[go: up one dir, main page]

JP2744662B2 - 栄養組成物 - Google Patents

栄養組成物

Info

Publication number
JP2744662B2
JP2744662B2 JP1334483A JP33448389A JP2744662B2 JP 2744662 B2 JP2744662 B2 JP 2744662B2 JP 1334483 A JP1334483 A JP 1334483A JP 33448389 A JP33448389 A JP 33448389A JP 2744662 B2 JP2744662 B2 JP 2744662B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cys
glu
cystine
cysteine
glutamyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1334483A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03139264A (ja
Inventor
忠康 古川
孝博 原
Original Assignee
協和醗酵工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 協和醗酵工業株式会社 filed Critical 協和醗酵工業株式会社
Priority to US07/510,876 priority Critical patent/US5102871A/en
Priority to DE69006395T priority patent/DE69006395T2/de
Priority to CA002015186A priority patent/CA2015186C/en
Priority to AU53821/90A priority patent/AU624942B2/en
Priority to EP90304331A priority patent/EP0399656B1/en
Priority to KR1019900005769A priority patent/KR0148573B1/ko
Priority to CN90103903A priority patent/CN1030686C/zh
Publication of JPH03139264A publication Critical patent/JPH03139264A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2744662B2 publication Critical patent/JP2744662B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; PREPARATION OR TREATMENT THEREOF
    • A23L2/00Non-alcoholic beverages; Dry compositions or concentrates therefor; Preparation or treatment thereof
    • A23L2/38Other non-alcoholic beverages
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; PREPARATION OR TREATMENT THEREOF
    • A23L33/00Modifying nutritive qualities of foods; Dietetic products; Preparation or treatment thereof
    • A23L33/10Modifying nutritive qualities of foods; Dietetic products; Preparation or treatment thereof using additives
    • A23L33/17Amino acids, peptides or proteins
    • A23L33/18Peptides; Protein hydrolysates

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、輸液、スポーツドリンクなど、哺乳動物の
ための栄養組成物、さらに詳しくは、L−グルタミル−
L−シスチン(以下Glu-Cys-Cysと記す)および/また
はL−グルタミル−L−システインジスルフィド〔以下
(Glu-Cys)2と記す〕を含有してなる栄養組成物に関す
る。
従来の技術 L−システイン(以下、システインと称す)は、生体
内でL−メチオニン(以下、メチオニンと称す)より合
成されるので、システインは必須アミノ酸とはみなされ
ていない。従って、システインなどの含硫アミノ酸の栄
養補給は、メチオニンで行われていた。しかし近年、新
生児や肝硬変、ホモシスチン血症などの患者は、生体内
でメチオニンからシステインの変換が十分に行われない
ことが明らかになり、含硫アミノ酸の栄養補給には、メ
チオニンだけではなくシステインの補給も必要であるこ
とが指摘されている〔メタボリズム(Metabolism),37
No.8,796(1988)〕。
また、激しい運動の後や飲酒時などに、含硫アミノ酸
の要求量が高まることが明らかとなり、システインやシ
ステイン残基を有するL−グルタチオン〔γ−L−グル
タミル−L−システィニル−グリシン、以下グルタチオ
ンと称す)の投与の有効性が認められている。
システインは、溶液状態では不安定なので、輸液など
の液体上の栄養組成物へのシステインの直接添加は困難
である。システインに代わってN−アセチル−L−シス
テインの使用が検討され一部実用化されているが、その
安定性に問題の残ることが指摘されている。また、シス
テイン残基を有するグルタチオンは、システインに比べ
高安定性ではあるが、加熱殺菌下では問題が残る。一
方、L−シスチン(以下、シスチンと称す)とシステイ
ンは栄養学的には等価とされており、また、シスチンは
システインの酸化型として極めて安定ではあるが、水に
対する溶解性が低い(25℃で0.11g/l以下)ので、これ
を輸液などに用いることはできない。最近では、シスチ
ン残基を有するグルタチオンジスルフィド(酸化型グル
タチオン)がこの目的のため試験されているものの、こ
れも今だ実用化には至っていない。
システインの安定性を改良する方法としては、上記の
ようにシステインをアセチル化する方法が知られてお
り、輸液処方において一部実用されている。また、シス
テインと栄養学的に等価とされるシスチンについては、
その溶解性改善が課題であるが、これに関しては、シス
チン残基を有するグルタチオンジスルフィドを用いる方
法およびシスチンをペプチド化する方法が検討されてい
る。シスチン含有ペプチドを含む栄養組成物として、
N、N′−ビス−α−L−アスパルチル−L−シスチン
〔以下(Asp-Cys)2)と記す〕を含有するもの(特開昭
62-151156)、N2−システィニル−N6−L−システィ
ニル−L−リジン〔以下Cys-Lys(Cys)と記す〕を含有
するもの(DE3206810)、(X−Cys)2(式中XはGly、
Ala、Leu、IleまたはPheである)で表される化合物を含
有するもの(EP264953、ビス−(アセチルグリシル)−
L,L−シスチンを含有するもの(特開昭63-233999)など
が知られている。この他、クリニカル・ニュートリッシ
ョン(Clin.Nutr.)Spec.Suppl.4,116〜123(1985)に
は、L−システィニル−ビス−L−アラニン〔以下(Cy
s-Ala)2)と記す〕についての溶解性に関する報告が、
ジャーナル・オブ・ニュートリッション(J.Nutritio
n)118、1470(1988)には、ビス−α−L−アラニル−
L−シスチン〔以下(Ala-Cys)2)と記す〕およびビス
−グリシル−L−シスチン〔以下(Gly-Cys)2と記す〕
について血中での挙動に関する報告がある。
発明が解決しようとする課題 安定性の低いシステインや、システインと栄養学的に
等価なシスチンを、液体でしかも加熱滅菌して調製され
る栄養組成物として供給するための技術の開発が求めら
れている。
課題を解決するための手段 本発明は、Glu-Cys-Cysおよび/または(Glu-Cys)2
を含有してなる栄養組成物を提供する。該栄養組成物に
より、液体でしかも加熱滅菌して調製される栄養組成物
には含有されることができなかったシステインやシスチ
ンを、栄養成分として供給することができる。
以下に、本発明を詳細に説明する。
Glu-Cys-Cysおよび(Glu-Cys)2には、α型とγ型が
あるが、好ましくはγ型が用いられる。
Glu-Cys-Cysおよび(Glu-Cys)2は、単独に添加して
も両化合物を混合して添加してもよく、単独または両化
合物を混合して栄養組成物中に0.0005〜30重量%含有さ
れていればよい。
Glu-Cys-Cysおよび(Glu-Cys)2は、下記比較例−1
に示したように、シスチンに比べ溶解性が著しく高く、
栄養組成物の形で加熱殺菌中あるいは長期間の保存中に
も極めて安定であることを確認した。例えば、これらの
物質は10mM濃度、pH6.5で110℃、20分間の加熱処理でほ
とんど分解を受けず、また同じく10mM濃度、pH6.5で40
℃、60日間放置しても分解しなかった。
比較例−1 γ‐Glu-Cys-Cysおよび(γ‐Glu-Cys)2)の溶解性
を、従来公知のシスチンおよびシスチン含有ペプチドの
それと比較し、いずれのシスチン含有ペプチドもシスチ
ンに比べその溶解度が著しく改良されていることを確認
した。
また、γ‐Glu-Cys-Cysまたは(γ−Glu-Cys)2は生
体物質であることから、生体内で有効に利用される。事
実、該化合物をそれぞれ単独でマウスに皮下注射する
と、それらが腎臓グルタチオンの合成に利用され得るこ
とが報告されている〔M.E.Anderson and A.Meister,プ
ロシーディング・オブ・ザ・ナショナル・アカデミイ・
オブ・サイエンス(Proc.Natl.Acad.Sci.)USA,vol.80,
pp.707(1983)〕。これに加え、γ‐Glu-Cys-Cysおよ
び(γ‐Glu-Cys)2は、生体内ではγ−グルタミルトラ
ンスフェラーゼの基質であると考えられ、生体内で有効
利用されることが推察される。
以下に、γ‐Glu-Cys-Cysおよび(γ‐Glu-Cys)2
γ−グルタミルトランスフェラーゼによる被分解性、ヒ
トおよびマウスの血しょう中における消長、マウスにお
ける投与ペプチドの血中消長および腎臓への取り込みに
ついて、比較例−2〜6により説明する。
比較例−2 γ‐Glu-Cys-Cysおよび(γ‐Glu-Cys)2のγ−グル
タミルトランスフェラーゼに対する被分解性を(Asp-Cy
s)2、(Gly-Cys)2および(Ala-Cys)2のそれと下記試
験方法を用いて比較したところ、本発明で用いる前二者
がほぼ完全に分解を受けるのに対し、従来から存在する
後三者は全く分解を受けず、生体内でこれらペプチドの
利用のされ方に差異のあることが認められた。
〈試験方法〉 トリス塩酸緩衝液(pH7)にペプチドを5mM濃度に溶解
し、豚腎臓から調製したγ−グルタミルトランスフェラ
ーゼを加え、37℃で120分間反応させ、残存するペプチ
ド量を測定した。
比較例−3 γ‐Glu-Cys-Cysおよび(γ‐Glu-Cys)2のヒト血し
ょう中における消長を、従来公知の第2表に示したシス
チン含有ペプチドのそれと下記試験方法を用いて比較し
た。第2表に示したように本発明で用いる前二者は、従
来から存在する後三者と異なり血しょう中で分解を受け
にくく、生体内での利用のされ方に明瞭な差異のあるこ
とが確認された。
〈試験方法〉 ヒトから採取し、調製した血しょう100μlに、生理
食塩水に溶解した24mMのペプチド溶液10μlを加え、37
℃で30分間反応させた後、残存するペプチド量を測定し
た。
比較例−4 γ‐Glu-Cys-Cysおよび(γ‐Glu-Cys)2のマウスの
血しょう中における消長を、(Ala-Cys)2のそれと下記
の試験方法を用いて比較した。
第3表に示したように、本発明で用いる前二者は、
(Ala-Cys)2と異なり血しょう中で分解を受けにくかっ
た。
〈試験方法〉 C3H/Heマウス(6週令、雄、体重22g)から採取し調
製した血しょう50μlに、生理食塩水に溶解した27.1mM
のペプチド溶液5μlを加え、37℃で30分間反応させ
た。なお、一実験区マウス5匹を使用し、結果を各平均
値で表示した。
比較例−5 γ‐Glu-Cys-Cysおよび(γ‐Glu-Cys)2のマウスに
おける血中消長を、(Ala-Cys)2のそれと下記の試験方
法を用いて比較した。(Ala-Cys)2は投与後極めて速や
かに血中より消失し、これに伴い血中への急激なアラニ
ン放出が観察されたが、一方、γ‐Glu-Cys-Cysおよび
(γ‐Glu-Cys)2投与群では、該ペプチドとグルタミン
酸の出現は穏やかであり、ペプチドの血中消長には大き
な差異があることがわかった。
〈試験方法〉 C3H/Heマウス(6週令、雄、体重22g)の尾静脈よ
り、体重1kg当り250μmoleのγ‐Glu-Cys-Cys、(γ‐G
lu-Cys)2あるいは(Ala-Cys)2を投与し、採血した。
血中のペプチドおよびその構成アミノ酸の濃度の経時的
変化を測定した。なお、1実験区にマウス5匹を使用
し、結果は平均値±標準誤差で表示した。結果を第4表
に示す。
比較例−6 γ‐Glu-Cys-Cysおよび(γ‐Glu-Cys)2のマウスに
おける腎臓への取り込みを、(Ala-Cys)2のそれと下記
の試験方法を用いて比較した。
γ‐Glu-Cys-Cys、(γ‐Glu-Cys)2投与群では、有
意に高いグルタミン酸レベルを示し、該ペプチドの腎臓
への取り込みとそこでの有効利用が示唆される。一方、
シスチンは、供試ペプチドいずれにおいても該臓器中で
検出されなかった。
〈試験方法〉 C3H/Heマウス(6週令、雄、体重22g)の尾静脈よ
り、体重1kg当り250μmoleのγ‐Glu-Cys-Cys、(γ‐G
lu-Cys)2および(Ala-Cys)2を投与し、1、5、20分
後に腎臓を摘出し、グルタミン酸、アラニン、シスチン
を測定した。なお、1実験区にマウス5匹を使用し、結
果は平均値±標準誤差で表示した。結果を第5表に示
す。
このように、γ‐Glu-Cys-Cysおよび(γ‐Glu-Cys)
2は他のシスチン含有ペプチドと比較し、血しょう中で
は分解を受けにくく、γ−グルタミルトランスフェラー
ゼによって特異的に分解されるという特徴を持ってい
る。γ−グルタミルトランスフェラーゼは腎臓、小腸、
肝臓などの生体組織中に広く分布しており、γ‐Glu-Cy
s-Cysおよび/または(γ‐Glu-Cys)2を血中に投与し
た場合は、従来のシスチン含有ペプチドと異なり、それ
ほど血中で分解を受けることなく、腎臓や肝臓などで利
用され得る。一方、γ‐Glu-Cys-Cysおよび/または
(γ‐Glu-Cys)2を経口または経消化管的に投与した場
合は、小腸のγ−グルタミルトランスフェラーゼにより
分解を受け、経腸的に有効利用され得るものと考えられ
る。この他、γ‐Glu-Cys-Cysおよび(γ‐Glu-Cys)2
はそのままの形で細胞内へ取り込まれることも考えられ
る。
栄養学的にシスチンまたはシステインを補給する上で
好ましい栄養組成物の一例をあげると、Glu-Cys-Cysお
よび/または(Glu-Cys)20.0005〜30重量%がアミノ酸
あるいは蛋白質の加水分解物(ペプチド)、および下記
の栄養性添加物などと共に含まれているもの、例えば、
アミノ酸輸液、栄養補給用経口栄養剤、ゼリー状などの
栄養製剤などである。
経口または経消化管投与する場合には、栄養的バラン
スを整えるため、易消化性の炭水化物、脂肪、ビタミン
類、ミネラル類などの栄養性添加物や、また、経口投与
時の風味を一層よくするため、戯味料、甘味料、香料、
色素などの呈味剤、矯臭剤および外観改良剤などを配合
することができる。具体的な栄養性添加物の例として
は、例えば澱粉、デキストリン、ブドウ糖、麦芽糖、乳
糖、脱脂乳、卵黄粉末、卵黄油、麦芽抽出物、中鎖脂肪
酸、ビタミンA、チアミン、リボフラビン、ピリドキシ
ン、ナイアシン、パントテン酸、シアノコバラミン、L
−アスコルビン酸、α−トコフェノール、食塩、塩化カ
リウム、塩化カルシウム、乳酸鉄などが例示される。
上記の各成分は、混合、加水、分散され、ドリンク
状、ペースト状で防湿性袋、瓶、缶などに密封して加熱
滅菌後、保存または流通され使用される。また、各成分
を粉末状態でよく混合した後、保存、流通、用時に加
水、分散することもできる。この際、Glu-Cys-Cysおよ
び(Glu-Cys)2は、熱安定性が高く、かつ溶液状態で長
期間安定であることから、加熱調理、滅菌処理などの操
作を自在に用いることができる。
Glu-Cys-Cysおよび/または(Glu-Cys)2を含有して
なるアミノ酸輸液の組成としては、具体的には下記のよ
うな組成があげられる。単位は、mg/dlである。
L−イソロイシン 160-1070 L−ロイシン 180-1720 L−リジン・塩酸塩 180-2400 L−フェニルアラニン 130-1400 L−メチオニン 50-1200 L−スレオニン 80-720 L−トリプトファン 30-350 L−バリン 70-1130 L−アルギニン・塩酸塩 120-1500 L−ヒスチジン・塩酸塩 50-900 グリシン 200-2500 L−アラニン 70-1130 L−アスパラギン酸・Na 0-1300 L−グルタミン酸・Na 0-1300 Glu-Cys-Cysおよび/ または(Glu-Cys)2 1-7000 L−プロリン 90-1080 L−セリン 60-1200 L−チロシン 3-90 本発明のアミノ酸輸液は、上記のアミノ酸組成物を用
いて、通常用いられるアミノ酸輸液の調製法、例えば下
記の実施例1に示した方法に従って調製することにより
得ることができる。
以下に実施例を示す。
実施例1 下記のアミノ酸組成物に、約70℃の注射用蒸留水1リ
ットルを加え溶解し、NaOH溶液でpHを6.5に調整した。
この溶液をミリポアフィルターで過し、200mlずつガ
ラス瓶に充填し、無菌窒素ガスを30秒吹き込んだ。密栓
後、110℃、60分間加熱滅菌してアミノ酸輸液を調製し
た。
L−イソロイシン 4.6g L−ロイシン 7.7g L−リジン・塩酸塩 5.0g L−フェニルアラニン 4.3g L−メチオニン 2.1g L−スレオニン 2.9g L−トリプトファン 1.0g L−バリン 4.9g L−アルギニン・塩酸塩 6.1g L−ヒスチジン・塩酸塩 2.6g グリシン 3.4g L−アラニン 4.6g L−アスパラギン酸・Na 0.3g L−グルタミン酸・Na 0.3g γ‐Glu-Cys-Cys 3.0g L−プロリン 3.9g L−セリン 2.3g L−チロシン 0.3g 実施例2 下記のアミノ酸組成物に、実施例1と同様に約70℃の
注射用蒸留水1リットルを加え溶解し、NaOH溶液でpHを
6.5に調整した。この溶液をミリポアフィルターで過
し、200mlずつガラス瓶に充填し、無菌窒素ガスを30秒
吹き込んだ。密栓後、110℃、60分間加熱滅菌してアミ
ノ酸輸液を調製した。
L−イソロイシン 5.6g L−ロイシン 12.5g L−リジン・塩酸塩 11.0g L−フェニルアラニン 9.5g L−メチオニン 3.7g L−スレオニン 6.5g L−トリプトファン 1.0g L−バリン 4.9g L−アルギニン・塩酸塩 9.5g L−ヒスチジン・塩酸塩 8.0g グリシン 10.4g L−アラニン 6.5g L−アスパラギン酸・Na 3.8g L−グルタミン酸・Na 2.5g (γ‐Glu-Cys)2 3.0g L−プロリン 3.9g L−セリン 2.3g L−チロシン 0.3g 実施例3 カゼイン加水分解物 10 g ゼラチン 8 g γ‐Glu-Cys-Cys 2.5g デキストリン 20 g 還元麦芽糖 20 g 水 300 ml 上記組成を100℃、30分間加熱、分散後、冷却するこ
とにより、ゼリー状の栄養製剤を得た。γ‐Glu-Cys-Cy
sは、該処理条件下で安定に保持された。
発明の効果 本発明により、従来から栄養組成物として用いること
のできなかったシステイン、シスチンの代わりに、Glu-
Cys-Cysまたは(Glu-Cys)2を用いることで、生体内で
の利用性が極めて高い栄養組成物を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、γ‐Glu-Cys-Cysをマウスに投与したときの
血中のγ‐Glu-Cys-Cysおよびその構成アミノ酸濃度の
経時的変化を示す。 はγ‐Glu-Cys-Cys、 はグルタミン酸、 はシスチンを表す。 第2図は、(γ‐Glu-Cys)2をマウスに投与したときの
血中の(γ‐Glu-Cys)2、γ‐Glu-Cys-Cysおよびその
構成アミノ酸濃度の経時的変化を示す。 は(γ‐Glu-Cys)2はγ‐Glu-Cys-Cys、 はグルタミン酸、 はシスチンを表す。 第3図は、(Ala-Cys)2をマウスに投与したときの血中
の(Ala-Cys)2、アラニルシスチン〔Ala-(Cys)2〕お
よびその構成アミノ酸濃度の経時的変化を示す。 は(Ala-Cys)2はAla-(Cys)2はアラニン、 はシスチンを表す。 第4図は、γ‐Glu-Cys-Cys、(γ‐Glu-Cys)2および
(Ala-Cys)2をマウスに投与したときの腎臓のグルタミ
ン酸およびアラニンの濃度の経時的変化を示す。 はγ‐Glu-Cys-Cys由来のグルタミン酸、 は(γ‐Glu-Cys)2由来のグルタミン酸、 は(Ala-Cys)2由来のアラニンを表す。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】L−グルタミル−L−シスチンおよび/ま
    たはL−グルタミル−L−システインジスルフィドを含
    有してなる栄養組成物。
  2. 【請求項2】L−グルタミル−L−シスチンおよび/ま
    たはL−グルタミル−L−システインジスルフィドを0.
    0005〜30重量%含有してなる請求項1記載の栄養組成
    物。
  3. 【請求項3】該栄養組成物がアミノ酸輸液である請求項
    1または2記載の栄養組成物。
  4. 【請求項4】下記の組成を有するアミノ酸輸液。 (mg/dl) L−イソロイシン 160-1070 L−ロイシン 180-1720 L−リジン・塩酸塩 180-2400 L−フェニルアラニン 130-1400 L−メチオニン 50-1200 L−スレオニン 80-720 L−トリプトファン 30-350 L−バリン 70-1130 L−アルギニン・塩酸塩 120-1500 L−ヒスチジン・塩酸塩 50-900 グリシン 200-2500 L−アラニン 70-1130 L−アスパラギン酸・Na 0-1300 L−グルタミン酸・Na 0-1300 L−グルタミル−L−シスチン および/またはL−グルタミル −L−システインジスルフィド 1-7000 L−プロリン 90-1080 L−セリン 60-1200 L−チロシン 3-90
JP1334483A 1989-04-24 1989-12-22 栄養組成物 Expired - Fee Related JP2744662B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/510,876 US5102871A (en) 1989-04-24 1990-04-18 Nutrient composition
CA002015186A CA2015186C (en) 1989-04-24 1990-04-23 Nutrient composition
AU53821/90A AU624942B2 (en) 1989-04-24 1990-04-23 Nutrient composition
EP90304331A EP0399656B1 (en) 1989-04-24 1990-04-23 Nutrient compositions for amino acid supplementation in mammals
DE69006395T DE69006395T2 (de) 1989-04-24 1990-04-23 Nährstoff-Zusammensetzungen für die Ergänzung an Aminosäuren bei Säugetieren.
KR1019900005769A KR0148573B1 (ko) 1989-04-24 1990-04-24 생체 내계의 시스테인 농도를 증가시키는 방법 및 아미노산 수액
CN90103903A CN1030686C (zh) 1989-04-24 1990-04-24 营养组合物的制备方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10426189 1989-04-24
JP1-104261 1989-04-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03139264A JPH03139264A (ja) 1991-06-13
JP2744662B2 true JP2744662B2 (ja) 1998-04-28

Family

ID=14375989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1334483A Expired - Fee Related JP2744662B2 (ja) 1989-04-24 1989-12-22 栄養組成物

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2744662B2 (ja)
KR (1) KR0148573B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014124142A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Asahi Soft Drinks Co Ltd シスチン含有飲料の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR0148573B1 (ko) 1998-10-15
KR900015647A (ko) 1990-11-10
JPH03139264A (ja) 1991-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0347890B1 (en) Amino acid nutrient compositions
CA2015186C (en) Nutrient composition
US3950529A (en) Amino acid formulations for patients with liver disease and method of using same
US4670261A (en) Parenteral alimentation solution
AU2007241469B2 (en) Paediatric amino acid solution for parenteral nutrition
EP0182356B1 (en) Nutrient compositions
US5034377A (en) Aqueous nutrient compositions comprising oligopeptides
JP4011638B2 (ja) 経口経腸栄養組成物
JP2683129B2 (ja) 栄養組成物
WO1994016688A1 (en) Nutritive composition
CA2134380C (en) Composition based on amino acids intended for the treatment of sepsis or of an attack bringing about an inflammatory reaction, in animals and man
JP2744662B2 (ja) 栄養組成物
JPH07330583A (ja) 遊離型グルタミン酸を含有する液状製剤
JPH07267855A (ja) グルタミン産生剤
JPH09110686A (ja) マクロファージ一酸化窒素産生亢進剤
KR960000068B1 (ko) 영양소 조성물의 제조방법
JPH0640900A (ja) 癌用アミノ酸輸液剤
JPH02138952A (ja) L−ロイシンのジペプチドを含有する栄養輸液組成物
JPS62135421A (ja) 癌用アミノ酸輸液
JPH024715A (ja) 安定剤を含まないアミノ酸栄養輸液組成物
JPH02121928A (ja) L−チロシンのジペプチドを含有する栄養輸液組成物
JPH02157230A (ja) 分岐鎖アミノ酸のジペプチドを含有するアミノ酸輸液用組成物
JPS6330411A (ja) アミノ酸輸液用組成物
JPS6330413A (ja) アミノ酸輸液用組成物
JPH02286624A (ja) N―アシル化ジペプチドを含有する還元糖配合アミノ酸輸液

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080206

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090206

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees