JP2783303B2 - ノッチ付ウエハの周辺部露光装置 - Google Patents
ノッチ付ウエハの周辺部露光装置Info
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- JP2783303B2 JP2783303B2 JP4809192A JP4809192A JP2783303B2 JP 2783303 B2 JP2783303 B2 JP 2783303B2 JP 4809192 A JP4809192 A JP 4809192A JP 4809192 A JP4809192 A JP 4809192A JP 2783303 B2 JP2783303 B2 JP 2783303B2
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- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外周部にV字形のノッ
チが形成された半導体ウエハの表面に塗布されたフォト
レジストのうちウエハ周辺部のフォトレジストを除去す
るためにウエハ周辺部を露光するノッチ付ウエハの周辺
部露光装置に関する。
チが形成された半導体ウエハの表面に塗布されたフォト
レジストのうちウエハ周辺部のフォトレジストを除去す
るためにウエハ周辺部を露光するノッチ付ウエハの周辺
部露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フォトレジストが塗布されたウエハを取
り扱う際、ウエハ周辺部のフォトレジストが取り扱い装
置に付着、乾燥し、塵埃となって飛散することにより、
ウエハ表面や取り扱い装置を汚染するおそれがあること
が知られている。そこで、フォトレジスト、特にポジ型
フォトレジストが塗布されたウエハ表面にパターンを形
成する前、あるいは形成した後にウエハ周辺部を露光し
て、その部分のフォトレジストを除去している。
り扱う際、ウエハ周辺部のフォトレジストが取り扱い装
置に付着、乾燥し、塵埃となって飛散することにより、
ウエハ表面や取り扱い装置を汚染するおそれがあること
が知られている。そこで、フォトレジスト、特にポジ型
フォトレジストが塗布されたウエハ表面にパターンを形
成する前、あるいは形成した後にウエハ周辺部を露光し
て、その部分のフォトレジストを除去している。
【0003】この種の露光装置として、例えば特開平2
−101734号公報に開示されたものがある。以下、
図16を参照して説明する。図16の(a)は従来例に
係る露光装置の平面図、(b)は正面図である。
−101734号公報に開示されたものがある。以下、
図16を参照して説明する。図16の(a)は従来例に
係る露光装置の平面図、(b)は正面図である。
【0004】図中、符号Wは半導体ウエハであり、ウエ
ハWにはオリエンテーションフラットOFと呼ばれる直
線状の切り欠きが形成されている。ウエハWは、ステッ
ピングモータ等の駆動源100で回転駆動される回転台
101に吸着保持されている。102は、CCDライン
センサ等を備えた光学系であり、この光学系102は、
ウエハWの半径方向(X−X方向)に移動可能な移動テ
ーブル103に搭載されている。回転台101を挟んで
光学系102に対向する位置に露光用光源104があ
り、この露光用光源104はウエハWの半径方向(X−
X方向)と接線方向(Y−Y方向)に移動可能な移動テ
ーブル105上に搭載されている。
ハWにはオリエンテーションフラットOFと呼ばれる直
線状の切り欠きが形成されている。ウエハWは、ステッ
ピングモータ等の駆動源100で回転駆動される回転台
101に吸着保持されている。102は、CCDライン
センサ等を備えた光学系であり、この光学系102は、
ウエハWの半径方向(X−X方向)に移動可能な移動テ
ーブル103に搭載されている。回転台101を挟んで
光学系102に対向する位置に露光用光源104があ
り、この露光用光源104はウエハWの半径方向(X−
X方向)と接線方向(Y−Y方向)に移動可能な移動テ
ーブル105上に搭載されている。
【0005】この露光装置によれば、ウエハWを回転駆
動しながら、光学系102によってウエハWの周縁を検
出し、その検出信号のレベルが常に一定になるように移
動テーブル103の位置を変位制御する。この移動テー
ブル103の移動量データを露光用光源104の移動テ
ーブル105に与え、光学系102の変位に追随して露
光用光源104を変位させることにより、ウエハWの周
辺を一定幅で露光している。
動しながら、光学系102によってウエハWの周縁を検
出し、その検出信号のレベルが常に一定になるように移
動テーブル103の位置を変位制御する。この移動テー
ブル103の移動量データを露光用光源104の移動テ
ーブル105に与え、光学系102の変位に追随して露
光用光源104を変位させることにより、ウエハWの周
辺を一定幅で露光している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。最近、半導体ウエハの大型化に伴い、オリエンテ
ーションフラットに替えて、ウエハ周辺部にV字形のノ
ッチが形成されたウエハが使用され始めている。このよ
うなノッチ付ウエハの周辺露光を従来装置で行うと、ノ
ッチ部分で露光領域がウエハ内部に食い込むため、素子
形成領域のフォトレジスト(回路パターン)が除去され
てしまい、その部分の素子が不良になるという問題が生
じる。図17は、この様子を示したもので、図中、Nは
V字形のノッチ、符号Aで示したハッチング領域は露光
領域、符号Bで示した破線領域内は素子形成領域であ
る。
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。最近、半導体ウエハの大型化に伴い、オリエンテ
ーションフラットに替えて、ウエハ周辺部にV字形のノ
ッチが形成されたウエハが使用され始めている。このよ
うなノッチ付ウエハの周辺露光を従来装置で行うと、ノ
ッチ部分で露光領域がウエハ内部に食い込むため、素子
形成領域のフォトレジスト(回路パターン)が除去され
てしまい、その部分の素子が不良になるという問題が生
じる。図17は、この様子を示したもので、図中、Nは
V字形のノッチ、符号Aで示したハッチング領域は露光
領域、符号Bで示した破線領域内は素子形成領域であ
る。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、V字形のノッチが形成された半導体ウ
エハの周辺露光にあたり、ノッチ部分で露光領域がウエ
ハ内部に食い込まないようにしたノッチ付ウエハの周辺
部露光装置を提供することを目的としている。
たものであって、V字形のノッチが形成された半導体ウ
エハの周辺露光にあたり、ノッチ部分で露光領域がウエ
ハ内部に食い込まないようにしたノッチ付ウエハの周辺
部露光装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、本発明は、外周部にノッチが形成され、フォトレジ
ストが塗布されたウエハを回転させつつ、露光ビームで
前記ウエハの周辺を露光するノッチ付ウエハの周辺部露
光装置であって、ウエハを回転駆動するウエハ回転駆動
手段と、前記ウエハ回転駆動手段を回転駆動制御する回
転駆動制御手段と、ウエハの周辺位置を検出する一次元
イメージセンサと、前記一次元イメージセンサからの周
辺位置データを各サンプリング点の変位角度に対応付け
て記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された周辺
位置データに基づき、ノッチ領域を検出するノッチ領域
検出手段と、露光ビームを照射する光源と、前記光源と
ウエハとの位置関係を相対的に変位させる光源変位手段
と、前記記憶手段から周辺位置データを順に読み出し、
当該サンプリング点が前記ノッチ領域検出手段によって
検出されたノッチ領域内に入っていない場合は、その周
辺位置データに基づいて前記光源変位手段を制御するこ
とにより、前記光源でウエハの周辺部を所定幅で露光
し、当該サンプリング点がノッチ領域内に入っている場
合は、当該サンプリング点の周辺位置データを無視し、
当該サンプリング点の近傍にあるサンプリング点の周辺
位置データに基づいて前記光源変位手段を制御すること
により、前記光源でノッチ領域を露光する光源変位制御
手段と、を備えたものである。
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、本発明は、外周部にノッチが形成され、フォトレジ
ストが塗布されたウエハを回転させつつ、露光ビームで
前記ウエハの周辺を露光するノッチ付ウエハの周辺部露
光装置であって、ウエハを回転駆動するウエハ回転駆動
手段と、前記ウエハ回転駆動手段を回転駆動制御する回
転駆動制御手段と、ウエハの周辺位置を検出する一次元
イメージセンサと、前記一次元イメージセンサからの周
辺位置データを各サンプリング点の変位角度に対応付け
て記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された周辺
位置データに基づき、ノッチ領域を検出するノッチ領域
検出手段と、露光ビームを照射する光源と、前記光源と
ウエハとの位置関係を相対的に変位させる光源変位手段
と、前記記憶手段から周辺位置データを順に読み出し、
当該サンプリング点が前記ノッチ領域検出手段によって
検出されたノッチ領域内に入っていない場合は、その周
辺位置データに基づいて前記光源変位手段を制御するこ
とにより、前記光源でウエハの周辺部を所定幅で露光
し、当該サンプリング点がノッチ領域内に入っている場
合は、当該サンプリング点の周辺位置データを無視し、
当該サンプリング点の近傍にあるサンプリング点の周辺
位置データに基づいて前記光源変位手段を制御すること
により、前記光源でノッチ領域を露光する光源変位制御
手段と、を備えたものである。
【0009】
【作用】本発明の作用は次のとおりである。回転駆動制
御手段は、所定の回転変位角度へ回転駆動手段を回転す
るように制御し、それら回転変位角度ごとに、一次元イ
メージセンサによってウエハの周辺位置が検出される。
各周辺位置データは各々のサンプリング点の変位角度に
対応付けて記憶手段に記憶される。ノッチ領域検出手段
は、前記記憶手段に記憶された周辺位置データに基づ
き、ノッチ領域を検出する。露光ビームによってウエハ
の周辺を露光する際、光源変位制御手段は、記憶手段か
ら周辺位置データを順に読み出すとともに、当該サンプ
リング点がノッチ領域検出手段によって検出されたノッ
チ領域に入っているかどうかを判断する。そのサンプリ
ング点がノッチ領域に入っていない場合は、その周辺位
置データに基づいて光源変位手段を制御することによ
り、光源でウエハの周辺部を所定幅で露光する。一方、
サンプリング点がノッチ領域に入っている場合は、その
サンプリング点の周辺位置データを無視し、そのサンプ
リング点の近傍にあってノッチ領域に入っていないサン
プリング点の周辺位置データに基づいて前記光源変位手
段を制御することにより、光源でノッチ領域を露光す
る。すなわち、ノッチ領域に入っているサンプリング点
の周辺位置データが無視されるので、ノッチ領域で露光
ビームがウエハ内部に食い込んで露光することがなくな
る。
御手段は、所定の回転変位角度へ回転駆動手段を回転す
るように制御し、それら回転変位角度ごとに、一次元イ
メージセンサによってウエハの周辺位置が検出される。
各周辺位置データは各々のサンプリング点の変位角度に
対応付けて記憶手段に記憶される。ノッチ領域検出手段
は、前記記憶手段に記憶された周辺位置データに基づ
き、ノッチ領域を検出する。露光ビームによってウエハ
の周辺を露光する際、光源変位制御手段は、記憶手段か
ら周辺位置データを順に読み出すとともに、当該サンプ
リング点がノッチ領域検出手段によって検出されたノッ
チ領域に入っているかどうかを判断する。そのサンプリ
ング点がノッチ領域に入っていない場合は、その周辺位
置データに基づいて光源変位手段を制御することによ
り、光源でウエハの周辺部を所定幅で露光する。一方、
サンプリング点がノッチ領域に入っている場合は、その
サンプリング点の周辺位置データを無視し、そのサンプ
リング点の近傍にあってノッチ領域に入っていないサン
プリング点の周辺位置データに基づいて前記光源変位手
段を制御することにより、光源でノッチ領域を露光す
る。すなわち、ノッチ領域に入っているサンプリング点
の周辺位置データが無視されるので、ノッチ領域で露光
ビームがウエハ内部に食い込んで露光することがなくな
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は、実施例に係るノッチ付ウエハの周辺部
露光装置の概略構成を示したブロック図、図2は露光部
の正面図、図3は露光部の平面図である。
明する。図1は、実施例に係るノッチ付ウエハの周辺部
露光装置の概略構成を示したブロック図、図2は露光部
の正面図、図3は露光部の平面図である。
【0011】図2および図3において、符号Wは半導体
ウエハであり、その周辺部にウエハ位置決めの基準とな
るV字形のノッチNが形成されている。1は、ウエハW
を吸着保持するテーブルであり、このテーブル1はウエ
ハ回転駆動手段としてのステッピングモータ2によって
正逆回転駆動される。3は、ウエハWの周辺位置を検出
する一次元イメージセンサとしてのCCDラインセンサ
であり、このCCDラインセンサ3の上方に周辺位置検
出用の光源4および光学系5が設けられている。
ウエハであり、その周辺部にウエハ位置決めの基準とな
るV字形のノッチNが形成されている。1は、ウエハW
を吸着保持するテーブルであり、このテーブル1はウエ
ハ回転駆動手段としてのステッピングモータ2によって
正逆回転駆動される。3は、ウエハWの周辺位置を検出
する一次元イメージセンサとしてのCCDラインセンサ
であり、このCCDラインセンサ3の上方に周辺位置検
出用の光源4および光学系5が設けられている。
【0012】テーブル1を挟んでCCDラインセンサ3
と対向する位置に光源15がある。光源15は螺軸16
に螺合されており、この螺軸16に連結された光源変位
手段としてのステッピングモータ17によって、光源1
5がウエハWの半径方向に変位可能になるように構成さ
れている。
と対向する位置に光源15がある。光源15は螺軸16
に螺合されており、この螺軸16に連結された光源変位
手段としてのステッピングモータ17によって、光源1
5がウエハWの半径方向に変位可能になるように構成さ
れている。
【0013】図1を参照する。CCDラインセンサ3は
CCD駆動回路6によって、ステッピングモータ2の回
転とは無関係(非同期)に連続的にウエハWの周辺位置
を検出しており、その検出信号は信号処理回路7に逐次
与えられる。CCDラインセンサ3からの検出信号に基
づき、信号処理回路7は光源4からの照射光を受光した
CCDラインセンサ3の画素数に比例したアナログ信号
を出力する。このアナログ信号はA/D変換器8および
比較器91 〜95 に与えられる。CPU10は、A/D
変換器8にデータ取り込みタイミング信号aを与え、こ
のタイミング信号aに基づいて前記入力アナログ信号が
デジタル信号に変換される。このデジタル信号は、ウエ
ハWの周辺位置データとしてCPU10を介してRAM
11に記憶される。
CCD駆動回路6によって、ステッピングモータ2の回
転とは無関係(非同期)に連続的にウエハWの周辺位置
を検出しており、その検出信号は信号処理回路7に逐次
与えられる。CCDラインセンサ3からの検出信号に基
づき、信号処理回路7は光源4からの照射光を受光した
CCDラインセンサ3の画素数に比例したアナログ信号
を出力する。このアナログ信号はA/D変換器8および
比較器91 〜95 に与えられる。CPU10は、A/D
変換器8にデータ取り込みタイミング信号aを与え、こ
のタイミング信号aに基づいて前記入力アナログ信号が
デジタル信号に変換される。このデジタル信号は、ウエ
ハWの周辺位置データとしてCPU10を介してRAM
11に記憶される。
【0014】比較器91 〜95 は、電圧VREF を分圧し
て得られたそれぞれ固有の基準電圧を一方入力として与
えられており、各基準電圧と信号処理回路7からのアナ
ログ信号とを比較することにより、ウエハWの周縁がC
CDラインセンサ3のどの領域に位置しているかを検出
するためのものである。すなわち、図4に示すように、
CCDラインセンサ3の受光領域を例えば、5つの領域
A1 〜A5 に仮想的に分割し、ウエハWの周縁が領域A
1 に位置していれば、比較器91 が『H』レベルの信号
を出力し、領域A2 に位置していれば、比較器91 ,9
2 がともに『H』レベルの信号を出力するというように
なっている。
て得られたそれぞれ固有の基準電圧を一方入力として与
えられており、各基準電圧と信号処理回路7からのアナ
ログ信号とを比較することにより、ウエハWの周縁がC
CDラインセンサ3のどの領域に位置しているかを検出
するためのものである。すなわち、図4に示すように、
CCDラインセンサ3の受光領域を例えば、5つの領域
A1 〜A5 に仮想的に分割し、ウエハWの周縁が領域A
1 に位置していれば、比較器91 が『H』レベルの信号
を出力し、領域A2 に位置していれば、比較器91 ,9
2 がともに『H』レベルの信号を出力するというように
なっている。
【0015】ノッチNがCCDラインセンサ3を横切る
とき、比較器91 〜95 の出力信号mは固有の変化を呈
するので、この変化を捉えることにより、ノッチNを検
出することができる。後に詳述するように、CPU10
は、ウエハWのステップ送り中に複数回にわたって各比
較器91 〜95 にストローブ信号bを出力することによ
って、各時点で比較器91 〜95 の出力信号mを読み取
り、これらの出力信号mに基づいて、ウエハWのノッチ
NがCCDラインセンサ3を横切ったかどうかを判断す
る。したがって、比較器91 〜95 およびCPU10
は、本発明において、ウエハのノッチを検出する監視手
段に相当する。
とき、比較器91 〜95 の出力信号mは固有の変化を呈
するので、この変化を捉えることにより、ノッチNを検
出することができる。後に詳述するように、CPU10
は、ウエハWのステップ送り中に複数回にわたって各比
較器91 〜95 にストローブ信号bを出力することによ
って、各時点で比較器91 〜95 の出力信号mを読み取
り、これらの出力信号mに基づいて、ウエハWのノッチ
NがCCDラインセンサ3を横切ったかどうかを判断す
る。したがって、比較器91 〜95 およびCPU10
は、本発明において、ウエハのノッチを検出する監視手
段に相当する。
【0016】CPU10、パルス発生回路12およびカ
ウンタ13は、ステッピングモータ2のステップ送りを
制御する回転駆動制御手段に相当する。パルス発生回路
12は、CPU10から回転方向制御信号とともに与え
られた回転数データcに基づき、モータ駆動回路14に
所要個数のパルス信号を出力する。また、パルス発生回
路12は、モータ駆動回路14へ出力したパルス数を計
数する図示しない内部カウンタを備え、CPU10から
のラッチ信号dを与えられることにより、前記内部カウ
ンタの計数値をラッチする。前記計数値、すなわち、ス
テップ送り開始からラッチ信号入力時点までに出力した
パルスの個数(以下、積算パルスデータという)eはC
PU10に与えられる。カウンタ13は、CPU10か
ら前記回転数データcをプリセットされるプログラマブ
ルカウンタで、パルス発生回路12から回転数データc
に対応した個数のパルス信号が出力されたときに、カウ
ントアップ信号fをCPU10に出力する。
ウンタ13は、ステッピングモータ2のステップ送りを
制御する回転駆動制御手段に相当する。パルス発生回路
12は、CPU10から回転方向制御信号とともに与え
られた回転数データcに基づき、モータ駆動回路14に
所要個数のパルス信号を出力する。また、パルス発生回
路12は、モータ駆動回路14へ出力したパルス数を計
数する図示しない内部カウンタを備え、CPU10から
のラッチ信号dを与えられることにより、前記内部カウ
ンタの計数値をラッチする。前記計数値、すなわち、ス
テップ送り開始からラッチ信号入力時点までに出力した
パルスの個数(以下、積算パルスデータという)eはC
PU10に与えられる。カウンタ13は、CPU10か
ら前記回転数データcをプリセットされるプログラマブ
ルカウンタで、パルス発生回路12から回転数データc
に対応した個数のパルス信号が出力されたときに、カウ
ントアップ信号fをCPU10に出力する。
【0017】光源15をウエハWの半径方向に駆動する
ステッピングモータ17は、本発明における光源変位手
段に相当している。また、CPU10は、本発明におけ
る光源変位制御手段としての機能を備えている。後述す
るように、CPU10は、RAM11に記憶された各サ
ンプリング点の周辺位置データに基づき、光源15を変
位させるための回転数データgを算出し、この回転数デ
ータgをパルス発生回路18に与える。パルス発生回路
18は、前記回転数データgに対応した個数のパルスを
モータ駆動回路19に出力する。これによりステッピン
グモータ17が駆動され、光源15が変位する。
ステッピングモータ17は、本発明における光源変位手
段に相当している。また、CPU10は、本発明におけ
る光源変位制御手段としての機能を備えている。後述す
るように、CPU10は、RAM11に記憶された各サ
ンプリング点の周辺位置データに基づき、光源15を変
位させるための回転数データgを算出し、この回転数デ
ータgをパルス発生回路18に与える。パルス発生回路
18は、前記回転数データgに対応した個数のパルスを
モータ駆動回路19に出力する。これによりステッピン
グモータ17が駆動され、光源15が変位する。
【0018】また、CPU10は、上記した如くステッ
プ送り停止時に一次元イメージセンサからの周辺位置デ
ータを取り込むタイミングを付与するデータ取り込みタ
イミング制御手段としての機能のほか、記憶手段として
のRAM11に記憶された周辺位置データに基づいて、
ウエハWのノッチ領域を算出するノッチ領域算出手段と
しての機能も備えており、この機能については、後述す
る動作説明において詳述する。
プ送り停止時に一次元イメージセンサからの周辺位置デ
ータを取り込むタイミングを付与するデータ取り込みタ
イミング制御手段としての機能のほか、記憶手段として
のRAM11に記憶された周辺位置データに基づいて、
ウエハWのノッチ領域を算出するノッチ領域算出手段と
しての機能も備えており、この機能については、後述す
る動作説明において詳述する。
【0019】次に、図5に示したフローチャートを参照
して、本実施例装置の動作を説明する。テーブル1にウ
エハWがセットされると、CPU10はA/D変換器8
に対して、周辺位置データの取り込みタイミング信号a
を出力する。これにより、変位角度(以下、θアドレス
ともいう)が0°のサンプリング点、すなわち、CCD
ラインセンサ3に最初に対向していた点の周辺位置デー
タがCPU10を介してRAM11に記憶される(ステ
ップS1)。
して、本実施例装置の動作を説明する。テーブル1にウ
エハWがセットされると、CPU10はA/D変換器8
に対して、周辺位置データの取り込みタイミング信号a
を出力する。これにより、変位角度(以下、θアドレス
ともいう)が0°のサンプリング点、すなわち、CCD
ラインセンサ3に最初に対向していた点の周辺位置デー
タがCPU10を介してRAM11に記憶される(ステ
ップS1)。
【0020】最初の周辺位置データが取り込まれると、
CPU10は、パルス発生回路12に対して、ウエハW
を粗いピッチでステップ送りするための回転数データc
を回転方向制御信号とともに与える。ここでは、例えば
9°のステップ送り角度に対応した『500パルス』の
回転数データcが与えられる。この回転数データcは、
カウンタ13にも与えられプリセットされる。これによ
りパルス発生回路12から回転数データcに対応した個
数のパルス信号が出力されて、ステッピングモータ2が
駆動される結果、ウエハWが粗いピッチでステップ送り
される(ステップS2)。
CPU10は、パルス発生回路12に対して、ウエハW
を粗いピッチでステップ送りするための回転数データc
を回転方向制御信号とともに与える。ここでは、例えば
9°のステップ送り角度に対応した『500パルス』の
回転数データcが与えられる。この回転数データcは、
カウンタ13にも与えられプリセットされる。これによ
りパルス発生回路12から回転数データcに対応した個
数のパルス信号が出力されて、ステッピングモータ2が
駆動される結果、ウエハWが粗いピッチでステップ送り
される(ステップS2)。
【0021】ウエハWが粗いピッチでステップ送りされ
ている間、CPU10は所定時間ごと(例えば、1mse
c ごと)に割り込み処理を行って、比較器91 〜95 の
出力を取り込んでノッチNの有無を検出し、ノッチNが
検出された場合には、その近辺の周辺位置データを細か
くサンプリングし、その結果に基づいてノッチNの位置
を算出する(ステップS3)。以下、図6に示したフロ
ーチャートを参照して、この処理の手順を詳しく説明す
る。
ている間、CPU10は所定時間ごと(例えば、1mse
c ごと)に割り込み処理を行って、比較器91 〜95 の
出力を取り込んでノッチNの有無を検出し、ノッチNが
検出された場合には、その近辺の周辺位置データを細か
くサンプリングし、その結果に基づいてノッチNの位置
を算出する(ステップS3)。以下、図6に示したフロ
ーチャートを参照して、この処理の手順を詳しく説明す
る。
【0022】CPU10は、逐次取り込んだ比較器91
〜95 の出力信号m(m1 ,m2 ,m3 ,…)を内部レ
ジスタR(R1,R2,…)に順にセットする(ステッ
プS31)。ここでは、最初に取り込まれた出力信号m
1 が内部レジスタR1にセットされ、次に取り込まれた
出力信号m2 が内部レジスタR2にセットされる。そし
て、内部レジスタR1にセットされたデータ〔R1〕
と、内部レジスタR2にセットされたデータ〔R2〕の
大小を比較する(ステップS32)。データ〔R2〕が
データ〔R1〕よりも大きい場合は、次のステップS3
3に進み、レジスタR3にセットされたデータ〔R3〕
(すなわち、出力信号m3 )と、前記データ〔R2〕
(出力信号m2 )の大小を比較し、データ〔R3〕がデ
ータ〔R2〕よりも小さい場合には、ノッチNが検出さ
れたものとして、ステップS37に進む。
〜95 の出力信号m(m1 ,m2 ,m3 ,…)を内部レ
ジスタR(R1,R2,…)に順にセットする(ステッ
プS31)。ここでは、最初に取り込まれた出力信号m
1 が内部レジスタR1にセットされ、次に取り込まれた
出力信号m2 が内部レジスタR2にセットされる。そし
て、内部レジスタR1にセットされたデータ〔R1〕
と、内部レジスタR2にセットされたデータ〔R2〕の
大小を比較する(ステップS32)。データ〔R2〕が
データ〔R1〕よりも大きい場合は、次のステップS3
3に進み、レジスタR3にセットされたデータ〔R3〕
(すなわち、出力信号m3 )と、前記データ〔R2〕
(出力信号m2 )の大小を比較し、データ〔R3〕がデ
ータ〔R2〕よりも小さい場合には、ノッチNが検出さ
れたものとして、ステップS37に進む。
【0023】なお、ノッチ検出手段としては、比較器9
1 〜95 に限定されるのもではなく、例えば、前記A/
D変換器8のデジタル信号を演算処理(例えば、CCD
ラインセンサ3から出力されるCCDラインセンサ3の
画素数に比例したアナログ信号をA/D変換器8がデジ
タル変換した信号を、CPUがあるデジタル値以上であ
るか以下であるか判別するようなソフト的手法)するよ
うに、CPUにその機能を受け持たせてもよい。
1 〜95 に限定されるのもではなく、例えば、前記A/
D変換器8のデジタル信号を演算処理(例えば、CCD
ラインセンサ3から出力されるCCDラインセンサ3の
画素数に比例したアナログ信号をA/D変換器8がデジ
タル変換した信号を、CPUがあるデジタル値以上であ
るか以下であるか判別するようなソフト的手法)するよ
うに、CPUにその機能を受け持たせてもよい。
【0024】図7を参照して、ステップS32,S33
のノッチ検出処理を具体的に説明する。図7中のP1 ,
P2 ,P3 ,…は、CPU10が比較器91 〜95 の出
力信号mを割り込み処理によって取り込むタイミングを
示しており、m1 ,m2 ,m3 ,…が各タイミング
P1 ,P2 ,P3 ,…でCPU10に取り込まれた比較
器91 〜95 の出力信号に相当している。ノッチNがC
CDラインセンサ3を横切るとき、比較器91 〜95 の
出力信号mは、m2 >m1 、m3 <m2 の関係を満たす
ように変化する。したがって、上述のように、内部レジ
スタR1,R2,R3の内容を比較することにより、ノ
ッチNを検出することができる。
のノッチ検出処理を具体的に説明する。図7中のP1 ,
P2 ,P3 ,…は、CPU10が比較器91 〜95 の出
力信号mを割り込み処理によって取り込むタイミングを
示しており、m1 ,m2 ,m3 ,…が各タイミング
P1 ,P2 ,P3 ,…でCPU10に取り込まれた比較
器91 〜95 の出力信号に相当している。ノッチNがC
CDラインセンサ3を横切るとき、比較器91 〜95 の
出力信号mは、m2 >m1 、m3 <m2 の関係を満たす
ように変化する。したがって、上述のように、内部レジ
スタR1,R2,R3の内容を比較することにより、ノ
ッチNを検出することができる。
【0025】ステップS32で、〔R2〕>〔R1〕の
関係を満足しない場合は、ステップS34に進み、レジ
スタR2のデータ〔R2〕(出力信号m2 )をレジスタ
R1にセットする。そして、ステップS32に戻り、次
に取り込まれた出力信号m3をレジスタR2にセットし
て、データ〔R1〕とデータ〔R2〕の大小の比較を繰
り返し行う。
関係を満足しない場合は、ステップS34に進み、レジ
スタR2のデータ〔R2〕(出力信号m2 )をレジスタ
R1にセットする。そして、ステップS32に戻り、次
に取り込まれた出力信号m3をレジスタR2にセットし
て、データ〔R1〕とデータ〔R2〕の大小の比較を繰
り返し行う。
【0026】ステップS33で、〔R3〕<〔R2〕の
関係を満足しない場合は、ステップS35に進み、レジ
スタR4にセットされたデータ〔R4〕(出力信号
m4 )とレジスタR3のデータ〔R3〕(出力信号
m3 )の大小関係を判断する。データ〔R4〕がデータ
〔R3〕よりも小さい場合には、ノッチNが検出された
ものとして、ステップS37に進む。
関係を満足しない場合は、ステップS35に進み、レジ
スタR4にセットされたデータ〔R4〕(出力信号
m4 )とレジスタR3のデータ〔R3〕(出力信号
m3 )の大小関係を判断する。データ〔R4〕がデータ
〔R3〕よりも小さい場合には、ノッチNが検出された
ものとして、ステップS37に進む。
【0027】図8を参照して、ステップS35における
ノッチ検出処理を具体的に説明する。比較器91 〜95
の出力信号mの取り込みタイミングによっては、図8に
示すように、m2 >m1 、m3 >m2 となる場合もあ
る。このような場合、出力信号m3 とm4 の大小関係を
判断し、m4 <m3 であれば、ノッチNがCCDライン
センサ3を横切ったことになる。そこで、上述のように
ステップS33で、〔R3 〕<〔R2 〕の関係を満たさ
ない場合は、更にステップS35で、データ〔R4 〕と
〔R3 〕の大小関係を判断しているのである。
ノッチ検出処理を具体的に説明する。比較器91 〜95
の出力信号mの取り込みタイミングによっては、図8に
示すように、m2 >m1 、m3 >m2 となる場合もあ
る。このような場合、出力信号m3 とm4 の大小関係を
判断し、m4 <m3 であれば、ノッチNがCCDライン
センサ3を横切ったことになる。そこで、上述のように
ステップS33で、〔R3 〕<〔R2 〕の関係を満たさ
ない場合は、更にステップS35で、データ〔R4 〕と
〔R3 〕の大小関係を判断しているのである。
【0028】ステップS35で、〔R4 〕<〔R3 〕の
関係を満足しない場合(例えば、ウエハWが偏心してテ
ーブル1に載置されている場合で、ノッチNが検出され
ていないとき)は、ステップS36に進み、レジスタR
4のデータ〔R4 〕(出力信号m4 )をレジスタR1に
セットする。そして、ステップS32に戻り、次に取り
込まれた出力信号m5 をレジスタR2にセットして、デ
ータ〔R1〕とデータ〔R2〕の大小の比較を繰り返し
行う。
関係を満足しない場合(例えば、ウエハWが偏心してテ
ーブル1に載置されている場合で、ノッチNが検出され
ていないとき)は、ステップS36に進み、レジスタR
4のデータ〔R4 〕(出力信号m4 )をレジスタR1に
セットする。そして、ステップS32に戻り、次に取り
込まれた出力信号m5 をレジスタR2にセットして、デ
ータ〔R1〕とデータ〔R2〕の大小の比較を繰り返し
行う。
【0029】ノッチNを検出すると、ステップS37に
おいて、CPU10はパルス発生回路12にラッチ信号
dを出力する。これにより、パルス発生回路12は、設
定されたパルス数に対し、発振開始からラッチ信号dを
入力するまでの積算パルスデータeを内部回路にラッチ
し、これをCPU10に送る(ステップS38a)。C
PU10は、ラッチ信号dを出力した後、回転数データ
cの出力を一時的に中止する。その結果、パルス発生回
路12は、当該粗ステップ送りのパルス(ここでは、5
00−e個のパルス)を出力した後、パルスの出力を停
止するので、ウエハWの粗ステップ送りが中断される
(ステップS38b)。図9はこの様子を示している。
すなわち、図中、θi は粗ステップ送りの開始位置、P
0 はノッチNを検出した位置(前記ステップS37に移
行したタイミングに相当する)、θi+1 は粗ステップ送
りを中断した位置である。
おいて、CPU10はパルス発生回路12にラッチ信号
dを出力する。これにより、パルス発生回路12は、設
定されたパルス数に対し、発振開始からラッチ信号dを
入力するまでの積算パルスデータeを内部回路にラッチ
し、これをCPU10に送る(ステップS38a)。C
PU10は、ラッチ信号dを出力した後、回転数データ
cの出力を一時的に中止する。その結果、パルス発生回
路12は、当該粗ステップ送りのパルス(ここでは、5
00−e個のパルス)を出力した後、パルスの出力を停
止するので、ウエハWの粗ステップ送りが中断される
(ステップS38b)。図9はこの様子を示している。
すなわち、図中、θi は粗ステップ送りの開始位置、P
0 はノッチNを検出した位置(前記ステップS37に移
行したタイミングに相当する)、θi+1 は粗ステップ送
りを中断した位置である。
【0030】このようにステップS37から、ステップ
S38aとステップS38bの一連の動作により、粗ス
テップ送りの停止位置が、粗ステップ送り時の慣性のた
めに、ノッチNを検出した位置P0 から不安定にずれて
も、本実施例では、後述するように積算パルスデータe
を利用することで、ノッチ検出位置P0 へ正確に停止す
ることができる。
S38aとステップS38bの一連の動作により、粗ス
テップ送りの停止位置が、粗ステップ送り時の慣性のた
めに、ノッチNを検出した位置P0 から不安定にずれて
も、本実施例では、後述するように積算パルスデータe
を利用することで、ノッチ検出位置P0 へ正確に停止す
ることができる。
【0031】粗ステップ送りが中断されると、CPU1
0はパルス発生回路12に、粗ステップ送りのパルス数
から積算パルスデータeを差し引いた回転数データ(5
00−e)を、逆方向に回転させる回転方向制御信号と
ともに与える。これにより、ウエハWが逆回転して、ノ
ッチNを検出した位置P0 で停止する(ステップS3
9)。
0はパルス発生回路12に、粗ステップ送りのパルス数
から積算パルスデータeを差し引いた回転数データ(5
00−e)を、逆方向に回転させる回転方向制御信号と
ともに与える。これにより、ウエハWが逆回転して、ノ
ッチNを検出した位置P0 で停止する(ステップS3
9)。
【0032】その後、CPU10は、パルス発生回路1
2に予め定められた微小回転数データ(本実施例では、
14パルス)を設定し、ウエハWを逆回転方向に細かく
ステップ送りしながら、各ステップ送り位置での周辺位
置データをサンプリングして、RAM11に記憶する
(ステップS40)。図9中の、符号n1 ,n2 ,…,
n10は、前記ノッチ位置検出のために細かく設定された
サンプリング位置を示しており、D1 〜D10は各サンプ
リング位置n1 〜n10で採取されたウエハWのノッチ領
域の周辺位置データに対応している。
2に予め定められた微小回転数データ(本実施例では、
14パルス)を設定し、ウエハWを逆回転方向に細かく
ステップ送りしながら、各ステップ送り位置での周辺位
置データをサンプリングして、RAM11に記憶する
(ステップS40)。図9中の、符号n1 ,n2 ,…,
n10は、前記ノッチ位置検出のために細かく設定された
サンプリング位置を示しており、D1 〜D10は各サンプ
リング位置n1 〜n10で採取されたウエハWのノッチ領
域の周辺位置データに対応している。
【0033】予め定められた個数の周辺位置データD1
〜D10を採取し終わると、CPU10は、RAM11に
記憶したこれらの周辺位置データから、次のようにして
ノッチ位置を算出する(ステップS41)。以下、図1
0を参照して説明する。図10は、サンプリング位置n
1 を原点として、縦軸に周辺位置データを割り当て、横
軸に各サンプリング位置を割り当てている。以下、この
グラフ上にプロットされた各点をサンプリング点と呼
び、その座標をNi (xi ,yi )で表す。
〜D10を採取し終わると、CPU10は、RAM11に
記憶したこれらの周辺位置データから、次のようにして
ノッチ位置を算出する(ステップS41)。以下、図1
0を参照して説明する。図10は、サンプリング位置n
1 を原点として、縦軸に周辺位置データを割り当て、横
軸に各サンプリング位置を割り当てている。以下、この
グラフ上にプロットされた各点をサンプリング点と呼
び、その座標をNi (xi ,yi )で表す。
【0034】CPU10は、隣接するサンプリング点の
周辺位置データの差分、すなわち、Δy=yi −yi-1
を順に算出し、最大ΔyMAX (正の最大差分)と最小Δ
yMI N (負の最大差分)となる隣接するサンプリング点
をそれぞれ求める。変位量が同じである場合には、iの
大きい方のサンプリング点を選択する。
周辺位置データの差分、すなわち、Δy=yi −yi-1
を順に算出し、最大ΔyMAX (正の最大差分)と最小Δ
yMI N (負の最大差分)となる隣接するサンプリング点
をそれぞれ求める。変位量が同じである場合には、iの
大きい方のサンプリング点を選択する。
【0035】ΔyMAX となる二つのサンプリング点
Nn ,Nn-1 を通る直線を求めると、この直線は“数
1”によって表される。
Nn ,Nn-1 を通る直線を求めると、この直線は“数
1”によって表される。
【0036】
【数1】
【0037】“数1”において、『0.44』は、隣接
するサンプリング位置間の距離をmm単位で示してい
る。
するサンプリング位置間の距離をmm単位で示してい
る。
【0038】同様に、ΔyMIN となる二つのサンプリン
グ点Nm-1 ,Nm を通る直線を求めると、この直線は
“数2”によって表される。
グ点Nm-1 ,Nm を通る直線を求めると、この直線は
“数2”によって表される。
【0039】
【数2】
【0040】次に、“数1”,“数2”で表された二つ
の直線の交点を求めると、そのx座標は“数3”によっ
て表される。この交点をノッチNの頂点の位置とみな
す。
の直線の交点を求めると、そのx座標は“数3”によっ
て表される。この交点をノッチNの頂点の位置とみな
す。
【0041】
【数3】
【0042】上述のようにして求められたノッチNの座
標xC を、ノッチ検出位置P0 (図10の座標の原点)
を基準とした移動パルス数PC に変換する。本実施例で
は、ウエハWの1回転が20000パルスに相当し、ウ
エハWの半径rが100mmであるので、移動パルスP
C は“数4”によって表される。
標xC を、ノッチ検出位置P0 (図10の座標の原点)
を基準とした移動パルス数PC に変換する。本実施例で
は、ウエハWの1回転が20000パルスに相当し、ウ
エハWの半径rが100mmであるので、移動パルスP
C は“数4”によって表される。
【0043】
【数4】
【0044】次に、ノッチ開始点とノッチ終了点を次の
ようにして求める。まず、二つのサンプリング点Nm+1
とNm+2 を通る直線を“数5”によって求める。
ようにして求める。まず、二つのサンプリング点Nm+1
とNm+2 を通る直線を“数5”によって求める。
【0045】
【数5】
【0046】“数5”で表された直線と、“数1”で表
された直線との交点が、ノッチ開始点であり、その位置
xS は“数6”で表される。
された直線との交点が、ノッチ開始点であり、その位置
xS は“数6”で表される。
【0047】
【数6】
【0048】また、“数5”で表された直線と、“数
2”で表された直線との交点が、ノッチ終了点であり、
その位置xE は“数7”で表される。
2”で表された直線との交点が、ノッチ終了点であり、
その位置xE は“数7”で表される。
【0049】
【数7】
【0050】“数6”,“数7”で求められた位置
xS ,xE を、ノッチ頂点からの移動パルス数PS ,P
E で表すと、“数8”,“数9”のようになる。
xS ,xE を、ノッチ頂点からの移動パルス数PS ,P
E で表すと、“数8”,“数9”のようになる。
【0051】
【数8】
【0052】
【数9】
【0053】以上のようにして、図6に示したステップ
S41で、ノッチNの頂点、開始点、終了点を求める
と、ステップS42に進み、CPU10は、パルス発生
回路12に対して、粗ステップ送りのパルス数から積算
パルスデータeを差し引いた回転数データ(500−
e)を、正方向に回転させる回転方向制御信号とともに
与える。これにより、ウエハWが正方向に回転し、粗ス
テップ送りを中断した位置θi+1 (図9参照)へ戻る。
S41で、ノッチNの頂点、開始点、終了点を求める
と、ステップS42に進み、CPU10は、パルス発生
回路12に対して、粗ステップ送りのパルス数から積算
パルスデータeを差し引いた回転数データ(500−
e)を、正方向に回転させる回転方向制御信号とともに
与える。これにより、ウエハWが正方向に回転し、粗ス
テップ送りを中断した位置θi+1 (図9参照)へ戻る。
【0054】上述したステップS3の割り込み処理が実
行されると、図5に示したメインのフローに戻る。すな
わち、CPU10は、粗ピッチのステップ送りを開始し
た後、カウンタ13からのカウントアップ信号fを監視
し、この信号fを与えられることにより、ステッピング
モータ2が停止したものと判断する(ステップS4)。
そして、粗ピッチ送りの停止位置で、A/D変換器8に
データ取り込みタイミング信号aを与えることにより、
その位置における周辺位置データをA/D変換器8から
取り込み、そのθアドレスに対応付けてRAM11に記
憶する。
行されると、図5に示したメインのフローに戻る。すな
わち、CPU10は、粗ピッチのステップ送りを開始し
た後、カウンタ13からのカウントアップ信号fを監視
し、この信号fを与えられることにより、ステッピング
モータ2が停止したものと判断する(ステップS4)。
そして、粗ピッチ送りの停止位置で、A/D変換器8に
データ取り込みタイミング信号aを与えることにより、
その位置における周辺位置データをA/D変換器8から
取り込み、そのθアドレスに対応付けてRAM11に記
憶する。
【0055】次のステップS6で、全ての周辺位置デー
タの取り込み、すなわち、ウエハWが1回転したかどう
かを判断し、データの取り囲みが完了していなければ、
ステップS2に戻って上述した処理を繰り返し、ウエハ
Wの全周囲の周辺位置データを採取する。
タの取り込み、すなわち、ウエハWが1回転したかどう
かを判断し、データの取り囲みが完了していなければ、
ステップS2に戻って上述した処理を繰り返し、ウエハ
Wの全周囲の周辺位置データを採取する。
【0056】図11は採取された周辺位置データを示し
ている。ウエハWはテーブル1の中心に対して多少偏心
して置かれるのが普通であるから、周辺位置データは基
準位置(ウエハ中心とテーブル中心とが一致していると
きのウエハ円弧部の周辺位置データ)を中心に滑らかに
変換している。なお、図11中のNA領域はノッチ領域
の周辺位置データを示している。
ている。ウエハWはテーブル1の中心に対して多少偏心
して置かれるのが普通であるから、周辺位置データは基
準位置(ウエハ中心とテーブル中心とが一致していると
きのウエハ円弧部の周辺位置データ)を中心に滑らかに
変換している。なお、図11中のNA領域はノッチ領域
の周辺位置データを示している。
【0057】周辺位置データの採取が完了すると、ステ
ップS7に進み、離散的な周辺位置データ間の補間処理
を行う。データサンプリング時のステップ送り角度を十
分小さく設定すれば、補間処理を特に行う必要はない
が、データ採取に要する時間を短縮するために、周辺位
置データ採取のためのステップ送り角度を粗く設定した
場合には、ウエハ周辺に沿った露光ビームのトレースを
滑らかに行うためにデータの補間処理を行うのが好まし
い。
ップS7に進み、離散的な周辺位置データ間の補間処理
を行う。データサンプリング時のステップ送り角度を十
分小さく設定すれば、補間処理を特に行う必要はない
が、データ採取に要する時間を短縮するために、周辺位
置データ採取のためのステップ送り角度を粗く設定した
場合には、ウエハ周辺に沿った露光ビームのトレースを
滑らかに行うためにデータの補間処理を行うのが好まし
い。
【0058】補間処理の方法は、特に限定されないが、
本実施例ではウエハWの円弧部の周辺位置データについ
ては、図12に拡大して示すように、隣接するサンプリ
ング点間(ステップ角度9°)を例えば10等分する
0.9°間隔の補間点を設定し、各補間点の周辺位置デ
ータを直線補間によって算出している。算出された補間
データは、対応した変位角度(θアドレス)に対応つけ
てRAM11に記憶される。なお、本実施例では、この
θアドレスを、周辺位置データの採取開始位置を基準と
した移動パルス数で表している。
本実施例ではウエハWの円弧部の周辺位置データについ
ては、図12に拡大して示すように、隣接するサンプリ
ング点間(ステップ角度9°)を例えば10等分する
0.9°間隔の補間点を設定し、各補間点の周辺位置デ
ータを直線補間によって算出している。算出された補間
データは、対応した変位角度(θアドレス)に対応つけ
てRAM11に記憶される。なお、本実施例では、この
θアドレスを、周辺位置データの採取開始位置を基準と
した移動パルス数で表している。
【0059】上述した補間処理を行う際、補間処理の対
象となるサンプリング点がノッチ領域に入っているか否
かを判断する。具体的には、移動パルス数で表された当
該サンプリング点の変位角度が、RAM11に記憶され
ているノッチ領域の開始点xS と終了点xE の間に入っ
ているがとうかを判断することによって行われる。この
際、xS ,xE は、周辺位置データの採取開始位置を基
準とした移動パルス数に変換される。当該サンプリング
点がノッチ領域に入っていなければ、上述したように両
サンプリングを10分割した直線補間を行う。
象となるサンプリング点がノッチ領域に入っているか否
かを判断する。具体的には、移動パルス数で表された当
該サンプリング点の変位角度が、RAM11に記憶され
ているノッチ領域の開始点xS と終了点xE の間に入っ
ているがとうかを判断することによって行われる。この
際、xS ,xE は、周辺位置データの採取開始位置を基
準とした移動パルス数に変換される。当該サンプリング
点がノッチ領域に入っていなければ、上述したように両
サンプリングを10分割した直線補間を行う。
【0060】一方、当該サンプリング点がノッチ領域に
入っている場合は、次のサンプリング点を選択し、ノッ
チ領域を挟む二つのサンプリング点の間を直線補間して
補間データを求める。例えば、図11に示した周辺位置
データの場合、変位角度θiのサンプリング点がノッチ
領域NAに入っているので、この場合は、θi-1 のサン
プリング点と、θi+1 のサンプリング点との間を20分
割した直線補間を行って、両サンプリング点間の補間デ
ータを求める。図13は、このような補間処理後の周辺
位置データを示したものである。同図より明らかなよう
に、ノッチ領域NAでは、あたかもノッチNがないかの
ように周辺位置データが修正されている。
入っている場合は、次のサンプリング点を選択し、ノッ
チ領域を挟む二つのサンプリング点の間を直線補間して
補間データを求める。例えば、図11に示した周辺位置
データの場合、変位角度θiのサンプリング点がノッチ
領域NAに入っているので、この場合は、θi-1 のサン
プリング点と、θi+1 のサンプリング点との間を20分
割した直線補間を行って、両サンプリング点間の補間デ
ータを求める。図13は、このような補間処理後の周辺
位置データを示したものである。同図より明らかなよう
に、ノッチ領域NAでは、あたかもノッチNがないかの
ように周辺位置データが修正されている。
【0061】データの補間処理が完了すると、ステップ
S8に進み次のようにウエハWの周辺露光を行う。周辺
位置データのサンプリングのために、ウエハWが1回転
することにより、ウエハWは最初のセッティング位置に
戻っている。サンプリング点のθアドレスの基準である
CCDラインセンサ3の設置位置に対向して光源15が
設置されているので、露光処理のためにθアドレスが1
80°のサンプリング点の周辺位置データがRAM11
から最初に読み出される。
S8に進み次のようにウエハWの周辺露光を行う。周辺
位置データのサンプリングのために、ウエハWが1回転
することにより、ウエハWは最初のセッティング位置に
戻っている。サンプリング点のθアドレスの基準である
CCDラインセンサ3の設置位置に対向して光源15が
設置されているので、露光処理のためにθアドレスが1
80°のサンプリング点の周辺位置データがRAM11
から最初に読み出される。
【0062】図3に示すように、光源15の基準位置C
とテーブル1の中心Oとの距離L1は予め設定されてい
るので、光源15を、基準位置Cから距離L1 −L
0 と、予め定められた露光幅だけ駆動する。ここで、距
離L0 は、テーブル1の中心OからCCDラインセンサ
3の基準位置までの距離をいう。そして、θアドレスが
180°のサンプリング点の周辺位置データに基づい
て、露光位置を修正する。
とテーブル1の中心Oとの距離L1は予め設定されてい
るので、光源15を、基準位置Cから距離L1 −L
0 と、予め定められた露光幅だけ駆動する。ここで、距
離L0 は、テーブル1の中心OからCCDラインセンサ
3の基準位置までの距離をいう。そして、θアドレスが
180°のサンプリング点の周辺位置データに基づい
て、露光位置を修正する。
【0063】CPU10は、上記のようにして求められ
た露光位置に光源15を変位させるためにの回転数デー
タgをパルス発生回路18に出力する。光源15の最初
の位置設定が終わると、CPU10は、θアドレスが1
80°の露光開始点から、0.9°だけウエハWを回転
させるための回転数データcをパルス発生回路12に出
力するとともに、その回転数データcをカウンタ13に
プリセットする。これにより、パルス発生回路12から
回転数データcに対応する個数のパルス信号が出力され
てウエハWが0.9°だけ回転変位する。
た露光位置に光源15を変位させるためにの回転数デー
タgをパルス発生回路18に出力する。光源15の最初
の位置設定が終わると、CPU10は、θアドレスが1
80°の露光開始点から、0.9°だけウエハWを回転
させるための回転数データcをパルス発生回路12に出
力するとともに、その回転数データcをカウンタ13に
プリセットする。これにより、パルス発生回路12から
回転数データcに対応する個数のパルス信号が出力され
てウエハWが0.9°だけ回転変位する。
【0064】ウエハWが0.9°回転して、カウンタ1
3がカウントアップすると、CPU10は、θアドレス
が180°+0.9°の補間点の補間データをCPU1
0から読み出し、このデータに対応する回転数データg
をパルス発生回路18に出力することにより、光源15
の位置を新たに設定する。以上の処理を繰り返し行うこ
とにより、ウエハWの全周囲の露光を実行する。
3がカウントアップすると、CPU10は、θアドレス
が180°+0.9°の補間点の補間データをCPU1
0から読み出し、このデータに対応する回転数データg
をパルス発生回路18に出力することにより、光源15
の位置を新たに設定する。以上の処理を繰り返し行うこ
とにより、ウエハWの全周囲の露光を実行する。
【0065】光源15の位置制御に用いられる周辺位置
データは、図13に示したように、ノッチ領域のサンプ
リング点における周辺位置データを無視したもの、すな
わち、あたかもノッチが形成されていないウエハWであ
るかのように、データ補間時に修正されているので、図
14に示すように、光源15がノッチ領域においてウエ
ハWの内側に食い込むことがない。なお、図14におい
て、符号Aは露光領域、Bは素子形成領域を示してい
る。
データは、図13に示したように、ノッチ領域のサンプ
リング点における周辺位置データを無視したもの、すな
わち、あたかもノッチが形成されていないウエハWであ
るかのように、データ補間時に修正されているので、図
14に示すように、光源15がノッチ領域においてウエ
ハWの内側に食い込むことがない。なお、図14におい
て、符号Aは露光領域、Bは素子形成領域を示してい
る。
【0066】なお、上述の実施例では、比較器91 〜9
5 の出力変化を監視することによりノッチを検出するよ
うに構成したが、本発明におけるノッチ領域検出手段は
これに限定されない。例えば、ステップ送りごとに採取
されてRAM11に記憶された周辺位置データの固有の
変化を捉えることにより、ノッチを検出するようにして
もよい。
5 の出力変化を監視することによりノッチを検出するよ
うに構成したが、本発明におけるノッチ領域検出手段は
これに限定されない。例えば、ステップ送りごとに採取
されてRAM11に記憶された周辺位置データの固有の
変化を捉えることにより、ノッチを検出するようにして
もよい。
【0067】また、実施例ではウエハWの全周囲を一定
幅で露光する場合を例に挙げて説明したが、例えば図1
5に示すように、ウエハ周囲の所定の個所を意図的に幅
広く露光することも可能である。このような特定の個所
Eは、ノッチNの頂点を基準とした角度範囲で予め指定
されるので、ウエハの周辺露光の際に、実施例で求めた
ノッチNの頂点位置xC に基づいて、ノッチNをCCD
ラインセンサ3に対向する位置にセッティングし、ノッ
チNを露光開始点として周辺露光すればよい。この際、
各サンプリング点の周辺位置データのθアドレスは、ノ
ッチNを基準としたθアドレスに書き直される。
幅で露光する場合を例に挙げて説明したが、例えば図1
5に示すように、ウエハ周囲の所定の個所を意図的に幅
広く露光することも可能である。このような特定の個所
Eは、ノッチNの頂点を基準とした角度範囲で予め指定
されるので、ウエハの周辺露光の際に、実施例で求めた
ノッチNの頂点位置xC に基づいて、ノッチNをCCD
ラインセンサ3に対向する位置にセッティングし、ノッ
チNを露光開始点として周辺露光すればよい。この際、
各サンプリング点の周辺位置データのθアドレスは、ノ
ッチNを基準としたθアドレスに書き直される。
【0068】さらに、実施例では、光源15とウエハW
との位置関係を相対的に変位させる光源変位手段とし
て、光源15をテーブル1の中心に向けて駆動させる機
構を用いたが、光源15を固定して、テーブル1を水平
変位させるように構成してもよい。
との位置関係を相対的に変位させる光源変位手段とし
て、光源15をテーブル1の中心に向けて駆動させる機
構を用いたが、光源15を固定して、テーブル1を水平
変位させるように構成してもよい。
【0069】また、ステッピングモータ2は、例えば誘
導モータに、回転変位角検出用のロータリエンコーダを
組み合わせたものに代替えしてもよく、必ずしも、ステ
ッピングモータに限定しない。
導モータに、回転変位角検出用のロータリエンコーダを
組み合わせたものに代替えしてもよく、必ずしも、ステ
ッピングモータに限定しない。
【0070】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ウエハの周辺位置データのサンプリング点が
ノッチ領域内に入っていない場合は、その周辺位置デー
タに基づいて光源を変位制御することにより、前記光源
でウエハの周辺部を所定幅で露光し、前記サンプリング
点がノッチ領域内に入っている場合は、そのサンプリン
グ点の周辺位置データを無視し、そのサンプリング点の
近傍にあるサンプリング点の周辺位置データに基づいて
光源を変位制御することによりノッチ領域を露光してい
るので、従来装置のようにノッチ領域において露光ビー
ムがウエハの内部に食い込むことがない。したがって、
ノッチが形成されたウエハであっても、素子形成領域を
露光することなく、ウエハの周辺を所定幅で露光するこ
とができる。
によれば、ウエハの周辺位置データのサンプリング点が
ノッチ領域内に入っていない場合は、その周辺位置デー
タに基づいて光源を変位制御することにより、前記光源
でウエハの周辺部を所定幅で露光し、前記サンプリング
点がノッチ領域内に入っている場合は、そのサンプリン
グ点の周辺位置データを無視し、そのサンプリング点の
近傍にあるサンプリング点の周辺位置データに基づいて
光源を変位制御することによりノッチ領域を露光してい
るので、従来装置のようにノッチ領域において露光ビー
ムがウエハの内部に食い込むことがない。したがって、
ノッチが形成されたウエハであっても、素子形成領域を
露光することなく、ウエハの周辺を所定幅で露光するこ
とができる。
【図1】本発明の一実施例に係るノッチ付ウエハの周辺
部露光装置の概略構成を示したブロック図である。
部露光装置の概略構成を示したブロック図である。
【図2】実施例装置の露光部の正面図である。
【図3】実施例装置の露光部の平面図である。
【図4】CCDラインセンサの分割領域の説明図であ
る。
る。
【図5】実施例装置の動作順序を示したメインフローチ
ャートである。
ャートである。
【図6】実施例装置のノッチ検出処理の詳細を示したフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図7】ノッチ検出処理に伴う割り込み処理のタイミン
グの一例を示した説明図である。
グの一例を示した説明図である。
【図8】ノッチ検出処理に伴う割り込み処理のタイミン
グのその他の例を示した説明図である。
グのその他の例を示した説明図である。
【図9】ノッチ領域の周辺位置データのサンプリング動
作を説明するための図である。
作を説明するための図である。
【図10】ノッチ位置算出処理の説明図である。
【図11】各サンプリング点の周辺位置データの模式図
である。
である。
【図12】サンプリング点間の直線補間処理の説明図で
ある。
ある。
【図13】補間処理後の周辺位置データの模式図であ
る。
る。
【図14】実施例装置の周辺露光の態様を示した平面図
である。
である。
【図15】周辺露光のその他の態様を示した平面図であ
る。
る。
【図16】従来装置の説明図である。
【図17】従来装置による周辺露光の状態を示した平面
図である。
図である。
W…ウエハ N…ノッチ 1…テーブル 2…ステッピングモータ 3…CCDラインセンサ 4…光源 5…光学系 6…CCD駆動回路 7…信号処理回路 8…A/D変換器 91 〜95 …比較器 10…CPU 11…RAM 12,18…パルス発生回路 13…カウンタ 14,19…モータ駆動回路 15…光源15 16…螺軸 17…ステッピングモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−11726(JP,A) 特開 昭62−45145(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/027
Claims (3)
- 【請求項1】 外周部にノッチが形成され、フォトレジ
ストが塗布されたウエハを回転させつつ、露光ビームで
前記ウエハの周辺を露光するノッチ付ウエハの周辺部露
光装置であって、 ウエハを回転駆動するウエハ回転駆動手段と、 前記ウエハ回転駆動手段を回転駆動制御する回転駆動制
御手段と、 ウエハの周辺位置を検出する一次元イメージセンサと、 前記一次元イメージセンサからの周辺位置データを各サ
ンプリング点の変位角度に対応付けて記憶する記憶手段
と、 前記記憶手段に記憶された周辺位置データに基づき、ノ
ッチ領域を検出するノッチ領域検出手段と、 露光ビームを照射する光源と、 前記光源とウエハとの位置関係を相対的に変位させる光
源変位手段と、 前記記憶手段から周辺位置データを順に読み出し、当該
サンプリング点が前記ノッチ領域検出手段によって検出
されたノッチ領域内に入っていない場合は、その周辺位
置データに基づいて前記光源変位手段を制御することに
より、前記光源でウエハの周辺部を所定幅で露光し、当
該サンプリング点がノッチ領域内に入っている場合は、
当該サンプリング点の周辺位置データを無視し、当該サ
ンプリング点の近傍にあるサンプリング点の周辺位置デ
ータに基づいて前記光源変位手段を制御することによ
り、前記光源でノッチ領域を露光する光源変位制御手段
と、 を備えたことを特徴とするノッチ付ウエハの周辺部露光
装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のノッチ付ウエハの周辺
部露光装置において、 前記ノッチ領域検出手段は、 前記回転駆動制御手段がウエハ回転駆動手段を粗いピッ
チでステップ送りしているときに、前記一次元イメージ
センサの出力変化を監視することにより、ウエハのノッ
チを検出する監視手段と、 前記ノッチが検出されたことに基づき、前記回転駆動制
御手段がウエハ回転駆動手段を細かいピッチでステップ
送りしているときに、前記一次元イメージセンサで検出
されたノッチ領域の周辺位置データに基づき、ノッチ領
域を算出するノッチ領域算出手段と、 を含むノッチ付ウエハの周辺部露光装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載のノッチ付ウエハの周辺
部露光装置において、 前記光源変位制御手段は、 隣接する二つのサンプリング点が共にノッチ領域に入っ
ていない場合は、両サンプリング点の周辺位置データを
直線補間することにより、両サンプリング点間の補間デ
ータを算出し、この補間データに基づいて前記光源変位
手段を制御することによって、前記光源でウエハの周辺
部を所定幅で露光し、 隣接するサンプリング点の一方がノッチ領域に入ってい
る場合は、ノッチ領域に入っていない近傍サンプリング
を選択し、ノッチ領域を挟む二つのサンプリング点の周
辺位置データを直線補間することにより、両サンプリン
グ点間の補間データを算出し、この補間データに基づい
て前記光源変位手段を制御することによって、前記光源
でノッチ領域を露光するものであるノッチ付ウエハの周
辺部露光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4809192A JP2783303B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | ノッチ付ウエハの周辺部露光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4809192A JP2783303B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | ノッチ付ウエハの周辺部露光装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7960596A Division JPH0917707A (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | ノッチ付ウエハの周辺部露光装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05217887A JPH05217887A (ja) | 1993-08-27 |
JP2783303B2 true JP2783303B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=12793650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4809192A Expired - Lifetime JP2783303B2 (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | ノッチ付ウエハの周辺部露光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2783303B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4019651B2 (ja) * | 2001-05-21 | 2007-12-12 | ウシオ電機株式会社 | 周辺露光装置 |
JP3820946B2 (ja) * | 2001-09-17 | 2006-09-13 | ウシオ電機株式会社 | 周辺露光装置 |
CN115732380B (zh) * | 2022-10-08 | 2023-11-24 | 吉姆西半导体科技(无锡)有限公司 | 一种晶圆偏心调节方法、装置及存储介质 |
-
1992
- 1992-02-03 JP JP4809192A patent/JP2783303B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05217887A (ja) | 1993-08-27 |
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