JP2859337B2 - 流体圧縮機 - Google Patents
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- 230000006835 compression Effects 0.000 description 18
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- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 description 11
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- 238000013459 approach Methods 0.000 description 2
- 230000004323 axial length Effects 0.000 description 2
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/08—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C18/10—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth equivalents, e.g. rollers, than the inner member
- F04C18/107—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth equivalents, e.g. rollers, than the inner member with helical teeth
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、例えば、冷凍サイクルの冷媒ガスを圧縮す
る流体圧縮機に関する。
る流体圧縮機に関する。
(従来の技術) 従来、冷凍サイクル等に用いられる流体圧縮機(以
下、圧縮機と称する)には、例えば本出願人による特願
昭63−333584号明細書に記載されているようなものがあ
る。すなわち、この種の圧縮機1は第3図に2で示すよ
うな圧縮機構部を備えており、この圧縮機構部2にシリ
ンダ3と、このシリンダ3の内部に偏心配置された円柱
状の、回転体としてのピストン4とを有している。
下、圧縮機と称する)には、例えば本出願人による特願
昭63−333584号明細書に記載されているようなものがあ
る。すなわち、この種の圧縮機1は第3図に2で示すよ
うな圧縮機構部を備えており、この圧縮機構部2にシリ
ンダ3と、このシリンダ3の内部に偏心配置された円柱
状の、回転体としてのピストン4とを有している。
また、圧縮機1はピストン4の外周部に螺旋状のブレ
ード5を巻装されており、シリンダ3の内部に、ブレー
ド5によって仕切られ、シリンダ3の一端側6から他端
側7へ亘って並設されるとともに徐々にその容積を小と
する複数の作動室8…を形成している。さらに、圧縮機
1はシリンダ3の両端部を、吸込側に位置する主軸受9
と吐出側に位置する副軸受10とによってそれぞれ気密的
に閉じられている。
ード5を巻装されており、シリンダ3の内部に、ブレー
ド5によって仕切られ、シリンダ3の一端側6から他端
側7へ亘って並設されるとともに徐々にその容積を小と
する複数の作動室8…を形成している。さらに、圧縮機
1はシリンダ3の両端部を、吸込側に位置する主軸受9
と吐出側に位置する副軸受10とによってそれぞれ気密的
に閉じられている。
さらに、圧縮機1は、シリンダ3とピストン4とを相
対的に回転させ、シリンダ3内の吸込端側6に位置する
吸込室11に、主軸受9に形成された吸込孔12を介して、
低圧な、作動流体としての冷媒ガスを吸込む。そして、
圧縮機1は、両部材3、4の相対的な回転により、冷媒
ガスをシリンダ3内で徐々に移送しながら圧縮する。そ
して、圧縮された冷媒ガスを、シリンダ3の吐出端側7
に形成された吐出孔13を介して密閉ケース(図示しな
い)内に吐出したのち、高圧な冷媒ガスを密閉ケース1a
の外部に圧送する。
対的に回転させ、シリンダ3内の吸込端側6に位置する
吸込室11に、主軸受9に形成された吸込孔12を介して、
低圧な、作動流体としての冷媒ガスを吸込む。そして、
圧縮機1は、両部材3、4の相対的な回転により、冷媒
ガスをシリンダ3内で徐々に移送しながら圧縮する。そ
して、圧縮された冷媒ガスを、シリンダ3の吐出端側7
に形成された吐出孔13を介して密閉ケース(図示しな
い)内に吐出したのち、高圧な冷媒ガスを密閉ケース1a
の外部に圧送する。
ここで、第3図に示す圧縮機1は吐出孔13を、オルダ
ム機構部14のオルダムリング15に形成している。
ム機構部14のオルダムリング15に形成している。
また、圧縮機1はピストン4の両端部に一体に、ピス
トン4の胴部よりもそれぞれ細径に設定された、吸込側
軸部としての主軸部16と、吐出側軸部としての副軸部17
とを形成されている。さらに、圧縮機1は、この両軸部
16、17の径寸法を互いに略等しく設定されている。そし
て、圧縮機1は、主軸部16を上記主軸受9に差し込んで
おり、さらに、副軸部17を上記副軸受10に差し込んでい
る。
トン4の胴部よりもそれぞれ細径に設定された、吸込側
軸部としての主軸部16と、吐出側軸部としての副軸部17
とを形成されている。さらに、圧縮機1は、この両軸部
16、17の径寸法を互いに略等しく設定されている。そし
て、圧縮機1は、主軸部16を上記主軸受9に差し込んで
おり、さらに、副軸部17を上記副軸受10に差し込んでい
る。
そして、圧縮機1は、主軸受9の内部に、主軸部16の
端面16aにより閉じられた吐出圧導入室18を、また、副
軸受10の内部に、副軸部17の端面17aにより閉じられた
吸込圧導入室19を、それぞれ気密的に形成している。そ
して、圧縮機1は、圧縮されて吐出圧力Pdになった冷媒
ガスを吐出圧導入室18に導入しており、主軸部16の端面
16a等に吐出圧力Pdを付与している。さらに、圧縮機1
は、圧縮される前の吸込圧力Psにある冷媒ガスを吸込圧
導入室19に導入しており、副軸部17の端面17a等に吸込
圧力Psを付与している。
端面16aにより閉じられた吐出圧導入室18を、また、副
軸受10の内部に、副軸部17の端面17aにより閉じられた
吸込圧導入室19を、それぞれ気密的に形成している。そ
して、圧縮機1は、圧縮されて吐出圧力Pdになった冷媒
ガスを吐出圧導入室18に導入しており、主軸部16の端面
16a等に吐出圧力Pdを付与している。さらに、圧縮機1
は、圧縮される前の吸込圧力Psにある冷媒ガスを吸込圧
導入室19に導入しており、副軸部17の端面17a等に吸込
圧力Psを付与している。
(発明が解決しようとする課題) ところで、一般に上述のような、冷媒ガスをシリンダ
3の吸込端側6から吐出端側7へ移送しながら圧縮する
圧縮機1では、ピストン4に吸込圧力Psと吐出圧力Pdと
の差圧がかかり、ピストン4に、副軸受10の側から主軸
受9の側、即ち第3図中の左側から右側へ向かうスラス
ト力が働く。
3の吸込端側6から吐出端側7へ移送しながら圧縮する
圧縮機1では、ピストン4に吸込圧力Psと吐出圧力Pdと
の差圧がかかり、ピストン4に、副軸受10の側から主軸
受9の側、即ち第3図中の左側から右側へ向かうスラス
ト力が働く。
そして、このスラスト力を小とするため、上述のよう
に、主軸受9の内部に形成された吐出圧導入室18に吐出
圧力Pdの冷媒ガスを導き、さらに、副軸受10の内部に形
成された吸込圧導入室19に吸込圧Psの冷媒ガスを導い
て、主軸部16の端面16aに吐出圧力Pdを付与するととも
に、副軸部17の端面17aに吸込圧力Psを付与することを
行ったものがあった。
に、主軸受9の内部に形成された吐出圧導入室18に吐出
圧力Pdの冷媒ガスを導き、さらに、副軸受10の内部に形
成された吸込圧導入室19に吸込圧Psの冷媒ガスを導い
て、主軸部16の端面16aに吐出圧力Pdを付与するととも
に、副軸部17の端面17aに吸込圧力Psを付与することを
行ったものがあった。
つまり、このようなタイプの圧縮機1では、上記スラ
スト力Fは次式であらわされる。
スト力Fは次式であらわされる。
F=(Pd−Ps)×(Ac−(A1+A2)) Ac:シリンダの内径断面積 A1:主軸部の断面積 A2:副軸部の断面積 そして、スラスト力Fを小とするためには、主軸部16
の断面積と副軸部17の断面積との和(A1+A2)を大と
し、できるだけシリンダ3の内径断面積Acの値に近づけ
ることが必要である。
の断面積と副軸部17の断面積との和(A1+A2)を大と
し、できるだけシリンダ3の内径断面積Acの値に近づけ
ることが必要である。
そして、主軸部16の断面積A1と副軸部17の断面積A2と
を大とするには、主軸部16の外径と副軸部17の外径とを
共に従来よりも大きい値に設定すればよいが、主軸部16
と副軸部17との外径を共に大とすることにより、主軸部
16と主軸受9との摺動面積、および、副軸部17と副軸受
10との摺動面積も大幅に増大してしまい、摩擦損失が大
となって、圧縮機1の性能が低下してしまう。
を大とするには、主軸部16の外径と副軸部17の外径とを
共に従来よりも大きい値に設定すればよいが、主軸部16
と副軸部17との外径を共に大とすることにより、主軸部
16と主軸受9との摺動面積、および、副軸部17と副軸受
10との摺動面積も大幅に増大してしまい、摩擦損失が大
となって、圧縮機1の性能が低下してしまう。
本発明の目的とするところは、吸込圧力と吐出圧力と
の差圧によって発生するスラスト力を小とするとともに
摩擦損失を低減することが可能な流体圧縮機を提供する
ことにある。
の差圧によって発生するスラスト力を小とするとともに
摩擦損失を低減することが可能な流体圧縮機を提供する
ことにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段および作用) 上記目的を達成するために本発明は、請求項1とし
て、螺旋状のブレードを巻装したピストンをシリンダ内
に偏心配置し、上記ピストンを上記シリンダに対して相
対的に回転させ、作動流体を上記シリンダの軸方向一端
側から他端側へと移送しながら圧縮する流体圧縮機にお
いて、上記ピストンの軸方向各端部に吸込側軸部と吐出
側軸部をそれぞれ形成し、上記吸込側軸部の端面に吐出
圧力を付与し、上記吐出側軸部の端面に吸込圧力を付与
するとともに、上記吸込側軸部の断面積を上記吐出側軸
部の断面積よりも小としたものである。
て、螺旋状のブレードを巻装したピストンをシリンダ内
に偏心配置し、上記ピストンを上記シリンダに対して相
対的に回転させ、作動流体を上記シリンダの軸方向一端
側から他端側へと移送しながら圧縮する流体圧縮機にお
いて、上記ピストンの軸方向各端部に吸込側軸部と吐出
側軸部をそれぞれ形成し、上記吸込側軸部の端面に吐出
圧力を付与し、上記吐出側軸部の端面に吸込圧力を付与
するとともに、上記吸込側軸部の断面積を上記吐出側軸
部の断面積よりも小としたものである。
これにより、吸込圧力と吐出圧力の差圧により発生す
るピストン軸方向のスラスト力を小さくでき、摩擦損失
を低減できる。
るピストン軸方向のスラスト力を小さくでき、摩擦損失
を低減できる。
また、請求項2として、シリンダの内径断面積をAc、
ピストンの吸込側軸部の断面積をA1、ピストンの吐出側
軸部の断面積をA2としたときに、ピストン軸方向に働く
スラスト力を小とするために(A1+A2)の値をAcに近づ
けるようにしたものである。
ピストンの吸込側軸部の断面積をA1、ピストンの吐出側
軸部の断面積をA2としたときに、ピストン軸方向に働く
スラスト力を小とするために(A1+A2)の値をAcに近づ
けるようにしたものである。
これにより、ピストン軸方向に発生するスラスト力
を、かぎりなく小さくでき、摩擦損失を低減できる。
を、かぎりなく小さくでき、摩擦損失を低減できる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を第1図および第2図に基づ
いて説明する。なお、従来の技術の項で説明したものと
重複するものについては同番号を付し、その説明は省略
する。
いて説明する。なお、従来の技術の項で説明したものと
重複するものについては同番号を付し、その説明は省略
する。
第1図は本発明の一実施例の要部を示すもので、図中
1は例えば冷凍サイクルに用いられる流体圧縮機(以
下、圧縮機と称する)、2はこの圧縮機1に備えられ、
密閉ケース1aの内部に収納された圧縮機構部である。
1は例えば冷凍サイクルに用いられる流体圧縮機(以
下、圧縮機と称する)、2はこの圧縮機1に備えられ、
密閉ケース1aの内部に収納された圧縮機構部である。
上記圧縮機構部2は両端を開放したシリンダ3と、こ
のシリンダ3の内部に偏心配置され外周部に徐々にピッ
チが小となる螺旋状の溝20を形成された円柱状の、回転
体としてのピストン4とを有している。さらに、圧縮機
構部2は、ピストンの溝20に螺旋状のブレード5をねじ
込まれている。そして、ブレード5の外周面をシリンダ
3の内周面に接触させており、シリンダ3の内部に、シ
リンダ3の一端側6から他端側7へ亘って並設されると
ともに徐々にその容積を小とする複数の作動室8…を有
している。
のシリンダ3の内部に偏心配置され外周部に徐々にピッ
チが小となる螺旋状の溝20を形成された円柱状の、回転
体としてのピストン4とを有している。さらに、圧縮機
構部2は、ピストンの溝20に螺旋状のブレード5をねじ
込まれている。そして、ブレード5の外周面をシリンダ
3の内周面に接触させており、シリンダ3の内部に、シ
リンダ3の一端側6から他端側7へ亘って並設されると
ともに徐々にその容積を小とする複数の作動室8…を有
している。
また、圧縮機構部2はシリンダ3の両端部に、吸込側
に位置し密閉ケース1aの壁面に固定された主軸受9と、
吐出側に位置する副軸受10とを差し込んでおり、シリン
ダ3の両端部を両軸受9、10によってそれぞれ気密的に
閉じられている。さらに、圧縮機構部2は、例えばシリ
ンダ3をモータ等によって軸心まわりに回転駆動される
ようになっている。そして、圧縮機構部2は、ブレード
5をピストン4の溝20に対して例えば径方向に出入りさ
せながら、シリンダ3とピストン4とを相対的に回転さ
せるようになっている。
に位置し密閉ケース1aの壁面に固定された主軸受9と、
吐出側に位置する副軸受10とを差し込んでおり、シリン
ダ3の両端部を両軸受9、10によってそれぞれ気密的に
閉じられている。さらに、圧縮機構部2は、例えばシリ
ンダ3をモータ等によって軸心まわりに回転駆動される
ようになっている。そして、圧縮機構部2は、ブレード
5をピストン4の溝20に対して例えば径方向に出入りさ
せながら、シリンダ3とピストン4とを相対的に回転さ
せるようになっている。
上記ピストン4は、その軸方向両端部に一体に、ピス
トン4の中間部4aよりも細径な円柱状の、吸込側軸部と
しての主軸部16と、吐出側軸部としての副軸部17とを形
成されている。そして、ピストン4は主軸部16と副軸部
17を上記主軸受9と副軸受10とにそれぞれ差し込んでい
る。そして、ピストン4は、主軸受9によって、シリン
ダ3とともに片持ち支持されている。
トン4の中間部4aよりも細径な円柱状の、吸込側軸部と
しての主軸部16と、吐出側軸部としての副軸部17とを形
成されている。そして、ピストン4は主軸部16と副軸部
17を上記主軸受9と副軸受10とにそれぞれ差し込んでい
る。そして、ピストン4は、主軸受9によって、シリン
ダ3とともに片持ち支持されている。
ここで、ピストン4は図示しない係合手段により自転
を規制されシリンダ3と同期回転するようになってい
る。
を規制されシリンダ3と同期回転するようになってい
る。
また、ピストン4は、第2図中に示すように、主軸部
16の外径d1を副軸部17の外径d2よりも小さく設定されて
おり、主軸部16の外径d1と副軸部17の外径d2との間に、
d1<d2の関係を有している。さらに、ピストン4は、主
軸部16の軸方向の長さl1を副軸部17の長さl2よりも大き
く設定されている。
16の外径d1を副軸部17の外径d2よりも小さく設定されて
おり、主軸部16の外径d1と副軸部17の外径d2との間に、
d1<d2の関係を有している。さらに、ピストン4は、主
軸部16の軸方向の長さl1を副軸部17の長さl2よりも大き
く設定されている。
そして、ピストン4は主軸部16の端面16aを、圧縮さ
れて圧力上昇し吐出圧力Pdになるとともに主軸受9の内
部の吐出圧導入室18に流入した冷媒ガスに接するように
なっている。また、ピストン4は副軸部17の端面17a
を、副軸受10の内部の吸込圧導入室19に流入した圧縮前
の吸込圧力Psの冷媒ガスに接するようになっている。そ
して、ピストン4は、主軸部16の端面16aに吐出圧力Pd
を付与され、副軸部17の端面17aに吸込圧Psを付与され
るようになっている。
れて圧力上昇し吐出圧力Pdになるとともに主軸受9の内
部の吐出圧導入室18に流入した冷媒ガスに接するように
なっている。また、ピストン4は副軸部17の端面17a
を、副軸受10の内部の吸込圧導入室19に流入した圧縮前
の吸込圧力Psの冷媒ガスに接するようになっている。そ
して、ピストン4は、主軸部16の端面16aに吐出圧力Pd
を付与され、副軸部17の端面17aに吸込圧Psを付与され
るようになっている。
ここで、上記シリンダ3はその吐出側の肉厚を、吸込
側の肉厚よりも大としている。また、吐出圧導入室18お
よび吸込圧導入室19の形状を段付形状等に設定してもよ
い。
側の肉厚よりも大としている。また、吐出圧導入室18お
よび吸込圧導入室19の形状を段付形状等に設定してもよ
い。
すなわち、このような圧縮機1では、主軸部16の外径
d1を副軸部17の外径d2よりも小さく設定しているから、
例えば主軸部16の外径d1の値を従来と略同等とし、副軸
部17の外径d2の値を従来よりも大とした場合には、従来
のように両軸部17、18の外径d1、d2を略等しく設定した
場合に比べて、吸込圧力Psと吐出圧力Pdとの差圧によっ
てピストン4に作用するスラスト力を小とすることがで
きる。
d1を副軸部17の外径d2よりも小さく設定しているから、
例えば主軸部16の外径d1の値を従来と略同等とし、副軸
部17の外径d2の値を従来よりも大とした場合には、従来
のように両軸部17、18の外径d1、d2を略等しく設定した
場合に比べて、吸込圧力Psと吐出圧力Pdとの差圧によっ
てピストン4に作用するスラスト力を小とすることがで
きる。
つまり、上記スラスト力Fは次式、 F=(Pd−Ps)×(Ac−(A1+A2)) Ac:シリンダの内径断面積 A1:主軸部の断面積 A2:副軸部の断面積 であらわされるが、上記両軸部17、18の外径d1、d2の関
係を、d1の値を従来と同等にし、かつ、d1<d2とするこ
とにより、主軸部16の断面積と副軸部17の断面積の和
(A1+A2)=π(d1 2+d2 2)/4の値を、d1の値を従来と
同等にし、かつ、d1=d2とした場合よりも大とすること
ができ、上記(A1+A2)の値をシリンダ3の内径断面積
Acに近付けることができる。したがって、スラスト力F
の値を小とすることができる。
係を、d1の値を従来と同等にし、かつ、d1<d2とするこ
とにより、主軸部16の断面積と副軸部17の断面積の和
(A1+A2)=π(d1 2+d2 2)/4の値を、d1の値を従来と
同等にし、かつ、d1=d2とした場合よりも大とすること
ができ、上記(A1+A2)の値をシリンダ3の内径断面積
Acに近付けることができる。したがって、スラスト力F
の値を小とすることができる。
また、副軸部17の外径d2の値を従来と略同等とし、主
軸部16の外径d1を従来よりも小とした場合には、両軸部
16、17と上記主軸受9および副軸受10との摺動面積を、
従来のように両軸部17、18の外径d1、d2を略等しく設定
した場合に比べて、小とすることができる。したがっ
て、摩擦損失を低減することができ、圧縮機1の性能を
向上させることができる。
軸部16の外径d1を従来よりも小とした場合には、両軸部
16、17と上記主軸受9および副軸受10との摺動面積を、
従来のように両軸部17、18の外径d1、d2を略等しく設定
した場合に比べて、小とすることができる。したがっ
て、摩擦損失を低減することができ、圧縮機1の性能を
向上させることができる。
ここで、第2図中のd3はピストン4の胴部の外径を示
している。
している。
さらに、本実施例では、主軸部16の軸方向の長さl1を
副軸部17の長さl2よりも大きく設定しているから、圧縮
機構部2のふれ回りを抑制でき、振動を低減することが
できる。
副軸部17の長さl2よりも大きく設定しているから、圧縮
機構部2のふれ回りを抑制でき、振動を低減することが
できる。
つまり、上述のように圧縮機構部2を、主軸受9を介
して密閉ケース1aに片持ち支持した圧縮機1において
は、一般に、圧縮機構部2の重心をシリンダ3の吐出端
側7に近付けたものほど圧縮機構部2のふれ回りが大と
なるが、主軸部16の長さl1を副軸部17の長さl2よりも大
とすることにより、圧縮機構部2の重心をシリンダ3の
吸込端側6に、より近付けることができる。
して密閉ケース1aに片持ち支持した圧縮機1において
は、一般に、圧縮機構部2の重心をシリンダ3の吐出端
側7に近付けたものほど圧縮機構部2のふれ回りが大と
なるが、主軸部16の長さl1を副軸部17の長さl2よりも大
とすることにより、圧縮機構部2の重心をシリンダ3の
吸込端側6に、より近付けることができる。
したがって、圧縮機構部2と密閉ケース1との結合部
と、圧縮機構部2の重心との距離を小とすることがで
き、圧縮機構部2のふれ回りを抑制できるとともに、振
動を低減することができる。
と、圧縮機構部2の重心との距離を小とすることがで
き、圧縮機構部2のふれ回りを抑制できるとともに、振
動を低減することができる。
なお、本発明は、冷凍サイクル以外の用途の流体圧縮
機にも適用可能である。
機にも適用可能である。
[発明の効果] 以上説明したように本発明は、吸込圧力と吐出圧力と
の差圧によってピストン軸方向に発生するスラスト力を
小さくでき、摩擦損失を低減できるという効果がある。
の差圧によってピストン軸方向に発生するスラスト力を
小さくでき、摩擦損失を低減できるという効果がある。
第1図および第2図は本発明の一実施例の要部を示すも
ので、第1図は側断面図、第2図はピストンの側面図、
第3図は従来例の要部を示す側断面図である。 1……流体圧縮機、3……シリンダ、4……ピストン
(回転体)、5……ブレード、16……主軸部(吸込側軸
部)、17……副軸部(吐出側軸部)。
ので、第1図は側断面図、第2図はピストンの側面図、
第3図は従来例の要部を示す側断面図である。 1……流体圧縮機、3……シリンダ、4……ピストン
(回転体)、5……ブレード、16……主軸部(吸込側軸
部)、17……副軸部(吐出側軸部)。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04C 18/30 - 18/352
Claims (2)
- 【請求項1】螺旋状のブレードを巻装したピストンをシ
リンダ内に偏心配置し、上記ピストンを上記シリンダに
対して相対的に回転させ、作動流体を上記シリンダの軸
方向一端側から他端側へと移送しながら圧縮する流体圧
縮機において、上記ピストンの軸方向各端部に吸込側軸
部と吐出側軸部をそれぞれ形成し、上記吸込側軸部の端
面に吐出圧力を付与し、上記吐出側軸部の端面に吸込圧
力を付与するとともに、上記吸込側軸部の断面積を上記
吐出側軸部の断面積よりも小としたことを特徴とする流
体圧縮機。 - 【請求項2】シリンダの内径断面積をAc、ピストンの吸
込側軸部の断面積をA1、ピストンの吐出側軸部の断面積
をA2としたときに、ピストン軸方向に働くスラスト力を
小とするために(A1+A2)の値をAcに近づけるようにし
たことを特徴とする請求項1に記載の流体圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1337522A JP2859337B2 (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | 流体圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1337522A JP2859337B2 (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | 流体圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03199689A JPH03199689A (ja) | 1991-08-30 |
JP2859337B2 true JP2859337B2 (ja) | 1999-02-17 |
Family
ID=18309447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1337522A Expired - Fee Related JP2859337B2 (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | 流体圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2859337B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3290224B2 (ja) * | 1993-01-12 | 2002-06-10 | 東芝キヤリア株式会社 | 流体圧縮機 |
-
1989
- 1989-12-26 JP JP1337522A patent/JP2859337B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03199689A (ja) | 1991-08-30 |
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Legal Events
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