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JP2825861B2 - 水冷式インタークーラ付内燃機関 - Google Patents

水冷式インタークーラ付内燃機関

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Publication number
JP2825861B2
JP2825861B2 JP20668789A JP20668789A JP2825861B2 JP 2825861 B2 JP2825861 B2 JP 2825861B2 JP 20668789 A JP20668789 A JP 20668789A JP 20668789 A JP20668789 A JP 20668789A JP 2825861 B2 JP2825861 B2 JP 2825861B2
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Japan
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water
internal combustion
combustion engine
water circuit
intercooler
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JP20668789A
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正人 板倉
賛整 高倉
敏雄 棚橋
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Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は水冷式インタークーラ付内燃機関に関するも
のである。
(従来の技術) 従来提案されている水冷式インタークーラの冷却シス
テムの代表例を第12図及び第13図に示す。先ず第12図は
インタークーラ用冷却水の流れの系統図を示し、インタ
ークーラ50用の冷却水は図示しないエンジンの冷却系統
とは独立の冷却系統51を持ち、インタークーラ専用の電
動式ウォータポンプ52によってサブラジエータ53との間
を循環している。またインタークーラ50の内部で熱交換
に使用した冷却水は、車両前方に置かれた前記サブラジ
エータ53に送られ、ここで図示しないエンジンファン及
び車両走行によって得られる車風速により冷却されて再
びインタークーラ50に導かれる。なお、図中54はエアク
リーナ、55はターボチャージャ、56はサージタンクであ
る。
第13図は特開昭58−27810号公報で提案されているエ
ンジン冷却装置における流体ポンプ57を示す。この流体
ポンプ57は回転インペラ58を含むハウジング59を備えて
おり、該インペラ58はプーリ60に支持された回転シャフ
ト61に固定されている。またインペラ58はハウジング59
内に位置決めされた内部仕切部材62と共同して第1,第2
流体チャンバ63と64を形成している。そして第1流体チ
ャンバ63はエンジンのウォータジャケットに接続され、
かつ図示しない入口穴と出口穴に接続されており、第2
流体チャンバ64は空気−流体熱交換器に連通しており、
図示しない他の入口穴と出口穴65に接続されている。ま
た独立している2つのチャンバ63と64を仕切るインペラ
58と内部仕切部材62との間にはシール材66が設けられて
いる。67は第1流体チャンバ63内のベーン、68は第2流
体チャンバ64内の半径方向ベーンである。
(発明が解決しようとする課題) 第12図におけるエンジンと水冷式インタークーラの2
つの冷却水回路は連通しておらず、水温も独立制御され
るため、冷間始動時はスロットルバルブ等の絞り部でア
イシングが生じるのを防ぎ、かつガソリンの気化を促進
するために、何らかの方法(例えば電気ヒータ、排気の
熱を利用する等)で吸気を加熱しなければならなかっ
た。
また第13図の場合は、インタークーラ冷却水とエンジ
ン冷却水を、回転シャフト61の一軸の液体ポンプ57で送
水するように構成されており、該ポンプ57では第13図に
おける特開昭58−27810号公報に、シール66を支持して
いるインペラ58の分割壁69は、それが仕切部材62と整合
されて2つのチャンバ63と64間の冷媒の流れが実質上生
じないようにされる、と記載されている。従って第13図
の場合も第12図と同様に2つの冷却水回路は独立してお
り、何らかの方法で吸気を加熱しなければならなかっ
た。
本発明は上記の問題を解決しようとするもので、エン
ジンの低回転域に限って吸気を加熱することができ、こ
れにより燃焼状態が良好になり、かつ冷却水のリザーバ
タンクが1個でよい等の効果を奏する水冷式インターク
ーラ付内燃機関を提供することを、その課題とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記した課題を解決するために講じた請求講1の発明
の手段は、エンジンを冷却するためのラジエータ、第1
バイパス管、第1サーモスタットを含む第1水回路、水
冷式インタークーラを冷却するためのサブラジエータ、
第2バイパス管、第2サーモスタットを含む第2水回路
を備え、エンジンにより駆動されるポンプ軸の端部に、
第1水回路用の第1ベーンと該ベーンよりも容量の小さ
い第2水回路用の第2ベーンを有する回転インペラが固
定されたウォータポンプを有する水冷式インタークーラ
付内燃機関において、前記回転インペラと、その外周に
あってウォータポンプボディを第1水回路用の第1渦室
と第2水回路用の第2渦室に分割している仕切板との間
に、ラビリンス構造の隙間を設けたことである。
また請求項2の発明の手段は、請求項1の発明の手段
において、前記仕切板に連通孔を設けたことである。
また請求項3の発明の手段は、請求項2の発明の手段
において、前記連通孔を開閉制御する温度感応部材を設
けたことである。
また請求項4の発明の手段は、請求項1の発明の手段
において、前記第1水回路のエンジン出口と第1ラジエ
ータ入口とを結ぶ導管と、前記第2水回路のウォータポ
ンプ出口とインタークーラ入口とを結ぶ導管とを連通管
で連通させ、該連通管にオリフィス等の流量制御手段を
設けたことである。
また請求項5の発明の手段は、請求項1の発明の手段
において、前記第1水回路のエンジン出口と第1ラジエ
ータ入口とを結ぶ導管と、第2水回路のウォータポンプ
出口とインタークーラ入口とを結ぶ導管とを連通管で連
通させると共に、水温を検知して該連通管を開閉制御す
る温度感応部材を設けたことである。
また請求項6の発明の手段は、請求項1の発明の手段
において、前記第1水回路のエンジン出口と第1ラジエ
ータ入口とを結ぶ導管と、前記第2水回路のウォータポ
ンプ出口とインタークーラ入口とを結ぶ導管とを連通管
で連通させ、水温、回転数等の内燃機関運転条件を検出
するセンサーからの信号を受けて連通管を開閉制御する
開閉弁を設けたことである。
また請求項7の発明の手段は、請求項1の発明の手段
において、少なくとも前記仕切板がアルミニウムよりも
熱伝導率が低く、かつ錆の発生しない材質で構成すると
共に、前記回転インペラも錆の発生しない材質で構成し
たことである。
また請求項8の発明の手段は、請求項1の発明の手段
において、前記仕切板のラビリンス構成部のみをアルミ
ニウムよりも熱伝導率が低く、かつ錆の発生しない材質
の部材とし、前記回転インペラを錆の発生しない材質で
構成したことである。
(作用) 請求項1の発明の手段によれば、エンジンの運転中は
回転インペラの両側のベーンによる両ポンプの能力差、
即ち水頭の差によって第1水回路と第2水回路間で或る
量だけ水の入れ替りが生じる。そしてその洩れ量は、エ
ンジンの低回転域ではほぼ回転数に比例し、中高速域で
はサチュレートする特性を示す。ここでエンジンを冷却
している第1水回路の方が第2水回路より水温が高いこ
と、及び第2水回路の流量が回転数に比例することを、
洩れ量特性と合せ考えると、低回転域では、サブラジエ
ータで冷却された低温の第2水回路の流量と、洩れ量、
即ち高温の第1水回路から流れて来る水の量がほぼ均等
であるため、第2水回路の水温が上昇し、中高回転域で
は、サブラジエータで冷却されている水の量が洩れ量に
対して多いため、再び第2水回路の水温が低くなること
が分かる。従って本発明では、冷間時又は過給しないア
イドリング乃至低速時でインタークーラをむしろ吸気加
熱器として働かせることができる。
また請求項2及び4の発明の手段によれば、夫々連通
孔及び流量制御手段により第1水回路と第2水回路間の
水の入れ替わり量(漏れ量)を多くすることができ、イ
ンタークーラの吸気加熱器としての機能を向上できる。
また請求項3及び5の発明の手段によれば、水温が所
定値以下の時には夫々連通孔及び連通管を温度感応部材
により開放することにより、第1水回路と第2水回路間
の水の入れ替わり量(漏れ量)を多くすることができ、
インタークーラの吸気加熱器としての機能を向上でき、
水温が所定値以上のときには夫々連通孔及び連通管を温
度感応部材により閉塞することにより、第1水回路と第
2水回路間の水の入れ替わり量(漏れ量)を少なくする
ことができて、インタークーラを有効に使用できる。
また請求項6の発明の手段によれば、過給していない
内燃機関運転領域ではインタークーラを吸気加熱器とし
て機能させ、過給している流域ではインタークーラを有
効に働かせることができる。
また請求項7及び8の発明の手段では、仕切板又は仕
切板のラビリンス構造部のみを、アルミニウムよりも熱
伝導率の低い材質で構成したことにより、エンジン側の
第1水回路における第1渦室から第2水回路における第
2渦室への熱の流れを少なくすることが可能となる。し
かも仕切板と回転インペラは錆の発生しない材質で構成
されているので、ラビリンスの隙間の大きさが錆によっ
て変化するようなことはなく、システムの性能に影響を
及ぼすようなことはない。
(実施例) 以下本発明を図面の実施例について説明すると、第1
図〜第11図は本発明の実施例を示す。先ず第1図は本発
明の水回路を示すもので、これは第1水回路と第2水回
路よりなる。第1水回路はエンジン1を冷却するもの
で、導管2a,2b,2c、第1バイパス管3、第1ラジエータ
4、第1サーモスタット5及びウォータポンプ6によっ
て構成されている。また7で示すインタークーラを冷却
する第2水回路は、導管8a,8b,8c、第2バイパス管41、
第2サーモスタット42、サブラジエータ9及びウォータ
ポンプ6によって構成されている。ウォータポンプ6は
エンジン1のクランク軸10によってプーリ12、ベルト1
1、プーリ13を介して回転駆動される。また14はラジエ
ータ4を冷却するクーリングファンで駆動装置15によっ
て駆動される。16はラジエータ4に付属するリザーバタ
ンクで、気水分離及び水洩れ時の補給を行なうために設
けられている。40は水注入用兼回路圧調整用のキャッ
プ、43はインタークーラ7側水回路のエア抜き弁であ
る。
さて前記第1水回路用の送水部は、第2図に示す如く
導管2cと接続される第1の水入口17、エンジン1へ水を
送る第1の水出口18、第1渦室19、第1ベーン20によっ
て構成されている。また前記第2水回路用の送水部は、
導管8cと接続される第2の水出口21、導管8bから水が送
られる第2の水入口22、第2渦室23、第2ベーン24によ
って構成されており、第1ベーン20と第2ベーン24は1
枚の回転インペラ25の両側に複数枚づつ配設されてい
て、その容量(送水能力)は第1ベーン20の方が第2ベ
ーン24よりも大きく設定してある。26は回転軸で、プー
リシート27を介してクランク軸10によって駆動され、そ
の先端に圧入固定したインペラ25を回転駆動することに
より、第1ベーン20及び第2ベーン24が回転されるよう
になっている。また回転軸26はボディ29に圧入固定され
ているベアリング28と一体に組付けられている。30はベ
アリング28へ水が浸入するのを防止するメカニカルシー
ル、31はボディ29に設けられた水抜き孔である。また前
記第1渦室19と第2渦室23はボディ29と一体に形成され
た仕切板32によって区分けされており、該仕切板32はイ
ンペラ25とほぼ同一面を形成するように設けられ、イン
ペラ25の外周部との間にラビリンス部33を形成してい
る。
次に以上の如く構成された実施例について作用を説明
すると、第2図に示す如く第1渦室19と第2渦室23、即
ち第1水回路と第2水回路は事実上ラビリンス部33を介
して連通している。従ってエンジンの運転中は回転イン
ペラの両側のベーンによる両ポンプの能力差、即ち水頭
の差によって第1水回路と第2水回路間で或る量だけ水
の入れ替りが生じる。そしてその洩れ量は第3図の実線
で示すように、エンジンの低回転域ではほぼ回転数に比
例し、中高速域ではサチュレートする特性を示す。これ
は2つの水回路全体が閉じられた系であることに起因す
る。つまり2つの水回路が大気に開放して十分な容量を
持っておれば、(水頭∝回転数)及び(洩れ量∝水頭
1/2)より、洩れ量は回転数に比例するが、実施例のよ
うな閉回路では回転数に比例する量を受れ入れる余地が
無いため、第3図のようにサチュレートする。なお、第
3図の点線で示す曲線は第2水回路の流量を示す。
ここで第1水回路と第2水回路の水温を比較すると、
主発熱体であるエンジン1を冷却している第1水回路の
方が高いことは明らかである。
従ってこのことと、前記の洩れ量特性とを合せて考え
ると、低回転域では、サブラジエータ9で冷却された低
温の第2水回路の流量と、洩れ量、即ち高温の第1水回
路から流れて来る水の量がほぼ均等であるため、第2水
回路の水温が上昇し、中高回転域では、サブラジエータ
9で冷却されている水の量が洩れ量に対して多いため、
再び第2水回路の水温が低くなるという現象が起こる。
このことは第2水回路がインタークーラ7の冷却に使
用されていることを考え合せると、次のような作用が生
じる。即ち、インタークーラは周知の如く、中高速域で
過給効果によって温度上昇した吸気を冷却し、吸気の密
度を高くすることでエンジンの出力を増加させる働きを
するが、本発明の前記実施例においては、冷間時又は過
給しないアイドリング乃至低速時では、むしろ吸気加熱
器として働かせることができる。
吸気加熱とは、冷間時の燃料気化を促進し、サージタ
ンクに燃料を供給するコールドスタートインジェクタ、
或はシングルポイントインジェクタの場合は、各気筒へ
の混合気配分をよくし、マルチポイントインジェクタの
場合は混合気の均質化が狙える。従来はこの吸気加熱
は、排気熱を利用するか、電気ヒータで行って来たが、
前記実施例では、この吸気加熱を何ら特別な装置を付加
することなく実施できる。勿論中高速域のインタークー
ラとして冷却する必要のある領域では、第2水回路の水
は十分冷えており、その機能に支障は無い。なお、第2
水回路のバイパス管41、サーモスタット42は前記の効果
をより高める働きがある。
第4図の実施例は上記した第2図の実施例の仕切板32
に洩れ量設定用の孔34を設けた場合、第5図の実施例は
前記仕切板32の孔34を、第1渦室19側に配設されたバイ
メタル、形状記憶合金等の温度感応部材35で開閉制御す
るようにした場合で、吸気加熱の効果を高めるようにし
たものである。即ち、第4図の実施例においては、ラビ
リンス部に加えて孔34を介しても第1水回路と第2水回
路間が連通するため、両水回路間の水の入れ替わり量
(漏れ量)を多くすることができ、インタークーラの上
記した吸気加熱器としての機能を高めることができる。
また第5図の実施例においては、水温が所定値以下の時
には孔34を温度感応部材35によって開放することによ
り、第1水回路と第2水回路間の水の入れ替わり量(漏
れ量)を多くすることができて、インタークーラの吸気
加熱器としての機能を高め、水温が所定値以上の時には
孔34を温度感応部材35により閉塞することにより、第1
水回路と第2水回路間の水の入れ替わり量(漏れ量)を
少くすることができて、インタークーラを有効に使用で
きる。なお、これらの実施例において、漏れ量の設定は
孔34の大きさによって行われる。
また第6図,第7図及び第8図の実施例は、ポンプ部
以外の第1水回路と第2水回路の一部、例えば導管2aと
8cを連通管36で連結してなるもので、第6図の場合は連
通管36にオリフィス37を設けた場合、第7図は連通管36
を温度を検知して作動する温度感応部材38で開閉制御す
るようにした場合、第8図は第7図の温度感応部材38に
代え、水温、回転数等の運転条件を検出したセンサー
(図示しない)よりの信号を受けて連通管36を開閉制御
する電磁弁(同じ開閉弁であれば油圧弁でも、空気圧弁
でもよい)39を設けた場合で、何れもこれらにより洩れ
量を設定するようにしたものである。第6図の実施例に
よれば、ラビリンス部に加えて連通管36に設けられたオ
リフィス37を介しても第1水回路と第2水回路間が連通
するため、両水回路間の水の入れ替わり量(漏れ量)を
多くすることができ、インタークーラの上記した吸気加
熱器としての機能を高めることができる。また第7図の
実施例によれば、水温が所定値以下の時には連通管36を
温度感応部材38によって開放することにより、第1水回
路と第2水回路間の水の入れ替わり量(漏れ量)を多く
することができて、インタークーラの吸気加熱器として
の機能を高め、水温が所定値以上の時には連通管36を温
度感応部材38によって閉塞することにより、第1水回路
と第2水回路間の水の入れ替わり量(漏れ量)を少くす
ることができて、インタークーラを有効に使用できる。
また更に第8図の実施例によれば、水温、回転数等の
内燃機関の運転条件を検出する図示しないセンサーから
の信号に応じて電磁弁39が連通管36を開閉制御し、水温
に関係なく、過給していない運転領域では電磁弁39が連
通管36を開放して、第1水回路と第2水回路間の水の入
れ替わり量(漏れ量)を多くし、インタークーラの吸気
加熱器としての機能を高め、過給している運転領域では
電磁弁39により連通管36を閉塞して、漏れ量を少なく
し、インタークーラを有効に働かせる。
次に第9図の実施例について説明すると、32′はボデ
ィ29とは別材質の仕切板で、回転インペラ25の外周にお
いて該インペラ25と共にラビリンス部33を構成するもの
で、ボディ29にインサート形式により一体化されて固定
されていて、第1渦室19と第2渦室23の壁面の一部を形
成しており、材質としてはアルミニウムよりも熱伝導率
が低く、かつ錆の発生しない材質(例えばステンレス
鋼、合成樹脂等)が用いられる。また回転インペラ25も
錆の発生しない材質(例えばガラス入りポリプロピレン
樹脂等)が用いられる。なお、図中44はアルミニウム製
等のカバーである。
次に第10図の実施例において45はボディ29と別体の第
2ボディで、合成樹脂をもって構成されており、仕切板
32′もこの第2ボディ45と一体に形成されているが、前
記第9図の実施例と作用効果において差異はない。また
回転インペラ25は第9図の場合と同じくガラス入りポリ
プロピレン樹脂等の錆の発生しない材質で構成されてい
る。
次に第11図の実施例について説明すると、第2ボディ
45は第10図の場合と同じくボディ29と別体で形成されて
いるが、その材質は鉄又は合成樹脂をもって構成されて
おり、仕切板32′のラビリンス構成部32″のみを、ステ
ンレス鋼等のアルミニウムよりも熱伝導率が低く、かつ
錆の発生しない材質の部材とし、該部材を圧入等により
一体化してなるものである。またこの場合も回転インペ
ラ25は錆の発生しない材質で構成されている。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明した如く本発明は構成されているの
で、低回転域では、サブラジエータで冷却された低温の
第2水回路の流量と洩れ量、即ち第1水回路から流入し
て来る水の量がほぼ等しいため、第2水回路の水温が上
昇する。従って本発明ではエンジンの低回転域に限って
吸気を加熱するため、燃焼状態を良好にできる。また中
高回転域では、サブラジエータで冷却される水の量が洩
れ量に比べて多いため、再び第2水回路の水温が低くな
る。
このため本発明によると、従来のような電気ヒータに
よる吸気加熱や排気ガスの熱による吸気加熱の必要はな
く、吸気加熱を何ら特別な装置を付加することなく実施
できる。このため本発明によると、従来のように電気ヒ
ータ等の部品のための特別なスペースや、吸気加熱を断
続するための制御などの必要は全くない。更に本発明
は、エンジン冷却水回路の第1水回路と、インタークー
ラ冷却水回路の第2水回路がラビリンス構造を介して連
通しているため、リザーバタンクの数を減らすことがで
きる。つまり従来のようにエンジン系統の水回路とイン
タークーラ系統の水回路が別系統になっている場合に
は、インタークーラの水回路には気水分離及び水補給用
のリザーバタンク及び冷却水注入用兼回路圧調整用のキ
ャップを必要とするが、本発明ではこのような部品は必
要ではない。一般にエンジン冷却水回路にも同じ目的で
リザーバタンク及びキャップが付設されており、従来は
各各2個づつ必要であったが、本発明では第1水回路と
第2水回路が連通しているため、リザーバタンク及びキ
ャップは各々1個づつでよい。
更に請求項2及び4の発明の手段によれば、夫々連通
孔及び流量制御手段により第1水回路と第2水回路間の
水の入れ替わり量(漏れ量)を多くすることができ、イ
ンタークーラの吸気加熱器としての機能を向上できる。
また更に請求項3及び5の発明の手段によれば、水温
が所定値以下の時には夫々連通孔及び連通管を温度感応
部材によって開放することにより、第1水回路と第2水
回路間の水の入れ替わり量(漏れ量)を多くすることが
でき、インタークーラの吸気加熱器としての機能を向上
でき、水温が所定値以上の時には夫々連通孔及び連通管
を温度感応部材によって閉塞することにより、第1水回
路と第2水回路間の水の入れ替わり量(漏れ量)を少く
することができ、インタークーラを有効に使用できる。
また更に請求項6の発明によれば、過給していない内
燃機関運転領域ではインタークーラを吸気加熱器として
機能させ、過給している領域ではインタークーラを有効
に働かせることができる。
また更に請求項7及び8の発明によれば、少なくとも
仕切板又は仕切板のラビリンス構成部のみがアルミニウ
ムよりも熱伝導率の低い材質で構成されているので、エ
ンジン側の第1水回路から第2水回路への熱の流れを少
なく抑えることが可能となり、中高速時においてインタ
ークーラ冷却水の低温化を図ることができる。また本発
明は仕切板及び回転インペラの材質に錆の発生しないも
のを用いているので、錆によってラビリンス部の隙間の
大きさが変化するようなことはないため、システムの性
能を損なうような問題は発生しない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す水冷式インタークーラ付
内燃機関の水回路図、第2図は第1図におけるウォータ
ポンプの1例を示す拡大側断面図、第3図は本発明にお
ける流量特性線図、第4図及び第5図は夫々第1図と異
なるラビリンス部の断面図、第6図,第7図及び第8図
は夫々第1図と異なる実施例の水回路の要部のみ示す断
面図、第9図,10図及び第11図は夫々第2図と異なる本
発明の実施例を示す水冷式インタークーラ付内燃機関に
おけるウォータポンプの拡大側断面図、第12図は従来の
水冷式インタークーラ付内燃機関におけるインタークー
ラ用冷却水の流れの系統図、第13図は従来のエンジン冷
却装置における液体ポンプの1例を示す側断面図であ
る。 図の主要部分の説明 1……エンジン、2a,2b,2c……導管 3……第1バイパス管、4……第1ラジエータ 5……第1サーモスタット 6……ウォータポンプ、7……インタークーラ 8a,8b,8c……導管、9……サブラジエータ 10……クランク軸、16……リザーバタンク 17……第1の水入口、18……第1の水出口 19……第1渦室、20……第1ベーン 21……第2の水出口、22……第2の水入口 23……第2渦室、24……第2ベーン 25……回転インペラ、26……回転軸 29……ボディ、32……仕切板 33……ラビリンス部、34……孔 35……温度感応部材、36……連通管 37……オリフィス、38……温度感応部材 39……開閉弁、40……キャップ 44……カバー、45……第2ボディ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 棚橋 敏雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 実公 昭55−31242(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01P 3/18 F01P 7/16 504 F01P 5/10

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンを冷却するためのラジエータ、第
    1バイパス管、第1サーモスタットを含む第1水回路、
    水冷式インタークーラを冷却するためのサブラジエー
    タ、第2バイパス管、第2サーモスタットを含む第2水
    回路を備え、エンジンにより駆動されるポンプ軸の端部
    に、第1水回路用の第1ベーンと該第1ベーンよりも容
    量の小さい第2水回路用の第2ベーンを有する回転イン
    ペラが固定されたウォータポンプを有する水冷式インタ
    ークーラ付内燃機関において、前記回転インペラと、そ
    の外周にあってウォータポンプボディを第1水回路用の
    第1渦室と第2水回路用の第2渦室に分割している仕切
    板との間に、ラビリンス構造の隙間を設けたことを特徴
    とする水冷式インタークーラ付内燃機関。
  2. 【請求項2】請求項1記載の水冷式インタークーラ付内
    燃機関において、第1渦室と第2渦室を分割している仕
    切板に連通孔を設けたことを特徴とする水冷式インター
    クーラ付内燃機関。
  3. 【請求項3】請求項2記載の水冷式インタークーラ付内
    燃機関において,第1水回路側の水温を検知して前記仕
    切板に設けた連通孔を開閉制御する温度感応部材を設け
    たことを特徴とする水冷式インタークーラ付内燃機関。
  4. 【請求項4】請求項1記載の水冷式インタークーラ付内
    燃機関において,第1水回路のエンジン出口と第1ラジ
    エータ入口とを結ぶ導管と、第2水回路のウォータポン
    プ出口とインタークーラ入口とを結ぶ導管とを連通管で
    連通させ、該連通管にオリフィス等の流量制御手段を設
    けたことを特徴とする水冷式インタークーラ付内燃機
    関。
  5. 【請求項5】請求項1記載の水冷式インタークーラ付内
    燃機関において,第1水回路のエンジン出口と第1ラジ
    エータ入口とを結ぶ導管と、第2水回路のウォータポン
    プ出口とインタークーラ入口とを結ぶ導管とを連通管で
    連通させると共に、水温を検知して該連通管を開閉制御
    する温度感応部材を設けたことを特徴とする水冷式イン
    タークーラ付内燃機関。
  6. 【請求項6】請求項1記載の水冷式インタークーラ付内
    燃機関において,第1水回路のエンジン出口と第1ラジ
    エータ入口とを結ぶ導管と、第2水回路のウォータポン
    プ出口とインタークーラ入口とを結ぶ導管とを連通管で
    連通させ、水温、回転数等の内燃機関運転条件を検出す
    るセンサーからの信号を受けて連通管を開閉制御する開
    閉弁を設けたことを特徴とする水冷式インタークーラ付
    内燃機関。
  7. 【請求項7】請求項1記載の水冷式インタークーラ付内
    燃機関において,少なくとも前記仕切板がアルミニウム
    よりも熱伝導率が低く、かつ錆の発生しない材質であ
    り、前記回転インペラも錆の発生しない材質で構成され
    ていることを特徴とする水冷式インタークーラ付内燃機
    関。
  8. 【請求項8】請求項1記載の水冷式インタークーラ付内
    燃機関において,前記仕切板のラビリンス構成部のみを
    アルミニウムよりも熱伝導率が低く、かつ錆の発生しな
    い材質の部材とし、前記回転インペラも錆の発生しない
    材質で構成されていることを特徴とする水冷式インター
    クーラ付内燃機関。
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