JP2756430B2 - タイヤ組立体用リム - Google Patents
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Description
定走行を可能にするためのタイヤ組立体用リムに関す
る。
ラット走行)を安定にするためのタイヤ組立体用リムと
しては、タイヤ組立体用リムのウェル部外周面に中子組
立体を取り付け、ランフラット走行時にこの中子組立体
によってタイヤゴム部のクラウン部をその半径方向内側
から支持する技術が多数提案されている。このような技
術としては、例えば、図7に示すように、タイヤ組立体
用リム1のウェル部2外周面3に断面I型の中子組立体
4を取り付け、ランフラット走行時にこの中子組立体4
によってタイヤゴム部5のクラウン部6をその半径方向
内側から支持するものがある。前記中子組立体4は、前
記ウェル部2外周面3に溶接やボルト止め等によって固
定されるようになっている。
なタイヤ組立体用リムの場合、中子組立体4は、ランフ
ラット走行時の高速走行にも耐え得るには相当の荷重支
持力を要するため、強度の高い大型のものを使用する必
要があり、また、タイヤ組立体用リム1への固定を強固
にするため固定用ボルトを多数使用する必要があるの
で、重量の増加、部品点数の増加によるコストの上昇お
よび製造能率の低下の他、前記部品点数の増加が外面か
らの内部の破損の発見や材質の疲労検査等を難しくして
品質管理や安全点検の手間がかかるといった問題が生じ
ていた。また、特に高速走行の場合、タイヤ組立体用リ
ム1とタイヤゴム部5との互いのセンタが安定して一致
していることが安定走行に欠かせないが、タイヤ組立体
用リム1に対してタイヤゴム部5を特に軸方向に安定支
持するためには外周支持面7の幅が広い中子組立体4を
使用する必要があり、前記問題が一層顕著になる。さら
に、この場合、タイヤ組立体用リムのタイヤ内部に占め
る体積比率が大きくなり、空気注入量に対して所定のタ
イヤの空気圧が得られなくなるといった問題もある。
ので、軽量、低コスト、かつ製造が容易でしかも空気注
入量に対して所定のタイヤの空気圧が得られ、ランフラ
ット走行時の走行速度が高速度化し、走行距離が長距離
化するタイヤ組立体用リムを提供することを目的とする
ものである。
決するため、以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載のタイヤ組立体用リムでは、ウェル部の幅方向両
側部に、タイヤのビード部が配置・係合されるビードシ
ート部およびフランジ部が形成され、前記ウェル部に該
ウェル部の外側に突出するよう設けられて、タイヤの内
圧低下時に該タイヤのクラウン部を半径方向内側から支
持するタイヤ回転半径維持用の支持台を有するタイヤ組
立体用リムにおいて、前記支持台は、ウェル部の外側に
突設され、外周面にランフラット走行時にタイヤのクラ
ウン部の内周面に対向される略平坦に形成された支持面
を有する膨出部であり、前記膨出部の外周面に装着され
前記クラウン部の内周面に当接される弾性体を備え、前
記膨出部に弾性体固定用の嵌合溝がリム軸方向に離間し
て対向配置され、前記弾性体には前記嵌合溝に嵌合可能
な嵌合突起がリム軸方向に離間して対向配置されている
ことを前記課題の解決手段とした。
前記請求項1記載のタイヤ組立体用リムにおいて、前記
膨出部の中央部に中空部が設けられ、膨出部の側部に前
記中空部の内外に連通する貫通孔が形成されていること
前記課題の解決手段とした。
前記請求項1または2記載のタイヤ組立体用リムにおい
て、前記膨出部円周長を数等分に区切る等分点に、前記
嵌合溝をリム軸方向に拡張してなる係合溝が設けられ、
前記弾性体の嵌合突起には前記係合溝と嵌合可能な形状
に形成された係合突起が突設されていることを前記課題
の解決手段とした。
前記請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ組立体用
リムにおいて、前記弾性体内に多数の小孔が穿設されて
いることを前記課題の解決手段とした。
前記請求項4記載のタイヤ組立体用リムにおいて、前記
小孔が弾性体内において網目状構造を構成していること
を前記課題の解決手段とした。
前記請求項1から5のいずれかに記載のタイヤ組立体用
リムにおいて、前記弾性体は外面がタイヤ内周面に近接
してタイヤ内周面に沿った外周面を有する形状に形成さ
れていることを前記課題の解決手段とした。
前記請求項1から6のいずれかに記載のタイヤ組立体用
リムにおいて、嵌合突起が複数の分岐突起を有してな
り、嵌合溝が前記分岐突起を互いに分離させて内装する
分岐溝を有していることを前記課題の解決手段とした。
前記請求項1記載のタイヤ組立体用リムにおいて、前記
膨出部円周長を数等分に区切る等分点に、前記嵌合溝を
リム軸方向に拡張してなる係合溝が設けられ、前記弾性
体円周長をリムと同数等分に区切る等分点の嵌合突起に
前記係合溝と嵌合可能な形状に形成された係合突起が突
設され、前記弾性体内に多数の小孔が穿設され、前記小
孔が弾性体内において網目状構造を構成し、しかも、前
記弾性体は外面がタイヤ内周面に近接してタイヤ内周面
に沿った外周面を有する形状に形成され弾性体内の膨出
部近傍は、鉄粉等の磁気吸着可能な材料が分散混入され
てなる磁性部とされ、膨出部も、鉄等の磁気吸着可能な
材料で形成された磁性部とされていることを前記課題の
解決手段とした。
を、図1および図2を参照して説明する。図中符号30
はタイヤ組立体用リム、20はこのタイヤ組立体用リム
30に装着されたタイヤである。図1に示すように、タ
イヤ組立体用リム30は、軸方向両端に設けられた一対
のフランジ部11、11と、これらフランジ部11、1
1の間に設けられた一対のビードシート部12、12
と、これらビードシート部12、12の間を連結するウ
ェル部Wと、このウェル部Wの外側に装着される弾性体
32とで構成されている。前記フランジ部11、ビード
シート部12は、鋳造、プレス加工、粉体焼成加工、鍛
造加工、溶接加工、接着加工等、射出成形加工等によっ
て一体成形された同一の金属部材、樹脂部材、磁性部材
等である。また、これらフランジ部11、ビードシート
部12、ウェル部Wを構成する材料としては、圧縮弾性
率が3%歪み時において40Kg/cm2以上の材料が
好ましく、前記金属材料に限らず、プラスチック、硬質
ゴム、合成軽量難燃性木材、ガラス繊維や炭素繊維を利
用した複合材料、磁性材料等であっても構わない。
に、ウェル部Wの幅方向中央部において外側に膨出した
支持台としての膨出部31と、この膨出部31の外周面
に固定された弾性体32とを設けてなるものである。
幅でウェル部Wの全周にわたって膨出された中実の突条
であって、外周面が、ランフラット走行時にタイヤ20
のクラウン部23の内周側に対向される平坦な支持面3
4に形成されている。この支持面34には、前記弾性体
32固定用の嵌合溝35が支持面34の幅方向(リム軸
方向。図1中左右)2箇所において支持面34の全周に
わたって延在されている。支持面34の中央部領域が広
い場合には、全周にわたってタイヤ20のグリップ力を
得るためのタテ溝を形成してもよい。このタテ溝は、弾
性体32を支持する嵌合溝としてもよい。
等で形成された輪状の無端帯状の部材、または、硬質材
料の場合には、両端のみか全面を接着も併用する所定の
長さの帯輪状の部材であって、内周側に前記嵌合溝35
に嵌合される嵌合突起36がその幅方向(リム軸方向。
図1中左右)2箇所に突設されている。これら嵌合突起
36は、弾性体32の内周面から斜め外方に突出され、
弾性体32の内周面周方向全周にわたって延在されてい
る。嵌合突起36の突出方向(径方向)略中央部には、
係合凹凸部としての小突起37aと小凹部37bとが形
成されている。小突起37aは、嵌合突起36の上下両
面に設けられている。小突起37aを前記嵌合溝35内
に形成された嵌合凹部38a(係止凹凸部)と嵌合し、
前記小凹部37bを嵌合溝35内に形成された小凸部3
8b(係止凹凸部)と嵌合することにより、これら2つ
の嵌め合わせを併用することにより、嵌合突起36の嵌
合溝35からの抜けが防止されている。この場合、膨出
部31の外周面、嵌合溝35、嵌合凹部38aの所定部
位へ、弾性体32の内周面、小突起37a、嵌合突起3
6の要所を接着材で接着を併用してもよい。弾性体32
は、基本的には孔無しとするが、弾性体32の材質、構
造等により、必要な場合は、その外周面または側面へ孔
を開口する。
鉄粉等の磁気吸着可能な材料が分散混入されてなる磁性
部とされている。膨出部31も、鉄等の磁気吸着可能な
材料で形成された磁性部とされている。弾性体32は、
図示しない磁気発生手段によって膨出部31を磁化する
ことにより、膨出部31に磁気吸着されている。なお、
膨出部31自身または弾性体32の磁性部の少なくとも
いずれか一方に予め磁化しておいた永久磁石を使用すれ
ば、磁気発生手段の設置は不要である。
向外方に凸とされた緩やかな湾曲面に形成されている。
図2に示すように、弾性体32固定用の嵌合溝35の周
長(図2奥行き方向)を数等分する等分点においては係
合溝38cが形成され、弾性体32の嵌合突起36には
係合突起37cが形成され、前記係合溝38cは前記係
合突起37cと係合可能に形成されている。これら係合
突起37cおよび係合溝38cは、弾性体32を膨出部
31に対して互いの周方向位置を決めて装着した際に、
すべての係合突起37c、係合溝38cが互いに係合す
るようになっている。また、係合突起37cと係合溝3
8cとの係合は、弾性体32の熱圧変形、伸長、抜け外
れ、ランフラット走行時の接地部分におけるズレや発熱
を防止するようになっている。
と形状が同一の貫通孔や半通孔等の小孔32aを等間隔
に規則正しく配列して穿設することにより、比重の大き
い固めの弾性体32を使用するであっても、その軽量化
や、ランフラット走行時の発熱の緩和、滑り止めとして
のタイヤ20内周面との間の十分なグリップ力の確保が
なされる。なお、前記小孔32aは、弾性体32内にお
いて網目状に形成され、弾性体32を軽量化するととも
に、弾性体32のタイヤ20内面との接触領域の場所や
大きさに関わらず、タイヤ20内の空気流動を可能にし
て、弾性体32の変形の自由度の維持に寄与する。
ンフラット走行時には、タイヤ20のクラウン部23内
周面が弾性体32の外周面に当接されて、走行時の荷重
が弾性体32を介して膨出部31に支持される。この
際、クラウン部23内周面は、弾性体32との間のグリ
ップ力によって特に軸方向へのネジレ等が防止されるの
で、カーブ走行性が大幅に向上する。膨出部31が中実
の突条であるので高い強度を有しているから、ランフラ
ット走行時における荷重支持力および耐久性が向上し
て、ランフラット時における一層の走行速度の上昇およ
び走行距離の延長が可能となる。タイヤの偏平率や形状
に対応して膨出部31と弾性体32のそれぞれの横幅、
高さ、当接面の形状等を調整することができる。また、
ランフラット走行時には、弾性体32内を小孔32aを
介して空気が流動するので、弾性体32の変形が迅速に
なされ、常に高いグリップ力が確保される。
イヤに適したものであるが、偏平率の小さいタイヤに適
用した場合においても、同様の効果を発揮する。前記弾
性体32外周面や、クラウン部23の内周面には、ラン
フラット走行時に互いのグリップ力を強化するための凹
凸を設けるようにしてもよい。
の実施の形態を図3を参照して説明する。図中符号40
は本実施の形態のタイヤ組立体用リムである。前記タイ
ヤ組立体用リム40は、前記第2の実施の形態のタイヤ
組立体用リム30において、膨出部31内に断面アーチ
型の中空部41がその周方向全周にわたって設けられた
ものである。前記中空部41には、中空部41の内外に
連通する形状と大きさが同一の貫通孔42が等間隔に規
則正しく配列・形成されている。中空部41のウェル部
Wからの半径方向外側への突出寸法は適宜タイヤ20形
状等に対応して変更されるものであり、また、この突出
寸法の変更に伴って中空部41形状も変更される。タイ
ヤの偏平率や形状に対応して、膨出部31と弾性体32
の横幅、高さ、当接面の形状等は、自由に変更できる。
よれば、第1の実施の形態のタイヤ組立体用リム30と
同様に高い強度を有するとともに、中空部41が設けら
れているので前記第2の実施の形態のタイヤ組立体用リ
ム30に比して軽量であり、この中空部41を装着した
車両のカーブ走行性や操縦性が向上するとともに、材料
を節約することができるのでコストが低減する。また、
ランフラット走行時には、中空部41内外に貫通孔42
を介して空気が流通して膨出部の加熱が緩和されるの
で、走行速度の高速化および走行距離の長距離化が可能
である。
々の形状の開口部であっても構わない。中空部41の断
面形状および大きさは、図示した略アーチ型以外であっ
ても構わない。
の実施の形態を図4を参照して説明する。図中符号50
は本実施の形態のタイヤ組立体用リムである。前記タイ
ヤ組立体用リム50は、ウェル部Wの外周面軸方向両端
部に、弾性体51を支持する弾性体支持部52が突設さ
れ、さらに、ウェル部Wの幅方向中央部に弾性体中央支
持部53が突設されている。これら第1、第2の支持部
52、53は弾性体51の支持台を構成する。前記弾性
体51は、外周面がタイヤ20内周面に近接する大きさ
を有し、内周側に前記弾性体支持部52、弾性体中央支
持部53と係合可能なフランジ状の嵌合突起54が弾性
体51内周面の軸方向2箇所において互いに平行として
突設されている。これら嵌合突起54、54は、弾性体
51の内周側全周にわたって形成されている。これら嵌
合突起54、54は、それぞれ断面逆T字状に形成さ
れ、互いの内側の突出部55、55が弾性体中央支持部
53に係合され、互いの外側の突出部55、55が前記
弾性体支持部52、52に係合されている。また、弾性
体51は、前記第1の実施の形態のタイヤ組立体用リム
20記載の弾性体32と同様に、内部に多数の小孔32
aが形成されている。
53は、ウェル部Wの全周にわたって延在された突条で
ある。前記弾性体支持部52は、それぞれウェル部Wと
一体成形によって形成された断面逆L字状の突起であ
る。これら弾性体支持部52、52は、一側57がウェ
ル部Wから半径方向外側に突出され、他側56が前記一
側57先端からウェル部Wの幅方向と平行に配置され、
対向する相手側の弾性体支持部52に向けられている。
弾性体中央支持部53は、ウェル部Wと一体成形によっ
て形成された断面T字状の突起であって、ウェブ58が
ウェル部Wから半径方向外側に突出され、フランジ59
がこのウェブ58先端においてウェル部Wの幅方向と平
行に配置されている。各弾性体51の他側56と弾性体
中央支持部53のフランジ59とは対向配置され、弾性
体51と弾性体中央支持部53との間に嵌入された嵌合
突起54の突出部55と係合して嵌合突起54がウェル
部Wの径方向外方に抜けることを防止する対を構成して
いる。なお、ウェル部Wの弾性体支持部52および弾性
体中央支持部53の形成部分は、膨出部として機能して
いる。
用リム50によれば、ランフラット走行時に弾性体51
がタイヤ20を支持してタイヤ20の潰れが小さいの
で、車両がパンクしたタイヤ20方向に傾倒することが
防止され、車両の走行性および操縦性を維持することが
できる。また、弾性体51は、ランフラット走行時に小
孔32aを介して空気が流通して弾性体51側面から出
入りするので、弾性体51が外力に対して迅速に変形
し、常時適切なグリップ力を確保することができる。
の実施の形態を図5を参照して説明する。このタイヤ組
立体用リム90は、弾性体91に一対の分岐突起92か
らなる嵌合突起93を形成し、このウェル部Wの幅方向
複数箇所に、前記嵌合突起93が嵌合される嵌合溝94
を開口したものである。前記分岐突起92は、弾性体9
1のウェル部Wに載置される底面から末広がりとなるよ
うに二股に分岐されている。嵌合溝94は、分岐突起9
2と一致する二つの分岐溝95で構成されている。各分
岐溝95には、各分岐突起92の側部に突設された係止
爪96を係止する係止凹部97が形成されている。な
お、ウェル部Wの嵌合溝94形成部分は、膨出部90a
として機能している。係止爪96は先端が分岐突起92
基端部方向に向けて突設された突起である。
には、対を形成する分岐突起92の先端同士を弾性変形
して互いに接近させ、嵌合溝94の開口部に挿入し、嵌
合溝94の奥側に圧入するだけでよい。こうすることに
より、各分岐突起92が嵌合溝94の分岐溝95内に自
然に進入して嵌合するとともに、元の形状に戻る方向に
作用する弾性によって係止爪96が係止凹部97内に押
し込まれて係合する。係止爪96は、分岐突起92の基
端部方向に向けて突設されているので、大きな引き抜き
抵抗力を発揮する。
用リムによれば、分岐突起92と分岐溝95との嵌合に
よって嵌合突起93の分岐溝95からの引き抜き抵抗力
が大幅に増大して弾性体90全体の軽量化や強度設計の
自由度が向上する。また、分岐突起92の嵌合溝94へ
の挿入が容易であるので、ウェル部Wへの弾性体91の
装着作業能率が向上する。なお、前記嵌合突起は、3以
上の分岐突起によって構成するようにしてもよい。ま
た、分岐突起を、互いに同等の形状に形成する必要性は
無い。
で複数の方向の引き抜き力に対して引き抜き抵抗力を発
揮することができるので、図5に示すように、他の嵌合
突起98とともに弾性体99に併設することにより、弾
性体99のウェル部Wに対する接着力を容易に向上する
ことができる。また、図5中左右対称に分岐されて拡が
る形状の嵌合突起100を弾性体99の幅方向中央部に
形成した場合には、嵌合突起100と嵌合する嵌合溝1
01も左右対称である。
ウェル部Wとの間には、接着剤を適用することが好まし
い。
イヤ組立体用リムによれば、ウェル部に形成された膨出
部によってランフラット走行時の荷重を支持するので、
ランフラット走行時の荷重に対して高い耐力を発揮し、
一層の走行速度の高速化および走行距離の長距離化が可
能となる。しかも、ランフラット走行時に、タイヤのク
ラウン部内周面が弾性体表面に当接し、弾性体を介して
走行時の荷重が膨出部に伝達されるので、タイヤ軸方向
へのタイヤのクラウン部の変位力に対する弾性体の支持
力が向上する。さらに、ランフラット走行時に、タイヤ
のクラウン部内周面が弾性体表面に当接し、弾性体を介
して走行時の荷重が膨出部に伝達されるの で、タイヤ軸
方向へのタイヤのクラウン部の変位力に対する弾性体の
支持力が向上する。
ば、中空部によって軽量化および材料の節約によるコス
トの低減が図られるとともに、支持台内部にも空気が流
通するのでタイヤ内への空気の注入量に影響が無く、し
かも、この流通空気によってランフラット走行時に支持
台が摩擦熱が緩和されるので走行速度の高速化および走
行距離の長距離化が可能となり、さらに、開口部を利用
して支持台内部をその外側から容易に検査することがで
きるので品質管理やメンテナンスの能率や精度が向上す
る。
ば、前記請求項1または2記載のタイヤ組立体用リムに
おいて、前記膨出部円周長を数等分に区切る等分点に、
前記嵌合溝をリム軸方向に拡張してなる係合溝が設けら
れ、前記弾性体の嵌合突起には前記係合溝と嵌合可能な
形状に形成された係合突起が突設されていることを前記
課題の解決手段としたので、ランフラット走行時に設置
部分に位置する弾性体が膨出部に対して車の進行方向後
方にずれることが防止され、特に、ブレーキ時には、弾
性体と膨出部との間の互いの周方向への相対変位が規制
されて膨出部からの弾性体の離脱が防止されるととも
に、ブレーキ力がタイヤの回転阻止に効率良く作用し
て、ランフラット走行時のブレーキ性能が向上する。ま
た、このタイヤ組立体用リムを装着した自動車において
は、ランフラット走行時のタイヤの回転駆動力が効率良
く伝達され、無駄にならない。
前記請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ組立体用
リムにおいて、前記弾性体内に多数の小孔が穿設されて
いることを前記課題の解決手段としたので、ランフラッ
ト走行時の弾性体外面とタイヤ内周面との間の摩擦力が
向上してタイヤのグリップ力が増大し、前記タイヤの回
転駆動力の伝達能率や、ブレーキ性能が向上する。
前記請求項4記載のタイヤ組立体用リムにおいて、前記
小孔が弾性体内において網目状構造を構成していること
を前記課題の解決手段としたので、弾性体とタイヤとの
グリップ力が一層向上するとともに弾性体が軽量化され
るから、タイヤの回転駆動力の伝達能率やブレーキ性能
の一層の向上が可能となるほか、このタイヤ組立体用リ
ムを装着した自動車の燃費が向上し、操縦性および走行
性も向上する。
前記請求項1から5のいずれかに記載のタイヤ組立体用
リムにおいて、前記弾性体は外面がタイヤ内周面に近接
する形状に形成されていることを前記課題の解決手段と
したので、ランフラット走行時においても、通常走行時
に比してタイヤ径の変化が少なく、車体の傾倒も少ない
から、走行性や操縦性が維持される。
前記請求項1から6のいずれかに記載のタイヤ組立体用
リムにおいて、嵌合突起が複数の分岐突起を有してな
り、嵌合溝が前記分岐突起を互いに分離させて内装する
分岐溝を有しているので、ウェル部への弾性体の装着作
業性が向上する。
前記請求項1記載のタイヤ組立体用リムにおいて、前記
膨出部円周長を数等分に区切る等分点に、前記嵌合溝を
リム軸方向に拡張してなる係合溝が設けられ、前記弾性
体円周長をリムと同数等分に区切る等分点の嵌合突起に
前記係合溝と嵌合可能な形状に形成された係合突起が突
設され、前記弾性体内に多数の小孔が穿設され、前記小
孔が弾性体内において網目状構造を構成し、しかも、前
記弾性体は外面がタイヤ内周面に近接してタイヤ内周面
に沿った外周面を有する形状に形成され弾性体内の膨出
部近傍は、鉄粉等の磁気吸着可能な材料が分散混入され
てなる磁性部とされ、膨出部も、鉄等の磁気吸着可能な
材料で形成された磁性部とされていることを前記課題の
解決手段としている。
形態を示す正断面図である。
形態を示す正断面図である。
形態の係合突起および係合溝を示す断面斜視図である。
形態を示す正断面図である。
形態を示す正断面図である。
形態を示す図であって、分岐突起を有する弾性体を適用
したタイヤ組立体用リムの他の例を示す正断面図であ
る。
ある。
Claims (8)
- 【請求項1】 ウェル部の幅方向両側部に、タイヤのビ
ード部が配置・係合されるビードシート部およびフラン
ジ部が形成され、前記ウェル部に該ウェル部の外側に突
出するよう設けられて、タイヤの内圧低下時に該タイヤ
のクラウン部を半径方向内側から支持するタイヤ回転半
径維持用の支持台を有するタイヤ組立体用リムにおい
て、 前記支持台は、ウェル部の外側に突設され、外周面にラ
ンフラット走行時にタイヤのクラウン部の内周面に対向
される略平坦に形成された支持面を有する膨出部であ
り、 前記膨出部の外周面に装着され前記クラウン部の内周面
に当接される弾性体を備え、 前記膨出部に弾性体固定用の嵌合溝がリム軸方向に離間
して対向配置され、 前記弾性体には前記嵌合溝に嵌合可能な嵌合突起がリム
軸方向に離間して対向配置されている ことを特徴とする
タイヤ組立体用リム。 - 【請求項2】 前記請求項1記載のタイヤ組立体用リム
において、前記膨出部の中央部に中空部が設けられ、膨
出部の側部に前記中空部の内外に連通する貫通孔が形成
されていることを特徴とするタイヤ組立体用リム。 - 【請求項3】 前記請求項1または2記載のタイヤ組立
体用リムにおいて、前記膨出部円周長を数等分に区切る
等分点に、前記嵌合溝をリム軸方向に拡張してなる係合
溝が設けられ、前記弾性体の嵌合突起には前記係合溝と
嵌合可能な形状に形成された係合突起が突設されている
ことを特徴とするタイヤ組立体用リム。 - 【請求項4】 前記請求項1から3のいずれかに記載の
タイヤ組立体用リムにおいて、前記弾性体内に多数の小
孔が穿設されていることを特徴とするタイヤ組立体用リ
ム。 - 【請求項5】 前記請求項4記載のタイヤ組立体用リム
において、前記小孔が弾性体内において網目状構造を構
成していることを特徴とするタイヤ組立体用リム。 - 【請求項6】 前記請求項1から5のいずれかに記載の
タイヤ組立体用リムにおいて、前記弾性体は外面がタイ
ヤ内周面に近接してタイヤ内周面に沿った外周面を有す
る形状に形成されていることを特徴とするタイヤ組立体
用リム。 - 【請求項7】 前記請求項1から6のいずれかに記載の
タイヤ組立体用リムにおいて、嵌合突起が複数の分岐突
起を有してなり、嵌合溝が前記分岐突起を互いに分離さ
せて内装する分岐溝を有していることを特徴とするタイ
ヤ組立体用リム。 - 【請求項8】 前記請求項1記載のタイヤ組立体用リム
において、前記膨出部円周長を数等分に区切る等分点
に、前記嵌合溝をリム軸方向に拡張してなる係合溝が設
けられ、前記弾性体円周長をリムと同数等分に区切る等
分点の嵌合突起に前記係合溝と嵌合可能な形状に形成さ
れた係合突起が突設され、前記弾性体内に多数の小孔が
穿設され、前記小孔が弾性体内において網目状構造を構
成し、 しかも、前記弾性体は外面がタイヤ内周面に近接してタ
イヤ内周面に沿った外周面を有する形状に形成され弾性
体内の膨出部近傍は、鉄粉等の磁気吸着可能な材料が分
散混入されてなる磁性部とされ、膨出部も、鉄等の磁気
吸着可能な材料で形成された磁性部とされていることを
特徴とするタイヤ組立体用リム。
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