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JP2872732B2 - 木質防音床材および防音用下地材 - Google Patents

木質防音床材および防音用下地材

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Publication number
JP2872732B2
JP2872732B2 JP4992190A JP4992190A JP2872732B2 JP 2872732 B2 JP2872732 B2 JP 2872732B2 JP 4992190 A JP4992190 A JP 4992190A JP 4992190 A JP4992190 A JP 4992190A JP 2872732 B2 JP2872732 B2 JP 2872732B2
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JP
Japan
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foam sheet
wooden
spring constant
fiber mat
rubber
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP4992190A
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English (en)
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JPH03253662A (ja
Inventor
脩 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、木質防音床材に関し、さらに詳しくは、例
えば、住宅のコンクリート床面に直貼施工でき、木質床
材表面に生じた衝撃音を吸収し、階下の部屋へ不快音と
して伝播することを防止した木質防音床材および防音用
下地材に関する。
〔従来の技術〕
近年、ダニやほこりの心配の少ない木質床が好まれる
傾向にあり、寄木合板や化粧合板、合成木材による化粧
板など各種の木質床材が住宅や事務所等の床面に敷設さ
れている。ところが、これらの木質床材は、床材として
敷設したとき、軽量衝撃音を生じ易い。
特に、集合住宅などにおいては、床衝撃音に関し、JI
S A−1418に準拠して、125〜500Hzの低周波数域での
軽量床衝撃音レベルを測定し、測定値をJIS A−1419
に定める遮音等級で表わした場合、L−55(dB)程度か
それ以下にすることが望ましいとされている。
しかしながら、一般に、木質床材の軽量衝撃音レベル
を防止ないしは低減させることは困難である。一方、近
年の生活環境向上に対する要求水準が高まるにつれ、軽
量床衝撃音レベルをL−55(dB)程度ではなく、さらに
低下させることが望まれている。特に集合住宅において
は、より一層防音性の高い木質床材が望まれている。
ところで、木質床材表面に生じた衝撃音を吸収し、伝
播を防止するために、従来から各種の防音床材が提案さ
れている。例えば、木質板の裏面に、発泡倍率の異なる
複数の遮音用発泡体を設けた構造の遮音性木質床材が提
案されている(実開昭61−47339号公報)。また、複合
床材の非表面の層に、合成樹脂フィラメント、金属フィ
ラメントまたは剛性天然繊維が交絡してなる動的剛性試
験値が70N/cm2・cm以下の立体網状構造体を配した住宅
用多層床材が提案されている(実開昭62−32114号公
報)。
しかしながら、これら従来の木質防音床材の防音性能
は未だ充分でなく、特に、125〜500Hzの周波数域での遮
音等級は、せいぜいL−55(dB)前後の性能である。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、衝撃音の階下等への伝播を防止する
効果が大きい木質防音床材を提供することにある。
また、本発明の目的は、防音性能に優れた下地材を提
供することにある。
本発明者は、木質床材の遮音材・防振材について種々
検討した結果、特定の物性を有する繊維マットと、片面
に複数個の凸部を有するゴムまたはプラスチック製の発
泡体シートを併用し、木質床材の裏面に積層することに
より、防音性能を大巾に改善できることを見出し、この
知見に基づいて本発明を完成するに至った。
〔課題を解決するための手段〕
かくして、本発明によれば、木質板(A)、初期圧縮
時のばね定数が50〜500kg/mm・m2の繊維マット(B)、
および片面に複数個の凸部を有し、初期圧縮時のばね定
数が30〜300kg/mm・m2のゴムまたはプラスチック製の発
泡体シート(C)を、この順に、かつ、発泡体シートの
凸部を有する面が外面となるように一体的に積層してな
る木質防音床材が提供される。
また、本発明によれば、初期圧縮時のばね定数が50〜
500kg/mm・m2の繊維マット(B)と、片面に複数個の凸
部を有し、初期圧縮時のばね定数が30〜300kg/mm・m2
ゴムまたはプラスチック製の発泡体シート(C)を、発
泡体シートの凸部を有する面が外面となるように一体的
に積層してなる防音用下地材が提供される。
本発明の木質防音床材は、木質板の外表面を上面に、
発泡体シートの凸部を有する面を下面として、例えば、
コンクリート床上に敷設する。また、本発明の防音用下
地材は、木質床材その他の衝撃音の防止ないしは軽減が
求められる床材の裏面に貼り合わせて使用することがで
きる。
以下、本発明について詳述する。
本発明における木質板(A)としては、通常の木材単
板の他、ベニヤ合板や寄木構造の木板、化粧合板、合成
木材による化粧板などを使用することができる。
また、複数の木材単板や合板の間に、プラスチック発
泡体等のクッション材や、ゴムやアスファルト等の制振
材を挿入・複合したものも使用することができる。
本発明における繊維マット(B)は、天然もしくは合
成の繊維を絡ませてマット状にしたものであり、繊維と
繊維を機械的にからませたもの、あるいはバインダーで
固着したものなどがある。
繊維マットは、JIS K−6385にしたがって測定した
静ばね定数(以下、単に「ばね定数」という)が50〜50
0kg/mm・m2のものである。ばね定数が50kg/mm・m2未満
のものは、軟らかすぎて、床の耐荷重性が低下する。ば
ね定数が500kg/mm・m2を越えるものは、防音性能が低
く、特に500Hz以下の周波数域での防音性能が劣る。
本発明におけるゴムまたはプラスチック製の発泡体シ
ート(C)としては、例えば、天然ゴム、またはエチレ
ン−プロピレンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、
スチレン−ブタジエンゴムのような合成ゴム、あるいは
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
スチレンのような合成樹脂を、公知の方法で発泡させた
ものを挙げることができる。発泡体は、独立気泡、連続
気泡を問わないが、変形回復力の点で連続気泡構造のも
のが好ましい。
発泡体シートは、片面に複数個の凸部を有するもので
ある。これらの凸部は、凹部をもつ型の中でポリマーを
発泡させて作ってもよく、あるいは発泡後に、プレス成
形や真空成形等により成形してもよい。凸部の高さは、
通常、1〜10mm、好ましくは2〜6mmである。
発泡体シートは、その凸部が圧縮される初期圧縮ばね
定数が30〜300kg/mm・m2のものである。30kg/mm・m2
満のものは、軟かすぎて床の耐荷重性が悪く、300kg/mm
・m2以上のものは、周波数域125Hzでの防音性能が劣
る。
発泡体シートのばね定数は、用いるゴムまたはプラス
チックの種類、発泡倍率、気泡の構造により適宜調節で
き、また、発泡体シートの単位面積当りの凸部の数でも
調節することができる。
凸部の形状は、例えば、第2〜4図に示すように、各
種の形状とすることができる。
本発明の繊維マット(B)と、凸部をもつゴムまたは
プラスチック製の発泡体シート(C)の合計厚みは、数
mm〜数10mmであり、木質床材の裏打ちとして通常使用さ
れる厚さとすることが望ましい。
本発明の木質防音床材は、第1図に示すように、木質
板(A)、繊維マット(B)および発泡体シート(C)
が、発泡体シートの凸部が外面となるように、(A)/
(B)/(C)の順で一体的に積層される。
防音用下地材においては、繊維マット(B)および発
泡体シート(C)が、発泡体シートの凸部が外面となる
ように一体的に積層される。
これらを一体的に積層するには、通常、各種接着剤を
用いる。木質板(A)と繊維マット(B)との接着、お
よび繊維マット(B)とゴムまたはプラスチック製の発
泡体シート(C)との接着は、感圧型接着剤、反応性接
着剤、溶剤型またはエマルジョン型の接着剤、ホットメ
ルト系接着剤などを使用して行なうことが望ましい。
〔作 用〕
本発明の木質防音床材は、木質板の裏面に、特定の繊
維マットと凸部を有するゴムまたはプラスチック製の発
泡体シートを積層することにより、従来技術では改善し
にくい125〜500Hzの周波数域において、遮音等級がL−
45(dB)〜L−50(dB)程度と大幅な防音効果を発揮す
る。
このように、繊維マットと凸部を有する発泡体シート
を併用することにより、広い範囲の周波数域において、
優れた防音効果が発現される理由は必ずしも明らかでは
ないが、繊維マットの制振効果と発泡体シートの防振効
果が組み合わされた結果であると推定できる。
また、ゴムまたはプラスチック製の発泡体シートに複
数個の凸部を設け、これを下面にして敷設することによ
り、木質板に衝撃音が加えられた際に、これらの凸部に
局部的に強く力が作用し、防振効果が高められる。
〔実施例〕
以下に実施例および比較例を挙げて本発明について具
体的に説明するが、本発明は、これらの実施例のみに限
定されるものではない。
[実施例1〜5] 厚さ6mmの化粧合板の下面に、第1表に示すばね定数
を有する厚さ5mmのポリプロピレン繊維マットを貼り、
さらにその下面に、第1表に示すばね定数を有する厚さ
5mmのポリエチレン発泡体シートを、凸部側を下にして
貼り合せた。これらを貼り合わせる接着剤としては、ゴ
ム系接着剤を使用した。
また、発泡体シートの凸部の形状は、第2図に示す断
面形状のものであって、発泡体シート表面からの高さ3m
m、発泡体シート表面での径25mmの球面状のものであ
り、発泡体シートの単位面積当りの凸部の数は700個/m2
であった。
[比較例1〜4] 比較のために、第1表に示すばね定数をもつポリプロ
ピレン繊維マットおよびポリエチレン発泡体シートを使
用した以外は、実施例1〜5と同様にして木質床材を製
造した。
次に実施例1〜5および比較例1〜4によって得られ
た木質床材を、化粧合板を上にして150mm厚のコンクリ
ート床上に敷設し、以下に示す方法で防音特性を測定し
た。すなわち、JIS A−1418に準拠して、125〜500Hz
の周波数域での軽量床衝撃音レベルを測定し、測定値を
JIS A−1419に定める遮音等級で表した。結果を一括
して第1表に示す。
第1表から明らかなように、本発明の木質防音床材
は、遮音等級がL−45(dB)からL−50(dB)の範囲に
あり、優れた防音性能を有している。これに対して、ば
ね定数が本発明の範囲外のもの(比較例1〜2)、繊維
マットのみ(比較例3)あるいは発泡体シートのみ(比
較例4)を用いた場合には、いずれも遮音等級がL−55
(dB)からL−60(dB)の範囲にあり、防音性能が不充
分である。
[比較例5〜7] 実施例で用いた化粧合板の下面に、実施例1〜3で用
いたポリプロピレン繊維マットを貼り、さらにその下面
に、厚さ5mmで凸部のないポリエチレン発泡体シート
(ばね定数100kg/mm・m2)を貼り合せ、実施例と同様に
防音性能を測定した。
結果を第2表に示す。
〔発明の効果〕 本発明によれば、遮音等級がL−45(dB)〜L−50
(dB)と、防音用下地材として繊維マットだけ、あるい
は発泡体シートだけを用いた従来のものと比較して、高
い防音性能を有する木質防音床材が提供される。また、
本発明によれば、繊維マットと発泡体シートとを組み合
わせた高い防音性能を有する防音用下地材が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る木質防音床材の実施例を示す部
分断面図であり、第2〜4図は、本発明に用いられる片
面に複数個の凸部を有する発泡体シートの具体例を示す
部分断面図である。 1:木質板、 2:繊維マット、 3:凸部を有する発泡体シート

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質板(A)、初期圧縮時のばね定数が50
    〜500kg/mm・m2の繊維マット(B)、および片面に複数
    個の凸部を有し、初期圧縮時のばね定数が30〜300kg/mm
    ・m2のゴムまたはプラスチック製の発泡体シート(C)
    を、この順に、かつ、発泡体シートの凸部を有する面が
    外面となるように一体的に積層してなる木質防音床材。
  2. 【請求項2】初期圧縮時のばね定数が50〜500kg/mm・m2
    の繊維マット(B)と、片面に複数個の凸部を有し、初
    期圧縮時のばね定数が30〜300kg/mm・m2のゴムまたはプ
    ラスチック製の発泡体シート(C)を、発泡体シートの
    凸部を有する面が外面となるように一体的に積層してな
    る防音用下地材。
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JP2715391B2 (ja) * 1990-03-22 1998-02-18 ダイニック 株式会社 床材用緩衝部材
DE4423903A1 (de) * 1994-07-09 1996-01-18 Proforst Handels Und Dienstlei Personal- und Montagewagen
JP5202358B2 (ja) * 2009-01-28 2013-06-05 Hoya株式会社 内視鏡用光源装置の制振構造

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