ベローズ62がフラットに
なるようにしておく。昇降台53を少なくとも半回転さ
せて防錆シートFの裁断を完了すると、昇降台53の回
転を停止させると共に初期位置まで下降させる。そし
て、ロボット4の作動により貼着治具6を図4に示すよ
うにホイルHに対応する位置に移動させる。
【0021】ホイルHにはタイヤTが嵌着されると共に
内側にはディスクロータRを備えたディスクブレーキが
配設されている。また、ホイルHにはディスクロータR
の冷却用の開口部HWが開設されていると共にホイルH
のフラット部HFの外側に壁部HLが立設されており、
1種類の貼着治具6で対応することのできるホイルHの
大きさは、貼着治具6をホイルHに押し当てる方向に前
進させた際に、アウタリング63が壁部HL内に入り、
かつ開口部HWを覆うことのできる大きさから仮想線で
示すようにベース61が壁部HL内に入る大きさのもの
までである。即ち、壁部HLにアウタリング63の他端
が当接してもベース61が壁部HL内に入ることが出来
るのなら、図4のA部に示すようにアウタリング63は
押え板64の付勢力に抗して後退し、ベローズ62が固
定されているベース61の周縁で防錆フィルムFをホイ
ルHのフラット部HFに押し当てることができる。尚、
このように貼着治具6を前進させる際には前進に先立っ
てチャンバ室67内にコンプレッサからの空圧を作用さ
せて膨らませ、防錆フィルムFを中心部からホイルHに
貼着するようにし、その後チャンバ室67内を大気開放
させ大きな反力が生じないようにしながら貼着治具6を
前進させベローズ62の張力により防錆フィルムFをホ
イルHに密着させる。但しこのままではベローズ62が
ホイルHの表面形状に完全に倣わず、防錆フィルムFが
ホイルHに接着されない部分が生じるおそれがあるの
で、パイプ68の接続を真空ポンプからコンプレッサに
切り換えチューブ66を正圧にして連通孔65から空気
を噴出させる。すると噴出された空気はベローズ62と
防錆フィルムFとの間に入り、その空気圧が防錆フィル
ムFに直接作用し防錆フィルムFはホイルHの形状に倣
ってくまなく押し付けられ、これによりホイルHに対す
る防錆フィルムFの接着面積を可能な限り増加させるこ
とができる。この時防錆フィルムFとベローズ62との
間の空気圧によりベローズ62がチャンバ室67側に押
し込まれ空気圧が逃げないように再度チャンバ室67内
をコンプレッサに接続し空気圧を作用させる。尚、本実
施例では各チューブ66を中心部で相互に連通させてい
るので、連通孔65からの空気の噴出は中心から外方へ
順次放射状に拡がり、防錆フィルムFとホイルHとの間
に空気が閉じ込められることが防止される。そして貼着
治具6をその状態でしばらく保持し防錆フィルムFの貼
着が完了すると、貼着治具6を後退させると共にチャン
バ室67内を大気開放し連通孔65からの空気の噴出を
停止させる。
内側にはディスクロータRを備えたディスクブレーキが
配設されている。また、ホイルHにはディスクロータR
の冷却用の開口部HWが開設されていると共にホイルH
のフラット部HFの外側に壁部HLが立設されており、
1種類の貼着治具6で対応することのできるホイルHの
大きさは、貼着治具6をホイルHに押し当てる方向に前
進させた際に、アウタリング63が壁部HL内に入り、
かつ開口部HWを覆うことのできる大きさから仮想線で
示すようにベース61が壁部HL内に入る大きさのもの
までである。即ち、壁部HLにアウタリング63の他端
が当接してもベース61が壁部HL内に入ることが出来
るのなら、図4のA部に示すようにアウタリング63は
押え板64の付勢力に抗して後退し、ベローズ62が固
定されているベース61の周縁で防錆フィルムFをホイ
ルHのフラット部HFに押し当てることができる。尚、
このように貼着治具6を前進させる際には前進に先立っ
てチャンバ室67内にコンプレッサからの空圧を作用さ
せて膨らませ、防錆フィルムFを中心部からホイルHに
貼着するようにし、その後チャンバ室67内を大気開放
させ大きな反力が生じないようにしながら貼着治具6を
前進させベローズ62の張力により防錆フィルムFをホ
イルHに密着させる。但しこのままではベローズ62が
ホイルHの表面形状に完全に倣わず、防錆フィルムFが
ホイルHに接着されない部分が生じるおそれがあるの
で、パイプ68の接続を真空ポンプからコンプレッサに
切り換えチューブ66を正圧にして連通孔65から空気
を噴出させる。すると噴出された空気はベローズ62と
防錆フィルムFとの間に入り、その空気圧が防錆フィル
ムFに直接作用し防錆フィルムFはホイルHの形状に倣
ってくまなく押し付けられ、これによりホイルHに対す
る防錆フィルムFの接着面積を可能な限り増加させるこ
とができる。この時防錆フィルムFとベローズ62との
間の空気圧によりベローズ62がチャンバ室67側に押
し込まれ空気圧が逃げないように再度チャンバ室67内
をコンプレッサに接続し空気圧を作用させる。尚、本実
施例では各チューブ66を中心部で相互に連通させてい
るので、連通孔65からの空気の噴出は中心から外方へ
順次放射状に拡がり、防錆フィルムFとホイルHとの間
に空気が閉じ込められることが防止される。そして貼着
治具6をその状態でしばらく保持し防錆フィルムFの貼
着が完了すると、貼着治具6を後退させると共にチャン
バ室67内を大気開放し連通孔65からの空気の噴出を
停止させる。
【0022】ところで、このように防錆フィルムFを貼
着したのが例えば前輪のホイルHであれば、スライドベ
ース2をレール21に沿って移動させ、上述と同様に後
輪のホイルHに対して防錆フィルムFを貼着する。
着したのが例えば前輪のホイルHであれば、スライドベ
ース2をレール21に沿って移動させ、上述と同様に後
輪のホイルHに対して防錆フィルムFを貼着する。
【0023】尚、上記実施例では複数のチューブ66を
放射状に配列したが、1本のチューブを螺旋状に設けて
もよい。
放射状に配列したが、1本のチューブを螺旋状に設けて
もよい。
【0024】また、上記実施例では貼着治具をロボット
に搭載させた場合について説明したが、貼着治具単体を
作業者が手作業にて取り扱い、剥離紙に貼着され所定の
大きさに予め裁断された防錆フィルムを貼着治具に吸着
させ、剥離紙を剥した後ホイルに押し付けて防錆フィル
ムを貼着するようにしてもよい。
に搭載させた場合について説明したが、貼着治具単体を
作業者が手作業にて取り扱い、剥離紙に貼着され所定の
大きさに予め裁断された防錆フィルムを貼着治具に吸着
させ、剥離紙を剥した後ホイルに押し付けて防錆フィル
ムを貼着するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、防錆フィルムを確実に保持することができ、かつホ
イルに対する防錆フィルムの接着面積を広く確保するこ
とができる。また、ロール状に巻回された長尺の防錆フ
ィルムを保持する際に裁断するので、予め裁断しておく
場合に必要とされる剥離紙が不要である。
は、防錆フィルムを確実に保持することができ、かつホ
イルに対する防錆フィルムの接着面積を広く確保するこ
とができる。また、ロール状に巻回された長尺の防錆フ
ィルムを保持する際に裁断するので、予め裁断しておく
場合に必要とされる剥離紙が不要である。
【図1】本発明の一実施例の構成を示す平面図
【図2】II−II矢視図
【図3】裁断機及び貼着治具の詳細を示す図
【図4】ホイルと貼着治具との関係を示す図
1 貼着装置 2 スライドベース 3 フィルム裁断部 4 ロボット 5 裁断機 6 貼着治具 53 昇降台 55 ロータリカッタ 62 ベローズ 63 アウタリング 65 連通孔 66 チューブ F 防錆フィルム H ホイル
Claims (5)
- 【請求項1】 一方の面に接着剤が塗布された防錆フ
ィルムを車両のホイルに貼着する治具において、可撓性
を有するベローズを隔壁とするチャンバ室を備え、該ベ
ローズに複数の連通孔を開設すると共に該連通孔をチャ
ンバ室内に対して隔絶し、連通孔を介しての空気の出入
とチャンバ室内の圧力変更とを別個に行なう空圧制御手
段を備えたことを特徴とするホイル用防錆フィルムの貼
着治具。 - 【請求項2】 一方の面に接着剤が塗布された防錆フィ
ルムを車両のホイルに貼着する装置において、ロール状
に巻回された長尺の防錆フィルムを所定ピッチごとに引
き出しホイルの径に合わせて円形に裁断する裁断手段
と、該円形に裁断された防錆フィルムを他方の面から吸
引可能でかつエアブロー可能な貼着治具とを備え、該貼
着治具を請求項1記載の貼着治具としたことを特徴とす
るホイル用防錆フィルムの貼着装置。 - 【請求項3】 上記貼着治具をロボットの動作端に搭載
して、該貼着治具を裁断手段に合致するフィルム受取位
置とホイルに合致するフィルム貼着位置とに移動自在と
したことを特徴とする請求項2記載のホイル用防錆フィ
ルムの貼着装置。 - 【請求項4】 上記裁断手段は防錆フィルムを円形に
裁断するカッタを備えると共に、上記貼着治具は防錆フ
ィルムを裁断する際に該カッタのバックアップを行なう
カッタ受部を有することを特徴とする請求項2または3
記載のホイル用防錆フィルムの貼着装置。 - 【請求項5】 上記カッタ受部は貼着治具のホイルに
対する貼着方向に沿って後退可能であることを特徴とす
る請求項4記載のホイル用防錆フィルムの貼着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10087694A JP2873910B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | ホイル用防錆フィルムの貼着治具及び貼着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10087694A JP2873910B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | ホイル用防錆フィルムの貼着治具及び貼着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07309510A JPH07309510A (ja) | 1995-11-28 |
JP2873910B2 true JP2873910B2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=14285530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10087694A Expired - Fee Related JP2873910B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | ホイル用防錆フィルムの貼着治具及び貼着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2873910B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008111663A1 (ja) * | 2007-03-13 | 2008-09-18 | Lintec Corporation | ホイール貼着用粘着フィルム |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1726456A4 (en) * | 2004-03-19 | 2010-07-14 | Lintec Corp | ADHESIVE ADHESIVE FOR VEHICLE BRAKE DISC SOS PROTECTIVE FOIL |
JP4660355B2 (ja) * | 2005-11-10 | 2011-03-30 | 中央精機株式会社 | 防錆フィルムシートの離型紙剥離装置 |
JP2012012442A (ja) * | 2010-06-29 | 2012-01-19 | Nitto Denko Corp | ホイール用保護フィルム |
KR101494984B1 (ko) * | 2010-09-17 | 2015-02-23 | 쇼와 덴코 가부시키가이샤 | 광경화성 투명 점착 시트용 조성물 |
CN111114884B (zh) * | 2020-01-19 | 2021-10-26 | 唐彬 | 一种大理石桌面联动快速贴保护膜装置 |
CN115057032B (zh) * | 2022-06-30 | 2024-10-22 | 南京昊斯亭网络科技有限公司 | 一种贴膜机 |
-
1994
- 1994-05-16 JP JP10087694A patent/JP2873910B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008111663A1 (ja) * | 2007-03-13 | 2008-09-18 | Lintec Corporation | ホイール貼着用粘着フィルム |
JP5260494B2 (ja) * | 2007-03-13 | 2013-08-14 | リンテック株式会社 | ホイール貼着用粘着フィルム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07309510A (ja) | 1995-11-28 |
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