JP2746791B2 - 立体画像記録方法および立体画像記録装置 - Google Patents
立体画像記録方法および立体画像記録装置Info
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Description
裏面に記録層を一体的に配してなるレンチキュラ記録材
料への立体画像の記録を走査露光によって行うことがで
き、しかも、原画像の主被写体を合わせて高画質な立体
画像の記録ができる立体画像記録方法および立体画像記
録装置に関する。
録は、例えば図11に示す2眼方式のように、レンチキ
ュラシートCの裏面に記録層Dを有するレンチキュラ記
録材料Fに、左右異なった視点からの原画像A1 ,A2
を投映レンズB1 ,B2 を通して投映し、レンチキュラ
シートCによって線状画像に分解して、E1 ,E2 等と
して記録する方法が知られている。この記録層Dに投影
記録された画像E1 ,E2 を、図12に示されるように
左右の眼L,Rでレンチキュラ記録材料Fのレンチキュ
ラシートCを通して観察することにより、原画像A1 お
よびA2 の画像が立体視される。
像を記録する立体画像記録装置(以下、記録装置とす
る)としては、ハロゲンランプ等の光源によって透過画
像である原画像を照射し、先の図11に示されるよう
に、原画像の透過光を投映レンズによってレンチキュラ
シートを介してレンチキュラ記録材料に結像して線状画
像として露光する、光学的な露光(焼付)による記録装
置が知られており、特公昭42−5473、同48−6
488、同49−607、および同53−33847号
の各公報には2つ原画像をレンチキュラ記録材料に投映
して焼付する記録装置が開示されている。
な立体画像が得られることも知られており、特公昭58
−7981号公報には多数の原画像をレンチキュラ記録
材料に順次露光する記録装置が、特公昭56−3157
8号公報には多数の原画像をフィールドレンズにまとめ
て投映し、次いで各原画像に応じた投映レンズによって
各原画像を対応する焼き込み角度でレンチキュラ記録材
料に記録する記録装置がそれぞれ開示されている。
は、複数の原画像をレンチキュラ記録材料に投映して露
光する必要があるので、原画像をレンチキュラ記録材料
に投映するための光学系が複雑な構造となるのを避ける
ことができず、また、光学系の設計自由度が低い。さら
に、記録画像の拡大や縮小のような倍率変更等への対応
が光学的、機構的に制約を受ける。しかも、鑑賞距離の
変更などに伴い、ピッチ等レンチキュラシートの仕様を
変更するが、この場合には投映露光(焼付)角度の変更
等、投映条件(装置構成)の変更を光学的、機構的に行
う必要があるため容易に対応することができない。ま
た、同様に記録画像サイズの変更等への対応も困難であ
る。
の画像処理やレンチキュラシートの仕様変更等にも容易
に対応できる立体画像の記録方法として、走査露光によ
る画像記録が知られており、各種の装置や方法が提案さ
れている。
は、TVカメラによって複数個の原画像を撮影、処理し
て、フレームメモリに記憶し、記憶した画像信号を使用
するレンチキュラレンズのピッチに応じた(線状)画像
として順次取出し、記録材料に走査露光で線状画像を記
録した後、レンチキュラシートを記録材料に貼り合せる
立体映像の記録方式が開示されている。また、特開平1
−295296号公報には、固有の連続的な視差情報あ
るいは時間差情報を持つ複数の原画像の画像情報より得
られた立体空間座標データを、レンチキュラシートのレ
ンチキュラレンズに対応した区分に線状画像として分割
処理して立体画像用の画素を形成し、この画素を前記視
差情報あるいは時間差情報に対して逆順に整列させて記
録材料に記録して、レンチキュラシートを記録材料に貼
り合せる立体可変画素形成シート作成方法が開示されて
いる。
録装置は、複数の原画像の画像情報より各原画像を分割
した状態となる線状画像を形成し、この線状画像を記録
材料に記録した後、線状画像の記録とレンチキュラシー
トのピッチPとが正確に合うように位置合わせして両者
を貼付けるという作業が必要であるという難点を有して
いる。
に、レンチキュラシートを用いた立体画像は、光学的な
装置おいてはレンチキュラシートを介して原画像を投映
することにより、他方、走査露光による装置では電気的
に原画像を分割して所定の位置に記録することにより、
各原画像の線状画像を記録層(記録材料)所定の位置に
記録し、レンチキュラシートを介してこの線状画像を鑑
賞することにより立体視を得る。
対応部分は、それぞれレンチキュラ記録材料Fの同一ピ
ッチ内に記録されるのが好ましい。ところが、立体画像
記録に用いられる原画像は複眼カメラ等によって撮影さ
れた、異なる視点より得られた画像である。従って、各
原画像の線状画像すべてについて対応部分を同一ピッチ
に記録することはできず、通常は、原画像中の主たる画
像が立体画像中で一致するように、いわゆる主被写体合
わせを行う必要がある。記録された立体画像において、
主被写体合わせが好適に行われていないと、奥行感の設
定が正しく成されないため良好な立体視が得られず、多
重像になったりチラツキの多い不快感を与える画像とな
ってしまう等の問題点もある。
いては、レンチキュラ記録材料への焼付を行う前に、レ
ンチキュラ記録材料と同位置にスクリーン等を配置し
て、原画像を投映し、投映光学系のミラーの角度調整な
どの光学部材の位置調整等により、各原画像の主被写体
合わせが行われる。しかしながら、投映による立体画像
記録装置の光学系、特に高画質な立体画像記録が可能な
多原画像の焼付が可能な装置の光学系は複雑な構成を有
し、光学部材の調整を手動で行うのは困難であり、ま
た、光学部材調整のためのアクチュエータ等を設けるこ
とは、更なる光学系の複雑化を招くという問題点があ
る。また、これを避けるためには各原画像ごとに露光を
分けて行う必要があり、各原画像ごとに主被写体合わせ
のための光学系調整の後に露光を行うという工程を反復
することになってしまうため、立体画像の完成に多くの
手間と時間を要する結果となってしまう。
ンチキュラシートの仕様変更、原画像数の増減等への対
応も容易な走査露光による立体画像の記録においては、
もっぱら原画像記録の際に主被写体が画面(原画像)の
特定位置に来るようにカメラを調整してから原画像の撮
影を行うか、あるいは標準距離を定めて原画像の撮影を
行うことにより主被写体合わせが行われており、レンチ
キュラ記録材料に立体画像を記録する際に、原画像上の
主被写体を任意に設定し、これに合わせて立体画像を記
録することは行われていない。そのため、レンチキュラ
シートを用いたレンチキュラ記録材料に走査露光によっ
て立体画像の記録ができ、しかも主被写体合わせを良好
に行うことができる立体画像記録の実現が望まれてい
る。
解決することにあり、レンチキュラシートを用いたレン
チキュラ記録材料への立体画像の記録を走査露光によっ
て行うことができ、しかも、主被写体合わせを良好に行
った、高画質な立体画像記録が可能な立体画像記録方法
および立体画像記録装置を提供することにある。
画像記録方法は、レンチキュラシートの裏面側に記録層
を配してなるレンチキュラ記録材料に、異なる視点から
の複数の原画像を記録するに際し、前記複数の原画像の
画像情報および各原画像の主被写体情報を得て、各原画
像を分割して線状画像とし、各原画像の主被写体の少な
くとも中心部分を担持する線状画像をレンチキュラ記録
材料の同一ピッチ内とし、かつ、完成した立体画像をレ
ンチキュラシート側から鑑賞した際に正しく見えるよう
に、前記各原画像の線状画像を配列して前記記録層への
記録位置を決定して、前記レンチキュラ記録材料に記録
すべき画像情報とし、この画像情報に応じて変調された
光ビームによって前記レンチキュラ記録材料を走査露光
して立体画像を記録することを特徴とする立体画像記録
方法を提供する。
チキュラシートの裏面側に記録層を配してなるレンチキ
ュラ記録材料に、異なる視点からの複数の原画像を記録
する立体画像記録装置であって、前記複数の原画像の画
像情報および各原画像の主被写体情報を得て、前記各原
画像を記録すべき線状画像に分割する手段、および各原
画像の主被写体の少なくとも中心部分を担持する線状画
像をレンチキュラ記録材料の同一ピッチ内とし、かつ、
完成した立体画像をレンチキュラシート側から鑑賞した
際に正しく見えるように、前記各原画像の線状画像を配
列して前記記録層への記録位置を決定する手段を有し、
線状画像情報として出力する画像処理手段と、前記画像
処理手段より出力された線状画像情報に応じて変調され
た光ビームを射出し、前記レンチキュラシートの母線方
向と同一の主走査方向に前記光ビームを1次元的に偏向
する手段、および前記レンチキュラ記録材料と前記主走
査方向に偏向された光ビームとを前記主走査方向と略直
交する副走査方向に相対的に移動する手段を有し、前記
光ビームによってレンチキュラ記録材料の記録層を露光
する画像形成手段と、前記レンチキュラ記録材料への画
像記録位置決め手段とを有することを特徴とする立体画
像記録装置を提供する。
記録層を形成したレンチキュラ記録材料を、あるいは、
記録材料に画像記録後にレンチキュラシートと貼り合わ
せるレンチキュラ記録材料を、複数の原画像より得られ
た線状画像に応じて変調された光ビームによってレンチ
キュラ記録材料の裏面側(記録層側)あるいは表面側よ
り走査露光することにより、レンチキュラ記録材料に線
状画像の記録を行って立体画像を得るものであって、原
画像の画像情報と共に原画像の主被写体の情報を得、原
画像を分割して線状画像とし、記録された立体画像にお
いて各原画像の前記主被写体が一致するように線状画像
を配列を決定し、これに応じて各原画像の線状画像の記
録を行う。
いては、CCDカメラ等によって原画像を読取る、ある
いはコンピュータ等の画像情報源より原画像情報を受け
取る等の方法によって画像情報を得ると共に、ディスプ
レイに原画像を表示してマウス等によって指定する、デ
ィジタイザ等によって設定する、あるいは原画像情報と
共に受け取る等によって原画像の主被写体の情報を得
る。得られた原画像の画像情報より、各原画像を分割し
てレンチキュラ記録材料に記録すべき線状画像を画像信
号として形成する。その後、形成した線状画像を配列し
てレンチキュラ記録材料への記録位置を決定、記録すべ
き画像情報とするが、この線状画像の配列は各原画像の
主被写体が一致するように行われる。つまり、各原画像
の主被写体の少なくとも中心部分を担持する線状画像
が、レンチキュラ記録材料の同じピッチ内に記録される
ように線状画像の配列が行われ、レンチキュラ記録材料
に記録すべき画像情報とされる。このような画像情報に
応じて変調された光ビームによって、レンチキュラ記録
材料を走査露光して、立体画像が記録される。
等によらず、簡単な操作および簡易な光学系の記録装置
で、原画像の主被写体合わせが好適に行われた立体画像
を記録することができ、高画質な立体画像を容易に記録
することができる。
た複数の原画像の画像情報を処理して、この画像情報に
応じて変調された光ビームによって走査露光して立体画
像を記録するので、投映による光学的な立体画像記録と
異なり、記録装置の光学系の構成が簡易で、しかも、電
気的な画像情報処理や簡単な光学系の調整によって、線
状画像の記録間隔、さらには密度等を変更することがで
き、また、画像記録領域や画像濃度等の変更や調整も容
易に行うことができる。そのため、原画像数の増減、記
録画像の倍率変更やシェーディング補正等の画像処理、
レンチキュラシートの仕様変更、記録画像のサイズ変更
等にも容易に対応することができる。
性で、しかも、レンチキュラシートの仕様や記録画像サ
イズ等に応じ、かつ各種の画像処理や主被写体合わせを
行った高画質な立体画像を、高い自由度で記録すること
ができる。
体画像記録装置ついて、添付の図面に示される好適実施
例をもとに詳細に説明する。図1に、本発明の立体画像
記録方法を実施する立体画像記録装置の一例を概念的に
示す。図1に示される立体画像記録装置(以下、記録装
置とする)10は、複眼カメラ等によって、異なる視点
から得られた複数の原画像を読取って、レンチキュラ記
録材料Fの裏面側より走査露光によって立体画像を記録
するものである。なお、以下の説明は4つの原画像a、
b、cおよびdを読取って立体画像を記録する場合につ
いて行うが、本発明はこれに限定はされない。
る表面側が所定の曲率(例えば円筒面、放物面など)を
有し、この曲率を有する方向にのみ屈折力を有するレン
チキュラレンズを多数配列したレンチキュラシートCの
裏面に記録層Dを形成して(あるいは記録材料を貼り付
けて)なるものであり(図4参照)、記録装置10は好
ましい態様とてレンチキュラ記録材料Fの裏面側(記録
層D側)より、いわゆる走査露光によって立体画像の記
録を行う。なお、図示例の記録装置10は、レンチキュ
ラシートCと記録層Dとが一体的に形成されたレンチキ
ュラ記録材料Fのみに適用されるものではなく、記録材
料に画像を記録した後、記録材料とレンチキュラシート
とを貼り合わせてレンチキュラ記録材料とする場合にも
好適に用いることができる。この場合、露光は表側から
でもよい。また、裏面より露光が行われる場合には、レ
ンチキュラ記録材料Fとしては、レンチキュラシートC
と記録層Dとの間にアンチハレーション層が形成された
ものを用いるのが好ましい。
画像a〜dを光電的に読取って画像処理し、完成した立
体画像をレンチキュラ記録材料Fの表側から鑑賞した際
に正しく見える画像情報として出力する画像処理手段1
2と、画像処理手段12からの画像情報に応じて変調し
た光ビームLを主走査方向(図中矢印x方向)に偏向
し、かつ、主走査方向と略直交する副走査方向(図中矢
印y方向)にレンチキュラ記録材料Fを搬送して、光ビ
ームLによってレンチキュラ記録材料Fを裏面側(記録
層C側)より2次元的に走査露光して、立体画像の記録
を行う画像形成手段14とから構成される。
る読取装置18と、読取装置18によって読取られた画
像情報を、レンチキュラ記録材料Fに記録すべき線状画
像の画像情報に処理する線状画像処理装置20とから構
成される。また、読取装置18には主被写体設定手段1
9が設けられる。
ンサ、イメージスキャナ等の固体撮像手段によって原画
像a〜dを光電的に読取り、各原画の電気信号化された
カラー画像情報(例えば、R、G、Bの3原色の画像情
報)として線状画像処理装置20に転送する。なお、原
画像(画像情報)は、カラー画像に限らずモノクロ画像
であってもよく、また、一般的な写真画像には限定はさ
れず、レントゲン写真や眼底写真等の医学用等の科学写
真や、コンピュータ生成された画像であってもよい。さ
らに、転送される画像情報はデジタル情報、アナログ情
報のいずれの画像情報であってもよい。なお、後に詳述
するが、読取られた画像情報は、次いでレンチキュラ記
録材料Fに記録すべき線状画像とされる。従って、読取
装置18による画像情報の読取り1ラインを、この線状
画像、あるいは光ビームLの1走査線に対応して行い、
後述する線状画像処理装置20による原画像の線状画像
への分割(線状画像の電気的な形成を)不要としてもよ
い。
限定はなく、前述のようなCCDセンサ等を用い、原画
像をスリット走査、ラスター走査、ドラムスキャナ等に
よって走査読取を行う装置や、あるいは写真式にワンシ
ョットで読取る装置等、各種の公知の画像読取装置がい
ずれも適用可能である。また、複数の、好ましくは原画
像数の読取装置18を有し、複数枚の原画像を読取るも
のであっても良く、あるいは、1台の読取装置18によ
って順次原画像を読取るものであってもよい。
写体設定手段19が設けられる。図示例の記録装置10
においては、この主被写体設定手段19によって原画像
の主被写体(例えば図3において符号28)を設定し、
後述する線状画像処理装置20において、設定された各
原画像の主被写体が記録した立体画像上で一致するよう
に、線状画像の配列を決定する。
く、公知の画像指定(画像領域指定あるいは設定)手段
がいずれも適用可能であるが、一例として、下記の方法
が例示される。例えば、一つの原画像、例えば原画像a
をディスプレイに表示し、マウス、x−yプロッタ等に
よってカーソルを移動して主被写体領域を指定する。こ
の場合、読み取り時に原画像aの主被写体として指定さ
れた領域の画像パターンと位置が記憶される。記憶され
た主被写体の画像パターンと位置は、この他の原画像b
〜dが読み取られた際に各原画像の主被写体位置、つま
り同様の画像パターンの位置と比較され、各原画像にお
ける主被写体位置の主走査方向(x方向)および副走査
方向(y方向)ズレが(Δxb ,Δyb )、(Δxc ,
Δyc)、(Δxd ,Δyd )として計算される。つま
り、各原画像の主被写体位置が設定される。各原画像の
記録位置は後述する線状画像処理装置20によって決定
されるが、この場合、線状画像の記録位置は計算された
主被写体のズレ、つまりΔxおよびΔyに応じて行われ
ればよく、x方向の主被写体合わせは線状画像処理装置
20の画像処理装置26による画像情報処理で記録位置
をシフトすることによって、y方向の主被写体合わせは
同配列装置24による線状画像の配列をシフトすること
によって、それぞれ行えばよい。
18に配置されるのに限定はされず、後述する線状画像
処理装置20に配置されても良い。また、記録装置10
に特に主被写体設定手段を設けずに、読取装置18や線
状画像処理装置20によって自動的に判断して主被写体
を設定するものであってもよく、あるいは、あらかじめ
設定された主被写体が原画像にバーコード等で表示さ
れ、これを読むことによって主被写体を判断するもので
あってもよい。
各原画像の主被写体の副走査方向のズレを計算して、こ
れに応じて配列装置24による線状画像の配列をシフト
してもよい。複数の異なる視点より得られた原画像にお
いては、図2に示すように、被写体の距離の変化に対応
して、各奥行き位置にある被写体の画像は各カメラレン
ズの光軸よりズレた位置に記録される。また、このズレ
の量は撮影レンズの間隔とも関係し、特公昭58−79
81号にも開示されるように、下記式で表すことができ
る。 e=kf/(k−ft ) k`=se/k=sft /(k−ft ) a`=se/a=(k/a)k` b`=se/b=(k/b)k` [上記各式において、ft は撮影レンズ100の焦点距
離; a,bおよびkは、それぞれ撮影レンズ100の
中心線102から被写体A,BおよびKまでの距離;
a`,b`およびk`は、それぞれフイルム平面104
に沿う軸線106から像A`,B`およびK`までの距
離; をそれぞれ示す。]従って、原画像の撮影データ
より、各原画像の主被写体のズレ量を計算することがで
き、各原画像の主被写体の設定を行うことができる。な
お、撮影データは原画像撮影手段のオートフォーカス機
構やゾーンフォーカス機構から撮影時の主被写体距離等
を光学的な手段や磁気的な手段で原画像に記録しておけ
ばよい。あるいは簡易的な方法として標準撮影距離をあ
らかじめ想定して、各原画像のズレ量を算出する方法も
例示される。
仮定して、1つの原画像の中央部分の画像パターンと、
他の原画像の中央部分の画像パターンのズレを調べ、前
述の方法と同様に各原画像の位置ズレを調べ、主被写体
位置を設定しても良い。
ュラ記録材料Fの裏面より立体画像の記録を行うので、
原画像が反射原稿である場合等、原画像を表側から読取
った際には、原画像の表裏反転を行う必要がある。その
ため、読取装置18に原画像の表裏反転手段を有してい
てもよい。表裏反転手段には特に限定はなく、読取装置
18に配備したミラー等を用いる方法や、読取った画像
情報を信号処理で反転する画像処理による方法等、公知
の各種の方法がいずれも適用可能である。なお、表裏反
転手段は読取装置18に配備されるのに限定はされず、
線状画像処理装置20に配備されてもよい。なお、記録
材料(記録層)に画像記録を行った後にレンチキュラシ
ートを貼り合わせる場合には、レンチキュラ記録材料の
表側より記録を行うので、この表裏反転手段は不要にな
る。
の原画像の表裏判別手段や、原画像がネガ画像であるか
ポジ画像であるかの判別手段を有していても良い。原画
像の表裏判別あるいはネガ・ポジの判別方法には特に限
定はなく、原画像にノッチやスプロケットホール等を設
けて機械的あるいは光学的に判別する方法や、原画像に
表裏判別のマークを設けて、原画像の読取時にこのマー
クを読取り、これにより判別する方法等、各種の方法に
よればよい。あるいは、読取装置18による原画像の読
取時等にオペレータが原画像の表裏を入力するものであ
ってもよく、あるいは、あらかじめ読取装置18による
原画像読取が表あるいは裏のいずれであるのかを設定
し、これに応じてオペレータが原画像を読取装置18に
装填するものであってもよい。この場合には、表裏やネ
ガ・ポジの判別手段は不要となる。
〜dの画像情報は、線状画像処理装置20に転送され
る。線状画像処理装置20は、前置画像処理装置21、
分割装置22、配列装置24および画像処理装置26よ
り構成され、原画像a〜dの画像情報より各原画像ごと
に画像を分割してレンチキュラ記録材料Fに記録すべき
線状画像とし、完成した立体画像をレンチキュラ記録材
料Fの表側から鑑賞した際に正しく見えるように、各原
画像の線状画像のレンチキュラ記録材料Fへの記録位置
を設定し(線状画像の配列)、さらに、用いるレンチキ
ュラシートCの仕様、画像記録倍率等の記録条件に応じ
て、線状画像の記録(配列)間隔、線状画像の幅、画像
記録領域等の設定を行い、必要に応じて濃度や色バラン
スの調整、シャープネス等の画像処理を行って、画像形
成装置14に立体画像記録の画像情報を転送する。
読取装置18より送られた原画像a〜dの画像情報(お
よび主被写体の情報)は前置画像処理装置21に送られ
る。前置画像処理装置21は、前記原画像の画像情報よ
り各種の画像処理、つまり、色バランス、濃度バラン
ス、シャープネス、輪郭強調等の各種の補正や画像処理
の要・不要が判断され、必要に応じてこれらの画像処理
を行う。これらの補正や画像処理は、オペレータが入力
してこれに応じて行うものであってもよく、前置画像処
理装置21による自動判断とオペレータによる入力を併
用するものであってもよい。また、この処理は前置画像
処理装置21で行わず画像形成装置14において行って
もよい。
画像情報より原画像を分割して、レンチキュラ記録材料
に記録すべき線状画像とする。前述のように、原画像の
投映光を(レンチキュラ)記録材料の記録層に焼き付け
る光学式の立体画像記録においては、各原画像の投映光
を投映レンズを通して投映し、レンチキュラシートCに
よって各原画像の投映光を線状画像に分解して記録層に
記録する(図11参照)。
画像を光電的に読取って走査露光によって立体画像の記
録を行うので、読取装置18によって読取った原画像a
〜dより、電気信号処理による画像情報処理によって、
記録する立体画像やレンチキュラシートCの仕様等に応
じて、原画像を分割した記録層Dに記録すべき線状画像
を電気的に形成する。通常、読取装置18による画像情
報は、読取装置18の読取り1ラインに対応するライン
画像情報として線状画像処理装置20に転送されので、
このライン画像情報が記録すべき線状画像に対応してい
る場合には読取装置18からのライン画像をもちいて、
あるいは、必要に応じてこのライン画像情報を合成(あ
るいは分割)して、記録層Dに記録すべき線状画像、例
えば、図3に示されるように、原画像aより線状画像a
1 ,a2 ,a3 ,a4 ……an 、原画像bより線状画像
b1 ,b2 ,b3 ,b4 ……bn 、原画像cより線状画
像c1 ,c2 ,c3 ,c 4 ……cn 、原画像dより線状
画像d1 ,d2 ,d3 ,d4 ……dn 等、それぞれの原
画像を分割して線状画像とする。
装置18の分解能(読取走査線数)、レンチキュラシー
トCのピッチP、立体画像の記録倍率(あるいは原画像
サイズに対する記録サイズ)、レンチキュラ記録材料F
の立体画像記録範囲の総ピッチ数、レンチキュラ記録材
料Fに入射する光ビームLのスポット径(実効書込みス
ポット径)、原画像の数、等の読取装置18による原画
像の読取条件や立体画像の記録条件に応じて適宜行えば
よい。また、本発明の記録装置10においては、良好な
立体視を得るために、記録層Dに記録する線状画像の原
画像ごとの幅を調整し、好ましくは、各線状画像が重な
ることなく、かつ隙間なく1ピッチを埋めるように各線
状画像の記録を行う。そのため、a1 +b1 +c1 +d
1 =Pとなるような巾で各線状画像を形成してもよい。
チP等のレンチキュラシートCの仕様、記録する立体画
像のサイズ、立体画像の記録倍率等、立体画像の各種の
記録条件は、あらかじめオペレータが入力するものであ
っても良く、あるいは原画像のプレスキャン(先読み)
や用いるレンチキュラ記録材料Fの選択等によって自動
的に設定されるものであっても良い。あるいは両者を併
用して記録条件を設定してもよい。
画像情報の読取りが、この線状画像に対応して行われ、
好ましくは、読取走査線数と総レンチキュラレンズ数と
が等しい場合には、この分割装置22を省略してもよ
い。
で、配列装置24において完成した立体画像をレンチキ
ュラ記録材料Fの表側から鑑賞した際に正しく見える画
像となるように、レンチキュラ記録材料Fへの記録位置
が決定される。つまり、各線状画像が配列される。この
線状画像の配列は、主被写体設定手段19において設定
された各原画像の主被写体が、記録された立体画像上で
一致するように行われる。
に、原画像aにおいては主被写体設定手段19によって
設定された主被写体28が線状画像a400 〜a600 に、
同様に、原画像bにおいては線状画像b398 〜b
598 に、原画像cにおいては線状画像c397 〜c
597 に、原画像dにおいては線状画像d396 〜d
596 に、それぞれ主被写体28が記録されていたとす
る。ここで、主被写体合わせを好適に行うためには、各
原画像の主被写体の同部分が記録されている線状画像は
同一ピッチ内に記録される必要があるので、線状画像a
400 ,b398 ,c397 およびd396 が同一ピッチ内に、
線状画像a401 ,b399 ,c398 およびd397 が同一ピ
ッチ内に、線状画像a402 ,b400 ,c399およびd
398 が同一ピッチ内に、………、線状画像a600 ,b
598 ,c597 およびd599 が同一ピッチ内に、それぞれ
記録される必要がある。
の主被写体合わせに応じて行われる必要があり、図4に
示されるように、原画像dの線状画像は副走査方向(矢
印y方向)先頭のピッチより順次、原画像cの線状画像
は2ピッチ目より順次、原画像bの線状画像は3ピッチ
目より順次、原画像aの線状画像は5ピッチ目より順
次、それぞれに対応する位置に記録されるように、各線
状画像の記録位置(配列)が決定される。
画像数が異なる場合には、少なくとも主被写体の中心部
分を担持する線状画像が同一ピッチ内に記録されるよう
に、各線状画像の記録位置(配列)を決定する。
像ごとの配列順序は、原画像の記録(撮影)視差順序に
応じて行われるものであり、例えば、撮影位置が左→右
に向かって原画像a→dである場合には、線状画像の記
録は、図4に示されるように、レンチキュラ記録材料F
を表にした(鑑賞する時と同じ状態)場合に、左→右に
原画像a→dの線状画像を順次配列する。
主被写体のみならず、原画像の表裏やレンチキュラシー
トCの仕様等に応じて、最終的に記録層Dに形成した立
体画像をレンチキュラシートCを介して鑑賞した際に、
この画像が正しい立体画像となるように行われるのはも
ちろんである。
像情報は、次いで、画像処理装置26に送られ、設定さ
れた記録条件等、例えば、形成された線状画像数(ある
いは読取走査線数)、レンチキュラシートCのピッチ
P、記録倍率(あるいは、原画像と記録画像のサイズよ
りこれを設定しても良い)、原画像数、光ビームLのビ
ームスポット径等に応じて画像情報処理され、レンチキ
ュラ記録材料Fに記録すべき画像情報とされ、画像形成
手段14に送られる。
0から転送される線状画像情報に応じて変調された光ビ
ームを主走査方向(x方向)に偏向し、かつレンチキュ
ラ記録材料Fを主走査方向と略直交する副走査方向(y
方向)に搬送することにより、レンチキュラ記録材料F
を裏面側より2次元的に走査して、立体画像を記録する
ものであり、線状画像情報に応じて変調された光ビーム
LR 、LG およびLBを1本の光ビームに合波して射出
する光ビーム射出手段と、合波された光ビームLによっ
てレンチキュラ記録材料Fを2次元的に走査せしめる光
ビーム走査手段とを有する。
装置20から転送される線状画像情報は、まず露光制御
回路30に転送される。露光制御回路30は、線状画像
処理装置20からの線状画像情報、つまりR(レッド)
信号、G(グリーン)信号、およびB(ブルー)信号の
情報を受け、この画像情報信号に応じて、D/A変換、
様々な露光量補正や信号処理を行って、各色について1
ライン分の各画素の露光量の演算を行い、各光源32
(32R,32G,32B)について1ライン分の各画
素の露光量(変調量)を決定して、その画像情報信号を
非線形増幅器35に転送する。
変調器)39の非線形性を補うためのものであり、非線
形増幅器35によって補正された画像情報信号は、AO
M39の駆動回路37(37R,37G,37B)に転
送され、AOM39(39R,39G,39B)が駆動
される。
Fの記録層Dに設けられる感光層、例えばレッド(R)
感光層、グリーン(G)感光層、およびブルー(B)感
光層を感光する狭帯域波長の光を射出する光ビーム光源
であって、光源32Rはレンチキュラ記録材料FのR感
光層を露光する光ビームLR を、光源32Gは同G感光
層を露光する光ビームLG を、光源32Bは同B感光層
を露光する光ビームL B を、それぞれ一定の出力で射出
する。
に限定はなく、He−Neレーザ等のガスレーザや、各
種の固体レーザ、半導体レーザ、LED等、各種の光ビ
ーム光源のいずれであってもよく、レンチキュラ記録材
料Fの記録層D等に応じて適宜選択すればよい。例え
ば、レンチキュラ記録材料Fの記録層Dが可視光領域に
分光感度を有する場合には、R感光層に対応するHe−
Neレーザ、G感光層に対応するArレーザ、およびB
感光層に対応するHe−Cdレーザ等が光源として好適
に用いられ、また、記録層がフォルスカラー記録材料で
ある場合には半導体レーザ(LD)等が光源として好適
に用いられる。さらにライトバルブ等を用いても良い。
ームLR 、LG 、およびLB は、それぞれに対応して配
置されるビームエクスパンダ、コリメータレンズ等の、
整形手段40(40R,40G,40B)によって光ビ
ーム径等を調整される。
は、それぞれに対応するAOM39(39R,39G,
39B)に入射する。ここで、各AOM39は記録すべ
き画像(線状画像)に応じて駆動されているので、それ
ぞれに対応するAOM39に入射した各光ビームの強度
は、記録する画像に応じて変調される。なお、本発明の
記録装置10に用いられる光変調器は図示例のAOM3
9には限定はされず、磁気光学変調器や電気光学変調器
等、各種の光変調器がいずれも適用可能である。
は、ダイクロイックミラー42,44、およびミラー4
6より構成される光ビーム合波系によって1本の光ビー
ムLに合波される。光ビーム合波系においてダイクロイ
ックミラー42は光ビームLR の波長の光ビームを反射
して他は透過し、他方、ダイクロイックミラー44は光
ビームLGの波長の光ビームを反射して他は透過する。
そのため、光ビームLB はミラー46に反射され、ダイ
クロイックミラー42および44を透過することによ
り、光ビームLG はダイクロイックミラー44に反射さ
れてダイクロイックミラー42を透過することにより、
さらに光ビームL R はダイクロイックミラー42に反射
されることにより、3本の光ビームは1本の光ビームL
に合波される。
器であるポリゴンミラー34に入射して、主走査方向
(矢印x方向)に偏向される。本発明の記録装置に用い
られる光偏向器は図示例のポリゴンミラー34には限定
されず、ガルバノメータミラー、レゾナントスキャナ
等、公知の各種の光偏向器のいずれを用いても良い。ま
た、必要に応じて、ポリゴンミラー34(光偏向器)を
挟んでシリンドリカルレンズやシリンドリカルミラー等
のポリゴンミラー34の面倒れ補正光学系が配置されて
も良いのはもちろんである。
ビームを合波して画像記録を行う、いわゆる合波型の光
学系を用いるものには限定はされず、3種の光ビームを
ポリゴンミラー34の反射面の略同一点に少しずつ異な
る角度で入射して、主走査方向に偏向し、レンチキュラ
記録材料F上の同一の走査線SL上に異なる位置に結像
して時間的に間隔をあけて走査線SL上を順次走査す
る、あるいは、3種の光ビームが互いに少しずつ異なる
角度で進行して、レンチキュラ記録材料F上の略同一点
に入射する、非合波方式の光学系を用いるものであって
もよい。
θレンズ48によってレンチキュラ記録材料Fの所定の
位置に所定のビーム径で結像するように調整され、立ち
下げミラー49によって所定の方向に反射されて、レン
チキュラ記録材料F上の裏面側の所定の位置に入射し
て、走査線SLを画成し、感光層Dを露光する。
方向とを略一致した状態で、図示しない副走査搬送手段
によって、主走査方向と略直交する副走査方向(矢印y
方向)に搬送されている。また、この主走査方向はレン
チキュラシートCの母線方向と略平行である。従って、
光ビームLは結果的にレンチキュラ記録材料Fを2次元
的に走査露光することが可能であり、図4(主走査方向
は図面に対して垂直方向)に示されるように、先の線状
画像処理装置20によって設定された線状画像の記録位
置(配列)に応じて、各原画像の線状画像を順次所定の
位置に記録する。本発明の記録装置10においては、線
状画像処理装置20の配列装置22において、各原画像
の主被写体28がレンチキュラ記録材料F上において位
置合わせされて記録されるように各線状画像の記録位置
(配列)が決定されているので、主被写体合わせが行わ
れた良好な立体画像の記録が行われる。
によって記録されるものに限定はされず、設定された線
状画像の幅に応じて複数回の光ビーム走査によって1つ
の線状画像を記録するものであってもよい。なお、レン
チキュラ記録材料FのピッチP内には、少なくとも原画
像数分の走査線SLが画成されるのが好ましいのはもち
ろんである。
視を得る画像記録においては、記録される線状画像の線
幅を適当量ずつ広げる(線巾拡大)ことが効果的である
ことが知られており、好ましくは、各原画像の線状画像
によってピッチPを間隙や重なり無く埋める、つまり、
図示例においては、a1 +b1 +c1 +d1 =Pとなる
ように、各線状画像の記録巾を拡大するのが好ましい。
線状画像の記録巾の調整方法には特に限定はなく、1つ
の線状画像を複数回記録する方法、ビームエクスパンダ
等を用いて、1走査で線状画像を記録する際には光ビー
ム径を拡大する方法等が例示される。
には特に限定はなく、走査線SLを挟んで配置される2
つのニップローラ対による方法、レンチキュラ記録材料
Fを支持する露光ドラムと走査線SLを挟んで配置され
前記露光ドラムを押圧する2つのニップローラとによる
方法、サクション等によってレンチキュラ記録材料Fを
所定の位置に固定してねじ伝動装置等によって移動する
露光台を用いる方法、ベルトコンベアを用いる方法等、
公知の各種のシート状物の搬送手段のいずれの方法であ
ってもよい。
方向は必ずしも一致する必要はなく、副走査方向と母線
方向とを一致させて画像記録を行ってもよいのはもちろ
んであるが、画像処理が比較的の容易である点、1つの
線状画像を連続的に記録できる点等において、図示例の
ように主走査方向と母線方向とを一致させたほうが有利
で、かつ、高画質な立体画像の記録が期待できる。
録においては、良好な立体画像を得るためには、レンチ
キュラシートCのピッチP内に正確に所定の線状画像
(図示例においては4つの線状画像)を記録することが
重要である。また、本発明の記録装置10においては、
各原画像の線状画像配列を調整して原画像の主被写体合
わせを行うので、各原画像ごとに線状画像の記録開始位
置が異なり、図示例では、前述のように原画像dの線状
画像記録に対して、原画像cの線状画像は1ピッチ、原
画像bの線状画像は2ピッチ、原画像aの線状画像は4
ピッチ、それぞれ遅れて線状画像の記録を開始する。
ュラ記録材料Fの画像記録の位置合わせ手段を有するの
が好ましく、図示例の記録装置10等においては、レン
チキュラ記録材料Fに設けられた位置指標を検出し、位
置指標の検出に合わせて画像記録を行うための位置合わ
せ手段16が設けられている。図示例の記録装置10に
おいては、位置合わせ手段16は、レンチキュラ記録材
料Fに主走査方向下流側の端部に形成された位置指標を
検出する検出手段50と、検出手段50に接続される記
録位置制御回路54とより構成される。また、記録位置
制御回路54は露光制御回路30に接続される。
16の検出手段50によってレンチキュラ記録材料Fの
位置指標を検出する。記録位置制御回路54は、検出手
段50の位置指標検出信号を受け、レンチキュラ記録材
料Fが所定の位置に搬送されたことを検出して、その信
号を露光制御回路30に送る。露光制御回路30は、こ
の信号を受けて、光ビームLによる各原画像の線状画像
の記録が所定の位置となるよう、AOM39による各光
ビームを変調する。
開始時のみに行うものであってもよく、光検出等による
検出を周期的あるいは連続的に行い、検出結果をフィー
ドバックして周期的あるいは連続的に画像記録の位置合
わせを行ってもよい。
指標には特に限定はなく、スプロケットホール、ノッ
チ、凹部、凸部等、各種の形状のものが例示される。ま
た、形成される場所も、レンチキュラ記録材料の画像記
録領域以外で、かつ画像記録開始前に検出可能な位置で
あれば、副走査方向の先端端部あるいは側部近傍等、任
意の場所に形成可能である。さらに、位置指標は1つの
み形成されるのには限定はされず、複数であってもよ
く、また、周期的に形成されるものであってもよい。
状等に応じた種々の方法で位置指標を検出するものであ
って、接触等による機械的な検出手段、光反射率や光透
過率等の変化を検出する光学的な検出手段、空気等によ
る検出等、各種の方法がいずれも適用可能である。ま
た、レンチキュラ記録材料の位置指標として磁石等を用
い、この磁力を検出することにより位置合わせを行うも
のであっても良い。
合わせ手段は、図示例のように、レンチキュラ記録材料
に形成された位置指標を検出するものに限定はされず、
位置指標の代わりにレンチキュラシートCの凹凸を検出
して、位置合わせを行うものであってもよい。例えば、
レンチキュラシートの凹凸に合わせて発光素子と受光素
子とを配置して、発光素子からの検出光がこれらを通過
することによる光量変化より記録位置を合わせる光学的
な方法や、レンチキュラシートの凹凸を前述のような機
械的にあるいは空気等によって検出する方法が好適に利
用される。さらに、レンチキュラ記録材料Fの搬送ロー
ラ等にエンコーダ等を配設して記録材料の位置を検出し
て画像記録の位置合わせ行う方法も好適に例示される。
9のような光変調器によって光ビームを変調するもので
あったが、本発明はこれには限定はされず、光源32の
発光をパルス幅変調するものであってもよく、また、光
源32を電気的に強度変調するものであってもよい。図
5に、パルス幅変調による記録装置の例を示す。なお、
図5に示される例は、記録装置10と光ビーム変調の方
法が異なる以外は、基本的に同じ構成を有するので、同
じ部材には同じ番号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
30によって決定された、各光源32(32R,32
G,32B)について1ライン分の各画素の露光量は、
変調回路36に転送される。変調回路36は予め設定さ
れた所定繰り返し周期、例えば、1回当りの画素周期に
おいて光源32の発光をパルス幅変調するものである。
この画像露光方式におけるパルス幅変調では、光源であ
る光源32の光出力を一定に設定しておき、各画素毎に
1画素周期内において光源32を連続発光させる時間す
なわち1回(1画素)の連続露光時間をそれぞれ駆動回
路38に出力する。
は、光源32を駆動するための駆動回路であって、パル
ス幅変調の場合、各画素に対して設定された時間だけ、
各光源毎に予め設定された光出力に対する駆動電流を光
源32に流す。この結果光源32は、それぞれ各光源毎
に予め設定された光出力で各光源についてi画素に応じ
て決定された時間だけ発光する。これが1ラインに渡っ
て行われて光源32は1ラインの露光を行う。
LG 、およびLB は、それぞれに対応して配置される整
形手段40(40R,40G,40B)によって整形さ
れ、次いで、後述する光ビーム合波系によって1本の光
ビーム合波され、同様にレンチキュラ記録材料Fを走査
露光する。
に偏向した光ビームLによって、副走査方向に移動する
レンチキュラ記録材料Fに画像記録を行う。また、レン
チキュラシートCの母線方向と主走査方向とが略一致し
た状態となっている。そのため連続的にレンチキュラ記
録材料Fを搬送すると、光ビームLが画成する走査線S
LがレンチキュラシートCの母線に対して斜めになって
しまう。
SLのズレは大きな問題となることはないが、本発明の
ようにレンチキュラシートCを用いた立体画像の記録に
おいては、母線に対する走査線SLのズレは大きな画質
劣化の原因となり、また、光ビームLの主走査速度に対
して、レンチキュラ記録材料Fの副走査速度が大きい場
合や、レンチキュラシートのピッチPが小さい場合に
は、走査線SLが2ピッチにまたがって画成されてしま
う場合もある。そのため、副走査速度と主走査速度との
関係より、走査線SLのズレ角度を計算し、光ビームL
の主走査方向xを走査線SLと母線方向とが一致するよ
うな角度θで設定してもよい。
材料Fの主走査方向の幅をH、副走査速度をV、主走査
速度をvとした際に、光ビームLの走査開始点と終点と
の副走査方向のズレΔyは、式「Δy=H×(V/
v)」で示すことができる。従って、画成される走査線
SLの角度θは、式「θ=Δy/H=V/v」で示され
る。この角度θを加味して主走査方向xを設定すること
により、光ビームによって画成される走査線SLとレン
チキュラシートCの母線とをほぼ一致させることがで
き、良好な立体画像の記録を行うことができる。なお、
この調整はレンチキュラ記録材料Fの角度を調整して行
ってもよい。
とを一致させる方法は、上記方法には限定されず、例え
ば、レンチキュラ記録材料Fを、搬送および停止を繰り
返して副走査搬送し、停止時に光ビームLによる画像記
録を行うように、レンチキュラ記録材料Fの搬送および
光ビームの変調(画像記録)を制御してもよい。
走査方向に偏向して、レンチキュラ記録材料Fを副走査
方向に搬送することにより、レンチキュラ記録材料Fを
走査露光して立体画像の記録を行うものであったが、光
ビームの副走査を、光ビームLの光学系を副走査方向に
移動する、ポリゴンミラー34の光偏向器や立ち下げミ
ラー49の角度を副走査方向に変更して走査線SLを副
走査方向に移動する等の方法で行ってもよい。
ュラ記録材料Fを固定する円筒状のドラム58を用い、
光ビームLを所定の露光位置に入射しつつ、ドラム58
を主走査方向(x方向)に回転し、かつ副走査方向(矢
印y方向)に移動して、レンチキュラ記録材料Fを2次
元的に走査する、いわゆるドラムスキャナであってもよ
い。この場合においても、副走査を光偏向器やミラーの
角度の変更や光学系の移動によって行ってもよい。
いは複数の読取装置18によって、4枚の原画像a〜d
を全部読取り、レンチキュラ記録材料Fにライン順次で
立体画像(線状画像)の記録を行うものであったが、本
発明はこれに限定はされず、1枚あるいは複数枚の原画
像の読取りと、その線状画像の記録を交互に行い、立体
画像の記録を行うものであってもよい。
読取りを行い、読取手段12によって先と同様の画像処
理を行なって、その画像情報を画像形成手段14に転送
し、この画像情報に応じて、形成された原画像aの線状
画像をレンチキュラ記録材料Fの所定の位置、つまり、
図4に示される例では原画像aの線状画像a1 ,a2,
a3 ,a4 ……を所定の位置に順次記録していく。原画
像aの記録が終了したら、同様にして、原画像b、原画
像c…と、各原画像の読取りおよび線状画像の記録を順
次行って、立体画像の記録を終了する。
して行うものであってもよい。読取装置18において原
画像aの1走査線分あるいは1線状画像分の読取りが行
われると、その画像情報は順次読取手段12に転送さ
れ、同様の画像処理が行われ、処理が終了した画像情報
は、順次画像形成手段14に転送される。画像情報を受
けた画像形成手段14は、送られた画像情報に応じて線
状画像を記録し、a1 ,a2 ,a3 ,a4 ……と図4に
示されるように、原画像aの線状画像の記録が行われ
る。つまり、この態様においては、原画像aの読取りに
対して、1〜数走査線遅れた状態で線状画像の記録が平
行して行われる。
は1台の読取装置18に原画像数の線状画像処理装置2
0)を有する場合には、複数の原画像を同時あるいは順
次読取って、原画像ごとに別々の線状画像処理装置20
による画像処理を行い、スイッチャーを等を用いて画像
形成手段14と各線状画像処理装置20とを1線状画像
の記録ごとに切り替えて順次接続し、各原画像の線状画
像情報を、a1 ,b1,c1 ,d1 ,a2 ,b2 ,……
…と順次画像形成手段14に転送し、ライン順次でレン
チキュラ記録材料Fに記録してもよい。
は、複数の画像形成手段14を有し、複数の線状画像の
記録を平行して行うものであってもよい。特に、原画像
数と同数の読取手段12と画像形成手段14とを有し、
全原画像の読取と線状画像の記録とを同時に行う場合に
は、極めて高効率の立体画像の記録を行うことができ
る。
の線状画像の記録位置は、設定された主被写体の記録位
置を合わせて行われるのはいうまでもない。
キュラ記録材料の裏面側より立体画像(線状画像)の記
録を行うものであったが、本発明はこれに限定はされ
ず、レンチキュラ記録材料の表面より、つまり、レンチ
キュラシートCを介して線状画像の記録を行うものであ
ってもよい。図8に、本発明の記録装置において、この
ような表露光を行う例を副走査方向より見た際の概念的
に示す。
置60は、前述の記録装置10と同じ部材を多用するの
で、同じ部材には同じ番号を付し、その詳細な説明は省
略する。また、以下の説明は、4つの原画像a、b、c
およびdより立体画像を記録する場合について行うが、
これに限定されないのはもちろんである。さらに、記録
装置60は表露光であるので、用いられるレンチキュラ
記録材料Fも、アンチハレーション層を記録層Dの裏面
に有する通常のものである
下、記録装置60)は、基本的に、画像処理手段62
と、走査光学系64、レンチキュラ記録材料Fの副走査
搬送装置(図示せず)、および走査光学系64の移動装
置を有する画像形成手段とより構成されるものであり、
先の記録装置10と同様、記録する画像(線状画像)に
応じて変調された3本の光ビームLR 、LG 、およびL
B を合波した光ビームLを主走査方向(図中矢印x方
向)に偏向し、主走査方向と略直交する副走査方向(図
8紙面と垂直方向)にレンチキュラ記録材料Fを副走査
搬送することにより、レンチキュラ記録材料Fに立体画
像を記録する。
取りは先と同様に画像処理装置62の読取装置18によ
って行われ、次いで、その画像情報は、線状画像処理装
置66に転送される。ここで、前述の記録装置10と同
様、読取装置18には主被写体設定手段19が配置さ
れ、各原画像の主被写体が設定される。
記録装置10の線状画像処理装置20と同様の構成を有
するものであり、原画像a〜dの画像情報を必要に応じ
て濃度調整やシャープネス等の画像処理を行う前置画像
処理装置21、各原画像を分割して線状画像を形成(図
3参照)する分割装置22、完成した立体画像をレンチ
キュラ記録材料Fの表側から鑑賞した際に正しく見える
ように、各原画像の線状画像のレンチキュラ記録材料F
への記録位置を設定する配列装置24、さらに、用いる
レンチキュラシートCの仕様、画像記録倍率等の記録条
件に応じて、線状画像の記録(配列)間隔、線状画像の
幅、画像記録領域等の設定を行う画像処理装置26を有
し、走査光学系64に立体画像記録の画像情報を転送す
る。なお、記録装置10と同様、配列装置24による線
状画像の記録位置の決定(配列)は、設定された原画像
の主被写体が、記録された立体画像上で一致するように
行われる。
ュラ記録材料Fの表面側より画像記録を行うものである
ので、レンチキュラシートCに入射する光ビームLの角
度を、記録する原画像ごとに変更する必要がある。また
図示例においては、光ビームLの角度調整は走査光学系
64を移動することによって行う。そのため、先の記録
装置10のように4つの原画像の線状画像をa1 ,b
1 ,c1 ,d1 ,a2 ,b2 ,………とライン順次で記
録するのではなく、線状画像の記録は原画像ごと、つま
り前述の1原画像ごとに読取→記録を行う態様(飛び越
し走査)と同様、例えば、原画像aの線状画像a1 ,a
2 ,a3 ,a4 ……を所定の位置に記録した後、走査光
学系64を移動して光ビームLの入射角度を調整して、
原画像bの線状画像b1 ,b2 ……の記録を行い、同様
に、原画像cの線状画像……c1 ,c2 と、線状画像の
記録を各原画像ごとに順次行う。
学系64に転送される線状画像情報は、これに応じた順
序、つまり、線状画像の記録を原画像a→b→c→dの
順序で行う場合には、最初に原画像aの線状画像a1 ,
a2 ,a3 ,a4 ……の画像情報が転送され、以下同様
に、原画像bの線状画像、原画像cの線状画像、原画像
dの線状画像が転送される。このため、この記録装置1
0においては、複数の原画像を1度に読取る態様も、1
枚づつ順次読取る態様も、立体画像の記録効率に大きな
差は生じない。なお、各原画像の線状画像の記録は、上
記順番には限定されない。
波光学系、光偏向器等をハウジング68内に収納してな
るものであり、移動装置によって円周状に移動可能に構
成され、これによりレンチキュラ記録材料Fに入射する
光ビームLのレンチキュラシート曲率方向の入射角度の
調整を行う。
に転送された線状画像情報は、前述の記録装置10と同
様、まず、露光制御回路30に送られて、R、Gおよび
Bの各色について1ライン分の各画素の露光量の演算を
行い、各光源32(32R,32G,32B)について
1ライン分の各画素の露光量が決定され、AOM39
(39R,39G,39B)に送られる。
LR 、LG 、およびLB は、それぞれに対応して配置さ
れる整形手段40(40R,40G,40B)によって
ビーム径等を調整され、次いで、AOM39によって記
録する画像に応じて強度を変調されて、後述する合波光
学系で1本の光ビーム合波される。なお、前述の記録装
置10と同様、記録装置60に用いられる光ビーム光源
にも特に限定はなく、He−Neレーザ等のガスレーザ
や、半導体レーザ、各種の固体レーザ、ライトバルブ
等、公知の光ビーム光源が各種使用可能である。また、
AOM等の光変調器を用いる方法以外にも、前述の図5
に示されるようなパルス巾変調や、光源32そのものを
電気的に強度変調する方法等による画像記録であっても
よいのはもちろんである。
は、ダイクロイックミラー42,44、およびミラー4
6より構成される合波光学系によって1本の光ビームL
に合波され、反射ミラー70によって所定の方向に反射
されて、ポリゴンミラー34に入射する。
(図中矢印x方向)に偏向された光ビームLは、fθレ
ンズ48によってレンチキュラ記録材料Fの記録層D上
の所定の位置に所定のビーム径で結像するように調整さ
れ、ハウジング68に形成されるスリット(図示せず)
より走査光学系64外に射出して、レンチキュラ記録材
料FのレンチキュラシートCに入射し、記録層Dに結像
する。
直交する副走査方向(図8紙面と垂直方向 図9矢印y
方向)に搬送されているので、主走査方向に偏向されて
いる光ビームLは、結果的にレンチキュラ記録材料Fを
2次元的に走査することになる。なお、レンチキュラ記
録材料Fの副走査装置は前述の記録装置10と同様、特
に限定はなく、ローラ搬送、露光台による搬送等、公知
の各種の副走査装置がいずれも適用可能である。
下方には、レンチキュラ記録材料Fに設けられた位置指
標を検出するための検出手段50が配置され、検出手段
50には、検出信号を画像記録の位置合わせ信号として
露光制御回路30に転送する記録位置制御回路54が接
続される。
た際の概念図を示す。記録装置60はレンチキュラ記録
材料Fの表面側より光ビームLを入射して立体画像の記
録を行う。そのため、レンチキュラシートC(レンズ)
の曲率等を加味して、記録する線状画像の原画像、つま
り1ピッチP内における線状画像の記録位置に応じて、
光ビームLのレンチキュラ記録材料Fへの入射角度を、
レンチキュラシートC(レンズ)の曲率方向(以下、光
ビームLの入射角度とはこの方向を示すものとする)に
変更する必要がある。図示例の記録装置60は、図9に
示されるように、走査光学系64を円周状に移動するこ
とにより光ビームLの入射角度を調整する。
0の走査光学系64のハウジング68の図9裏面側には
駆動装置(図示せず)が配備されており、ガイドレール
72aおよび72bと共に走査光学系の移動装置が構成
され、走査光学系64を円周状(矢印z方向)に移動可
能にすることにより、光ビームLの光路長を変更せずに
光ビームLのレンチキュラ記録材料Fへの入射角度を調
整可能とする。
る際に、例えば、原画像a→b→c→dの順で各原画像
の線状画像の記録を行う場合、まず、走査光学系64を
図9中(a)で示される位置に配置して、原画像aの線
状画像情報に応じて変調された光ビームLaを図9(図
10)に示されるように、原画像aの撮影条件やレンチ
キュラシートの曲率等に応じた所定の角度でレンチキュ
ラシートCに入射し、レンチキュラ記録材料Fを副走査
方向(矢印y方向)に副走査搬送しつつ、レンチキュラ
シートCの1ピッチP内の所定の位置に一個づつ原画像
aの線状画像を、a1 ,a2 ,a3 ,a4 ……の順で図
10に示されるように記録していく。
録の開始位置に戻して、かつ、走査光学系64を図9
(b)に示される位置に移動して、レンチキュラ記録材
料Fを副走査搬送しつつ、原画像bの線状画像に応じて
変調された光ビームLbを、原画像aの撮影条件等に応
じた所定の角度でレンチキュラシートCに入射し、図1
0に示されるように、原画像bの線状画像をb1 ,b2
……と順次記録する。原画像bの線状画像の記録が終了
したら、走査光学系64を図9(c)に示される位置に
移動して、レンチキュラ記録材料Fを記録開始位置より
副走査搬送して、同様に、光ビームLcで原画像cの線
状画像をc1 ,c2 ……と順次記録して、最後に、走査
光学系64を図9(d)に示される位置に移動して、同
様に、原画像dの線状画像情報に応じて偏重された光ビ
ームLdによって、原画像dの線状画像をd1 ,d2 …
…と順次記録する。つまり、図示例の記録装置60にお
いては、合計4回の副走査搬送を行って立体画像の記録
を行う。
画像を記録する際の副走査方向は矢印y方向のみで行わ
れるのに限定はされず、例えば、原画像aの線状画像の
記録を矢印y方向に行った後に、原画像bの線状画像の
記録を矢印y方向と逆方向にレンチキュラ記録材料Fを
副走査搬送して行ってもよい。なお、この場合には、原
画像bの線状画像の記録順序は、先の例(b1 ,b2 …
…)とは逆になる。
のレンチキュラシートCへの入射角度は、レンチキュラ
シートC(レンズ)の曲率や線状画像の記録位置、線状
画像の線巾、原画像の撮影条件等に応じて各レンチキュ
ラレンズの下の記録層Dに各原画像の線状画像が均分に
記録されるように適宜決定すればよい。
なく、モータ等の各種の駆動源、特にパルスモータ等の
駆動源によって走査光学系を自走させる方法等、公知の
各種の駆動手段によればよい。また、光ビームLのレン
チキュラシートCへの入射角度調整のための走査光学系
64の移動手段は、図示例の方法には限定はされず、リ
ンク機構により走査光学系64を移動する方法、走査光
学系64を図9と同様に回動させるアーム等を用いる方
法等、光ビームの光路長を保ちつつ、光ビームLのレン
チキュラシートCへの入射角度を調整可能な各種の移動
手段がいずれも適用可能である。
射角度の調整手段は、図示例の走査光学系を移動するも
のに限定はされず、例えば、走査光学系64は固定した
状態で、ミラーやレンズ等を組み合わせて光ビームLの
入射角度および光路長(結像位置)を調整する方法、光
ビームLに対してレンチキュラ記録材料Fの角度を変更
する方法等であってもよく、また、走査光学系64を複
数有し、各原画像ごとに別々の走査光学系64によって
線状画像を記録するものであってもよい。
録装置10と同様、光ビームの主走査方向や、レンチキ
ュラ記録材料Fの搬送および光ビームLによる画像記録
を調整する等の方法によって、レンチキュラシートCの
母線方向と主走査方向とが一致する様にして線状画像の
記録を行うのが好ましい。
置10および60は、画像処理手段12と画像形成手段
14等とが連接して構成されるものであるが、本発明は
これには限定はされず、画像処理手段12と画像形成手
段14とを別体に、あるいは読取装置18のみ別体に構
成する等により、画像処理手段12等から出力される画
像情報をフロッピーディスクや光ディスク等の記録媒体
に保存して、記録媒体より画像形成手段に原画像の線状
画像情報を供給するものであってもよい。また画像処理
手段12が特に読取装置18を有さず、コンピュータ等
の画像情報源、フロッピーディスク等の記録媒体、スキ
ャナ等の別体の読取装置等より原画像の画像情報を得る
ものであってもよい。
レンチキュラレンチキュラ記録材料Fは、記録材料(感
光層)の種類に応じた現像処理が施され、レンチキュラ
シートCを用いた立体画像とされる。なお、記録層Dと
レンチキュラシートCとの間、あるいは記録層Dの下に
形成されるアンチハレーション層AHは現像処理で無色
となるのはもちろんである。また、画像記録終了後、現
像処理の前および/または後に、必要に応じてレンチキ
ュラレンチキュラ記録材料Fの裏面に白色層、保護層等
を形成してもよい。
体画像記録装置について詳細に説明したが、本発明は上
記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範
囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのは
もちろんである。
体画像記録方法および立体画像記録装置によれば、各原
画像の主被写体の同部分を担持する線状画像の少なくと
も中心部分が、レンチキュラ記録材料の同一ピッチ内に
記録されるように線状画像の配列することにより、原画
像の主被写体合わせを正確に行って立体画像の記録を行
うので、主被写体合わせの好適に行われた高画質な立体
画像記録を簡易な記録装置で、簡単な操作で行うことが
できる。
の画像情報に応じて変調された光ビームによって走査露
光して立体画像を記録するので、記録装置の光学系の構
成が簡易で、しかも、電気的な画像情報処理や簡単な光
学系の調整によって、線状画像の記録間隔、さらには密
度等を変更することができ、また、画像記録領域や画像
濃度等の変更や調整も容易に行うことができる。そのた
め、原画像数の増減、記録画像の倍率変更やシェーディ
ング補正等の画像処理、レンチキュラシートの仕様変
更、記録画像のサイズ変更等にも容易に対応することが
できる。
示す図である。
位置ズレを説明するための概念図である。
らの線状画像の形成を概念的に示す図である。
ンチキュラ記録材料への線状画像の記録を概念的に示す
図である。
に示す図である。
する走査線の補正方法を説明するための線図である。
査および副走査手段の別の例を示す概略斜視図である。
方向より見た際を概念的に示す図である。
向より見た際を概念的に示す図である。
レンチキュラ記録材料への線状画像の記録を概念的に示
す図である。
を示す線図である。
立体視の原理を示す線図である。
Claims (2)
- 【請求項1】レンチキュラシートの裏面側に記録層を配
してなるレンチキュラ記録材料に、異なる視点からの複
数の原画像を記録するに際し、 前記複数の原画像の画像情報および各原画像の主被写体
情報を得て、各原画像を分割して線状画像とし、各原画
像の主被写体の少なくとも中心部分を担持する線状画像
をレンチキュラ記録材料の同一ピッチ内とし、かつ、完
成した立体画像をレンチキュラシート側から鑑賞した際
に正しく見えるように、前記各原画像の線状画像を配列
して前記記録層への記録位置を決定して、前記レンチキ
ュラ記録材料に記録すべき画像情報とし、この画像情報
に応じて変調された光ビームによって前記レンチキュラ
記録材料を走査露光して立体画像を記録することを特徴
とする立体画像記録方法。 - 【請求項2】レンチキュラシートの裏面側に記録層を配
してなるレンチキュラ記録材料に、異なる視点からの複
数の原画像を記録する立体画像記録装置であって、 前記複数の原画像の画像情報および各原画像の主被写体
情報を得て、前記各原画像を記録すべき線状画像に分割
する手段、および各原画像の主被写体の少なくとも中心
部分を担持する線状画像をレンチキュラ記録材料の同一
ピッチ内とし、かつ、完成した立体画像をレンチキュラ
シート側から鑑賞した際に正しく見えるように、前記各
原画像の線状画像を配列して前記記録層への記録位置を
決定する手段を有し、線状画像情報として出力する画像
処理手段と、 前記画像処理手段より出力された線状画像情報に応じて
変調された光ビームを射出し、前記レンチキュラシート
の母線方向と同一の主走査方向に前記光ビームを1次元
的に偏向する手段、および前記レンチキュラ記録材料と
前記主走査方向に偏向された光ビームとを前記主走査方
向と略直交する副走査方向に相対的に移動する手段を有
し、前記光ビームによってレンチキュラ記録材料の記録
層を露光する画像形成手段と、 前記レンチキュラ記録材料への画像記録位置決め手段と
を有することを特徴とする立体画像記録装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5804292A JP2746791B2 (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | 立体画像記録方法および立体画像記録装置 |
US08/469,866 US5697006A (en) | 1992-02-06 | 1995-06-06 | Method and apparatus for recording stereoscopic images and lenticular recording material used therefor |
US08/869,487 US5850580A (en) | 1992-02-06 | 1997-06-05 | Method and apparatus for recording stereoscopic images and lenticular recording material used thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5804292A JP2746791B2 (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | 立体画像記録方法および立体画像記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05257213A JPH05257213A (ja) | 1993-10-08 |
JP2746791B2 true JP2746791B2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=13072883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5804292A Expired - Fee Related JP2746791B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-03-16 | 立体画像記録方法および立体画像記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2746791B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111399332B (zh) * | 2020-05-13 | 2025-02-21 | 荆门市探梦科技有限公司 | 微扫描式全息成像器 |
-
1992
- 1992-03-16 JP JP5804292A patent/JP2746791B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH05257213A (ja) | 1993-10-08 |
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