JP2828139B2 - Atm通信装置およびセル廃棄方法 - Google Patents
Atm通信装置およびセル廃棄方法Info
- Publication number
- JP2828139B2 JP2828139B2 JP29535296A JP29535296A JP2828139B2 JP 2828139 B2 JP2828139 B2 JP 2828139B2 JP 29535296 A JP29535296 A JP 29535296A JP 29535296 A JP29535296 A JP 29535296A JP 2828139 B2 JP2828139 B2 JP 2828139B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cell
- atm
- buffer memory
- communication device
- receiving
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はATM(Asynchrono
us Transfer Mode)伝送方式におけるATM通信装置に
関し、特に受信バッファメモリが満杯になったときのセ
ル廃棄方法に関する。
us Transfer Mode)伝送方式におけるATM通信装置に
関し、特に受信バッファメモリが満杯になったときのセ
ル廃棄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のATM伝送方式では、送信側の
ATM通信装置は送信すべきパケット・データを多数の
ATMセルに分割し、一定時間内に流すATMセルのセ
ル数を制御して伝送路上に送出している。一方、受信側
のATM通信装置では、これらATMセルを受信して受
信バッファメモリに蓄えパケット・データを復元する。
このような、ATM伝送方式では送信側および受信側の
ATM通信装置が固有に持つデータの処理能力の相違か
ら、受信側のATM通信装置の受信バッファメモリでオ
ーバフローが発生し、ATMセル単位での廃棄が生じ
る。受信側のATM通信装置においてセル廃棄が生じた
ことを検出すると、そのパケット・データの復元に失敗
したとして受信作業を中断し、不完全なパケット・デー
タは廃棄される。そして受信側のATM通信装置は送信
側のATM通信装置にパケット・データの再送を要求す
る。送信側のATM通信装置はこの再送要求を受け、改
めて上記パケット・データを受信側のATM通信装置へ
再送する。
ATM通信装置は送信すべきパケット・データを多数の
ATMセルに分割し、一定時間内に流すATMセルのセ
ル数を制御して伝送路上に送出している。一方、受信側
のATM通信装置では、これらATMセルを受信して受
信バッファメモリに蓄えパケット・データを復元する。
このような、ATM伝送方式では送信側および受信側の
ATM通信装置が固有に持つデータの処理能力の相違か
ら、受信側のATM通信装置の受信バッファメモリでオ
ーバフローが発生し、ATMセル単位での廃棄が生じ
る。受信側のATM通信装置においてセル廃棄が生じた
ことを検出すると、そのパケット・データの復元に失敗
したとして受信作業を中断し、不完全なパケット・デー
タは廃棄される。そして受信側のATM通信装置は送信
側のATM通信装置にパケット・データの再送を要求す
る。送信側のATM通信装置はこの再送要求を受け、改
めて上記パケット・データを受信側のATM通信装置へ
再送する。
【0003】再送パケット・データが伝送路を流れると
いうことは、伝送路の効率を著しく低下させることに繋
がる。ATM伝送方式が誕生した目的に情報パケットの
伝送路占有の効率化と伝送自体の高速化があげられる。
しかしながら、再送パケット・データの伝送路占有はこ
の目的を達成するのを妨げるように作用する。
いうことは、伝送路の効率を著しく低下させることに繋
がる。ATM伝送方式が誕生した目的に情報パケットの
伝送路占有の効率化と伝送自体の高速化があげられる。
しかしながら、再送パケット・データの伝送路占有はこ
の目的を達成するのを妨げるように作用する。
【0004】図4に、従来のATM通信装置10′をそ
れに接続されたホスト・システム(上位システム)2
0′と共に示す。図示のATM通信装置10′は、受信
回路11と、この受信回路11に接続された受信バッフ
ァメモリ12′と、この受信バッファメモリ12′とホ
スト・システム20′とに接続されたホスト・インタフ
ェース13′と、このホスト・インタフェース13′に
接続された送信バッファメモリ14と、この送信バッフ
ァメモリ14に接続された送信回路15とを有する。受
信バッファメモリ12′と送信バッファメモリ14の各
々は、先入れ先出し方式(FIFO)型メモリで構成さ
れている。
れに接続されたホスト・システム(上位システム)2
0′と共に示す。図示のATM通信装置10′は、受信
回路11と、この受信回路11に接続された受信バッフ
ァメモリ12′と、この受信バッファメモリ12′とホ
スト・システム20′とに接続されたホスト・インタフ
ェース13′と、このホスト・インタフェース13′に
接続された送信バッファメモリ14と、この送信バッフ
ァメモリ14に接続された送信回路15とを有する。受
信バッファメモリ12′と送信バッファメモリ14の各
々は、先入れ先出し方式(FIFO)型メモリで構成さ
れている。
【0005】一方、ホスト・システム20′は、ホスト
・インタフェース13′に接続されたCPU21′と、
このCPU21′とホスト・インタフェース13′とに
接続されたシステム・メモリ22とを有する。
・インタフェース13′に接続されたCPU21′と、
このCPU21′とホスト・インタフェース13′とに
接続されたシステム・メモリ22とを有する。
【0006】ATM通信装置10´はATMネットワー
ク30を介して対向局のATM通信装置(図示せず)に
接続されている。尚、互いに対向するATM通信装置間
で授受される各ATMセルは、周知のように、5バイト
(オクテット)のオーバヘッド部(ヘッダ)と、48バ
イト(オククテット)のユーザ情報領域(データ部分)
との合計53バイト(オクテット)のデータで構成され
ている。
ク30を介して対向局のATM通信装置(図示せず)に
接続されている。尚、互いに対向するATM通信装置間
で授受される各ATMセルは、周知のように、5バイト
(オクテット)のオーバヘッド部(ヘッダ)と、48バ
イト(オククテット)のユーザ情報領域(データ部分)
との合計53バイト(オクテット)のデータで構成され
ている。
【0007】次に、図4を参照して、従来のATM通信
装置10´の動作について説明する。受信回路11は、
ATMネットワーク30を介して対向側のATM通信装
置から送られてきたATMセルを受信セルとして受信
し、この受信セルを受信バッファメモリ12´に蓄え
る。この受信バッファメモリ12´に格納された受信セ
ルは、ホスト・インタフェース13′によってバス(図
示せず)を介してDMA転送方式でシステム・メモリ2
2に転送される。全てのATMセルの受信を終えたと
き、システム・メモリ22上でパケット・データに復元
されている。
装置10´の動作について説明する。受信回路11は、
ATMネットワーク30を介して対向側のATM通信装
置から送られてきたATMセルを受信セルとして受信
し、この受信セルを受信バッファメモリ12´に蓄え
る。この受信バッファメモリ12´に格納された受信セ
ルは、ホスト・インタフェース13′によってバス(図
示せず)を介してDMA転送方式でシステム・メモリ2
2に転送される。全てのATMセルの受信を終えたと
き、システム・メモリ22上でパケット・データに復元
されている。
【0008】このように、ATM通信装置10´で受信
したATMセルはDMA転送動作によって、ホスト・イ
ンタフェース13′からバスを介してホスト・システム
20′のシステム・メモリ22に引き渡される。このた
め、バスの使用状況が混雑しているときには、DMA転
送動作が待たされて、ATM通信装置10´が受信した
ATMセル(受信データ)をホスト・システム20′に
引き渡せないという内部輻輳が発生する。このような内
部輻輳は、受信バッファメモリ12′からシステム・メ
モリ22への転送速度より対向局のATM通信装置から
のセル受信速度が早くなったときにも生じる。
したATMセルはDMA転送動作によって、ホスト・イ
ンタフェース13′からバスを介してホスト・システム
20′のシステム・メモリ22に引き渡される。このた
め、バスの使用状況が混雑しているときには、DMA転
送動作が待たされて、ATM通信装置10´が受信した
ATMセル(受信データ)をホスト・システム20′に
引き渡せないという内部輻輳が発生する。このような内
部輻輳は、受信バッファメモリ12′からシステム・メ
モリ22への転送速度より対向局のATM通信装置から
のセル受信速度が早くなったときにも生じる。
【0009】ATM通信装置10´の受信バッファメモ
リ12′で保持できるATMセルのデータ量には制限が
あるので、上述したように内部輻輳が起こると、それ以
上ATMセルを受信できないという現象が発生する。換
言すれば、受信バッファメモリ12′でオーバフローが
発生する。このオーバフローが発生したとき、ATM通
信装置10´では、新たに到着したATMセルを直ちに
廃棄して、ホスト・インタフェース13′は、その廃棄
を起こしたパケット・データに属するATMセルを受信
するのを止めると共に、ホスト・システム20′のCP
U21′に内部輻輳によるセル廃棄を通知する。このセ
ル廃棄通知を受けたCPU21′は、途中までシステム
・メモリ22に格納されたパケット・データを廃棄する
と共に、セル廃棄が発生したパケット・データを認識し
て、パケット再送要求をホスト・インタフェース13′
を介して送信バッファメモリ14へ格納する。送信回路
15は、この送信バッファメモリ14に格納されたパケ
ット再送要求を、ATMセルの形で、ATMネットワー
ク30を介して対向局のATM伝送装置へ送信セルとし
て送信する。
リ12′で保持できるATMセルのデータ量には制限が
あるので、上述したように内部輻輳が起こると、それ以
上ATMセルを受信できないという現象が発生する。換
言すれば、受信バッファメモリ12′でオーバフローが
発生する。このオーバフローが発生したとき、ATM通
信装置10´では、新たに到着したATMセルを直ちに
廃棄して、ホスト・インタフェース13′は、その廃棄
を起こしたパケット・データに属するATMセルを受信
するのを止めると共に、ホスト・システム20′のCP
U21′に内部輻輳によるセル廃棄を通知する。このセ
ル廃棄通知を受けたCPU21′は、途中までシステム
・メモリ22に格納されたパケット・データを廃棄する
と共に、セル廃棄が発生したパケット・データを認識し
て、パケット再送要求をホスト・インタフェース13′
を介して送信バッファメモリ14へ格納する。送信回路
15は、この送信バッファメモリ14に格納されたパケ
ット再送要求を、ATMセルの形で、ATMネットワー
ク30を介して対向局のATM伝送装置へ送信セルとし
て送信する。
【0010】ここで、ATM通信装置10´が100個
のATMセルで構成されたパケット・データを受信して
いるとする。そして、99個までのATMセルを正常に
受信することができ、それらをシステム・メモリ11に
格納済みであるとする。この状況において、パケット・
データを構成する最後のATMセル(最終セル)を受信
したときに、受信バッファメモリ12′でオーバフロー
が発生して、セル廃棄が生じたとする。このような場
合、CPU21′は99個まで正常に受信できたATM
セルのデータをもシステム・メモリ22から廃棄し、ま
た初めから当該パケット・データを受信する必要があ
る。
のATMセルで構成されたパケット・データを受信して
いるとする。そして、99個までのATMセルを正常に
受信することができ、それらをシステム・メモリ11に
格納済みであるとする。この状況において、パケット・
データを構成する最後のATMセル(最終セル)を受信
したときに、受信バッファメモリ12′でオーバフロー
が発生して、セル廃棄が生じたとする。このような場
合、CPU21′は99個まで正常に受信できたATM
セルのデータをもシステム・メモリ22から廃棄し、ま
た初めから当該パケット・データを受信する必要があ
る。
【0011】セル廃棄が生じなければ、本来100個の
ATMセルが伝送路を占有するはずであった。しかしな
がら、セル廃棄が生じたために、再送を要求するパケッ
ト・データのATMセル3個と再送パケット・データの
ATMセル100個が伝送路を占有する。つまり、セル
廃棄が生じない場合に比較して、セル廃棄が生じると、
同じ内容のATMセルが伝送路を2倍以上の時間占有す
ることになる。当然その間は、新たなパケット・デー
タ、または別のATM通信装置に送出できる伝送帯域
が、再送パケット・データによって制限されることにな
る。
ATMセルが伝送路を占有するはずであった。しかしな
がら、セル廃棄が生じたために、再送を要求するパケッ
ト・データのATMセル3個と再送パケット・データの
ATMセル100個が伝送路を占有する。つまり、セル
廃棄が生じない場合に比較して、セル廃棄が生じると、
同じ内容のATMセルが伝送路を2倍以上の時間占有す
ることになる。当然その間は、新たなパケット・デー
タ、または別のATM通信装置に送出できる伝送帯域
が、再送パケット・データによって制限されることにな
る。
【0012】従来この対策として、送信側のATM通信
装置がATMセルを特定するためのシーケンス番号をA
TMセルのオーバヘッド部(ヘッダ)に付加する方式が
提案されている。送信側のATM通信装置でシーケンス
番号を付加し、受信側のATM通信装置はセル廃棄を検
出すると廃棄されたATMセルのシーケンス番号を送信
側のATTM通信装置に伝え、廃棄されたATMセルだ
けを再送処理する。これにより、正常に受信されたAT
Mセルは改めて再送することが無く、また伝送路上に再
送パケット・データが占有する時間を削減する。
装置がATMセルを特定するためのシーケンス番号をA
TMセルのオーバヘッド部(ヘッダ)に付加する方式が
提案されている。送信側のATM通信装置でシーケンス
番号を付加し、受信側のATM通信装置はセル廃棄を検
出すると廃棄されたATMセルのシーケンス番号を送信
側のATTM通信装置に伝え、廃棄されたATMセルだ
けを再送処理する。これにより、正常に受信されたAT
Mセルは改めて再送することが無く、また伝送路上に再
送パケット・データが占有する時間を削減する。
【0013】尚、このオーバヘッドの使用方法はATM
技術に関する勧告(ATM Fouram UNI.
3.1)の中のAAL1で定められている。ただし、他
のAAL2〜AAL5では、ATMセルのオーバヘッド
部にシーケンス番号を付加する領域は定義されていな
い。
技術に関する勧告(ATM Fouram UNI.
3.1)の中のAAL1で定められている。ただし、他
のAAL2〜AAL5では、ATMセルのオーバヘッド
部にシーケンス番号を付加する領域は定義されていな
い。
【0014】特開平4−265034号公報(以下、公
知例1と呼ぶ)は、セル廃棄が発生した場合、再送要求
を行わず、受信側のATM通信装置で廃棄したセルに代
わる別のデータを生成し挿入し、あたかもセル廃棄が発
生せず、正常にパケット・データを受信できたかのよう
に処理する方式を開示している。
知例1と呼ぶ)は、セル廃棄が発生した場合、再送要求
を行わず、受信側のATM通信装置で廃棄したセルに代
わる別のデータを生成し挿入し、あたかもセル廃棄が発
生せず、正常にパケット・データを受信できたかのよう
に処理する方式を開示している。
【0015】また、特開平3−283939号公報(以
下、公知例2と呼ぶ)は、再送機能を持たないATM通
信装置で、ATMセル内部にセルチェック情報を付加
し、その情報はシーケンス番号を付けて活用し、受信側
のATM通信装置でATMセルの正常性を確認するとと
もに、エラー検出時はシーケンス番号によってATMセ
ル単位で再送要求するというものである。
下、公知例2と呼ぶ)は、再送機能を持たないATM通
信装置で、ATMセル内部にセルチェック情報を付加
し、その情報はシーケンス番号を付けて活用し、受信側
のATM通信装置でATMセルの正常性を確認するとと
もに、エラー検出時はシーケンス番号によってATMセ
ル単位で再送要求するというものである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、AT
Mセル単位での再送要求が可能であるため、再送ATM
セルが伝送路を占有する時間を削減できる。ところが、
これらの技術ではATMセルのオーバヘッド部にシーケ
ンス番号を付加するように定められているAAL1方式
以外の方式AAL2〜AAL5では採用することができ
ない。従ってシーケンス番号を付加するのはオーバヘッ
ド部以外のユーザ情報領域を削ることになる。その分、
ATMセルの中でデータを格納できるスペースが少なく
なる。それは、伝送路上を流れる情報のうち、実際に送
受信したいデータ以外の情報が占める割合が増え、伝送
効率が下がることを意味する。
Mセル単位での再送要求が可能であるため、再送ATM
セルが伝送路を占有する時間を削減できる。ところが、
これらの技術ではATMセルのオーバヘッド部にシーケ
ンス番号を付加するように定められているAAL1方式
以外の方式AAL2〜AAL5では採用することができ
ない。従ってシーケンス番号を付加するのはオーバヘッ
ド部以外のユーザ情報領域を削ることになる。その分、
ATMセルの中でデータを格納できるスペースが少なく
なる。それは、伝送路上を流れる情報のうち、実際に送
受信したいデータ以外の情報が占める割合が増え、伝送
効率が下がることを意味する。
【0017】例えば、AAL5の場合、パケット・デー
タは最大64Kバイト長である。このパケット・データ
を送信する場合は、約1366個のATMセルに分割さ
れ転送されることになる。1366個にそれぞれに固有
のシーケンス番号を付加すれば、11ビットの領域が必
要となる。上述したように、1ATMセルは5バイトの
オーバヘッド部と48バイトのユーザ情報領域で構成さ
れる。シーケンス番号は、48バイトのデータ情報領域
の内、11ビットを使用するので、データ領域の2.8
%を領域を占有することになる。
タは最大64Kバイト長である。このパケット・データ
を送信する場合は、約1366個のATMセルに分割さ
れ転送されることになる。1366個にそれぞれに固有
のシーケンス番号を付加すれば、11ビットの領域が必
要となる。上述したように、1ATMセルは5バイトの
オーバヘッド部と48バイトのユーザ情報領域で構成さ
れる。シーケンス番号は、48バイトのデータ情報領域
の内、11ビットを使用するので、データ領域の2.8
%を領域を占有することになる。
【0018】上記公知例1の場合では、配置されたAT
Mセルの代わりにダミーのデータを挿入する方式である
ため、実際に受信するはずであったデータとは異なり、
それでは送受信するデータの信頼性が保てず、流せるデ
ータの種類は極めて限られたものになる。一方、公知例
2は、セルチェック情報が付加されており、これも、デ
ータの格納できるスペースが削られる。
Mセルの代わりにダミーのデータを挿入する方式である
ため、実際に受信するはずであったデータとは異なり、
それでは送受信するデータの信頼性が保てず、流せるデ
ータの種類は極めて限られたものになる。一方、公知例
2は、セルチェック情報が付加されており、これも、デ
ータの格納できるスペースが削られる。
【0019】このような問題を解決するために、本願出
願人は、平成8年8月16日付けで出願した特願平8−
216383号(以下、先願発明と呼ぶ)において、送
受信するセルの順番をカウントする機能とセル廃棄が生
じたことを検出する機能とを備えることによって、個々
のATMセルにシーケンス番号を付加する必要をなくし
たATMデータ伝送方式を既に提案している。すなわ
ち、先願発明のATMデータ伝送方式では、送信側のA
TM通信装置は、受信したATMセルをカウントするカ
ウント手段と、内部で受信したATMセルを損失した場
合にその損失を検知する検知手段と、カウント手段と検
知手段により検出された損失ATMセルだけを再送要求
する再送要求手段とを備える。一方、送信側のATM通
信装置は、この再送要求手段により要求されたATMセ
ルだけを再送する再送手段を備えている。
願人は、平成8年8月16日付けで出願した特願平8−
216383号(以下、先願発明と呼ぶ)において、送
受信するセルの順番をカウントする機能とセル廃棄が生
じたことを検出する機能とを備えることによって、個々
のATMセルにシーケンス番号を付加する必要をなくし
たATMデータ伝送方式を既に提案している。すなわ
ち、先願発明のATMデータ伝送方式では、送信側のA
TM通信装置は、受信したATMセルをカウントするカ
ウント手段と、内部で受信したATMセルを損失した場
合にその損失を検知する検知手段と、カウント手段と検
知手段により検出された損失ATMセルだけを再送要求
する再送要求手段とを備える。一方、送信側のATM通
信装置は、この再送要求手段により要求されたATMセ
ルだけを再送する再送手段を備えている。
【0020】この先願発明は、ATMセルの個々にシー
ケンス番号を付加せずに、廃棄されたATMセルのみの
再送要求が可能となるという優れた利点がある。しかし
ながら、本発明者は、この先願発明でも次に述べるよう
な不都合が起こることを見出だした。すなわち、先願発
明では、内部輻輳が起こった場合、新しく到着したAT
Mセルを直ちに廃棄セルとして廃棄している。廃棄セル
がそのパケット・データの最終セルであったとする。こ
の最終セルを廃棄してしまった場合、パケット・データ
の最後を認識することができない。そのため、次のパケ
ット・データがATM通信装置に到着したときに、AT
M通信装置は受信データを正しく処理することができな
い。このような状況では、最終セルを1セル廃棄しただ
けで、2パケット・データを再送することが必要とな
る。その理由は、最終セルを廃棄してしまうと、パケッ
トの区切りが不明となり、次のパケットも前のパケット
として処理続行してしまう誤りを起こしてしまう。従っ
て2パケット分異常を起こすこととなり、結果として2
パケット分の再送が必要となるからである。
ケンス番号を付加せずに、廃棄されたATMセルのみの
再送要求が可能となるという優れた利点がある。しかし
ながら、本発明者は、この先願発明でも次に述べるよう
な不都合が起こることを見出だした。すなわち、先願発
明では、内部輻輳が起こった場合、新しく到着したAT
Mセルを直ちに廃棄セルとして廃棄している。廃棄セル
がそのパケット・データの最終セルであったとする。こ
の最終セルを廃棄してしまった場合、パケット・データ
の最後を認識することができない。そのため、次のパケ
ット・データがATM通信装置に到着したときに、AT
M通信装置は受信データを正しく処理することができな
い。このような状況では、最終セルを1セル廃棄しただ
けで、2パケット・データを再送することが必要とな
る。その理由は、最終セルを廃棄してしまうと、パケッ
トの区切りが不明となり、次のパケットも前のパケット
として処理続行してしまう誤りを起こしてしまう。従っ
て2パケット分異常を起こすこととなり、結果として2
パケット分の再送が必要となるからである。
【0021】したがって、本発明の目的は、パケット・
データの最後を認識して次のパケット・データまで悪影
響を及ぼすことのないATM通信装置およびATMセル
廃棄方法を提供することにある。
データの最後を認識して次のパケット・データまで悪影
響を及ぼすことのないATM通信装置およびATMセル
廃棄方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係るATM通信装置は、複数のATMセ
ルからなるパケット・データをATMセル毎に受信する
ATM通信装置において、ATMセルを受信セルとして
受信する受信手段と;受信セルをパケット・データごと
にカウントして当該受信セルの到着番号を認識するカウ
ント手段と;受信セルがパケット・データの最終セルで
あるか否かを認識する受信セル認識手段と;ヘッダを除
く受信セルのデータ部分を、到着番号と最終セルである
か否かを示すフラグとを付加して、受信データとして格
納する受信バッファメモリと;この受信バッファメモリ
が満杯の状態で新たな受信セルが到着したときに、受信
バッファメモリ内の最終セル以外の受信セルを廃棄セル
として選択して廃棄する廃棄セル選択手段と;を有する
ことを特徴とする。
ため、本発明に係るATM通信装置は、複数のATMセ
ルからなるパケット・データをATMセル毎に受信する
ATM通信装置において、ATMセルを受信セルとして
受信する受信手段と;受信セルをパケット・データごと
にカウントして当該受信セルの到着番号を認識するカウ
ント手段と;受信セルがパケット・データの最終セルで
あるか否かを認識する受信セル認識手段と;ヘッダを除
く受信セルのデータ部分を、到着番号と最終セルである
か否かを示すフラグとを付加して、受信データとして格
納する受信バッファメモリと;この受信バッファメモリ
が満杯の状態で新たな受信セルが到着したときに、受信
バッファメモリ内の最終セル以外の受信セルを廃棄セル
として選択して廃棄する廃棄セル選択手段と;を有する
ことを特徴とする。
【0023】また、本発明に係るセル廃棄方法は、新た
にセルを受信する際に、受信バッファメモリにオーバフ
ローが発生したときに、パケット・データを固定長のブ
ロックに分割してなるセルを受信バッファメモリから廃
棄する方法であって、受信バッファメモリの入口側から
順番に廃棄候補のセルを選択するステップと、廃棄候補
のセルがパケット・データの最終セルであるか否かを判
定するステップと、廃棄候補のセルが最終セルでないと
判定されたときに、当該廃棄候補のセルを廃棄セルとし
て廃棄するステップと、を含むことを特徴とする。
にセルを受信する際に、受信バッファメモリにオーバフ
ローが発生したときに、パケット・データを固定長のブ
ロックに分割してなるセルを受信バッファメモリから廃
棄する方法であって、受信バッファメモリの入口側から
順番に廃棄候補のセルを選択するステップと、廃棄候補
のセルがパケット・データの最終セルであるか否かを判
定するステップと、廃棄候補のセルが最終セルでないと
判定されたときに、当該廃棄候補のセルを廃棄セルとし
て廃棄するステップと、を含むことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
て図面を参照して詳細に説明する。
【0025】図1に本発明の一実施の形態によるATM
通信装置10をホスト・システム(上位システム)20
と共に示す。
通信装置10をホスト・システム(上位システム)20
と共に示す。
【0026】図示のATM通信装置10は、受信回路1
1と、この受信回路11に接続された受信バッファメモ
リ12と、この受信バッファメモリ12とホスト・シス
テム20とに接続されたホスト・インタフェース13
と、このホスト・インタフェース13に接続された送信
バッファメモリ14と、この送信バッファメモリ14に
接続された送信回路15とを有する。受信バッファメモ
リ12と送信バッファメモリ14の各々は、先入れ先出
し方式(FIFO)型メモリで構成されている。ATM
通信装置10は、さらに、受信回路11に接続された受
信セル・カウンタ16と、受信回路11に接続された受
信セル認識回路17と、受信バッファメモリ12とホス
ト・インタフェース13とに接続された廃棄セル選択回
路18とを有する。
1と、この受信回路11に接続された受信バッファメモ
リ12と、この受信バッファメモリ12とホスト・シス
テム20とに接続されたホスト・インタフェース13
と、このホスト・インタフェース13に接続された送信
バッファメモリ14と、この送信バッファメモリ14に
接続された送信回路15とを有する。受信バッファメモ
リ12と送信バッファメモリ14の各々は、先入れ先出
し方式(FIFO)型メモリで構成されている。ATM
通信装置10は、さらに、受信回路11に接続された受
信セル・カウンタ16と、受信回路11に接続された受
信セル認識回路17と、受信バッファメモリ12とホス
ト・インタフェース13とに接続された廃棄セル選択回
路18とを有する。
【0027】一方、ホスト・システム20は、ホスト・
インタフェース13に接続されたCPU21と、このC
PU21とホスト・インタフェース13とに接続された
システム・メモリ22とを有する。
インタフェース13に接続されたCPU21と、このC
PU21とホスト・インタフェース13とに接続された
システム・メモリ22とを有する。
【0028】ATM通信装置10はATMネットワーク
30を介して対向局のATM通信装置(図示せず)に接
続されている。
30を介して対向局のATM通信装置(図示せず)に接
続されている。
【0029】図2に互いに対向するATM通信装置間で
授受されるATMセルのフォーマットを示す。図示の如
く、ATMセルは、5バイト(オクテット)のオーバヘ
ッド部(ヘッダ)と48バイト(オククテット)のユー
ザ情報領域(データ部分)との合計53バイト(オクテ
ット)のデータで構成されている。
授受されるATMセルのフォーマットを示す。図示の如
く、ATMセルは、5バイト(オクテット)のオーバヘ
ッド部(ヘッダ)と48バイト(オククテット)のユー
ザ情報領域(データ部分)との合計53バイト(オクテ
ット)のデータで構成されている。
【0030】また、図示の如く、オーバヘッド部は、4
ビットの一般的フロー制御(GFC)フィールドと、8
ビットの仮想パス識別子(VPI)フィールトと、16
ビットの仮想チャネル識別子(VCI)フールドと、3
ビットのペイロード・タイプ(PT)フィールドと、1
ビットのセル損失優先表示CLPと、8ビットのヘッダ
誤り制御(HEC)フィールドとで構成されている。G
FCフィールドはGFCプロトコルに使用される。VP
Iフィールドは各VPを識別するための番号である。V
CIフィールドは各VCを識別するための番号である。
PTフィールドはユーザ情報領域に含まれる内容が、ユ
ーザ情報かなどの識別に用いられる。CLPフィールド
はセル損失に関するATMセルの優先度を示し、論理
“0”は優先(重要セルの場合損失を避ける)を示し、
論理“1”は非優先(優先セルより先に損失の対象とな
る)を示す。HECフィールドは、ヘッダ部分の誤り検
出/訂正およびセル同期に使われる。
ビットの一般的フロー制御(GFC)フィールドと、8
ビットの仮想パス識別子(VPI)フィールトと、16
ビットの仮想チャネル識別子(VCI)フールドと、3
ビットのペイロード・タイプ(PT)フィールドと、1
ビットのセル損失優先表示CLPと、8ビットのヘッダ
誤り制御(HEC)フィールドとで構成されている。G
FCフィールドはGFCプロトコルに使用される。VP
Iフィールドは各VPを識別するための番号である。V
CIフィールドは各VCを識別するための番号である。
PTフィールドはユーザ情報領域に含まれる内容が、ユ
ーザ情報かなどの識別に用いられる。CLPフィールド
はセル損失に関するATMセルの優先度を示し、論理
“0”は優先(重要セルの場合損失を避ける)を示し、
論理“1”は非優先(優先セルより先に損失の対象とな
る)を示す。HECフィールドは、ヘッダ部分の誤り検
出/訂正およびセル同期に使われる。
【0031】ここで、オーバヘッド部のVPI/VCI
フィールドに格納されたVPI/VCI値が同じである
ATMセルは同一パケット・データに属する。また、P
TフィールドはPTIフィールドとも呼ばれ、ATMセ
ルの種類を示している。したがって、PTIフィールド
の内容を調べることによって、そのATMセルが最終セ
ルか否かを認識することができる。受信セル認識回路1
7は、受信回路11で受信したATMセルがパケット・
データの最終セルであるか否かをそのPTIフィールド
の内容を判別することによって認識している。尚、最終
セルはPTI=“xx1”の値をもつ。ここで、“x”
は論理“0”でも論理“1”でもどちらでも構わない。
フィールドに格納されたVPI/VCI値が同じである
ATMセルは同一パケット・データに属する。また、P
TフィールドはPTIフィールドとも呼ばれ、ATMセ
ルの種類を示している。したがって、PTIフィールド
の内容を調べることによって、そのATMセルが最終セ
ルか否かを認識することができる。受信セル認識回路1
7は、受信回路11で受信したATMセルがパケット・
データの最終セルであるか否かをそのPTIフィールド
の内容を判別することによって認識している。尚、最終
セルはPTI=“xx1”の値をもつ。ここで、“x”
は論理“0”でも論理“1”でもどちらでも構わない。
【0032】次に、図1を参照して、ATM通信装置1
0が受信側である場合の動作について説明する。ATM
通信装置10では、まず、受信回路11がATMネット
ワーク30を介して対向局である送信側のATM通信装
置(図示せず)からATMセルを受信セルとして受信す
る。詳細に述べると、受信回路11は各受信セルをオー
バヘッド部とユーザ情報領域とに切り分ける。そして、
受信回路11は、オーバヘッド部中のVPI/VCIフ
ィールドが同じVPI/VCI値をもつ受信セルを同一
パケット・データに属するものとして認識する。
0が受信側である場合の動作について説明する。ATM
通信装置10では、まず、受信回路11がATMネット
ワーク30を介して対向局である送信側のATM通信装
置(図示せず)からATMセルを受信セルとして受信す
る。詳細に述べると、受信回路11は各受信セルをオー
バヘッド部とユーザ情報領域とに切り分ける。そして、
受信回路11は、オーバヘッド部中のVPI/VCIフ
ィールドが同じVPI/VCI値をもつ受信セルを同一
パケット・データに属するものとして認識する。
【0033】受信セル・カウンタ16は、受信回路11
に到着した受信セルをパケット・データごとにカウント
して、そのパケット・データ内での到着番号を認識す
る。受信セル認識回路17は、受信セルのオーバヘッド
部のPTIフィールドの内容を判別して、その受信セル
が当該パケット・データを構成する最終セルであるか否
かを認識する。
に到着した受信セルをパケット・データごとにカウント
して、そのパケット・データ内での到着番号を認識す
る。受信セル認識回路17は、受信セルのオーバヘッド
部のPTIフィールドの内容を判別して、その受信セル
が当該パケット・データを構成する最終セルであるか否
かを認識する。
【0034】受信バッファメモリ12は、受信回路11
の受信セル中のオーバヘッド部を除くユーザ情報領域
を、パケット・データごとの到着番号及びパケット・デ
ータの最終セルであるか否かを示すフラグを付加して、
受信データとして格納する。
の受信セル中のオーバヘッド部を除くユーザ情報領域
を、パケット・データごとの到着番号及びパケット・デ
ータの最終セルであるか否かを示すフラグを付加して、
受信データとして格納する。
【0035】内部輻輳(DMA転送の輻輳)により受信
バッファメモリ12が満杯になったとする。換言すれ
ば、受信バッファメモリ12にオーバフローが発生した
とする。この状態において、受信バッファメモリ12に
新たな受信セルが到着したとする。このような状況で
は、廃棄セル選択回路18は、受信バッファメモリ12
の一番入口側に格納されているATMセルを廃棄候補の
セルとする。このとき、この廃棄候補のセルがパケット
・データの最終セルであったとする。この場合、廃棄セ
ル選択回路18は最終セルを廃棄せず、受信バッファメ
モリ12内に格納されている最終セル以外の別の受信セ
ルを廃棄候補のセルとする。このようにして、廃棄セル
選択回路18は、受信バッファメモリ12内の最終セル
以外の受信セルを廃棄セルとして選択して廃棄する。
バッファメモリ12が満杯になったとする。換言すれ
ば、受信バッファメモリ12にオーバフローが発生した
とする。この状態において、受信バッファメモリ12に
新たな受信セルが到着したとする。このような状況で
は、廃棄セル選択回路18は、受信バッファメモリ12
の一番入口側に格納されているATMセルを廃棄候補の
セルとする。このとき、この廃棄候補のセルがパケット
・データの最終セルであったとする。この場合、廃棄セ
ル選択回路18は最終セルを廃棄せず、受信バッファメ
モリ12内に格納されている最終セル以外の別の受信セ
ルを廃棄候補のセルとする。このようにして、廃棄セル
選択回路18は、受信バッファメモリ12内の最終セル
以外の受信セルを廃棄セルとして選択して廃棄する。
【0036】ホスト・インタフェース13は、セル廃棄
を行ったこと及び廃棄したATMセルが属するパケット
・データ内での到着番号をバスを介してホスト・システ
ム20に通知する。
を行ったこと及び廃棄したATMセルが属するパケット
・データ内での到着番号をバスを介してホスト・システ
ム20に通知する。
【0037】また、ATM通信装置10は、受信データ
をホスト・システム20へDMA転送するとき、廃棄し
たATMセルのスペースを空けた状態で受信データをシ
ステム・メモリ22へ転送する。
をホスト・システム20へDMA転送するとき、廃棄し
たATMセルのスペースを空けた状態で受信データをシ
ステム・メモリ22へ転送する。
【0038】セル廃棄の通知を受けたホスト・システム
20のCPU21は、セル廃棄が発生したパケット・デ
ータをそのままシステム・メモリ22中に残しておき、
廃棄された到着番号をもつATMセルの再送をホスト・
インタフェース13に要求する。ホスト・インタフェー
ス13は、この再送要求をATMセルの形で送信バッフ
ァメモリ14に格納する。送信回路15は、この送信バ
ッファメモリ14に格納された送信要求を示すATMセ
ルを、ATMネットワーク30を介して送信側のATM
通信装置へ送信セルとして送信する。
20のCPU21は、セル廃棄が発生したパケット・デ
ータをそのままシステム・メモリ22中に残しておき、
廃棄された到着番号をもつATMセルの再送をホスト・
インタフェース13に要求する。ホスト・インタフェー
ス13は、この再送要求をATMセルの形で送信バッフ
ァメモリ14に格納する。送信回路15は、この送信バ
ッファメモリ14に格納された送信要求を示すATMセ
ルを、ATMネットワーク30を介して送信側のATM
通信装置へ送信セルとして送信する。
【0039】ATM通信装置10では、再送されてきた
ATMセル(再送セル)を受信したら、その再送セルを
再送セル用に空けておいたシステム・メモリ22のスペ
ースにDMA転送で格納する。そして、ATM通信装置
10は、パケット受信終了をホスト・システム20に通
知する。
ATMセル(再送セル)を受信したら、その再送セルを
再送セル用に空けておいたシステム・メモリ22のスペ
ースにDMA転送で格納する。そして、ATM通信装置
10は、パケット受信終了をホスト・システム20に通
知する。
【0040】次に図3を参照して、ATM通信装置10
におけるセル廃棄の動作について説明する。まず、AT
M通信装置10は受信回路11でATMセルを受信する
(ステップS1)。次に、ATM通信装置10は受信バ
ッファメモリ12が満杯であるか否かを判断する(ステ
ップS2)。もし、受信バッファメモリ12が満杯でな
かったら、ATM通信装置10は受信回路11で受信し
たATMセルを受信バッファメモリ12へ格納する(ス
テップS3)。もし、受信バッファメモリ12が満杯の
場合、廃棄セル選択回路18は、受信バッファメモリ1
2の入口から1番目のATMセルを廃棄候補のセルとし
て選択する(ステップS4)。引き続いて、廃棄セル選
択回路18はその廃棄候補のセルが最終セルであるか否
を判断する(ステップS5)。もし、廃棄候補のセルが
最終セルなら、ステップS4に戻って、廃棄セル選択回
路18は、受信バッファメモリ12の入口から2番目の
ATMセルを廃棄候補のセルとして選択する。このよう
にして、廃棄セル選択回路18は、ステップS4および
S5において、最終セル以外のATMセルを廃棄候補の
セルとして選択する。ステップS5において、廃棄候補
のセルが最終セルでないと判断されたら、廃棄セル選択
回路18は廃棄候補のセルを廃棄セルとして廃棄する
(ステップS6)。その後、受信回路11は受信セルを
受信バッファメモリ12へ格納する(ステップS7)。
最後に、ホスト・インタフェース13は廃棄したセルの
到着番号をホスト・システム20へ通知する(ステップ
S8)。
におけるセル廃棄の動作について説明する。まず、AT
M通信装置10は受信回路11でATMセルを受信する
(ステップS1)。次に、ATM通信装置10は受信バ
ッファメモリ12が満杯であるか否かを判断する(ステ
ップS2)。もし、受信バッファメモリ12が満杯でな
かったら、ATM通信装置10は受信回路11で受信し
たATMセルを受信バッファメモリ12へ格納する(ス
テップS3)。もし、受信バッファメモリ12が満杯の
場合、廃棄セル選択回路18は、受信バッファメモリ1
2の入口から1番目のATMセルを廃棄候補のセルとし
て選択する(ステップS4)。引き続いて、廃棄セル選
択回路18はその廃棄候補のセルが最終セルであるか否
を判断する(ステップS5)。もし、廃棄候補のセルが
最終セルなら、ステップS4に戻って、廃棄セル選択回
路18は、受信バッファメモリ12の入口から2番目の
ATMセルを廃棄候補のセルとして選択する。このよう
にして、廃棄セル選択回路18は、ステップS4および
S5において、最終セル以外のATMセルを廃棄候補の
セルとして選択する。ステップS5において、廃棄候補
のセルが最終セルでないと判断されたら、廃棄セル選択
回路18は廃棄候補のセルを廃棄セルとして廃棄する
(ステップS6)。その後、受信回路11は受信セルを
受信バッファメモリ12へ格納する(ステップS7)。
最後に、ホスト・インタフェース13は廃棄したセルの
到着番号をホスト・システム20へ通知する(ステップ
S8)。
【0041】上述したように、本実施の形態では、受信
セル・カウンタ16で受信したATMセルの到着番号を
認識し、受信セル認識回路17によってそのATMセル
の種類(すなわち、最終セルか否か)を認識している。
そして、内部輻輳が発生してATMセルを受信できない
ときは、新たに到着したATMセルを廃棄するのではな
く、廃棄セル選択回路18はすでに到着番号を認識して
いる受信バッファメモリ12内の一番入口に近いセルを
廃棄する。但し、一番入口に近いセルがパケット・デー
タの最終セルの場合、廃棄セル選択回路18は一番入口
に近いセルを廃棄せず、最終セル以外の入口に近いセル
を廃棄する。
セル・カウンタ16で受信したATMセルの到着番号を
認識し、受信セル認識回路17によってそのATMセル
の種類(すなわち、最終セルか否か)を認識している。
そして、内部輻輳が発生してATMセルを受信できない
ときは、新たに到着したATMセルを廃棄するのではな
く、廃棄セル選択回路18はすでに到着番号を認識して
いる受信バッファメモリ12内の一番入口に近いセルを
廃棄する。但し、一番入口に近いセルがパケット・デー
タの最終セルの場合、廃棄セル選択回路18は一番入口
に近いセルを廃棄せず、最終セル以外の入口に近いセル
を廃棄する。
【0042】本発明は上述した実施形態に限定せず、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更・変形が可
能である。
発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更・変形が可
能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、パケット
・データの最終セルを廃棄しないようにしているので、
パケット・データの最後を認識することができる。した
がって、次のパケット・データまで影響を及ぼすことが
ないという利点がある。
・データの最終セルを廃棄しないようにしているので、
パケット・データの最後を認識することができる。した
がって、次のパケット・データまで影響を及ぼすことが
ないという利点がある。
【図1】本発明の一実施の形態によるATM通信装置を
ホスト・システムと共に示すブロック図である。
ホスト・システムと共に示すブロック図である。
【図2】ATMセルのフォーマット図である。
【図3】図1に示したATM通信装置のセル廃棄の動作
を説明するためのフローチャートである。
を説明するためのフローチャートである。
【図4】従来のATM通信装置をホスト・システムと共
に示すブロック図である。
に示すブロック図である。
10 ATM通信装置 11 受信回路 12 受信バッファメモリ 13 ホスト・インタフェース 14 送信バッファメモリ 15 送信回路 16 受信セル・カウンタ 17 受信セル認識回路 18 廃棄セル選択回路 20 ホスト・システム(上位システム) 21 CPU 22 システム・メモリ
Claims (8)
- 【請求項1】 複数のATMセルからなるパケット・デ
ータをATMセル毎に受信するATM通信装置におい
て、前記ATMセルを受信セルとして受信する受信手段
と;前記受信セルを前記パケット・データごとにカウン
トして当該受信セルの到着番号を認識するカウント手段
と;前記受信セルが前記パケット・データの最終セルで
あるか否かを認識する受信セル認識手段と;ヘッダを除
く前記受信セルのデータ部分を、前記到着番号と前記最
終セルであるか否かを示すフラグとを付加して、受信デ
ータとして格納する受信バッファメモリと;該受信バッ
ファメモリが満杯の状態で新たな受信セルが到着したと
きに、前記受信バッファメモリ内の前記最終セル以外の
受信セルを廃棄セルとして選択して廃棄する廃棄セル選
択手段と;を有すること、を特徴とするATM通信装
置。 - 【請求項2】 セル廃棄を行ったことと前記廃棄セルの
前記パケット・データ内での到着番号を上位システムに
通知する手段をさらに含むこと、を特徴とする請求項1
に記載のATM通信装置。 - 【請求項3】 前記受信データを、前記廃棄セルのスペ
ースを空けて前記上位システムのシステム・メモリにD
MA転送する手段をさらに含むこと、を特徴とする請求
項2に記載のATM通信装置。 - 【請求項4】 前記上位システムから前記廃棄セルに対
する再送要求を受けたときに、前記再送要求を示すAT
Mセルを送信セルとして送信する手段をさらに含むこ
と、を特徴とする請求項3に記載のATM通信装置。 - 【請求項5】 再送されたATMセルを受信したとき
に、当該再送されたATMセルを前記システム・メモリ
のスペースにDMA転送で格納する手段をさらに含むこ
と、を特徴とする請求項4に記載のATM通信装置。 - 【請求項6】 新たにセルを受信する際に、受信バッフ
ァメモリにオーバフローが発生したときに、パケット・
データを固定長のブロックに分割してなるセルを前記受
信バッファメモリから廃棄する方法であって、 前記受信バッファメモリの入口側から順番に廃棄候補の
セルを選択するステップと、 前記廃棄候補のセルが前記パケット・データの最終セル
であるか否かを判定するステップと、 前記廃棄候補のセルが前記最終セルでないと判定された
ときに、当該廃棄候補のセルを廃棄セルとして廃棄する
ステップとを含むこと、を特徴とするセル廃棄方法。 - 【請求項7】 前記新たに受信したセルを、廃棄セルの
廃棄後に前記受信バッファメモリへ格納するステップを
さらに含むこと、を特徴とする請求項6に記載のセル廃
棄方法。 - 【請求項8】 前記廃棄セルの前記受信バッファメモリ
内の到着番号を上位システムへ通知するステップをさら
に含むこと、を特徴とする請求項6又は7に記載のセル
廃棄方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29535296A JP2828139B2 (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | Atm通信装置およびセル廃棄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29535296A JP2828139B2 (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | Atm通信装置およびセル廃棄方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10145370A JPH10145370A (ja) | 1998-05-29 |
JP2828139B2 true JP2828139B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=17819507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29535296A Expired - Fee Related JP2828139B2 (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | Atm通信装置およびセル廃棄方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2828139B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1991010619A1 (fr) * | 1990-01-11 | 1991-07-25 | Koa Oil Company, Limited | Production d'articles moules en graphite elastiques |
-
1996
- 1996-11-07 JP JP29535296A patent/JP2828139B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10145370A (ja) | 1998-05-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6483854B1 (en) | Method and apparatus for using ATM queues for segmentation and reassembly of data frames | |
JP3607017B2 (ja) | セル交換機におけるフィードバック制御装置及びセルスケジューリング装置 | |
US6456631B1 (en) | Communication control equipment and communication control method | |
US5777984A (en) | Method and apparatus for controlling cell transmission rate in a cell based network in the presence of congestion | |
US5812527A (en) | Simplified calculation of cell transmission rates in a cell based netwook | |
US6259696B1 (en) | ATM switch and congestion control method | |
US5483526A (en) | Resynchronization method and apparatus for local memory buffers management for an ATM adapter implementing credit based flow control | |
JPH05292114A (ja) | 通信パス設定装置及びその方法 | |
US5511076A (en) | Method and apparatus to efficiently reuse virtual connections by means of chaser packets | |
JP3730846B2 (ja) | Atm通信装置およびatmセル転送制御方法 | |
EP0889668A2 (en) | Communication control apparatus having a receiving section with an address filtering section | |
JPH10229408A (ja) | 結合装置 | |
JP2001160805A (ja) | Atmスイッチ | |
EP0978967A2 (en) | Traffic control apparatus and method | |
US6345037B2 (en) | Method and apparatus for auto detection of AAL5 type frames | |
JP2828139B2 (ja) | Atm通信装置およびセル廃棄方法 | |
US8774191B2 (en) | Method and apparatus for auto detection of AAL5 type frames for VCC and VPC switches | |
KR0185868B1 (ko) | 유토피아 접면에서의 분할 및 조립 계층과 물리계층간의 속도정합방법 | |
JPH10173664A (ja) | シェーピング処理装置およびシェーピング処理方法 | |
US20020172202A1 (en) | Apparatus and method for operating a timer of communication system | |
US7167477B2 (en) | Apparatus and method for recovering abnormal control cells in asynchronous transfer mode exchange subscriber unit | |
US6625120B1 (en) | Method and apparatus for auto detection of AAL5 type frames for VCC and VPC switches | |
JPH1065713A (ja) | Atmシステム用セル検出方法 | |
JP3833664B2 (ja) | セル交換機におけるフィードバック制御装置及びセルスケジューリング装置 | |
JPH1198142A (ja) | Abr通信制御方法及びabr通信制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980819 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |