JP2757788B2 - 光学ピックアップ装置 - Google Patents
光学ピックアップ装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクや光磁気デ
ィスク等に情報を記録・再生する光学ピックアップ装置
に関する。
ィスク等に情報を記録・再生する光学ピックアップ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば光ディスク用のピックア
ップにおいては、読み取り或いは書き込み用ビームを、
対物レンズを介して焦点が合った状態で光ディスク面に
照射させ且つこのビームを光ディスクのトラック方向に
追従させる必要から、対物レンズはその光軸方向である
フォーカス方向と、このフォーカス方向と直交するトラ
ッキング方向とに可動状態で支持されている。この対物
レンズを光学ピックアップ本体に可動状態で支持する方
式としては従来よりばね式、摺動式があり、更にこれら
を改良した例えば特開昭63−104227号公報に開
示されるようなワイヤ式(4W式)が知られている。
ップにおいては、読み取り或いは書き込み用ビームを、
対物レンズを介して焦点が合った状態で光ディスク面に
照射させ且つこのビームを光ディスクのトラック方向に
追従させる必要から、対物レンズはその光軸方向である
フォーカス方向と、このフォーカス方向と直交するトラ
ッキング方向とに可動状態で支持されている。この対物
レンズを光学ピックアップ本体に可動状態で支持する方
式としては従来よりばね式、摺動式があり、更にこれら
を改良した例えば特開昭63−104227号公報に開
示されるようなワイヤ式(4W式)が知られている。
【0003】ここで、図17及び図18に基づいて従来
の光学ピックアップ装置について説明すると、円筒状の
可動部材1に対物レンズ2とこれに対応させてバランサ
3を固定し、この可動部材1を4つの支柱4間に十字状
に掛け渡した上下2対4本のワイヤ5間に可動状態で支
持させている。
の光学ピックアップ装置について説明すると、円筒状の
可動部材1に対物レンズ2とこれに対応させてバランサ
3を固定し、この可動部材1を4つの支柱4間に十字状
に掛け渡した上下2対4本のワイヤ5間に可動状態で支
持させている。
【0004】この可動部材1の外周面にフォーカス用コ
イル6を巻回し、更にこのコイル6の磁束と交差する磁
束を発生するトラッキング用コイル7をコイル6の一部
に重ねて設けている。そして、上記コイル6、7の外側
の対向する位置及び可動部材1に形成した孔内にヨーク
8、9を設け、このヨーク8に磁石10を設けている。
イル6を巻回し、更にこのコイル6の磁束と交差する磁
束を発生するトラッキング用コイル7をコイル6の一部
に重ねて設けている。そして、上記コイル6、7の外側
の対向する位置及び可動部材1に形成した孔内にヨーク
8、9を設け、このヨーク8に磁石10を設けている。
【0005】このような構成において各コイル6、7に
流す電流を制御することによりこのコイルからの磁束と
上記磁石10からの磁束との相互作用により可動部材す
なわち対物レンズ2をフォーカス方向(図中上下方向)
及びトラッキング方向へ移動調整するようになってい
る。
流す電流を制御することによりこのコイルからの磁束と
上記磁石10からの磁束との相互作用により可動部材す
なわち対物レンズ2をフォーカス方向(図中上下方向)
及びトラッキング方向へ移動調整するようになってい
る。
【0006】ところで、対物レンズを移動させてアクセ
スする場合には、ワイヤ等のバネにより可動状態で支持
された対物レンズのアクセス安定性、ダイナミックバラ
ンスの良好性、衝撃等に対するダンパ効果の有効性、ワ
イヤ弾性の維持、サーボ精度の良好さ等、種々の点にお
いて特性が良好であることが要求される。
スする場合には、ワイヤ等のバネにより可動状態で支持
された対物レンズのアクセス安定性、ダイナミックバラ
ンスの良好性、衝撃等に対するダンパ効果の有効性、ワ
イヤ弾性の維持、サーボ精度の良好さ等、種々の点にお
いて特性が良好であることが要求される。
【0007】例えばダイナミックバランスやダンパ効果
を向上させるための従来の装置としては、例えば実開平
3−14721号公報のように4つのバネ部材をバラン
サに固定し、この反対側にマグネットを介して対物レン
ズを設けたり、特開平2−232824号公報のように
レンズホルダを支持するピンを固定する部分にゲル状ダ
ンピング材を用いたり、特開平3−54736号公報に
示すようにシリコンゴムを固定プレートの穴内に充填し
たり、或いは特開平3−212826号公報に示すよう
にシリコンゴムを入れたダンパケースをワイヤの途中に
ぶら下げたりすることが行なわれている。
を向上させるための従来の装置としては、例えば実開平
3−14721号公報のように4つのバネ部材をバラン
サに固定し、この反対側にマグネットを介して対物レン
ズを設けたり、特開平2−232824号公報のように
レンズホルダを支持するピンを固定する部分にゲル状ダ
ンピング材を用いたり、特開平3−54736号公報に
示すようにシリコンゴムを固定プレートの穴内に充填し
たり、或いは特開平3−212826号公報に示すよう
にシリコンゴムを入れたダンパケースをワイヤの途中に
ぶら下げたりすることが行なわれている。
【0008】また、ワイヤ部材の形状や張設形態を工夫
することにより共振周波数等に対応させたものとして
は、上記した実開平3−14721号公報の外に、特開
昭60−197942号公報のようにワイヤを逆ハの字
型に設けたり、特開昭62−137732号公報に示す
ようにワイヤを交差型にしたり、特開昭63−1190
29号公報のように複数のワイヤをよるようにしたり、
特願昭62−27118号(特開昭63−195832
号公報)のようにワイヤを中空のパイプ状にしたり、特
開平1−243246号公報のように第1の支持部材
(ワイヤ)が第1方向に変形した時、同時に第2の支持
部材(ワイヤ)が第1方向とは略直交する第2方向へ変
形するようにワイヤ固定部材の形状をH型にしたものが
知られている。
することにより共振周波数等に対応させたものとして
は、上記した実開平3−14721号公報の外に、特開
昭60−197942号公報のようにワイヤを逆ハの字
型に設けたり、特開昭62−137732号公報に示す
ようにワイヤを交差型にしたり、特開昭63−1190
29号公報のように複数のワイヤをよるようにしたり、
特願昭62−27118号(特開昭63−195832
号公報)のようにワイヤを中空のパイプ状にしたり、特
開平1−243246号公報のように第1の支持部材
(ワイヤ)が第1方向に変形した時、同時に第2の支持
部材(ワイヤ)が第1方向とは略直交する第2方向へ変
形するようにワイヤ固定部材の形状をH型にしたものが
知られている。
【0009】更には、特開平3−125336号公報の
ようにワイヤ固定のために可撓性を有するプリント基板
を用いるようにし、共振周波数に対応するようにした構
造の装置も知られている。
ようにワイヤ固定のために可撓性を有するプリント基板
を用いるようにし、共振周波数に対応するようにした構
造の装置も知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た各従来装置にあっては、以下に示すような問題点があ
った。まず、ダンパに関しては、固定部材にダンパを設
けた構造にあっては、ワイヤがハの字型の場合には、ダ
ンパ効果が低くて不十分になるばかりか、バランサが必
要になったり、或いはバランサを設けてもその調整が難
しくなるという問題点があった。
た各従来装置にあっては、以下に示すような問題点があ
った。まず、ダンパに関しては、固定部材にダンパを設
けた構造にあっては、ワイヤがハの字型の場合には、ダ
ンパ効果が低くて不十分になるばかりか、バランサが必
要になったり、或いはバランサを設けてもその調整が難
しくなるという問題点があった。
【0011】また、可動部材から離れた位置、または別
のケースにダンパを設けるとバランサの効果が得られ難
くなるのみならず、生産性も劣化するという問題点があ
った。
のケースにダンパを設けるとバランサの効果が得られ難
くなるのみならず、生産性も劣化するという問題点があ
った。
【0012】また、ワイヤの張設形態等に関する従来構
造にあっては、固有周波数を制御することができなかっ
たり、制御できたとしてもその制御範囲が非常に狭いの
みならず、フォーカシング時とトラッキング時の共振周
波数を異ならせたりすることが困難であるという問題点
もあった。
造にあっては、固有周波数を制御することができなかっ
たり、制御できたとしてもその制御範囲が非常に狭いの
みならず、フォーカシング時とトラッキング時の共振周
波数を異ならせたりすることが困難であるという問題点
もあった。
【0013】更に、ワイヤを中空パイプ状に成形するな
どの特殊なワイヤを用いることは生産コストの高騰を招
来し、好ましくない。
どの特殊なワイヤを用いることは生産コストの高騰を招
来し、好ましくない。
【0014】また更に、特開平1−243246号公報
に示したように固定部材をH型に成形したり、そのワイ
ヤ固定部の近辺に薄肉部を設けることは、生産性を非常
に低下させるのみならず、対物レンズの位置近辺に支持
部材の一方の端を固定し且つ平行ワイヤであるために、
共振周波数(固有周波数)を制御できる範囲が非常に狭
いという問題点がある。
に示したように固定部材をH型に成形したり、そのワイ
ヤ固定部の近辺に薄肉部を設けることは、生産性を非常
に低下させるのみならず、対物レンズの位置近辺に支持
部材の一方の端を固定し且つ平行ワイヤであるために、
共振周波数(固有周波数)を制御できる範囲が非常に狭
いという問題点がある。
【0015】また、ワイヤ固定にプリント基板を用いた
従来装置にあっては、ワイヤの取付作業が非常に難しく
なるという問題点があった。例えばサスペンションワイ
ヤをプリント基板に垂直に取り付ける場合には、基板に
微小な穴を設け、これにワイヤを通す作業が発生する
が、同じ長さの複数本のワイヤを同時に、または順番に
通すことはかなり困難であり、著しく作業性を低下させ
てコスト高を招来する。特に、コスト競争の激しいピッ
クアップ業界にあっては、僅かでもコストを下げること
が強く要求されている。
従来装置にあっては、ワイヤの取付作業が非常に難しく
なるという問題点があった。例えばサスペンションワイ
ヤをプリント基板に垂直に取り付ける場合には、基板に
微小な穴を設け、これにワイヤを通す作業が発生する
が、同じ長さの複数本のワイヤを同時に、または順番に
通すことはかなり困難であり、著しく作業性を低下させ
てコスト高を招来する。特に、コスト競争の激しいピッ
クアップ業界にあっては、僅かでもコストを下げること
が強く要求されている。
【0016】そこで、本発明者は上記問題点を解決する
ために先の出願(特願平6−34119号)において、
ワイヤよりなる支持部材の固定位置を特定し、この近傍
にダンパーブロックを配置するように構成したピックア
ップ装置を提案した。そして、このピックアップ装置に
よれば、ダイナミックバランス、アクセス時の整定、ダ
ンピング効果等をかなり改善することができた。
ために先の出願(特願平6−34119号)において、
ワイヤよりなる支持部材の固定位置を特定し、この近傍
にダンパーブロックを配置するように構成したピックア
ップ装置を提案した。そして、このピックアップ装置に
よれば、ダイナミックバランス、アクセス時の整定、ダ
ンピング効果等をかなり改善することができた。
【0017】ところで、記録媒体、特にCD−ROMや
再生装置等の改良に伴って高速再生が実用化されつつあ
るが、この高速再生を行なう場合にはそれに対応して光
ピックアップのフォーカシング時及びトラッキグ時の動
作周波数も高くなる傾向にある。この場合、本発明者が
先に提案したピックアップ装置は、図19に示すように
従来装置の使用帯域である低域及び中域周波数において
は良好な特性を示したが高域周波数において不要な共振
R1が発生してしまうことが判明した。このため高域周
波数帯におけるアクセス時の整定が劣化するという新た
な問題が発生した。
再生装置等の改良に伴って高速再生が実用化されつつあ
るが、この高速再生を行なう場合にはそれに対応して光
ピックアップのフォーカシング時及びトラッキグ時の動
作周波数も高くなる傾向にある。この場合、本発明者が
先に提案したピックアップ装置は、図19に示すように
従来装置の使用帯域である低域及び中域周波数において
は良好な特性を示したが高域周波数において不要な共振
R1が発生してしまうことが判明した。このため高域周
波数帯におけるアクセス時の整定が劣化するという新た
な問題が発生した。
【0018】本発明は、以上のような問題点に着目し、
これを有効に解決すべく創案されたものであり、その目
的は高域周波数帯における不要な共振を低減することが
できる光学ピックアップ装置を提供することにある。ま
た、本発明の目的は、中域周波数における特性を一層改
善することがてきる光学ピックアップ装置を提供するこ
とにある。
これを有効に解決すべく創案されたものであり、その目
的は高域周波数帯における不要な共振を低減することが
できる光学ピックアップ装置を提供することにある。ま
た、本発明の目的は、中域周波数における特性を一層改
善することがてきる光学ピックアップ装置を提供するこ
とにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、上記問題
点を解決するために、光ディスクに光スポットを照射す
るための対物レンズを可動部材に設けた取付部に弾性部
材層を介在させて取り付けると共に、前記可動部材を固
定部材に支持部材を介して前記光ディスクのフォーカス
方向及びトラッキング方向に制御可能に支持した光学ピ
ックアップ装置において、前記取付部に、前記弾性部材
層の厚みを規定するための厚み規定ボス部を形成するよ
うに構成したものである。
点を解決するために、光ディスクに光スポットを照射す
るための対物レンズを可動部材に設けた取付部に弾性部
材層を介在させて取り付けると共に、前記可動部材を固
定部材に支持部材を介して前記光ディスクのフォーカス
方向及びトラッキング方向に制御可能に支持した光学ピ
ックアップ装置において、前記取付部に、前記弾性部材
層の厚みを規定するための厚み規定ボス部を形成するよ
うに構成したものである。
【0020】第2の発明は、対物レンズ及びバランスウ
エイトを有する可動部材を、サスペンションワイヤを介
して固定部材に揺動可能に支持し、光ディスクのフォー
カス方向及びトラッキング方向に制御する光学ピックア
ップ装置において、前記可動部材の一部に設けられ、且
つ、前記バランスウエイトの底面のうちの複数か所を部
分的に支持するために上端が微小面積のバランスウエイ
ト載置用ボス部を複数有するバランスウエイト取付台
と、複数の前記バランスウエイト載置用ボス部に前記バ
ランスウエイトを載置した状態で該バランスウエイトを
前記バランスウエイト取付台に弾性的に接合する弾性接
合部材とを備えるようにしたものである。
エイトを有する可動部材を、サスペンションワイヤを介
して固定部材に揺動可能に支持し、光ディスクのフォー
カス方向及びトラッキング方向に制御する光学ピックア
ップ装置において、前記可動部材の一部に設けられ、且
つ、前記バランスウエイトの底面のうちの複数か所を部
分的に支持するために上端が微小面積のバランスウエイ
ト載置用ボス部を複数有するバランスウエイト取付台
と、複数の前記バランスウエイト載置用ボス部に前記バ
ランスウエイトを載置した状態で該バランスウエイトを
前記バランスウエイト取付台に弾性的に接合する弾性接
合部材とを備えるようにしたものである。
【0021】第3の発明は、対物レンズを有する可動部
材を、サスペンションワイヤを介して固定部材に揺動可
能に支持し、光ディスクのフォーカス方向及びトラッキ
ング方向に制御する光学ピックアップ装置において、前
記固定部材に、その中心部が固定されると共に両端部が
前記固定部材の両端部から僅かに離間されたサスペンシ
ョンベースを設け、このサスペンションベースの両端部
に、前記固定部材の両端部を包む角状或いは曲線状の包
受部を設け、この包受部と前記固定部材の端部との間に
粘性状のダンパを設けるように構成したものである。
材を、サスペンションワイヤを介して固定部材に揺動可
能に支持し、光ディスクのフォーカス方向及びトラッキ
ング方向に制御する光学ピックアップ装置において、前
記固定部材に、その中心部が固定されると共に両端部が
前記固定部材の両端部から僅かに離間されたサスペンシ
ョンベースを設け、このサスペンションベースの両端部
に、前記固定部材の両端部を包む角状或いは曲線状の包
受部を設け、この包受部と前記固定部材の端部との間に
粘性状のダンパを設けるように構成したものである。
【0022】
【作用】第1の発明は、以上のように構成したので、対
物レンズは例えばエポキシ樹脂等の弾性体よりなる弾性
部材層を介して可動部材に取り付けられる。従って、高
域の周波数により対物レンズのアクセス操作が行なわれ
てもこの弾性部材層がダンパーとして機能して高域周波
数帯において不要な共振が生ずることがない。また、対
物レンズの取付部に厚み規定ボス部を設けておくことに
より、弾性部材層の厚みを最適な値に適確に設定でき
る。
物レンズは例えばエポキシ樹脂等の弾性体よりなる弾性
部材層を介して可動部材に取り付けられる。従って、高
域の周波数により対物レンズのアクセス操作が行なわれ
てもこの弾性部材層がダンパーとして機能して高域周波
数帯において不要な共振が生ずることがない。また、対
物レンズの取付部に厚み規定ボス部を設けておくことに
より、弾性部材層の厚みを最適な値に適確に設定でき
る。
【0023】第2の発明によれば、可動部材の一部に、
バランスウエイト載置用ボス部を介して弾性接合部材に
よりバランスウエイトを接合させるようにしたのて、バ
ランスウエイトが固定的にではなく弾性的に支持される
ので特に高域周波数帯における不要な共振をなくすこと
が可能となる。
バランスウエイト載置用ボス部を介して弾性接合部材に
よりバランスウエイトを接合させるようにしたのて、バ
ランスウエイトが固定的にではなく弾性的に支持される
ので特に高域周波数帯における不要な共振をなくすこと
が可能となる。
【0024】第3の発明によれば、固定部材の端部とサ
スペンションベースの端部の包受部との間に粘性状のダ
ンパを設けたので、ピックアップ駆動時における固定部
材とサスペンションベースとの間の圧縮力とせん断力と
を同時に吸収してダンピング効果を著しく向上させるこ
とができる。この結果、中域周波数帯における不要な共
振を低減することができる。
スペンションベースの端部の包受部との間に粘性状のダ
ンパを設けたので、ピックアップ駆動時における固定部
材とサスペンションベースとの間の圧縮力とせん断力と
を同時に吸収してダンピング効果を著しく向上させるこ
とができる。この結果、中域周波数帯における不要な共
振を低減することができる。
【0025】
【実施例】以下に、本発明に係る光学ピックアップ装置
の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。図1は第1
の発明に係る光学ピックアップ装置を示す上面図、図2
は図1に示す装置の概略正面図、図3は図1に示す装置
の要部部分断面図、図4は図3に示す部分の部分拡大
図、図5はサスペンションベースの取付状態を示す図で
ある。
の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。図1は第1
の発明に係る光学ピックアップ装置を示す上面図、図2
は図1に示す装置の概略正面図、図3は図1に示す装置
の要部部分断面図、図4は図3に示す部分の部分拡大
図、図5はサスペンションベースの取付状態を示す図で
ある。
【0026】この光学ピックアップ装置は、板状の固定
ベース11と、この端部に起立させた取付板12の外側
からサスペンションベース14の中心部内面をあて、且
つこのサスペンションベース14の外側に固定板13を
当ててワッシャW、ネジ22によりサスペンションベー
ス14及び固定板13を取付板12に固定している。こ
こで固定板13及び取付板12は固定部材15を構成し
ている。
ベース11と、この端部に起立させた取付板12の外側
からサスペンションベース14の中心部内面をあて、且
つこのサスペンションベース14の外側に固定板13を
当ててワッシャW、ネジ22によりサスペンションベー
ス14及び固定板13を取付板12に固定している。こ
こで固定板13及び取付板12は固定部材15を構成し
ている。
【0027】上記サスペンションベース14の、固定板
13に臨む端部は中心部以外は固定板13から僅かな距
離だけ離間されて空間部17が形成される。この固定板
13と上記サスペンションベース14の両端間に形成さ
れる空間部17には、温度変化に対して安定しているゲ
ル或いはゴムよりなるダンパ部材18を充填して端部に
て両者を結合し、ダンパ効果を高めている。
13に臨む端部は中心部以外は固定板13から僅かな距
離だけ離間されて空間部17が形成される。この固定板
13と上記サスペンションベース14の両端間に形成さ
れる空間部17には、温度変化に対して安定しているゲ
ル或いはゴムよりなるダンパ部材18を充填して端部に
て両者を結合し、ダンパ効果を高めている。
【0028】また、この固定板13に上下2対4本の支
持部材としてのサスペンションワイヤ20の一端を固定
して図2中において水平方向へ延ばし、その先端に可動
部材40を支持させている。従って、可動部材40は、
可撓性を有する4本のワイヤ20の先端に僅かな力で可
動するように支持される。この場合、ワイヤ20の張設
状態は、固定板13を基準として上面より見るとハの字
型に設定され、また、ワイヤ20が張設される部分のサ
スペンションベース14及び可動部材40には、それぞ
れ溝21、21が形成され、溝21、21内に沿ってワ
イヤ20が通される。
持部材としてのサスペンションワイヤ20の一端を固定
して図2中において水平方向へ延ばし、その先端に可動
部材40を支持させている。従って、可動部材40は、
可撓性を有する4本のワイヤ20の先端に僅かな力で可
動するように支持される。この場合、ワイヤ20の張設
状態は、固定板13を基準として上面より見るとハの字
型に設定され、また、ワイヤ20が張設される部分のサ
スペンションベース14及び可動部材40には、それぞ
れ溝21、21が形成され、溝21、21内に沿ってワ
イヤ20が通される。
【0029】この可動部材40は、対物レンズ23を保
持するレンズホルダ24と、ホルダ中心部近傍に位置さ
れて上記ワイヤ20の他端が接続固定された、例えばプ
リント基板製のホルダプレート25を有している。この
場合、可動部材40におけるワイヤ固定箇所は、可動部
材40のワイヤ仮想交点Oを中心として対物レンズ23
と対称をなす方向に設定される。ここで仮想交点Oと
は、ハの字型に張設された上記複数の、すなわち2対4
本のワイヤ20の延長線上の交点を指し、以下同様に定
義される。
持するレンズホルダ24と、ホルダ中心部近傍に位置さ
れて上記ワイヤ20の他端が接続固定された、例えばプ
リント基板製のホルダプレート25を有している。この
場合、可動部材40におけるワイヤ固定箇所は、可動部
材40のワイヤ仮想交点Oを中心として対物レンズ23
と対称をなす方向に設定される。ここで仮想交点Oと
は、ハの字型に張設された上記複数の、すなわち2対4
本のワイヤ20の延長線上の交点を指し、以下同様に定
義される。
【0030】そして、上記対物レンズ23、仮想交点O
及び固定板13の中心を通る直線に直交する直線上のレ
ンズホルダ24には仮想交点Oを中心として対称となる
位置に内部が中空にされた1対の環状のフォーカスコイ
ル26が設けられると共にこれらフォーカスコイル26
の側面にはそれぞれ1対のトラッキングコイル27が設
けられている。そして、上記固定ベース11からはフォ
ーカスコイル26とトラッキングコイル27を挟み込む
ようにフォーカスコイル26の中空部分とその外側にそ
れぞれ1対のヨーク28が起立されており、各ヨーク2
8にはマグネット29が取り付けられている。
及び固定板13の中心を通る直線に直交する直線上のレ
ンズホルダ24には仮想交点Oを中心として対称となる
位置に内部が中空にされた1対の環状のフォーカスコイ
ル26が設けられると共にこれらフォーカスコイル26
の側面にはそれぞれ1対のトラッキングコイル27が設
けられている。そして、上記固定ベース11からはフォ
ーカスコイル26とトラッキングコイル27を挟み込む
ようにフォーカスコイル26の中空部分とその外側にそ
れぞれ1対のヨーク28が起立されており、各ヨーク2
8にはマグネット29が取り付けられている。
【0031】従って、フォーカスコイル26の電流を制
御することにより磁力線の相互作用によりレンズホルダ
24は図2に示す矢印のフォーカス方向(光軸方向)に
移動し、トラッキングコイル27の電流を制御すること
により図1に示す矢印のトラッキング方向すなわちディ
スクDのトラック方向と直交する方向に移動することに
なる。
御することにより磁力線の相互作用によりレンズホルダ
24は図2に示す矢印のフォーカス方向(光軸方向)に
移動し、トラッキングコイル27の電流を制御すること
により図1に示す矢印のトラッキング方向すなわちディ
スクDのトラック方向と直交する方向に移動することに
なる。
【0032】そして、可動部材40の、前記仮想交点O
を中心として対物レンズ23と対称となる部分30はダ
ンパーブロックとして機能し、そして、ダンパーブロッ
ク部分30には、前述のようにワイヤ20が通る部分に
これと干渉しないように溝21が形成されている。この
ダンパーブロック部分30の中心部には質量調整された
補助バランサ31が設けられ、図1中において左右の質
量バランスをとるようになっている。そして、図2にも
示すようにこの固定部材15全体は、例えば棒状のスク
リューネジ32の回転によりその長手方向すなわちディ
スクDの半径方向へ移動するようになっている。
を中心として対物レンズ23と対称となる部分30はダ
ンパーブロックとして機能し、そして、ダンパーブロッ
ク部分30には、前述のようにワイヤ20が通る部分に
これと干渉しないように溝21が形成されている。この
ダンパーブロック部分30の中心部には質量調整された
補助バランサ31が設けられ、図1中において左右の質
量バランスをとるようになっている。そして、図2にも
示すようにこの固定部材15全体は、例えば棒状のスク
リューネジ32の回転によりその長手方向すなわちディ
スクDの半径方向へ移動するようになっている。
【0033】このように構成された装置において、対物
レンズ23の取付構造は高域周波数帯における不要な共
振を抑制するための構造が採用されている。図3及び図
4に示すように対物レンズ23のレンズホルダ24に対
する取付部33には、例えば中心部が下方向へ貫通され
て貫通孔35の形成されたレンズ収容凹部34が形成さ
れており、この貫通孔35の上端は拡径されている。そ
して、上記レンズ収容凹部34の底部であって貫通孔3
5の上端開口部の周辺には、所定の高さL1に設定され
た突状の厚み規定ボス部36が開口部に沿ってリング状
に形成されている。
レンズ23の取付構造は高域周波数帯における不要な共
振を抑制するための構造が採用されている。図3及び図
4に示すように対物レンズ23のレンズホルダ24に対
する取付部33には、例えば中心部が下方向へ貫通され
て貫通孔35の形成されたレンズ収容凹部34が形成さ
れており、この貫通孔35の上端は拡径されている。そ
して、上記レンズ収容凹部34の底部であって貫通孔3
5の上端開口部の周辺には、所定の高さL1に設定され
た突状の厚み規定ボス部36が開口部に沿ってリング状
に形成されている。
【0034】そして、このレンズ収容凹部34の底部辺
縁部或いは対物レンズ23の外周縁底部に適当な弾性率
を有する例えばエポキシ樹脂等の接着剤を塗布して対物
レンズ23を固着させ、レンズ23の取付部33に弾性
部材層37を介在させる。適正な弾性率を有するこの弾
性部材層37を介在させることにより再生時に高域周波
数帯における不要な共振を抑制することが可能となる。
この場合、十分な共振抑制効果を発揮するためには弾性
部材層37に用いる材料の弾性率は、50から500k
g/cm2 の範囲が好ましい。
縁部或いは対物レンズ23の外周縁底部に適当な弾性率
を有する例えばエポキシ樹脂等の接着剤を塗布して対物
レンズ23を固着させ、レンズ23の取付部33に弾性
部材層37を介在させる。適正な弾性率を有するこの弾
性部材層37を介在させることにより再生時に高域周波
数帯における不要な共振を抑制することが可能となる。
この場合、十分な共振抑制効果を発揮するためには弾性
部材層37に用いる材料の弾性率は、50から500k
g/cm2 の範囲が好ましい。
【0035】また、同様にある程度以上の共振抑制効果
を発揮するためには弾性部材層37の厚み(高さ)L1
を所定の値に設定するのが好ましいが、この厚みは対物
レンズ23の固定時にこれを下方に押し付けることによ
り、レンズ収容凹部34の底部に設けた厚み規定ボス部
36の高さL1と同じになる。従って、この厚み規定ボ
ス部36の高さL1を予め適正な値に設定しておけば、
所望する厚みの弾性部材層37を得ることができる。こ
の場合、弾性部材層37の厚みL1は、好ましくは0.
05mmから0.4mmの範囲内に設定する。
を発揮するためには弾性部材層37の厚み(高さ)L1
を所定の値に設定するのが好ましいが、この厚みは対物
レンズ23の固定時にこれを下方に押し付けることによ
り、レンズ収容凹部34の底部に設けた厚み規定ボス部
36の高さL1と同じになる。従って、この厚み規定ボ
ス部36の高さL1を予め適正な値に設定しておけば、
所望する厚みの弾性部材層37を得ることができる。こ
の場合、弾性部材層37の厚みL1は、好ましくは0.
05mmから0.4mmの範囲内に設定する。
【0036】また、対物レンズ固定時に、余分な量の例
えばエポキシ樹脂製接着剤は、無理に流れ込むことがな
く、弾性部材層37の厚みL1が不正確になることはな
い。そして、厚み規定ボス部36を形成するには、例え
ばモールド等により成形することができる。また、弾性
部材層37を形成する材料としては、エポキシ樹脂製の
接着剤の他に、例えばウレタン系、シリコン系接着剤等
も用いることができる。
えばエポキシ樹脂製接着剤は、無理に流れ込むことがな
く、弾性部材層37の厚みL1が不正確になることはな
い。そして、厚み規定ボス部36を形成するには、例え
ばモールド等により成形することができる。また、弾性
部材層37を形成する材料としては、エポキシ樹脂製の
接着剤の他に、例えばウレタン系、シリコン系接着剤等
も用いることができる。
【0037】尚、弾性部材層37の厚みL1を上述した
程精度良く規定しなくてもよい場合には、図6に示すよ
うに厚み規定ボス部36のないレンズ収容凹部34を設
け、この底部或いは対物レンズ23の下面にエポキシ樹
脂製の接着剤を塗布してこれを接着させることにより弾
性部材層37を介在させるようにしてもよい。
程精度良く規定しなくてもよい場合には、図6に示すよ
うに厚み規定ボス部36のないレンズ収容凹部34を設
け、この底部或いは対物レンズ23の下面にエポキシ樹
脂製の接着剤を塗布してこれを接着させることにより弾
性部材層37を介在させるようにしてもよい。
【0038】次に、以上のように構成された本実施例の
作用について述べる。さて、上述のように構成されたピ
ックアップ装置において、これが駆動するとフォーカス
コイル26やトラッキングコイル27に流れる電流に応
じてレンズホルダ24は、それぞれフォーカス方向(光
軸方向)及びトラッキング方向へ移動してディスクDを
アクセスすることになるが、このような場合、バランサ
機能を有するダンパーブロック部分30や補助バランサ
31を設けたことにより図1中において左右の質量バラ
ンスが適正になされており、従って、アクセス時に不要
な回転力が発生することを大幅に抑制することができ
る。
作用について述べる。さて、上述のように構成されたピ
ックアップ装置において、これが駆動するとフォーカス
コイル26やトラッキングコイル27に流れる電流に応
じてレンズホルダ24は、それぞれフォーカス方向(光
軸方向)及びトラッキング方向へ移動してディスクDを
アクセスすることになるが、このような場合、バランサ
機能を有するダンパーブロック部分30や補助バランサ
31を設けたことにより図1中において左右の質量バラ
ンスが適正になされており、従って、アクセス時に不要
な回転力が発生することを大幅に抑制することができ
る。
【0039】これにより、光軸方向であるフォーカス方
向は勿論、トラッキング方向におけるダイナミックバラ
ンスも大幅に改善することが可能となり、アクセス時の
整定も向上させることができる。
向は勿論、トラッキング方向におけるダイナミックバラ
ンスも大幅に改善することが可能となり、アクセス時の
整定も向上させることができる。
【0040】また、固定板13とサスペンションベース
14の両端部間にダンパ部材18を介在させてこれらを
連結することにより、不要な共振が除去されて装置駆動
時のダンパ効果を大幅に向上させることができる。
14の両端部間にダンパ部材18を介在させてこれらを
連結することにより、不要な共振が除去されて装置駆動
時のダンパ効果を大幅に向上させることができる。
【0041】特に、本実施例においては対物レンズ23
は、高域周波数帯においてダンパー機能を有する例えば
エポキシ樹脂よりなる弾性部材層37を介在させてレン
ズホルダ24に取り付けるようにしたので、アクセス時
に特に高い周波数帯域における不要な共振を略確実に抑
制して共振の大きさをコントロールすることができる。
は、高域周波数帯においてダンパー機能を有する例えば
エポキシ樹脂よりなる弾性部材層37を介在させてレン
ズホルダ24に取り付けるようにしたので、アクセス時
に特に高い周波数帯域における不要な共振を略確実に抑
制して共振の大きさをコントロールすることができる。
【0042】特に、レンズ収容凹部34の底部に厚み規
定ボス部36を設けることにより、弾性部材層37の厚
みL1を最適な値に正確に設定することができ、上述し
た共振抑制効果を最適にすることができる。
定ボス部36を設けることにより、弾性部材層37の厚
みL1を最適な値に正確に設定することができ、上述し
た共振抑制効果を最適にすることができる。
【0043】図7は本実施例における振幅−周波数特性
(実線)を示すグラフであり、従来にあっては振幅の周
波数応答特性は高い周波数帯域において波線で示すよう
な突状の不要な共振ピークR1が発生していたが、本実
施例のように弾性部材層37を設けることにより上記し
た不要な共振ピークはなくなり、なだらかな特性曲線に
することができる。
(実線)を示すグラフであり、従来にあっては振幅の周
波数応答特性は高い周波数帯域において波線で示すよう
な突状の不要な共振ピークR1が発生していたが、本実
施例のように弾性部材層37を設けることにより上記し
た不要な共振ピークはなくなり、なだらかな特性曲線に
することができる。
【0044】尚、上記実施例にあっては弾性部材層37
として接着剤を利用した場合について説明したが、これ
に限定されず、例えば薄い円盤状の弾性部材層を対物レ
ンズの底部或いはレンズ収容凹部の底部に設けるように
してもよい。
として接着剤を利用した場合について説明したが、これ
に限定されず、例えば薄い円盤状の弾性部材層を対物レ
ンズの底部或いはレンズ収容凹部の底部に設けるように
してもよい。
【0045】上記した第1の発明においては、対物レン
ズの部分に弾性部材層設けて高域周波数帯における共振
をなくすようにしたが、次に説明する第2の発明に示す
ように可動部材にバランスウエイトを弾性的に固定する
ことにより高域周波数帯における共振をなくすようにし
てもよい。図8は第2の発明に係る光学ピックアップ装
置の主要部を示す上面拡大図、図9は図8中のA−A線
矢視側面図、図10は図9に示す部分の変形例を示す図
である。尚、図1に示す部分と同一部分については同一
符号を付して説明を省略する。
ズの部分に弾性部材層設けて高域周波数帯における共振
をなくすようにしたが、次に説明する第2の発明に示す
ように可動部材にバランスウエイトを弾性的に固定する
ことにより高域周波数帯における共振をなくすようにし
てもよい。図8は第2の発明に係る光学ピックアップ装
置の主要部を示す上面拡大図、図9は図8中のA−A線
矢視側面図、図10は図9に示す部分の変形例を示す図
である。尚、図1に示す部分と同一部分については同一
符号を付して説明を省略する。
【0046】図8及び図9に示すように可動部材40
の、固定部材15側の縁部の中心部には、底部を僅かに
残して断面凹部状に形成されたバランスウエイト取付台
45が設けられている。このバランスウエイト取付台4
5の平面は、略台形状に成形されており、この取付台4
5の内側底面45Aの略4隅には、上端面積が非常に小
さくなされた厚さL2が例えば50μm程度のバランス
ウエイト載置用ボス部(以下、スペーサ部材と称す)4
6が4箇所設けられている。そして、この4つのスペー
サ部材46の上に、その面積が取付台底面45Aよりも
僅かに小さくなされた、重さが例えば100mg程度の
略台形状のバランスウエイト47が掛け渡して設けられ
ている。この場合、バランスウエイト47の全側面は、
取付台45の内部側壁と接触しないようにこれから離間
された状態で設ける。
の、固定部材15側の縁部の中心部には、底部を僅かに
残して断面凹部状に形成されたバランスウエイト取付台
45が設けられている。このバランスウエイト取付台4
5の平面は、略台形状に成形されており、この取付台4
5の内側底面45Aの略4隅には、上端面積が非常に小
さくなされた厚さL2が例えば50μm程度のバランス
ウエイト載置用ボス部(以下、スペーサ部材と称す)4
6が4箇所設けられている。そして、この4つのスペー
サ部材46の上に、その面積が取付台底面45Aよりも
僅かに小さくなされた、重さが例えば100mg程度の
略台形状のバランスウエイト47が掛け渡して設けられ
ている。この場合、バランスウエイト47の全側面は、
取付台45の内部側壁と接触しないようにこれから離間
された状態で設ける。
【0047】従って、バランスウエイト47の下面と取
付台底面45Aとの間には、スペーサ部材46の高さに
相当するすき間が形成されるが、このすき間には例えば
シリコン系接着剤よりなる弾性接合部材48が注入され
ており、バランスウエイトを弾性的に固定している。こ
の結果として、薄い弾性部材層の上にバランスウエイト
47が置かれたのと等しくなる。
付台底面45Aとの間には、スペーサ部材46の高さに
相当するすき間が形成されるが、このすき間には例えば
シリコン系接着剤よりなる弾性接合部材48が注入され
ており、バランスウエイトを弾性的に固定している。こ
の結果として、薄い弾性部材層の上にバランスウエイト
47が置かれたのと等しくなる。
【0048】尚、上記構成においてはバランスウエイト
47の下面と取付台の内側底面45Aとの間のすき間に
弾性接合部材48を注入しているが、これに代えて、図
10に示すように、バランスウエイト47の側面と、取
付台45の内部側壁との間に形成されるすき間に弾性接
合部材48を注入してウエイト47を弾性的に固定する
ようにしてもよい。
47の下面と取付台の内側底面45Aとの間のすき間に
弾性接合部材48を注入しているが、これに代えて、図
10に示すように、バランスウエイト47の側面と、取
付台45の内部側壁との間に形成されるすき間に弾性接
合部材48を注入してウエイト47を弾性的に固定する
ようにしてもよい。
【0049】このようにバランスウエイト47を、スペ
ーサ部材46と僅かな接触面積で接触させた状態で弾性
接合部材48により弾性的に接合させることにより、ピ
ックアップ駆動時において特に高域周波数帯における不
要な共振を大幅に抑制することが可能となる。従って、
ピックアップによるディスクへの高速アクセスが可能と
なる。
ーサ部材46と僅かな接触面積で接触させた状態で弾性
接合部材48により弾性的に接合させることにより、ピ
ックアップ駆動時において特に高域周波数帯における不
要な共振を大幅に抑制することが可能となる。従って、
ピックアップによるディスクへの高速アクセスが可能と
なる。
【0050】上記共振抑制効果を図11及び図12に基
づいて説明する。図11(A)は従来装置の周波数に対
する出力特性を示し、図11(B)は従来装置の周波数
に対する位相特性を示し、図12(A)は上記第2の発
明装置の周波数に対する出力特性を示し、図12(B)
は第2の発明装置の周波数に対する位相特性を示す。
づいて説明する。図11(A)は従来装置の周波数に対
する出力特性を示し、図11(B)は従来装置の周波数
に対する位相特性を示し、図12(A)は上記第2の発
明装置の周波数に対する出力特性を示し、図12(B)
は第2の発明装置の周波数に対する位相特性を示す。
【0051】図11(A)に示すように従来装置にあっ
ては、13KHz近傍においてポイントP1に示すよう
に不要な共振が発生しており、出力特性に悪影響を与え
ている。また、図11(B)に示すように略13KHz
にて振動の位相が急激に変化しており、好ましくない。
ては、13KHz近傍においてポイントP1に示すよう
に不要な共振が発生しており、出力特性に悪影響を与え
ている。また、図11(B)に示すように略13KHz
にて振動の位相が急激に変化しており、好ましくない。
【0052】これに対して第2の発明装置においては、
図12(A)に示すように、13KHz近傍の共振は解
消しており、高域周波数帯における特性を大幅に改善で
きることが判明する。
図12(A)に示すように、13KHz近傍の共振は解
消しており、高域周波数帯における特性を大幅に改善で
きることが判明する。
【0053】尚、本実施例においてはスペーサ部材46
を取付台45と別体で設けたが、可動部材を例えばポリ
カーボネートで成型する際に、このスペーサ部材46も
一体成形するようにしてもよい。また、バランスウエイ
ト47は、スペーサ部材46を介して取り付けられてい
るので、その取り付け状態が安定化する。
を取付台45と別体で設けたが、可動部材を例えばポリ
カーボネートで成型する際に、このスペーサ部材46も
一体成形するようにしてもよい。また、バランスウエイ
ト47は、スペーサ部材46を介して取り付けられてい
るので、その取り付け状態が安定化する。
【0054】また、このスペーサ部材46は、ボスのよ
うに例えば上端表面が円弧状の曲面のように形成しても
よく、これによればバランスウエイト47の下面との接
触面積をより小さくすることができる。更には、このス
ペーサ部材48はバランスウエイト47の底部を僅かに
突出させて一体に設けるようにしてもよい。このように
バランスウエイト47はバランスウエイト取付台45に
部分的に支持され、且つ部分的に弾性接合部材48で接
合すればよい。
うに例えば上端表面が円弧状の曲面のように形成しても
よく、これによればバランスウエイト47の下面との接
触面積をより小さくすることができる。更には、このス
ペーサ部材48はバランスウエイト47の底部を僅かに
突出させて一体に設けるようにしてもよい。このように
バランスウエイト47はバランスウエイト取付台45に
部分的に支持され、且つ部分的に弾性接合部材48で接
合すればよい。
【0055】また、スペーサ部材46を設けることな
く、バランスウエイト47の下面を取付台45の内側底
部に直接接合することも考えられるが、この場合には上
記両面の接触面積が大きくなり過ぎ、共振抑制のための
十分なダンパ効果を発揮することができない。
く、バランスウエイト47の下面を取付台45の内側底
部に直接接合することも考えられるが、この場合には上
記両面の接触面積が大きくなり過ぎ、共振抑制のための
十分なダンパ効果を発揮することができない。
【0056】前記第1及び第2の発明は、主として高域
周波数帯における共振を抑制するようにしたものである
が、次に説明する第3の発明は、先に説明した第1の発
明において固定板13とサスペンションベース14との
間でダンパ効果を高めるためのダンパ部材18の介在方
法を改良することにより中域周波数帯における共振もよ
り抑制することができる。
周波数帯における共振を抑制するようにしたものである
が、次に説明する第3の発明は、先に説明した第1の発
明において固定板13とサスペンションベース14との
間でダンパ効果を高めるためのダンパ部材18の介在方
法を改良することにより中域周波数帯における共振もよ
り抑制することができる。
【0057】図13は第3の発明に係る光学ピップアッ
プ装置の主要部を示す上面拡大図、図14は図13に示
す包受部の変形例を示す拡大図である。図1に示す部分
と同一部分については同一符号を付して説明を省略す
る。図13に示すように取付板12と固定板13との間
には、サスペンションベース14がサンドイッチ状に挟
み込まれてネジ22により締め付け固定されている。
プ装置の主要部を示す上面拡大図、図14は図13に示
す包受部の変形例を示す拡大図である。図1に示す部分
と同一部分については同一符号を付して説明を省略す
る。図13に示すように取付板12と固定板13との間
には、サスペンションベース14がサンドイッチ状に挟
み込まれてネジ22により締め付け固定されている。
【0058】上記サスペンションベース14は、上記固
定板13と同様に左右(図中上下方向)に長く形成さ
れ、その中心部が上述のようにネジ22により固定され
る。そして、サスペンションベース14の図中上下に延
びる一対のアーム部14A、14Aは、固定板13のア
ーム部分よりも僅かな距離だけ離間されている。上記固
定板13の両端は、略4角形状に成形されており、この
部分に可動部材40を揺動可能に支持するサスペンショ
ンワイヤ20の一端を接着剤等により固定している。
定板13と同様に左右(図中上下方向)に長く形成さ
れ、その中心部が上述のようにネジ22により固定され
る。そして、サスペンションベース14の図中上下に延
びる一対のアーム部14A、14Aは、固定板13のア
ーム部分よりも僅かな距離だけ離間されている。上記固
定板13の両端は、略4角形状に成形されており、この
部分に可動部材40を揺動可能に支持するサスペンショ
ンワイヤ20の一端を接着剤等により固定している。
【0059】一方、サスペンションベース14のアーム
部14Aの両端部には、それぞれ上記角形状になされた
固定端の端部を、少なくとも2方向、例えば可動部材4
0の位置する方向(図中左右方向)とこれに直交する方
向(図中上下方向)から包み込むようになされた直角形
状の包受部50、50が設けられている。これら直角形
状の包受部50、50の直角面と上記固定板13の端部
の側面とは前述のように僅かな距離L4、例えば0.3
mm程度だけ離間されており、このすき間部分に、例え
ばシリコンゴムのような弾性力を有する粘性状のダンパ
51A、51Bが部分的に注入されている。
部14Aの両端部には、それぞれ上記角形状になされた
固定端の端部を、少なくとも2方向、例えば可動部材4
0の位置する方向(図中左右方向)とこれに直交する方
向(図中上下方向)から包み込むようになされた直角形
状の包受部50、50が設けられている。これら直角形
状の包受部50、50の直角面と上記固定板13の端部
の側面とは前述のように僅かな距離L4、例えば0.3
mm程度だけ離間されており、このすき間部分に、例え
ばシリコンゴムのような弾性力を有する粘性状のダンパ
51A、51Bが部分的に注入されている。
【0060】このダンパは、包受部50の側面と固定板
端部の側面が可動部材方向(図中左右方向)に対向する
面間に介在させたダンパ51Aと、可動部材方向に直交
する方向に対向する面間に介在させたダンパ51Bとよ
りなり、前者のダンパ51Aにより、可動部材方向の圧
縮力をダンピングし、後者のダンパ51Bにより前記固
定板13とサスペンションベース14間に生ずるねじれ
力、すなわちせん断力をダンピングし得るようになって
いる。
端部の側面が可動部材方向(図中左右方向)に対向する
面間に介在させたダンパ51Aと、可動部材方向に直交
する方向に対向する面間に介在させたダンパ51Bとよ
りなり、前者のダンパ51Aにより、可動部材方向の圧
縮力をダンピングし、後者のダンパ51Bにより前記固
定板13とサスペンションベース14間に生ずるねじれ
力、すなわちせん断力をダンピングし得るようになって
いる。
【0061】このように、固定板13の両端部をそれぞ
れサスペンションベース14の両端部に設けた包受部5
0により、少なくとも2方向から包み込むようにしてこ
れらの間に直角方向に異なる方向に弾性力を有する粘性
状のダンパ51A、51Bを介在させるようにしたの
で、一方のダンパ51Aにより、サスペンションベース
−固定板間に生ずる可動部材方向への振動を吸収でき、
他方のダンパ51Bにより、サスペンションベース−固
定板間に生ずるねじれ力、すなわちせん断力を吸収で
き、結果的に、特に中域周波数帯における可動部材の不
要な共振を大幅に抑制することができる。従って、ディ
スクに対する高速アクセスも可能となる。
れサスペンションベース14の両端部に設けた包受部5
0により、少なくとも2方向から包み込むようにしてこ
れらの間に直角方向に異なる方向に弾性力を有する粘性
状のダンパ51A、51Bを介在させるようにしたの
で、一方のダンパ51Aにより、サスペンションベース
−固定板間に生ずる可動部材方向への振動を吸収でき、
他方のダンパ51Bにより、サスペンションベース−固
定板間に生ずるねじれ力、すなわちせん断力を吸収で
き、結果的に、特に中域周波数帯における可動部材の不
要な共振を大幅に抑制することができる。従って、ディ
スクに対する高速アクセスも可能となる。
【0062】また、上記したようなダンパ51A、51
Bを設けることにより、サスペンションベースと固定板
との取付状態も安定化させることができる。尚、上記ダ
ンパ51A、51Bを分離させることなく、図1に示す
ように一体的に介在させるようにしても、同様な作用効
果を発揮することができる。
Bを設けることにより、サスペンションベースと固定板
との取付状態も安定化させることができる。尚、上記ダ
ンパ51A、51Bを分離させることなく、図1に示す
ように一体的に介在させるようにしても、同様な作用効
果を発揮することができる。
【0063】上記共振抑制効果を図15及び図16に基
づいて説明する。図15(A)は従来装置の周波数に対
する出力特性を示し、図15(B)は従来装置の周波数
に対する位相特性を示し、図16(A)は第3の発明装
置の周波数に対する出力特性を示し、図16(B)は第
3の発明装置の周波数に対する位相特性を示す。
づいて説明する。図15(A)は従来装置の周波数に対
する出力特性を示し、図15(B)は従来装置の周波数
に対する位相特性を示し、図16(A)は第3の発明装
置の周波数に対する出力特性を示し、図16(B)は第
3の発明装置の周波数に対する位相特性を示す。
【0064】図15(A)に示すように従来装置にあっ
ては、中域周波数帯において200〜1000Hzの範
囲内には、ポイントP2に示すように3ケ所て共振が見
られ、またポイントP3に示すように3ケ所で急激な位
相の変動が見られ、好ましくない特性を示している。
ては、中域周波数帯において200〜1000Hzの範
囲内には、ポイントP2に示すように3ケ所て共振が見
られ、またポイントP3に示すように3ケ所で急激な位
相の変動が見られ、好ましくない特性を示している。
【0065】これに対して第3の発明装置においては、
上記した200〜1000Hz範囲内にて、従来装置に
見られた3ケ所の共振の現象は全く消滅しており(図1
6(A))、また、位相の変動に関してはポイントP4
に示す1ケ所の位相変動は生じているが、他の2ケ所の
急激な位相変動は消滅しており(図16(B))、中域
周波数帯における特性を大幅に改善できることが判明す
る。
上記した200〜1000Hz範囲内にて、従来装置に
見られた3ケ所の共振の現象は全く消滅しており(図1
6(A))、また、位相の変動に関してはポイントP4
に示す1ケ所の位相変動は生じているが、他の2ケ所の
急激な位相変動は消滅しており(図16(B))、中域
周波数帯における特性を大幅に改善できることが判明す
る。
【0066】尚、上記実施例においては、固定板13の
両端部及びこれに対向するサスペンションベース14の
包受部50を直角形状に成形したが、少なくとも90度
方向に異なる方向の力を吸収できればどのような形状で
もよく、例えば図14に示すように円弧状の曲面形状に
成形してもよく、この場合には、この円弧状のすき間に
沿って一体的に粘性状のダンパ51を介在させるように
する。
両端部及びこれに対向するサスペンションベース14の
包受部50を直角形状に成形したが、少なくとも90度
方向に異なる方向の力を吸収できればどのような形状で
もよく、例えば図14に示すように円弧状の曲面形状に
成形してもよく、この場合には、この円弧状のすき間に
沿って一体的に粘性状のダンパ51を介在させるように
する。
【0067】尚、以上の説明においては、各発明を別々
に採用した場合について説明したが、第1から第3の発
明を任意に2つ或いは3つ組み合わせて採用するように
してもよいのは勿論である。
に採用した場合について説明したが、第1から第3の発
明を任意に2つ或いは3つ組み合わせて採用するように
してもよいのは勿論である。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学ピッ
クアップ装置によれば次のように優れた作用効果を発揮
することができる。第1の発明によれば、対物レンズの
取付部に弾性部材層を介在させるようにしたので、特に
高域周波数帯における不要な共振を抑制することがで
き、高速再生に対応させることができ、アクセス時の整
定を向上させることができる。第2の発明によれば、可
動部材に上端が微小面積のバランスウエイト載置用ボス
部と弾性接合部材を介在させてバランスウエイトを設け
るようにしたので、特に高域周波数帯における不要な共
振を抑制することができ、高速再生に対応させることが
できる。第3の発明によれば、固定板の両端部とサスペ
ンションベースの両端部間に90゜方向に異なる少なく
とも2方向の力を吸収する粘性状のダンパを介在させる
ようにしたので、特に中域周波数帯における不要な共振
を抑制することができ、高速再生に対応させることがで
きる。
クアップ装置によれば次のように優れた作用効果を発揮
することができる。第1の発明によれば、対物レンズの
取付部に弾性部材層を介在させるようにしたので、特に
高域周波数帯における不要な共振を抑制することがで
き、高速再生に対応させることができ、アクセス時の整
定を向上させることができる。第2の発明によれば、可
動部材に上端が微小面積のバランスウエイト載置用ボス
部と弾性接合部材を介在させてバランスウエイトを設け
るようにしたので、特に高域周波数帯における不要な共
振を抑制することができ、高速再生に対応させることが
できる。第3の発明によれば、固定板の両端部とサスペ
ンションベースの両端部間に90゜方向に異なる少なく
とも2方向の力を吸収する粘性状のダンパを介在させる
ようにしたので、特に中域周波数帯における不要な共振
を抑制することができ、高速再生に対応させることがで
きる。
【図1】第1の発明に係る光学ピックアップ装置を示す
上面図である。
上面図である。
【図2】図1に示す装置の概略正面図である。
【図3】図1に示す装置の要部部分断面図である。
【図4】図3に示す部分の部分拡大図である。
【図5】サスペンションベースの取付状態を示す斜視図
である。
である。
【図6】図3に示す部分の変形例を示す図である。
【図7】第1の発明に係る光学ピックアップ装置の振幅
−周波数特性を示すグラフである。
−周波数特性を示すグラフである。
【図8】第2の発明に係る光学ピックアップ装置の主要
部を示す上面拡大図である。
部を示す上面拡大図である。
【図9】図8中のA−A線矢視断面図である。
【図10】図9に示す部分の変形例を示す図である。
【図11】従来装置の周波数に対する出力特性及び位相
特性を示すグラフである。
特性を示すグラフである。
【図12】第2の発明に係る光学ピックアップ装置の周
波数に対する出力特性及び位相特性を示すグラフであ
る。
波数に対する出力特性及び位相特性を示すグラフであ
る。
【図13】第3の発明に係る光学ピックアップ装置の主
要部を示す上面拡大図である。
要部を示す上面拡大図である。
【図14】図13に示す包受部の変形例を示す拡大図で
ある。
ある。
【図15】従来装置の周波数に対する出力特性及び位相
特性を示すグラフである。
特性を示すグラフである。
【図16】第3の発明に係る光学ピックアップ装置の周
波数に対する出力特性及び位相特性を示すグラフであ
る。
波数に対する出力特性及び位相特性を示すグラフであ
る。
【図17】従来の光学ピックアップ装置の一例を示す分
解組立図である。
解組立図である。
【図18】図17に示す装置を示す上面図である。
【図19】本発明者が先に開示した光学ピックアップ装
置の振幅−周波数特性を示すグラフである。
置の振幅−周波数特性を示すグラフである。
11…固定ベース、12…取付板、13…固定板、14
…サスペンションベース、15…固定部材、20…サス
ペンションワイヤ(支持部材)、23…対物レンズ、2
4…レンズホルダ、26…フォーカスコイル、27…ト
ラッキングコイル、29…マグネット、32…スクリュ
ーネジ、33…取付部、34…レンズ収容凹部、36…
厚み規定ボス部、37…弾性部材層、40…可動部材、
45…バランスウエイト取付台、46…スペーサ部材
(バランスウエイト載置用ボス部)、47…バランスウ
エイト、48…弾性接合部材、50…包受部、51,5
1A,51B…粘性状のダンバ。
…サスペンションベース、15…固定部材、20…サス
ペンションワイヤ(支持部材)、23…対物レンズ、2
4…レンズホルダ、26…フォーカスコイル、27…ト
ラッキングコイル、29…マグネット、32…スクリュ
ーネジ、33…取付部、34…レンズ収容凹部、36…
厚み規定ボス部、37…弾性部材層、40…可動部材、
45…バランスウエイト取付台、46…スペーサ部材
(バランスウエイト載置用ボス部)、47…バランスウ
エイト、48…弾性接合部材、50…包受部、51,5
1A,51B…粘性状のダンバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茶圓 秀一郎 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12 番地 日本ビクター株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−205926(JP,A) 特開 平3−104026(JP,A) 実開 昭63−40819(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 7/08 - 7/22
Claims (3)
- 【請求項1】 光ディスクに光スポットを照射するため
の対物レンズを可動部材に設けた取付部に弾性部材層を
介在させて取り付けると共に、前記可動部材を固定部材
に支持部材を介して前記光ディスクのフォーカス方向及
びトラッキング方向に制御可能に支持した光学ピックア
ップ装置において、前記取付部に、前記弾性部材層の厚みを規定するための
厚み規定ボス部を形成した ことを特徴とする光学ピック
アップ装置。 - 【請求項2】 対物レンズ及びバランスウエイトを有す
る可動部材を、サスペンションワイヤを介して固定部材
に揺動可能に支持し、光ディスクのフォーカス方向及び
トラッキング方向に制御する光学ピックアップ装置にお
いて、前記可動部材の一部に設けられ、且つ、前記バランスウ
エイトの底面のうちの複数か所を部分的に支持するため
に上端が微小面積のバランスウエイト載置用ボス部を複
数有するバランスウエイト取付台と、 複数の前記バランスウエイト載置用ボス部に前記バラン
スウエイトを載置した状態で該 バランスウエイトを前記
バランスウエイト取付台に弾性的に接合する弾性接合部
材とを備えたことを特徴とする光学ピックアップ装置。 - 【請求項3】 対物レンズを有する可動部材を、サスペ
ンションワイヤを介して固定部材に揺動可能に支持し、
光ディスクのフォーカス方向及びトラッキング方向に制
御する光学ピックアップ装置において、 前記固定部材に、その中心部が固定されると共に両端部
が前記固定部材の両端部から僅かに離間されたサスペン
ションベースを設け、このサスペンションベースの両端
部に、前記固定部材の両端部を包む角状或いは曲線状の
包受部を設け、この包受部と前記固定部材の端部との間
に粘性状のダンパを設けるように構成したことを特徴と
する光学ピックアップ装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6261144A JP2757788B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-09-30 | 光学ピックアップ装置 |
KR1019950032008A KR960011883A (ko) | 1994-09-30 | 1995-09-27 | 광학 픽업장치 |
SG1995001454A SG34275A1 (en) | 1994-09-30 | 1995-09-29 | Optical pick-up apparatus |
TW084110347A TW281761B (ja) | 1994-09-30 | 1995-10-02 | |
KR2019990004216U KR200161144Y1 (en) | 1994-09-30 | 1999-03-17 | Optical pick-up apparatus |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-142563 | 1994-06-01 | ||
JP14256394 | 1994-06-01 | ||
JP6261144A JP2757788B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-09-30 | 光学ピックアップ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0850728A JPH0850728A (ja) | 1996-02-20 |
JP2757788B2 true JP2757788B2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=26474527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6261144A Expired - Fee Related JP2757788B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-09-30 | 光学ピックアップ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2757788B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009104780A (ja) * | 2009-02-06 | 2009-05-14 | Pioneer Electronic Corp | ピックアップ装置用アクチュエータ |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6340819U (ja) * | 1986-09-03 | 1988-03-17 | ||
JPH03104026A (ja) * | 1989-09-18 | 1991-05-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光学ヘッド用アクチュエータ |
JPH04205926A (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-28 | Victor Co Of Japan Ltd | 光ピックアップのレンズホルダ支持構造 |
-
1994
- 1994-09-30 JP JP6261144A patent/JP2757788B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0850728A (ja) | 1996-02-20 |
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