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JP2756923B2 - 水中推進工法用の発進立坑水封装置 - Google Patents

水中推進工法用の発進立坑水封装置

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Publication number
JP2756923B2
JP2756923B2 JP31137894A JP31137894A JP2756923B2 JP 2756923 B2 JP2756923 B2 JP 2756923B2 JP 31137894 A JP31137894 A JP 31137894A JP 31137894 A JP31137894 A JP 31137894A JP 2756923 B2 JP2756923 B2 JP 2756923B2
Authority
JP
Japan
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compartment
water
retaining wall
outer cylinder
laying pipe
Prior art date
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Expired - Fee Related
Application number
JP31137894A
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English (en)
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JPH08135372A (ja
Inventor
宏一 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kidoh Construction Co Ltd
Original Assignee
Kidoh Construction Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08135372A publication Critical patent/JPH08135372A/ja
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水中推進工法用の発
進立坑水封装置に関し、詳しくは、下水道や電気配線
路、地下歩道、地下車道等に利用されるパイプライン
を、湖底や海底などの水底に敷設施工する技術であり、
定尺のコンクリート管などの敷設管を順次継ぎ足しなが
ら、敷設管列に元押しジャッキなどで推進力を加えて、
敷設管列全体を水中で推進させて敷設していく水中推進
工法で、敷設管が発進する発進立坑の前面に設けられ
て、発進立坑に水が浸入するのを防ぐ発進立坑水封装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水中推進の発進立坑における水の浸水を
防止する方法としては、特開昭52−130113号の
公報に開示された方法がある。この方法は、第6図に示
すように発進立坑16の後方側壁17から前方に複数の
隔壁18を並べて設置する。各隔壁の敷設管通過部は、
敷設管外径よりやや大きな孔があけられており、その孔
部に敷設管外径よりやや小さめの孔を有するシール材が
装置されている。そして敷設管19を複数の隔壁18に
順次貫通して通過させた後、発進立坑16の前方側壁2
0の敷設管通過部をクレーン等により吊り上げてから、
第4隔室24側に装置した元押しジャッキにより水中に
押し出す。各隔室は排水ポンプ25で排水することによ
り、前方側壁20に近い第1隔室21から後方の第2隔
室22、第3隔室23へと順次水位を低下させて、元押
しジャッキなどを備えた第4隔室24まで水が浸入しな
いようにする方法である。
【0003】第7図は、隔壁18のシール材26部から
漏れた水が第1隔室21に浸入している状況を示すもの
で、水が浸入した場合、取付けられている排水ポンプ2
5が作動して、水を排水する。第2隔室22は、第1隔
室21に残った水の一部がシール材26部より浸入し、
その水をさらに排水して第1隔室21より低い水位とな
り、第3隔室23、第4隔室24へと順次水位の低下が
計られる。第4隔室24では殆ど乾燥した状態を維持で
きるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、水中推進用立坑を施工するに当たって、水を遮断
する隔壁を構築するのに、立坑幅分の広い隔壁を施工し
なければならなく、多くの施工日数を必要とするととも
に、施工コストも割高となる。
【0005】また、第7図に示すように隔壁の幅が立坑
幅となるため、各隔室の空間容積が非常に大きなものと
なるため、各隔室に浸入する水量も増し、浸入した水を
処理する排水ポンプも容量の大きな排水ポンプが必要と
なり、電気料や設備費が増大する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の敷設管列に推進
力を加えて水中に推進敷設していく水中推進工法の発進
立坑水封装置において、敷設管列を覆い発進立坑の土留
壁に固定した外筒と、敷設管と外筒で形成された空間を
遮断するシール材と、その各空間の下部に装備された排
水装置とから構成されたことを特徴としている。
【0007】外筒の内径としては、外簡の中に敷設管と
シール材が取付けられる程度の大きさとすればよい。
【0008】シール材の材料としては、一般に使用され
ているゴム、合成樹脂等を使用することができる。
【0009】外筒は、外筒の頂部と底部に固定した留め
金を、発進立坑前面の土留壁に着設することにより固定
される。
【0010】
【作用】上記した発明によれば、外筒を使用することに
より、従来技術のように立坑幅分の広い隔壁を施工する
必要がなくなる。
【0011】また、外筒と敷設管との空間容積が少なく
なるので浸入する水量も少なく、浸入した水を処理する
排水ポンプも容量の小さいものでよくなる。
【0012】外筒内に複数のシール材(隔壁)を装備し
た構成となっているため、外筒の留め金を土留壁に固定
するだけで推進準備が完了できる。
【0013】
【実施例】本発明を一実施例をもとに説明する。第1図
は、本発明の発進立坑水封装置を説明する縦断面図であ
る。発進立坑1を構築するために、周囲四方を鋼矢板等
からなる土留壁で囲い空間を構成している。発進立坑1
の前方土留壁2は水Wに面しており、この前方土留壁2
は、敷設管3が発進する敷設管発進面となる。後方土留
壁4は、地盤E内に埋め込まれて施工されている。敷設
管発進面である前方土留壁2は、敷設管発進時に引き抜
き可能となっている。他の後方土留壁4は、引き抜き可
能になっていなくてもよい。
【0014】敷設管発進面の前方土留壁2に外筒5を固
定するために、留め金6の両端を前方土留壁2に固定す
る。前方土留壁2は敷設管が発進できるように引き抜く
ため、留め金6は両側の引き抜かない部分の前方土留壁
2に固定する。
【0015】敷設管3と敷設管3を覆う外筒5で形成さ
れた空間に前方より浸入してくる水を遮断するためのシ
ール材7を、外筒5内に複数設置し、各隔室10、1
1、12、13に溜まった水を外部に排水できるよう
に、各隔室10、11、12、13の下部に排水ポンプ
8を設備する。
【0016】第2図は、前方土留壁2を上方に引き抜
き、敷設管3を発進立坑1から水中に推進している状況
を説明する縦断面図である。敷設管3の先端は水が浸入
しないように蓋9で塞いでいる。
【0017】外筒5と敷設管3の間の空間には、推進方
向に一定間隔をおいてシール材7が敷設管3に密着する
ように隔室10、11、12、13を作り、水の浸入を
防ぐ構造となっている。
【0018】敷設管3が前方土留壁2の手前に近づいた
時、前方土留壁2を上方に引き抜くと、水Wが前方土留
壁2と敷設管3との隙間から外筒5内部に浸入してくる
が、シール材7を前方土留壁2側近くから数ヵ所外筒5
内に配置しているため、水Wは自由に外筒5内を通過す
ることはできない。しかし、シール材7と敷設管3は完
全な水封状態ではないので、隙間を通じてある程度の量
の水Wが奥の第1隔室10側に浸入するのを防ぐことは
できない。このことは、第2隔室11、第3隔室12、
第4隔室13についても同様である。
【0019】各隔室に浸入した水は排水ポンプ8で排水
し、前方土留壁2に近い第1隔室10から後方の第2隔
室11、第3隔室12へと順次水位を低下させて、元押
しジャッキ14などを備えた第4隔室13まで水が浸入
しないようにする。
【0020】第3図は、第2図における平面図である。
元押しジャッキ14で敷設管3を発進立坑1から水中に
推進している状態である。
【0021】水中推進の施工工程は、発進立坑1を施工
し、立坑内に複数のシール材7をセットしている外筒5
を留め金6で前方土留壁2に固定し、外筒5のなかに敷
設管3を挿入する。そして、前方土留壁2を引き抜い
て、地中もしくは水中に推進させていく。敷設管列を推
進させるには、発進立坑1内に設置された元押しジャッ
キ14などで敷設管列に推進力を加える。敷設管3は、
ボルト締結や溶接、接着その他の手段で順次連結された
状態で、従来技術のとおり推進していく。
【0022】第4図は、第1図の正面図である。前方土
留壁2は巾40cm前後の鋼矢板をはめ合わせて接続さ
れており、敷設管3のあたる数枚を敷設管3が前方土留
壁2に近づいた時、クレーンなどで上方に引き抜く。こ
の時、引き抜いた前方土留壁2と外筒5との隙間が生じ
るので、あらかじめ鋼材等で製作した止水板30を引き
抜かない前方土留壁2と外筒5とに溶接して固定してお
く。各隔室の外筒5の底部には、排水パイプ15を通す
孔を設けて排水パイプ15で吸い出し、外部に排水す
る。
【0023】第5図は、第2図の横断面図である。
(a)は第1隔室10、(b)は第2隔室11の断面を
示したものである。第5図の(a)の第1隔室の断面
は、敷設管3と引き抜いた前方土留壁2の間から流入し
た水がシール材7部から漏れ、第1隔室10に浸入して
いる状況を示しており、水が浸入した場合、取付けてい
る排水ポンプ14が作動して水を排水する。
【0024】第5図の(b)の第2隔室11は、第1隔
室10に残った水の一部がシール材7部より浸入し、そ
の水をさらに排水して第1隔室10より低い水位になる
ことを示しており、第3隔室12、第4隔室13へと順
次水位の低下が計られる。第4隔室13では、殆ど乾燥
した状態を維持できるようになっている。
【0025】土留壁として、本実施例では鋼矢板を例示
したが、コンクリート壁体を沈下させて構築したり、直
に打設してもよい。
【0026】土中における推進施工時には、敷設管の先
端に掘削機能をもったものが必要である。
【0027】
【発明の効果】以上に述べた、この発明にかかる水中推
進工法用の発進立坑水封装置によれば、外筒を使用する
ことにより、立坑幅分の広い隔壁を施工する必要がなく
なるので、施工日数や材料を著しく減らすことができる
ので、施工費用が安価である。
【0028】外筒を使用した結果、外筒と敷設管との空
間容積が少なく、浸入した水を処理する排水ポンプも容
積の小さいものでよく、電力代も低価ですみ、排水ポン
プの取扱いも容易になる。
【0029】さらに、この発明では、外筒内に複数のシ
ール材(隔壁)を装備した構成となっており、外筒の留
め金を土留壁に固定するだけで推進準備が完了できるた
め、取付け作業が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【第1図】本発明の発進立坑水封装置を説明する縦断面
図である。
【第2図】敷設管が発進立坑から水中に推進している状
況を説明する縦断面図である。
【第3図】第2図における平面図である。
【第4図】第1図の正面図である。
【第5図】第2図の横断面図である。
【第6図】従来の技術において敷設管が発進立坑から水
中に推進している状況を説明する縦断面図である。
【第7図】第6図の横断面図である。
【符号の説明】
1 発進立坑 2 前方土留壁 3 敷設管 4 後方土留壁 5 外筒 6 留め金 7 シール材 8 排水ポンプ 9 蓋 10 第1隔室 11 第2隔室 12 第3隔室 13 第4隔室 14 元押しジャッキ 15 排水パイプ 16 従来技術の発進立坑 17 従来技術の後方土留壁 18 従来技術の隔壁 19 従来技術の敷設管 20 従来技術の前方土留壁 21 従来技術の第1隔室 22 従来技術の第2隔室 23 従来技術の第3隔室 24 従来技術の第4隔室 25 従来技術の排水ポンプ 26 従来技術のシール材 27 空間 28 従来技術の側方土留壁 29 従来技術の敷設管 30 止水板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】敷設管列に推進力を加えて水中に推進敷設
    していく水中推進工法の発進立坑水封装置において、敷
    設管列を覆い発進立坑の土留壁に固定した外筒と、敷設
    管と外筒で形成された空間を遮断する複数のシール材
    と、その各空間の下部に装備された排水装置とから構成
    されたことを特徴とする水中推進工法用の発進立坑水封
    装置。
JP31137894A 1994-11-08 1994-11-08 水中推進工法用の発進立坑水封装置 Expired - Fee Related JP2756923B2 (ja)

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