JP2808103B2 - 光記録再生方法 - Google Patents
光記録再生方法Info
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Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
I 発明の背景
技術分野
本発明は、光ディスク、特にCD(コンパクトディス
ク)対応DRAW(ダイレクト リード アフター ライ
ト)ないしCD−ROM(リード オンリー メモリー)対
向記録可能光ディスクを用いたCDフォーマットないしCD
−ROMフォーマット信号を記録する光記録再生方法に関
する。 先行技術とその問題点 オーディオ、特に音楽再生用として、コンパクトディ
スク(CD)が広く使用されだしている。 このCDは、通常ポリカーボネート等の透明樹脂製の基
体面に、EFMデジタルオーディオ信号(CDフォーマット
信号)情報を有するピット列を射出成形時形成し、この
上にAl等の反射用薄膜と保護膜とを設け、基体裏面側か
らレーザー光を照射して、ピット凹凸による反射率の変
化から、ピット列のCDフォーマット信号を読みとり、音
楽再生を行うものである。 このようなCDにはCD規格が設けられており、この規格
によれば、信号面内径45mmφ、信号面外径116mmφ、ピ
ット巾0.8μm、トラックピッチ1.6μmにて1.2〜1.4m/
secの一定の線速度で回転させて、63〜74分の最大再生
時間が得られなければならない。 しかし、このような従来の音楽再生用CDは、現在再生
専用であり、記録ができず、いわゆるDRAW機能(記録可
能機能)をもたず、編集等ができないという不都合があ
り、記録可能機能の付与が課題となっている。また各種
文書、データ、静止画等のフィルタにおいても、CD−RO
M対応ディスクが求められており、このCD−ROMへの記録
可能機能の付与が待望されている。 ところで、記録可能機能を有する光記録媒体として
は、Te系のカルコゲナイドを記録層とし、記録光により
結晶質−非晶質転移を生じて記録点を形成する相転移タ
イプのものや、Te系や有機系の膜に記録光を照射して、
照射部を融解、除去等してピットを形成するピット形成
タイプのものなど種々の提案や実用化がなされている。 しかし、一般の光記録媒体では、例えばTe系等では、
線速度を上げ、ピット間隙を広げてやらなければ、十分
な特性をもつ記録再生ができないという不都合があり、
遅い線速で高密度のCDやCD−ROMフォオーマット信号を
記録し、これを1.2〜1.4m/secの遅い線速度で再生する
と、良好な再生ができないという不都合がある。 II 発明の目的 本発明の目的はCDフォーマット信号やCD−ROMフォー
マット信号の記録を行うことができる記録可能型光ディ
スクを用いた光記録再生方法を提供することにある。 III 発明の開示 このような目的は下記の本発明によって達成される。 すなわち、本発明は、基体上に、シアニン色素または
フタロシアニン色素の塗膜を記録層として有する光ディ
スクを用い、 この光ディスクを定線速度で回転させながら記録光を
照射し、 記録層に長さ0.84〜3.6μm、間隙0.84〜3.6μmの記
録マーク列をトラックピッチ1.6μmにて形成してCDフ
ォーマット信号またはCD−ROMフォーマット信号の記録
を行い、 この光ディスクを1.2〜1.4m/secの定線速度で回転さ
せながら再生光を照射して再生を行う光記録再生方法で
ある。 IV 発明の具体的構成 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。 本発明の光ディスクは、ディスク状の樹脂材質の基体
上に記録層を有する。 基体サイズは、CD規格に従い外径120mmφ、内径15mm
φ、基体厚さ1.2mm、ディスク全厚3mm以下である。 用いる樹脂材質としては、アクリル樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ナイロン、エポキシ樹脂等のいずれであっ
てもよい。また、記録光(書き込み光)および再生光
(読み出し光)に対し実質的に透明(好ましくは透過率
80%以上)であることが好ましい。 このような基板の記録層形成面にはトラッキング用の
溝が形成されることが好ましい。 溝の深さは、λ/8n程度、特にλ/7n〜λ/12n(ここ
に、nは基板の屈曲率である)とされている。また、溝
の巾は、トラック程度とされる。 そして、この溝の凹部または凸部に位置する記録層を
記録トラック部として、書き込み光および読み出し光を
基板裏面側から照射することが好ましい。 このように構成することにより、書き込み感度と読み
出しのS/N比が向上し、しかもトラッキングの制御信号
は大きくなる。 本発明の記録層は、色素単独の塗膜からなる。 色素ないし色素組成物の塗膜を記録層として用いるこ
とにより、1.2〜1.4m/secの線速度において、長さ0.84
〜3.6μm、間隔0.84〜3.6μmのピット列(記録マーク
列)を高密度に記録するに際し、60分以上の最高再生時
間を得ることができる。 これに対し、従来の各種記録層では、このような記録
は不可能である。 用いる色素としては、書き込み光および読み出し光の
波長に応じ、これを有効に吸収するものである。この場
合、これらの光源としては、装置を小型できる点で、半
導体レーザーを用いることが好ましいので色素はシアニ
ン系、フタロシアニン系を用いる。 記録層の設層は、ケトン系、エステル系、エーテル
系、芳香族系、ハロゲン化アルキル系、アルコール系等
の溶媒を用いてスピンナーコート等の塗布を行えばよ
い。 このような記録層は、特に0.05〜0.1μmの厚さとす
ることが好ましい。 この記録層の厚さにより、前記のCDないしCD−ROMフ
ォーマット信号の記録が可能となる。 なお、記録層の塗布に際し、塗布溶液の粘度は0.5〜1
0cp、スピンナーの回転数は500〜1,000rpm程度とする。 このような記録層と基体との間には、塗布溶剤による
基体の損傷を防止するため各種下地層を形成することも
できる。 このような記録可能タイプの光ディスクを用いて光記
録を行うには、以下のようにすればよい。 記録は、通常、基体裏面側から行う。 記録は、通常、750〜850mmの半導体レーザーを用い
る。本発明では、記録パワーとして、2〜7mWの範囲で
可能であり、きわめて高感度である。 記録に際しては、ディスクを通常1.2〜1.4m/secの一
定線速度で回転させる。 そして、トラック巾0.8μm、トラックピッチ1.6μm
にて、長さ0.84〜3.6μm、間隔0.84〜3.6μmのピット
列をスパイラル状のトラックとして形成する。 このとき、EFM−CDフォーマット信号では、信号面の
内径50mmφ、外径116mmφにて、60分以上の記録が可能
となる。 再生は、上記定線速回転(1.2〜1.4m/sec)にて、半
導体レーザーによる反射光を検知して行えばよい。再生
パワーは、0.2〜0.7mW程度とする。 なお、記録に際しては、前述のトラッキング用の溝を
用いてトラッキング制御を行うことが好ましい。 V 発明の具体的効果 本発明によれば、CDないしCD−ROM対応の記録可能型
の光ディスクが実現し、音楽編集や、各種ファイルにき
わめて有利である。 VI 発明の具体的実施例 以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明をさらに
詳細に説明する。 実施例 1.2mm厚、外径120mmφ、内径15mmφのアクリル基板上
に、フォトポリマーを0.2μm厚に塗布し、これにスパ
ンターを押圧して紫外線硬化させ、外径116mmφ、内径4
5mmφの範囲に、0.8μm巾、0.07μm深さ、1.6μmの
ピッチのスパイラル状のトラッキング用の溝を形成し
た。 この上に、ヘキサデカフェニルチオ−Cu−フタロシア
ニンをジクロロエタン溶液にて塗布し、0.06μm厚の記
録層を形成した。 次いで、このディスク表面に0.3mmの空隙が存在する
ように保護膜を形成した。 このように作製した光ディスクを用い、線速度一定1.
3m/secにて、5mWの記録パワーで、EFM−CD信号を記録し
た。記録されたピット列は、長さ0.85〜3.12μm、間隙
0.85〜3.12μmである。 これにより、EFM−CDフォーマット信号を68分記録す
ることができた。 CDプレーヤー線速1.3m/secにて0.5mWの再生パワーで
再生したときの再生パターンを第1図に示す。 この場合、ピット長さおよびピット間隙により、再生
パターンは、第1図および第2図のように振幅変化す
る。この変化の度合B/A(第2図参照)を測定した結
果、0.65であった。 これに対し、市販のCDの再生パターンを第3図に示
す。記録時間は68分、B/Aは0.67であった。 すなわち、本発明の光ディスクは、市販CDに対し孫色
のないものである。 他方、前記において、記録層をTe蒸着膜にかえたとこ
ろ、1.3m/secの速度では、再生不能であった。 このTe膜を0.5mW、1.6m/secにて記録し、再生したと
きの再生パターンを第4図に示す。この場合B/Aは0.50
であった。 これから本発明の効果があきらかである。
ク)対応DRAW(ダイレクト リード アフター ライ
ト)ないしCD−ROM(リード オンリー メモリー)対
向記録可能光ディスクを用いたCDフォーマットないしCD
−ROMフォーマット信号を記録する光記録再生方法に関
する。 先行技術とその問題点 オーディオ、特に音楽再生用として、コンパクトディ
スク(CD)が広く使用されだしている。 このCDは、通常ポリカーボネート等の透明樹脂製の基
体面に、EFMデジタルオーディオ信号(CDフォーマット
信号)情報を有するピット列を射出成形時形成し、この
上にAl等の反射用薄膜と保護膜とを設け、基体裏面側か
らレーザー光を照射して、ピット凹凸による反射率の変
化から、ピット列のCDフォーマット信号を読みとり、音
楽再生を行うものである。 このようなCDにはCD規格が設けられており、この規格
によれば、信号面内径45mmφ、信号面外径116mmφ、ピ
ット巾0.8μm、トラックピッチ1.6μmにて1.2〜1.4m/
secの一定の線速度で回転させて、63〜74分の最大再生
時間が得られなければならない。 しかし、このような従来の音楽再生用CDは、現在再生
専用であり、記録ができず、いわゆるDRAW機能(記録可
能機能)をもたず、編集等ができないという不都合があ
り、記録可能機能の付与が課題となっている。また各種
文書、データ、静止画等のフィルタにおいても、CD−RO
M対応ディスクが求められており、このCD−ROMへの記録
可能機能の付与が待望されている。 ところで、記録可能機能を有する光記録媒体として
は、Te系のカルコゲナイドを記録層とし、記録光により
結晶質−非晶質転移を生じて記録点を形成する相転移タ
イプのものや、Te系や有機系の膜に記録光を照射して、
照射部を融解、除去等してピットを形成するピット形成
タイプのものなど種々の提案や実用化がなされている。 しかし、一般の光記録媒体では、例えばTe系等では、
線速度を上げ、ピット間隙を広げてやらなければ、十分
な特性をもつ記録再生ができないという不都合があり、
遅い線速で高密度のCDやCD−ROMフォオーマット信号を
記録し、これを1.2〜1.4m/secの遅い線速度で再生する
と、良好な再生ができないという不都合がある。 II 発明の目的 本発明の目的はCDフォーマット信号やCD−ROMフォー
マット信号の記録を行うことができる記録可能型光ディ
スクを用いた光記録再生方法を提供することにある。 III 発明の開示 このような目的は下記の本発明によって達成される。 すなわち、本発明は、基体上に、シアニン色素または
フタロシアニン色素の塗膜を記録層として有する光ディ
スクを用い、 この光ディスクを定線速度で回転させながら記録光を
照射し、 記録層に長さ0.84〜3.6μm、間隙0.84〜3.6μmの記
録マーク列をトラックピッチ1.6μmにて形成してCDフ
ォーマット信号またはCD−ROMフォーマット信号の記録
を行い、 この光ディスクを1.2〜1.4m/secの定線速度で回転さ
せながら再生光を照射して再生を行う光記録再生方法で
ある。 IV 発明の具体的構成 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。 本発明の光ディスクは、ディスク状の樹脂材質の基体
上に記録層を有する。 基体サイズは、CD規格に従い外径120mmφ、内径15mm
φ、基体厚さ1.2mm、ディスク全厚3mm以下である。 用いる樹脂材質としては、アクリル樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ナイロン、エポキシ樹脂等のいずれであっ
てもよい。また、記録光(書き込み光)および再生光
(読み出し光)に対し実質的に透明(好ましくは透過率
80%以上)であることが好ましい。 このような基板の記録層形成面にはトラッキング用の
溝が形成されることが好ましい。 溝の深さは、λ/8n程度、特にλ/7n〜λ/12n(ここ
に、nは基板の屈曲率である)とされている。また、溝
の巾は、トラック程度とされる。 そして、この溝の凹部または凸部に位置する記録層を
記録トラック部として、書き込み光および読み出し光を
基板裏面側から照射することが好ましい。 このように構成することにより、書き込み感度と読み
出しのS/N比が向上し、しかもトラッキングの制御信号
は大きくなる。 本発明の記録層は、色素単独の塗膜からなる。 色素ないし色素組成物の塗膜を記録層として用いるこ
とにより、1.2〜1.4m/secの線速度において、長さ0.84
〜3.6μm、間隔0.84〜3.6μmのピット列(記録マーク
列)を高密度に記録するに際し、60分以上の最高再生時
間を得ることができる。 これに対し、従来の各種記録層では、このような記録
は不可能である。 用いる色素としては、書き込み光および読み出し光の
波長に応じ、これを有効に吸収するものである。この場
合、これらの光源としては、装置を小型できる点で、半
導体レーザーを用いることが好ましいので色素はシアニ
ン系、フタロシアニン系を用いる。 記録層の設層は、ケトン系、エステル系、エーテル
系、芳香族系、ハロゲン化アルキル系、アルコール系等
の溶媒を用いてスピンナーコート等の塗布を行えばよ
い。 このような記録層は、特に0.05〜0.1μmの厚さとす
ることが好ましい。 この記録層の厚さにより、前記のCDないしCD−ROMフ
ォーマット信号の記録が可能となる。 なお、記録層の塗布に際し、塗布溶液の粘度は0.5〜1
0cp、スピンナーの回転数は500〜1,000rpm程度とする。 このような記録層と基体との間には、塗布溶剤による
基体の損傷を防止するため各種下地層を形成することも
できる。 このような記録可能タイプの光ディスクを用いて光記
録を行うには、以下のようにすればよい。 記録は、通常、基体裏面側から行う。 記録は、通常、750〜850mmの半導体レーザーを用い
る。本発明では、記録パワーとして、2〜7mWの範囲で
可能であり、きわめて高感度である。 記録に際しては、ディスクを通常1.2〜1.4m/secの一
定線速度で回転させる。 そして、トラック巾0.8μm、トラックピッチ1.6μm
にて、長さ0.84〜3.6μm、間隔0.84〜3.6μmのピット
列をスパイラル状のトラックとして形成する。 このとき、EFM−CDフォーマット信号では、信号面の
内径50mmφ、外径116mmφにて、60分以上の記録が可能
となる。 再生は、上記定線速回転(1.2〜1.4m/sec)にて、半
導体レーザーによる反射光を検知して行えばよい。再生
パワーは、0.2〜0.7mW程度とする。 なお、記録に際しては、前述のトラッキング用の溝を
用いてトラッキング制御を行うことが好ましい。 V 発明の具体的効果 本発明によれば、CDないしCD−ROM対応の記録可能型
の光ディスクが実現し、音楽編集や、各種ファイルにき
わめて有利である。 VI 発明の具体的実施例 以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明をさらに
詳細に説明する。 実施例 1.2mm厚、外径120mmφ、内径15mmφのアクリル基板上
に、フォトポリマーを0.2μm厚に塗布し、これにスパ
ンターを押圧して紫外線硬化させ、外径116mmφ、内径4
5mmφの範囲に、0.8μm巾、0.07μm深さ、1.6μmの
ピッチのスパイラル状のトラッキング用の溝を形成し
た。 この上に、ヘキサデカフェニルチオ−Cu−フタロシア
ニンをジクロロエタン溶液にて塗布し、0.06μm厚の記
録層を形成した。 次いで、このディスク表面に0.3mmの空隙が存在する
ように保護膜を形成した。 このように作製した光ディスクを用い、線速度一定1.
3m/secにて、5mWの記録パワーで、EFM−CD信号を記録し
た。記録されたピット列は、長さ0.85〜3.12μm、間隙
0.85〜3.12μmである。 これにより、EFM−CDフォーマット信号を68分記録す
ることができた。 CDプレーヤー線速1.3m/secにて0.5mWの再生パワーで
再生したときの再生パターンを第1図に示す。 この場合、ピット長さおよびピット間隙により、再生
パターンは、第1図および第2図のように振幅変化す
る。この変化の度合B/A(第2図参照)を測定した結
果、0.65であった。 これに対し、市販のCDの再生パターンを第3図に示
す。記録時間は68分、B/Aは0.67であった。 すなわち、本発明の光ディスクは、市販CDに対し孫色
のないものである。 他方、前記において、記録層をTe蒸着膜にかえたとこ
ろ、1.3m/secの速度では、再生不能であった。 このTe膜を0.5mW、1.6m/secにて記録し、再生したと
きの再生パターンを第4図に示す。この場合B/Aは0.50
であった。 これから本発明の効果があきらかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の光ディスクの信号再生パターンを示す
オシロ波形の図面代用写真であり、第2図は信号再生パ
ターンの評価を説明するための線図であり、第3図およ
び第4図は、それぞれ、市販のCDおよび比較用光ディス
クの信号再生パターンを示すオシロ波形の図面代用写真
である。
オシロ波形の図面代用写真であり、第2図は信号再生パ
ターンの評価を説明するための線図であり、第3図およ
び第4図は、それぞれ、市販のCDおよび比較用光ディス
クの信号再生パターンを示すオシロ波形の図面代用写真
である。
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フロントページの続き
(72)発明者 南波 憲良
東京都中央区日本橋1丁目13番1号 テ
イーデイーケイ株式会社内
(56)参考文献 特開 昭55−86787(JP,A)
特開 昭55−101140(JP,A)
特開 昭57−212636(JP,A)
特開 昭58−112791(JP,A)
特開 昭58−114989(JP,A)
日本オーディオ協会 JAS Jou
rnal ’85、2月号 別冊ナカミチ
(株) R&D 山田元明 「録音でき
るCD」P3〜7
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.基体上に、シアニン色素またはフタロシアニン色素
の塗膜を記録層として有する光ディスクを用い、 この光ディスクを定線速度で回転させながら記録光を照
射し、 記録層に長さ0.84〜3.6μm、間隙0.84〜3.6μmの記録
マーク列をトラックピッチ1.6μmにて形成してCDフォ
ーマット信号またはCD−ROMフォーマット信号の記録を
行い、 この光ディスクを1.2〜1.4m/secの定線速度で回転させ
ながら再生光を照射して再生を行う光記録再生方法。 2.記録時の線速度が1.2〜1.4m/secである特許請求の
範囲第1項の光記録再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60078764A JP2808103B2 (ja) | 1985-04-13 | 1985-04-13 | 光記録再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60078764A JP2808103B2 (ja) | 1985-04-13 | 1985-04-13 | 光記録再生方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61237239A JPS61237239A (ja) | 1986-10-22 |
JP2808103B2 true JP2808103B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=13670966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60078764A Expired - Lifetime JP2808103B2 (ja) | 1985-04-13 | 1985-04-13 | 光記録再生方法 |
Country Status (1)
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-
1985
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日本オーディオ協会 JAS Journal ’85、2月号 別冊ナカミチ(株) R&D 山田元明 「録音できるCD」P3〜7 |
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JPS61237239A (ja) | 1986-10-22 |
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