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JP2818761B2 - 非a非b型肝炎ウイルス抗原をコードする核酸断片およびその利用法 - Google Patents

非a非b型肝炎ウイルス抗原をコードする核酸断片およびその利用法

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JP2818761B2
JP2818761B2 JP23884889A JP23884889A JP2818761B2 JP 2818761 B2 JP2818761 B2 JP 2818761B2 JP 23884889 A JP23884889 A JP 23884889A JP 23884889 A JP23884889 A JP 23884889A JP 2818761 B2 JP2818761 B2 JP 2818761B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、A型でもB型でもない血清型肝炎の原因ウ
イルス(非A非B型肝炎ウイルス)のウイルス抗原をコ
ードする遺伝子断片、非A非B型肝炎ウイルス抗原ペプ
チド、およびこれら利用法に関する。
発明の背景および従来技術 ウイルス性肝炎にはA型肝炎(伝染性肝炎)とB型肝
炎(血清肝炎)の2種類があることは古くから知られて
いた。これは主として感染経路の相違に基づいたもの
で、A型肝炎は経口感染で流行を起こし、B型肝炎は主
として血液を介して伝播されるものであることが確認さ
れていた。これら二つの肝炎の起因ウイルスは既に分離
同定され、A型肝炎ウイルスは、ピコルナウイルスに属
する、直径27nmのRNAウイルスであり[Fineston,S.M.et
al.,Science 182 p1026(1973)]、一方B型肝炎ウイ
ルスは、ヘパドナウイルスに属する直径42nmのエンベロ
ープを持つDNAウイルスであることが突き止められた。
[Dane,O.S.,et al.,Lancet,I p695(1970)]また、現
在では、これらの肝炎ウイルスの免疫血清学的診断方法
が確立されるに至っている。
これらの2つの肝炎ウイルスの確定診断方法が確立さ
れるに従い、このいずれにも属さない非A非B型肝炎の
存在が明らかになってきた[Prince,A.M.,et al.,Lance
t.I p241(1974)]。
輸血後肝炎は、B型肝炎ウイルス表面抗原(HBsAg)
のスクリーニング方法の導入により大幅に減少したがゼ
ロにはならず、しかも、発生した肝炎患者からは、A
型、B型肝炎の感染の証拠は得られなかった。このこと
から、この肝炎は一般に非A非B型肝炎と呼ばれてい
る。
この肝炎は、我国では散発性肝炎の約50%、輸血後肝
炎の90%以上にのぼり、更に慢性肝炎、肝硬変、肝癌の
50%以上が非A非B型肝炎に起因すると推定されてお
り、大きな社会問題となっている。
これとは別に、インド、ビルマ、アフガニスタン、ま
たは、北アフリカなどで経口感染で流行する、第二のウ
イルス性非A非B型肝炎があることが明らかになった
[Khuroo,M.S.Am.J.Med.,68 p818p824,(1980)]。こ
れは、一般には水系、または流行性非A非B型肝炎と呼
ばれている。我国では、この肝炎の流行は見られていな
いが、渡航者の流行地からの肝炎の輸入は若干見られる
ようである[福原ら、第25回日本肝臓学会総会講演要旨
集151頁(1989)]。
本発明は、上記で言う前者の、主に血液を介して感染
する血清型非A非B型肝炎ウイルスに関するものであ
り、本明細書中では、このウイルスを非A非B型肝炎ウ
イルスと言う。
この非A非B型肝炎についてはウイルス本体の分離同
定はされておらず、このため、この肝炎の診断方法、治
療法、予防法は確立されていない。また、この肝炎の診
断は除外診断によるしかなかった。即ち、患者の血清に
ついて、診断方法が確立されているA型、B型肝炎の検
査を行い、これらの肝炎であることを否定し、更に、全
身感染の一部の症状として肝炎症状を示す、ヘルペス、
サイトメガロ、エプスタインバーウイルス感染の可能性
を否定し、薬物性や、アルコール性肝炎、自己免疫性肝
炎を否定して非A非B型肝炎として診断されていた。
この肝炎の原因ウイルスが感染性を持つことは、1978
年アメリカの研究グループにより、チンパンジーを用い
た感染実験で証明された[Tabot,E.,et al.,Lancet.I p
463(1978)]。しかし世界中の多くの努力にもかかわ
らず、10年以上経た今も、原因ウイルスの実態はわかっ
ていない。患者感染チンパンジーの血液や肝組織を材料
として、寒天ゲル内沈降反応、免疫電気向流法、ラジオ
イムノアッセイ、蛍光抗体法、電顕法などのA型および
B型肝炎の研究で用いられたほとんどすべてのアプロー
チにより、ウイルスや関連抗原体系捜しが行われたきた
が、いまだ確実といわれるものは得られていない。
非A非B型肝炎ウイルス究明の歴史は、期待と失望の
歴史であったともいえる。数多くのウイルスあるいは抗
原抗体系の候補が浮かび上がってきたが、それらは次々
に否定されていった[Prince,A.M.,Ann.Rev.Microbio
l.,37,p217,(1983)]。
最近の例では、Setoらのレトロウイルス説があり[Se
to,B.et al.:Lancet,I p941−943(1984)]、彼等によ
ると、チンパンジーに非A非B型肝炎を起こすことが証
明されている血清や血液製剤に逆転写酵素活性が検出さ
れ、ショ糖密度勾配遠心ではこの酵素は、1.14g/mlの部
分にくる、すなわちレトロウイルスの似た浮上密度を持
つというものであった。続いて、Princeらは、チンパン
ジー肝初代培養細胞に患者血清を接種して、レトロウイ
ルス様粒子が見られたと報告した[Prince,A.M.et al.L
ancet.I:p1071−1075(1984)]。しかしながら、逆転
写酵素活性はHollingerらの追試により否定された[Hol
linger et al.,Lancet,I p41(1986)]。更に、Prince
らの観察したウイルス粒子はミクソウイルスの混入とし
て否定された。
非A非B型肝炎の研究を困難にしている問題点は、血
清中のウイルス濃度が102〜103と低いこと、同じ接種材
料で再感染を起こしたチンパンジーがあるなど、抗体の
存在が疑わしいこと、感染実験モデルがチンパンジー、
マーモセットしかいないことなどである。
最近になって米国のカイロン社が、非A非B型肝炎ウ
イルスのcDNAを捕らえたという報告があったが[Choo,Q
et al.,Science,244,P359−362(1989),Kuo,G.et a
l.,Science,244,p362−364(1989)]、ウイルスそのも
のの性状、シークエンス情報、ウイルス構成蛋白の性状
などはまだ一切明らかにされていない。
一般に、ウイルスの違いは、その免疫血清学的性状の
違い、分子遺伝学的性状の違いより診断方法がまったく
異なってくる。また、株の違いは、免疫血清学的性状が
一部異なるため同一の診断方法では株間の違いにより検
出感度の違い、ワクチンでは免疫原性、感染防御能の違
いが出てくる。分子遺伝学的診断方法、たとえばDNAプ
ローブ診断においては、プローブとウイルス核酸の間の
ハイブリダイゼーションは核酸レベルでのホモロジーが
非常に高くないと実用的ではないことが一般に知られて
いる。すなわち、株間での核酸レベルでの差異により、
DNAのハイブリダイゼーションが起こらず、DNAプローブ
診断が効果的にできないケースが考えられる。
血清型の肝炎として、よく知られ、既によく解析され
ているB型肝炎においては、欧米、東南アジア等の地域
ごとにメジャーなB型肝炎ウイルスのサブタイプ、すな
わちその地域に特徴的な流行株(サブタイプ)が存在す
ることが知られていることから、本発明の対象となる非
A非B型肝炎ウイルスにおいても地域に特有なウイルス
種、もしくはウイルス株等が存在することが考えられ
る。
したがって、特定の地域、例えば特に日本で流行して
いる非A非B型肝炎ウイルスの診断方法、予防方法を確
立するには、日本でメジャーな非A非B型肝炎ウイルス
株を捕らえる必要がある。
発明の目的 このような状況のもとに、本発明者らは、非A非B型
肝炎の原因ウイルスもしくはそのウイルス遺伝子のクロ
ーニングを目的として研究を重ねた結果、肝炎患者血清
より非A非B型肝炎ウイルスの抗原ペプチド配列をコー
ドしている遺伝子をクローニングすることに成功した。
すなわち、本発明者らは、献血者のGPT高値血漿を用
いて、従来の免疫血清学的方法とは違った新しい分子遺
伝学的手法を取り入れたイムノスクリーニング法によ
り、ついに非A非B型肝炎ウイルスに特有なペプチドを
コードしている遺伝子をクローニングした。さらに、こ
の遺伝子断片を遺伝子組換え技術を用いて発現させ得ら
れた発現産物が、非A非B型肝炎患者血清と蛋白レベル
においても特異的に反応することを確認し、本発明を完
成するに至った。
発明の構成および効果 本発明の目的とするような核酸断片をクローニングす
るに際しては、研究材料として非A非B型肝炎に感染し
た日本人の肝臓、並びに非A非B型肝炎を感染させたチ
ンパンジーの肝臓を用い、mRNAを抽出しcDNAを合成し
て、その中から、染色体DNAとのサブトラクションによ
りウイルス特異的cDNAを選択してくることが考えられ
る。しかしながら、これに必要な良い実験材料を十分な
量確保することはきわめて困難である。
もう一つの研究材料として非A非B型肝炎感染者ある
いは感染チンパンジーのの血漿が考えられる。ヒトでは
非A非B型肝炎のキャリアーの存在が確認されており、
輸血において供血者のGPT値が高い程輸血後非A非B型
肝炎の発生頻度が高いことからGPT高値の血漿はキャリ
アーの頻度が高いと推定されている。そこで我々は比較
的多量に入手可能である、日本の献血者のGPT高値血漿
をプールし、研究材料とした。このほか、日本人の非A
非B型肝炎患者の血清を接種し非A非B型肝炎を発症さ
せたチンパンジーの血漿も用いることができるが、現在
ではチンパンジーの入手性から多少問題が残る。
血漿中の非A非B型肝炎ウイルス濃度は先に述べたよ
うに102〜103程度しかないと推定されていることから、
ウイルス核酸の抽出およびcDNAの合成には1000倍程度ウ
イルスを濃縮する必要がある。しかしながら、ヒト血漿
は7%前後の蛋白溶液であり、ただ単に濃縮することは
不可能であり、除蛋白をしながらウイルスを濃縮する必
要がある。我々が用いたポリエチレングリコール(PE
G)などの沈澱剤による沈澱形成は、比較的簡便に行う
ことができ、大量の血漿の処理にも適しており、ウイル
スの失活も少ないマイルドな方法である。このほかに
は、超遠心によるペレッティング、硫安などの塩類の添
加による塩析、限外瀘過、ゲルクロマトグラフィーなど
が用いられうる。
このように1000倍程度に濃縮した血漿をグアニジウム
チオシアネートで処理し、フェノール/クロロホルムで
抽出をおこない、エタノール沈澱により濃縮血漿中の全
核酸を精製する。次にDNA分解酵素で混入しているヒト
由来のDNAを分解し、フェノール/クロロホルム抽出と
エタノール沈澱によりRNAを精製する。
精製したRNAよりcDNAを合成し、λgt11ベクターに挿
入しcDNAライブラリーを作成する。
λファージを大腸菌に感染させ、細菌培養のプレート
にまき、42℃で数時間培養する。その後ニトロセルロー
スフィルター(NCフィルター)をかぶせ数時間培養し、
NCフィルターをはがしレプリカをとる。
このレプリカをブロキッング液で処理し、PBSなどで
洗浄した後イムノスクリーニングを行う。すなわち、レ
プリカを非A非B型肝炎回復期あるいは急性期のヒトま
たはチンパンジー血清と反応させ、PBSなどで洗浄後、
酵素標識抗ヒトIgGまたはIgMと反応させ、洗浄後、基質
溶液と反応させて発色させる。発色したプラークに対応
するファージを選び二次スクリーニングを行い、再現性
のあるクローンを得た。
このクローンについて非A非B型肝炎特異性を調べ
た。
非A非B型肝炎回復期、キャリアー期、および正常期
のチンパンジーのIgGを用いてプラークイムノアッセイ
を行った結果非A非B型肝炎キャリアー期に特異性の高
いクローンを得ることができた。このクローンをサブク
ローニングし、アガロースゲル電気泳動で0.28Kbpの挿
入断片(C825)を確認した。
チンパンジーの正常期及び非A非B型肝炎急性期の肝
臓、並びに正常人の白血球より染色体DNAを精製し、ア
ガロース電気泳動を行った後、32P標識したC825クロー
ンを用いてサザンハイブリダイゼーションを行った。
C825はいずれのDNAとも反応せず、したがってC825は染
色体由来DNAでないと判明した。
また、日本人のGOT、GPT高値血漿のプール(非A非B
型肝炎感染性がチンパンジーの感染実験で確認されてい
る)、アメリカNIH由来F株の非A非B型肝炎を継代し
たチンパンジー血漿および日本の正常人血漿からRNAを
抽出し、cDNAを合成し、C825クローンの塩基配列の一部
をプライマーとしてPCR反応[SAiki et al.Science 23
9,p487−(1987)]を行った。同様に正常ヒト肝臓より
DNAを抽出し同じプライマーを用いてPCR反応を行った。
その結果、日本人のGOT,GPT高値血漿のプールのみからC
825塩基配列が検出された。このことは、我々が捕らえ
たC825の塩基配列を含む非A非B型肝炎ウイルスは、米
国NIH由来F株の非A非B型肝炎ウイルスと核酸配列上
かなり相違があることを示唆している。
本発明のC825クローンのDNA配列は、ジデオキシ法に
より決定された。その結果C825クローンは非A非B型肝
炎ウイルス遺伝子由来の計269bpのcDNA断片であり、そ
の塩基配列は第3図に示される通りであった。このDNA
配列をアミノ酸に読み直すと、1フレームだけが途中で
ストップコドンが出ず、これがオープンリーディングフ
レームの一部であることがわかった。この塩基配列とア
ミノ酸配列をデータベース(Genetyx−CDソフトウェア
開発1989)で検索したところ、現在まで知られているウ
イルス、細菌、その他ホモロジーを示すものはなかっ
た。
このアミノ酸配列から、HOPP & WOODらの手法に基づ
き、C825がコードするペプチドの親水性・疎水性のパタ
ーンを解析した。その結果、第5図に示すような結果が
得られ、このペプチド領域は、全体的に親水性の強いペ
プチドであることが確認された。さらに、この89個のア
ミノ酸からなるペプチドの中には、特に親水性の強い4
つの領域が存在することが確認された。
このように、本発明で得られたcDNA断片が、非A非B
型肝炎ウイルス抗原のうち親水性の強いペプチド領域を
コードするものであったことは、免疫学的見地からも非
常に意義深いものと思われた。また、このような親水性
のペプチドは取扱が容易になることから、実用性の面か
らも非常に有用である。
本発明では、非A非B型肝炎ウイルス抗原ペプチドの
好ましい一例として、第4図に示すような89個のアミノ
酸からなるペプチドを開示するのみならず、その中でも
特に非A非B型肝炎ウイルス抗原性と深い関連があると
考えられる上記で述べた親水性の強い4つの非A非B型
肝炎ウイルス抗原エピトープをも開示するものである。
そのような抗原エピトープは、下記の(A)〜(D)の
アミノ酸配列である。
第5図の解析パターンにも示されたとうり、上記のア
ミノ酸配列のペプチド領域は、特に親水性の強いペプチ
ドであることが確認される。
非A非B型肝炎との関連性をさらに確認するために、
多数の肝炎患者、正常人の血清を用いてC825に対するプ
ラークイムノアッセイ及びドットイムノアッセイを行っ
た。その結果、正常人、B型肝炎、その他の肝炎の群に
比べ非A非B型肝炎患者で高率に抗体陽性者が検出さ
れ、イムノアッセイにより蛋白レベルでも非A非B型肝
炎に対する特異性が証明された。
本発明の遺伝子配列は、これを適当な発現系を用いて
発現させ、非A非B型肝炎ウイルスの抗体検査に使用す
ることができるし、また、発現した蛋白を動物に免疫し
て抗体を作らせ、これを用いて非A非B型肝炎感染患者
の肝組織中の非A非B型肝炎ウイルスを検出することも
可能である。
さらに、本発明で得られた非A非B型肝炎ウイルス
は、感染予防のためのワクチンの作製に極めて有用であ
る。
また、遺伝子配列そのものは、非A非B型肝炎のDNA
プローブ診断キットの開発に極めて有用である。
このような、本発明の非A非B型肝炎ウイルス抗原ペ
プチドをコードする核酸断片、非A非B型肝炎ウイルス
抗原ペプチドおよびこれらを利用した非A非B型肝炎ウ
イルスの各種検出方法は、特に日本における非A非B型
肝炎ウイルスの検出において極めて有用であると考えら
れる。
以下、実施例に沿って本発明を更に詳細に説明する。
実施例 (1)GOT、GPT高値ヒトプール血漿の濃縮 日本赤十字社より供与された、HBs抗原陰性でGPT値10
0以上のヒトプール血漿(約8.2)を以下の方法で1000
倍に濃縮した。まず、ヒトプール血漿を粗遠心し、不溶
物を除去した。これに1/10量の5M塩化ナトリウム液、次
いで、1/10量の40%(W/W)ポリエチレングリコール液
(PEG6000、和光純薬社製、平均分子量75000)を4℃に
て撹拌しながら添加した。一時間静置したのち、7000回
転、20分間遠心分離して上清を除き、沈渣に元の血漿の
約1/20量のTNE液(10mM Tris−HCl、pH7.4、1mM EDTA、
140mM NaCl)を加え、再溶解した。この溶液を、庶糖の
20%、15%、10%および5%TNE液を段階的に重層した
遠心管の頂部に重層し、4℃、80000×Gで、12時間超
遠心分離した。分離後、上清を除去し、沈渣を8mlのPBS
に溶解してGOT、GPT高値ヒトプール血漿の1000倍濃縮物
とした。
(2)GOT、GPT高値ヒトプール血漿濃縮物からのRNAの
精製 まず、前記の1000倍濃縮血漿8mlに5倍量のグアニジ
ウムチオシアネート溶液(4Mグアニジウムチオシアネー
ト、50mM Tris−HCl pH7.6、10mM EDTA、0.1M 2−メル
カプトエタノール、2%ザルコキシ)を加え、撹拌した
後フェノール/クロロホルム抽出し、グリコーゲンをキ
ャリアーとしてエタノール沈澱により濃縮血漿中の全核
酸を精製した。次に、この全核酸中に存在するヒト由来
のDNAを分解するために、2mMバナジルリボヌクレオチッ
ドコンプレックス存在下、RNaseフリーDNase1.15KU/ml
(ベーリンガー/マンハイム社製)、50mM Tris−HCl p
H7.4、1mM EDTA、10mM MgCl2の混液400μ中にて、37
℃、30分間処理した。その後、250mM EDTA液16μ、10
%SDS液8μを加え反応を停止し、フェノール/クロ
ロフホルム抽出とエタノール沈澱によりRNAを精製し
た。さらに、このRNA中に存在する多量のグリコーゲン
及び微量に存在すると思われる不純物を除くために、QI
AGEN pack−100(DIAGEN社製)を用いて精製走査を行っ
た。
(3)cDNAのライブラリーの構築 前記までの方法で精製したRNAすべてを、cDNA合成シ
ステムプラス(アマシャム社製)を用いてcDNA合成を行
った。次に、合成したcDNAをcDNAクローニングλgt11
(アマシャム社製)によりλgt11ベクターにクローニン
グした。in vitroパッケージングの結果、1.2×106プラ
ークフォーミングユニット(PFU)のライブラリーを得
た。
(4)非A非B型肝炎(NANBH)回復期及びキャリアー
期のチンパンジー血清によるNANBHウイルス関連クロー
ンのスクリーニング (A)大腸菌ライゼートの調製 cDNAライブラリーのスクリーニングに用いる一次抗体
はNANBH回復期及びキャリアー期のチンパンジー血漿で
あることから、高い非特異反応が予想された。そこで、
この非特異反応を抑えるためにスクリーニング用チンパ
ンジー血漿の吸収操作に用いる大腸菌Y1090のライゼー
トを調製した。即ち、単一コロニーからアンピシリン50
μg/mlを含むLB培地[1%Bacto−trytone(ジフコ社
製)、0.5%Bacto−yeast extract(ジフコ社製)、1
%NaCl、pH7.5]中で37℃、一夜培養した大腸菌Y1090培
養液20mlを2LB培地に加え、さらに37℃で一夜培養し
た。この培養液を遠心管に移し、9000回転、10分間、4
℃で遠心分離し、上清を除去して沈渣を得た。この沈渣
1g当り4mlのRIPA液(1%デオキシコール酸ナトリウ
ム、1%Triton X−100、0.3M NaCl、0.1%SDS、0.1M T
ris−HCl pH7.5、1mM PMSF)を加えて可溶化し、これを
さらに9000回転、10分間、4℃で遠心分離してその上清
を大腸菌ライゼートとした。
(B).抗体スクリーニング用レプリカフィルターの作
製 GOT、GPT高値ヒトプール血漿濃縮物中のRNAより構築
したcDNAライブラリーから、一枚のLBプレート[1.5%A
gar(日水製薬社製)、1%Bacto−tryptone、0.5%Bac
to−yeast extract、1%NaCl pH7.5、50μg/mlアンピ
シリンの入った細菌培養用プレート(ヌンク社製;23cm
×23cm)]当たり10000PFUのファージをとり、大腸菌Y1
090に37℃で15分間感染させて、Top Agar40ml(0.7%Ag
ar、1%Bacto−tryptone、0.5%Bacto−yeast extrac
t、1%NaCl pH7.5、50μg/mlアンピシリン)と共にま
き、42℃で4〜5時間培養した。その後、10mM IPTG
(シグマ社製)を染みこませたニトロセルロースフィル
ター(NCフィルター:S&S社製、Code BA85、23cm×23c
m)をかぶせ、さらに37℃で培養を続けた。3時間後NC
フィルターをプレートからはがし、PBSで洗い、Blockin
g液(5%スキムミルク、0.05%NaN3を含むPBS溶液)に
浸し、4℃で一夜振とうした。
(C).抗体スクリーニング ブロッキング液中で一夜浸したレプリカフィルターを
PBSで洗浄後、PBSで10倍に希釈したNANBH回復期及びキ
ャリアー期のチンパンジープール血漿(スクリーニング
用血漿)[NANBH回復期及びキャリアー期のチンパンジ
ープール血漿をPBSで5倍希釈し、1/20量の大腸菌をラ
イゼートを加えて4℃で一夜非特異反応の吸収操作を行
い、さらにPBSで2倍希釈した。]に浸漬し、室温で振
とうしながら反応させた。2時間後、PBS−T(0.05%T
ween20を含むPBS溶液)で、一回につき15分間、計3回
レプリカフィルターを洗浄の後、各々1000倍希釈したペ
ルオキシダーゼ標識抗ヒトIgGとIgMヤギ抗体(MBL社
製、Fab)の入ったインキュベーションバッファー(1
%牛血清アルブミンを含むPBS溶液)に浸し、37℃で振
とうしながら反応させた。1時間後、PBS−Tで一回に
つき115分間、計4回、その後PBSで5分間洗浄後、発色
液[0.02%DAB(シグマ社製)、0.1%NiCl2・6H2O、0.0
5%H2O2]に浸し発色させた。NCフィルター上で発色し
たプラークに対応するファージを選び、二次スクリーニ
ングを行った。即ち、一次スクリーニングで選択した各
ファージ200PFUを別々に挿入断片のないファージ200PFU
と共に大腸菌Y1090に感染させ、90mmシャーレ(ベクト
ンディッキンソン社製)のLBプレートにまき直し、レプ
リカフィルターを作製した。これらを上述の方法で抗体
スクリーニングし、NANBH回復期及びキャリアー期のチ
ンパンジー血漿と再現性よく反応するファージを3クロ
ーン(C8−2、C10−1、C16−1)得た。
(5)チンパンジー血清中の抗体を用いた各クローンの
NANBHに対する特異性の検討 (4)で得た3種のクローンについて、(4).Cの2
次スクリーニングと同様にレプリカフィルターを作製
し、NANBH回復期、キャリアー期及び正常のチンパンジ
ー血清又は、硫安沈澱後DEAE−セルロフィンカラム(生
化学工業社製)で精製したIgG分画を用いてプラークア
ッセイを行った。その方法は抗体スクリーニングの場合
の同様であるが、一次抗体反応にチンパンジーのIgG分
画を用いる場合には50μg/mlの濃度にPBSで希釈し、1/2
0量の大腸菌ライゼートを加え、4℃で一夜非特異反応
の吸収処理をして使用した。
プラークアッセイの結果、2クローン(C10−1、C16
−1)については正常チンパンジー血清中の抗体とも反
応し、NANBHに対する特異性は低かった。しかし、C8−
2はNANBHキャリアー期のチンパンジー血清あるいはIgG
分画と高率にに反応し、正常チンパンジーの血清あるい
はIgG分画とは全く反応しなかった。その結果を表1に
示す。
この結果から、C8−2は特にNANBHキャリアー期のチ
ンパンジー血清に特異性の高いクローンであるといえ
る。
このC8−2のファージDNAを精製[実験医学 臨時増
刊号、遺伝子工学総集編(11)、P31−32(1987)参
照]し、制限酵素EcoR I(東洋紡社製)切断後pUC118ベ
クターのEcoR I部位に挿入し、サブクローニングを行っ
た[Douglas Hanahan,J.Mol.Biol.166,P557−580(198
3)参照]。このサブクローニングしたプラスミドpC825
をEcoR I切断後、電気泳動で2%アガロースゲルに展開
したところ、約0.28Kbpの挿入断片(C825)が確認でき
た(第1図)。
(6)C825を用いたサザンブロット分析 下記のとうり、C825を用いたサザンブロット分析を行
った。チンパンジーの正常及び米国NIH由来F株感染NAN
BH急性期(NANBHウイルス接種後8週目)の肝臓、さら
に正常人の白血球より染色体DNAを精製し、各々20μg
をEcoR Iで切断後、電気泳動で1%アガロースゲルに展
開し、NCフィルターに転写した。このフィルターをマル
チプライム法で[32P]標識したC825プローブを用いサ
ザンハイブリダイゼーションを行った(第2図)。この
図からわかるように、C825プローブは、一週間オートラ
ジオグラフィーすると、サブクローニング前のC8−2ク
ローンとは反応するが、正常及びNANBH急性期のチンパ
ンジーの染色体DNAあるいは正常なヒトの染色体DNAとは
反応しなかった。このことから、C825はヒトの染色体DN
A由来のクローンではなく、ウイルス等の外来性の核酸
由来のものであると考えられる。
(7)C825の核酸塩基配列とアミノ酸配列 (A)C825クローンの塩基配列の決定 C825の遺伝子断片を組み込んだプラスミドDNAを鋳型
とし、[α−32P]dCTP(800Cim mol)を反応に用い
た。Klenow fragmentによるポリメラーゼ反応は宝酒造
の7DEAZAシーケンシングキットによって行った。8%の
ポリアクリルアミド−8Mウレアゲルを用いて、4時間18
00Vで電気泳動し16時間感光した。
(B)得られた塩基配列と予測されるアミノ酸配列 上記の結果得られた塩基配列とそれから予測されるア
ミノ酸配列の解読の結果をそれぞれ第3図、第4図に示
した。
C825の予測されるアミノ酸配列の親水性/疎水性プロ
フィールを第5図に示す。
得られた塩基配列及びアミノ酸配列をデータベース
(前述)で検索した結果、ウイルス、細菌その他高いホ
モロジーを示すものはなかった。
(8)Polymerase Chian Reaction(PCR)を利用したC8
25塩基配列の検出 C825クローンを取るための材料となったGOT、GPT高値
ヒトプール血漿、米国NIH由来のNANBHのF株を接種し慢
性化したチンパンジーの血漿(感染性は確認ずみ)、正
常ヒト血漿およびヒト肝臓由来の染色体DNAについて、P
CR反応を用いてC825塩基配列の検出を行った。まず、各
血漿については、各々1mlを(1)項と同様に、5M塩化
ナトリウム液と40%(w/w)のポリエチレングリコール
液を用いて沈澱させ、この沈渣に500μのグアニジウ
ムチオシアネート溶液を加え、フェノール/クロロホル
ム抽出とエタノール沈澱により全核酸を精製した。これ
を、50mM Tris−HCl pH8.3、6mM MgCl2、40mM KCl、1mM
DTT、1mM dNTPs、1.3KU/ml、RNasin、30mg/mlランダム
プライマー、4KU/ml逆転写酸素(BRL社製)の混液20μ
中で、37℃、1時間30分間反応させた。この反応液1
μをとり10mM Tris−HCl pH8.3、50mM KCl、1.5mM Mg
Cl2、0.01%(w/v)ゼラチン、100nM dNTPs、250nMプラ
イマー(第6図にその位置を示す)20U/ml Taq polymer
aseの混液50μ中で、94℃;30秒、55℃;30秒、72℃;1
分を1サイクルとして40サイクル反応させた(パーキン
・エルマー・シータス社製のサーマルサイクラーを使
用)。またヒト肝臓由来の染色体のDNAについては、10
μgを上記組成の反応液中で、上記と同一条件下でPCR
反応を行った。PCR反応後、各サンプル共5μを取
り、電気泳動により2%アガロースゲルに展開し、NCフ
ィルターに転写した。このフィルターを[32P]標識し
たC825内のオリゴプローブ(第6図にその位置を示す)
を用いてハイブリダイゼーションを行った。その結果C8
25塩基配列は、材料となったGOT、GPT高値ヒトプール血
漿からは検出されたが、正常ヒト血漿、米国のNIH由来
F株のチンパンジー血漿及び染色体DNA中には検出され
なかった(第7図)。
(9)C825クローンの非A非B型肝炎に対する特異性の
検討 (A)プラークイムノアッセイ (4)と同様にして日本の肝炎患者血清を用いて、C8
25クローンの非A非B型肝炎に対する特異性をプラーク
アッセイによって調べた。その結果を下記の表2に示
す。
(B)ドットイムノアッセイ 大腸菌Y1089をアンピシリン(Ap)含有(50μg/ml)L
Bで培養し、λgt11ファージおよびC8−2ファージを多
重感染価(moi)10で37℃15分間吸着させる。LBプレー
ト(Ag含有)上にコロニーを形成させ、爪楊枝でコロニ
ーをつりあげ30℃と42℃のLBプレートに移して培養す
る。30℃生育するが42℃では生育しないコロニーを選択
した。λgt11、λC8−2由来のライソゲンをおのおのL
λ11、LλC8−2とする。
これらのライソゲンを10mlLB培地(Ag含有)中で30℃
で培養し、1mM IPTGを添加することによりラクトースオ
ペロンの発現を誘導した後、集菌する。菌体を1ml RIPA
液に溶解し、1gのガラスビーズを加え、ボルテックスミ
キサーで破砕し、その上清を集め、ライソゲン抽出液と
してドットアッセイに用いた。
調製したライソゲン抽出液をニトヲセルロースフィル
ターに5μlスポットした。乾燥後、ブロッキング反応
から発色反応までは(4)と同様に行った。その結果、
LλC8−2抽出液とは反応し、Lλ11抽出液とは反応し
ない血清を陽性と判定した(第8図参照)。この判定結
果を表3に示す。
以上のように、非A非B型肝炎の患者群においては陽
性率が51.7%と非常に高率であるのに対し、正常人、B
型肝炎患者およびその他の肝炎では陽性率0.0%、11.0
%、0.0%と極めて低く、本発明のC825クローンが非A
非B型肝炎特異的である事が示された。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明においてクローニングしたpc825のEco
R I挿入断片の2%アガロース電気泳動展開後の模式図
である。 第2図は、本発明においてクローニングしたC825とヒト
及びチンパンジーの染色体DNAとのサザンハイブリダイ
ゼーションの模式図である。 第3図は、本発明でクローニングしたC825の塩基配列を
示す。 第4図は、本発明でクローニングしたC825がコードする
全アミノ酸配列を示す。 第5図は、アミノ酸配列を基にした、C825がコードする
ペプチドの親水性・疎水性プロフィールを示す。 第6図は、実施例(8)におけるPCR反応に使用したC82
5塩基配列中のプライマー及びオリゴプローブの位置を
示したものである。 第7図は、本発明でクローニングしたC825の塩基配列中
のプライマーを用い、PCR反応を利用して、ヒトの染色
体DNA及び血清中の核酸から増幅した遺伝子のハイブリ
ダイゼーションの模式である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12Q 1/68 C12Q 1/68 A G01N 33/576 G01N 33/576 Z //(C12P 21/02 C12R 1:19) (56)参考文献 国際公開89/4669(WO,A) 国際公開91/1376(WO,A) SCIENCE,Vol.244,(21 April 1989),P.359〜362 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C12N 15/00 - 15/90 C07K 14/18 C07K 16/10 C12P 21/00 - 21/08 C12Q 1/68 G01N 33/576 BIOSIS(DIALOG) GenBank/EMBL/DDBJ(G ENETYX) WPI(DIALOG)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記のアミノ酸配列、又は該アミノ酸配列
    において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しく
    は付加されたアミノ酸配列からなり、非A非B型肝炎ウ
    イルス特異的エピトープを有することを特徴とする非A
    非B型肝炎ウイルス抗原ペプチドをコードする核酸断
    片。
  2. 【請求項2】下記の塩基配列、又は該塩基配列において
    1若しくは数個の核酸が欠失、置換若しくは付加された
    塩基配列からなることを特徴とする前記第(1)項記載
    の核酸断片。
  3. 【請求項3】下記のアミノ酸配列、又は該アミノ酸配列
    において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しく
    は付加されたアミノ酸配列からなり、非A非B型肝炎ウ
    イルス特異的エピトープを有することを特徴とする非A
    非B型肝炎ウイルス抗原ペプチド。
  4. 【請求項4】該ペプチドが、前記第(1)項又は第
    (2)項の核酸断片を適当な発現ベクターに組み込み、
    これを宿主細胞内で発現させることにより得られるペプ
    チドである前記第(3)項記載の非A非B型肝炎ウイル
    ス抗原ペプチド。
  5. 【請求項5】上記第(3)又は第(4)項記載のペプチ
    ドを抗原として調製される抗非A非B型肝炎ウイルス抗
    体。
  6. 【請求項6】上記第(5)項記載の抗体を用いることを
    特徴とする非A非B型肝炎ウイルスの免疫学的検出方
    法。
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