JP2785902B2 - 電池用缶の形成材料および該形成材料を用いた電池缶 - Google Patents
電池用缶の形成材料および該形成材料を用いた電池缶Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
- Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、DI(Drawing and I
roning)絞り加工した電池用缶の形成材料、該形成材料
で形成された電池用缶に関するものである。
roning)絞り加工した電池用缶の形成材料、該形成材料
で形成された電池用缶に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、一端閉鎖面と、他端開口部を有す
る円筒形状の電池用缶を製造する方法として、図5に示
すような、DI絞り加工方法が近時開発されている。こ
のDI絞り加工方法はシート鋼板Sから基材Mを打ち抜
く際に、底壁M−1と周壁M−2とを有する浅底円筒形
状のカップとして絞りながら打ち抜き、このカップを次
の一工程の深絞り加工で所要の深さと径を有する円筒形
状に加工するものである。
る円筒形状の電池用缶を製造する方法として、図5に示
すような、DI絞り加工方法が近時開発されている。こ
のDI絞り加工方法はシート鋼板Sから基材Mを打ち抜
く際に、底壁M−1と周壁M−2とを有する浅底円筒形
状のカップとして絞りながら打ち抜き、このカップを次
の一工程の深絞り加工で所要の深さと径を有する円筒形
状に加工するものである。
【0003】上記DI絞り加工を用いる場合、カップを
深絞りする工程で、周壁のみを引き伸ばし加工するた
め、例えば、底壁の板厚0.4mmで、 周壁の板厚を0.
15mmまで絞ることが可能で、板厚に対するしごき率
(減少率)は従来の2倍強とすることが出来る。このよう
に、周壁を薄肉とすると中空部の容積が大となり、充填
剤が増加して電池特性を向上させることが出来る。ま
た、加工工程が缶形成材料となるシート鋼板からカップ
を打ち抜く一工程のカッピング工程と、絞り加工するD
I工程の一工程との合計二工程のみで良いため、加工工
程の大幅な減少、それに伴う製造コストの低減を図るこ
とが出来る。
深絞りする工程で、周壁のみを引き伸ばし加工するた
め、例えば、底壁の板厚0.4mmで、 周壁の板厚を0.
15mmまで絞ることが可能で、板厚に対するしごき率
(減少率)は従来の2倍強とすることが出来る。このよう
に、周壁を薄肉とすると中空部の容積が大となり、充填
剤が増加して電池特性を向上させることが出来る。ま
た、加工工程が缶形成材料となるシート鋼板からカップ
を打ち抜く一工程のカッピング工程と、絞り加工するD
I工程の一工程との合計二工程のみで良いため、加工工
程の大幅な減少、それに伴う製造コストの低減を図るこ
とが出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記D
I絞り加工方法を用いる場合、カッピング工程及びDI
工程において、缶形成材の縦方向、横方向及び斜め方向
の伸び率が一定でない場合、及び板厚が均一でない場合
には、図6に示すように、円筒部開口端に5mm程度の
大きな高低差が生じる所謂イヤリング(耳高低差)が発
生しやすい。このイヤリングはカッピング工程で発生
し、DI工程でさらに助長される。
I絞り加工方法を用いる場合、カッピング工程及びDI
工程において、缶形成材の縦方向、横方向及び斜め方向
の伸び率が一定でない場合、及び板厚が均一でない場合
には、図6に示すように、円筒部開口端に5mm程度の
大きな高低差が生じる所謂イヤリング(耳高低差)が発
生しやすい。このイヤリングはカッピング工程で発生
し、DI工程でさらに助長される。
【0005】具体的には、図7に示す鋼板において、圧
延方向(縦方向X)に一様な伸び限度以下のひずみを与
えた時、板幅をWx0,Wx、板厚をtx0,txとすると、上
記圧延方向Xの力に対する変形の異方性(ランクホード
値rx)は下記の式(1)により表される。
延方向(縦方向X)に一様な伸び限度以下のひずみを与
えた時、板幅をWx0,Wx、板厚をtx0,txとすると、上
記圧延方向Xの力に対する変形の異方性(ランクホード
値rx)は下記の式(1)により表される。
【0006】 rx=ln(Wx/Wx0)/ln(tx/txo)…(1)
【0007】横方向Yの力や縦方向Xと45度の角度を
なす斜め方向Zの力についてのランクホード値ry,rz
も上記式(1)と同様に表され、縦方向X、横方向Y及
び斜め方向Zの間での異方性(面内異方性△r)は下記
の式(2)で表される。 △r=(rx+ry)/2−rz…(2)
なす斜め方向Zの力についてのランクホード値ry,rz
も上記式(1)と同様に表され、縦方向X、横方向Y及
び斜め方向Zの間での異方性(面内異方性△r)は下記
の式(2)で表される。 △r=(rx+ry)/2−rz…(2)
【0008】本出願人の実験より、上記ランクホード値
rと面内異方性△rによりイヤリング発生率が異なるこ
とを見いだした。即ち、上記各ランクホード値rは所要
値以上でなければイヤリングが発生しやすく、かつ、上
記△rは(+)でも(−)でも、その絶対値が大きくな
ればイヤリング発生率が高くなり、円筒部開口端に90
度間隔をあけて突出した山部が発生し所謂4つ耳とな
る。絶対値が(+)側になるとX方向に対して0度と9
0度に4つ耳が発生し、絶対値が(−)側になるとX方
向に対して45度に4つ耳が発生し、絶対値が0に近づ
く程、6つ耳となりイヤリングの発生は押さえられてい
る。
rと面内異方性△rによりイヤリング発生率が異なるこ
とを見いだした。即ち、上記各ランクホード値rは所要
値以上でなければイヤリングが発生しやすく、かつ、上
記△rは(+)でも(−)でも、その絶対値が大きくな
ればイヤリング発生率が高くなり、円筒部開口端に90
度間隔をあけて突出した山部が発生し所謂4つ耳とな
る。絶対値が(+)側になるとX方向に対して0度と9
0度に4つ耳が発生し、絶対値が(−)側になるとX方
向に対して45度に4つ耳が発生し、絶対値が0に近づ
く程、6つ耳となりイヤリングの発生は押さえられてい
る。
【0009】上記イヤリングが発生した際、上記図6に
示すように、イヤリングの最高位置がA点で、最低位置
がB点であり、必要な電池用缶とするための位置がC点
である場合、最低位置のB点でカットしなければならな
いが、B点はC点より下方で電池用缶の長さとしては不
足することになる。上記した所要長さより短い部分が生
じないようにするため、円筒部の長さが長くなるように
絞り、最低位置のB点をC点より上げるようにすると、
今度はC点と最高位置のA点との差が大きくなり、材料
が無駄になる欠点がある。
示すように、イヤリングの最高位置がA点で、最低位置
がB点であり、必要な電池用缶とするための位置がC点
である場合、最低位置のB点でカットしなければならな
いが、B点はC点より下方で電池用缶の長さとしては不
足することになる。上記した所要長さより短い部分が生
じないようにするため、円筒部の長さが長くなるように
絞り、最低位置のB点をC点より上げるようにすると、
今度はC点と最高位置のA点との差が大きくなり、材料
が無駄になる欠点がある。
【0010】上記した問題はイヤリングの発生を防止で
きれば解消できるが、 イヤリング発生防止のためには、
缶形成材料の長さ方向(圧延方向)である縦方向、幅方
向の横方向及び斜め方向の各ランクホード値rを一定以
上で、これらランクホード値の差である面内異方性△r
を0に近づけることが必要であるが、極めて困難であっ
た。
きれば解消できるが、 イヤリング発生防止のためには、
缶形成材料の長さ方向(圧延方向)である縦方向、幅方
向の横方向及び斜め方向の各ランクホード値rを一定以
上で、これらランクホード値の差である面内異方性△r
を0に近づけることが必要であるが、極めて困難であっ
た。
【0011】また、DI絞り加工で電池用缶に形成する
場合、材料の延性が十分でないと、底壁と周壁との曲げ
部分において、クラックが発生しやすく、クラックが生
じると耐食性が悪化する問題があった。
場合、材料の延性が十分でないと、底壁と周壁との曲げ
部分において、クラックが発生しやすく、クラックが生
じると耐食性が悪化する問題があった。
【0012】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、電池用缶の材料となるメッキ鋼板の延性を良好と
してクラック発生の防止、それに伴う耐食性の向上を図
ると共に、缶材料となるメッキ鋼板の縦方向、横方向及
び斜め方向のランクホード値rを所要以上とすると共
に、ランクホード値の差△rを0に近づけて、DI絞り
加工時に、 開口部端面でのイヤリングが発生しないよう
にすることを目的としている。
ので、電池用缶の材料となるメッキ鋼板の延性を良好と
してクラック発生の防止、それに伴う耐食性の向上を図
ると共に、缶材料となるメッキ鋼板の縦方向、横方向及
び斜め方向のランクホード値rを所要以上とすると共
に、ランクホード値の差△rを0に近づけて、DI絞り
加工時に、 開口部端面でのイヤリングが発生しないよう
にすることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、一端開
口の円筒形状の電池用缶をDI(Drawing and Ironin
g)絞り加工で形成するために用いる形成材料であって、
Fe鋼板の表裏両面に、粒状組織のニッケルメッキ層を
備えていることを特徴とする電池用缶の形成材料を提供
するものである。上記Fe鋼板は炭素含有量が少ない低
炭素材である程、絞り加工性の点より好ましい。
口の円筒形状の電池用缶をDI(Drawing and Ironin
g)絞り加工で形成するために用いる形成材料であって、
Fe鋼板の表裏両面に、粒状組織のニッケルメッキ層を
備えていることを特徴とする電池用缶の形成材料を提供
するものである。上記Fe鋼板は炭素含有量が少ない低
炭素材である程、絞り加工性の点より好ましい。
【0014】上記ニッケルメッキ層を備えたFe鋼板
は、その縦方向、横方向および斜め方向のランクホード
値rx,ry、rzの差△rが±0.15以下としてい
る。 また、上記縦方向、横方向および斜め方向のラン
クホード値(rx,ry、rz)の平均値を1.2以上と
している。さらに、上記Fe鋼板とニッケルメッキ層の
間に、Fe−Ni拡散層を備えていることが好ましい。
は、その縦方向、横方向および斜め方向のランクホード
値rx,ry、rzの差△rが±0.15以下としてい
る。 また、上記縦方向、横方向および斜め方向のラン
クホード値(rx,ry、rz)の平均値を1.2以上と
している。さらに、上記Fe鋼板とニッケルメッキ層の
間に、Fe−Ni拡散層を備えていることが好ましい。
【0015】本発明は、また、請求項5で、上記形成材
料を用いて形成された電池用缶を提供している。
料を用いて形成された電池用缶を提供している。
【0016】さらに、上記電池缶形成材料は、未焼鈍冷
延鋼板の表裏両面に、ニッケルメッキを施した後、焼鈍
を行って、上記ニッケルメッキ層の針状(金属)組織を
粒状(金属)組織に変態化させると同時に、冷延鋼板の
上記メッキ層の間にFe−Ni拡散層を形成し、かつ、
Feの金属組織を粒状組織としている。
延鋼板の表裏両面に、ニッケルメッキを施した後、焼鈍
を行って、上記ニッケルメッキ層の針状(金属)組織を
粒状(金属)組織に変態化させると同時に、冷延鋼板の
上記メッキ層の間にFe−Ni拡散層を形成し、かつ、
Feの金属組織を粒状組織としている。
【0017】上記方法において、ニッケルメッキ層は、
2μm〜5μmの厚さで施した後、焼鈍を600℃〜9
00℃で0.5分〜2分行うことが好ましい。さらに、
上記焼鈍後に、0.5〜2.0%の調質圧延を行い、連続
焼鈍で再結晶化して生成した粒状組織を細粒化して靭性
を高めていることが好ましい。
2μm〜5μmの厚さで施した後、焼鈍を600℃〜9
00℃で0.5分〜2分行うことが好ましい。さらに、
上記焼鈍後に、0.5〜2.0%の調質圧延を行い、連続
焼鈍で再結晶化して生成した粒状組織を細粒化して靭性
を高めていることが好ましい。
【0018】
【作用】上記未焼鈍冷延鋼板にニッケルメッキを施す
と、Fe鋼板の表裏両面に電積溶着される軟質ニッケル
メッキの金属組織は針状組織となっており、このままで
は延性が悪く、曲げ加工時に曲げ部分にクラックが入り
耐食性が悪い。これに対して、メッキ後に連続焼鈍をお
こなって針状組織を粒状組織に変態化させていることに
より、延性が向上し、加工時に曲げ部分にクラックが入
らず、耐食性を向上させることができる。
と、Fe鋼板の表裏両面に電積溶着される軟質ニッケル
メッキの金属組織は針状組織となっており、このままで
は延性が悪く、曲げ加工時に曲げ部分にクラックが入り
耐食性が悪い。これに対して、メッキ後に連続焼鈍をお
こなって針状組織を粒状組織に変態化させていることに
より、延性が向上し、加工時に曲げ部分にクラックが入
らず、耐食性を向上させることができる。
【0019】さらに、上記メッキ後の連続焼鈍で、鋼板
とメッキ層の間にFe−Ni拡散層が形成されると共
に、Fe金属組織が再結晶して粒状組織ができる。この
ように再結晶で金属組織が粒状組織になると、上記ラン
クホード値rが平均1.2以上で、ランクホード値rの
差である面内異方性△rを±0.15以下として、イヤ
リングの発生を大幅に低減でき、 円筒部開口端の高さを
略均一にする事が出来る。
とメッキ層の間にFe−Ni拡散層が形成されると共
に、Fe金属組織が再結晶して粒状組織ができる。この
ように再結晶で金属組織が粒状組織になると、上記ラン
クホード値rが平均1.2以上で、ランクホード値rの
差である面内異方性△rを±0.15以下として、イヤ
リングの発生を大幅に低減でき、 円筒部開口端の高さを
略均一にする事が出来る。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により詳細
に説明する。図1及び図2は本発明に係る形成材料であ
るニッケルメッキ鋼板から形成した電池用缶1を示し、
底壁2及び周壁3を備えた上端開口の深底円筒形状であ
る。この缶1の底壁2にプラス側接点2aを形成してお
り、底壁2と周壁3に囲繞された中空部に充填剤(図示
せず)を充填した後、 上端開口にマイナス側接点を形成
した蓋(図示せず)を被せて固着し、 電池を組み立てて
いる。尚、上記プラス側接点及びマイナス側接点は底壁
側及び開口側に取り付ける蓋のいずれの側に設けても良
い。
に説明する。図1及び図2は本発明に係る形成材料であ
るニッケルメッキ鋼板から形成した電池用缶1を示し、
底壁2及び周壁3を備えた上端開口の深底円筒形状であ
る。この缶1の底壁2にプラス側接点2aを形成してお
り、底壁2と周壁3に囲繞された中空部に充填剤(図示
せず)を充填した後、 上端開口にマイナス側接点を形成
した蓋(図示せず)を被せて固着し、 電池を組み立てて
いる。尚、上記プラス側接点及びマイナス側接点は底壁
側及び開口側に取り付ける蓋のいずれの側に設けても良
い。
【0021】上記電池用缶1を形成するためのニッケル
メッキ鋼板は図3に示す順序で製造している。即ち、第
1ステップとして、未焼鈍冷延鋼板の表裏両面に2μm
〜5μmの厚さでニッケルメッキ層を電気メッキにより
設ける。第2ステップで、ガス雰囲気中で、600℃〜
900℃で0.5分〜2.0分の間連続焼鈍を行う。尚、
上記温度及び時間は第1ステップで施すニッケルメッキ
層の厚さが薄い程、温度を低くすると共に時間を短くし
ている一方、厚さが厚くなる程、温度を高くすると共に
時間を長くしている。この焼鈍により、第1ステップで
未焼鈍冷延鋼板5の表面に電積溶着したニッケルメッキ
層の金属組織全体を図4(A)に示す針状組織より図4
(B)に示す粒状組織へと変態化させる。同時に、鋼板
5とメッキ層の間のFe−Ni拡散層を形成すると共
に、鋼板5を再結晶して金属組織を粒状とする。第3ス
テップで、調質圧延を圧延率0.5〜2.0%で行う。
メッキ鋼板は図3に示す順序で製造している。即ち、第
1ステップとして、未焼鈍冷延鋼板の表裏両面に2μm
〜5μmの厚さでニッケルメッキ層を電気メッキにより
設ける。第2ステップで、ガス雰囲気中で、600℃〜
900℃で0.5分〜2.0分の間連続焼鈍を行う。尚、
上記温度及び時間は第1ステップで施すニッケルメッキ
層の厚さが薄い程、温度を低くすると共に時間を短くし
ている一方、厚さが厚くなる程、温度を高くすると共に
時間を長くしている。この焼鈍により、第1ステップで
未焼鈍冷延鋼板5の表面に電積溶着したニッケルメッキ
層の金属組織全体を図4(A)に示す針状組織より図4
(B)に示す粒状組織へと変態化させる。同時に、鋼板
5とメッキ層の間のFe−Ni拡散層を形成すると共
に、鋼板5を再結晶して金属組織を粒状とする。第3ス
テップで、調質圧延を圧延率0.5〜2.0%で行う。
【0022】上記第1ステップから第3ステップで電池
用缶の形成材料10が製造され、該電池用缶の形成材料
は前記図2の断面図に示すように、鋼板からなる基板1
1の両側にFe−Ni拡散層12A,12Bと、粒状組
織を有するニッケルメッキ層13A,13Bを有する。
上記ニッケルメッキ鋼板からなる缶形成材料10を、次
に、前記図5に示すDI絞り方法により図1及び図2に
示す形状の電池用缶1として成形加工している。
用缶の形成材料10が製造され、該電池用缶の形成材料
は前記図2の断面図に示すように、鋼板からなる基板1
1の両側にFe−Ni拡散層12A,12Bと、粒状組
織を有するニッケルメッキ層13A,13Bを有する。
上記ニッケルメッキ鋼板からなる缶形成材料10を、次
に、前記図5に示すDI絞り方法により図1及び図2に
示す形状の電池用缶1として成形加工している。
【0023】上記DI絞り加工時において、重要なこと
は、上記第2ステップの焼鈍でニッケルメッキ層の金属
組織を図4(A)に示す針状組織より、図4(B)に示
す粒状金属組織としている点である。上記のように、ニ
ッケルメッキ層の針状組織を粒状組織とすると、ニッケ
ルメッキ層の延性が良好となり、電池用缶への加工時に
曲げ部分にクラックが発生しにくくなり、耐食性を向上
させることができる。また、基板11の金属組織を粒状
組織とすることにより、前記図7に示す圧延鋼板の縦方
向(圧延方向)X、横方向Y、斜め方向Zの各ランクホ
ード値rx,ry,rzが平均1.2以上、 かつ、これらラ
ンクホード値rの差である面内異方性△rを±0.15
以下とする事が出来る。
は、上記第2ステップの焼鈍でニッケルメッキ層の金属
組織を図4(A)に示す針状組織より、図4(B)に示
す粒状金属組織としている点である。上記のように、ニ
ッケルメッキ層の針状組織を粒状組織とすると、ニッケ
ルメッキ層の延性が良好となり、電池用缶への加工時に
曲げ部分にクラックが発生しにくくなり、耐食性を向上
させることができる。また、基板11の金属組織を粒状
組織とすることにより、前記図7に示す圧延鋼板の縦方
向(圧延方向)X、横方向Y、斜め方向Zの各ランクホ
ード値rx,ry,rzが平均1.2以上、 かつ、これらラ
ンクホード値rの差である面内異方性△rを±0.15
以下とする事が出来る。
【0024】尚、上記第2ステップの連続焼鈍におい
て、高温にて長時間焼鈍を行った場合、金属組織が急激
に生長し、表層部の金属組織が粗大粒(ミックスグレー
ン)となり、内部と表層部との差が生じることがある。
そのため、上記連続焼鈍では、ニッケルメッキ層では針
状金属組織が粒状金属組織へと変態化するが、鋼板のF
eでは金属組織が生長して粗大粒とならないように、加
熱温度と加熱時間とを上記したように600℃〜900
℃の範囲で0.5〜2.0分の非常に短い時間範囲に限定
し、かつ、2μm〜5μmのニッケルメッキ層の厚さに
応じて、上記範囲内で加熱温度と加熱時間を設定してい
る。このように設定して連続焼鈍を行うと、ニッケルメ
ッキ層の針状金属組織を直径が略1μm〜5μmの粒状
組織に変態化させることができる。
て、高温にて長時間焼鈍を行った場合、金属組織が急激
に生長し、表層部の金属組織が粗大粒(ミックスグレー
ン)となり、内部と表層部との差が生じることがある。
そのため、上記連続焼鈍では、ニッケルメッキ層では針
状金属組織が粒状金属組織へと変態化するが、鋼板のF
eでは金属組織が生長して粗大粒とならないように、加
熱温度と加熱時間とを上記したように600℃〜900
℃の範囲で0.5〜2.0分の非常に短い時間範囲に限定
し、かつ、2μm〜5μmのニッケルメッキ層の厚さに
応じて、上記範囲内で加熱温度と加熱時間を設定してい
る。このように設定して連続焼鈍を行うと、ニッケルメ
ッキ層の針状金属組織を直径が略1μm〜5μmの粒状
組織に変態化させることができる。
【0025】さらに、上記第2ステップの連続焼鈍後
に、第3ステップで0.5〜2.0%の調質圧延を行うこ
とにより、粒状金属組織の結晶粒は、表面側及び内部側
のいずれにおいても、JIS−G−0552に規定され
る粒度No.9程度の小さい結晶粒となるようにしてい
る。
に、第3ステップで0.5〜2.0%の調質圧延を行うこ
とにより、粒状金属組織の結晶粒は、表面側及び内部側
のいずれにおいても、JIS−G−0552に規定され
る粒度No.9程度の小さい結晶粒となるようにしてい
る。
【0026】このように、上記工程で製造されたニッケ
ルメッキ鋼板10では、そのニッケルメッキ層13A,
13Bの金属組織は粒状組織となっており、しかも、基
板11の表層部と内部との粒径が略均一で、小さい粒で
あるため、縦方向X、横方向Y及び斜め方向Zの伸び、
即ち、X方向の幅変形度/X方向の板厚変形度、Y方向
の幅変形度/Y方向の板厚変形度、Z方向の幅変形度/
Z方向の板厚変形度である各ランクホード値rx,ry,
rzを平均1.2以上と高くでき、しかも、これらランク
ホード値rの差である面内異方性△rを±0.15以下
と0に近づける事が出来る。このように、面内異方性△
rを小さく出来ることにより、絞り加工時に円筒缶の開
口端にイヤリングの発生するのを防止でき、絞り性を良
好とすることができる。
ルメッキ鋼板10では、そのニッケルメッキ層13A,
13Bの金属組織は粒状組織となっており、しかも、基
板11の表層部と内部との粒径が略均一で、小さい粒で
あるため、縦方向X、横方向Y及び斜め方向Zの伸び、
即ち、X方向の幅変形度/X方向の板厚変形度、Y方向
の幅変形度/Y方向の板厚変形度、Z方向の幅変形度/
Z方向の板厚変形度である各ランクホード値rx,ry,
rzを平均1.2以上と高くでき、しかも、これらランク
ホード値rの差である面内異方性△rを±0.15以下
と0に近づける事が出来る。このように、面内異方性△
rを小さく出来ることにより、絞り加工時に円筒缶の開
口端にイヤリングの発生するのを防止でき、絞り性を良
好とすることができる。
【0027】また、焼鈍により粒状組織に変態化したニ
ッケルメッキ層13A,13Bは延性がすぐれ、よっ
て、加工時に曲げ部分にクラックが入りにくく、耐食性
が優れていることが、下記の実験データから実証され
た。
ッケルメッキ層13A,13Bは延性がすぐれ、よっ
て、加工時に曲げ部分にクラックが入りにくく、耐食性
が優れていることが、下記の実験データから実証され
た。
【0028】
【実験例1】電積されたニッケルメッキ層の金属組織及
び伸びが、焼鈍するとどのように変化するかを測定し
た。尚、未焼鈍冷延鋼板にニッケルメッキを施した後に
焼鈍を行っても、ニッケルメッキ層のみの金属組織及び
機械特性を観察及び測定することが困難であるため、ニ
ッケルメッキ層のみに相当するニッケル箔を用いて焼鈍
し、その金属組織を観察するとともに、機械特性を測定
した。即ち、ニッケル箔(電積)49μm〜54μm
(縦方向250mm、横方向250mm、厚さ50μ
m)を、縦方向300mm、横方向300mm、高さ2
50mmの実験炉に入れ、水素75%、窒素25%のガ
ス雰囲気中で、加熱温度650℃、加熱時間1分で、焼
鈍を行った。
び伸びが、焼鈍するとどのように変化するかを測定し
た。尚、未焼鈍冷延鋼板にニッケルメッキを施した後に
焼鈍を行っても、ニッケルメッキ層のみの金属組織及び
機械特性を観察及び測定することが困難であるため、ニ
ッケルメッキ層のみに相当するニッケル箔を用いて焼鈍
し、その金属組織を観察するとともに、機械特性を測定
した。即ち、ニッケル箔(電積)49μm〜54μm
(縦方向250mm、横方向250mm、厚さ50μ
m)を、縦方向300mm、横方向300mm、高さ2
50mmの実験炉に入れ、水素75%、窒素25%のガ
ス雰囲気中で、加熱温度650℃、加熱時間1分で、焼
鈍を行った。
【0029】上記実験結果は下記の表1に示す通り、焼
鈍により、引張力(T.S)は低く、伸び(EL.)は大
きくなり、金属組織は粒状組織となっていた。
鈍により、引張力(T.S)は低く、伸び(EL.)は大
きくなり、金属組織は粒状組織となっていた。
【0030】
【表1】 T.S(kgf/mm) EL.(%) 組織 焼鈍前 55.6 7 針状金属組織 焼鈍後 30.9 14 粒状金属組織(1〜5μm)
【0031】
【実験例2】上記実施例のニッケルメッキ鋼板を製造し
て、その引張力、伸び、ニッケルメッキ層の金属組織、
及び曲げ面の耐食性テストをJIS規格(JIS−Z−
2371)に準ずる塩水噴霧テストで測定した。未焼鈍
冷延鋼板の表裏両面に3.5μmの厚さでニッケルメッ
キを施した後、650℃で1分間連続焼鈍してニッケル
メッキ鋼板を製造した。上記ニッケルメッキ鋼板の引張
力、伸び、表面硬度(HV)、ニッケルメッキ層の金属
組織は下記の表2の示す通りであった。また、上記ニッ
ケルメッキ鋼板を90度(R1)に曲折し、該曲折部の
曲げ面に塩水を噴霧して上記JIS規格に基づき、限界
時間を測定した。
て、その引張力、伸び、ニッケルメッキ層の金属組織、
及び曲げ面の耐食性テストをJIS規格(JIS−Z−
2371)に準ずる塩水噴霧テストで測定した。未焼鈍
冷延鋼板の表裏両面に3.5μmの厚さでニッケルメッ
キを施した後、650℃で1分間連続焼鈍してニッケル
メッキ鋼板を製造した。上記ニッケルメッキ鋼板の引張
力、伸び、表面硬度(HV)、ニッケルメッキ層の金属
組織は下記の表2の示す通りであった。また、上記ニッ
ケルメッキ鋼板を90度(R1)に曲折し、該曲折部の
曲げ面に塩水を噴霧して上記JIS規格に基づき、限界
時間を測定した。
【0032】
【表2】 T.S EL. HV 組織 塩水噴霧時間 r △r 焼鈍前 76 3 200 針状 1時間 1.0 +0.2焼鈍後 33 39 105 粒状 8時間 1.3 +0.005 *HV(荷重1kg) *r ランクホード値 *△r 面内異方性
【0033】上記表2に示すように、ニッケルメッキ層
を焼鈍して粒状組織とすることにより、焼鈍前と比較し
て、即ち、焼鈍しないものと比較して、限界時間を8倍
とすることができ、高耐食性を備えていることが確認さ
れた。
を焼鈍して粒状組織とすることにより、焼鈍前と比較し
て、即ち、焼鈍しないものと比較して、限界時間を8倍
とすることができ、高耐食性を備えていることが確認さ
れた。
【0034】また、第2ステップの連続焼鈍に代えてバ
ッチ焼鈍を用いても良いが、ニッケルメッキを施した鋼
板がコイル状である場合は、連続焼鈍の方が好ましい。
さらに、上記構造のニッケルメッキ鋼板からDI絞り加
工で電池用缶を成形した後、その内周面に導電性材をコ
ーティングして、電池特性を高めることが好ましい。
ッチ焼鈍を用いても良いが、ニッケルメッキを施した鋼
板がコイル状である場合は、連続焼鈍の方が好ましい。
さらに、上記構造のニッケルメッキ鋼板からDI絞り加
工で電池用缶を成形した後、その内周面に導電性材をコ
ーティングして、電池特性を高めることが好ましい。
【0035】尚、本発明は上記実施例に限定されず、第
3ステップの調質圧延工程の後、絞り加工で外面側とな
る面に硬質ニッケルメッキあるいは光沢ニッケルメッキ
を施して、耐食性及び外観性をさらに向上させてもよ
い。
3ステップの調質圧延工程の後、絞り加工で外面側とな
る面に硬質ニッケルメッキあるいは光沢ニッケルメッキ
を施して、耐食性及び外観性をさらに向上させてもよ
い。
【0036】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
では、ニッケルメッキ鋼板をDI絞り加工で上端開口の
円筒形状の電池用缶とする形成材料において、表裏両面
のニッケルメッキ層の金属組織を一定の粒状組織として
いるため、延性を高めて加工時に曲げ部分におけるクラ
ックの発生を低減することができる。このように、クラ
ックの発生を低減することにより耐食性を高めることが
できる。
では、ニッケルメッキ鋼板をDI絞り加工で上端開口の
円筒形状の電池用缶とする形成材料において、表裏両面
のニッケルメッキ層の金属組織を一定の粒状組織として
いるため、延性を高めて加工時に曲げ部分におけるクラ
ックの発生を低減することができる。このように、クラ
ックの発生を低減することにより耐食性を高めることが
できる。
【0037】さらに、メッキ後の連続焼鈍により、鋼板
の金属組織が粒状組織となり、よって、縦方向、横方向
及び斜め方向の伸びを所要値以上の大きなものとするこ
とができると共に、これら各方向への伸びの差を一定値
以下にしているため、DI絞り加工時に加工性が良好と
なるとともに、開口端縁にイヤリングが発生するのを防
止できる。よって、材料の歩留まりを良くして、コスト
ダウンを図ることが出来る。
の金属組織が粒状組織となり、よって、縦方向、横方向
及び斜め方向の伸びを所要値以上の大きなものとするこ
とができると共に、これら各方向への伸びの差を一定値
以下にしているため、DI絞り加工時に加工性が良好と
なるとともに、開口端縁にイヤリングが発生するのを防
止できる。よって、材料の歩留まりを良くして、コスト
ダウンを図ることが出来る。
【図1】 本発明に係わる電池用缶の正面図である。
【図2】 図1の一部拡大断面図である。
【図3】 本発明に係わる電池用缶の形成材料の製造方
法を示すフローチャートである。
法を示すフローチャートである。
【図4】 (A)は焼鈍前のニッケルメッキ層の針状組
織を示す概略断面図、(B)は焼鈍後のニッケルメッキ
層の粒状組織を示す概略断面図である。
織を示す概略断面図、(B)は焼鈍後のニッケルメッキ
層の粒状組織を示す概略断面図である。
【図5】 DI絞り方法による電池用缶の製造方法を示
す図面である。
す図面である。
【図6】 DI絞り方法により缶を製造した場合の問題
点を示す斜視図である。
点を示す斜視図である。
【図7】 電池用缶の材料における伸び方向を示す図面
である。
である。
1 電池用缶 2 底壁 3 周壁 11 基板 12A,12B FeーNi拡散層 13A,13B ニッケルメッキ層 10 電池用缶の形成材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−2104(JP,A) 特開 平2−129395(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C25D 5/00 - 7/12 C23C 10/28 H01M 2/02
Claims (5)
- 【請求項1】 一端開口の円筒形状の電池用缶をDI
(Drawing and Iron−ing)絞り加工で形成するために
用いる形成材料であって、 Fe鋼板の表裏両面に、粒状組織のニッケルメッキ層を
備え、該ニッケルメッキ層を備えたFe鋼板は、その縦
方向、横方向および斜め方向のランクホード値rx,
ry、rzの差△rが±0.15以下であることを特徴と
する電池用缶の形成材料。 - 【請求項2】 一端開口の円筒形状の電池用缶をDI
(Drawing and Iron−ing)絞り加工で形成するために
用いる形成材料であって、 Fe鋼板の表裏両面に、粒状組織のニッケルメッキ層を
備え、該ニッケルメッキ層を備えたFe鋼板は、縦方
向、横方向および斜め方向のランクホード値(rx,
ry、rz)の平均値が1.2以上であることを特徴とす
る電池用缶の形成材料。 - 【請求項3】 一端開口の円筒形状の電池用缶をDI
(Drawing and Iron−ing)絞り加工で形成するために
用いる形成材料であって、 Fe鋼板の表裏両面に、粒状組織のニッケルメッキ層を
備え、該ニッケルメッキ層を備えたFe鋼板は、その縦
方向、横方向および斜め方向のランクホード値rx,
ry、rzの差△rが±0.15以下であり、かつ、上記
縦方向、横方向および斜め方向のランクホード値
(rx,ry、rz)の平均値が1.2以上であることを
特徴とする電池用缶の形成材料。 - 【請求項4】 上記Fe鋼板とニッケルメッキ層の間
に、Fe−Ni拡散層を備えている請求項1乃至請求項
3のいずれか1項に記載の電池用缶の形成材料。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項の
形成材料を用いてDI絞り加工で形成された電池用缶。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5134989A JP2785902B2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 電池用缶の形成材料および該形成材料を用いた電池缶 |
EP94101200A EP0629009B1 (en) | 1993-06-04 | 1994-01-27 | Battery can, sheet for forming battery can, and method for manufacturing sheet |
DE69404765T DE69404765T2 (de) | 1993-06-04 | 1994-01-27 | Batteriebehälter, Blech für die Formgebung des Batteriebehälters und Verfahren für die Herstellung des Bleches |
ES94101200T ES2106376T3 (es) | 1993-06-04 | 1994-01-27 | Vaso de baterias; chapa para formar un vaso de baterias y metodo para fabricar dicha chapa. |
US08/187,000 US5576113A (en) | 1993-06-04 | 1994-01-27 | Battery can, sheet for forming battery can, and method for manufacturing sheet |
US08/373,438 US5840441A (en) | 1993-06-04 | 1995-01-17 | Battery can, sheet for forming battery can, and method for manufacturing sheet |
US08/423,721 US5603782A (en) | 1993-06-04 | 1995-04-18 | Battery can, sheet for forming battery can, and method for manufacturing sheet |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5134989A JP2785902B2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 電池用缶の形成材料および該形成材料を用いた電池缶 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10055547A Division JPH10212595A (ja) | 1998-03-06 | 1998-03-06 | 電池用缶の形成材料の製造方法および該形成材料からなる電池缶 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06346284A JPH06346284A (ja) | 1994-12-20 |
JP2785902B2 true JP2785902B2 (ja) | 1998-08-13 |
Family
ID=15141336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5134989A Expired - Lifetime JP2785902B2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 電池用缶の形成材料および該形成材料を用いた電池缶 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2785902B2 (ja) |
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JPH0917399A (ja) * | 1995-06-29 | 1997-01-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | アルカリ電池 |
JPH09306441A (ja) * | 1996-05-17 | 1997-11-28 | Katayama Tokushu Kogyo Kk | 電池缶形成材料および該材料により形成された電池缶 |
US6447947B1 (en) | 1999-12-13 | 2002-09-10 | The Gillette Company | Zinc/air cell |
JP4383735B2 (ja) * | 2002-12-13 | 2009-12-16 | 矢崎総業株式会社 | 圧着端子 |
KR100659852B1 (ko) * | 2005-04-25 | 2006-12-19 | 삼성에스디아이 주식회사 | 캔형 이차 전지 |
JP4936502B2 (ja) * | 2005-06-24 | 2012-05-23 | 日立マクセルエナジー株式会社 | 円筒形アルカリ電池およびその製造方法 |
JP4819148B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2011-11-24 | 新日本製鐵株式会社 | 金属溶出による電圧低下の少ないリチウムイオン電池の金属外装ケース用素材および金属外装ケースならびにリチウムイオン電池 |
JP2014009401A (ja) * | 2012-07-03 | 2014-01-20 | Toyo Kohan Co Ltd | 電池容器用表面処理鋼板およびその製造方法、電池容器および電池 |
JP6292789B2 (ja) | 2013-07-31 | 2018-03-14 | 東洋鋼鈑株式会社 | 電池容器用表面処理鋼板、電池容器および電池 |
US11618965B2 (en) | 2018-12-27 | 2023-04-04 | Nippon Steel Corporation | Ni-plated steel sheet and method for manufacturing Ni-plated steel sheet |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02129395A (ja) * | 1988-11-08 | 1990-05-17 | Toyo Kohan Co Ltd | 耐疵付き性Niめっき鋼板およびその製造法 |
JP3045612B2 (ja) * | 1992-06-22 | 2000-05-29 | 東洋鋼鈑株式会社 | 高耐食性ニッケルめっき鋼帯およびその製造法 |
-
1993
- 1993-06-04 JP JP5134989A patent/JP2785902B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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