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JP2855998B2 - 絶縁ゲート型電界効果トランジスタの直線性補償回路 - Google Patents

絶縁ゲート型電界効果トランジスタの直線性補償回路

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Publication number
JP2855998B2
JP2855998B2 JP4266499A JP26649992A JP2855998B2 JP 2855998 B2 JP2855998 B2 JP 2855998B2 JP 4266499 A JP4266499 A JP 4266499A JP 26649992 A JP26649992 A JP 26649992A JP 2855998 B2 JP2855998 B2 JP 2855998B2
Authority
JP
Japan
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output
circuit
transistor
compensation circuit
voltage
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP4266499A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0690119A (ja
Inventor
寿和 万野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP4266499A priority Critical patent/JP2855998B2/ja
Publication of JPH0690119A publication Critical patent/JPH0690119A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は絶縁ゲート型電界効果トランジス
タの直線性補償回路に関し、特に映像信号情報の電力増
幅を行う高周波電力増幅用絶縁ゲート電界効果トランジ
スタの直線性補償回路に関するものである。
【0002】
【従来技術】絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(以下
単にトランジスタと称す)を増幅素子として使用した高
周波電力増幅回路の概略構成を図3に示す。トランジス
タ2のゲート入力には入力整合回路1が設けられてお
り、入力信号INはこの入力整合回路1を介してトラン
ジスタ2のゲート入力となり電力増幅される。この電力
増幅されたドレイン出力は出力整合回路3を介して出力
OUTとして導出される。
【0003】この場合、入出力整合回路1,3は、最大
出力電力時に最適な整合が得られるように、回路定数が
決定されている。一方、電力増幅回路としての直線性に
関しては、トランジスタ2のバイアス条件を最適化する
ことによりある程度の特性を確保するようになっている
のみであり、特に直線性の補償については何等考慮され
ていない。
【0004】ここで、トランジスタ(絶縁ゲート型電界
効果トランジスタ)は出力側(ドレイン側)のデバイス
構造がPN接合にて形成されている。従って、出力電圧
の変化に応じてそのPN接合部の容量が変化することに
なり、その結果、出力側から増幅回路をみたダイナミッ
クインピーダンスは出力電圧に応じて変化するという事
実がある。
【0005】尚、このPN接合容量Cjaと出力電圧Vo
との関係は次式で表わされる。
【0006】
【数1】
【0007】上記(1)式において、Cjaは出力電圧の
変化が正弦波であると仮定した場合の一周期分の平均接
合容量であり、CjoはVo =0のときの接合容量であ
り、よって、出力電圧の変化に応じて出力側のダイナミ
ックインピーダンスが変化し、増幅回路の出力電圧によ
り出力整合回路3に対して不整合を与える結果となる。
この不整合は低出力電力時の直線性に影響を与えること
になり、従って、高周波高出力電力増幅回路において
は、出力電力が小さい小信号入力時に増幅回路の直線性
が良くないままで使用されることになる。
【0008】特に、映像信号を扱うテレビ放送機におい
ては、直線性に大きく依存する微分利得(DG),微分
位相(DP),三次の混変調等の特性に対して悪影響を
生ずる原因となっている。
【0009】そこで、直線性補償回路を付加した図4に
示す電力増幅回路が提案されている。図4において、ト
ランジスタ2のゲート入力電圧に比例した電圧を入力ア
イソレータ9を介してバラクタダイオード10へ印加
し、このバラクタダイオード10の容量変化を出力アイ
ソレータ11を介してトランジスタ2のドレイン出力側
へ供給するようにしている。
【0010】尚、インダクタンス13はバラクタダイオ
ード10へのバイアス電圧12を供給するものであり、
アイソレータ9は増幅入力側の入力電圧を補償回路のバ
ラクタダイオード10へ伝達すると共に、補償回路のイ
ンピーダンスを増幅入力側へ帰還させないためのもので
ある。また、アイソレータ11は増幅入力電圧に応じて
変化するバラクタダイオード10の容量値を増幅出力側
へ伝達すると共に、増幅出力側の電圧変化を補償回路へ
帰還させないためのものである。
【0011】この図4の回路では、入力電圧に追従して
バラクタダイオード10の容量を変化させ、この容量を
トランジスタ2の出力側(ドレイン側)へ供給すること
で、増幅出力からトランジスタ2をみたインピーダンス
を補償しており、時間軸上での補償であるから、直線性
補償特性は極めて優れているが、アイソレータ9,11
を使用しているために、回路規模が増大し、コストアッ
プの原因ともなる。
【0012】更に、補償回路の容量変化によりトランジ
スタ2の出力容量の変化を打消すものであるから、補償
回路側電圧変化と増幅回路側のそれとは互いに位相が反
転する関係に設定しておく必要があり、よって、補償回
路側の電気長を常にλ/2(λは信号波長を示す)にし
なければならず、回路設計が困難であるという欠点もあ
る。
【0013】
【発明の目的】本発明の目的は、簡単な構成でローコス
トの絶縁ゲート型電界効果トランジスタの直線性補償回
路を提供することである。
【0014】本発明の他の目的は、回路設計上の制約を
なくした絶縁ゲート電界効果トランジスタの直線性補償
回路を提供することである。
【0015】
【発明の構成】本発明によれば、高周波電力増幅用の絶
縁ゲート型電界効果トランジスタの直線性補償回路であ
って、前記トランジスタのゲート入力電力を検波する検
波回路と、この検波出力を反転する反転回路と、この反
転出力に応じて容量値が制御される可変容量素子と、こ
の可変容量素子の容量値を前記トランジスタのドレイン
出力へ導出する導出手段とを含み、ゲート入力電圧に対
して正相で変化するドレイン出力容量を補償するように
したことを特徴とする直線性補償回路が得られる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の実施例の回路図であり、図
3,4と同等部分は同一符号により示している。検波回
路4はトランジスタ2のゲート入力電圧を整流平滑化し
て当該入力電圧に比例した電圧を得るもので、検波ダイ
オード41,平滑用チョークコイル42,コンデンサ4
3,44からなっている。
【0018】反転増幅回路5はこの検波回路出力を位相
反転するものであり、オペアンプ51,抵抗52〜54
からなっている。この反転出力は可変容量素子であるバ
ラクタダイオード6への印加電圧となっており、このバ
ラクタダイオード6の容量値が、トランジスタ2の出力
容量の変化を打消して補償すべく直流阻止用コンデンサ
8を介してトランジスタ2のドレイン側へ導出されるよ
うになっている。
【0019】尚、バラクタダイオード6に並列に設けら
れている抵抗7は、反転増幅回路5の吸込み電流特性を
補償するためのダンピング抵抗である。
【0020】図1において、増幅回路入力INからの入
力電圧は入力整合回路1を介してトランジスタ2のゲー
ト入力へ印加されるが、トランジスタ2のゲート入力側
インピーダンスは極めて高いので、この入力電力はほと
んどゲート入力電圧として消費されることになる。従っ
て、検波回路4へはこのゲート入力電圧が印加されて直
流電圧に変換される。
【0021】ここで、図2を参照すると、トランジスタ
2の簡易等価回路が示されており、ゲート端子21へ印
加されるゲート入力電圧に比例した出力電力id がドレ
イン端子23からドレイン側へ流入する。この電流は接
地となったソース22へ流れるが、ゲート21へ印加さ
れる電圧が交流の場合、インダクタンス25(ドレイン
バイアス電圧26の供給用)の影響でドレイン23の電
圧はゲート21へ印加される入力電圧が大なる程低下す
る。
【0022】この場合、出力接合容量24の平均値Cja
は上記(1)式で表わされ、このCjaと出力Vo との関
係は反比例となっているため、Cjaとゲート入力電圧と
の関係は正比例(同相)となる。従って、ゲート入力電
圧に比例した電圧を検波回路4で得て、この電圧を反転
増幅回路5で反転させてバラクタダイオートド6のバイ
アス電圧として印加することにより、このバラクタダイ
オード6の容量変化がドレイン出力接合容量24の変化
を打消す様に作用するのである。
【0023】尚、トランジスタとして絶縁ゲート型電界
効果トランジスタに限定する理由は次のとおりである。
絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、図2に等価回路
を示す如く、入力側にはゲート容量のみが存在している
ので、多少の高周波電流が入力側に流れるのみで高入力
インピーダンスとなっている。従って、入力電圧はほと
んど電圧としてゲートへ印加されるので、バラクタダイ
オードに対して充分な電圧が供給されることになる。し
かしながら、増幅素子がバイポーラトランジスタであれ
ば、入力電圧の大部分は電流として消費されるので、バ
ラクタダイオードへの電圧変化はほとんど生じないこと
になり、よって、本発明では、増幅素子として絶縁ゲー
ト型電界効果トランジスタに限定されることになるので
ある。
【0024】
【発明の効果】叙上の如く、本発明によれば、電力増幅
用トランジスタのゲート入力電圧を検波してこの検波電
圧の反転出力を可変容量ダイオードのバイアス電圧とし
供給することにより、入力電圧に対して逆相で変化する
補償容量を、トランジスタのドレイン出力容量に加える
ようにしたので、入力電圧に正相で変化するドレイン出
力容量を補償可能となる。
【0025】従って、映像信号を扱うテレビ送信機にお
いては、トランジスタの直線性が良好となって、DG,
DP及び混変調特性等が大幅に改善可能となるものであ
る。
【0026】また、補償回路の大部分はDC回路で構成
できるので、安価でしかも設計が容易になり、回路の調
整も、反転増幅回路のゲインとオフセット電圧との調整
のみで良く、極めて容易となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の回路図である。
【図2】絶縁ゲート型電界効果トランジスタの簡易等価
回路図である。
【図3】従来の絶縁ゲート型電界効果トランジスタを用
いた高周波電力増幅回路のブロック図である。
【図4】直線性補償回路を有する従来の絶縁ゲート型電
界効果トランジスタを用いた高周波電力増幅回路のブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 入力整合回路 2 絶縁ゲート型電界効果トランジスタ 3 出力整合回路 4 検波回路 5 反転増幅回路 6 バラクタダイオード 8 直流阻止用コンデンサ 21 ゲート 22 ソース 23 ドレイン 24 ドレイン出力容量

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波電力増幅用の絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタの直線性補償回路であって、前記トラン
    ジスタのゲート入力電力を検波する検波回路と、この検
    波出力を反転する反転回路と、この反転出力に応じて容
    量値が制御される可変容量素子と、この可変容量素子の
    容量値を前記トランジスタのドレイン出力へ導出する導
    出手段とを含み、ゲート入力電圧に対して正相で変化す
    るドレイン出力容量を補償するようにしたことを特徴と
    する直線性補償回路。
  2. 【請求項2】 前記可変容量素子はバラクタダイオード
    であることを特徴とする請求項1記載の直線性補償回
    路。
  3. 【請求項3】 前記導出手段は前記バラクタダイオード
    のカソードと前記ドレインとの間に設けられた直流阻止
    用コンデンサであることを特徴とする請求項2記載の直
    線性補償回路。
JP4266499A 1992-09-09 1992-09-09 絶縁ゲート型電界効果トランジスタの直線性補償回路 Expired - Lifetime JP2855998B2 (ja)

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