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JP2771193B2 - 害虫用食毒剤組成物 - Google Patents

害虫用食毒剤組成物

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JP2771193B2
JP2771193B2 JP63265663A JP26566388A JP2771193B2 JP 2771193 B2 JP2771193 B2 JP 2771193B2 JP 63265663 A JP63265663 A JP 63265663A JP 26566388 A JP26566388 A JP 26566388A JP 2771193 B2 JP2771193 B2 JP 2771193B2
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福泰 奥田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はゴキブリ、アリ、シロアリ、ハチ、ノミなど
の害虫用食毒剤組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来よりゴキブリの食毒剤としては、たとえばホウ酸
や有機リン酸などを用いた食毒性殺虫剤が使用の簡便性
より一般家庭などに広く用いられている。
しかしながら、食毒性殺虫剤を用いたばあいには、か
かる食毒性殺虫剤を摂食したゴキブリだけしか殺虫する
ことができず、まったく摂食しなかったゴキブリや摂食
量が少ないゴキブリは死亡しないという欠点がある。と
くにゴキブリの若齢幼虫は摂食量が少なく、しかも行動
範囲が狭いうえに、薬剤を設置しにくい場所に生息して
いることが多いため、薬剤をまったく摂食しないものが
多く残り、ゴキブリの繁殖の大きな要因となっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
そこで本発明者らは、前記従来技術に鑑みて、ゴキブ
リの成虫は勿論のこと、若齢幼虫をも殺虫しうるゴキブ
リ食毒剤を開発するべく鋭意研究を重ねた結果、成虫に
昆虫成長阻害剤と遅効性殺虫剤を有効成分とするゴキブ
リ食毒剤組成物を与えたところ、かかる成虫は経日とと
もに次第に衰弱して死亡し、そしてかかる成虫の糞に接
触した幼虫は、成虫の糞の中に含まれた昆虫成長阻害剤
により成長や阻害され、産卵することができないばかり
か、脱皮時や羽化時に死亡するという、成虫および幼虫
の双方に対して有効なまったく新しい食毒剤組成物を見
出し、さらにかかる食毒剤組成物は、アリ、シロアリ、
ハチ、ノミなどの害虫に対しても有効であることを初め
て見出し、本発明を完成するにいたった。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本発明は昆虫成長阻害剤および遅効性殺虫
剤を有効成分とする害虫用食毒剤組成物に関する。
〔作用および実施例〕
本発明の害虫用食毒剤組成物は、ゴキブリの成虫に対
して有効であることは勿論のこと、成虫の糞に昆虫成長
阻害剤(以下、IGRという)が含まれているので、かか
る糞に接触した幼虫は成長が抑制され、産卵をすること
ができずに死亡するという従来にないまったく画期的な
作用を呈するものである。
すなわち、本発明の害虫用食毒剤組成物を摂食したた
とえばゴキブリなどは、その大部分が数時間〜数日間後
に死亡するが、この間に糞などを介してIGRを成虫およ
び幼虫の生息場所にばらまく。このばらまかれたIGR
は、そこに生息する成虫をはじめ幼虫のゴキブリなどに
対して前記した生理的活性を付与し、ゴキブリなどの幼
虫は成長阻害や産卵抑制がなされる。一方、生き残った
ゴキブリなどに対しては産卵が抑制され、その結果、ゴ
キブリなどの生息密度が低下されるのである。
本発明に用いられるIGRは、従来の殺虫剤と作用機作
が異なり即効性はないが、かかるIGRを成虫の糞などを
介して摂取またはIGRに接触したゴキブリなどの幼虫
は、成長が抑制されて成虫となっても羽が萎縮するなど
の奇形を呈し、脱皮時や羽化時に死亡したり、産卵が抑
制されるのである。さらにIGRを摂取またはIGRに接触し
た成虫についても産卵が抑制され、その結果、ゴキブリ
などの増殖が抑制されるのである。
ところで、本発明においては、IGRのみを用いたばあ
いであってもゴキブリなどの防除効果はあるが、ゴキブ
リなどの密度の低下をきたすまでには3カ月以上もの長
期間を要するため、初期のゴキブリなどの密度を低下さ
せるためには、やはり殺虫剤との併用が不可欠である。
また、ゴキブリなどはIGRを摂取したばあい、摂取した
ゴキブリなどに対して成長阻害の活性があることは勿論
のことであるが、摂取されたIGRが代謝されずにそのま
ま排泄され、排泄された糞中においても充分に有効な生
理的活性を有するものである。
本発明に用いられるIGRとしては、たとえば幼若ホル
モン、幼若ホルモン類縁体、脱皮阻害剤などがあげられ
る。かかる幼若ホルモン、幼若ホルモン類縁体、脱皮阻
害剤などの具体例としては、たとえば などやこれらの光学異性体、幾何異性体、誘導体、類縁
体などがあげられ、これらのなかから1種または2種以
上を混合して用いられる。なお、所望により、これらの
化合物のなかから効力や剤型に応じてより高い活性のあ
る成分のみを選択して用いることができる。
前記IGRの配合量は、えられる組成物の所望される効
力などに応じて適宜に選択することが望ましいが、通常
配合成分の合計量に対して0.01〜20%(重量%、以下同
様)、好ましくは0.05〜10%とするのがよい。かかる配
合量は0.01%未満であるばあい、IGRを配合したことに
よるゴキブリの成長抑制効果が充分に発揮されない傾向
にあり、また20%をこえるばあい、摂食忌避性が強くな
る傾向がある。
前記IGRとともに用いられる遅効性殺虫剤は、効力の
発現が遅いものであるが、IGRと併用したばあいには、
意外なことに効力の発現が遅すぎることもなく、また即
効性殺虫剤のように即効性を呈することもなく、適切な
殺虫効果が発揮されるのである。特許請求の範囲にいう
「遅効性殺虫剤」とは、糞をするまでは死なないような
殺虫剤もしくは糞をするまでは死なないように濃度調整
された殺虫剤のことである。
前記遅効性殺虫剤としては、たとえばホウ酸、ホウ酸
塩、アミジノヒドラゾン系殺虫剤をはじめ、有機リン
系、カーバメート系、ピレスロイド系、オキサジアゾー
ル系などの殺虫剤の配合比率を小さくし、摂取してから
死にいたるまでの時間が長くなるように調整された殺虫
剤などがあげられ、これらのなかから1種または2種以
上を混合して用いられる。
前記ホウ酸塩の具体例としては、たとえば四ホウ酸ナ
トリウム(ホウ砂)、メタホウ酸ナトリウム、過ホウ酸
ナトリウム、ホウ酸アンモニウム、ホウ酸カリウム、ホ
ウ酸マグネシウムなどがあげられ、また前記アミジノヒ
ドラゾン系殺虫剤の具体例としては、たとえばテトラヒ
ドロ−5,5−ジメチル−2(IH)−ピリミジノイン{3
−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−{2
−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エテニル}
−2−プロペニリデン}ヒドラゾン(以下、アムドロと
いう)などがあげられる。
また低濃度に調整することにより遅効性殺虫剤として
使用することができる殺虫剤としては、たとえばフェニ
トロチオン、トリクロルホン、ピリダフェンチオン、ダ
イアジノン、フェンチオンなどの有機リン系殺虫剤;セ
ビン、プロポクサーなどのカルバメート系殺虫剤;レス
メトリン、d−T80−レスメトリン、フェノトリン、ペ
ルメトリン、フタルスリン、d−T80−フタルスリン、
シフェノトリン、シペルメトリン、フェンバレレート、
エトフェンプロックス、プラレスリン、フェンフルスリ
ンなどのピレスロイド系殺虫剤;オキサジアゾール系殺
虫剤のメトキサジアゾンなどがあげられる。
前記遅効性殺虫剤の配合量は、えられる組成物の所望
される効力、殺虫剤の種類、対象とするゴキブリの種類
などに応じて適宜に選択すればよいが、ホウ酸およびホ
ウ酸塩のばあいは5〜70%、なかんづく10〜50%、その
他の殺虫剤のばあいは0.05〜10%、なかんづく0.1〜5
%とするのがよい。
前記ホウ酸またはホウ酸塩の配合量は5%未満である
ばあい、殺虫効果が充分に発揮されない傾向があり、ま
た70%をこえるばあい、摂餌物質の添加量が少なくなり
摂食性が低下する傾向がある。また前記その他の殺虫剤
は0.05%未満であるばあい、殺虫効果が充分に発揮され
ない傾向があり、また10%をこえると摂食忌避性が強く
なる傾向がある。
前記IGRおよび遅効性殺虫剤以下の成分として、本発
明の組成物にはたとえば摂餌物質、誘引性成分、酸化防
止剤、防腐剤、誤食防止剤、着色剤などが用いられる。
前記摂餌物質としては、たとえば小麦粉、米粉、米
糠、とうもろこし粉などの穀粉;ポテトスターチ、コー
ンスターチなどのスターチ類;グラニュー糖、麦芽糖、
アラビノース、ガラクトース、ラクトース、フルクトー
ス、ソルビトール、廃糖蜜、蜂蜜などの糖類および糖蜜
類やグリセリンなどがあげられる。
前記誘引性成分としては、たとえばカプリル酸、カプ
ロン酸、カプリン酸、ラウリル酸、オレイン酸などの有
機酸;オクチルアルコール、ドデシルアルコール、オレ
インアルコールなどの高級アルコール類;オニオンフレ
ーバー、ミルクフレーバー、パターフレーバー、ストロ
ベリーフレーバー、コーヒーフレーバーなどの食品用フ
レーバーなどがあげられる。
前記酸化防止剤としては、たとえば2,6−ジ−ターシ
ャリーブチル−4−メチルフェノール(以下、BHTとい
う)、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブ
チル)フェノールなどの酸化防止剤があげられる。
前記防腐剤としては、たとえばソンビン酸、ソンビン
酸塩、パラオキシ安息香酸エステル類などがあげられ
る。
前記誤食防止用としては、たとえばトウガラシ粉、ト
ウガラシエッセンスなどがあげられる。
前記着色剤としては、たとえば赤色2号、赤色3号、
赤色102号、赤色201号、黄色4号、黄色5号、青色1
号、青色2号、カーボンブラックなどがあげられる。
前記IGRおよび遅効性殺虫剤以外の成分の配合量は、I
GRおよび遅効性殺虫剤の配合量によって異なるので一概
には決定することができないが、通常組成物においてIG
Rおよび遅効性殺虫剤の残部とされる。
本発明の害虫食毒剤組成物は、そのまま粉粒体として
用いてもよく、また錠剤として用いてもよく、あるいは
水または食用油を加えてペースト状としてもよく、さら
にはIGRの安定性を改善するためにポリウレタン、ゼラ
チンなどを用いたマイクロカプセルやサイクロデキスト
リンを用いた包接化合物にして用いてもよく、本発明は
かかる組成物の形態によって限定されるものではない。
つぎに本発明の害虫食毒剤組成物を製造例および実施
例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる
実施例のみに限定されるものではない。
製造例1 IGRとして式: で表わされる2−[1−メチル−2−(4−フェノキシ
フェノキシ)エトキシ]ピリジン0.4部(重量部、以下
同様)、ホウ酸15部、小麦粉37.9部、グラニュー糖35
部、グリセリン10部、オニオンフレーバー1.0部、トウ
ガラシエッセンス0.5部およびカーボンブラック0.2部を
均一に混合して本発明の組成物を調製し、この10gを直
径30mm、厚さ12mmに打錠した製剤をえた。
製造例2 IGRとして式: で表わされるプロピルアルデヒドオキシム0−2−(4
−フェノキシフェノキシ)エチルエーテル0.5部、アム
ドロ1.5部、ポテトスターチ52.1部、グラニュー糖20
部、フルクトース25部、ミルクフレーバー0.5部、BHT0.
1部および赤色102号0.3部均一に混合して本発明の組成
物を調製し、この10gを直径30mm、厚さ14mmに打錠した
製剤をえた。
製造例3 エチル(7S)(2E,4E)−3,7,11−トリメチル−2,4−
ドデカジエノエート(以下、IGR(7S)異性体という)
1.0部、フェニトロチオン2.0部、コーンスターチ50.2
部、ラクトース20部、ソルビトール20部、廃糖蜜5部、
カプロン酸1部、BHT0.2部、トウガラシエッセンス0.3
部およびカーボンブラック0.3部を均一に混合して本発
明の組成物を調製し、この10gを直径30mm、厚さ14mmに
打錠した製剤をえた。
製造例4 IGRとして式: で表わされるイソプロピル(2E,4E)−11−メトキシ−
3,7,11−トリメチル−2,4−ドデカジエノエート5.0部、
トリクロルホン2.5部、小麦粉31.3部、ポテトスターチ2
0部、グラニュー糖30部、アラビノース10部、バターフ
レーバー0.5部、トウガラシエッセンス0.2部および赤色
102号0.5部を均一に混合して本発明の組成物を調製し、
この10gを直径30mm、厚さ13mmに打錠した製剤をえた。
製造例5 IGRとして式: で表わされる1−(4−クロロフェニル)−3−(2,6
−ジフルオロベンゾイル)ウレア0.05部、ホウ酸25部、
コーンスターチ20.95部、グラニュー糖20部、廃糖蜜2
部、オニオンフレーバー2部および小麦粉30部を均一に
混合して本発明の組成物を調製し、この10gを直径30m
m、厚さ14mmに打錠した製剤をえた。
製造例6 エチル(7RS)(2E,4E)−3,7,11−トリメチル−2,4
−ドデカジエノエート2.0部、トリクロルホン2.0部、小
麦粉35.0部、ポテトスターチ20部、グラニュー糖30部、
ソルビトール10部、ミルクフレーバー0.2部、BHT0.5部
およびカーボンブラック0.3部を均一に混合して本発明
の組成物を調製し、この10gを直径30mm、厚さ13mmに打
錠した製剤をえた。
製造例7 IGRとして式: で表わされる2−[1−メチル−2−(4−フェノキシ
フェノキシ)エトキシ]ピリジン0.5部、プロポクサー
0.5部、小麦粉43.5部、米糠10部、コーンスターチ20
部、グラニュー糖20部、廃糖蜜5部およびバターフレー
バー0.5部を均一に混合して本発明の組成物を調製し、
この10gを直径30mm、厚さ15mmに打錠した製剤をえた。
製造例8 IGRとして式: で表わされるプロピルアルデヒドオキシム0−2−(4
−フェノキシフェノキシ)エチルエーテル0.3部、ペル
メトリン0.3部、小麦粉18.9部、ポテトスターチ40.0
部、グラニュー糖40.0部およびオニオンフレーバー0.5
部を均一に混合して本発明の組成物を調製し、この10g
を直径30mm、厚さ15mmに打錠した製剤をえた。
製造例9 IGR(7S)異性体0.8部、メトキサジアゾン1.0部、小
麦粉36.4部、ポテトスターチ30.0部、グラニュー糖30.0
部、オニオンフレーバー0.5部、BHT1.0部およびトウガ
ラシエッセンス0.3部を均一に混合して本発明の組成物
を調製し、この10gを直径30mm、厚さ14mmに打錠した製
剤をえた。
比較製造例1 IGRとして製造例1で用いたものと同じ2−[1−メ
チル−2−(4−フェノキシフェノキシ)エトキシ]ピ
リジン0.4部、小麦粉52.9部、グラニュー糖35部、グリ
セリン10部、オニオンフレーバー1.0部、トウガラシエ
ッセンス0.5部およびカーボンブラック0.2部を均一に混
合してこの10gを直径30mm、厚さ14mmに打錠した製剤を
えた。
比較製造例2 IGRとして製造例2で用いたものと同じプロピルアル
デヒドオキシム−0−2−(4−フェノキシフェノキ
シ)エチルエーテル0.5部、ポテトスターチ53.6部、グ
ラニュー糖20部、フルクトース25部、ミルクフレーバー
0.5部、BHT0.1部および赤色102号0.3部を均一に混合し
てこの10gを直径30mm、厚さ15mmに打錠した製剤をえ
た。
比較製造例3 IGR(7S)異性体1.0部、コーンスターチ52.2部、ラク
トース20部、ソルビトール20部、廃糖蜜5部、カプロン
酸1部、BHT0.2部、トウガラシエッセンス0.3部および
カーボンブラック0.3部を均一に混合してこの10gを直径
30mm、厚さ15mmに打錠した製剤をえた。
比較製造例4 IGRとして製造例4で用いたものと同じイソプロピル
(2E,4E)−11−メトキシ−3,7,11−トリメチル−2,4−
ドデカジエノエート5.0部、小麦粉33.8部、ポテトスタ
ーチ20部、グラニュー糖30部、アラビノース10部、バタ
ーフレーバー0.5部、トウガラシエッセンス0.2部および
赤色102号0.5部を均一に混合してこの10gを直径30mm、
厚さ13mmに打錠した製剤をえた。
比較製造例5 ホウ酸25部、コーンスターチ20.95部、グラニュー糖2
0部、廃糖蜜2部、オニオンフレーバー2部および小麦
粉30.05部を均一に混合してこの10gを直径30mm、厚さ12
mmに打錠した製剤をえた。
比較製造例6 トリクロルホン2.0部、小麦粉37.0部、ポテトスター
チ20部、グラニュー糖30部、ソルビトール10部、ミルク
フレーバー0.2部、BHT0.5部およびカーボンブラック0.3
部を均一に混合してこの10gを直径30mm、厚さ14mmに打
錠した製剤をえた。
比較製造例7 プロポクサー0.5部、小麦粉44部、米糠10部、コーン
スターチ20部、グラニュー糖20部、廃糖蜜5部およびバ
ターフレーバー0.5部を均一に混合してこの10gを直径30
mm、厚さ14mmに打錠した製剤をえた。
比較製造例8 ペルメトリン0.3部、小麦粉19.2部、ポテトスターチ4
0.0部、グラニュー糖40.0部およびオニオンフレーバー
0.5部を均一に混合してこの10gを直径30mm、厚さ14mmに
打錠した製剤をえた。
比較製造例9 メトキサジアゾン1.0部、小麦粉37.2部、ポテトスタ
ーチ30.0部、グラニュー糖30.0部、オニオンフレーバー
0.5部、BHT1.0部およびトウガラシエッセンス0.3部を均
一に混合してこの10gを直径30mm、厚さ14mmに打錠した
製剤をえた。
実施例1〜9および比較例1〜10 (チャバネゴキブリの生息密度の変化) チャバネゴキブリ100匹(幼虫80匹、雄成虫10匹、雌
成虫10匹)をプラスチック容器(445×356×230mm)に
入れ、シェルター、水および製造例1〜9または比較製
造例1〜9でえられた製剤10gをセットした。なお、比
較例10では製剤を使用しなかった。
5日後に製剤を取り除き、その後通常の飼育用飼料を
与えて飼育し、1カ月ごとのゴキブリの生息密度を調査
した。その結果を第1表に示す。
第1表に示した結果より、IGR単剤または殺虫剤単剤
では、ゴキブリの生息密度が低下するまでに3カ月以上
を要し、密度の低下もゆるやかである。また遅効性殺虫
剤単剤では、1カ月後では密度が低下するが2カ月以降
からは急激に増加している。
一方、本発明の実施例1〜9の製剤は、前記比較例の
単剤ではみられなかったすぐれたIGRと遅効性殺虫剤の
相乗効果が奏され、5カ月後においても顕著な密度抑制
効果が呈されることが認められる。
製造例10 IGRとして、製造例1で用いたものと同じ2−[1−
メチル2−(4−フェノキシフェノキシ)エトキシ〕ピ
リジン0.4部、グラニュー糖40部および小麦粉59.6部か
らなる組成物を調製し、この3gを直径10mm、厚さ8mmに
打錠して試験製剤をえた。
製造例11 式: で表わされるIGR0.5部、グラニュー糖40部および小麦粉
59.5部からなる組成物を調製し、この3gを直径10mm、厚
さ8mmに打錠して試験製剤をえた。
製造例12 IGR(7S)異性体1.0部、グラニュー糖40部および小麦
粉59.0部からなる組成物を調製し、この3gを直径10mm、
厚さ8mmに打錠して試験製剤をえた。
製造例13 式: で表わされるIGR5.0部、グラニュー糖40部および小麦粉
55.0部からなる組成物を調製し、この3gを直径10mm、厚
さ8mmに打錠して試験製剤をえた。
比較製造例10 グラニュー糖40部および小麦粉60部を混合し、この3g
を直径10mm、厚さ8mmに打錠して対照製剤をえた。
実施例10〜13および比較例10 (ゴキブリの排泄物(糞)の活性試験) チャバネゴキブリ雌成虫20匹をプラスチック容器(φ
160mm×60mm)に入れ、シェルター、水および製造例10
〜13でえられた試験製剤3gまたは比較製造例10でえられ
た対照製剤3gをセットした。
5日後に試験製剤およびチャバネゴキブリ雌成虫20匹
を取り除いた。この排泄物のついたシェルターおよびプ
ラスチック容器で、新たに通常の飼料で飼育したチャバ
ネゴキブリ終齢幼虫20匹を成虫になるまで飼育した。成
虫となったゴキブリは薬剤処理をしていない正常な処女
雌または雄とペアをつくり、F1の産出の有無を調べ、50
日後までにF1の産出のないゴキブリを産卵阻害虫として
産卵阻害率を求めた。また、羽化時または卵鞘形成前ま
での死亡率を求めた。その結果を表2表に示す。
第2表に示した結果から、本発明の組成物には、IGR
摂取後の排泄物中に充分な成長阻害効果および産卵抑制
効果があることがわかる。
製造例14 IGRとして式: で表わされるイソプロピル(2E、4E)−11−メトキシ−
3,7,11−トリメチル−2,4−ドデカジエノエート17部、
ホウ酸20部、小麦粉32.3部、グラニュー糖30部、オニオ
ンフレーバー0.5部および赤色102号0.2部を均一に混合
して本発明の組成物を調製し、この10gを直径30mm、厚
さ12mmに打錠した製剤をえた。
製造例15 IGRとして式: で表わされる2−[1−メチル−2−(4−フェノキシ
フェノキシ)エトキシ]ピリジン1部、ホウ酸5部、グ
ラニュー糖30部、廃糖蜜10部、小麦粉23.5部、カーボン
ブラック0.5部および水30部を均一に混合してえられた
ペースト5gを直径30mm、高さ5mmのプラスチックトレイ
に入れた製剤をえた。
製造例16 IGR(7S)異性体0.5部、トリクロルホン10部、ポテト
スターチ20部、コーンスターチ23.9部、トウガラシエッ
センス0.3部、カーボンブラック0.3部、グラニュー糖30
部、ラクトース10部およびグリセリン5部を均一に混合
して本発明の組成物を調製し、この10gを直径30mm、厚
さ13mmに打錠した製剤をえた。
実施例14〜16 チャバネゴキブリ成虫100匹(雄50匹、雌50匹)をプ
ラスチック容器(445×356×230mm)に入れ、シェルタ
ー、水および製造例14〜16でえられた製剤(10g)を2
個セットした。経日的に死亡数を調査し、累積死亡率を
求めた。その結果を第3表に示す。
〔発明の効果〕 本発明の害虫用食毒剤組成物は、IGRおよび遅効性殺
虫剤を有効成分として含有したものであり、かかる害虫
用食毒剤組成物を摂食したたとえばゴキブリなどの成虫
は数時間〜数日間後で死亡させることができ、またかか
る成虫は糞などを介してIGRを害虫の生息域に分散させ
るので、他の害虫にもIGRによる成長阻害や産卵抑制が
なされる。また、IGRを含有した糞などを摂取した幼虫
は育成および産卵が阻害されるので、繁殖を防止するこ
とができるという効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A01N 59/14 A01N 59/14 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01N 25/00 - 25/00 102 A01N 27/00 - 65/02 (Fタームテーマコード4H011のA C00,BA06とフリーワードを使 用)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】昆虫成長阻害剤および遅効性殺虫剤を有効
    成分とする害虫用食毒剤組成物。
JP63265663A 1988-10-20 1988-10-20 害虫用食毒剤組成物 Expired - Fee Related JP2771193B2 (ja)

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