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JP2771018B2 - 樹脂水性エマルジョンの製造方法 - Google Patents

樹脂水性エマルジョンの製造方法

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JP2771018B2
JP2771018B2 JP19708790A JP19708790A JP2771018B2 JP 2771018 B2 JP2771018 B2 JP 2771018B2 JP 19708790 A JP19708790 A JP 19708790A JP 19708790 A JP19708790 A JP 19708790A JP 2771018 B2 JP2771018 B2 JP 2771018B2
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隆太郎 林
直行 加藤
義則 加藤
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Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
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Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
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  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明の実施により得られた樹脂水性エマルジョンは
木、金属、皮革、紙等の基材の被覆材や各種仕上剤とし
て有用である。
〔従来技術〕
溶剤型ポリウレタン塗料に代って水系のポリウレタン
塗料が環境衛生面上から1960年代より利用されている。
この水系ポリウレタン塗料は透明にも着色にても塗布で
き、光沢、耐磨耗性に優れた皮膜を与える。この水系ポ
リウレタン塗料は主に木工製品や床材の被覆材として使
用されている。
しかしながらこの皮膜は、耐溶剤性、硬度と弾性のバ
ランスの面でより向上が望まれていた。かかる欠点を改
良する手段として一般に水系ポリウレタンに多官能アジ
リジン等の架橋剤を配合する方法あるいは(メタ)アク
リル酸アルキルエステル共重合体水性エマルジョンや
(メタ)アクリル酸・スチレン共重合体水性エマルジョ
ンをブレンドする方法が行なわれている〔グンゼ産業
(株)のテクニカルデータシート“サンカー・コーティ
ング用ポリウレタン”〕。このうち、架橋剤を使用する
方法は2液タイプあるいは架橋を進行させる為に100℃
以上の加熱を必要とする等作業性に劣る。また、ブレン
ドによる方法では、同データシートおよび特開昭69−13
8211号公報の比較例1および2に示されるように皮膜に
曇りが生じる欠点が指摘されている。
かかる皮膜の曇防止と、皮膜の硬度を向上させる手段
として特開昭59−138211号公報はジイソシアネートと分
子量200〜4000のポリオールとから得られたウレタンプ
レポリマーを分子量300以下のウレタン用鎖伸長剤で架
橋したポリウレタン2〜40重量部を、メタクリル酸メチ
ル、アクリル酸ブチル、スチレン等のエチレン性不飽和
単量体100重量部と混合し、この重合性溶液を水に分散
させ、これを乳化重合してポリウレタン・アクリル樹脂
水性エマルジョンを製造する方法が提案された。
この方法によると、透明で、耐水性、硬度に優れた皮
膜を与える水性エマルジョン被覆材が得られる。しかし
ながら、得られる皮膜は耐ソルベントが劣る欠点が残っ
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
宴会の席でウイスキー、日本酒、ワイン、ビール等の
アルコール類が飲まれる。これらが机上にこぼれたり、
廊下にこぼれると、これを布で拭き取った後、机、廊下
にアルコールによるしみ跡が残ることがある。本発明
は、耐水性は勿論のこと、この耐アルコール性も良好で
ある優れた光沢を持つ皮膜を与え、かつ作業性の高い樹
脂水性エマルジョンを提供することを目的とする。
〔課題を解決する具体的手段〕
アルコールによるしみ跡がつかず、優れた光沢を持つ
皮膜を与える作業性の高いエマルジョンは、常温架橋性
の樹脂水性エマルジョンにより与えられる。
即ち本発明は、ポリウレタン樹脂の固型分100重量部
の存在下に次の(a)〜(d)のビニル単量体混合物 a)カルボニル基もしくはアルデヒド基含有エチレン性
不飽和単量体 1〜20重量% b)メタクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素
数は1〜4) 25〜75重量% c)アクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素数
は1〜8) 10〜55重量% d)その他のエチレン性不飽和単量体 0〜40重量% (但し、a),b),c)及びd)成分の和は100重量%で
ある) を100〜1000重量部の割合で混合した重合性混合物の水
分散液を乳化重合して得た樹脂水性乳化液(A)に、ヒ
ドラジド基(−NH・NH2)を2個以上有する架橋剤
(B)を配合することを特徴とする樹脂水性エマルジョ
ンの製造方法を提供するものである。
〔ポリウレタン樹脂〕
ポリウレタン樹脂としてはジャーナルオブコーティン
グテクノロジーのvol.58,No.738,1986年7月刊59〜51頁
及び特開昭59−138211号公報に記載されるような、分子
量が200〜4000のポリオールとイソシアネート基(−NC
O)を2個以上有するポリイソシアネート化合物とを反
応させて得られるウレタンプレポリマーをウレタン用鎖
伸長剤で更に高分子量化したものを酸またはアルカリで
イオン化したポリウレタンやウレタンプレポリマー で示されるポリエーテル基を有する鎖伸長剤で高分子量
化した次式で表わされるノニオン性グループを備えたポ
リウレタンが使用できる。
ポリウレタン原料のポリイソシアネートとしては芳香
族、脂肪族、脂環族系のジイソシアネート類で、例えば
1,5−ナフテンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルジメチルメ
タンジイソシアネート、ジ及びテトラアルキルジフェニ
ルメタンジイソシアネート、4,4′−ジベンジルジイソ
シアネート、1,3−フエニレンジイソシアネート、1,4−
フエニレンジイソシアネート、トルイレンジイソシアネ
ート、塩素化ジイソシアネート類、臭素化ジイソシアネ
ート類、1,4−ブチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサ
ンジイソシアネートおよびキシリレンジイソシアネー
ト、等例として挙げられる。
又、ポリオール類としては一般のウレタン製品に使用
されるものであり、例えばポリエーテル類、ポリエステ
ル類、ポリエステルアミド類、ポリチオエーテル類、ポ
リブタジエングリコール類など、いずれも使用出来る。
ポリエーテル類としては水、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、グリセリン、ビスフェノールA、等
活性水素を有する化合物を開始剤原料として通常、エチ
レンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキ
サイド、テトラヒドロフラン等を開環付加重合させて作
られる。
ポリエステル類としてはエチレングリコール、プロピ
レングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジ
オール、ネオペンチルグリコール、ペンタンジオール、
ヘキサンジオール、オクタンジオール、2−エチル1,3
−ヘキサンジオール、ビスフェノールA、ジエチレング
リコール、ジプロピレングリコール等飽和及び不飽和の
低分子グリコールと二塩基性酸との縮合により得られ
る。その他ポリチオエーテル類、ポリアセタール類も使
用出来る、これらのウレタンポリマーを得るには通常ポ
リオール類のCPRを低くし(CPRについてはJIS K1557に
準ずる)、30〜150℃程度の反応温度で合成される、合
成時のポリイソシアネート/ポリオールの配合モル比は
ポリオール類の水酸基1個に対しイソシアネート基0.5
〜2.5モル使用される。
鎖伸長剤としてはN−メチルジエタノールアミン、N
−エチルジエタノールアミン、N−オレイルジエタノー
ルアミン、ジメチロールプロピオン酸、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、又ジアミノエタン、1,6
−ジアミノヘキサン、ピペラジン、2,5−ジメチルピペ
ラジン、4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン、1,2
−プロピレンジアミン、ヒドラジン、等であり、単独又
は混合使用される。
酸としては塩酸等の無機酸及び酢酸等の有機酸が、ア
ルカリとしては第3級アミン類、アンモニア等が使用さ
れる。
なお、ウレタンプレポリマーの製造、ウレタンプレポ
リマーの高分子量化、アニオン化、カチオン化もしくは
ノニオン化は、ポリウレタンの重合性混合液をつくる
際、ビニル単量体混合物内で行なってもよい。
〔ビニル単量体混合物〕
単量体混合物は、 a)カルボニル基もしくはアルデヒド基含有エチレン性
不飽和単量体 1〜20重量% b)メタクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素
数は1〜4) 25〜75重量% c)アクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素数
は1〜8) 10〜55重量% d)その他のエチレン性不飽和単量体 0〜40重量% (単量体a〜dの合計は100重量%である) よりなる。
a)成分は、乳化重合して得られる共重合体に架橋性
のカルボニル基もしくはアルデヒド基を導入するために
用いられるビニル単量体で、分子中に少なくとも1個の
アルド基又はケト基と重合可能な二重結合を有する単量
体、すなわち重合可能なモノオレフィン性アルド化合物
又はケト化合物である。そして、カルボニル基としてエ
ステル結合 のみを有する化合物は、勿論その単量体には含まれな
い。その単量体としては、たとえばアクロレイン、ジア
セトンアクリルアミド、ホルミルスチロール、4〜7個
の炭素原子を有するビニルアルキルケトン(たとえばビ
ニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルブチル
ケトン)、一般式 (式中、R1はH又はCH3、R2はHまたは1〜3個の炭素
原子を有するアルキル基、R3は1〜3個の炭素原子を有
するアルキル基、R4は1〜4個の炭素原子を有するアル
キル基を示す。) で表わされるアクリル(又はメタクリル)オキシアルキ
ルプロパナール、アセトニトリルアクリレート、ジアセ
トンアクリレート、ジアセトンメタクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピルアクリレート−アセチルアセテート、
ブタンジオール−1,4−アクリレート−アセチルアセテ
ート等があげられる。特に好ましいものはジアセトンア
クリルアミド、アクロンイン及びビニルメチルケトンで
ある。これらの単量体は、共重合体中に2種以上含まれ
ていてもよい。
b)成分のメタクリル酸アクリルエステルは、皮膜に
硬さ、強靭さを付与するもので、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、メタ
クリル酸ノルマルプロピル、メタクリル酸−t−ブチ
ル、メタクリル酸ノルマル−ブチル、メタクリル酸イソ
ブチル、メタクリル酸−2−ブチルが使用される。
c)成分のアクリル酸アルキルエステルは、皮膜に可
撓性、弾力性を付与するもので、アクリル酸エチル、ア
クリル酸プロピル、アクリル酸ノルマルブチル、アクリ
ル酸2エチルヘキシル等が使用される。
d)成分としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタ
コン酸、フマル酸、マレイン酸等の不飽和カルボン酸、
アクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、スチレン、酢酸ビニル、α−メチルスチレン、エチ
レン、塩化ビニル等が挙げられる。これらは得られる共
重合体エマルジョンの最低造膜温度の調整や、共重合体
中に官能基を導入する為に0〜40重量%の割合で使用さ
れる。
a)成分のカルボニル基もしくはアルデヒド基を有す
るビニル単量体の使用量が単量体混合物中の1重量%未
満では、皮膜の架橋密度が低く耐アルコール性の向上が
無い。逆に20重量%を越えては皮膜が硬くなりすぎた
り、耐候性が低下する。
b)成分のメタクリル酸アルキルエステルの使用量が
ビニル単量体混合物中の25重量%未満では皮膜の硬さ向
上が望めず、皮膜が傷つき易い。逆に75重量%を越えて
は皮膜が脆いものとなり易い。
c)成分のアクリル酸アルキルエステルの使用量が10
重量%未満では皮膜の弾性が損われる。皮膜に弾性を与
えるには酢酸ビニル、ブタジエン等を代りに用いてもよ
いが、皮膜の耐水性、耐候性が低下するので少なくとも
アクリル酸アルキルエステルを単量体混合物中10重量%
以上用いる。逆に55重量%を越えては皮膜の硬さが低下
しすぎるので好ましくない。
〔乳化重合〕
乳化重合は、ポリウレタン水性分散液に、ビニル単量
体混合物をそのまま、又は界面活性剤を加えて混合、乳
化し、次いで40〜100℃の温度で、重合開始剤を用いて
行なっても良いし、ポリウレタンとビニル単量体混合物
を界面活性剤を含有する水中に添加し、撹拌、混合して
行なっても良い。いろいろな方法が使用できる。
乳化重合後、温度を下げ、中和してpHを7前後として
後、架橋剤を加える。
架橋剤としては、分子中に少なくとも2個のヒドラジ
ド基(−NHNH2)を有するもので、たとえば2〜10個特
に4〜6個の炭素原子を含有する下記のジカルボン酸ジ
ヒドラジドがあげられる。蓚酸ジヒドラジド、マロン酸
ジヒドラジド、こはく酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒ
ドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒド
ラジド、マレイン酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジ
ド及び/又はイタコン酸ジヒドラジド、2〜4個の炭素
原子を有する脂肪族の水溶性ジヒドラジン、たとえばエ
チレン−1,2−ジヒドラジン、プロピレン−1,3−ジヒド
ラジン及びブチレン−1,4−ジヒドラジン。および、一
般式 〔式中、Xは水素原子又はカルボキシル基であり、Yは
水素原子又はメチル基であり、Aはアクリルアミド、メ
タクリルアミド、アクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル又は無水マレイン酸の各単位であり、Bはアクリ
ルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸エステル、メ
タクリル酸エステル又は無水マレイン酸と共重合可能な
他の単量体である。また、l,m及びnは下記の各式 2モル%l100モル% 0モル%m+n98モル% l+m+n=100モル% を満足せしめる数を示す。〕 で表わされる水溶性酸ヒドラジド系ポリマーが利用でき
る(特公平1−45497号、同1−13501号、特開昭54−11
0248号)。
架橋剤は、共重合体を構成するビニル単量体混合物中の
a成分のカルボニル基および/又はアルデヒド基の合計
のモル数に対してヒドラジド基のモル数が0.01〜2.5当
量になる割合で配合される。
ポリウレタン100重量部に対し、ビニル単量体混合物
は100〜1000重量部、好ましくは200〜500重量部の割合
で使用される。100重量部未満では得られる皮膜の耐ア
ルコール性の向上が少なく、逆に1000重量部を越えると
皮膜の光沢が損われる。
〔常温架橋性樹脂水性エマルジョン〕
このようにして調整された水性エマルジョンは、必要
により消泡剤、造膜助剤、可塑剤、増粘剤、染料、顔
料、充填剤、凍結防止剤等が配合されてクリアーコート
剤、トップコート剤、塗料、アンドーコート剤、布、紙
の含浸剤として利用される。また、本発明の水性エマル
ジョンに、常温架橋性水性エマルジョン(特開昭54−11
0248号、同62−72742号、特公平1−13501号等)や常温
架橋性を阻害しない水性エマルジョンを本来の性能を損
なわない範囲で加えることは出来る。
〔実施例等〕
実施例1 フラスコ内を窒素シール下で、ポリエーテルBPX−33
104gを、次いでキシリレンジイソシアネート 63gを仕込
み温度を75−80℃に上昇させた。若干発熱反応であっ
た。反応生成物のNCO%を測定しつつ反応終了を確認し
た後、ジメチロールプロピオン酸 7.4g及び1,4−ブタン
ジオール 10.9gを加え、前工程と同様に反応温度を75゜
〜80℃に保った。粘度が次第に上昇し撹拌しずらくなっ
た時点でジオキサン 80gを加え、さらに反応を継続し粘
度上昇の時点で赤外吸収スペクトルでNCO基の残存がほ
ぼないことを確認した後、アンモニア水 104gを加え30
分をかけ内温を35℃に下げた。
上記ポリウレタンの入ったフラスコ内に、メタクリル
酸メチル 228g、アクリル酸ノルマルブチル 72g、アク
リル酸 5gをよびアクロレイン 10gを加えた後、ポリエ
チレンオキサイドノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウ
ム塩の25%水溶液 16g及びラウリル硫酸ナトリウム 2.6
gを水 250gに溶解した液を更に加え、撹拌、混合して乳
化液とした。
この乳化液を80℃まで1時間かけて昇温し同温度で過
硫酸カリウムの3%水溶液40gを3時間かけてフラスコ
内に添加し、更に同温度で1時間保持して乳化重合を終
了した。これを20℃まで冷却後、セバチン酸ジヒドラジ
ドの10%水溶液210gを加え、最低造膜温度が約35℃、固
型分約45%の常温架橋性樹脂エマルジョンを得た。
比較例1 実施例1で得たポリウレタンの入ったフラスコ内にメ
タクリル酸メチル 233g、アクリル酸ノルマルブチル 77
g、およびアクリル酸 5gを加えた後、以下実施例1と同
様に乳化重合を行なって非架橋性の樹脂水性エマルジョ
ンを得た。
実施例2〜6,比較例2〜3 フラスコ内に米国サンカーインダストリーズ社(SANN
COR INDUSTRIES INC.)製ポリウレタン水分散液“サン
キュアー・ウォーターボーン#898"(商品名、固型分35
%)300gに水 50g加えた。これを80℃まで昇温後、表1
に示したビニル単量体混合物およびそのビニル単量体の
合計と同重量の3%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液を混
合して得た乳化液とビニル単量体混合物に対して20重量
%の3%過硫酸カリウム水溶液を3時間で添加し、同温
度で1時間保持して乳化重合を終了した。ついで、常温
まで冷却後、アジピン酸ジヒドラジドの10%水溶液を表
1の割合で配合して樹脂エマルジョンを得た。
比較例4 ポリウレタン水分散液“サンキュアー・ウォーターボ
ーン#898"(商品名)の35%水溶液を被覆材として用い
た。
比較例5 サンキュアー#898(固型分35%)と非架橋性のメタ
クリル酸メチル、アクリル酸ノルマルブチル、アクリル
酸三元共重合体(組成比は表1中の(A)に示す)水性
エマルジョン(MFT50℃、固型分45%)を等量混合して
被覆材を調製した。
比較例6 メタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
三元共重合体(MFT35℃)を被覆材として用いた。
〔被覆材評価〕
実施例1〜4、比較例1〜6で得た被覆材をナラ板、
ステンレス鋼板およびガラス板上に100ミクロンの皮膜
が得られるようにして塗布し、100℃で10分間乾燥させ
て皮膜を得、これを試料とした。
〔評価方法〕
実施例1〜6、比較例1〜6で得た被覆材を次の方法
で評価した。結果を表1に示す。
試料はいずれも100ミクロンの肉厚が得られるように
塗布し、100℃で15分間乾燥したものを使用した。
1)密着性 皮膜にナイフでマス目(100個/cm2)作り、このマス
目にニチバン(株)の粘着テープ“セロテープ”(商品
名)を貼着し、テープを押圧後、引きはがし、試験板上
に残ったマス目の数を調べるテストにより行なった。結
果は○(95%以上残る)、△(95〜50%残る)、×(50
%未満残る)の三段階で示した。
2)耐水白化性 前述の方法によりガラス板上塗布した試料を40℃の水
中に48時間浸漬し、塗膜の白化度を目視により観察して
評価した。
○(白化認められず)、△(わずかに白化)、×(白
化)。
3)耐アルコール性 前述の方法によりガラス板上に塗布した試料を20℃の
アルコールに24時間浸漬して塗膜のフクレやハガレの異
状を目視により観察した。
○(異状なし)、△(軽度の異状が見られる)、×(大
きな異状が見られる)。
4)耐ブロッキング性 前述の方法によりガラス板上に塗布し乾燥して得た皮
膜上に、さらに布を敷き、その上に500gの荷重をのせ、
40℃の恒温室に一日放置した後、荷重とさらし布を取り
去り、皮膜上のさらしの跡の程度を観察した。○(さら
し跡無し)、△(わずかに有り)、×(明確に有り) 5)光 沢 前述の方法によりなら板上に塗布した試料の光沢を目
視により観察した。
○(光沢良)、△(やや劣る)、×(光沢不良)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C08L 33/04 75:04) (56)参考文献 特開 平4−81447(JP,A) 特開 平2−92915(JP,A) 特開 平1−289804(JP,A) 特開 平3−195737(JP,A) 特開 平4−41517(JP,A) 特開 昭62−212455(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08F 2/00 - 2/60,8/00,8/30 C08F 220/00 - 220/70,283/00 C08L 33/00 - 33/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリウレタン樹脂の固型分100重量部の存
    在下に、次の(a)〜(d)のビニル単量体混合物 a)カルボニル基もしくはアルデヒド基含有エチレン性
    不飽和単量体1〜20重量% b)メタクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素
    数は1〜4)25〜75重量% c)アクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素数
    は1〜8)10〜55重量% d)その他のエチレン性不飽和単量体0〜40重量% (但し、a),b),c)及びd)成分の和は100重量%で
    ある。) を100〜1000重量部の割合で混合した重合性混合物の水
    分散液を乳化重合して得た樹脂水性乳化液(A)に、ヒ
    ドラジド基(−NH・NH2)を2個以上有する架橋剤
    (B)を配合することを特徴とする樹脂水性エマルジョ
    ンの製造方法。
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