JP2738476B2 - 紐繰り出し機構 - Google Patents
紐繰り出し機構Info
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- JP2738476B2 JP2738476B2 JP539592A JP539592A JP2738476B2 JP 2738476 B2 JP2738476 B2 JP 2738476B2 JP 539592 A JP539592 A JP 539592A JP 539592 A JP539592 A JP 539592A JP 2738476 B2 JP2738476 B2 JP 2738476B2
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- Japan
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- string
- cord
- knot
- winding
- needle
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- Binders And Loading Units For Sheaves (AREA)
- Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、結束用巻紐、特に、ゴ
ム紐等の伸縮量の大きな紐を巻回収納した巻紐から順
次、紐を繰り出すようにした紐繰り出し機構に関する。
ム紐等の伸縮量の大きな紐を巻回収納した巻紐から順
次、紐を繰り出すようにした紐繰り出し機構に関する。
【0002】
【従来の技術】上記紐繰り出し機構において、従来で
は、先に本出願人が例えば実願平3−36314号にお
いて提案したような構造のものがある。つまり、巻紐か
ら繰り出される紐の途中部において、紐が巻回しながら
案内される案内ローラを回動自在に設けるとともに、こ
の案内ローラの回動をバネの付勢力により抑制してゴム
紐の摩擦力を利用して紐繰り出しに抵抗を付与するよう
構成したものである。
は、先に本出願人が例えば実願平3−36314号にお
いて提案したような構造のものがある。つまり、巻紐か
ら繰り出される紐の途中部において、紐が巻回しながら
案内される案内ローラを回動自在に設けるとともに、こ
の案内ローラの回動をバネの付勢力により抑制してゴム
紐の摩擦力を利用して紐繰り出しに抵抗を付与するよう
構成したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来構
造においては、巻紐の外径が紐の消費に伴って徐々に小
さくなるので、巻紐の重量が順次変化することになる。
その結果、紐繰り出し時における巻紐の静止慣性力が変
化するにもかかわらず、上記した従来構造のブレーキ機
構では、常に、制動力が一定であるから、紐の消費に伴
ってゴム紐の張力が変化し、結束作用時における紐の張
力が変化してしまうという弊害が生じるおそれが高かっ
た。本発明は上記不具合点を解消することを目的として
いる。
造においては、巻紐の外径が紐の消費に伴って徐々に小
さくなるので、巻紐の重量が順次変化することになる。
その結果、紐繰り出し時における巻紐の静止慣性力が変
化するにもかかわらず、上記した従来構造のブレーキ機
構では、常に、制動力が一定であるから、紐の消費に伴
ってゴム紐の張力が変化し、結束作用時における紐の張
力が変化してしまうという弊害が生じるおそれが高かっ
た。本発明は上記不具合点を解消することを目的として
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は、冒
頭に記載した紐繰り出し機構において、前記巻紐の巻回
外周面に自重で摺接作用する摩擦ブレーキ部材を、前記
巻紐の外径が小さくなるに伴って縦向き傾斜姿勢から徐
々に水平姿勢に近づくような支点位置に揺動自在に支持
して配備してある点にある。
頭に記載した紐繰り出し機構において、前記巻紐の巻回
外周面に自重で摺接作用する摩擦ブレーキ部材を、前記
巻紐の外径が小さくなるに伴って縦向き傾斜姿勢から徐
々に水平姿勢に近づくような支点位置に揺動自在に支持
して配備してある点にある。
【0005】
【作用】紐の消費量が少ないときには巻紐の外径が大で
あるから、摩擦ブレーキ部材は縦向き傾斜姿勢で巻紐外
周面に摺接することになるので、巻紐に対する摩擦作用
力、即ち摺接面での法線方向の分力は小さいものにな
り、ブレーキ力が小さくなる。そして、紐の消費に伴っ
て巻紐の外径が小さくなると、摩擦ブレーキ部材はその
姿勢が徐々に水平姿勢に近づき上記した摺接面での法線
方向の分力が大になり、ブレーキ力が大に変化すること
になる。従って、巻紐の静止慣性が小さく紐の繰り出し
に伴う紐の張力が弱くなるのを、有効に阻止することが
できる。
あるから、摩擦ブレーキ部材は縦向き傾斜姿勢で巻紐外
周面に摺接することになるので、巻紐に対する摩擦作用
力、即ち摺接面での法線方向の分力は小さいものにな
り、ブレーキ力が小さくなる。そして、紐の消費に伴っ
て巻紐の外径が小さくなると、摩擦ブレーキ部材はその
姿勢が徐々に水平姿勢に近づき上記した摺接面での法線
方向の分力が大になり、ブレーキ力が大に変化すること
になる。従って、巻紐の静止慣性が小さく紐の繰り出し
に伴う紐の張力が弱くなるのを、有効に阻止することが
できる。
【0006】
【発明の効果】従って、ブレーキ部材を揺動支持して自
重で摺接作用させるといった極めて簡単な構造により、
巻紐の外径の変化に伴う静止慣性の変化に対応しながら
徐々にブレーキ作用力を大に変化させることができるも
のとなり、繰り出し紐の張力の変化を極力抑制すること
が可能なものを提供できるに到った。
重で摺接作用させるといった極めて簡単な構造により、
巻紐の外径の変化に伴う静止慣性の変化に対応しながら
徐々にブレーキ作用力を大に変化させることができるも
のとなり、繰り出し紐の張力の変化を極力抑制すること
が可能なものを提供できるに到った。
【0007】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図1
〜図4にゴム紐を用いて切り花やネギ、アスパラガス等
の軟弱長物野菜等の被結束物aを結束する汎用結束機を
示している。この結束機は、箱体1の内方に駆動源とし
ての電動モータ2と結節機構3とを備え、箱体1の外部
上方に結束用ゴム紐4を巻回収納した巻紐収納部5と、
この巻紐収納部5からゴム紐4を高速で繰り出して前記
結節機構3に向けて供給するニードル6〔繰り出し機構
の一例〕とを備えて成り、前記箱体1の上部作業台7に
沿って被結束物aを人為的に載置供給して、結束作動す
るよう構成してある。前記電動モータ2の出力軸8に設
けたプーリ9と箱体1の底部から立設した軸受け部材1
0により支承される中継軸12に設けたプーリ13とに
亘り伝動ベルト14を張設し、中継軸12に設けたギア
15と従動軸16に遊転自在に外嵌した大径ギア17と
を噛み合い係合させてあり、大径ギア17と従動軸16
との間に一回転クラッチ機構18を介装してある。そし
て、この従動軸16の一端部にニードル6の駆動用クラ
ンク機構19を設けるとともに、他端部に備えたベベル
ギア機構20を介して結節機構3における駆動軸21に
連動連結して、夫々に分岐伝動させてある。
〜図4にゴム紐を用いて切り花やネギ、アスパラガス等
の軟弱長物野菜等の被結束物aを結束する汎用結束機を
示している。この結束機は、箱体1の内方に駆動源とし
ての電動モータ2と結節機構3とを備え、箱体1の外部
上方に結束用ゴム紐4を巻回収納した巻紐収納部5と、
この巻紐収納部5からゴム紐4を高速で繰り出して前記
結節機構3に向けて供給するニードル6〔繰り出し機構
の一例〕とを備えて成り、前記箱体1の上部作業台7に
沿って被結束物aを人為的に載置供給して、結束作動す
るよう構成してある。前記電動モータ2の出力軸8に設
けたプーリ9と箱体1の底部から立設した軸受け部材1
0により支承される中継軸12に設けたプーリ13とに
亘り伝動ベルト14を張設し、中継軸12に設けたギア
15と従動軸16に遊転自在に外嵌した大径ギア17と
を噛み合い係合させてあり、大径ギア17と従動軸16
との間に一回転クラッチ機構18を介装してある。そし
て、この従動軸16の一端部にニードル6の駆動用クラ
ンク機構19を設けるとともに、他端部に備えたベベル
ギア機構20を介して結節機構3における駆動軸21に
連動連結して、夫々に分岐伝動させてある。
【0008】図4、図5に示すように、前記一回転クラ
ッチ機構18は、前記大径ギア17のボス部と従動軸1
6との間に爪クラッチ22を設けるとともに、この爪ク
ラッチ22の従動側噛合い部22aと駆動側噛合い部2
2bの間に上方側から軸径方向内方に向けて押圧付勢状
態で係止板23を入り込ませて、クラッチ切り状態に設
定するよう構成し、この係止板23を作動板24を介し
て電磁ソレノイド25の駆動により爪クラッチ22から
離間する方向に揺動させることで、クラッチ入り状態に
設定できるよう構成してある。そして、クラッチ入り
後、すぐに電磁ソレノイド25を切り作動し従動軸16
が1回転すると、従動側噛合い部22aの外周面に形成
した傾斜カム面26に沿って前記係止板23が係合し
て、従動側噛合い部22aが徐々にクラッチ切り側にス
ライド移動して、1回転のみ回転駆動するよう構成して
ある。尚、前記電磁ソレノイド25は、作業者の足元に
配設されるフットスイッチSW1あるいは手元スイッチ
SW2のいずれかの作動により、短時間のみ入り作動す
るよう構成してある。そして、フットスイッチSW1を
使用する状態と手元スイッチSW2を使用する状態とに
切り換え自在な切換スイッチSW3を設けてある。前記
手元スイッチSW2は、被結束物aの載置供給時の通過
位置における結節機構3の上手側箇所の作業台7から作
動片27を上方に突出させて、供給される被結束物aと
の接触により自動的に入り作動するよう構成してある。
ッチ機構18は、前記大径ギア17のボス部と従動軸1
6との間に爪クラッチ22を設けるとともに、この爪ク
ラッチ22の従動側噛合い部22aと駆動側噛合い部2
2bの間に上方側から軸径方向内方に向けて押圧付勢状
態で係止板23を入り込ませて、クラッチ切り状態に設
定するよう構成し、この係止板23を作動板24を介し
て電磁ソレノイド25の駆動により爪クラッチ22から
離間する方向に揺動させることで、クラッチ入り状態に
設定できるよう構成してある。そして、クラッチ入り
後、すぐに電磁ソレノイド25を切り作動し従動軸16
が1回転すると、従動側噛合い部22aの外周面に形成
した傾斜カム面26に沿って前記係止板23が係合し
て、従動側噛合い部22aが徐々にクラッチ切り側にス
ライド移動して、1回転のみ回転駆動するよう構成して
ある。尚、前記電磁ソレノイド25は、作業者の足元に
配設されるフットスイッチSW1あるいは手元スイッチ
SW2のいずれかの作動により、短時間のみ入り作動す
るよう構成してある。そして、フットスイッチSW1を
使用する状態と手元スイッチSW2を使用する状態とに
切り換え自在な切換スイッチSW3を設けてある。前記
手元スイッチSW2は、被結束物aの載置供給時の通過
位置における結節機構3の上手側箇所の作業台7から作
動片27を上方に突出させて、供給される被結束物aと
の接触により自動的に入り作動するよう構成してある。
【0009】前記ニードル6は、作業台7から上方に向
けて露出させて設けられ、作業台7から上方に突出する
ニードル支持ケース28に横軸芯X1周りで揺動自在に
枢支してある。つまり、ニードル支持ケース28に回動
自在に支持された回動軸29に一体回動自在にボス部3
0を外嵌し、このボス部30からくの字形に屈曲した支
持アーム31を延設して、支持アーム31の先端にニー
ドル6を連結してある。そして、前記ニードル支持ケー
ス28の内方において前記回動軸29に取付けた駆動ア
ーム32と前記クランク機構19とを押引きロッド33
を介して連動連結して、クランク機構19により駆動ア
ーム32、即ちニードル6を所定範囲に亘り揺動駆動し
てゴム紐4を結節機構3に供給するよう構成してある。
又、ニードル6はニードル支持ケース28内に配設した
バネ34により上部待機位置に復帰付勢するようにして
あり、前記一回転クラッチ機構18の切り状態におい
て、伸長するゴム紐4の弾性力によって、所定待機位置
から下方側に変位した不安定位置で停止することがない
よう構成してある。
けて露出させて設けられ、作業台7から上方に突出する
ニードル支持ケース28に横軸芯X1周りで揺動自在に
枢支してある。つまり、ニードル支持ケース28に回動
自在に支持された回動軸29に一体回動自在にボス部3
0を外嵌し、このボス部30からくの字形に屈曲した支
持アーム31を延設して、支持アーム31の先端にニー
ドル6を連結してある。そして、前記ニードル支持ケー
ス28の内方において前記回動軸29に取付けた駆動ア
ーム32と前記クランク機構19とを押引きロッド33
を介して連動連結して、クランク機構19により駆動ア
ーム32、即ちニードル6を所定範囲に亘り揺動駆動し
てゴム紐4を結節機構3に供給するよう構成してある。
又、ニードル6はニードル支持ケース28内に配設した
バネ34により上部待機位置に復帰付勢するようにして
あり、前記一回転クラッチ機構18の切り状態におい
て、伸長するゴム紐4の弾性力によって、所定待機位置
から下方側に変位した不安定位置で停止することがない
よう構成してある。
【0010】図1〜図3、図9に示すように、前記巻紐
収納部5は、前記ニードル支持ケース28から延設した
支持部材35により巻紐36を回動自在に支持するとと
もに、繰り出し紐に作用する弛み取り杆37を設け、ニ
ードル支持ケース28から延設した支持ロッド38の先
端部に、一対の紐案内ローラ39,40を取付けてあ
る。繰り出し紐を紐供給下手側に位置する案内ローラ4
0に1回巻き付けた後、ニードル6に供給するようにし
てあり、この案内ローラ40を付勢力調節自在なバネ4
1により押圧するようにして、繰り出し具合を調節でき
るようにしてある。前記巻紐36は、図24に示すよう
に、横向き支軸60に相対回動自在に支承してあり、左
右一対の金属性支持体61に紙性の筒体62を外嵌させ
て構成してある。又、巻紐36の巻回外周面に自重で摺
接作用する摩擦ブレーキ部材63を、巻紐36の外径が
小さくなるに伴って縦向き傾斜姿勢から徐々に水平姿勢
に近づくような支点位置に揺動自在に支持して配備して
ある。つまり、図23に示すように、摩擦ブレーキ部材
63は直線状の棒材でなり、支持部材35に形成したボ
ス部64に横支軸60と平行な軸芯X3周りで上下揺動
自在に枢支され、自重で巻紐36に摺接作用するよう構
成してある。摩擦ブレーキ部材63はネジ式調節機構6
5により長手方向の突出量を調節できるようにしてブレ
ーキ力を変化できるよう構成してある。このブレーキ部
材63は、巻紐36の外径が大であるときは、縦向き傾
斜が大でブレーキ作用分力が小さく、紐の消費に伴い外
径が小さくなると、水平姿勢に近づきブレーキ作用分力
が大になって、静止慣性の変化により繰り出し紐の張力
を極力変化させないように機能する。結束用ゴム紐4
は、図11に示すように、帯板状のゴム板本体4aの表
面に紐長手方向に連なる筋状の凹凸4bを形成して長手
方向の滑りを良くするとともに、被結束物aを束ねた状
態で適度な緊張力を得られるよう構成してある。
収納部5は、前記ニードル支持ケース28から延設した
支持部材35により巻紐36を回動自在に支持するとと
もに、繰り出し紐に作用する弛み取り杆37を設け、ニ
ードル支持ケース28から延設した支持ロッド38の先
端部に、一対の紐案内ローラ39,40を取付けてあ
る。繰り出し紐を紐供給下手側に位置する案内ローラ4
0に1回巻き付けた後、ニードル6に供給するようにし
てあり、この案内ローラ40を付勢力調節自在なバネ4
1により押圧するようにして、繰り出し具合を調節でき
るようにしてある。前記巻紐36は、図24に示すよう
に、横向き支軸60に相対回動自在に支承してあり、左
右一対の金属性支持体61に紙性の筒体62を外嵌させ
て構成してある。又、巻紐36の巻回外周面に自重で摺
接作用する摩擦ブレーキ部材63を、巻紐36の外径が
小さくなるに伴って縦向き傾斜姿勢から徐々に水平姿勢
に近づくような支点位置に揺動自在に支持して配備して
ある。つまり、図23に示すように、摩擦ブレーキ部材
63は直線状の棒材でなり、支持部材35に形成したボ
ス部64に横支軸60と平行な軸芯X3周りで上下揺動
自在に枢支され、自重で巻紐36に摺接作用するよう構
成してある。摩擦ブレーキ部材63はネジ式調節機構6
5により長手方向の突出量を調節できるようにしてブレ
ーキ力を変化できるよう構成してある。このブレーキ部
材63は、巻紐36の外径が大であるときは、縦向き傾
斜が大でブレーキ作用分力が小さく、紐の消費に伴い外
径が小さくなると、水平姿勢に近づきブレーキ作用分力
が大になって、静止慣性の変化により繰り出し紐の張力
を極力変化させないように機能する。結束用ゴム紐4
は、図11に示すように、帯板状のゴム板本体4aの表
面に紐長手方向に連なる筋状の凹凸4bを形成して長手
方向の滑りを良くするとともに、被結束物aを束ねた状
態で適度な緊張力を得られるよう構成してある。
【0011】前記結節機構3は、ノッタービル形式に設
けられ、ゴム紐4の一端を挟持保持するとともに、ニー
ドル6により供給される新規紐部分と保持されている側
の紐部分とを重ねた状態に設定する紐ホルダー42と、
上記したような重なった両紐部分を巻回して結節作動す
る結節ビル43とを備えるとともに、紐ホルダー42と
結節ビル43は、夫々の回転駆動軸芯が平行となるよう
に配置して支持ブラケット44により支持してあり、こ
れらを駆動する一対のタイミングギア45,46を前記
結節駆動軸21に取付けてある。結節ビル43の紐挟持
部には、紐のズレを防止するための係止溝43aを形成
してある。そして、結節ビル43の上方側近傍位置に、
結節ビル43の紐巻回作動時、即ち、紐ホルダー42に
より挟持保持されたゴム紐部分と被結束物を巻回した後
のゴム紐部分とを巻回して結び目を形成する際に、前記
各紐部分を所定被作用位置に係止保持するための紐案内
部材47を設けるとともに、結節ビル43による紐巻回
作動終了後に、ニードル6による紐供給方向とほぼ直交
する方向に前記紐案内部材47を移動させる移動手段A
を設けてある。詳述すると、図10に示すように、紐案
内部材47は、結節ビル43の上方を覆う板状に設けら
れ、被結束物aの移動方向に沿って上記両紐部分が入り
込み係合する係止凹部48を形成し、揺動支持アーム4
9により結節駆動軸21の軸芯方向に沿う軸芯周りで揺
動自在に前記支持ブラケット44に枢支してある。前記
揺動支持アーム49はバネ50により上記作用姿勢に向
けて揺動付勢するとともに、結節駆動軸21に設けたカ
ム51にカムフォロア52が接当係合して、上記作用姿
勢と結節ビルの上方位置から退避する姿勢とに亘り揺動
移動するようにして上記移動手段Aを構成してある。こ
のようにして、結節ビル43により巻回された状態で、
紐案内部材47が退避姿勢に切り換わることで、紐が結
節ビル43から抜け外れ、結節作動が終了することとな
る。前記紐案内部材47の前記移動方向下手側端部に、
図10に示すように、前記結節ビル43の外形にほぼ沿
う形状の切欠凹部47aを形成してある。このように構
成すると、張力の大きな太いゴム紐を用いる場合であっ
ても、結節ビル43に巻回された紐部分を直接、扱きな
がらゴム紐4を引き抜くので、十分な結び目を形成した
状態で結節作動を行える利点がある。尚、ニードル6の
回動軸29は、結節ビル43の回転軸芯と紐ホルダー4
2の回転軸芯とのほぼ中間の上方に位置するよう配置し
てあり、ゴム紐4が結節ビル43と紐ホルダー42とに
ほぼ均一したレベルで供給されるようにしてあり、又、
ニードル支持ケース28は傾斜姿勢で設けられ、結節空
間を大きくとれるようにしてある。前記紐案内部材47
の近傍には、前記係止凹部48の入口部分を閉じる抜け
止め姿勢と入口部分を開放する姿勢とに切り換え自在な
紐寄せ部材53を設けるとともに、結節ビル43による
紐巻回作動時に、紐寄せ部材53を抜け止め姿勢に切り
換える姿勢切り換え手段Bを設けてある。つまり、図に
示すように、紐寄せ部材53は結節駆動軸21軸芯と直
交する軸芯X2周りで揺動自在に支持ブラケット44に
枢支し、バネ54により開放姿勢に向けて揺動付勢する
とともに、連設したカムフォロア55が結節駆動軸21
に設けたカム56に接当して切り換え揺動作動するよう
構成してある。又、結節ビル43と紐ホルダー42との
間には、ニードル6の引退作動の際に紐ホルダー42に
より一端が保持されたゴム紐4を所定待機位置に規制す
る紐案内板57を設けるとともに、この紐案内板57を
紐ホルダー42に備えられる紐切断用カッター58の外
端回転軌跡にゴム紐の厚さよりも小さい微小間隔をあけ
て接近する状態に配置してある。
けられ、ゴム紐4の一端を挟持保持するとともに、ニー
ドル6により供給される新規紐部分と保持されている側
の紐部分とを重ねた状態に設定する紐ホルダー42と、
上記したような重なった両紐部分を巻回して結節作動す
る結節ビル43とを備えるとともに、紐ホルダー42と
結節ビル43は、夫々の回転駆動軸芯が平行となるよう
に配置して支持ブラケット44により支持してあり、こ
れらを駆動する一対のタイミングギア45,46を前記
結節駆動軸21に取付けてある。結節ビル43の紐挟持
部には、紐のズレを防止するための係止溝43aを形成
してある。そして、結節ビル43の上方側近傍位置に、
結節ビル43の紐巻回作動時、即ち、紐ホルダー42に
より挟持保持されたゴム紐部分と被結束物を巻回した後
のゴム紐部分とを巻回して結び目を形成する際に、前記
各紐部分を所定被作用位置に係止保持するための紐案内
部材47を設けるとともに、結節ビル43による紐巻回
作動終了後に、ニードル6による紐供給方向とほぼ直交
する方向に前記紐案内部材47を移動させる移動手段A
を設けてある。詳述すると、図10に示すように、紐案
内部材47は、結節ビル43の上方を覆う板状に設けら
れ、被結束物aの移動方向に沿って上記両紐部分が入り
込み係合する係止凹部48を形成し、揺動支持アーム4
9により結節駆動軸21の軸芯方向に沿う軸芯周りで揺
動自在に前記支持ブラケット44に枢支してある。前記
揺動支持アーム49はバネ50により上記作用姿勢に向
けて揺動付勢するとともに、結節駆動軸21に設けたカ
ム51にカムフォロア52が接当係合して、上記作用姿
勢と結節ビルの上方位置から退避する姿勢とに亘り揺動
移動するようにして上記移動手段Aを構成してある。こ
のようにして、結節ビル43により巻回された状態で、
紐案内部材47が退避姿勢に切り換わることで、紐が結
節ビル43から抜け外れ、結節作動が終了することとな
る。前記紐案内部材47の前記移動方向下手側端部に、
図10に示すように、前記結節ビル43の外形にほぼ沿
う形状の切欠凹部47aを形成してある。このように構
成すると、張力の大きな太いゴム紐を用いる場合であっ
ても、結節ビル43に巻回された紐部分を直接、扱きな
がらゴム紐4を引き抜くので、十分な結び目を形成した
状態で結節作動を行える利点がある。尚、ニードル6の
回動軸29は、結節ビル43の回転軸芯と紐ホルダー4
2の回転軸芯とのほぼ中間の上方に位置するよう配置し
てあり、ゴム紐4が結節ビル43と紐ホルダー42とに
ほぼ均一したレベルで供給されるようにしてあり、又、
ニードル支持ケース28は傾斜姿勢で設けられ、結節空
間を大きくとれるようにしてある。前記紐案内部材47
の近傍には、前記係止凹部48の入口部分を閉じる抜け
止め姿勢と入口部分を開放する姿勢とに切り換え自在な
紐寄せ部材53を設けるとともに、結節ビル43による
紐巻回作動時に、紐寄せ部材53を抜け止め姿勢に切り
換える姿勢切り換え手段Bを設けてある。つまり、図に
示すように、紐寄せ部材53は結節駆動軸21軸芯と直
交する軸芯X2周りで揺動自在に支持ブラケット44に
枢支し、バネ54により開放姿勢に向けて揺動付勢する
とともに、連設したカムフォロア55が結節駆動軸21
に設けたカム56に接当して切り換え揺動作動するよう
構成してある。又、結節ビル43と紐ホルダー42との
間には、ニードル6の引退作動の際に紐ホルダー42に
より一端が保持されたゴム紐4を所定待機位置に規制す
る紐案内板57を設けるとともに、この紐案内板57を
紐ホルダー42に備えられる紐切断用カッター58の外
端回転軌跡にゴム紐の厚さよりも小さい微小間隔をあけ
て接近する状態に配置してある。
【0012】次に結束作動手順について説明する。図1
2〜図18に作動手順を示している。ゴム紐4の端部が
紐ホルダー42に挟持保持され、ニードル6が上方待機
位置にある待機状態から、被結束物aを作業台7に載置
して紐の下方側に沿わせて供給し、被結束物aが結束作
用箇所近くに到ると、被結束物aが手元スイッチSW2
の作動片27に接触して一回転クラッチ機構18が作動
して、従動軸16が一回転駆動される。そうすると、図
12に示すように、ニードル6が作動してゴム紐4を結
節機構3に向けて供給する。このとき、紐案内ローラ4
0に巻回された紐はニードル6の作動に伴ってさらに巻
回される方向に巻き付き、紐の繰り出しはほぼ停止状態
となっている。そして、ニードル6が最大突入位置に到
る前に、先ず、紐寄せ部材53が開放姿勢から抜け止め
姿勢に切り換わる。そのすぐ後に結節ビル43が回転駆
動して、紐ホルダー42により保持される紐部分4cと
ニードル6により供給される紐部分4dとを共に巻回し
て結節作動を開始する。尚、このとき、紐案内部材47
は作用位置に設定されている。その後、ニードル6が最
大突入位置に到ると、その時点から紐ホルダー42が回
転して上記両紐部分4c,4dを揃えて、結節ビル43
により巻き取られるよう作用する。そして、結節ビル4
3の巻回作動が終了すると、紐寄せ部材53が開放姿勢
に切り換わるとともに、紐ホルダー42に備えられた切
断カッター58が紐案内板57に接近して両紐部分を切
断し、その後、紐案内部材47が作用姿勢から横側方に
揺動して結節ビル43に巻き付いた紐を抜き取り、結節
作動が終了する。このとき、上記したように、ニードル
6側からゴム紐4は殆ど繰り出されないので、結節作動
中のゴム紐4は伸長状態となっており、上記紐切断時に
おいて、先に紐ホルダー42に挟持保持されていた紐部
分4cは、その巻回作用に伴って極度の伸長状態となっ
ているので、切断されると、結節ビル43のよる結び目
部分から抜け外れて、被結束物の結び目が、所謂、片結
び状態となる(図21)。その結果、結束された被結束
物aからゴム紐4を外す際、上記片紐部分を引張ると、
ゴム紐の伸長作用とゴム紐に形成した凹凸4bによる滑
り作用とから、容易に抜き外すことができる。しかも、
結節ビル43と紐ホルダー42とを夫々の駆動軸芯が平
行となるように設けられるので、紐ホルダー42による
巻回作動時に、結節ビル43との間で位置決めされる上
記両紐部分の姿勢と紐ホルダー42の回動方向とがほぼ
平行となって、挟持用バネ42aの配設部に巻き付いて
結節作動が阻害されることがない。しかも、ゴム紐4の
表面に筋状の凹凸4bを形成することで、紐ホルダー4
2による挟持作用において、長手方向に適度に滑り、か
つ、適度の挟持力を保てることになり、保持作用が円滑
に行えることになる。そして、ニードルが待機位置に引
退する際には、案内ローラ40から紐の巻き付きが緩む
方向に作用して、引退作動に伴ってゴム紐4が収納部5
から繰り出される。
2〜図18に作動手順を示している。ゴム紐4の端部が
紐ホルダー42に挟持保持され、ニードル6が上方待機
位置にある待機状態から、被結束物aを作業台7に載置
して紐の下方側に沿わせて供給し、被結束物aが結束作
用箇所近くに到ると、被結束物aが手元スイッチSW2
の作動片27に接触して一回転クラッチ機構18が作動
して、従動軸16が一回転駆動される。そうすると、図
12に示すように、ニードル6が作動してゴム紐4を結
節機構3に向けて供給する。このとき、紐案内ローラ4
0に巻回された紐はニードル6の作動に伴ってさらに巻
回される方向に巻き付き、紐の繰り出しはほぼ停止状態
となっている。そして、ニードル6が最大突入位置に到
る前に、先ず、紐寄せ部材53が開放姿勢から抜け止め
姿勢に切り換わる。そのすぐ後に結節ビル43が回転駆
動して、紐ホルダー42により保持される紐部分4cと
ニードル6により供給される紐部分4dとを共に巻回し
て結節作動を開始する。尚、このとき、紐案内部材47
は作用位置に設定されている。その後、ニードル6が最
大突入位置に到ると、その時点から紐ホルダー42が回
転して上記両紐部分4c,4dを揃えて、結節ビル43
により巻き取られるよう作用する。そして、結節ビル4
3の巻回作動が終了すると、紐寄せ部材53が開放姿勢
に切り換わるとともに、紐ホルダー42に備えられた切
断カッター58が紐案内板57に接近して両紐部分を切
断し、その後、紐案内部材47が作用姿勢から横側方に
揺動して結節ビル43に巻き付いた紐を抜き取り、結節
作動が終了する。このとき、上記したように、ニードル
6側からゴム紐4は殆ど繰り出されないので、結節作動
中のゴム紐4は伸長状態となっており、上記紐切断時に
おいて、先に紐ホルダー42に挟持保持されていた紐部
分4cは、その巻回作用に伴って極度の伸長状態となっ
ているので、切断されると、結節ビル43のよる結び目
部分から抜け外れて、被結束物の結び目が、所謂、片結
び状態となる(図21)。その結果、結束された被結束
物aからゴム紐4を外す際、上記片紐部分を引張ると、
ゴム紐の伸長作用とゴム紐に形成した凹凸4bによる滑
り作用とから、容易に抜き外すことができる。しかも、
結節ビル43と紐ホルダー42とを夫々の駆動軸芯が平
行となるように設けられるので、紐ホルダー42による
巻回作動時に、結節ビル43との間で位置決めされる上
記両紐部分の姿勢と紐ホルダー42の回動方向とがほぼ
平行となって、挟持用バネ42aの配設部に巻き付いて
結節作動が阻害されることがない。しかも、ゴム紐4の
表面に筋状の凹凸4bを形成することで、紐ホルダー4
2による挟持作用において、長手方向に適度に滑り、か
つ、適度の挟持力を保てることになり、保持作用が円滑
に行えることになる。そして、ニードルが待機位置に引
退する際には、案内ローラ40から紐の巻き付きが緩む
方向に作用して、引退作動に伴ってゴム紐4が収納部5
から繰り出される。
【0013】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】汎用結束機の全体側面図
【図2】汎用結束機の縦断側面図
【図3】汎用結束機の縦断側面図
【図4】汎用結束機の横断平面図
【図5】一回転クラッチ機構配設部の側面図
【図6】ニードル駆動系の側面図
【図7】紐寄せ部材の駆動カム機構の側面図
【図8】紐寄せ部材の作用説明図
【図9】紐繰り出し部の側面図
【図10】紐案内部材の斜視図
【図11】ゴム紐の断面図
【図12】結束動作説明図
【図13】結束動作説明図
【図14】結束動作説明図
【図15】結束動作説明図
【図16】結束動作説明図
【図17】結束動作説明図
【図18】結束動作説明図
【図19】紐結節機構の側面図
【図20】紐案内板の作用説明図
【図21】結束後の被結束物の斜視図
【図22】電気回路図
【図23】摩擦ブレーキ部材配設部の切欠側面図
【図24】摩擦ブレーキ部材配設部の切欠平面図
4 紐 6 繰り出し機構 36 巻紐 60 横向き支軸 63 摩擦ブレーキ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−81145(JP,A) 実開 昭60−28967(JP,U) 実公 昭44−25146(JP,Y1) 実公 昭28−2044(JP,Y1)
Claims (1)
- 【請求項1】 紐(4)を巻回収納した巻紐(36)を
横向き支軸(60)に回動自在に外嵌装着し、前記巻紐
(36)から紐(4)を高速で繰り出す繰り出し機構
(6)を備えた紐繰り出し機構であって、前記巻紐(3
6)の巻回外周面に自重で摺接作用する摩擦ブレーキ部
材(63)を、前記巻紐(36)の外径が小さくなるに
伴って縦向き傾斜姿勢から徐々に水平姿勢に近づくよう
な支点位置に揺動自在に支持して配備してある紐繰り出
し機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP539592A JP2738476B2 (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | 紐繰り出し機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP539592A JP2738476B2 (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | 紐繰り出し機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05184225A JPH05184225A (ja) | 1993-07-27 |
JP2738476B2 true JP2738476B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=11609970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP539592A Expired - Fee Related JP2738476B2 (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | 紐繰り出し機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2738476B2 (ja) |
-
1992
- 1992-01-16 JP JP539592A patent/JP2738476B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05184225A (ja) | 1993-07-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |