[go: up one dir, main page]

JP2005083768A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP2005083768A
JP2005083768A JP2003313287A JP2003313287A JP2005083768A JP 2005083768 A JP2005083768 A JP 2005083768A JP 2003313287 A JP2003313287 A JP 2003313287A JP 2003313287 A JP2003313287 A JP 2003313287A JP 2005083768 A JP2005083768 A JP 2005083768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse signal
communication device
pulse
transmission
distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003313287A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Udagawa
智之 宇田川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2003313287A priority Critical patent/JP2005083768A/ja
Publication of JP2005083768A publication Critical patent/JP2005083768A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】 簡単な構成によって、精度の高い測距を行う。
【解決手段】 UWB方式によって受信側通信装置2との間で無線通信を行う送信側通信装置1において、送信データが存在しない場合には、測距用パルス生成部101によって測距用パルス信号を生成し、この信号をパルス波として送信部104から受信側通信装置に送信すると同時に、その送信時刻を時間差測定部109に記憶させる。そして、受信側通信装置から測距用パルス信号の応答である応答用パルス信号に係るパルス波を受信した場合に、時間差測定部が、測距用パルス信号の送信から応答用パルス信号の受信までの時間を測定する。距離推定部110は、時間差測定部が測定した時間を参照して、受信側通信装置までの距離を推定し、その距離に応じて送信電力を制御する送信電力制御信号を出力し、距離が所定の範囲から逸脱している場合には警告信号を出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信装置間でパルス波を用いた無線通信を行う無線通信システムに関し、特に、通信装置間でUWB(Ultra Wide Band:超広帯域)方式による無線通信を行う無線通信システムに関する。
従来の無線通信システムでは、送信データに関して、所定の搬送波における変調を行って、変調後の信号を無線信号として伝送するものが一般的である。この種の無線通信システムでは、通信装置間の距離を直接推定することは困難であり、受信電界強度やエラーレートを検出して無線信号の伝搬状況などを調べることによって、通信装置間の実効距離が測定される。例えば、下記の特許文献1には、受信側の通信装置は、送信側の通信装置から送られてくる送信電力情報と、送信側の通信装置からの電波の電界強度情報に基づいて、送信側の通信装置との間の伝搬状況(伝搬損)の推定を行うことにより、送信側及び受信側の通信装置における送信電力を可能とする電力制御方式が開示されている。
特開平7−212303号公報(段落0015、0016、図1)
一方、無線通信方式の1つとして、超広帯域のパルス波(時間幅が約1ns)を用いたUWB方式が存在している。このUWB方式は、搬送波(キャリア)を変調する従来の通信方式とは異なり、搬送波を用いずにパルス波によって情報の伝送を行うものである。
図5は、UWB方式で利用されているパルス波形の一例を示す図であり、図6は、UWB方式における周波数スペクトルの一例を示す図である。UWB方式では、非常に短い時間幅のパルスによって通信が行われ、その結果として周波数スペクトルが広帯域に拡散する。また、UWB方式は、一般的に、帯域幅として500MHz以上を有するか、又は、中心周波数の20%以上の帯域幅を有する無線伝送方式と定義されている。例えば、米国FCC(Federal Communication Commission:アメリカ連邦通信委員会)では、周波数f1=3.1GHz、周波数f2=10.6GHzのスペクトルマスクが定義されており、帯域幅7.5GHzと非常に広帯域に拡散する変調方式となっている。このように、広帯域の信号を利用することで、送信電力を最小限に抑え、他の無線通信システムとの干渉が少なく、他の無線通信システムと共用することが可能である。
なお、実際のUWB方式による通信においては、パルスの位置によりデータの0と1とを判別するPPM(Pulse Position Modulation)や、パルスの極性でデータの0と1とを判別するBPSK(Binary Phase Shift Keying)、パルスの大きさでデータの0と1とを判別するPAM(Pulse Amplitude Modulation)、PPMとBPSKとを組み合わせたQFTM(Quadrature Flip Time Modulation)、QFTMのパルス波を複数のスロット位置に配置させるMPM(Multiple Pulse Modulation)など、様々な変調方式が利用されている。
しかしながら、従来の受信電界強度やエラーレートを利用した推定においては、その推定結果が時間や環境の影響によって大きく変動し、信頼できる推定結果を得ることが困難である。また、例えば、家庭内などの狭い範囲での利用においては、人体による遮蔽の影響や電波が到来する経路が常に変化することが考えられ、正確な伝搬路の推定を行うことがますます困難である。
上記課題を解決するため、本発明は、簡単な構成で精度の高い測距を行うことが可能な無線通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、第1の通信装置と第2の通信装置とを有し、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との間で超広帯域のパルス波を用いた無線通信を行う無線通信システムであって、
前記第1の通信装置が、
測距用パルス信号を発生する測距用パルス発生手段と、
前記第2の通信装置に対して、前記測距用パルス信号に係る前記パルス波を送信する送信手段と、
前記第2の通信装置から、前記測距用パルス信号の応答である応答用パルス信号に係る前記パルス波を受信する受信手段と、
前記測距用パルス信号に係る前記パルス波を送信してから、前記応答用パルス信号に係る前記パルス波を受信するまでの時間を測定する計時手段と、
前記計時手段によって測定された時間から前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との間の距離を推定し、推定された前記距離に基づく前記送信手段の送信電力の制御を行うための送信電力制御信号を出力するとともに、推定された前記距離が、第1の所定値以下の値、及び、前記第1の所定値より大きい第2の所定値以上の値のいずれか一方の場合には、警告信号を出力する距離推定手段とを有し、
前記第2の通信装置が、
前記第1の通信装置から、前記測距用パルス信号を受信する受信手段と、
前記測距用パルス信号を受信した場合に、前記応答用パルス信号を発生する応答用パルス発生手段と、
前記第1の通信装置に対して、前記応答用パルス信号に係る前記パルス波を送信する送信手段とを有する無線通信システムが提供される。
本発明の無線通信システムは、UWB方式を利用して2台の通信装置間において特定の信号の送受信を行い、一方の通信装置が信号を送信してから、その信号の応答を他方の通信装置から受信するまでの時間に基づいて、2台の通信装置間の距離を推定するので、簡単な構成で精度の高い測距を行うとともに、的確な送信電力の制御や、通信装置間の距離が所定の範囲を逸脱した場合の警告を行うことも可能である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態における無線通信システムについて説明する。本発明の実施の形態における無線通信システムは、互いにUWB方式によって無線通信を行うことが可能な2台の通信装置により構成されている。なお、以下では、説明を明瞭にするために、後述のように通信装置間の距離の測定を行うための測距用パルス信号を送信する通信装置を送信側通信装置1、測距用パルス信号を受けて応答用パルス信号を送信する通信装置を受信側通信装置2と呼ぶことにする。
まず、本発明の実施の形態における無線通信システムの送信側通信装置1の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態における無線通信システムの送信側通信装置の構成を示すブロック図である。送信側通信装置1は、測距用パルス生成部101、パルス変調部102、送信側スイッチ(送信側SW)103、送信部104、受信部105、パルス判定部106、受信側スイッチ(受信側SW)107、パルス復調部108、時間差測定部109、距離推定部110を有している。
測距用パルス生成部101は、所定のパルス又はパルス列などにより構成される測距用パルス信号を生成し、この測距用パルス信号を送信側スイッチ103及び時間差測定部109に出力する。時間差測定部109は、測距用パルス生成部101から測距用パルス信号を受けた場合、そのときの時刻を記憶するか、あるいは、0からの計時をスタートさせる。
また、パルス変調部102は、所望の送信データをデータパルス信号に変換する。測距用パルス生成部101で生成された測距用パルス信号及びパルス変調部102で生成されたデータパルス信号は、送信側スイッチ103に供給され、送信側スイッチ103は、測距用パルス信号及びデータパルス信号のいずれか一方を、送信部104に対して選択的に出力する。送信部104は、送信側スイッチ103から受けた測距用パルス信号又はデータパルス信号を、アンテナを介してパルス波として送信する。
上記のデータパルス信号は、通常のUWB方式に基づくパルス波となり、所定の方式に従って、パルス波の位置や波形、位相などを変化させることで、このパルス波を受信した受信側通信装置2に対して情報の伝送が行われる。一方、測距用パルス信号は、通常のUWB方式に基づいて変調されるパルス波として伝送されるものの、通常のパルス波とは異なるパルス波の位置や波形、位相などに設定される。すなわち、受信側通信装置2において、データパルス信号のパルス波と測距用パルス信号のパルス波との判別が容易に可能である。
なお、測距用パルス信号に係るパルス波や、測距用パルス信号の応答である応答用パルス信号(後述)に係るパルス波に関しては、通常の情報伝送に用いられるパルス波とは異なるパルス波があらかじめ設定される必要があり、また、測距用パルス信号に係るパルス波と、応答用パルス信号に係るパルス波との判別も可能となるよう設定されることが望ましい。
また、受信部105は、アンテナを介して受信側通信装置2からパルス波を受信し、受信したパルス波をパルス信号として、パルス判定部106及び受信側スイッチ107に供給する。パルス判定部106は、受信したパルス信号がデータパルス信号及び応答用パルス信号のどちらであるかを判定し、パルス信号がデータパルス信号であると判定した場合には、受信側スイッチ107がパルス復調部108にパルス信号を出力するよう制御する切換制御信号を出力する。パルス復調部108は、受信側スイッチ107から受けたパルス信号を復調して受信データに変換する。
一方、パルス判定部106は、パルス信号が応答用パルス信号であると判定した場合には、受信側スイッチ107が時間差測定部109にパルス信号を出力するよう制御する切換制御信号を出力する。時間差測定部109は、受信側スイッチ107から応答用パルス信号を受けた場合に、応答用パルス信号を受けた時刻を取得して、測距用パルス信号の生成時に記憶した時刻から応答用パルス信号を受けた時刻までの時間を算出したり、0から計時していたタイマを停止させたりすることによって、測距用パルス信号の生成から応答用パルス信号の受信までの時間を測定することが可能な計時手段であり、時間差測定部109は、この測定結果(時間情報)を距離推定部110に通知する。
距離推定部110は、時間差測定部109から通知された時間情報に基づいて、受信側通信装置2までの距離Lを推定する。そして、この距離Lに応じて、受信側通信装置2との通信を行うために最適となる送信電力値(具体的には、受信側通信装置2が送信側通信装置1の電波を受信することが可能な下限の送信電力よりもやや大きい必要最小限の送信電力値)を計算し、この計算結果を送信電力制御信号として送信部104に送出することによって、送信部104における送信電力を制御し、送信電力の節約を実現することが可能となる。
また、推定された距離Lが、所定の距離範囲内(例えば、距離Lminより大きく距離Lmaxより小さい範囲内(ただし、Lmin<Lmax))から逸脱している場合(L≦Lmin又はL≧Lmax)には、距離推定部110は警告信号を出力する。この警告信号が発生した場合には、送信側通信装置1は、例えば、通信相手の受信側通信装置2との距離が一定の距離以上又は一定の距離以下になったことを警告する情報を、表示手段や音声出力手段などの報知手段(不図示)から報知する。
なお、時間差測定部109によって計測される時間は、厳密には、時間差測定部109が測距用パルス信号を受信してから、時間差測定部109が応答用パルス信号を受信するまでの時間である。しかしながら、時間差測定部109によって計測される時間を、送信部104における測距用パルス信号の送信時刻から、受信部105における応答用パルス信号の受信時刻までの時間とみなすことも可能である。また、距離の推定時に、例えば、送信側通信装置1や受信側通信装置2における処理時間(信号の伝送や処理などの時間)をオフセットして、送信側通信装置1と受信側通信装置2との間の距離を推定することも可能である。また、時間差測定部109に対して、送信部104における測距用パルス信号の送信時刻と、受信部105における応答用パルス信号の受信時刻とが通知されるよう構成し、より精度の高い距離の推定を行うようにすることも可能である。また、必ずしも時間を距離に換算する必要はなく、例えば、距離推定部110が、時間差測定部109から通知された時間が所定の時間範囲内か否かを判断することも可能である。
次に、本発明の実施の形態における無線通信システムの受信側通信装置2の構成について説明する。図2は、本発明の実施の形態における無線通信システムの受信側通信装置の構成を示すブロック図である。受信側通信装置2は、受信部201、パルス判定部202、受信側スイッチ(受信側SW)203、パルス復調部204、応答用パルス生成部205、パルス変調部206、送信側スイッチ(送信側SW)207、送信部208を有している。
受信部201は、アンテナを介して送信側通信装置1からパルス波を受信し、受信したパルス波をパルス信号として、パルス判定部202及び受信側スイッチ203に供給する。パルス判定部202は、受信したパルス信号がデータパルス信号及び測距用パルス信号のどちらであるかを判定し、パルス信号がデータパルス信号であると判定した場合には、受信側スイッチ203がパルス復調部204にパルス信号を出力するよう制御する切換制御信号を出力する。パルス復調部204は、受信側スイッチ203から受けたパルス信号を復調して受信データに変換する。
一方、パルス判定部202は、パルス信号が測距用パルス信号であると判定した場合には、受信側スイッチ203が応答用パルス生成部205にパルス信号を出力するよう制御する切換制御信号を出力する。応答用パルス生成部205は、受信側スイッチ203から測距用パルス信号を受けた場合、所定のパルス又はパルス列などにより構成される応答用パルス信号を生成し、この応答用パルス信号を送信側スイッチ207に出力する。
また、パルス変調部206は、所望の送信データをデータパルス信号に変換して、このデータパルス信号を送信側スイッチ207に供給する。送信側スイッチ207は、応答用パルス生成部205で生成された応答用パルス信号及びパルス変調部206で生成されたデータパルス信号を受けて、測距用パルス信号及びデータパルス信号のいずれか一方を、送信部208に対して選択的に出力する。送信部208は、送信側スイッチ207から受けた応答用パルス信号又はデータパルス信号を、アンテナを介してパルス波として送信する。なお、応答用パルス信号の送信先のアドレスには、その生成の契機となった測距用パルス信号の送信元のアドレスが設定される。
次に、図3及び図4に示すフローチャートを用いて、送信側通信装置1及び受信側通信装置2における動作について説明する。図3は、本発明の実施の形態における無線通信システムの送信側通信装置の動作を示すフローチャートであり、図4は、本発明の実施の形態における無線通信システムの受信側通信装置の動作を示すフローチャートである。
送信側通信装置1ではまず、現在送信すべき送信データが存在するかどうかを確認し(ステップS151:送信データが存在する?)、送信データが存在する場合には、この送信データが、通常のUWB方式に基づくパルス波として、送信部104から外部に送信される(ステップS152:通常のデータ送信処理)。
一方、送信データが存在しない場合、すなわち、距離の測定を行う時間的な余裕がある場合には、測距用パルス生成部101が測距用パルス信号を生成、出力し(ステップS153:測距用パルス信号の生成)、この測定用パルス信号を受けた時間差測定部109が現在時刻(測距用パルス信号の生成時刻)を記憶する(ステップS154:生成時刻の記憶)。
また、測距用パルス生成部101で生成された測距用パルス信号は、送信側スイッチ103を介して送信部104に供給され、通常のUWB方式に基づくパルス波として、送信部104から外部に送信される(ステップS155:測距用パルス信号の送信)。
一方、受信側通信装置2は、送信側通信装置1からパルス波を受信した場合には(ステップS251:パルス波を受信)、パルス判定部202によって、このパルス波に含まれるパルス信号が、通常のデータ通信に係るパルス信号(データパルス信号)か測距用パルス信号かを判定する(ステップS252:パルス信号の判定)。
パルス信号がデータパルス信号であると判定された場合には、パルス復調部204によるデータパルス信号の復調処理などの通常のデータ受信処理が行われる(ステップS253:通常のデータ受信処理)。一方、パルス信号が測距用パルス信号であると判定された場合には、測距用パルス信号は、受信側スイッチ203を介して応答用パルス生成部205に送られ、応答用パルス生成部205によって応答用パルス信号が生成、出力される(ステップS254:応答用パルス信号の生成)。
そして、応答用パルス生成部205で生成された応答用パルス信号は、送信側スイッチ207を介して送信部208に供給され、通常のUWB方式に基づくパルス波として、送信部208から外部に送信される(ステップS255:応答用パルス信号の送信)。なお、通常のデータ送信処理によって送信データを送信している場合でも、応答用パルス信号を優先して送信することが望ましい。
そして、送信側通信装置1は、受信側通信装置2からパルス波を受信した場合には(ステップS156:パルス波を受信)、パルス判定部106によって、このパルス波に含まれるパルス信号が、通常のデータ通信に係るパルス信号(データパルス信号)か測距用パルス信号かを判定する(ステップS157:パルス信号の判定)。
パルス信号がデータパルス信号であると判定された場合には、パルス復調部108によるデータパルス信号の復調処理などの通常のデータ受信処理が行われる(ステップS158:通常のデータ受信処理)。一方、パルス信号が応答用パルス信号であると判定された場合には、応答用パルス信号は、受信側スイッチ107を介して時間差測定部109に送られる。
時間差測定部109は、受信側スイッチ107から応答用パルス信号を受けた場合に、その時刻を取得して、ステップS154で記憶した生成時刻と応答用パルス信号の受信時刻との時間差を算出して(ステップS159:時間差を算出)、その算出結果を距離推定部110に通知する。
距離推定部110は、時間差測定部109から通知された時間情報に基づいて、受信側通信装置2までの距離を推定する(ステップS160:距離の推定)。そして、距離推定部110は、この推定された距離に応じて、送信部104の送信電力を制御する(ステップS161:距離に応じた送信電力の制御)とともに、推定された距離が所定の範囲を逸脱している場合には、警告信号を出力する(ステップS162:距離に応じて警告信号を出力)。
以上の動作により、送信側通信装置1は、受信側通信装置2との距離を推定し、距離に応じた送信電力の制御を行うとともに、受信側通信装置2との距離が近すぎたり遠すぎたりした場合には、警告信号を発生することが可能となる。また、本発明の無線通信システムを構成する送信側通信装置1及び受信側通信装置2は、UWB方式のパルス波を用いて測距を行うため、従来のUWB方式による通信が可能な通信装置の構成に、測距用パルス信号や応答用パルス信号の処理機能を付加するだけの簡単な構成で実現可能であり、また、測距の際には上位レイヤにおけるデータ列の処理などは行われず、処理時間や処理負荷の増大を抑えるとともに、より正確な距離の推定を行うことが可能である。
なお、UWB方式がパルス通信を利用していることにより、壁などの障害物が存在する場合でも、送信側通信装置1と受信側通信装置2との距離をほぼ正確に推定することが可能である。また、本発明は、UWB方式におけるPPM、BPSK、PAM、QFTM、MPMなどを始めとするいずれの変調方式にも適用可能である。
また、直接波が得られない場合においても、送信側通信装置1から受信側通信装置2への間接波の伝送距離や、受信側通信装置2から送信側通信装置1への間接波の伝送距離が得られることになり、この間接波の伝送距離に応じた送信電力の制御を行うことによって、本発明の目的を実現することが可能である。
また、UWB方式は、一般的に、帯域幅として500MHz以上を有するか、又は、中心周波数の20%以上の帯域幅を有する無線伝送方式と定義されており、米国FCCによって、上記周波数帯における最大送信電力値は、41.3dBm/MHzと規定されている。したがって、本発明においても、推定された距離に応じた送信電力の制御による送信電力の最大値を上記規定に準拠させることが望ましい。また最小値に関しては規定がなく、受信側通信装置2の受信部201の受信感度に大きく依存することとなるが、受信可能な下限まで低減させることが可能である。
また、推定された送信側通信装置1と受信側通信装置2との距離が、所定の範囲を逸脱している場合に発生される警告信号を利用して、送信側通信装置1と受信側通信装置2との距離が所定の距離以上離れた場合に、通信が不可能となる旨の警告を報知したり、送信側通信装置1を車両などに搭載し、送信側通信装置1と受信側通信装置2との距離が所定の距離以下に近づいた場合に、衝突の可能性がある旨の警告を報知したりすることも可能となる。
また、本実施の形態では、説明を明瞭にするために、通信装置間の距離の測定を行うための測距用パルス信号を送信する通信装置を送信側通信装置1、測距用パルス信号を受けて応答用パルス信号を送信する通信装置を受信側通信装置2として説明したが、例えば、図1に示す送信側通信装置1に、測距用パルス信号を受けて応答用パルス信号を送信する機能を付加し、1台の通信装置によって、上記の送信側通信装置1及び受信側通信装置2の両方の機能を実現することも可能である。
なお、本発明によれば、2台の通信装置(送信側通信装置1及び受信側通信装置2)により構成される無線通信システム以外にも、例えば、送信側通信装置1及び受信側通信装置2のそれぞれを提供することが可能である。
すなわち、本発明によれば、相手側通信装置との間で超広帯域のパルス波を用いた無線通信を行う通信装置であって、
測距用パルス信号を発生する測距用パルス発生手段と、
前記相手側通信装置に対して、前記測距用パルス信号に係る前記パルス波を送信する送信手段と、
前記相手側通信装置から、前記測距用パルス信号の応答である応答用パルス信号に係る前記パルス波を受信する受信手段と、
前記測距用パルス信号に係る前記パルス波を送信してから、前記応答用パルス信号に係る前記パルス波を受信するまでの時間を測定する計時手段と、
前記計時手段によって測定された時間から前記相手側通信装置までの距離を推定し、推定された前記距離に基づく前記送信手段の送信電力の制御を行うための送信電力制御信号を出力するとともに、推定された前記距離が、第1の所定値以下の値、及び、前記第1の所定値より大きい第2の所定値以上の値のいずれか一方の場合には、警告信号を出力する距離推定手段とを、
有する通信装置が提供可能である。
また、本発明によれば、相手側通信装置との間で超広帯域のパルス波を用いた無線通信を行う通信装置であって、
前記相手側通信装置が、当該通信装置と前記相手側通信装置との間の距離を測定するために送信した測距用パルス信号を受信する受信手段と、
前記測距用パルス信号を受信した場合に、前記測距用パルス信号の応答である応答用パルス信号を発生する応答用パルス発生手段と、
前記相手側通信装置に対して、前記応答用パルス信号に係る前記パルス波を送信する送信手段とを、
有する通信装置が提供可能である。
本発明の無線通信システムは、2台の通信装置間の距離を推定することによって、的確な送信電力の制御が可能であって、さらに、推定された距離に応じた警告を出力することによって、例えば、通信装置間の距離が離れ過ぎたり、近くなり過ぎたりした場合に、ユーザに対してその旨を報知することが可能であり、例えば、UWB方式などを利用して通信装置間でパルス波を用いた無線通信を行う無線通信システムとして有用であり、さらには、通信装置間の距離を測定する測距システム、通信装置間における通信の電力制御を行う電力制御システム、車両間や車両と障害物などの衝突を防止する衝突防止システムなどにも有用である。
本発明の実施の形態における無線通信システムの送信側通信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における無線通信システムの受信側通信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における無線通信システムの送信側通信装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における無線通信システムの受信側通信装置の動作を示すフローチャートである。 UWB方式で利用されているパルス波形の一例を示す図である。 UWB方式における周波数スペクトルの一例を示す図である。
符号の説明
1 送信側通信装置
2 受信側通信装置
101 測距用パルス生成部
102、206 パルス変調部
103、207 送信側スイッチ(送信側SW)
104、208 送信部
105、201 受信部
106、202 パルス判定部
107、203 受信側スイッチ(受信側SW)
108、204 パルス復調部
109 時間差測定部
110 距離推定部
205 応答用パルス生成部

Claims (1)

  1. 第1の通信装置と第2の通信装置とを有し、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との間で超広帯域のパルス波を用いた無線通信を行う無線通信システムであって、
    前記第1の通信装置が、
    測距用パルス信号を発生する測距用パルス発生手段と、
    前記第2の通信装置に対して、前記測距用パルス信号に係る前記パルス波を送信する送信手段と、
    前記第2の通信装置から、前記測距用パルス信号の応答である応答用パルス信号に係る前記パルス波を受信する受信手段と、
    前記測距用パルス信号に係る前記パルス波を送信してから、前記応答用パルス信号に係る前記パルス波を受信するまでの時間を測定する計時手段と、
    前記計時手段によって測定された時間から前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との間の距離を推定し、推定された前記距離に基づく前記送信手段の送信電力の制御を行うための送信電力制御信号を出力するとともに、推定された前記距離が、第1の所定値以下の値、及び、前記第1の所定値より大きい第2の所定値以上の値のいずれか一方の場合には、警告信号を出力する距離推定手段とを有し、
    前記第2の通信装置が、
    前記第1の通信装置から、前記測距用パルス信号を受信する受信手段と、
    前記測距用パルス信号を受信した場合に、前記応答用パルス信号を発生する応答用パルス発生手段と、
    前記第1の通信装置に対して、前記応答用パルス信号に係る前記パルス波を送信する送信手段とを有する無線通信システム。
JP2003313287A 2003-09-04 2003-09-04 無線通信システム Pending JP2005083768A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003313287A JP2005083768A (ja) 2003-09-04 2003-09-04 無線通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003313287A JP2005083768A (ja) 2003-09-04 2003-09-04 無線通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005083768A true JP2005083768A (ja) 2005-03-31

Family

ID=34414250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003313287A Pending JP2005083768A (ja) 2003-09-04 2003-09-04 無線通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005083768A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007074596A1 (ja) * 2005-12-27 2007-07-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 携帯端末装置及びその使用制限方法
JP2007240511A (ja) * 2005-04-18 2007-09-20 Furukawa Electric Co Ltd:The 測距・通信複合システム
KR100779098B1 (ko) 2006-11-16 2007-11-27 한국전자통신연구원 주파수 공유를 위한 초광대역시스템의 송수신장치 및송수신방법
JP2007318616A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Ricoh Co Ltd 無線通信装置および情報通信機器
JP2008217568A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Fujitsu Component Ltd 進入検知システム
JP2011232346A (ja) * 2005-04-18 2011-11-17 Furukawa Electric Co Ltd:The 測距・通信複合システム
JP2012112818A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Denso Corp 通信測距複合システム、通信測距装置、親機および子機
JP2012145374A (ja) * 2011-01-07 2012-08-02 Isuzu Motors Ltd 相対位置同定装置
JP2015055619A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 株式会社日立産機システム 測距端末および測距システム
JP2017034727A (ja) * 2016-11-17 2017-02-09 住友電気工業株式会社 無線通信装置および通信方法
JP2018063259A (ja) * 2017-11-29 2018-04-19 株式会社日立産機システム 測距端末および測距システム
JP2023089777A (ja) * 2021-12-16 2023-06-28 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
JP2023089778A (ja) * 2021-12-16 2023-06-28 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56114774A (en) * 1980-02-16 1981-09-09 Nec Corp Pair-pulse system distance-measuring signal transmitter automatic transmission power varying function
JPS63274887A (ja) * 1987-05-06 1988-11-11 Toyo Commun Equip Co Ltd 識別用質問装置
JPH05126945A (ja) * 1991-11-05 1993-05-25 Sharp Corp データ伝送装置およびこれに用いられる質問装置
JPH08248127A (ja) * 1995-03-10 1996-09-27 Yokowo Co Ltd 通信装置
JPH1096626A (ja) * 1996-09-20 1998-04-14 Oki Electric Ind Co Ltd 車間距離検知装置
JP2001503521A (ja) * 1996-11-01 2001-03-13 ナノトロン・ゲゼルシャフト・フューア・ミクロテッヒニク・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 測定及び/又はセキュリティシステム
JP2002517001A (ja) * 1998-05-26 2002-06-11 タイム ドメイン コーポレイション 無線システムにおける同相および直角位相信号を用いた距離測定システムおよび方法
JP2004258009A (ja) * 2003-02-28 2004-09-16 Sony Corp 測距・測位システム及び測距・測位方法、並びに無線通信装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56114774A (en) * 1980-02-16 1981-09-09 Nec Corp Pair-pulse system distance-measuring signal transmitter automatic transmission power varying function
JPS63274887A (ja) * 1987-05-06 1988-11-11 Toyo Commun Equip Co Ltd 識別用質問装置
JPH05126945A (ja) * 1991-11-05 1993-05-25 Sharp Corp データ伝送装置およびこれに用いられる質問装置
JPH08248127A (ja) * 1995-03-10 1996-09-27 Yokowo Co Ltd 通信装置
JPH1096626A (ja) * 1996-09-20 1998-04-14 Oki Electric Ind Co Ltd 車間距離検知装置
JP2001503521A (ja) * 1996-11-01 2001-03-13 ナノトロン・ゲゼルシャフト・フューア・ミクロテッヒニク・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 測定及び/又はセキュリティシステム
JP2002517001A (ja) * 1998-05-26 2002-06-11 タイム ドメイン コーポレイション 無線システムにおける同相および直角位相信号を用いた距離測定システムおよび方法
JP2004258009A (ja) * 2003-02-28 2004-09-16 Sony Corp 測距・測位システム及び測距・測位方法、並びに無線通信装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007240511A (ja) * 2005-04-18 2007-09-20 Furukawa Electric Co Ltd:The 測距・通信複合システム
JP2011232346A (ja) * 2005-04-18 2011-11-17 Furukawa Electric Co Ltd:The 測距・通信複合システム
WO2007074596A1 (ja) * 2005-12-27 2007-07-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 携帯端末装置及びその使用制限方法
JP2007318616A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Ricoh Co Ltd 無線通信装置および情報通信機器
KR100779098B1 (ko) 2006-11-16 2007-11-27 한국전자통신연구원 주파수 공유를 위한 초광대역시스템의 송수신장치 및송수신방법
JP2008217568A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Fujitsu Component Ltd 進入検知システム
JP2012112818A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Denso Corp 通信測距複合システム、通信測距装置、親機および子機
JP2012145374A (ja) * 2011-01-07 2012-08-02 Isuzu Motors Ltd 相対位置同定装置
JP2015055619A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 株式会社日立産機システム 測距端末および測距システム
JP2017034727A (ja) * 2016-11-17 2017-02-09 住友電気工業株式会社 無線通信装置および通信方法
JP2018063259A (ja) * 2017-11-29 2018-04-19 株式会社日立産機システム 測距端末および測距システム
JP2023089777A (ja) * 2021-12-16 2023-06-28 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
JP2023089778A (ja) * 2021-12-16 2023-06-28 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5038402B2 (ja) 無線ローカリゼイション装置および方法
JP2005083768A (ja) 無線通信システム
KR101520775B1 (ko) 양방향 레인징 메시징 방식
US20100045508A1 (en) Two-way ranging with inter-pulse transmission and reception
JP5438196B2 (ja) 遠隔通信装置の間の見通し線(los)距離を判定する方法
JP4531581B2 (ja) 無線通信用送受信装置における制御装置及び無線通信用送受信方法
US8879407B2 (en) Two-way ranging messaging scheme
US8254437B2 (en) Transmitting apparatus, receiving apparatus and communication system
CN113179479B (zh) 超宽带装置功率优化
US8175274B2 (en) Range measurement apparatus and method using chaotic UWB wireless communication
US7729659B2 (en) Method for signaling quality of range estimates in UWB devices
KR20180004092A (ko) 울트라와이드 대역 통신 시스템에서 비대칭적 이중 양방향 레인징
CN105308477A (zh) 使用信号的飞行时间的改进的距离测量
JP5656384B2 (ja) 無線通信装置、信号強度出力方法及び無線通信システム
US20080292037A1 (en) Master Side Communication Apparatus and Slave Side Communication Apparatus
JP4578446B2 (ja) パルス送信装置、パルス受信装置、およびパルス通信システム
KR20120050066A (ko) 잡음원의 유형을 파악하는 통신 시스템
US20060245471A1 (en) Adaptive frame durations for time-hopped impulse radio systems
TWI353456B (en) Wireless localization apparatus and method
JP4869709B2 (ja) 送信基準、タイムホッピングインパルス無線システムでの基準パルスとデータパルスとの間の遅延時間を確定する方法、及びタイムホッピングインパルス無線システム
KR100779098B1 (ko) 주파수 공유를 위한 초광대역시스템의 송수신장치 및송수신방법
JP7515457B2 (ja) 産業用装置の2つの電子デバイス間の通信のための無線デジタル通信方法およびシステム
JP2007221542A (ja) 移動通信端末および通信制御方法
Thotahewa et al. Analysis of pulse based UWB transmission techniques for wireless sensors
FI115579B (fi) Pulssiperusteinen viestintä

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080902

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081226