JP2826526B2 - 静電式インクジェットプリンタ - Google Patents
静電式インクジェットプリンタInfo
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- JP2826526B2 JP2826526B2 JP22624896A JP22624896A JP2826526B2 JP 2826526 B2 JP2826526 B2 JP 2826526B2 JP 22624896 A JP22624896 A JP 22624896A JP 22624896 A JP22624896 A JP 22624896A JP 2826526 B2 JP2826526 B2 JP 2826526B2
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- electrode
- gate electrode
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- electrodes
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/015—Ink jet characterised by the jet generation process
- B41J2/04—Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand
- B41J2/06—Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand by electric or magnetic field
- B41J2002/061—Ejection by electric field of ink or of toner particles contained in ink
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナーを記録媒体
に付着させて記録する静電式インクジェットプリンタに
関し、特に、その記録ヘッド部の構造に関する。
に付着させて記録する静電式インクジェットプリンタに
関し、特に、その記録ヘッド部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ノンインパクト記録法は、記録時の騒音
が無視できる程度に小さいという点で注目を集めてい
る。この記録法の内でもインクジェット記録法は、記録
媒体に対して簡単な機構で直接に高速印字することがで
き、しかも普通紙を記録媒体として使用できるため簡便
であるという利点がある。
が無視できる程度に小さいという点で注目を集めてい
る。この記録法の内でもインクジェット記録法は、記録
媒体に対して簡単な機構で直接に高速印字することがで
き、しかも普通紙を記録媒体として使用できるため簡便
であるという利点がある。
【0003】インクジェット記録法として、これまで種
々の方式が提案されている。その一つに、記録紙の前面
に複数の記録電極、背面に1つの対向電極を備え、複数
の記録電極と対向電極との間に電圧を印加したときに生
じる電界の静電力で、インク等の色材を記録紙に対し飛
翔させて記録する静電式インクジェット記録法がある。
この方法では、帯電したトナーを絶縁性溶媒に含有させ
たインクが使用される。
々の方式が提案されている。その一つに、記録紙の前面
に複数の記録電極、背面に1つの対向電極を備え、複数
の記録電極と対向電極との間に電圧を印加したときに生
じる電界の静電力で、インク等の色材を記録紙に対し飛
翔させて記録する静電式インクジェット記録法がある。
この方法では、帯電したトナーを絶縁性溶媒に含有させ
たインクが使用される。
【0004】上記静電式インクジェット記録法の具体例
を、図5〜7を参照して説明する。静電式インクジェッ
トプリンタの記録ヘッド部は、基板11、及び、これに
対向する絶縁性部材から成る上部カバー14を備え、基
板11の表面には、複数の記録電極12が吐出方向と直
交する方向に相互に並んで配置される。上部カバー14
には、インク供給口15及びインク排出口16が形成さ
れている。複数の記録電極12は、基板11の全面にス
パッタしたクロム等の導電性材料がフォトリソグラフィ
法によりパターニングされたものであり、例えば300
dpi ピッチ、即ち約85μm 間隔で設けられている。複
数の記録電極12は、プリンタ本体側に備えたドライバ
(図示せず)に接続されており、記録時には、高電圧パ
ルスが選択的に印加される。
を、図5〜7を参照して説明する。静電式インクジェッ
トプリンタの記録ヘッド部は、基板11、及び、これに
対向する絶縁性部材から成る上部カバー14を備え、基
板11の表面には、複数の記録電極12が吐出方向と直
交する方向に相互に並んで配置される。上部カバー14
には、インク供給口15及びインク排出口16が形成さ
れている。複数の記録電極12は、基板11の全面にス
パッタしたクロム等の導電性材料がフォトリソグラフィ
法によりパターニングされたものであり、例えば300
dpi ピッチ、即ち約85μm 間隔で設けられている。複
数の記録電極12は、プリンタ本体側に備えたドライバ
(図示せず)に接続されており、記録時には、高電圧パ
ルスが選択的に印加される。
【0005】基板11と上部カバー14との間には、記
録電極12と対応して複数のメニスカス形成部材18が
配設されている。メニスカス形成部材18は、基板11
上に成膜された感光性高分子フィルムがフォトリソグラ
フィ法によって加工されたものであり、該形成部材18
は、記録電極12の先端部から若干後退した位置に、各
記録電極12にオーバーラップさせて設けられている。
感光性高分子フィルムの厚みは30μm であり、メニス
カス形成部材18の幅も約30μm である。上部カバー
14の先端部は、メニスカス形成部材18の先端部より
更に後退して位置する。基板11及び上部カバー14の
間において、各記録電極12とメニスカス形成部材18
とによって仕切られたスリット状のインク吐出口17が
形成される。記録電極12上のメニスカス形成部材18
は、後端部が上部カバー14の下方に延びて上部カバー
14を下方から支持しつつ、その下面と基板11との間
でインク流路10(図7参照)を形成する。
録電極12と対応して複数のメニスカス形成部材18が
配設されている。メニスカス形成部材18は、基板11
上に成膜された感光性高分子フィルムがフォトリソグラ
フィ法によって加工されたものであり、該形成部材18
は、記録電極12の先端部から若干後退した位置に、各
記録電極12にオーバーラップさせて設けられている。
感光性高分子フィルムの厚みは30μm であり、メニス
カス形成部材18の幅も約30μm である。上部カバー
14の先端部は、メニスカス形成部材18の先端部より
更に後退して位置する。基板11及び上部カバー14の
間において、各記録電極12とメニスカス形成部材18
とによって仕切られたスリット状のインク吐出口17が
形成される。記録電極12上のメニスカス形成部材18
は、後端部が上部カバー14の下方に延びて上部カバー
14を下方から支持しつつ、その下面と基板11との間
でインク流路10(図7参照)を形成する。
【0006】基板11と上部カバー14との間におい
て、メニスカス形成部材18の後端面と、基板11及び
上部カバー14とによってインク室が形成される。ま
た、インク流路10の後方には泳動電極21、記録紙2
5の背面には対向電極13が夫々配設されている。泳動
電極21は、インクに泳動電圧を印加することによって
インク中の帯電トナー粒子を集めて濃縮する。インク中
のトナー粒子は、対向電極13及び泳動電極21間に生
じる電界の電気泳動力によってインク流路10を経由し
て移動し、吐出口17近傍に集中する。
て、メニスカス形成部材18の後端面と、基板11及び
上部カバー14とによってインク室が形成される。ま
た、インク流路10の後方には泳動電極21、記録紙2
5の背面には対向電極13が夫々配設されている。泳動
電極21は、インクに泳動電圧を印加することによって
インク中の帯電トナー粒子を集めて濃縮する。インク中
のトナー粒子は、対向電極13及び泳動電極21間に生
じる電界の電気泳動力によってインク流路10を経由し
て移動し、吐出口17近傍に集中する。
【0007】上記静電式インクジェットプリンタでは、
記録紙25の背面の対向電極13と記録電極12との間
で発生する静電力でインク中のトナーを記録紙に飛翔さ
せる構造であり、対向電極13と記録電極12との間の
距離を十分に確保する必要があり、この場合、記録電極
12と対向電極13との間の電位差として、例えば1kv
以上もの高電圧が必要になる。
記録紙25の背面の対向電極13と記録電極12との間
で発生する静電力でインク中のトナーを記録紙に飛翔さ
せる構造であり、対向電極13と記録電極12との間の
距離を十分に確保する必要があり、この場合、記録電極
12と対向電極13との間の電位差として、例えば1kv
以上もの高電圧が必要になる。
【0008】更に、記録紙25の厚み、或いは移送中の
記録紙25の浮き現象等によって、記録動作中において
記録電極12と対向電極13との間の距離が変動するの
と同等の現象が生じる。このため、インク中のトナー粒
子26に作用する静電力が変化し、安定したトナー粒子
26の飛翔が妨げられるという問題がある。
記録紙25の浮き現象等によって、記録動作中において
記録電極12と対向電極13との間の距離が変動するの
と同等の現象が生じる。このため、インク中のトナー粒
子26に作用する静電力が変化し、安定したトナー粒子
26の飛翔が妨げられるという問題がある。
【0009】静電式インクジェットプリンタとして、別
に、特公昭58-153661 号及び特公昭58-153662 号に示す
ものも知られている。これら公報に記載のプリンタで
は、第1電極を構成する複数の吐出口をX−Y二次元に
配列し、Y方向(記録紙の進行方向)又はX方向(記録
紙の幅方向)に並んだ第1電極を共通のリード端子と
し、第1電極の後方に配設された第2電極をX方向に関
して共通の電極とし、更に、第1電極より吐出方向前方
の記録紙側に第3電極を備える。
に、特公昭58-153661 号及び特公昭58-153662 号に示す
ものも知られている。これら公報に記載のプリンタで
は、第1電極を構成する複数の吐出口をX−Y二次元に
配列し、Y方向(記録紙の進行方向)又はX方向(記録
紙の幅方向)に並んだ第1電極を共通のリード端子と
し、第1電極の後方に配設された第2電極をX方向に関
して共通の電極とし、更に、第1電極より吐出方向前方
の記録紙側に第3電極を備える。
【0010】上記公報記載の静電式インクジェットプリ
ンタでは、図5〜7に示した従来の静電式インクジェッ
トプリンタと同様の問題点があると共に、それ自身が帯
電しているインクを飛翔させるために、印字のにじみや
ブリーディングが発生して、印字品質が低下するという
問題がある。更に、マトリックスの駆動を行うための一
方の電極である第2電極がインクに接液した状態になっ
ているために、インク中の電位が不安定になり、安定し
た吐出が困難になる。
ンタでは、図5〜7に示した従来の静電式インクジェッ
トプリンタと同様の問題点があると共に、それ自身が帯
電しているインクを飛翔させるために、印字のにじみや
ブリーディングが発生して、印字品質が低下するという
問題がある。更に、マトリックスの駆動を行うための一
方の電極である第2電極がインクに接液した状態になっ
ているために、インク中の電位が不安定になり、安定し
た吐出が困難になる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の各静電式インク
ジェットプリンタにおける、高電圧が必要であること、
トナーの不安定な飛翔及び印字品質の低下等の問題点を
解消する静電式インクジェットプリンタとして、図8に
示す構造のものが提案されている。このプリンタでは、
対向電極13と複数の記録電極12との間に、ゲート電
極19aを有するゲートプレート19が配設されてい
る。
ジェットプリンタにおける、高電圧が必要であること、
トナーの不安定な飛翔及び印字品質の低下等の問題点を
解消する静電式インクジェットプリンタとして、図8に
示す構造のものが提案されている。このプリンタでは、
対向電極13と複数の記録電極12との間に、ゲート電
極19aを有するゲートプレート19が配設されてい
る。
【0012】上記提案された静電式インクジェットプリ
ンタでは、記録電極12とゲート電極19aとの間の距
離が一定に保たれてトナー26の飛翔が比較的安定して
行われるものの、任意の記録電極12にパルス電圧を印
加したときその両隣りの電極からもトナーが吐出するこ
とがある。また、ゲートプレート19に形成された複数
のゲートホール20と記録電極12との組立時の位置ズ
レ(製造誤差)、或いは、記録動作時の外乱等の影響が
ある場合には、隣接するゲート電極19a方向に吐出す
ることもある。更に、製造誤差や記録動作時の外乱等の
影響がある場合には、記録電極12側から飛翔するトナ
ー26がゲートホール20を適正に通過せずに、ゲート
プレート19のゲート電極19a等に着滴することがあ
る。
ンタでは、記録電極12とゲート電極19aとの間の距
離が一定に保たれてトナー26の飛翔が比較的安定して
行われるものの、任意の記録電極12にパルス電圧を印
加したときその両隣りの電極からもトナーが吐出するこ
とがある。また、ゲートプレート19に形成された複数
のゲートホール20と記録電極12との組立時の位置ズ
レ(製造誤差)、或いは、記録動作時の外乱等の影響が
ある場合には、隣接するゲート電極19a方向に吐出す
ることもある。更に、製造誤差や記録動作時の外乱等の
影響がある場合には、記録電極12側から飛翔するトナ
ー26がゲートホール20を適正に通過せずに、ゲート
プレート19のゲート電極19a等に着滴することがあ
る。
【0013】本発明は、上記に鑑み、記録電極と対向電
極との間での帯電トナーの飛翔を安定化させて、飛翔ト
ナーがゲート電極に着滴する不具合を防止し、しかもコ
ストアップを招くことなく記録ヘッド部の信頼性を向上
できる静電式インクジェットプリンタを提供することを
目的とする。
極との間での帯電トナーの飛翔を安定化させて、飛翔ト
ナーがゲート電極に着滴する不具合を防止し、しかもコ
ストアップを招くことなく記録ヘッド部の信頼性を向上
できる静電式インクジェットプリンタを提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の静電式インクジェットプリンタは、帯電し
たトナーを絶縁性溶媒に含有させたインクを取り入れ、
該インク中のトナーを吐出口から外部に吐出する記録ヘ
ッド部を備え、前記記録ヘッド部が、相互に平行に延在
しパルス電圧が印加されたときにトナーを静電力により
前記吐出口から吐出する複数の記録電極と、該複数の記
録電極からトナー吐出方向に所定距離離れて位置し且つ
該複数の記録電極の並び方向と平行に延在する1つの対
向電極と、前記記録電極と対向電極との間に配設された
ゲート電極とを有する静電式インクジェットプリンタに
おいて、前記ゲート電極が、前記記録電極に対向するイ
ンナゲート電極と前記対向電極に対向するアウタゲート
電極とを含む相互に電気的に独立した二層以上の電極か
ら構成されることを特徴とする。
に、本発明の静電式インクジェットプリンタは、帯電し
たトナーを絶縁性溶媒に含有させたインクを取り入れ、
該インク中のトナーを吐出口から外部に吐出する記録ヘ
ッド部を備え、前記記録ヘッド部が、相互に平行に延在
しパルス電圧が印加されたときにトナーを静電力により
前記吐出口から吐出する複数の記録電極と、該複数の記
録電極からトナー吐出方向に所定距離離れて位置し且つ
該複数の記録電極の並び方向と平行に延在する1つの対
向電極と、前記記録電極と対向電極との間に配設された
ゲート電極とを有する静電式インクジェットプリンタに
おいて、前記ゲート電極が、前記記録電極に対向するイ
ンナゲート電極と前記対向電極に対向するアウタゲート
電極とを含む相互に電気的に独立した二層以上の電極か
ら構成されることを特徴とする。
【0015】本発明の静電式インクジェットプリンタで
は、パルス電圧が印加された記録電極と、インナゲート
電極及びアウタゲート電極を含む相互に電気的に独立し
た二層以上のゲート電極との間で良好な電気力線が発生
し、飛翔トナーが該電気力線によって的確に誘導され
る。従って、飛翔トナーが、ゲート電極に着滴すること
なく記録媒体に到達する。また、基本的には、ゲート電
極の層を増やすことによって上記効果の実現が可能なの
で、特に大幅なコストアップを招くことがない。
は、パルス電圧が印加された記録電極と、インナゲート
電極及びアウタゲート電極を含む相互に電気的に独立し
た二層以上のゲート電極との間で良好な電気力線が発生
し、飛翔トナーが該電気力線によって的確に誘導され
る。従って、飛翔トナーが、ゲート電極に着滴すること
なく記録媒体に到達する。また、基本的には、ゲート電
極の層を増やすことによって上記効果の実現が可能なの
で、特に大幅なコストアップを招くことがない。
【0016】好ましくは、前記インナゲート電極及びア
ウタゲート電極が相互に異なる電位に設定される。この
場合、前記インナゲート電極の電位をVg(1) 、前記アウ
タゲート電極の電位をVg(2) 、前記記録電極の電位をVe
j 、前記対向電極の電位をVop としたとき、 Vej>Vg(1)>Vg(2)>Vop の関係が成立するようにすることが好ましい。
ウタゲート電極が相互に異なる電位に設定される。この
場合、前記インナゲート電極の電位をVg(1) 、前記アウ
タゲート電極の電位をVg(2) 、前記記録電極の電位をVe
j 、前記対向電極の電位をVop としたとき、 Vej>Vg(1)>Vg(2)>Vop の関係が成立するようにすることが好ましい。
【0017】また、好ましくは、前記インナゲート電極
と記録電極との間の距離をd(1)とし、且つ、前記アウタ
ゲート電極と記録電極との間の距離をd(2)としたとき、 (Vej-Vg(1))/d(1)<(Vej-V g(2))/d(2) の関係が成立する。
と記録電極との間の距離をd(1)とし、且つ、前記アウタ
ゲート電極と記録電極との間の距離をd(2)としたとき、 (Vej-Vg(1))/d(1)<(Vej-V g(2))/d(2) の関係が成立する。
【0018】前記インナゲート電極が、前記複数の記録
電極に対応して複数に分割され、該分割された各インナ
ゲート電極の電位が相互に独立に制御される構成にする
ことができる。また、これら分割された各インナゲート
電極は、非記録時には一定バイアス電位に保持され、記
録動作時にパルス電圧が印加された記録電極に対応する
電極の電位が変化する構成が望ましい。
電極に対応して複数に分割され、該分割された各インナ
ゲート電極の電位が相互に独立に制御される構成にする
ことができる。また、これら分割された各インナゲート
電極は、非記録時には一定バイアス電位に保持され、記
録動作時にパルス電圧が印加された記録電極に対応する
電極の電位が変化する構成が望ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明を更に詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施形態例の静電式イ
ンクジェットプリンタの記録ヘッド部を示す斜視図、図
2は、図1の記録ヘッド部の要部を示す断面図である。
なお、図1では、上部カバー及び下部カバーの一部を省
略して示し、図2では、理解を容易にするためにゲート
電極を記録電極と同じレベル位置で切断してある。
に説明する。図1は、本発明の一実施形態例の静電式イ
ンクジェットプリンタの記録ヘッド部を示す斜視図、図
2は、図1の記録ヘッド部の要部を示す断面図である。
なお、図1では、上部カバー及び下部カバーの一部を省
略して示し、図2では、理解を容易にするためにゲート
電極を記録電極と同じレベル位置で切断してある。
【0020】図1に示すように、本実施形態例の記録ヘ
ッド部は、まず、インク供給口36と、インク室20
と、余剰のインクをからインク循環路に排出するインク
排出口(図示せず)とを備える。インク供給口36は、
インクタンク(図示せず)に連通するチューブによって
形成されるインク循環路中に接続されている。記録ヘッ
ド部は、更に、インク室20を形成する上部カバー24
及び下部カバー23と、双方のカバー23及び24に挟
まれたベースフィルム37と、ベースフィルム37を裏
側からサポートするガラス等の絶縁体から成る基板31
とを備える。インク室20には、帯電制御剤等によって
正又は負に帯電されたトナーを絶縁性溶媒中に含有させ
たインクが、インク循環路からインク供給口36を経由
して取り入れられて一時的に収容される。
ッド部は、まず、インク供給口36と、インク室20
と、余剰のインクをからインク循環路に排出するインク
排出口(図示せず)とを備える。インク供給口36は、
インクタンク(図示せず)に連通するチューブによって
形成されるインク循環路中に接続されている。記録ヘッ
ド部は、更に、インク室20を形成する上部カバー24
及び下部カバー23と、双方のカバー23及び24に挟
まれたベースフィルム37と、ベースフィルム37を裏
側からサポートするガラス等の絶縁体から成る基板31
とを備える。インク室20には、帯電制御剤等によって
正又は負に帯電されたトナーを絶縁性溶媒中に含有させ
たインクが、インク循環路からインク供給口36を経由
して取り入れられて一時的に収容される。
【0021】ベースフィルム37は、絶縁体から成り、
複数の記録電極22を表面に備える。記録電極22は、
所定厚さの導電性材料をベースフィルム37上にパター
ンメッキしたもので、略インク吐出方向に且つ相互に平
行に延在し、基板31の幅方向に記録解像度ピッチで配
設されている。各記録電極22は、その先端部がベース
フィルム37の端部から突出すると共に、後端部がプリ
ンタ本体側に備えたドライバ(図示せず)に接続されて
いる。各記録電極22は、記録動作時に選択的に高電圧
のパルスが印加されたときに、静電力によってトナー2
6を吐出口から吐出する。
複数の記録電極22を表面に備える。記録電極22は、
所定厚さの導電性材料をベースフィルム37上にパター
ンメッキしたもので、略インク吐出方向に且つ相互に平
行に延在し、基板31の幅方向に記録解像度ピッチで配
設されている。各記録電極22は、その先端部がベース
フィルム37の端部から突出すると共に、後端部がプリ
ンタ本体側に備えたドライバ(図示せず)に接続されて
いる。各記録電極22は、記録動作時に選択的に高電圧
のパルスが印加されたときに、静電力によってトナー2
6を吐出口から吐出する。
【0022】上部カバー24は、先端部が開口し且つイ
ンク供給口36が形成された絶縁性部材から成り、ベー
スフィルム37との間にスリット状の開口部を成す吐出
口を形成し、該吐出部にインクメニスカスを有する。ま
た、下部カバー23は、インク排出口(図示せず)が形
成された絶縁性部材から成る。インク供給口36から取
り入れられたインクは、インク室20の上部カバー24
側から各記録電極22の間を通り抜け、吐出口近傍から
インク室20の下部カバー23側に流入して、余剰のト
ナー粒子と共にインク排出口(図示せず)から循環路に
戻る。
ンク供給口36が形成された絶縁性部材から成り、ベー
スフィルム37との間にスリット状の開口部を成す吐出
口を形成し、該吐出部にインクメニスカスを有する。ま
た、下部カバー23は、インク排出口(図示せず)が形
成された絶縁性部材から成る。インク供給口36から取
り入れられたインクは、インク室20の上部カバー24
側から各記録電極22の間を通り抜け、吐出口近傍から
インク室20の下部カバー23側に流入して、余剰のト
ナー粒子と共にインク排出口(図示せず)から循環路に
戻る。
【0023】各記録電極22の先端からトナー吐出方向
に所定距離離れた位置に、対向電極33が配設されてい
る。対向電極33は、給送される記録紙25の背面に位
置し、複数の記録電極22の並び方向と平行に延在して
いる。
に所定距離離れた位置に、対向電極33が配設されてい
る。対向電極33は、給送される記録紙25の背面に位
置し、複数の記録電極22の並び方向と平行に延在して
いる。
【0024】上部カバー24の内部には、インク室後端
に泳動電極21が延在している。泳動電極21に対し
て、トナーの電位と同極性の電圧(泳動電圧)が印加さ
れると、インク室20内のインク中のトナー粒子が、泳
動電極21と対向電極33との電界による電気泳動現象
によって記録電極22近傍に移動する。従って、ポンプ
による強制的インク循環による吐出口近傍へのトナー粒
子の供給に加え、電気泳動によるトナー粒子の移動によ
り、吐出口近傍のトナー粒子濃度がインク室20の上流
側に比較して相対的に高くなる。
に泳動電極21が延在している。泳動電極21に対し
て、トナーの電位と同極性の電圧(泳動電圧)が印加さ
れると、インク室20内のインク中のトナー粒子が、泳
動電極21と対向電極33との電界による電気泳動現象
によって記録電極22近傍に移動する。従って、ポンプ
による強制的インク循環による吐出口近傍へのトナー粒
子の供給に加え、電気泳動によるトナー粒子の移動によ
り、吐出口近傍のトナー粒子濃度がインク室20の上流
側に比較して相対的に高くなる。
【0025】記録電極22と対向電極33との間には、
ゲートプレート29が配設されている。ゲートプレート
29は、複数の記録電極22の並び方向と平行に且つ対
向電極33と平行に延在している。ゲートプレート29
は、絶縁性板材29aと、該絶縁性板材29aの表裏に
夫々配設された二層のゲート電極とを備える。二層の電
極は、記録電極22側に位置するインナゲート電極38
と、対向電極33側に位置するアウタゲート電極39と
から成る。ゲートプレート29の各記録電極22と対向
する位置には、インナゲート電極38、アウタゲート電
極39及び絶縁性板材29aを貫通してゲートホール3
0が形成されている。各ゲートホール30は、アウタゲ
ート電極39側がインナゲート電極38側より小径に形
成されている。インナゲート電極38及びアウタゲート
電極39は、相互に絶縁され且つ異なる電位に維持さ
れ、夫々が電気的に独立して制御される。
ゲートプレート29が配設されている。ゲートプレート
29は、複数の記録電極22の並び方向と平行に且つ対
向電極33と平行に延在している。ゲートプレート29
は、絶縁性板材29aと、該絶縁性板材29aの表裏に
夫々配設された二層のゲート電極とを備える。二層の電
極は、記録電極22側に位置するインナゲート電極38
と、対向電極33側に位置するアウタゲート電極39と
から成る。ゲートプレート29の各記録電極22と対向
する位置には、インナゲート電極38、アウタゲート電
極39及び絶縁性板材29aを貫通してゲートホール3
0が形成されている。各ゲートホール30は、アウタゲ
ート電極39側がインナゲート電極38側より小径に形
成されている。インナゲート電極38及びアウタゲート
電極39は、相互に絶縁され且つ異なる電位に維持さ
れ、夫々が電気的に独立して制御される。
【0026】本実施形態例では、インナゲート電極38
の電位をVg(1) 、アウタゲート電極39の電位をVg(2)
、記録電極22の電位をVej 、対向電極33の電位をV
op としたとき、 Vej>Vg(1)>Vg(2)>Vop の関係が成立するように設定されている。また、インナ
ゲート電極38と記録電極22との間の距離をd(1)
とし、且つ、アウタゲート電極39と記録電極22との
間の距離をd(2)としたとき、 (Vej-Vg(1))/d(1)<(Vej-V g(2))/d(2) の関係が成立する。
の電位をVg(1) 、アウタゲート電極39の電位をVg(2)
、記録電極22の電位をVej 、対向電極33の電位をV
op としたとき、 Vej>Vg(1)>Vg(2)>Vop の関係が成立するように設定されている。また、インナ
ゲート電極38と記録電極22との間の距離をd(1)
とし、且つ、アウタゲート電極39と記録電極22との
間の距離をd(2)としたとき、 (Vej-Vg(1))/d(1)<(Vej-V g(2))/d(2) の関係が成立する。
【0027】上記構成の静電式インクジェットプリンタ
では、図示しないポンプが作動すると、循環路を流動す
るインクが、インク供給口36からインク室20内を経
由してインク排出口から排出されて循環路に戻る。この
間に、複数の記録電極22の内の任意のものにパルス電
圧が印加されると、印加された記録電極22を中心に、
インナゲート電極38とアウタゲート電極39との間
で、図2の矢印27で示す電気力線が発生する。泳動電
極21と記録電極22とによる静電力によって吐出口か
ら飛翔されたトナー26は、電気力線27によって適正
に導かれる。このため、たとえゲートホール30と記録
電極22との間に位置ズレ等があっても、飛翔トナー2
6は適正にゲートホール30を通過することができる。
従って、歩留まりを良くして記録ヘッド部を安価に製造
することが可能になると共に、飛翔トナー26が位置精
度良く記録紙25上に着滴し良好な記録品質が得られ
る。
では、図示しないポンプが作動すると、循環路を流動す
るインクが、インク供給口36からインク室20内を経
由してインク排出口から排出されて循環路に戻る。この
間に、複数の記録電極22の内の任意のものにパルス電
圧が印加されると、印加された記録電極22を中心に、
インナゲート電極38とアウタゲート電極39との間
で、図2の矢印27で示す電気力線が発生する。泳動電
極21と記録電極22とによる静電力によって吐出口か
ら飛翔されたトナー26は、電気力線27によって適正
に導かれる。このため、たとえゲートホール30と記録
電極22との間に位置ズレ等があっても、飛翔トナー2
6は適正にゲートホール30を通過することができる。
従って、歩留まりを良くして記録ヘッド部を安価に製造
することが可能になると共に、飛翔トナー26が位置精
度良く記録紙25上に着滴し良好な記録品質が得られ
る。
【0028】次に、本発明による第2実施形態例を説明
する。図3は、この実施形態例の記録ヘッド部の要部を
示す断面図、図4は、個別に構成したインナゲート電極
を記録電極側から見た状態で示す正面図である。
する。図3は、この実施形態例の記録ヘッド部の要部を
示す断面図、図4は、個別に構成したインナゲート電極
を記録電極側から見た状態で示す正面図である。
【0029】本実施形態例では、インナゲート電極40
以外の構成は、第1実施形態例と同一である。インナゲ
ート電極40は、複数の記録電極22に対応して同ピッ
チで並ぶ複数個に分割されており、各インナゲート電極
40の電位は、アウタゲート電極39とは別に且つ相互
に独立に制御される。
以外の構成は、第1実施形態例と同一である。インナゲ
ート電極40は、複数の記録電極22に対応して同ピッ
チで並ぶ複数個に分割されており、各インナゲート電極
40の電位は、アウタゲート電極39とは別に且つ相互
に独立に制御される。
【0030】各インナゲート電極40は、非記録時には
一定バイアス電位に保持され、記録動作時にパルス電圧
が印加された記録電極22に対応するインナゲート電極
40の電位が変化する。つまり、インナゲート電極40
は、平常時には記録電極22との電位差がトナーを吐出
するしきい値を越えない程度の高電位に維持されてお
り、記録動作時にパルス電圧が印加された記録電極22
に対応するインナゲート電極40の電位が下げられる。
従って、パルス電圧が印加された記録電極22の両隣り
の記録電極22に対応するインナゲート電極38の電位
が、パルス電圧が印加されている記録電極22に対応す
るインナゲート電極38よりも高く維持される。
一定バイアス電位に保持され、記録動作時にパルス電圧
が印加された記録電極22に対応するインナゲート電極
40の電位が変化する。つまり、インナゲート電極40
は、平常時には記録電極22との電位差がトナーを吐出
するしきい値を越えない程度の高電位に維持されてお
り、記録動作時にパルス電圧が印加された記録電極22
に対応するインナゲート電極40の電位が下げられる。
従って、パルス電圧が印加された記録電極22の両隣り
の記録電極22に対応するインナゲート電極38の電位
が、パルス電圧が印加されている記録電極22に対応す
るインナゲート電極38よりも高く維持される。
【0031】本実施形態例の静電式インクジェットプリ
ンタによれば、記録電極22とゲート電極との位置ズレ
が大きい場合、或いは外乱等の影響がある場合でも、記
録電極22とインナゲート電極40とが吐出時には1対
1の関係で電気的に対応する。これにより、トナー26
は、対応するゲートホール30方向に正確且つ確実に飛
翔して、ゲートホール30に到達し更に該ホール30を
通過することができる。従って、飛翔トナー26の着滴
位置の精度を更に良好にし、記録品質をより向上するこ
とができる。
ンタによれば、記録電極22とゲート電極との位置ズレ
が大きい場合、或いは外乱等の影響がある場合でも、記
録電極22とインナゲート電極40とが吐出時には1対
1の関係で電気的に対応する。これにより、トナー26
は、対応するゲートホール30方向に正確且つ確実に飛
翔して、ゲートホール30に到達し更に該ホール30を
通過することができる。従って、飛翔トナー26の着滴
位置の精度を更に良好にし、記録品質をより向上するこ
とができる。
【0032】本実施形態例において、ゲートプレート2
9は、例えば、TAB(Tape Automated Bonding)技術
で用いられるTABテープで構成することができる。こ
のTABテープでは、各々のインナゲート電極40へ通
じる電極パッドが、TABテープ端部に引き出され、更
にその部分からボンディング等の接合手段によって記録
ヘッド部の外側に引き出される。
9は、例えば、TAB(Tape Automated Bonding)技術
で用いられるTABテープで構成することができる。こ
のTABテープでは、各々のインナゲート電極40へ通
じる電極パッドが、TABテープ端部に引き出され、更
にその部分からボンディング等の接合手段によって記録
ヘッド部の外側に引き出される。
【0033】なお、第1及び第2の実施形態例では、ゲ
ートプレート29に対して、インナゲート電極38(又
は40)及びアウタゲート電極39の二層のゲート電極
が配設された構造を示したが、ゲート電極数はこれに限
定されることなく、三層、或いはそれ以上に形成するこ
とも可能である。このように、二層を越えるn層を形成
する場合には、各電極間の電位の関係は以下の通りにす
る。
ートプレート29に対して、インナゲート電極38(又
は40)及びアウタゲート電極39の二層のゲート電極
が配設された構造を示したが、ゲート電極数はこれに限
定されることなく、三層、或いはそれ以上に形成するこ
とも可能である。このように、二層を越えるn層を形成
する場合には、各電極間の電位の関係は以下の通りにす
る。
【0034】すなわち、インナゲート電極38(又は4
0)の電位をVg(1) 、インナゲート電極38(又は4
0)からn層目のアウタゲート電極39の電位をVg(n)
、記録電極22の電位をVej 、対向電極33の電位をV
op とするとき、 Vej>Vg(1)>・・・Vg(n-1)>Vg(n)>Vop の関係に設定する。また、インナゲート電極38(又は
40)と記録電極22との間の距離をd(1)とし、且つ、
n層目のアウタゲート電極39と記録電極22との間の
距離をd(n)とするとき、 (Vej-Vg(1))/d(1)<(Vej-V g(n))/d(n) の関係に設定する。この構成によると、第1及び第2実
施形態例より更に良好なインク飛翔が得られる。
0)の電位をVg(1) 、インナゲート電極38(又は4
0)からn層目のアウタゲート電極39の電位をVg(n)
、記録電極22の電位をVej 、対向電極33の電位をV
op とするとき、 Vej>Vg(1)>・・・Vg(n-1)>Vg(n)>Vop の関係に設定する。また、インナゲート電極38(又は
40)と記録電極22との間の距離をd(1)とし、且つ、
n層目のアウタゲート電極39と記録電極22との間の
距離をd(n)とするとき、 (Vej-Vg(1))/d(1)<(Vej-V g(n))/d(n) の関係に設定する。この構成によると、第1及び第2実
施形態例より更に良好なインク飛翔が得られる。
【0035】以上、本発明をその好適な実施形態例に基
づいて説明したが、本発明の静電式インクジェットプリ
ンタは、上記実施形態例の構成にのみ限定されるもので
はなく、上記実施形態例の構成から種々の修正及び変更
を施した静電式インクジェットプリンタも、本発明の範
囲に含まれる。
づいて説明したが、本発明の静電式インクジェットプリ
ンタは、上記実施形態例の構成にのみ限定されるもので
はなく、上記実施形態例の構成から種々の修正及び変更
を施した静電式インクジェットプリンタも、本発明の範
囲に含まれる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の静電式イ
ンクジェットプリンタによれば、パルス電圧が印加され
た記録電極と、インナゲート電極及びアウタゲート電極
を含む相互に電気的に独立した二層以上のゲート電極と
の間で良好な電気力線を発生させ、該電気力線によって
飛翔トナーを的確に誘導することができる。従って、飛
翔トナーを、ゲート電極に着滴させることなく記録媒体
に到達させることができる。
ンクジェットプリンタによれば、パルス電圧が印加され
た記録電極と、インナゲート電極及びアウタゲート電極
を含む相互に電気的に独立した二層以上のゲート電極と
の間で良好な電気力線を発生させ、該電気力線によって
飛翔トナーを的確に誘導することができる。従って、飛
翔トナーを、ゲート電極に着滴させることなく記録媒体
に到達させることができる。
【図1】本発明の一実施形態例の静電式インクジェット
プリンタの記録ヘッド部を示す斜視図である。
プリンタの記録ヘッド部を示す斜視図である。
【図2】図1の記録ヘッド部の要部を示す断面図であ
る。
る。
【図3】本発明の第2実施形態例の静電式インクジェッ
トプリンタの記録ヘッド部の要部を示す断面図である。
トプリンタの記録ヘッド部の要部を示す断面図である。
【図4】図3の記録ヘッド部のゲート電極を記録電極側
から見た正面図である。
から見た正面図である。
【図5】従来の静電式インクジェットプリンタの記録ヘ
ッドの吐出部近傍の斜視図である。
ッドの吐出部近傍の斜視図である。
【図6】図5の記録ヘッドの要部を示す拡大平面図であ
る。
る。
【図7】図5の記録ヘッドの要部を示す側面断面図であ
る。
る。
【図8】従来の静電式インクジェットプリンタの記録ヘ
ッド部の要部を示す断面図である。
ッド部の要部を示す断面図である。
22 記録電極 25 記録紙 26 トナー 29 ゲートプレート 29a 絶縁性板材 33 対向電極 38、40 インナゲート電極 39 アウタゲート電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝口 忠志 新潟県柏崎市大字安田7546番地新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 峯本 仁史 新潟県柏崎市大字安田7546番地新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 竹本 人司 新潟県柏崎市大字安田7546番地新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 島 和男 新潟県柏崎市大字安田7546番地新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 薬師寺 徹 新潟県柏崎市大字安田7546番地新潟日本 電気株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−44428(JP,A) 特開 平10−44432(JP,A) 特開 平10−808(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/06
Claims (5)
- 【請求項1】 帯電したトナーを絶縁性溶媒に含有させ
たインクを取り入れ、該インク中のトナーを吐出口から
外部に吐出する記録ヘッド部を備え、前記記録ヘッド部
が、相互に平行に延在しパルス電圧が印加されたときに
トナーを静電力により前記吐出口から吐出する複数の記
録電極と、該複数の記録電極からトナー吐出方向に所定
距離離れて位置し且つ該複数の記録電極の並び方向と平
行に延在する1つの対向電極と、前記記録電極と対向電
極との間に配設されたゲート電極とを有する静電式イン
クジェットプリンタにおいて、 前記ゲート電極が、前記記録電極に対向するインナゲー
ト電極と前記対向電極に対向するアウタゲート電極とを
含む相互に電気的に独立した二層以上の電極から構成さ
れることを特徴とする静電式インクジェットプリンタ。 - 【請求項2】 前記インナゲート電極及びアウタゲート
電極が相互に異なる電位に設定され、前記インナゲート
電極の電位をVg(1) 、前記アウタゲート電極の電位をVg
(2) 、前記記録電極の電位をVej 、前記対向電極の電位
をVop としたとき、 Vej>Vg(1)>Vg(2)>Vop の関係が成立する、請求項1に記載の静電式インクジェ
ットプリンタ。 - 【請求項3】 前記インナゲート電極と記録電極との間
の距離をd(1)とし、且つ、前記アウタゲート電極と記録
電極との間の距離をd(2)としたとき、 (Vej-Vg(1))/d(1)<(Vej-V g(2))/d(2) の関係が成立する、請求項2に記載の静電式インクジェ
ットプリンタ。 - 【請求項4】 前記インナゲート電極が、前記複数の記
録電極に対応して複数に分割され、該分割された各イン
ナゲート電極の電位が相互に独立に制御される、請求項
1に記載の静電式インクジェットプリンタ。 - 【請求項5】 前記分割された各インナゲート電極は、
非記録時には一定バイアス電位に保持され、記録動作時
にパルス電圧が印加された記録電極に対応するインナゲ
ート電極の電位が変化する、請求項4に記載の静電式イ
ンクジェット記録ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22624896A JP2826526B2 (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 静電式インクジェットプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22624896A JP2826526B2 (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 静電式インクジェットプリンタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1067107A JPH1067107A (ja) | 1998-03-10 |
JP2826526B2 true JP2826526B2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=16842221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22624896A Expired - Fee Related JP2826526B2 (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 静電式インクジェットプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2826526B2 (ja) |
-
1996
- 1996-08-28 JP JP22624896A patent/JP2826526B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1067107A (ja) | 1998-03-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |