JP2771952B2 - 個別分散空気調和装置 - Google Patents
個別分散空気調和装置Info
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- JP2771952B2 JP2771952B2 JP6300496A JP30049694A JP2771952B2 JP 2771952 B2 JP2771952 B2 JP 2771952B2 JP 6300496 A JP6300496 A JP 6300496A JP 30049694 A JP30049694 A JP 30049694A JP 2771952 B2 JP2771952 B2 JP 2771952B2
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Description
域に対し個別に空気調和が行える個別分散空気調和装置
の改良に関する。
の主なものをあげると以下のようになる。
するフロンの生産、使用が今後できなくなることに対応
しなければならないという要求がある。
置の消費電力のピークカットあるいは平準化をしなけれ
ばならないという要求がある。
気調和対象区域に対し個別分散的に空気調和が実施でき
なければならないという要求がある。
環境問題に対しては熱源機の代替フロン化が試みられて
いる。これは、オゾン層を破壊しない代替フロンを冷媒
として使用できる熱源機を開発することである。
用が一部で行われている。これは、空気調和装置に蓄熱
槽を設置し、空気調和装置の負荷が低い時に熱源機によ
って発生した余剰の熱エネルギを蓄えておいて、負荷が
高くなったときにこの蓄熱槽からの熱エネルギを使用し
消費電力のピークカットあるいは平準化を図るものであ
る。
表される個別分散機種が提案されている。これは、複数
の空気調和対象区域で個別的に使用できる空気調和装置
を用いるものである。
いずれも個々的な対応にとどまっており、かつ不十分で
あり、上述の三つの要求に総合的に応えられる空気調和
装置はまだ提案されていない。
を図るにしても、空気調和装置全体としての電力消費量
の削減はまだまだ不十分であるという問題がある。
媒および規制予定冷媒を使用しているセントラル方式の
空気調和装置を、上記要求に適合させつつ、どのように
再利用していくかという点も問題である。これらを徒に
旧設備として廃棄することは経済性、省資源の面で問題
があり、また新しい代替冷媒を使用する熱源機も、信頼
性などの点でまだ問題が多いからである。
のであり、その目的は、電力消費量を削減でき、環境問
題に対応しつつ、使い易く、かつ旧設備を有効利用でき
る空気調和装置を提供することにある。
に、本願の第1の発明は、複数の空気調和対象区域に対
し個別に空気調和が行える個別分散空気調和装置であっ
て、冷却源および加熱源となる中央熱源機と、中央熱源
機に使用される第1の冷媒と、中央熱源機で発生された
冷熱を各空気調和対象区域まで熱搬送する第2の冷媒
と、中央熱源機に設けられ、第1の冷媒と第2の冷媒と
の熱交換を行わせるための冷媒対冷媒熱交換器と、各空
気調和対象区域ごとに設けられ、第2の冷媒を熱源とし
て空気調和を実施するためのファンコイルと第2の冷媒
を熱源として蓄熱動作する蓄熱槽とを備え、第2の冷媒
を使用してそれぞれ個別に空気調和を実施する複数のタ
ーミナルユニットと、を含み、第2の冷媒を、冷媒対冷
媒熱交換器とターミナルユニットとの間、及びファンコ
イルと蓄熱槽との間で自然循環させるために、冷媒対冷
媒熱交換器とターミナルユニットとを、及びファンコイ
ルと蓄熱槽とを、それぞれ第2の冷媒の気相および液相
の比重差と重力とを利用した自然循環経路を形成すべく
配置し、蓄熱槽を他のターミナルユニットの蓄熱槽に連
結し、相互の蓄熱槽において第2の冷媒の循環を可能と
するための冷媒連絡手段を有し、複数のターミナルユニ
ットの相互間において、蓄熱槽の蓄熱熱量の移動が可能
であることを特徴とする。
ン層破壊性のない代替フロンを使用することを特徴とす
る。
が、上記第2の冷媒の流路を、上記冷媒対冷媒熱交換器
からファンコイルへの流路と、冷媒対冷媒熱交換器から
蓄熱槽への流路と、ファンコイルと蓄熱槽とを循環する
流路と、に切り換えるための流路切換え弁を含むことを
特徴とする。
と系統的に分離されている水を蓄熱材として使用する氷
蓄熱槽であることを特徴とする。
ルユニット相互間で循環させるために、ターミナルユニ
ット相互を、第2の冷媒の気相および液相の比重差と重
力とを利用した自然循環経路を形成すべく配置したこと
を特徴とする。
熱槽に蓄熱を行うことを特徴とする。
環を利用して、各空気調和対象区域への熱搬送、ファン
コイルと蓄熱槽との間の熱搬送及びターミナルユニット
の相互間の熱搬送が搬送動力なしに実施でき、循環用の
ポンプが不要になる。
に分離されているので、規制対象冷媒および規制予定冷
媒を使用している旧式の熱源機を中央熱源機として使用
できる。
調和運転すなわち追随運転と蓄熱槽への熱エネルギの蓄
熱運転と蓄熱槽に蓄えた熱エネルギの蓄熱放出運転とを
各空気調和対象区域ごとにハイブリッドに実行できる。
ルユニットに設置された蓄熱槽の間で熱の移動が可能と
なる。
ニングコストを低減できる。
て説明する。
和装置の実施例の系統図が示される。以下、図1に基づ
いて、冷房運転を行う場合の例について説明する。
り、負荷側へ熱を搬送する熱搬送媒体の加熱、冷却が行
われる。
の形式は特に限定されるものではないが、説明の都合上
通常の蒸気圧縮式熱源機を例にとり説明する。
る第1の冷媒を圧縮するための圧縮機11と、圧縮され
た第1の冷媒を凝縮するための凝縮器12と、凝縮器1
2で凝縮された第1の冷媒が蒸発し、上記熱搬送媒体と
しての第2の冷媒との間で熱交換が行われる蒸発器であ
る冷媒対冷媒熱交換器13とを含む。ここで、凝縮器1
2が水冷であるか空冷であるかは問わない。
複数のターミナルユニット30へ、移送手段としての熱
搬送ライン20により移送される。
和対象区域ごとに設置されている。空気調和対象区域と
は、空気調和を実施する際の区切りとなる範囲をいい、
例えばビルの各部屋ごとに、あるいは1フロアの中の特
定のゾーンを一つの空気調和対象区域として指定するこ
とができる。そして、この空気調和対象区域の空気調和
が、そこに設置されたターミナルユニット30によって
個別分散的に実施される。すなわち、本実施例の空気調
和装置は個別分散空気調和装置になっている。
媒と熱交換をすることにより、空気調和用の空気を製造
するファンコイル31と、第2の冷媒により搬送されて
くる熱エネルギを蓄えるための蓄熱槽32と、第2の冷
媒の流路を制御する三方弁33と、熱搬送ライン20と
ターミナルユニット30との第2の冷媒の流出入を制御
する開閉弁34と、を含んでいる。
収容されている。この蓄熱材35は、第2の冷媒とは系
統的に分離されている。これは、例えば第2の冷媒を蓄
熱材35の中を通過する配管中に流すことによって実現
できる。これにより、第2の冷媒の種類によらず、潜熱
を蓄熱するために最適の蓄熱材を使用することができ
る。
槽とすれば、氷の大きな熱容量を利用して、効率よく低
温蓄熱を行うことができる。
ナルユニット30に個別分散的に配置して行う個別分散
蓄熱の形式で行うので、蓄熱槽スペース、設置場所など
の制約などに柔軟に対応することができる。例えば、床
面積40m2 が一つの空気調和対象区域とすれば、午後
の3時間を蓄熱利用運転とするためには、約300リッ
トルの容積の蓄熱槽で対応することができる。
ら熱搬送ライン20を経由してファンコイル31へのラ
インと、同じく蓄熱槽32へのラインと、ファンコイル
31と蓄熱槽32とを循環するラインとの三つのライン
を切り替えるための流路切換え弁として機能する。これ
により、熱搬送ライン20からファンコイル31へ第2
の冷媒を受け入れて、通常の空気調和運転を行うモード
と、熱搬送ライン20から蓄熱槽32へ第2の冷媒を受
け入れて、蓄熱槽32への蓄熱運転を行うモードと、第
2の冷媒をファンコイル31と蓄熱槽32との間で循環
させて、蓄熱槽32に蓄えた熱エネルギの蓄熱放出運転
を行うモードとの三つの運転モードを切り替えることが
できる。
気調和対象区域ごとに設置されているので、上記三つの
運転モードは各空気調和対象区域ごとに、すなわちハイ
ブリッドに実施できる。
は蓄熱槽32の数を一つとしてあるが、冷房用および暖
房用のそれぞれに蓄熱槽32を設ける場合には、これら
二つの蓄熱槽32を並列的に設け、切り替えて使用でき
るように構成してもよい。
と第2の冷媒とが系統的に分離されている。従って、中
央熱源機10が規制対象冷媒あるいは規制予定冷媒を使
用するタイプであっても、第2の冷媒としては、オゾン
層を破壊しないR−134aなどのHFC冷媒を使用す
ることができる。これにより、既設の規制対象冷媒およ
び規制予定冷媒を使用している空気調和装置の再利用が
可能になる。更に、未だ信頼性などの面で不十分である
HFC冷媒を使用した熱源機の使用を当面見合わせるこ
ともできる。
冷媒を使用するメリットとしては、第2の冷媒の相変
化、すなわち潜熱を利用することがあげられる。これに
より、水や塩化カルシウム水溶液等の顕熱しか利用でき
ない熱搬送媒体に比べ熱搬送効率を上げることができ
る。
塩化カルシウム水溶液のような液体ブラインの場合と異
なり、冷媒対冷媒熱交換器13の入口と出口における第
2の冷媒の温度差を自由に選ぶことができる。従って、
例えば第2の冷媒の入口と出口の温度差を通常の温度差
(5度)の2〜3倍(10〜15度)にすると第2の冷
媒の循環量を減らすことができる。これにより、第2の
冷媒の搬送にポンプを使用する場合等には、その搬送動
力を低減することができる。
ラインを使用する場合に比べ、水漏れ、腐食などの心配
がなく保守が容易であることがあげられる。
って行うこともできるが、前述の熱搬送ライン20を2
相サーマルループ(ヒートパイプ)として作用させるこ
とにより、第2の冷媒の自然循環を利用して行うことも
できる。この例が図2に示される。図2においては、図
1と同一部材に同一符号を付してその説明を省略する。
10あるいは、少なくとも冷媒対冷媒熱交換器13は、
本実施例では、最も高い位置に設けられる。冷媒対冷媒
熱交換器13の第2の冷媒の出口側には液ラインヘッダ
42が接続され、入口側にはガスラインヘッダ44が接
続される。液ラインヘッダ42及びガスラインヘッダ4
4には、それぞれターミナルユニット30の数に対応し
た数の液ライン46及びガスライン48が接続されてい
る。更に、液ライン46は三方弁33を介して、またガ
スライン48は開閉弁34を介して、それぞれ各ターミ
ナルユニット30のファンコイル31及び蓄熱槽32に
接続されている。
各ターミナルユニット30よりも高い位置に配置されて
おり、図2に示されるような自然循環ヘッドが確保され
ている。また、液ライン46には、第2の冷媒の液が満
たされており、ガスライン48には、第2の冷媒のガス
のみが存在する。従って、冷媒対冷媒熱交換器13にお
いて凝縮した第2の冷媒は、自然循環ヘッド(重力)と
第2の冷媒の液、ガスの比重差により、液ラインヘッダ
42、液ライン46を介して各ターミナルユニット30
に流入する。
おいて熱交換によりガス化した第2の冷媒は、ガスライ
ン48を上昇しガスラインヘッダ44で集合されて冷媒
対冷媒熱交換器13に戻り再び液化される。
っては、第2の冷媒が2相サーマルループによって冷媒
対冷媒熱交換器13とターミナルユニット30との間を
循環する。これにより、第2の冷媒の搬送にポンプ等を
使用する必要がなくなり、搬送動力が不要になる。
する。図3から図5までには、冷房の場合の例が示され
る。
わゆる追随運転では、中央熱源機10によって5℃程度
に冷却液化された第2の冷媒が、三方弁33によってフ
ァンコイル31側に流され冷房運転を行う。
には、一般に空気調和運転を行う必要がない。従って、
第2の冷媒の温度を蓄熱材35の相変化温度に対応した
温度に変え、図4に示されるように、三方弁33により
第2の冷媒を蓄熱槽32側へ供給する。これにより蓄熱
運転が行われ、蓄熱槽32に密封内蔵された蓄熱材35
には潜熱が蓄熱される。この例では冷房の場合なので、
蓄熱材35としては水が使用される。従って、蓄熱槽3
2は潜熱の蓄熱(蓄冷)が製氷という形で行われる氷蓄
熱槽である。この場合、第2の冷媒の温度は−5℃程度
に設定される。上述の通り、第2の冷媒としてHFC冷
媒を使用しているので、水や塩化カルシウム水溶液のよ
うな液体ブラインの場合と異なり、0℃以下の温度にも
設定できる。
には、図5に示されるように、三方弁33と開閉弁34
とによりターミナルユニット30を液ライン46及びガ
スライン48から遮断し、蓄熱槽32とファンコイル3
1とを第2の冷媒によって連通させる。こうすることに
より、第2の冷媒がファンコイル31で蒸発され、蓄熱
槽32で凝縮されつつ循環することによって蓄冷分を放
出し、蓄熱放出運転が行われる。
することもできる。しかし、蓄熱槽32をファンコイル
31よりも上部に配置してやれば、図2の場合と同様
に、自然循環ヘッドと第2の冷媒の気相および液相の比
重差を利用して、第2の冷媒を自然循環させることがで
きる。すなわち、ファンコイル31で蒸発された気体の
第2の冷媒は、そのまま配管中を上昇し蓄熱槽32に達
する。蓄熱槽32に達した第2の冷媒は冷却され凝縮さ
れて配管中を下降し、再びファンコイル31に達する。
以上のように自然循環が起こるのでポンプを省略するこ
とができ、ターミナルユニット30の構造の簡略化と節
電を図ることができる。
足するならば、上述のような昼間の追随運転モード、及
び深夜電力利用の蓄熱運転モードが通常行われている一
般的な運転のパターンである。しかし、特殊な場合とし
て、負荷マネージメントの都合上、昼間に追随運転を行
ないつつ、同時に、あるゾーンでは蓄熱運転を行ないた
いという両モードの共存も発生し得る。この場合には、
第2の冷媒温度は蓄熱運転モード対応の温度とし、追随
運転側はこの温度に合わせた大温度差小流量の省電力パ
ターンで追随運転を行なうことになる。
化温度が5℃〜8℃(潜熱23〜30Kcal/Kg)の新し
い共晶物体も発表されている。蓄熱材としてこのような
物体を使用する場合には、第2の冷媒温度は追随運転の
温度レベルのままで蓄熱運転を行なうことができること
はもちろんである。
転を行う場合には、中央熱源機10をヒートポンプサイ
クルに切り換えて動作させる。暖房運転系統を追加した
例が図6に示される。
熱交換器が第2の冷媒を加熱する加熱器14となってい
る。暖房運転においては、加熱器14が中央熱源機10
における凝縮器として動作する。また、冷房運転におけ
る凝縮器12は、暖房運転においては蒸発器として動作
する。これらの切換えは、四方弁15により配管系統を
切換えることにより行われる。
ラインヘッダ50が、入口側には液ラインヘッダ52が
接続されている。そして、ガスラインヘッダ50及び液
ラインヘッダ52は、三方弁36及び開閉弁37を介し
てそれぞれ各ターミナルユニット30のファンコイル3
1に接続されている。
器14は各ターミナルユニット30よりも低い位置に配
置される。加熱器14からでた第2の冷媒のガスは、ガ
スラインヘッダ50、三方弁36を介してファンコイル
31に供給される。第2の冷媒ガスはファンコイル31
において熱交換により液化し、液ラインヘッダ52によ
り集合され、加熱器14に戻る。この場合、第2の冷媒
の循環は、図2の冷房運転の場合と同様に、ターミナル
ユニット30と加熱器14との自然循環ヘッドと第2の
冷媒の液、ガスの比重差により行われる。なお、暖房運
転に関して、本発明による幾つかの変型実施例について
説明する。
高気密化、OA機器の普及などにより、冬期においても
空調対象区域によっては冷房需要が発生する。すなわ
ち、冬期に冷房、暖房需要が混在するケースがそれであ
る。
ば、空調対象区域ごとにファンコイル31を冷房目的に
するか暖房目的にするか選択して共用することができる
が、これの変型例として、ファンコイル31を冷房用と
暖房用それぞれ別個に設けて、流路の切り替えを簡略化
してもよい。このいずれの場合にあっても、冷房需要と
暖房需要が混在する場合の中央熱源機10の運転は、冷
媒対冷媒交換器13は蒸発器となり、冷媒対冷媒熱交換
器14は凝縮器となるような、いわゆる熱回収モードの
運転を行うことになるのは勿論である。
するなどの特殊な目的の場合に限られるが、実施しよう
とする場合には、本発明による冷房用蓄熱と同じ考えに
よって、暖房用蓄熱材として酢酸ソーダなどを用いた蓄
熱槽を別個に設けて、これをターミナルユニット30内
でファンコイル31よりも下部に配置すれば、暖房放熱
が冷媒自然循環の形で実現できることは明らかである。
る。
いは時間外などの時間帯における空気調和の要求に応え
るために、蓄熱槽32の蓄熱分を利用して空気調和を実
施する場合、空気調和の負荷が局部的に集中して、その
ターミナルユニット30の蓄熱量だけでは熱量が不足す
ることがある。このような場合、他のターミナルユニッ
ト30の蓄熱分を融通することができれば、フレキシブ
ルな対応が可能となる。
ナルユニット30の蓄熱槽32相互間の熱移動が行える
ようにするための付加的な第2の冷媒の連絡手段であ
る。すなわち配管40は、一方のターミナルユニットと
他方のターミナルユニットの蓄熱槽32における第2の
冷媒の出入口同志a,b,およびc,dを結び、一方の
蓄熱槽32の蓄熱量を使い切ってしまった時、第2の冷
媒は未だ蓄熱量が残っている他方の蓄熱槽32の方へ流
れて、この蓄熱量を利用したり、あるいは両方の蓄熱槽
32を並列的に同時に利用したりすることができる。こ
のように、ターミナルユニット30間のネットワークを
構成してやれば、任意の蓄熱槽32から他の任意の蓄熱
槽32への系統間熱移動が可能になる。
互間の位置関係によっては、第2の冷媒の自然循環を利
用することができ、第2の冷媒を搬送するためのポンプ
を省略することができる場合があることは、前述のファ
ンコイル31と蓄熱槽32の場合の説明と同様である。
として既に上述のHFC冷媒が使用されている場合、こ
のHFC冷媒がそのまま熱搬送ライン20に流れる、い
わゆる直膨方式となるように構成することも機能上は可
能である。しかし、一般に熱源系と熱搬送系の媒体を分
離しておくことは冷凍サイクルの信頼性、制御性などの
面で多大のメリットがある。従って、本実施例において
も熱源系と熱搬送系の媒体を冷媒対冷媒熱交換器13に
より別々の系統に流すことによって、その分離を図って
いる。
冷媒対冷媒熱交換器とターミナルユニットの位置関係、
蓄熱槽とファンコイルの位置関係あるいはターミナルユ
ニット相互の位置関係を適切に配置することによって第
2の冷媒の自然循環が可能となるので、ポンプが省略で
き省エネルギを図れる。
しているので、第2の冷媒にはオゾン破壊のないHFC
冷媒がいますぐ使用できる。従って、解決までの暫くの
間やむを得ず使用する規制対象冷媒あるいは規制予定冷
媒は熱源機の冷媒サイクル内に限られ、装置全体から見
て、これらの規制冷媒の使用量を大幅に削減できる。ま
た、蓄熱利用を個別分散蓄熱の形式で行うので、蓄熱槽
スペース、設置場所などの制約などに柔軟に対応するこ
とができる。これによって蓄熱空調が普及して電力負荷
の平準化に貢献することができる。
空気調和運転が、中央熱源機を運転することなく、夜間
蓄熱分を利用して行えるため、ランニングコストの低減
が図れる。
の大小に合わせて、ターミナルユニット相互間で蓄熱熱
量の授受が簡単に行えるため、負荷分布の変動にも柔軟
に対応することができる。
れ、腐食を防止でき、保守が容易になる。
題に対応しつつ、使い易く、かつ旧設備を有効利用でき
る空気調和装置を提供することができる。
を示す系統図である。
明図である。
説明図である。
図である。
説明図である。
明図である。
四方弁、20 熱搬送ライン,30 ターミナルユニッ
ト,31 ファンコイル,32 蓄熱槽,33、36
三方弁,34、37 開閉弁,35 蓄熱材,40 配
管,42、52液ラインヘッダ,44、50 ガスライ
ンヘッダ,46 液ライン,48 ガスライン
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の空気調和対象区域に対し個別に空
気調和が行える個別分散空気調和装置であって、 冷却源および加熱源となる中央熱源機と、 前記中央熱源機に使用される第1の冷媒と、 前記中央熱源機で発生された冷熱を各空気調和対象区域
まで熱搬送する第2の冷媒と、 前記中央熱源機に設けられ、前記第1の冷媒と前記第2
の冷媒との熱交換を行わせるための冷媒対冷媒熱交換器
と、 各空気調和対象区域ごとに設けられ、前記第2の冷媒を
熱源として空気調和を実施するためのファンコイルと前
記第2の冷媒を熱源として蓄熱動作する蓄熱槽とを備
え、前記第2の冷媒を使用してそれぞれ個別に空気調和
を実施する複数のターミナルユニットと、 を含み、 前記第2の冷媒を、前記冷媒対冷媒熱交換器と前記ター
ミナルユニットとの間、及び前記ファンコイルと前記蓄
熱槽との間で自然循環させるために、前記冷媒対冷媒熱
交換器と前記ターミナルユニットとを、及び前記ファン
コイルと前記蓄熱槽とを、それぞれ前記第2の冷媒の気
相および液相の比重差と重力とを利用した自然循環経路
を形成すべく配置し、前記蓄熱槽を他のターミナルユニットの蓄熱槽に連結
し、相互の蓄熱槽において前記第2の冷媒の循環を可能
とするための冷媒連絡手段を有し、複数の前記ターミナ
ルユニットの相互間において、蓄熱槽の蓄熱熱量の移動
が可能である ことを特徴とする個別分散空気調和装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の個別分散空気調和装置
において、 前記第2の冷媒としてオゾン層破壊性のない代替フロン
を使用することを特徴とする個別分散空気調和装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の個別分
散空気調和装置において、前記ターミナルユニットが、
前記第2の冷媒の流路を、前記冷媒対冷媒熱交換器から
前記ファンコイルへの流路と、前記冷媒対冷媒熱交換器
から前記蓄熱槽への流路と、前記ファンコイルと前記蓄
熱槽とを循環する流路と、に切り換えるための流路切換
え弁を含むことを特徴とする個別分散空気調和装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の個別分散空気調和装置
において、 前記蓄熱槽が、前記第2の冷媒と系統的に分離されてい
る水を蓄熱材として使用する氷蓄熱槽であることを特徴
とする個別分散空気調和装置。 - 【請求項5】 請求項1から4のいずれか一項に記載の
個別分散空気調和装置において、 前記第2の冷媒を前記ターミナルユニット相互間で循環
させるために、前記ターミナルユニット相互を、前記第
2の冷媒の気相および液相の比重差と重力とを利用した
自然循環経路を形成すべく配置したことを特徴とする個
別分散空気調和装置。 - 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれか一項に
記載の個別分散空気調和装置であって、深夜電力を利用して前記蓄熱槽に蓄熱を行う ことを特徴
とする個別分散空気調和装置。
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JP6300496A JP2771952B2 (ja) | 1994-03-07 | 1994-12-05 | 個別分散空気調和装置 |
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- 1994-12-05 JP JP6300496A patent/JP2771952B2/ja not_active Expired - Lifetime
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