JP2816853B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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- JP2816853B2 JP2816853B2 JP1045120A JP4512089A JP2816853B2 JP 2816853 B2 JP2816853 B2 JP 2816853B2 JP 1045120 A JP1045120 A JP 1045120A JP 4512089 A JP4512089 A JP 4512089A JP 2816853 B2 JP2816853 B2 JP 2816853B2
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- Japan
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- tire
- main groove
- shoulder
- tread
- groove
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- Tires In General (AREA)
Description
しに轍ワンダリング現象を低減せしめた空気入りラジア
ルタイヤ、特に重荷重用空気入りラジアルタイヤに関す
る。ここで、轍ワンダリング現象とは、路面に形成され
た轍(路面の部分的凹み)に車両の進行中においてタイ
ヤが落ち込んで車両にふらつき現象が生じることをい
う。
時において轍にタイヤが落ち込み、これにより車両にふ
らつき現象が生じて操縦安定性が悪化したり、轍からの
脱出が困難となってしまうことがある。
を小さくしたり、ショルダー部のリブの幅を小さくした
り、ショルダー部を丸くしたり(ラウンドショルダー
化)、又はショルダー部の表面に設けられるサイプの数
を増加させたりしている。しかし、いずれの場合におい
てもショルダー部の剛性低下によりショルダー部に早期
摩耗や偏摩耗が発生したり、また、操縦安定性の大幅な
低下がみられる等の問題があった。
しに轍ワンダリング現象を低減せしめた空気入りラジア
ルタイヤを提供することを目的とする。
の主溝を設け、該主溝によってショルダーリブを区分し
てなるラジアルタイヤにおいて、前記主溝の溝中心をタ
イヤ踏面の接地端から幅方向内側に接地幅の15%〜20%
の範囲内に位置せしめ、前記ショルダーリブの両側面に
それぞれ傾斜面を形成すると共に、該傾斜面のタイヤ踏
面からの垂直距離D2を前記主溝の溝深さD1に対してD2/D
1≧0.5となし、タイヤ踏面に垂直な方向に対する主溝側
の傾斜面の傾斜角度αと接地端側の傾斜面の傾斜角度β
とに下記の関係を満足させたことを特徴とする空気入り
ラジアルタイヤを要旨とする。
面積を2分するような周方向の線の位置をいう。
部の一例を示す子午線方向半断面説明図、第2図はその
踏面に形成されたトレッドパターンを示す平面視説明図
である。
はタイヤ周方向に複数の主溝1,2が設けられており、こ
れらの主溝のうちでショルダー部に最も近い主溝1によ
ってショルダーリブ3が形成されている。
地端mから幅方向内側に接地幅Wの15%(t=0.15W)
から20%(T=0.20W)の範囲内の領域に位置せしめて
いる(の範囲)。20%超ではショルダーリブ3の幅が
大きくなり過ぎてタイヤ踏面の周方向の変形が容易とは
ならなくなり、一方、15%未満では主溝1が接地端mに
近くなり過ぎるのでショルダーリブの剛性が極端に低下
し、操縦安定性の低下やショルダー部早期摩耗の問題が
生じるからである。主溝1の幅nは、接地幅Wの5.0%
〜8.5%程度であればよい。
にそれぞれ傾斜面を形成すると共に、該傾斜面のタイヤ
踏面からの垂直距離D2を主溝1の溝深さD1に対してD2/D
1≧0.5となしている。D2/D1が0.5未満の場合には、本発
明の目的とするトレッド部の横剪断剛性を上げることが
できず、轍ワンダリング現象の低減や操縦安定性の向上
を得ることができなくなる。
に対する主溝側の傾斜面の傾斜角度αと接地端側の傾斜
面の傾斜角度βとに下記の関係を満足させている。
ンダリング現象の発生が多くみられるのは、ラジアルタ
イヤはバイアスタイヤに比べてトレッド部剛性が高いの
で轍内でタイヤ踏面が変形しにくいからである。そこ
で、本発明では、ショルダー部に最も近い主溝1側の傾
斜面の傾斜角度α(溝の壁角度)と接地端m側の傾斜面
の傾斜角度β(ショルダー部からサイド部へ亘るプロフ
ァイル角)とを大きくすることにより、ショルダーリブ
3の横剪断剛性を高めて外力をベルト部へ有効に伝える
ようにしたのである。このために、αが25゜未満ではト
レッドゴムのみが動いてしまうため横剪断剛性を十分に
高めることができずにベルトに力を有効に伝えられなく
なってワンダリングに対する性能が低下することとな
り、45゜を超えるとショルダー寄りのリブの剛性が高く
なり過ぎると同時に摩耗により溝幅が極端に狭くなるた
め排水性の問題や外観上の問題が生ずることになる。ま
た、βが25゜未満でも同様に横剪断力が不足し、ワンダ
リング性能はもとより操縦安定性、ショルダー部偏摩耗
についても低下する結果となり、70゜を超えるとラウン
ドショルダーと同様にタイヤの回転によりショルダー接
地端が変化してしまい、路面との滑りによりショルダー
リブの早期摩耗につながることとなる。
では、第3図(A)に示すように走行時にショルダーリ
ブ3が轍に落ち込んで対地キャンバー角γで点線の位置
から実線の位置に傾いたとしても、ショルダーリブ3の
横剪断剛性が高いためにショルダーリブ3の表面部分に
力fが作用するばかりでなく内部にも大きな力gが作用
し、これらの力に応じてショルダーリブ3と共にベルト
部などの剛性メンバーも同様に変形するのでワンダリン
グに対する性能は向上し、また横剪断剛性が高いこと
で、ショルダーリブ3の表面に偏摩耗が生じたり、操縦
安定性が低下することがない。これに対し、従来の空気
入りラジアルタイヤでは、第3図(B)に示すように走
行時にショルダーリブ3が轍に落ち込んで対地キャンバ
ー角γで点線の位置から実線の位置に傾いた場合には、
ショルダー部に最も近い主溝1側の傾斜面の傾斜角度α
と接地端m側の傾斜面の傾斜角度βとが本発明に比して
小さいために、ショルダーリブ3の表面部分に大きな力
fが作用して内部には力gが殆ど作用しないので、ショ
ルダーリブ3の表面だけが変形し、ベルト部などの変形
を伴うことがない。
リング現象の評価およびショルダーリブ表面の偏摩耗の
評価を行った。この結果を第4図に示す。
る。α=45゜、β=45゜、D1=D2、n=7.5%。
らタイヤ幅方向内側に接地幅Wに対する比率で種々変
更。
ショルダーリブが第3図(B)に示す断面形状をしてい
る。α=10゜、β=15゜、n=7.5%。ショルダー部に
最も近い主溝1の中心位置を接地端mからタイヤ幅方向
内側に接地幅Wに対する比率で種々変更。
(約100km/h)を行ったときのドライバーのフィーリン
グを10点として評価した。
ンによりタイヤを摩耗させ、その時点でのショルダーリ
ブとその他のリブにおける摩耗量の差を測定し、すべて
のタイヤ装着ポジションでの平均において判定した。
点線は本発明タイヤを、実線は従来タイヤをそれぞれ示
す。
心位置を接地端mから幅方向内側に接地幅Wの15%から
20%の範囲内の領域に位置せしめた場合に、偏摩耗を発
生させることなく轍ワンダリング現象を低減せしめるこ
とができる。
タイヤ踏面の接地端から幅方向内側に接地幅の15%〜20
%の範囲内に位置せしめ、ショルダーリブの両側面にそ
れぞれ傾斜面を形成すると共に、該傾斜面のタイヤ踏面
からの垂直距離D2を前記主溝の溝深さD1に対してD2/D1
≧0.5となし、タイヤ踏面に垂直な方向に対する主溝側
の傾斜面の傾斜角度αと接地端側の傾斜面の傾斜角度β
とに、25゜≦α≦45゜、25゜≦β≦70゜の関係を満足さ
せたために、耐摩耗性、操縦安定性の低下を伴うことな
しに轍ワンダリング現象を低減せしめることが可能とな
る。
の一例を示す子午線方向半断面説明図、第2図はその踏
面に形成されたトレッドパターンを示す平面視説明図、
第3図(A)は本発明の空気入りラジアルタイヤのショ
ルダーリブが走行時に轍に落ち込んだ場合のそのショル
ダーリブの動きを示す断面説明図、第3図(B)は従来
の空気入りラジアルタイヤのショルダーリブが走行時に
轍に落ち込んだ場合のそのショルダーリブの動きを示す
断面説明図、第4図は轍ワンダリング現象と主溝位置と
の関係図である。 1,2……主溝、3……ショルダーリブ、m……接地端、
W……接地幅。
Claims (1)
- 【請求項1】タイヤ踏面のショルダー部にタイヤ周方向
の主溝を設け、該主溝によってショルダーリブを区分し
てなるラジアルタイヤにおいて、前記主溝の溝中心をタ
イヤ踏面の接地端から幅方向内側に接地幅の15%〜20%
の範囲内に位置せしめ、前記ショルダーリブの両側面に
それぞれ傾斜面を形成すると共に、該傾斜面のタイヤ踏
面からの垂直距離D2を前記主溝の溝深さD1に対してD2/D
1≧0.5となし、タイヤ踏面に垂直な方向に対する主溝側
の傾斜面の傾斜角度αと接地端側の傾斜面の傾斜角度β
とに下記の関係を満足させたことを特徴とする空気入り
ラジアルタイヤ。 25゜≦α≦45゜ 25゜≦β≦70゜
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1045120A JP2816853B2 (ja) | 1989-02-28 | 1989-02-28 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1045120A JP2816853B2 (ja) | 1989-02-28 | 1989-02-28 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02225107A JPH02225107A (ja) | 1990-09-07 |
JP2816853B2 true JP2816853B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=12710413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1045120A Expired - Lifetime JP2816853B2 (ja) | 1989-02-28 | 1989-02-28 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2816853B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0422902B1 (en) * | 1989-10-12 | 1995-09-06 | Bridgestone Corporation | Pneumatic radial tires |
JP6204641B2 (ja) * | 2010-08-04 | 2017-09-27 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
-
1989
- 1989-02-28 JP JP1045120A patent/JP2816853B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02225107A (ja) | 1990-09-07 |
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