JP2840818B2 - 気体圧縮機 - Google Patents
気体圧縮機Info
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- 238000007599 discharging Methods 0.000 claims description 4
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C28/00—Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids
- F04C28/10—Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids characterised by changing the positions of the inlet or outlet openings with respect to the working chamber
- F04C28/14—Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids characterised by changing the positions of the inlet or outlet openings with respect to the working chamber using rotating valves
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/0021—Systems for the equilibration of forces acting on the pump
- F04C29/0035—Equalization of pressure pulses
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和装置等に用い
られる気体圧縮機に係り、特に可変容量型の気体圧縮機
に関する。
られる気体圧縮機に係り、特に可変容量型の気体圧縮機
に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来からの可変容量型の気体圧
縮機の概略構成の断面を表したものである。この気体圧
縮機は、シリンダ室1内で圧縮すべき冷媒ガスの圧縮量
を可変にするために、フロントヘッド2とシリンダ室1
との間に制御プレート3を回動自在に装着させている。
この制御プレート3はその周縁に凹部状の吸入口3aが
設けられ、制御プレート3の回動角度に応じて吸入口3
aの面積を変えることで、シリンダ室1の圧縮容積が調
整できる構造になっている。吸入室5の上部には外部と
接続する吸気口6が開口されている。
縮機の概略構成の断面を表したものである。この気体圧
縮機は、シリンダ室1内で圧縮すべき冷媒ガスの圧縮量
を可変にするために、フロントヘッド2とシリンダ室1
との間に制御プレート3を回動自在に装着させている。
この制御プレート3はその周縁に凹部状の吸入口3aが
設けられ、制御プレート3の回動角度に応じて吸入口3
aの面積を変えることで、シリンダ室1の圧縮容積が調
整できる構造になっている。吸入室5の上部には外部と
接続する吸気口6が開口されている。
【0003】また、この可変容量型の気体圧縮機では、
図示しない原動機によってロータ7が回転駆動される
と、ロータ7に摺動自在に設けられたベーン(図示せ
ず)により、外部の冷媒ガスが、矢印Aで示すように吸
気口6から吸入室5、吸入口3aを経由してシリンダ室
1へと吸い込まれて圧縮される。そして、圧縮容量を小
さくするために吸入口3aの面積を大きくすると、一度
シリンダ室1に吸入された冷媒ガスのうちの一部は、ベ
ーンの回転移動に伴い、圧縮に先立って吸入口3aを経
由して吸入室5側に逆流(バイパス)される。そして、
ベーンが吸入口3aの端部を通過した時点から圧縮が開
始される。シリンダ室1で圧縮済みの冷媒は矢印Bで示
すように吐出室9に設けられた油分離器9aに供給され
ると、ここで潤滑油と分離されて冷媒ガスのみが吐出口
を通って外部へ吐出される。
図示しない原動機によってロータ7が回転駆動される
と、ロータ7に摺動自在に設けられたベーン(図示せ
ず)により、外部の冷媒ガスが、矢印Aで示すように吸
気口6から吸入室5、吸入口3aを経由してシリンダ室
1へと吸い込まれて圧縮される。そして、圧縮容量を小
さくするために吸入口3aの面積を大きくすると、一度
シリンダ室1に吸入された冷媒ガスのうちの一部は、ベ
ーンの回転移動に伴い、圧縮に先立って吸入口3aを経
由して吸入室5側に逆流(バイパス)される。そして、
ベーンが吸入口3aの端部を通過した時点から圧縮が開
始される。シリンダ室1で圧縮済みの冷媒は矢印Bで示
すように吐出室9に設けられた油分離器9aに供給され
ると、ここで潤滑油と分離されて冷媒ガスのみが吐出口
を通って外部へ吐出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の可変
容量型の気体圧縮機では、小容量時には、制御プレート
を回動させて吸入口3aの面積を大きくして作動させる
ので、シリンダ室1の気体が吸入口3aを介して吸入室
5側へ大量にバイパスされる。このため、吸入室5内の
圧力変動が大きくなり、この圧力変動が外部の配管やエ
バポレータに伝わって騒音が発生するという問題が生じ
ていた。
容量型の気体圧縮機では、小容量時には、制御プレート
を回動させて吸入口3aの面積を大きくして作動させる
ので、シリンダ室1の気体が吸入口3aを介して吸入室
5側へ大量にバイパスされる。このため、吸入室5内の
圧力変動が大きくなり、この圧力変動が外部の配管やエ
バポレータに伝わって騒音が発生するという問題が生じ
ていた。
【0005】この問題を解決するためには、一般に消音
器(マフラ)を使用することが考えられるが、これで
は、装置全体が大型化する上に制作費用も嵩んでしま
い、新たな問題が生じてしまう。そこで、本発明は、装
置全体の大型化、および制作費用の大幅な上昇を伴うこ
となく吸入圧力変動を抑制させ、その圧力変動に伴う騒
音の発生を防止することを目的とする。
器(マフラ)を使用することが考えられるが、これで
は、装置全体が大型化する上に制作費用も嵩んでしま
い、新たな問題が生じてしまう。そこで、本発明は、装
置全体の大型化、および制作費用の大幅な上昇を伴うこ
となく吸入圧力変動を抑制させ、その圧力変動に伴う騒
音の発生を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、回転体の回転運動に伴う容積変化により気体を圧縮
する気体圧縮部と、この気体圧縮部の一方の側に配置さ
れ、前記気体圧縮部との間で気体の授受を行う気体授受
室と、この気体授受室と前記気体圧縮部との間に配置さ
れ、前記気体圧縮部と前記気体授受室とを連通する開口
部を有し、この開口部の有効面積を調整することで前記
気体圧縮部の圧縮容積を制御する制御手段と、前記気体
圧縮部の他方の側に配置され、前記気体圧縮部で圧縮さ
れた気体を吐出口から吐出させる気体吐出部とを備え、
前記気体授受室は気体供給路を介して外部に通じるとと
もに、前記気体供給路の吸気口は前記気体圧縮部を経由
して前記気体授受室とは反対側に配置されることによ
り、前記目的を達成する。
は、回転体の回転運動に伴う容積変化により気体を圧縮
する気体圧縮部と、この気体圧縮部の一方の側に配置さ
れ、前記気体圧縮部との間で気体の授受を行う気体授受
室と、この気体授受室と前記気体圧縮部との間に配置さ
れ、前記気体圧縮部と前記気体授受室とを連通する開口
部を有し、この開口部の有効面積を調整することで前記
気体圧縮部の圧縮容積を制御する制御手段と、前記気体
圧縮部の他方の側に配置され、前記気体圧縮部で圧縮さ
れた気体を吐出口から吐出させる気体吐出部とを備え、
前記気体授受室は気体供給路を介して外部に通じるとと
もに、前記気体供給路の吸気口は前記気体圧縮部を経由
して前記気体授受室とは反対側に配置されることによ
り、前記目的を達成する。
【0007】請求項2記載の発明では、請求項1に記載
の気体圧縮機において、前記気体供給路は、前記気体吐
出部および前記気体圧縮部を経由し、前記気体授受室と
接続する。請求項3記載の発明では、請求項1に記載の
気体圧縮機において、前記気体供給路は、前記気体吐出
部を経由して、前記気体吐出部側から前記気体圧縮部と
接続する。
の気体圧縮機において、前記気体供給路は、前記気体吐
出部および前記気体圧縮部を経由し、前記気体授受室と
接続する。請求項3記載の発明では、請求項1に記載の
気体圧縮機において、前記気体供給路は、前記気体吐出
部を経由して、前記気体吐出部側から前記気体圧縮部と
接続する。
【0008】
【作用】本発明では、気体圧縮部の圧縮容積が小さい小
容量時には、制御手段により気体圧縮部内の気体が気体
授受室内に一時的に大量にバイパスされるので、気体授
受室内の圧力変動が大きくなり、この圧力変動が外部の
配管やエバポレータに伝わろうとする。しかし、この圧
力変動が生じている気体授受室は、気体供給路を介して
外部に通じ、しかも気体供給路の吸気口は気体圧縮部を
介して気体授受室とは反対側に配置されるので、気体供
給路は外部まで相当に距離がある。従って、この気体供
給路により、気体授受室内に生じている圧力変動が外部
に伝わるのが緩和されるので、圧力変動が外部に伝わり
にくい上に、気体供給路が消音器としても機能する。こ
のため、気体授受室内に生じている圧力変動が外部の配
管やエバポレータなどに伝わって騒音が発生することが
ない。
容量時には、制御手段により気体圧縮部内の気体が気体
授受室内に一時的に大量にバイパスされるので、気体授
受室内の圧力変動が大きくなり、この圧力変動が外部の
配管やエバポレータに伝わろうとする。しかし、この圧
力変動が生じている気体授受室は、気体供給路を介して
外部に通じ、しかも気体供給路の吸気口は気体圧縮部を
介して気体授受室とは反対側に配置されるので、気体供
給路は外部まで相当に距離がある。従って、この気体供
給路により、気体授受室内に生じている圧力変動が外部
に伝わるのが緩和されるので、圧力変動が外部に伝わり
にくい上に、気体供給路が消音器としても機能する。こ
のため、気体授受室内に生じている圧力変動が外部の配
管やエバポレータなどに伝わって騒音が発生することが
ない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図7を参
照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例の
気体圧縮機の断面を表したものである。図2は、同気体
圧縮機を図1のX─X矢視の方向から見た断面図であ
り、この断面図は圧縮容量が最小時の状態を示しその一
部を省略している。
照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例の
気体圧縮機の断面を表したものである。図2は、同気体
圧縮機を図1のX─X矢視の方向から見た断面図であ
り、この断面図は圧縮容量が最小時の状態を示しその一
部を省略している。
【0010】図3は、同気体圧縮機を図1のX─X矢視
の方向から見た断面図であり、この断面図は圧縮容量が
最大時の状態を示しその一部を省略している。第1実施
例の気体圧縮機は、図1に示すように、気体圧縮部10
と、これを包囲するケーシング11と、フロントヘッド
12を備えている。ケーシング11は、一端側が開口し
ており、この開口部を封止するようにフロントヘッド1
2が取り付けられている。
の方向から見た断面図であり、この断面図は圧縮容量が
最大時の状態を示しその一部を省略している。第1実施
例の気体圧縮機は、図1に示すように、気体圧縮部10
と、これを包囲するケーシング11と、フロントヘッド
12を備えている。ケーシング11は、一端側が開口し
ており、この開口部を封止するようにフロントヘッド1
2が取り付けられている。
【0011】気体圧縮部10は、軸方向の断面が楕円形
状の内周面を有する筒状のシリンダブロック13と、シ
リンダブロック13の右側端面に後述のように回動自在
に装着された制御プレート14と、シリンダブロック1
3の左側端面に固着されたリアサイドブロック15とに
より構成され、これらによって楕円筒状のシリンダ室1
6が形成されている。
状の内周面を有する筒状のシリンダブロック13と、シ
リンダブロック13の右側端面に後述のように回動自在
に装着された制御プレート14と、シリンダブロック1
3の左側端面に固着されたリアサイドブロック15とに
より構成され、これらによって楕円筒状のシリンダ室1
6が形成されている。
【0012】そのシリンダ室16の内部には、図2に示
すように、スリット18に摺動自在に保持された5枚の
ベーン20を有するロータ17が収容されている。この
ロータ17は、ロータ軸17aに一体に固定され、ロー
タ軸17aの左右は、ロータ軸17aよりも若干径が大
きくフロントヘッド12およびリアサイドブロック15
に形成された軸支承孔12a、15aに、回転自在に支
持されている。ロータ軸17aの端部は、図示しない原
動機に接続されており、ロータ17が回転駆動されるこ
とで、5枚のベーン20が遠心力及びスリット18中の
油圧によりシリンダ室16の内周壁に密着しながら回転
して冷媒ガスを圧縮するように構成されている。
すように、スリット18に摺動自在に保持された5枚の
ベーン20を有するロータ17が収容されている。この
ロータ17は、ロータ軸17aに一体に固定され、ロー
タ軸17aの左右は、ロータ軸17aよりも若干径が大
きくフロントヘッド12およびリアサイドブロック15
に形成された軸支承孔12a、15aに、回転自在に支
持されている。ロータ軸17aの端部は、図示しない原
動機に接続されており、ロータ17が回転駆動されるこ
とで、5枚のベーン20が遠心力及びスリット18中の
油圧によりシリンダ室16の内周壁に密着しながら回転
して冷媒ガスを圧縮するように構成されている。
【0013】フロントヘッド12には、シリンダ室16
で圧縮すべき冷媒ガスを吸入するとともに、シリンダ室
16との間で後述のように冷媒ガスの授受を行う気体授
受室19が形成されている。また、リアサイドブロック
15とケーシング11とで囲まれる空間により、吐出口
22を有する吐出室21が形成されている。
で圧縮すべき冷媒ガスを吸入するとともに、シリンダ室
16との間で後述のように冷媒ガスの授受を行う気体授
受室19が形成されている。また、リアサイドブロック
15とケーシング11とで囲まれる空間により、吐出口
22を有する吐出室21が形成されている。
【0014】フロントヘッド12のシリンダブロック1
3側に形成されたボス部12bには、板状であって中央
に嵌合孔を有する上述の制御プレート14がベアリング
20を介して所定角度内で回動自在に嵌合されている。
制御プレート14の周縁部の対向する所定位置には、図
2に示すように、凹部状の吸入孔14a、14aがそれ
ぞれ形成されており、この吸入孔14a、14aを通じ
て気体授受室19とシリンダ室16とが2箇所で連通す
るように構成されている。吸入孔14aは、後述のよう
に最大容量時以外には、シリンダ室16に吸入される冷
媒ガスを気体授受室19にバイパスさせるバイパス孔と
しても機能するようになってる。また、制御プレート1
4は、気体圧縮容量に応じて後述のように回動するが、
その回動は図示しない回動機構により行われるように構
成されている。
3側に形成されたボス部12bには、板状であって中央
に嵌合孔を有する上述の制御プレート14がベアリング
20を介して所定角度内で回動自在に嵌合されている。
制御プレート14の周縁部の対向する所定位置には、図
2に示すように、凹部状の吸入孔14a、14aがそれ
ぞれ形成されており、この吸入孔14a、14aを通じ
て気体授受室19とシリンダ室16とが2箇所で連通す
るように構成されている。吸入孔14aは、後述のよう
に最大容量時以外には、シリンダ室16に吸入される冷
媒ガスを気体授受室19にバイパスさせるバイパス孔と
しても機能するようになってる。また、制御プレート1
4は、気体圧縮容量に応じて後述のように回動するが、
その回動は図示しない回動機構により行われるように構
成されている。
【0015】シリンダブロック13の筒部内の対向する
所定位置には、図1および図2に示すように、軸方向に
向けて気体供給路13a、13aが形成され、この各気
体供給路13aの一端は気体授受室19に接続され、そ
の他端はリアサイドブロック15内の厚み方向に形成し
た気体供給路15bに接続されている。さらに、気体供
給路15bは、後述のように油分離器を形成するサイク
ロンブロック23内の一部に形成した気体供給路23a
と、ケーシング11内に形成した気体供給路11aと、
気体供給路11aの入口である吸気口24を経由して外
部に連通するように構成されている。従って、気体授受
室19は、吐出室21側に延長される気体供給路13
a、15b、23a、11aを介して外部に通じ、気体
授受室19から外部までの距離は相当に長い。
所定位置には、図1および図2に示すように、軸方向に
向けて気体供給路13a、13aが形成され、この各気
体供給路13aの一端は気体授受室19に接続され、そ
の他端はリアサイドブロック15内の厚み方向に形成し
た気体供給路15bに接続されている。さらに、気体供
給路15bは、後述のように油分離器を形成するサイク
ロンブロック23内の一部に形成した気体供給路23a
と、ケーシング11内に形成した気体供給路11aと、
気体供給路11aの入口である吸気口24を経由して外
部に連通するように構成されている。従って、気体授受
室19は、吐出室21側に延長される気体供給路13
a、15b、23a、11aを介して外部に通じ、気体
授受室19から外部までの距離は相当に長い。
【0016】リアサイドブロック15の厚さ方向には、
シリンダ室16内で圧縮済みの気体を吐出する吐出孔
(図示せず)が形成されている。また、リアサイドブロ
ック15に上述のサイクロンブロック23が取り付けら
れ、このサイクロンブロック23内には、リアサイドブ
ロック15に設けた吐出孔に連通する通路(図示せず)
が形成され、この通路の終端部に円筒状のフィルタ(図
示せず)を設けることにより油分離器を形成させてい
る。
シリンダ室16内で圧縮済みの気体を吐出する吐出孔
(図示せず)が形成されている。また、リアサイドブロ
ック15に上述のサイクロンブロック23が取り付けら
れ、このサイクロンブロック23内には、リアサイドブ
ロック15に設けた吐出孔に連通する通路(図示せず)
が形成され、この通路の終端部に円筒状のフィルタ(図
示せず)を設けることにより油分離器を形成させてい
る。
【0017】吐出室21の底部には、潤滑油を貯留する
油溜り28が形成されている。そして、この油溜り28
の潤滑油を軸支承孔12a、15a等に供給するための
潤滑油供給路29が、リアサイドブロック15、シリン
ダブロック13、およびフロントヘッド12の各内部に
形成されている。
油溜り28が形成されている。そして、この油溜り28
の潤滑油を軸支承孔12a、15a等に供給するための
潤滑油供給路29が、リアサイドブロック15、シリン
ダブロック13、およびフロントヘッド12の各内部に
形成されている。
【0018】次に、このように構成される第1実施例の
動作について説明する。シリンダ室16の冷媒ガスの圧
縮容量が最大のときには、制御プレート14は図3で示
す位置にある。この圧縮容量の最大時には、ロータ17
の回転にともなうベーン20の移動により、外部の冷媒
ガスは、図1の実線で示すように、吸気口24、気体供
給路11a、23a、15b、13a、気体授受室1
9、および制御プレート14の吸入孔14aを経由し、
シリンダ室16内に吸入される。この吸入された冷媒ガ
スは、吸入孔14aから気体授受室19側へバイパスさ
れることなくベーン20の移動により圧縮される。この
圧縮が終了した冷媒ガスは、リアサイドブロック15に
設けた図示しない吐出孔から吐出されたのち、サイクロ
ンブロック23内に設けた通路、およびフィルタを通過
することにより潤滑油が分離されて吐出室21に排出さ
れ、冷媒ガスのみが点線で示すように吐出室21の吐出
口22から外部に吐出される。
動作について説明する。シリンダ室16の冷媒ガスの圧
縮容量が最大のときには、制御プレート14は図3で示
す位置にある。この圧縮容量の最大時には、ロータ17
の回転にともなうベーン20の移動により、外部の冷媒
ガスは、図1の実線で示すように、吸気口24、気体供
給路11a、23a、15b、13a、気体授受室1
9、および制御プレート14の吸入孔14aを経由し、
シリンダ室16内に吸入される。この吸入された冷媒ガ
スは、吸入孔14aから気体授受室19側へバイパスさ
れることなくベーン20の移動により圧縮される。この
圧縮が終了した冷媒ガスは、リアサイドブロック15に
設けた図示しない吐出孔から吐出されたのち、サイクロ
ンブロック23内に設けた通路、およびフィルタを通過
することにより潤滑油が分離されて吐出室21に排出さ
れ、冷媒ガスのみが点線で示すように吐出室21の吐出
口22から外部に吐出される。
【0019】このような気体圧縮機の運転中には、吐出
室21と各軸支承孔12a、15aとの間に、吐出室2
1側が高圧の圧力差が生じている。そのため、吐出室2
1の油溜り28の潤滑油は、潤滑油供給路29を経由し
て軸支承孔12a、15aへと流れていき、摺動部の潤
滑に供される。
室21と各軸支承孔12a、15aとの間に、吐出室2
1側が高圧の圧力差が生じている。そのため、吐出室2
1の油溜り28の潤滑油は、潤滑油供給路29を経由し
て軸支承孔12a、15aへと流れていき、摺動部の潤
滑に供される。
【0020】ところで、制御プレート14を図3の位置
から時計回り方向に回動させていくと、シリンダ室16
の冷媒ガス圧縮量は徐々に減少し、制御プレート14が
図2の位置にくると、その圧縮容量は最大時の10%ほ
どとなり、実用上の最小となる。
から時計回り方向に回動させていくと、シリンダ室16
の冷媒ガス圧縮量は徐々に減少し、制御プレート14が
図2の位置にくると、その圧縮容量は最大時の10%ほ
どとなり、実用上の最小となる。
【0021】この圧縮容量の最小時には、図2に示すよ
うに、シリンダ室16の吸入側の開口面積が最大とな
る。そのため、ベーン20の移動によりシリンダ室16
に吸入された冷媒ガスは、ベーン20による圧縮が開始
されるまでの間は吸入孔14aを介して気体授受室19
側に大量にバイパスされる。
うに、シリンダ室16の吸入側の開口面積が最大とな
る。そのため、ベーン20の移動によりシリンダ室16
に吸入された冷媒ガスは、ベーン20による圧縮が開始
されるまでの間は吸入孔14aを介して気体授受室19
側に大量にバイパスされる。
【0022】このため、気体授受室19内の圧力変動が
大きくなり、この圧力変動が外部の配管やエバポレータ
に伝わろうとする。しかし、この圧力変動が生じている
気体授受室19は、気体供給路13a、15b、23
a、11aを介して外部に通じ、しかも外部まで相当に
距離がある。従って、この気体供給路13a、15b、
23a、11aにより、気体授受室19内に生じている
圧力変動が外部に伝わるのが緩和されるので、圧力変動
が外部に伝わりにくい上に、気体供給路13a、15
b、23a、11a消音器としても機能する。このた
め、気体授受室19内に生じている圧力変動が外部の配
管やエバポレータなどに伝わって騒音が発生しない。
大きくなり、この圧力変動が外部の配管やエバポレータ
に伝わろうとする。しかし、この圧力変動が生じている
気体授受室19は、気体供給路13a、15b、23
a、11aを介して外部に通じ、しかも外部まで相当に
距離がある。従って、この気体供給路13a、15b、
23a、11aにより、気体授受室19内に生じている
圧力変動が外部に伝わるのが緩和されるので、圧力変動
が外部に伝わりにくい上に、気体供給路13a、15
b、23a、11a消音器としても機能する。このた
め、気体授受室19内に生じている圧力変動が外部の配
管やエバポレータなどに伝わって騒音が発生しない。
【0023】以上説明したように第1実施例によれば、
シリンダ室16内との間で冷媒ガスの授受を行う気体授
受室19を、吐出室21側に延長した気体供給路13
a、15b、23a、11aを介して外部に通じるよう
にし、この気体供給路13a、15b、23a、11a
により、気体授受室19内に生ずる圧力変動が外部に伝
わるのを防止するようにした。従って、第1実施例で
は、装置全体の大型化、および制作費用の大幅な上昇を
伴うことなく、気体授受室19内に生ずる圧力変動が外
部の配管やエバポレータなどに伝わって生ずる騒音の発
生を防止できる。
シリンダ室16内との間で冷媒ガスの授受を行う気体授
受室19を、吐出室21側に延長した気体供給路13
a、15b、23a、11aを介して外部に通じるよう
にし、この気体供給路13a、15b、23a、11a
により、気体授受室19内に生ずる圧力変動が外部に伝
わるのを防止するようにした。従って、第1実施例で
は、装置全体の大型化、および制作費用の大幅な上昇を
伴うことなく、気体授受室19内に生ずる圧力変動が外
部の配管やエバポレータなどに伝わって生ずる騒音の発
生を防止できる。
【0024】また、第1実施例によれば、気体供給路2
3aを油分離器を形成するサイクロンブロック23内に
油分離器とは独立して併設するようにしたので、気体供
給路23aを構成するための特別な配管などは不要であ
り、もって部品点数の増加や制作費用を抑制できる。
3aを油分離器を形成するサイクロンブロック23内に
油分離器とは独立して併設するようにしたので、気体供
給路23aを構成するための特別な配管などは不要であ
り、もって部品点数の増加や制作費用を抑制できる。
【0025】次に、本発明の第2実施例の気体圧縮機に
ついて説明する。図4は、本発明の第2実施例の気体圧
縮機の断面を表したものである。図5は、同気体圧縮機
を図4のY−Y矢視の方向から見た断面図であり、この
断面図は圧縮容量が最小時の状態を示しその一部を省略
している。
ついて説明する。図4は、本発明の第2実施例の気体圧
縮機の断面を表したものである。図5は、同気体圧縮機
を図4のY−Y矢視の方向から見た断面図であり、この
断面図は圧縮容量が最小時の状態を示しその一部を省略
している。
【0026】図6は、同気体圧縮機を図4のY─Y矢視
の方向から見た断面図であり、この断面図は圧縮容量が
最大時の状態を示しその一部を省略している。この第2
実施例の気体圧縮機は、第1実施例の気体圧縮機のリア
サイドブロック15の厚み方向に設けた気体供給路15
bのシリンダ室16側の部分の大きさを拡張して吸入孔
15cとしての機能を持たせ、この吸入孔15cを介し
て気体供給路15bとシリンダ室16とを直接連通させ
るようにしたものである。第2実施例の他の構成は第1
実施例の構成と同様であるので、同一部分には同一符号
を付してその説明は省略する。
の方向から見た断面図であり、この断面図は圧縮容量が
最大時の状態を示しその一部を省略している。この第2
実施例の気体圧縮機は、第1実施例の気体圧縮機のリア
サイドブロック15の厚み方向に設けた気体供給路15
bのシリンダ室16側の部分の大きさを拡張して吸入孔
15cとしての機能を持たせ、この吸入孔15cを介し
て気体供給路15bとシリンダ室16とを直接連通させ
るようにしたものである。第2実施例の他の構成は第1
実施例の構成と同様であるので、同一部分には同一符号
を付してその説明は省略する。
【0027】次に、このように構成される第2実施例の
動作について説明する。シリンダ室16の気体の圧縮量
が最大のときには、制御プレート14は図6で示す位置
にある。この圧縮容量の最大時には、ベーン20の移動
により、外部の冷媒ガスは、図4の実線で示すように、
吸気口24、気体供給路11a、23a、15bおよび
吸入孔15cを経由してシリンダ室16内に直接吸入さ
れるとともに、気体供給路13a、気体授受室19、お
よび制御プレート14の吸入孔14aを経由してシリン
ダ室16内に吸入される。この吸入された冷媒ガスは、
吸入孔14aから気体授受室19側へバイパスされるこ
となくベーン20の移動により圧縮される。
動作について説明する。シリンダ室16の気体の圧縮量
が最大のときには、制御プレート14は図6で示す位置
にある。この圧縮容量の最大時には、ベーン20の移動
により、外部の冷媒ガスは、図4の実線で示すように、
吸気口24、気体供給路11a、23a、15bおよび
吸入孔15cを経由してシリンダ室16内に直接吸入さ
れるとともに、気体供給路13a、気体授受室19、お
よび制御プレート14の吸入孔14aを経由してシリン
ダ室16内に吸入される。この吸入された冷媒ガスは、
吸入孔14aから気体授受室19側へバイパスされるこ
となくベーン20の移動により圧縮される。
【0028】ところで、制御プレート14を図6の位置
から時計回り方向に回動させていくと、シリンダ室16
の冷媒ガス圧縮量は徐々に減少し、制御プレート14が
図5の位置にくると、その圧縮容量は最小になる。この
圧縮容量の最小時には、図5に示すように、シリンダ室
16の吸入側の開口面積が最大となる。そのため、ベー
ン20の移動によりシリンダ室16に吸入された冷媒ガ
スは、ベーン20による圧縮が開始されるまでの間は吸
入孔14aを介して気体授受室19側に大量にバイパス
される。
から時計回り方向に回動させていくと、シリンダ室16
の冷媒ガス圧縮量は徐々に減少し、制御プレート14が
図5の位置にくると、その圧縮容量は最小になる。この
圧縮容量の最小時には、図5に示すように、シリンダ室
16の吸入側の開口面積が最大となる。そのため、ベー
ン20の移動によりシリンダ室16に吸入された冷媒ガ
スは、ベーン20による圧縮が開始されるまでの間は吸
入孔14aを介して気体授受室19側に大量にバイパス
される。
【0029】このため、気体授受室19内の圧力変動が
大きくなり、この圧力変動が外部の配管やエバポレータ
に伝わろうとする。しかし、この圧力変動が生じている
気体授受室19は、気体供給路13a、15b、23
a、11aを介して外部に通じ、しかも外部まで相当に
距離がある。従って、この気体供給路13a、15b、
23a、11aにより、気体授受室19内に生じている
圧力変動が外部に伝わるのが緩和されるので、圧力変動
が外部に伝わりにくい上に、気体供給路13a、15
b、23a、11a消音器としても機能する。このた
め、気体授受室19内に生じている圧力変動が外部の配
管やエバポレータなどに伝わって騒音が発生しない。
大きくなり、この圧力変動が外部の配管やエバポレータ
に伝わろうとする。しかし、この圧力変動が生じている
気体授受室19は、気体供給路13a、15b、23
a、11aを介して外部に通じ、しかも外部まで相当に
距離がある。従って、この気体供給路13a、15b、
23a、11aにより、気体授受室19内に生じている
圧力変動が外部に伝わるのが緩和されるので、圧力変動
が外部に伝わりにくい上に、気体供給路13a、15
b、23a、11a消音器としても機能する。このた
め、気体授受室19内に生じている圧力変動が外部の配
管やエバポレータなどに伝わって騒音が発生しない。
【0030】以上説明したように第2実施例によれば、
第1実施例と同様に気体授受室19内に生ずる圧力変動
が外部に伝わるのを防止でき、第1実施例と同様な効果
が得られる。次に、本発明の第3実施例の気体圧縮機に
ついて説明する。
第1実施例と同様に気体授受室19内に生ずる圧力変動
が外部に伝わるのを防止でき、第1実施例と同様な効果
が得られる。次に、本発明の第3実施例の気体圧縮機に
ついて説明する。
【0031】図7は第3実施例の気体圧縮機の断面を表
したものである。この第3実施例の気体圧縮機は、第1
実施例の気体圧縮機における気体授受室19をシリンダ
室16からバイパスされる冷媒ガスを一時退避させるた
めの専用の気体退避室31にし、この気体退避室31と
外部との直接の連通を断つために、シリンダブロック1
3内に設けた気体供給路13aを省略し、かつリアサイ
ドブロック15内に設けた気体供給路15bのシリンダ
室16側の部分の大きさを拡張して吸入孔15dとして
の機能を持たせ、この吸入孔15dを介して気体供給路
15bとシリンダ室16とを直接連通させるようにした
ものである。第3実施例の他の構成は第1実施例の構成
と同様であるので、同一部分には同一符号を付してその
説明は省略する。
したものである。この第3実施例の気体圧縮機は、第1
実施例の気体圧縮機における気体授受室19をシリンダ
室16からバイパスされる冷媒ガスを一時退避させるた
めの専用の気体退避室31にし、この気体退避室31と
外部との直接の連通を断つために、シリンダブロック1
3内に設けた気体供給路13aを省略し、かつリアサイ
ドブロック15内に設けた気体供給路15bのシリンダ
室16側の部分の大きさを拡張して吸入孔15dとして
の機能を持たせ、この吸入孔15dを介して気体供給路
15bとシリンダ室16とを直接連通させるようにした
ものである。第3実施例の他の構成は第1実施例の構成
と同様であるので、同一部分には同一符号を付してその
説明は省略する。
【0032】次に、このように構成される第3実施例の
動作について説明する。シリンダ室16の冷媒ガスの圧
縮容量が最大のときには、制御プレート14は第1実施
例と同様の位置にある(図3参照)。この圧縮容量の最
大時には、ベーン20の移動により、外部の冷媒ガス
は、図7の実線で示すように、吸気口24、気体供給路
11a、23a、15b、および吸入孔15dを経由
し、シリンダ室16内に直接吸入される。この吸入され
た冷媒ガスは、制御プレート14の吸入孔(バイパス
孔)14aから気体退避室31側へバイパスされること
なくベーン20の移動により圧縮される。
動作について説明する。シリンダ室16の冷媒ガスの圧
縮容量が最大のときには、制御プレート14は第1実施
例と同様の位置にある(図3参照)。この圧縮容量の最
大時には、ベーン20の移動により、外部の冷媒ガス
は、図7の実線で示すように、吸気口24、気体供給路
11a、23a、15b、および吸入孔15dを経由
し、シリンダ室16内に直接吸入される。この吸入され
た冷媒ガスは、制御プレート14の吸入孔(バイパス
孔)14aから気体退避室31側へバイパスされること
なくベーン20の移動により圧縮される。
【0033】ところで、制御プレート14を第1実施例
と同様に図3の位置から時計回り方向に回動させていく
と、シリンダ室16の冷媒ガス圧縮量は徐々に減少し、
制御プレート14が図2の位置にくると、その圧縮容量
は最小になる。この圧縮容量の最小時には、シリンダ室
16の吸入側の開口面積が最大となる。そのため、ベー
ン20の移動によりシリンダ室16に吸入された冷媒ガ
スは、ベーン20による圧縮が開始されるまでの間は吸
入孔(バイパス孔)14aを介して気体退避室31側に
大量にバイパスされる。
と同様に図3の位置から時計回り方向に回動させていく
と、シリンダ室16の冷媒ガス圧縮量は徐々に減少し、
制御プレート14が図2の位置にくると、その圧縮容量
は最小になる。この圧縮容量の最小時には、シリンダ室
16の吸入側の開口面積が最大となる。そのため、ベー
ン20の移動によりシリンダ室16に吸入された冷媒ガ
スは、ベーン20による圧縮が開始されるまでの間は吸
入孔(バイパス孔)14aを介して気体退避室31側に
大量にバイパスされる。
【0034】このため、気体退避室31内の圧力変動が
大きくなり、この圧力変動が外部の配管やエバポレータ
に伝わろうとする。しかし、この圧力変動が生じている
気体退避室31は、シリンダ室16、吸入孔15d、気
体供給路15b、23a、11aを介して外部に通じ、
しかも気体退避室31から外部までは相当に距離があ
る。従って、この気体供給路15b、23a、11a等
により、気体退避室31内に生じている圧力変動が外部
に伝わるのが緩和されるので、圧力変動が外部に伝わり
にくい上に、気体供給路15b、23a、11aが消音
器としても機能する。このため、気体退避室31内に生
じている圧力変動が外部の配管やエバポレータなどに伝
わって騒音が発生しない。
大きくなり、この圧力変動が外部の配管やエバポレータ
に伝わろうとする。しかし、この圧力変動が生じている
気体退避室31は、シリンダ室16、吸入孔15d、気
体供給路15b、23a、11aを介して外部に通じ、
しかも気体退避室31から外部までは相当に距離があ
る。従って、この気体供給路15b、23a、11a等
により、気体退避室31内に生じている圧力変動が外部
に伝わるのが緩和されるので、圧力変動が外部に伝わり
にくい上に、気体供給路15b、23a、11aが消音
器としても機能する。このため、気体退避室31内に生
じている圧力変動が外部の配管やエバポレータなどに伝
わって騒音が発生しない。
【0035】以上説明したように第3実施例によれば、
シリンダ室16内に吸入した冷媒ガスをバイパスさせる
専用の気体退避室31を設け、この気体退避室31をシ
リンダ室16、吐出室21側に延長した気体供給路15
b、23a、11aを介して外部に通じるようにし、こ
の気体供給路15b、23a、11aにより、気体退避
室31内に生ずる圧力変動が外部に伝わるのを防止する
ようにした。従って、第3実施例では、装置全体の大型
化、および制作費用の大幅な上昇を伴うことなく、気体
退避室31内に生ずる圧力変動が外部の配管やエバポレ
ータなどに伝わって生ずる騒音の発生を防止できる。
シリンダ室16内に吸入した冷媒ガスをバイパスさせる
専用の気体退避室31を設け、この気体退避室31をシ
リンダ室16、吐出室21側に延長した気体供給路15
b、23a、11aを介して外部に通じるようにし、こ
の気体供給路15b、23a、11aにより、気体退避
室31内に生ずる圧力変動が外部に伝わるのを防止する
ようにした。従って、第3実施例では、装置全体の大型
化、および制作費用の大幅な上昇を伴うことなく、気体
退避室31内に生ずる圧力変動が外部の配管やエバポレ
ータなどに伝わって生ずる騒音の発生を防止できる。
【0036】
【発明の効果】本発明の気体圧縮機によれば、気体圧縮
部との間で気体の授受を行う気体授受室を設け、この気
体授受室は、気体供給路を介して外部に通じ、しかも気
体供給路の吸気口は気体圧縮部を介して気体授受室とは
反対側に配置されるようにした。従って、気体供給路は
外部まで相当の距離があり、この気体供給路により、気
体授受室内に生じている圧力変動が外部に伝わるのが緩
和されるので、圧力変動が外部に伝わりにくい上に、気
体供給路が消音器としても機能する。このため、本発明
では、装置全体の大型化、および制作費用の大幅な上昇
を伴うことなく、気体授受室内に生じている圧力変動が
外部の配管やエバポレータなどに伝わって生ずる騒音を
低減できる。
部との間で気体の授受を行う気体授受室を設け、この気
体授受室は、気体供給路を介して外部に通じ、しかも気
体供給路の吸気口は気体圧縮部を介して気体授受室とは
反対側に配置されるようにした。従って、気体供給路は
外部まで相当の距離があり、この気体供給路により、気
体授受室内に生じている圧力変動が外部に伝わるのが緩
和されるので、圧力変動が外部に伝わりにくい上に、気
体供給路が消音器としても機能する。このため、本発明
では、装置全体の大型化、および制作費用の大幅な上昇
を伴うことなく、気体授受室内に生じている圧力変動が
外部の配管やエバポレータなどに伝わって生ずる騒音を
低減できる。
【図1】本発明の第1実施例である気体圧縮機の全体構
成を示し、図2のA─A線の断面図である。
成を示し、図2のA─A線の断面図である。
【図2】同気体圧縮機を図1のX─X矢視の方向から見
た断面図であり、この断面図は圧縮容量が最小時の状態
を示しその一部を省略している。
た断面図であり、この断面図は圧縮容量が最小時の状態
を示しその一部を省略している。
【図3】同気体圧縮機を図1のX─X矢視の方向から見
た断面図であり、この断面図は圧縮容量が最大時の状態
を示しその一部を省略している。
た断面図であり、この断面図は圧縮容量が最大時の状態
を示しその一部を省略している。
【図4】本発明の第2実施例である気体圧縮機の全体構
成を示し、図5のB─B線の断面図である。
成を示し、図5のB─B線の断面図である。
【図5】、同気体圧縮機を図4のY─Y矢視の方向から
見た断面図であり、この断面図は圧縮容量が最小時の状
態を示しその一部を省略している。
見た断面図であり、この断面図は圧縮容量が最小時の状
態を示しその一部を省略している。
【図6】同気体圧縮機を図4のY─Y矢視の方向から見
た断面図であり、この断面図は圧縮容量が最大時の状態
を示しその一部を省略している。
た断面図であり、この断面図は圧縮容量が最大時の状態
を示しその一部を省略している。
【図7】本発明の第3実施例である気体圧縮機の全体構
成を示す断面図であり、第1実施例の図1に対応するも
のである。
成を示す断面図であり、第1実施例の図1に対応するも
のである。
【図8】従来の気体圧縮機の全体構成を示す概略断面図
である。
である。
10 気体圧縮部 11 ケーシング 11a、13a、15b、23a 気体供給路 12 フロントヘッド 13 シリンダブロック 14 制御プレート 14a、15c、15d 吸入孔 15 リアサイドブロック 16 シリンダ室 17 ロータ 17a ロータ軸 18 スリット 19 気体授受室 20 ベーン 21 吐出室 22 吐出口 23 サイクロンブロック 24 吸気口 28 油溜り 29 潤滑油供給路 31 気体退避室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04C 23/00 - 29/10 F04C 18/30 - 18/352 F04C 2/30 - 2/352
Claims (3)
- 【請求項1】 回転体の回転運動に伴う容積変化により
気体を圧縮する気体圧縮部と、 この気体圧縮部の一方の側に配置され、前記気体圧縮部
との間で気体の授受を行う気体授受室と、 この気体授受室と前記気体圧縮部との間に配置され、前
記気体圧縮部と前記気体授受室とを連通する開口部を有
し、この開口部の有効面積を調整することで前記気体圧
縮部の圧縮容積を制御する制御手段と、 前記気体圧縮部の他方の側に配置され、前記気体圧縮部
で圧縮された気体を吐出口から吐出させる気体吐出部と
を備え、前記気体授受室は気体供給路を介して外部に通じるとと
もに、前記気体供給路の吸気口は前記気体圧縮部を経由
して前記気体授受室とは反対側に配置される ことを特徴
とする気体圧縮機。 - 【請求項2】 前記気体供給路は、前記気体吐出部およ
び前記気体圧縮部を経由し、前記気体授受室と接続され
たことを特徴とする請求項1に記載の気体圧縮機。 - 【請求項3】 前記気体供給路は、前記気体吐出部を経
由して、前記気体吐出部側から前記気体圧縮部と接続さ
れたことを特徴とする請求項2に記載の気体圧縮機。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7223791A JP2840818B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 気体圧縮機 |
DE69617141T DE69617141T2 (de) | 1995-08-31 | 1996-08-16 | Flügelzellenverdichter mit Druckspitzenreduzierung |
EP96305988A EP0761972B1 (en) | 1995-08-31 | 1996-08-16 | Vane compressor having reduced pressure pulses |
US08/705,541 US5722816A (en) | 1995-08-31 | 1996-08-29 | Gas compressor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7223791A JP2840818B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 気体圧縮機 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0968178A JPH0968178A (ja) | 1997-03-11 |
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Family
ID=16803776
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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---|---|
US (1) | US5722816A (ja) |
EP (1) | EP0761972B1 (ja) |
JP (1) | JP2840818B2 (ja) |
DE (1) | DE69617141T2 (ja) |
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JP2003113787A (ja) * | 2001-10-03 | 2003-04-18 | Seiko Instruments Inc | 気体圧縮機 |
DE10330541A1 (de) | 2003-07-07 | 2005-02-03 | Gebr. Becker Gmbh & Co Kg | Drehschieber-Vakuumpumpe bzw. -Verdichter |
US7348526B2 (en) * | 2004-08-20 | 2008-03-25 | Cem Corporation | Microwave-assisted chromatography preparation |
JP4684832B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2011-05-18 | カルソニックカンセイ株式会社 | 気体圧縮機 |
JP5430393B2 (ja) * | 2009-12-29 | 2014-02-26 | 株式会社ヴァレオジャパン | ベーン型圧縮機 |
JP5554123B2 (ja) * | 2010-03-31 | 2014-07-23 | ナブテスコオートモーティブ株式会社 | 圧縮装置 |
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