JP2736830B2 - データ伝送装置およびこれに用いられる質問装置 - Google Patents
データ伝送装置およびこれに用いられる質問装置Info
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Description
ータを送受するデータ伝送装置およびこれに用いられる
質問装置に関し、特に、応答局において質問局からの搬
送波を反射し、その反射波に変調を施して応答するよう
なデータ伝送装置およびこれに用いられる質問装置に関
する。
調器を設け、この反射型変調器により質問局からの搬送
波を反射するとともに、反射波に対してデータで変調す
るデータ通信方式が知られている。このデータ通信方式
の利用の1態様として、移動体識別装置がある。移動体
識別装置は、前記応答局に応答局を特定するための固有
のコード信号を持たせ、この固有のコード信号で搬送波
を変調して応答する。
ク図である。図9を参照して、移動体識別装置は、固定
地点に設置される質問装置1と移動物体に取付けられる
応答装置2とを含む。質問装置1は搬送波を発生する発
振器11と、サーキュレータ12と、送受信アンテナ1
3と、検波器14と、制御部15と、入出力端子16と
スイッチング回路17とを含む。入出力端子16には、
質問装置1を制御するための外部装置3が接続される。
そして、入出力端子16を介して外部装置3との間でデ
ータのやりとりが行なわれる。
変調器22と、復調器23と、制御回路25と、メモリ
27とを含む。メモリ27には、応答装置2に固有のコ
ードが予め記憶されている。
について説明する。質問装置1から応答装置2に含まれ
ているメモリ27に記憶されているコードを読出すに
は、発振器11からの搬送波を、スイッチング回路17
を素通りさせ、サーキュレータ12を介して送受信アン
テナ13に与える。送受信アンテナ13からは搬送波が
質問信号として送信される。
受信し、反射型変調器22に導く。制御回路25は質問
信号の受信に応答して、メモリ27から応答装置2の固
有のデータを読出して反射型変調器22に与える。反射
型変調器22は、変調用ダイオードを含み、質問装置1
からの無変調キャリア(搬送波)を反射するとともに、
反射される搬送波を固有のデータで変調する。この変調
方式として、振幅変調方式と角度変調方式とがある。
受信アンテナ21から質問装置1に向けて送信される。
質問装置1は送受信アンテナ13で応答信号を受信し、
サーキュレータ12を介して検波器14に導く。検波器
14は一般にはホモダイン検波器が用いられる。これは
ダイオードによる直接検波の場合よりも信号/雑音比が
優れているからである。検波器14には発振器11から
の局部発振信号も与えられる。検波器14は局部発振信
号と応答信号とを乗算し、さらに乗算した結果を図示し
ないローパスフィルタを介して中間周波信号を抽出す
る。この中間周波信号は制御部15に与えられ、データ
の復調が行なわれる。このようにして読出されたデータ
は入出力端子16を介して外部装置3に転送される。そ
して、外部装置3によって表示されたり記録されたりし
て、応答装置2の識別が行なわれる。
換える動作について説明する。書換データおよびメモリ
27のアドレス情報を外部装置3から入出力端子16を
介して制御部15に与えられる。制御部15はアドレス
・書換データに応じて作成した変調信号をスイッチング
回路17に与える。スイッチング回路17は発振器11
からの搬送波に対して、前述の変調信号で変調を行な
い、サーキュレータ12を介してアンテナ13から応答
装置2に向けて書換信号として送信する。スイッチング
回路17での変調は主として振幅変調が用いられる。
信された書換信号が復調器23に導かれて検波され、制
御回路25にアドレス情報,書換データとして与えられ
る。制御回路25はメモリ27の指定されたアドレスの
内容を更新する。
の進歩とともに急速に発達してきており、製造分野,物
流分野のみならず、高速道路における通行車両の管理や
人の入退出管理や行動監視型の分野で広く利用されつつ
ある。
示した従来の移動体識別装置では、以下の問題点があ
る。すなわち、通常、アンテナ13から送信される電力
は大きいほうが通信距離を大きくとることができ、また
外来ノイズに対しても強くなる。しかしながら、必要以
上に電力が大き過ぎると、外部機器に対して電波妨害を
与えたり、同種の隣接したシステム間で電波干渉が生
じ、正しいデータの通信が行なえなくなる。
される場合の質問装置と応答装置の配置例を示す図であ
る。図10を参照して、ベルトコンベア4上の製品5
a,5b,5c,5dにはそれぞれ応答装置2a,2
b,2c,2dが取付けられていて、対応する製品毎の
加工条件がそのメモリ内に記憶されている。製造ライン
の適当な位置に質問装置1a,1b…が設けられてい
る。今、質問装置1a,1bがそれぞれ応答装置2a,
2cに対してデータの読出または書換を行なうとき、送
信電力が必要以上に大きいと、質問装置1aから送信さ
れた信号が応答装置2cに影響したり、質問装置1bの
信号が応答装置2aに影響したりして、正しい通信がで
きなくなる。
b,2dは、通常、内蔵電池の消耗を抑えるために、復
調アンプやメモリ以外は動作を停止しており、質問装置
1a,1b側から起動信号を受信したときのみ、動作状
態に入る。したがって、質問装置1a,1bからの送信
電力が大き過ぎると、動作停止中の応答装置2b,2d
にも起動信号が届いてしまい、動作状態に入ってしま
う。これによって、内蔵電池の寿命が短くなったり、本
来通信しない応答装置2b,2dが動作してしまい、隣
で行なわれている通信に妨害を与えたりする。また、応
答装置2bが動作状態のまま質問装置1bの前に来る
と、それ以後の通信手順が狂ってしまい、正しく通信で
きない場合もある。
は、 質問装置間と応答装置間との距離を十分に取る。
テナの指向性を鋭くする。 送信電力の異なる質問装置を種々用意しておき、最
適なものを選択する。などの方法が取られてきた。
実用上限界があり、の方法は有効であるが、アンテナ
の指向性を極端に狭くするには、大面積のアンテナが必
要になり、質問装置や応答装置の大型化,高コスト化を
招きかつ設置方法の自由度が小さくなってしまう。ま
た、アンテナの指向性は外部環境(金属板の有無)など
により、かなり変化するもので狙ったとおりの効果を得
ることができない場合が多い。の方法は質問装置のラ
インアップが必要になりかつ最適な質問装置の選定に手
間がかかり過ぎるという欠点がある。
部機器に与える電波妨害や隣接したシステム間での電波
干渉が少ないデータ伝送装置およびこれに用いられる質
問装置を提供することである。
における応答装置の誤動作を防止し、内蔵電池の消耗を
抑えかつ通信状態にある隣接システムへの電波干渉を防
止することである。
質問装置と固有のデータを備えている応答装置とを含
み、質問装置からの搬送波信号を受けて応答装置から質
問装置に空間を介してデータの送受を行なうデータ伝送
装置であって、応答装置は、質問装置からの質問信号を
受信しかつ質問装置に向けて応答信号を送信する第1の
送受信アンテナと、第1の送受信アンテナが受信した質
問信号を検出または送信データに応じて変調し、応答信
号として反射する送受信手段と、固有のデータを予め記
憶し、送受信手段の質問装置との間の距離に相関する検
出出力に応じた制御信号を生成し、送受信手段に与える
制御手段とを備えて構成される。
号を発生する発振手段と、応答装置に向けて質問信号を
送信しかつ応答装置からの応答信号を受信する第2の送
受信アンテナと、第2の送受信アンテナで受信された応
答信号または制御信号を検出する検波手段と、検波手段
によって検出された制御信号に応じて第2の送受信アン
テナより応答装置に向けて送信される電力を制御する送
信電力制御手段とを備えて構成される。
置は質問装置から送信された質問信号を第1の送受信ア
ンテナで受信して送受信機で検出し、その出力に応じた
制御信号を制御手段で作成し、これを送受信機に変調信
号として入力し、質問装置からの質問信号を変調して反
射する。質問装置は第2の送受信アンテナで応答装置か
らの反射波を受信し、検波器で制御信号を検出する。質
問装置の送信電力制御手段は、この制御信号に応じて第
2の送受信アンテナから送信される電力を最適に制御す
る。このように、質問装置から応答装置に向けて送信さ
れる電力は最適に制御されるので、外部機器に与える電
波妨害や隣接システム間での電波干渉が著しく軽減さ
れ、非通信状態にある応答装置が誤って起動されること
もなくなる。
問装置の第1実施例の概略ブロック図である。図1を参
照して、質問装置1は、前述の図9に示した質問装置1
に新たに送信電力制御装置18が設けられており、その
他の発振器11,サーキュレータ12,送受信アンテナ
13,検波器14,制御回路15,入出力端子16およ
びスイッチング回路17は前述の図9と同様にして構成
される。送信電力制御装置18は発振器11または図示
しない発振電力増幅回路のバイアス状態を変更するもの
である。その動作についてより具体的に説明すると、前
述の図9に示した応答装置2におけるメモリ27に記憶
されている内容を読出すとき、質問装置1から送信され
た搬送波に対して、応答装置2の反射型変調器22にお
いて読出データで変調が施され、応答信号として反射さ
れる。質問装置1はこの応答信号をアンテナ13で受信
し、検波器14で検波するが、検波レベルは応答信号の
レベルが大きいほど大きくなる。質問装置1で受信され
る応答信号の電力レベルは送信電力を一定とすると、通
信距離の4乗に反比例する。したがって、質問装置1と
応答装置2との間の通信距離の短いときは送信電力が小
さく、通信距離の長いときは送信電力が大きくなるよう
に発振器11または図示しない発振電力増幅回路のバイ
アス状態を制御すれば、確実な通信に必要な送信電力を
確保しつつ外部機器に与える電波妨害や隣接システム間
の電波干渉を最小限に抑えることができる。
用できるが、一般にはトランジスタまたはFETのバイ
アス電流を増減してやればよい。バイアス状態は検波器
14での応答信号の検波レベルに応じて、無段階に制御
してもよくあるいはステップ状に制御してもよい。ま
た、送信電力制御のタイミングは、データ読出動作中連
続して行なってもよく、読出動作の始まりでのみ行なっ
てもよい。また、読出データブロックの先頭毎に行なっ
てもよい。応答装置2のデータ読出動作中、質問装置1
の通信距離が変化する場合には、送信電力制御のタイミ
ングは連続的またはデータブロック先頭毎に行なうのが
よい。
7に記憶されている内容の書換動作における送信電力制
御方法について説明する。従来技術の説明で述べたよう
に、通常は、非通信状態の応答装置2はCPUなどがス
リープ状態(動作停止状態)になって電池の消耗が抑え
られている。この応答装置2が通信を始めるには、まず
質問装置1からの起動信号を受信し、CPUなどを動作
状態にする。その後、応答装置2内の制御部25が完全
に動作したことを質問装置1に知らせるために、確認信
号を質問装置1に向けて送信する。この場合の搬送波は
データ読出動作と同じく質問装置1から供給される。し
たがって、質問装置1は応答装置2からの確認信号を検
波器14で検出できるため、先に述べたのと同じ方法で
応答装置2に対する送信電力を制御することができる。
いられる質問装置の第2の実施例を示すブロック図であ
る。前述の図1に示した実施例はホモダイン検波器14
の局部発振信号のレベルをも同時に変化させたい場合に
適しているのに対して、この図2に示した実施例は、ホ
モダイン検波器14への局部発振信号のレベルを一定に
して、アンテナ13から送信される電力のみを制御す
る。送信電力制御装置18はスイッチング回路17とサ
ーキュレータ12との間に設けられている。この送信電
力制御装置18の役割については、前述の図1の実施例
と同じであるため、説明を省略する。
力制御装置のより具体的な回路図である。この図3に示
した送信電力制御装置18は、PINダイオードd1と
制御部18dと端子18a,18b,18cを含む。図
2に示した検波器14の出力は入力端子18cから入力
され、制御部18dで処理されて検波レベルに応じた直
流バイアス電流に変換される。一方、スイッチング回路
17から出力された搬送波は入力端子18aから入力さ
れ、PINダイオードd1を介して出力端子18bから
サーキュレータ12に与えられる。この場合の搬送波の
入力端子18aから出力端子18bへの通過量はPIN
ダイオードd1の直流バイアス電流によって制御され
る。つまり、PINダイオードd1は直流バイアス電流
が大きいほど、その高周波の抵抗値が小さくなり、高周
波の搬送波信号はより通過しやすくなる。したがって、
質問装置1と応答装置2との間の通信距離が短いとき
は、検波器14の検波レベルが大きくなるので、PIN
ダイオードd1の直流バイアス電流を減少させて、入力
端子18aから出力端子18bへの搬送波の通過量を小
さくして、アンテナ13からの送信電力を減少させれば
よい。逆に、通信距離が長いときは、PINダイオード
d1の直流バイアス電流を大きくして搬送波通過量を大
きくすればよい。この図3に示した送信電力制御装置1
8は構成が最も簡単であるため、コストや大きさの点で
極めて有効である。
力制御装置18の他の例を示す図である。図4を参照し
て、PINダイオードd1,d2,d3によりπ型の減
衰器を構成している。制御部18dは検波器14の検波
レベル、すなわち、質問装置1と応答装置2との間の通
信距離に応じて各PINダイオードd1,d2,d3の
直流バイアス電流を決定し、入力端子18aから出力端
子18bへの搬送波通過量を制御する。PINダイオー
ドd1,d2,d3よりπ型の減衰器を構成することに
より、いかなる送信電力の場合でもスイッチング回路1
7とサーキュレータ12との間の整合をとりやすくして
いる。なお、図示していないが、PINダイオードによ
ってT型減衰器を構成しても、図4に示した例と同一の
機能を有する。
御装置18は検波器14の検波レベルに応じて、送信電
力を無段階に制御することもステップ状に制御すること
も可能である。
力制御装置18のさらに他の例を示す図である。この図
5に示した送信電力制御装置18はスイッチ回路SW
1,SW2,SW3…SWnと、互いに減衰量の異なる
固定減衰器ATT1,ATT2,ATT3…ATTn
と、制御部18dと、端子18a,18b,18cを含
む。制御部18dは入力端子18cより入力された検波
レベルに応じて、スイッチ回路SW1〜SWnのいずれ
か1つを閉じ、他のすべてを開く。したがって、入力端
子18aから入力された搬送波信号はスイッチ回路の閉
じられた経路にある固定減衰器の減衰量だけ小さくなっ
て出力端子18bより出力される。すなわち、アンテナ
13から送信される電力は、質問装置1と応答装置2と
の間の通信距離に応じて、n段階に制御される。なお、
スイッチ回路SW1〜SWnはPINダイオードより容
易に構成することができる。
らに他の例を示す図である。図6に示した送信電力制御
装置18は図5に示した送信電力制御装置18とは異な
り、固定減衰器ATT1〜ATTnが直列に接続されて
いて、各減衰量をうまく設定すれば、最大で2n とおり
に送信電力を制御することができる。その動作について
は、図5に示した例と同じであるので省略する。
に示した送信電力制御装置18として用いることができ
る。
送信電力制御装置18はスイッチング回路17とサーキ
ュレータ12との間に配置されているが、スイッチング
回路17と送信電力制御装置18の順序を逆に接続する
ようにしてもよい。さらに、図1および図2に示した実
施例においては、検波器14はホモダイン検波器を用い
るようにしたが、ダイオードによって直接検波するよう
にしてもよい。
である。図7を参照して、応答装置2は前述の図9に示
した応答装置2と同様にして、アンテナ21と反射型変
調器22と復調器23と復調アンプ24と制御回路25
とメモリ27とを含む。制御回路25はCPU251と
変調信号発生器252とコンパレータ253と信号増幅
器254とローパスフィルタ255とサンプルホールド
回路256とA/D変換器257と基準電圧源258を
含む。
送信信号の一例を示す図である。次に、質問装置1側か
ら応答装置2のメモリ27に記憶されている内容の読出
または書換を行なう動作について説明する。まず、非通
信状態にある応答装置2を起動する必要がある。このた
め、質問装置1は応答装置2に向けて起動信号を送信す
る。この起動信号はたとえば図8(a)に示す信号S0
のように書換データ信号などよりもずっと低周波成分を
有している。この起動信号S0 が応答装置2の送受信ア
ンテナ21によって受信され、復調器23に与えられて
検波される。検波された起動信号S0 は復調アンプ24
で増幅された後、コンパレータ253によって2値デー
タに変換される。そして、この起動信号S0 が非動作状
態にあるCPU251のリセット端子または外部割込端
子に与えられると、クロック回路などが動作し始め、C
PU251は動作モードに移る。
器254,サンプルホールド回路256,A/D変換器
257および基準電圧源258にも電源が供給され、動
作状態になる。
うなレベル判定用搬送波信号S1 が送信される。応答装
置2はアンテナ21でこのレベル判定用搬送波信号S1
を受信し、復調器23に与えて検波する。検波されたレ
ベル判定用搬送波信号S1 は信号増幅器254で増幅さ
れた後、ローパスフィルタ255によって不要な広域雑
音が除去され、サンプルホールド回路256に与えられ
る。サンプルホールド回路256はCPU251によっ
て制御され、適当なタイミングでレベル判定用搬送波信
号S1 のレベルをサンプリングして保持する。この保持
された信号は基準電圧源258を用いて、A/D変換器
257によってアナログ値からデジタル値に変換され、
パラレルまたはシリアルデータとしてCPU251に取
込まれる。
逐次比較型,二重積分型など種々のものが使用できる
が、ここではNbitの逐次比較型として説明を行な
う。CPU251はA/D変換器257からのNbit
のデータにより、応答装置2の受信信号レベルを判別す
る。
レベルは、質問装置1からの通信距離の二乗に反比例す
る。したがって、A/D変換器257からのNbitの
データは、質問装置1と応答装置2との間の通信距離に
対応しており、これを質問装置1に返すことによって、
通信距離に応じた送信電力を制御することが可能にな
る。以下、A/D変換器257からのNbit信号を送
信電力制御信号と称する。
モリ内容の読出または書換の指示を与えるが、その前に
応答装置2が確実に起動され、動作状態に入ったことを
確認する必要がある。この起動確認信号は、応答装置2
側から質問装置1に対して送らなければならない。した
がって、このための搬送波は質問装置1側からたとえば
図8(a)に示す搬送波信号S2 として供給される。
送受信アンテナ21によって受信され、反射型変調器2
2に与えられる。CPU251は動作モードに入ってい
ることを知らせるために、起動確認信号およびNbit
の送信電力制御信号を変調信号発生器252に与える。
変調信号発生器252はデータの“H”レベルまたは
“L”レベルに応じた変調信号を発生し、これをダイオ
ードなどによって構成された反射型変調器22に与え
る。これによって、反射型変調器22に導かれた搬送波
信号S2 はデータに応じた変調信号で変調を受け、反射
されて送受信アンテナ21から質問装置1に向けて再送
信される。この場合の反射型変調器22の動作はメモリ
内容の読出時と全く同じである。
し、サーキュレータ12を介して検波器14に入力し、
起動確認信号と送信電力制御信号とを検出する。制御回
路15は起動確認信号を正しく復調することにより、以
後の応答装置2に対するメモリ内容の書換または読出の
指示を与えることができる。また、制御回路15は復調
したNbitの送信電力制御信号を送信電力制御装置1
8に与える。送信電力制御装置18はこのNbitの信
号をD/A変換して、このアナログ値により図1の発振
器11または図示しない発振電力増幅回路のバイアス状
態を変える。つまり、このアナログ値が大きいことは、
応答装置2での受信電力が大きいこと、すなわち、質問
装置1と応答装置2との間の通信距離が短いことを意味
するので、アナログ値が大きいときには送信電力が小さ
く、アナログ値が小さいときには送信電力が大きくなる
ように、発振器11または発振電力増幅回路のバイアス
状態を制御する。このように制御することによって、通
信距離に応じて送信電力を最適に制御できるので、外部
機器に与える電波妨害や隣接システム間での電波干渉を
最小限に抑えることができる。
使用できるが、一般にはトランジスタまたはFETのバ
イアス電流を増減すればよい。質問装置1と応答装置2
との間の通信距離が最初にサンプリングしたときといつ
も同じであれば、送信電力の制御は1回限りでよいが、
応答装置2がベルトコンベア上の製品についている場合
などは通信距離が刻々と変化する。したがって、このよ
うな応用例においては、適宜送信電力の制御を行なう必
要がある。今、応答装置2のメモリ内容の読出を行なう
ものとする。このときの質問装置1から応答装置2への
送信信号としては、図8(b)に示すものが考えられ
る。すなわち、S3 はメモリ読出コマンド信号であり、
S4 は読出されるメモリの先頭アドレス信号であり、S
5 はメモリの最終アドレス信号であり、S6 ,S7 は無
変調搬送波信号である。信号S3 ,S4 ,S5 がアンテ
ナ21で受信されると、復調器23に与えられて検波さ
れ、復調アンプ24で増幅され、コンパレータ253に
よって“H”レベルまたは“L”レベルに判定され、C
PU251に与えられる。
3 により、それ以後はメモリ内容の読出であることを判
定し、メモリの先頭アドレス信号S4 および最終アドレ
ス信号S5 で指示されたメモリ内容を読出し、無変調搬
送波信号S6 の受信時に変調信号発生器252に与え
る。
アドレス信号S4 および最終アドレス信号S5 のうちの
適当なタイミングで、サンプルホールド回路256を動
作させて応答装置2の受信電力レベルをサンプリングす
る。サンプリングされた受信電力は、前述の説明と同じ
方法により、CPU251にNbitの送信電力制御信
号として取込まれる。
S7 はアンテナ21で受信されて反射型変調器22に与
えられる。無変調搬送波信号S6 は前述と同じ方法で読
出データ(メモリ内容)に応じて変調を受ける。そし
て、無変調搬送波信号S7 は読出終了コードとNbit
の送信電力制御信号に応じた変調を受ける。変調を受け
た搬送波信号S6 ,S7 は質問装置1に向けて反射され
る。質問装置1はこの反射波をアンテナ13で受信し、
サーキュレータ12を介して検波器14に与え、メモリ
内容読出終了コードと送信電力制御信号とを検出する。
それ以降は、前述の説明と同じ方法でメモリ内容の認識
および送信電力の制御が行なわれる。
ける送信電力の制御について説明する。このときも質問
装置1から応答装置2への送信信号としては、図8
(c)に示すものが考えられる。すなわち、S8 はメモ
リ書換コマンド信号であり、S9 は書換えられるメモリ
の先頭アドレス信号であり、S10はメモリの最終アドレ
ス信号または書換えられるメモリのバイト数を示す信号
であり、S11は実際の書換データを示す信号であり、S
12は無変調搬送波信号である。信号S8 ,S9 ,S 10,
S11はアンテナ21で受信されると、復調器23側に与
えられて検波および復調され、CPU251に与えられ
る。
リ内容の書換であることを知り、信号S9 ,S10のアド
レス情報によって指示されるメモリ領域のデータを信号
S11の内容(データ)で更新する。
なタイミングでサンプルホールド回路256を動作させ
て、応答装置2の受信電力レベルをサンプリングする。
サンプリングされた受信電力は先に述べたのと同じ方法
でCPU251にNbitの送信電力制御信号として取
込まれる。CPU251はメモリ内容の更新が正常に終
了したことを質問装置1に知らせるために、書換終了コ
ードとNbitの送信電力制御信号を変調信号発生器2
52に与える。
信され、反射型変調器22に与えられて書換終了コード
とNbitの送信電力制御信号に応じた変調を受けて反
射される。質問装置1はこの反射波をアンテナ13で受
信し、サーキュレータ12を介して検波器14に導き、
書換終了コードとNbitの送信電力制御信号とを検出
する。それ以降は、前述と同じ方法で送信電力の制御が
行なわれる。
う場合には、予め定められたバイト数(たとえば32バ
イト,64バイト,128バイト)毎にブロック化し、
各ブロックを図8(b)または(c)の手順で繰返し読
出または書換を行なう。したがって、各ブロックの読
出,書換の時間は極めて短いので、質問装置1と応答装
置2との間の通信距離の変動に応じて、ブロック長で決
まる時間毎に送信電力を最適に制御できる。これによ
り、必要以上の電力を放射することがないので、外部機
器に与える電波妨害や隣接したシステム間で生じる電波
干渉を著しく軽減できる。また、非通信状態にある応答
装置を誤って起動することもなくなる。さらに、この発
明の実施例によれば、応答装置2でサンプリングされる
受信信号レベルは質問装置1と応答装置2との間の通信
距離のみならず、アンテナ13とアンテナ21の向きや
応答装置2の復調器23の特性のばらつきにも依存する
ので、これらの要因をも合わせて補正することが可能に
なる。
した質問装置1に接続してもよい。この場合において
も、図3,図4,図5および図6の送信電力制御装置1
8によって送信電力を制御できる。
18の場合、制御部18dは検波器14で検出したNb
itの送信電力制御信号に応じて直流バイアス電流を生
成し、これによってPINダイオードd1の高周波抵抗
を変えて、入力端子18aから出力端子18bへの搬送
波の通過量を制御する。
ては、制御部18dは検波器14で検出したNbitの
送信電力制御信号に応じて、各PINダイオードd1,
d2,d3の直流バイアス電流を決定し、入力端子18
aから出力端子18bへの搬送波通過量を制御する。
制御装置18では、制御部18dは検波器14で検出し
たNbitの送信電力制御信号に応じて、スイッチ回路
SW1〜SWnを開閉し、入力端子18aから出力端子
18bへの搬送波通過量を制御すればよい。
装置と応答装置との間の通信距離に応じて質問装置の送
信電力を最適に制御することが可能になるので、必要以
上の電力を放射することはなくなる。したがって、外部
機器に与える電波妨害や同種の隣接したシステム間で生
じる電波干渉を著しく軽減できる。さらに、非通信状態
にある応答装置を誤って起動することもなくなるので、
応答装置の内蔵電池の消耗を抑えることができる。ま
た、誤起動することによって生じる隣接システムへの電
波干渉や以後の通信手順の狂いも防止できる。さらに、
送信電力を制御することにより、質問装置の検波器の検
波レベルをほぼ一定にすることができるので、データ復
調回路のダイナミックレンジが狭くなり、回路構成を簡
単にできる。さらに、応答装置でサンプリングされる受
信信号レベルは質問装置と応答装置との間の通信距離の
みならず、質問装置のアンテナと応答装置のアンテナの
向きや応答装置の復調器の特性のばらつきにも依存する
ので、これらの要因も合わせて補正することが可能にな
り、信頼性の高い装置を実現できる。
置の第1実施例を示すブロック図である。
置の第2実施例を示すブロック図である。
置の一例を示す図である。
置の他の例を示す図である。
置のさらに他の例を示す図である。
置のさらに他の例を示す図である。
答装置の一例を示すブロック図である。
装置から応答装置に送信される送信信号の一例を示す図
である。
である。
の質問装置と応答装置の配置例を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 質問装置と固有のデータを備えている応
答装置とを含み、前記質問装置からの搬送波信号を受け
て前記応答装置から前記質問装置に空間を介してデータ
の送受を行なうデータ伝送装置であって、 前記応答装置は、 前記質問装置からの質問信号を受信しかつ前記質問装置
に向けて応答信号を送信する第1の送受信アンテナ、 前記第1の送受信アンテナが受信した前記質問信号を検
出または送信データに応じて変調し、前記応答信号とし
て反射する送受信手段、および 前記固有のデータを予め記憶し、前記送受信手段の前記
質問装置との間の距離に相関する検出出力に応じた制御
信号を生成し、前記送受信手段に与える制御手段を含
み、 前記質問装置は、 通信のための搬送波信号を発生する発振手段、 前記応答装置に向けて前記質問信号を送信しかつ前記応
答装置からの応答信号を受信する第2の送受信アンテ
ナ、 前記第2の送受信アンテナで受信された応答信号または
前記制御信号を検出する検波手段、および 前記検波手段によって検出された制御信号に応じて、前
記第2の送受信アンテナより前記応答装置に向けて送信
される電力を制御する送信電力制御手段を含む、データ
伝送装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP3288947A JP2736830B2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | データ伝送装置およびこれに用いられる質問装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3288947A JP2736830B2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | データ伝送装置およびこれに用いられる質問装置 |
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---|---|
JPH05126945A JPH05126945A (ja) | 1993-05-25 |
JP2736830B2 true JP2736830B2 (ja) | 1998-04-02 |
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ID=17736870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3288947A Expired - Lifetime JP2736830B2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | データ伝送装置およびこれに用いられる質問装置 |
Country Status (1)
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-
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