JP2851557B2 - ステッピングモータ駆動制御装置 - Google Patents
ステッピングモータ駆動制御装置Info
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Description
低振動化を目的としたマイクロステップ駆動によるステ
ッピングモータ駆動制御装置に関する。
ルスを付加し、各巻線の電流通電状態を切り替えること
により、パルス数に対応した角度だけ回転をするが、切
り替え直後に発生する機械的振動が問題となることが多
い。この対策としてマイクロステップ駆動方式と呼ばれ
る技術がある。これは各通電相の電流配分を徐々に変化
させて回転を滑らかにしようとするものであるが、ハー
ドウエアが複雑になることを避け、実質的効果が顕著な
程度の分解能を付与する見地から、相間の電流の渡りを
数段階から10数段階に分割するのが一般的である。
パルスレートの増減で逆起電力も変化するため、高速回
転での発生トルクを維持するために、逆起電力に打ち勝
つだけの高い電源電圧を維持すると共に、逆に低速回転
時には過大電流が通電しないよう電圧を低下させる必要
があり、電流制御機能を具備することが一般に最も有効
な手段とされている。しかし最大電圧に対するパルス幅
制御(以下PWM制御と記す)分解能、すなわちインバ
ータの電圧制御精度が決定されると、インバータ回路で
各相に対して正弦波状に電圧を印加し、かつ電流を制御
する場合、低電圧出力時と高電圧出力時では各相の電圧
変動幅に対する分解能が変化することになり、特に出力
電圧の小さい場合に電圧精度が低下し波形歪が顕著にな
ってしまう。また従来技術の電流検出方法については、
例えば、図3に示したA、Bの2つの独立巻線を有する
2相モータの場合では、各巻線を2組のH型ブリッジ構
成のインバータによってPWM制御することが可能であ
って、この場合にはA相コイル101、B相コイル10
2に対して電流検出抵抗111、112を接続し、各相
の電流の検出を行なっている。しかし、3相以上の多相
巻線を有するステッピングモータでは各アームに単純に
抵抗を挿入したのではモータの相電流を検出することが
できない。このため、3相の巻線を有する場合は、例え
ば、図4に示すようにステッピングモータ220のイン
バータ部40から各相に電流検出器210を挿入して検
出値を電流制御部200に入力する方式が考えられる
が、ここで用いる電流検出器210は絶縁型か、また
は、検出部電圧変化が大きいために特殊な構成を必要と
し原価高となり、これらを使用することにより、ステッ
ピングモータのブラシレスサーボモータに対する価格的
優位性が失われてしまう。
式の採用が可能ならば原価的には効果的である。また振
動現象の他の原因として、ステッピングモータ固有の振
動周波数に対する共振現象があり、これは前述のマイク
ロステップ駆動方式によって解決できるが、他の要因、
例えば、電流波形歪に伴うトルクリップルがあるとき
に、トルクリップル周波数とモータ共振周波数の接近に
よる振動が発生する場合がある。この場合は、振動の低
減には共振現象を抑制するためにダンパのような機械的
手段を使用することが効果的であることは知られている
が、トルクリップルの大きさを低減することにより振動
発生自体を抑えることが可能である。本発明は、前述の
ごときステッピングモータの振動を低減するための手段
を具備した多相ステッピングモータ駆動制御装置を提供
することを目的としている。
なる参考例の構成を示すブロック図である。図5におい
て、マイクロステップ駆動は、外部から与えられるパル
ス指令に基づいて信号処理部70及び励磁信号発生部6
0で発生するPWM制御電圧信号により、インバータ部
40でPWM方式により実現し、さらに別に設けた電流
制御部20により電流制御を行なっている。このため、
インバータ部40からの出力はステッピングモータ50
の回転角度のみにより、PWM制御分解能を変調度0か
ら100%の範囲で選択し、これとは別に電流制御部2
0により所定電流となるようにインバータ部40への印
加電圧を制御する。従って、低電流による動作時におい
ても、PWM分解能が低下することがないから、振動の
発生を抑制することができ、精度よくステッピングモー
タ50の制御を実施することができる。上記の課題を解
決するための手段としては、外部からの方向別パルス列
指令信号を受け、パルス量に比例した角度を前記パルス
列指令の周波数(以下パルスレートと記す)に基づく速
度によりパルス量に比例した角度だけ回転させるステッ
ピングモータ駆動制御装置において、各相に階段状出力
電圧を印加するための電圧制御機能を備えた多相インバ
ータ部によりステッピングモータを駆動するものであ
り、かつ直流電源部とインバータ部の間に直流総電流を
検出する電流検出器と、この電流検出器により検出した
直流総電流を一定に制御するために、前記インバータ部
に印加する電圧を制御する電流制御装置を設け、モータ
印加電圧の波形を前記多相インバータ部により調整し、
振幅を前記電流制御部により制御するものである。
は、ステッピングモータが同期モータの一種であること
から、モータの逆起電力と同期した周波数波形となり、
前記ステッピングモータの相数をnとしたとき、このス
テッピングモータ逆起電力の1サイクル2πに対して同
周期の正弦波、または、1サイクルをm分割し、これを
2π/mごとにサンプリングし、正弦波状の階段波電圧
を、各相に位相差2π/nの関係で印加し、かつ、前記
電流検出器の電流検出信号をステッピングモータの固有
振動数よりも大きな時定数の平滑回路を介して検出しこ
れを一定に制御する。または、前記インバータ部による
階段状出力電圧は、ステッピングモータ逆起電力の1サ
イクル2πに対して最大電圧区間および最小電圧区間
を、それぞれπ/nとする台形波、または正弦波1サイ
クルをm分割し、これを2π/m毎にサンプリングし近
似した台形波状の階段波電圧を、各相に位相差2π/n
の関係で印加するよう構成する。
所定値に調整するよう前記インバータ部に印加する電圧
を制御し、電流制御部とインバータ部の協調により前記
ステッピングモータへの印加電圧を制御することによ
り、ステッピングモータの起動時の振動を低減すること
ができる。
図である。図2における符号は図5と同一の部分につい
ては同一符号を用いることとする。図2は本発明の実施
例2の構成を示すブロック図、図3は実施例2のモータ
相数n=3の場合において、回転角度(電気角)とイン
バータ出力電圧の関係を示す特性図である。図2におい
て、ステッピングモータ50の相数をnとしたとき、ス
テッピングモータ50の速度起電力の1サイクル2πに
対して同周期の正弦波、または1サイクルをm等分に分
割し、分割した角度2π/mごとにインバータ出力電圧
をサンプリングし、正弦波状の階段波電圧として、各相
に対し位相差2π/nの関係で印加する。これにより各
相電流は正弦波状電流となることから、発生トルクのト
ルクリップルを小さく抑えることができる。例えば、n
=3、すなわち3相ステッピングモータの場合、相電流
を正弦波状にするインバータ回路40に電源側で電流制
御部20によって定電流制御することにより、ステッピ
ングモータの相電流に6倍の周波数リップルが発生す
る。これを図3に示すように、ステッピングモータ50
の固有振動数に対して、大きな時定数の平滑回路83を
介し、例えば、差動増幅器で構成した電流検出部82の
出力である電流検出信号を電流制御に用いることによ
り、検出信号に含まれるリップルの影響を除去し、低振
動に抑えた電流制御を行なうことができる。
成を示すブロック図、図3は実施例2のモータ相数n=
3の場合において、回転角度(電気角)とインバータ出
力電圧の関係を示す特性図である。図3において、ステ
ッピングモータ50の相数をnとしたとき、ステッピン
グモータ50の速度起電力の1サイクル2πに対して同
周期の正弦波、または1サイクルをm等分に分割し、分
割した角度2π/mごとにインバータ出力電圧をサンプ
リングし、正弦波状の階段波電圧として、各相に対し位
相差2π/nの関係で印加する。これにより各相電流は
正弦波状電流となることから、発生トルクのトルクリッ
プルを小さく抑えることができる。例えば、n=3、す
なわち3相ステッピングモータの場合、相電流を正弦波
状にするインバータ回路40に電源側で電流制御部20
によって定電流制御することにより、ステッピングモー
タの相電流に6倍の周波数リップルが発生する。これを
図2の実施例に示すように、ステッピングモータ50の
固有振動数に対して、大きな時定数の平滑回路83を介
し、例えば、差動増幅器で構成した電流検出部82の出
力である電流検出信号を電流制御に用いることにより、
検出信号に含まれるリップルの影響を除去し、低振動に
抑えた電流制御を行なうことができる。
タの各相巻線の電源電流を一括して検出する簡易な構造
により、ステッピングモータ起動時の振動を低減するこ
とが可能である。
る。
出力電圧の関係を示す特性図である。
よって2相巻線のステッピングモータをPWM制御する
電流検出回路図である。
線の電流検出を示すブロック図である。
ンバータ出力電圧の関係を示す特性図である。
部 30…平滑コンデンサ 40…インバー
タ部 50…ステッピングモータ 60…励磁信号
発生部 70…信号処理部 81…電源電流
検出抵抗 82…電流検出部 83…平滑回路 101…2相ステッピングモータのA相コイル 102…2相ステッピングモータのB相コイル 111…A相電源電流検出抵抗 112…B相電源
電流検出抵抗 120…スイッチングトランジスタ 200…電流制御部 210…電流検出器 220…同期モー
タ CWP…正転入力指令パルス CCWP…反転入力
指令パルス if1、if2、ifa、ifb…電流検出信号 ifu、ifv、ifw…電流検出信号
Claims (1)
- 【請求項1】外部からの方向別のパルス列指令を受け、
パルス量に比例した角度を前記パルス列指令の周波数に
従った速度でステッピングモータを回転駆動する3相ス
テッピングモータ駆動制御装置であって、 前記ステッピングモータの各相に階段状出力電圧を印加
する電圧制御部を備えたインバータ部と、 このインバータ部と直流電源部との間に設けられ直流電
流を検出する電流検出部と、前記電流検出部の信号により、前記直流 電流を所定の値
に調整するよう前記インバータ部に印加する電圧を制御
する電流制御部とを有し、 前記電流制御部と前記インバータ部の協調により前記ス
テッピングモータへの印加電圧を制御するステッピング
モータ駆動制御装置において、 前記インバータ部により発生する階段状出力電圧は、正
弦波、またはこの正弦波サイクルをm等分し2π/mの
角度毎にサンプリングした電圧値を前記ステッピングモ
ータの3相に対して位相差2π/3により印加すると共
に、 前記電流検出部の検出信号を前記ステッピングモータの
固有振動数よりも大きな時定数の平滑回路を介して前記
電流制御部に入力し、前記直流電流を所定値に制御する
こと を特徴とするステッピングモータ駆動制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5409195A JP2851557B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | ステッピングモータ駆動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5409195A JP2851557B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | ステッピングモータ駆動制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08251991A JPH08251991A (ja) | 1996-09-27 |
JP2851557B2 true JP2851557B2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=12960958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5409195A Expired - Lifetime JP2851557B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | ステッピングモータ駆動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2851557B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6138413B2 (ja) * | 2011-11-10 | 2017-05-31 | 三菱重工業株式会社 | モータ駆動装置 |
CN113014164A (zh) * | 2021-04-02 | 2021-06-22 | 广东惠利普智能科技股份有限公司 | 一种能反馈爪极式步进电机堵转信号的方法 |
-
1995
- 1995-03-14 JP JP5409195A patent/JP2851557B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08251991A (ja) | 1996-09-27 |
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