JP2735453B2 - マンコンベアの移動手摺装置 - Google Patents
マンコンベアの移動手摺装置Info
- Publication number
- JP2735453B2 JP2735453B2 JP1469793A JP1469793A JP2735453B2 JP 2735453 B2 JP2735453 B2 JP 2735453B2 JP 1469793 A JP1469793 A JP 1469793A JP 1469793 A JP1469793 A JP 1469793A JP 2735453 B2 JP2735453 B2 JP 2735453B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- handrail
- belt
- moving handrail
- side rack
- rack teeth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 17
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 5
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 4
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 4
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 2
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 239000004744 fabric Substances 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Escalators And Moving Walkways (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マンコンベアの移動
手摺装置に係り、特に移動手摺の内面にラック歯を設け
て駆動力を伝達するラック駆動式のマンコンベアの移動
手摺装置に関するものである。
手摺装置に係り、特に移動手摺の内面にラック歯を設け
て駆動力を伝達するラック駆動式のマンコンベアの移動
手摺装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は例えば特開昭55−11138
1号公報や実開昭59−192084号公報などに示さ
れたものと同様の従来のマンコンベアを示す概略の構成
図である。図において、1は主枠、2はステップ、3は
主枠1上のステップ2の両側に立設された欄干、4は欄
干3に設けられ、ステップ2に同期して移動する移動手
摺である。
1号公報や実開昭59−192084号公報などに示さ
れたものと同様の従来のマンコンベアを示す概略の構成
図である。図において、1は主枠、2はステップ、3は
主枠1上のステップ2の両側に立設された欄干、4は欄
干3に設けられ、ステップ2に同期して移動する移動手
摺である。
【0003】5は主枠1の上端部に設置されステップ2
を駆動する駆動機、6はチェーン7,8を介して駆動機
5に接続され、移動手摺4を駆動する手摺駆動装置であ
り、この手摺駆動装置6は、駆動ローラと加圧ローラと
で移動手摺4を挟圧し移動手摺4を摩擦駆動するもので
ある。
を駆動する駆動機、6はチェーン7,8を介して駆動機
5に接続され、移動手摺4を駆動する手摺駆動装置であ
り、この手摺駆動装置6は、駆動ローラと加圧ローラと
で移動手摺4を挟圧し移動手摺4を摩擦駆動するもので
ある。
【0004】上記のような従来の摩擦駆動式の手摺駆動
装置6では、次のような欠点があった。即ち、マンコン
ベアが長機長になると移動手摺4と駆動ローラとの間に
若干のスリップが発生するため、速度誤差が生じ易く、
移動手摺4とステップ2との間にずれが発生してしま
う。また、摩擦駆動のため大きな駆動力を得ることがで
きず、高揚程では複数の手摺駆動装置6の設置が必要と
なってしまう。さらに、雨水やごみ等の混入、乗客負荷
変動などの影響により移動手摺4の速度が微妙に変化し
てしまう。さらにまた、移動手摺4に加わった異常な外
力によりスリップが発生する。また、加圧ローラによる
大きな加圧力が必要なため、移動手摺4の表面(化粧ゴ
ム側)に劣化や汚れが発生し易い。
装置6では、次のような欠点があった。即ち、マンコン
ベアが長機長になると移動手摺4と駆動ローラとの間に
若干のスリップが発生するため、速度誤差が生じ易く、
移動手摺4とステップ2との間にずれが発生してしま
う。また、摩擦駆動のため大きな駆動力を得ることがで
きず、高揚程では複数の手摺駆動装置6の設置が必要と
なってしまう。さらに、雨水やごみ等の混入、乗客負荷
変動などの影響により移動手摺4の速度が微妙に変化し
てしまう。さらにまた、移動手摺4に加わった異常な外
力によりスリップが発生する。また、加圧ローラによる
大きな加圧力が必要なため、移動手摺4の表面(化粧ゴ
ム側)に劣化や汚れが発生し易い。
【0005】これらの欠点を有する摩擦駆動式の手摺駆
動装置6に対して、例えば特開平4−32491号公報
などに示されるように、移動手摺の内面に手摺側ラック
歯を設け、ギヤ付き駆動輪を組み合わせて駆動し、スリ
ップを発生させずに大きな駆動力を得るラック式の駆動
方法も提案されている。
動装置6に対して、例えば特開平4−32491号公報
などに示されるように、移動手摺の内面に手摺側ラック
歯を設け、ギヤ付き駆動輪を組み合わせて駆動し、スリ
ップを発生させずに大きな駆動力を得るラック式の駆動
方法も提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のラック
式の駆動方法では、ギヤ付き駆動輪と噛み合うことがで
きる移動手摺のラック歯が1〜2歯であるため、大きな
駆動力を伝達させようとすると、又は移動手摺に異常な
外力が作用すると、この1〜2歯に大きな力が作用し、
ラック歯が破損することがあるという問題点があった。
これに対して、移動手摺のラック歯は、移動手摺の屈曲
に対応できるように、ゴム,プラスチック又は布積層体
等の柔軟性及び伸縮性のある材質とする必要があるた
め、強度の強化も困難である。
式の駆動方法では、ギヤ付き駆動輪と噛み合うことがで
きる移動手摺のラック歯が1〜2歯であるため、大きな
駆動力を伝達させようとすると、又は移動手摺に異常な
外力が作用すると、この1〜2歯に大きな力が作用し、
ラック歯が破損することがあるという問題点があった。
これに対して、移動手摺のラック歯は、移動手摺の屈曲
に対応できるように、ゴム,プラスチック又は布積層体
等の柔軟性及び伸縮性のある材質とする必要があるた
め、強度の強化も困難である。
【0007】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、摩擦駆動式の
欠点を解消しつつ、手摺側ラック歯の破損を防止するこ
とができるマンコンベアの移動手摺装置を得ることを目
的とする。
ることを課題としてなされたものであり、摩擦駆動式の
欠点を解消しつつ、手摺側ラック歯の破損を防止するこ
とができるマンコンベアの移動手摺装置を得ることを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るマ
ンコンベアの移動手摺装置は、移動手摺の帰路に一対の
ベルト車を設け、これらのベルト車に巻き掛けられた無
端状のベルトの外面に、手摺側ラック歯に噛み合うベル
ト側ラック歯を形成し、ベルト車の回転によりベルトを
介して移動手摺を移動させるようにしたものである。
ンコンベアの移動手摺装置は、移動手摺の帰路に一対の
ベルト車を設け、これらのベルト車に巻き掛けられた無
端状のベルトの外面に、手摺側ラック歯に噛み合うベル
ト側ラック歯を形成し、ベルト車の回転によりベルトを
介して移動手摺を移動させるようにしたものである。
【0009】請求項2の発明に係るマンコンベアの移動
手摺装置は、ベルト車として外周に歯を有する歯付きベ
ルト車を用い、これらに巻き掛けるベルトには、内ラッ
ク歯と外ラック歯とを形成し、内ラック歯が歯付きベル
ト車の歯に、外ラック歯が手摺側ラック歯に、それぞれ
噛み合うようにしたものである。
手摺装置は、ベルト車として外周に歯を有する歯付きベ
ルト車を用い、これらに巻き掛けるベルトには、内ラッ
ク歯と外ラック歯とを形成し、内ラック歯が歯付きベル
ト車の歯に、外ラック歯が手摺側ラック歯に、それぞれ
噛み合うようにしたものである。
【0010】請求項3の発明に係るマンコンベアの移動
手摺装置は、ベルト車に動力を伝達する動力伝達部に、
設定トルク値以上のトルクが発生したときに動力の伝達
を断つスリップクラッチを設けたものである。
手摺装置は、ベルト車に動力を伝達する動力伝達部に、
設定トルク値以上のトルクが発生したときに動力の伝達
を断つスリップクラッチを設けたものである。
【0011】請求項4の発明に係るマンコンベアの移動
手摺装置は、一対のベルト車を移動手摺の帰路上曲部に
設け、この部分で移動手摺とベルトとを噛み合わせたも
のである。
手摺装置は、一対のベルト車を移動手摺の帰路上曲部に
設け、この部分で移動手摺とベルトとを噛み合わせたも
のである。
【0012】請求項5の発明に係るマンコンベアの移動
手摺装置は、ベルトの移動手摺からの浮き上がりを防止
する浮上防止手段を、ベルトの移動手摺に噛み合う部分
の内面に当接するように設けたものである。
手摺装置は、ベルトの移動手摺からの浮き上がりを防止
する浮上防止手段を、ベルトの移動手摺に噛み合う部分
の内面に当接するように設けたものである。
【0013】請求項6の発明に係るマンコンベアの移動
手摺装置は、手摺案内レールが、移動手摺の内面の手摺
側ラック歯の形成部以外の部分のみに接して移動手摺を
案内するようにしたものである。
手摺装置は、手摺案内レールが、移動手摺の内面の手摺
側ラック歯の形成部以外の部分のみに接して移動手摺を
案内するようにしたものである。
【0014】請求項7の発明に係るマンコンベアの移動
手摺装置は、手摺案内レールが、移動手摺の内面の手摺
側ラックの形成部以外の部分のみに接して移動手摺を案
内するようにし、かつ手摺側ラックに噛み合って回転す
る複数のピニオンギヤを、手摺案内レール内に設けたも
のである。
手摺装置は、手摺案内レールが、移動手摺の内面の手摺
側ラックの形成部以外の部分のみに接して移動手摺を案
内するようにし、かつ手摺側ラックに噛み合って回転す
る複数のピニオンギヤを、手摺案内レール内に設けたも
のである。
【0015】
【作用】請求項1の発明においては、一対のベルト車の
軸間に位置する複数のベルト側ラック歯が手摺側ラック
歯と噛み合うこととなり、1つの手摺側ラック歯にかか
る荷重が小さくなる。
軸間に位置する複数のベルト側ラック歯が手摺側ラック
歯と噛み合うこととなり、1つの手摺側ラック歯にかか
る荷重が小さくなる。
【0016】請求項2の発明においては、外周に歯を有
する歯付きベルトと、内面に内ラック歯を有するベルト
ととを組み合わせることにより、これらの間でのスリッ
プを防止する。
する歯付きベルトと、内面に内ラック歯を有するベルト
ととを組み合わせることにより、これらの間でのスリッ
プを防止する。
【0017】請求項3の発明においては、スリップクラ
ッチを駆動系に挿入することにより、移動手摺がロック
されたときの事故を防止する。
ッチを駆動系に挿入することにより、移動手摺がロック
されたときの事故を防止する。
【0018】請求項4の発明においては、一対のベルト
車及びベルトを移動手摺の帰路上曲部に配置することに
より、ベルトをその張力で移動手摺側に押し付け、ベル
トの移動手摺からの浮き上がりを防止する。
車及びベルトを移動手摺の帰路上曲部に配置することに
より、ベルトをその張力で移動手摺側に押し付け、ベル
トの移動手摺からの浮き上がりを防止する。
【0019】請求項5の発明においては、浮上防止手段
でベルトの内面をガイドすることにより、ベルトの移動
手摺からの浮き上がりを防止する。
でベルトの内面をガイドすることにより、ベルトの移動
手摺からの浮き上がりを防止する。
【0020】請求項6の発明においては、手摺案内レー
ルが手摺側ラック歯に接触しないようにすることによ
り、手摺側ラック歯を設けたことによる移動手摺の走行
ロスの増大を抑える。
ルが手摺側ラック歯に接触しないようにすることによ
り、手摺側ラック歯を設けたことによる移動手摺の走行
ロスの増大を抑える。
【0021】請求項7の発明においては、手摺側ラック
歯を回転自在のピニオンギヤと噛み合わせることによ
り、移動手摺の走行ロスを低減するとともに、手摺案内
レールの摩耗を低減させる。
歯を回転自在のピニオンギヤと噛み合わせることによ
り、移動手摺の走行ロスを低減するとともに、手摺案内
レールの摩耗を低減させる。
【0022】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1は請求項1の発明の一実施例による移動
手摺装置を有するマンコンベアを示す概略の構成図、図
2は図1の要部拡大図であり、図12と同一又は相当部
分には同一符号を付し、その説明を省略する。
る。 実施例1.図1は請求項1の発明の一実施例による移動
手摺装置を有するマンコンベアを示す概略の構成図、図
2は図1の要部拡大図であり、図12と同一又は相当部
分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0023】図において、11は欄干3に設けられ、ス
テップ2に同期して移動する移動手摺であり、この移動
手摺11の内面には、図3に示すように、多数の手摺側
ラック歯11aが全周にわたって連続的に形成されてい
る。12及び13は移動手摺11の帰路の途中に設けら
れている一対のベルト車としての駆動輪及び従動輪であ
り、駆動輪12は、チェーン14,15を介してステッ
プ2の駆動機5に接続されている。16は駆動輪12及
び従動輪13に巻き掛けられている無端状のベルトであ
り、このベルト16の外面には、手摺側ラック歯11a
に噛み合うベルト側ラック歯16aが全周にわたって連
続的に形成されている。
テップ2に同期して移動する移動手摺であり、この移動
手摺11の内面には、図3に示すように、多数の手摺側
ラック歯11aが全周にわたって連続的に形成されてい
る。12及び13は移動手摺11の帰路の途中に設けら
れている一対のベルト車としての駆動輪及び従動輪であ
り、駆動輪12は、チェーン14,15を介してステッ
プ2の駆動機5に接続されている。16は駆動輪12及
び従動輪13に巻き掛けられている無端状のベルトであ
り、このベルト16の外面には、手摺側ラック歯11a
に噛み合うベルト側ラック歯16aが全周にわたって連
続的に形成されている。
【0024】上記のような構成により、駆動輪12に
は、駆動機5の上部スプロケット5aからチェーン1
4,15を介して駆動力が伝達される。この駆動輪12
の回転により、ベルト16が循環するとともに従動輪1
3が回転し、移動手摺11が送られて移動する。
は、駆動機5の上部スプロケット5aからチェーン1
4,15を介して駆動力が伝達される。この駆動輪12
の回転により、ベルト16が循環するとともに従動輪1
3が回転し、移動手摺11が送られて移動する。
【0025】このような移動手摺装置では、駆動輪12
の軸と従動輪13の軸との間に位置する多数のベルト側
ラック歯16aが同時に手摺側ラック歯11aに噛み合
うので、1つの手摺側ラック歯11aにかかる荷重が大
幅に軽減される。従って、手摺側ラック歯11aの破損
が防止され信頼性が向上する。例えば、従来の方式(特
開平4−32491号公報)で、歯の最小噛み合い数が
1であるとすると、この実施例1では、噛み合い数を5
〜10と設定することが可能であり、1つの手摺側ラッ
ク歯11aに作用する荷重を1/5〜1/10とするこ
とができる。
の軸と従動輪13の軸との間に位置する多数のベルト側
ラック歯16aが同時に手摺側ラック歯11aに噛み合
うので、1つの手摺側ラック歯11aにかかる荷重が大
幅に軽減される。従って、手摺側ラック歯11aの破損
が防止され信頼性が向上する。例えば、従来の方式(特
開平4−32491号公報)で、歯の最小噛み合い数が
1であるとすると、この実施例1では、噛み合い数を5
〜10と設定することが可能であり、1つの手摺側ラッ
ク歯11aに作用する荷重を1/5〜1/10とするこ
とができる。
【0026】また、ラック式の駆動方法であるため、摩
擦駆動式の欠点は生じない。即ち、スリップによる移動
手摺11の速度誤差が生じず、また1つの駆動装置で大
きな駆動力が得られ、さらに雨水やごみ等の混入、乗客
負荷変動などの影響による移動手摺11の速度の変化が
防止される。また、外力により移動手摺11にスリップ
が発生することがなく、加圧ローラの加圧により移動手
摺11の表面に劣化や汚れが発生したりすることもな
い。
擦駆動式の欠点は生じない。即ち、スリップによる移動
手摺11の速度誤差が生じず、また1つの駆動装置で大
きな駆動力が得られ、さらに雨水やごみ等の混入、乗客
負荷変動などの影響による移動手摺11の速度の変化が
防止される。また、外力により移動手摺11にスリップ
が発生することがなく、加圧ローラの加圧により移動手
摺11の表面に劣化や汚れが発生したりすることもな
い。
【0027】なお、上記実施例1では駆動輪12の側に
駆動力を伝達する構造としたが、これに限定されるもの
ではなく、例えば従動輪11側に動力伝達してもよく、
また両方の側にチェーンを掛けて動力伝達してもよい。
また、上記実施例1ではチェーン15を用いて動力伝達
したが、例えばベルトにより伝達してもよく、さらに特
開昭55−111381号公報に示されたようなリンク
による伝達であってもよい。
駆動力を伝達する構造としたが、これに限定されるもの
ではなく、例えば従動輪11側に動力伝達してもよく、
また両方の側にチェーンを掛けて動力伝達してもよい。
また、上記実施例1ではチェーン15を用いて動力伝達
したが、例えばベルトにより伝達してもよく、さらに特
開昭55−111381号公報に示されたようなリンク
による伝達であってもよい。
【0028】実施例2.次に、図4は請求項2の発明の
一実施例によるマンコンベアの移動手摺装置の要部を示
す側面図である。図において、17及び18は図1の駆
動輪12,従動輪13と同様の位置に設けられ、それぞ
れ外周に多数の歯17a,18aが形成されている一対
の歯付きベルト車としての歯付き駆動輪及び歯付き従動
輪であり、歯付き駆動輪17には、駆動力を伝達するチ
ェーン15が掛けられている。
一実施例によるマンコンベアの移動手摺装置の要部を示
す側面図である。図において、17及び18は図1の駆
動輪12,従動輪13と同様の位置に設けられ、それぞ
れ外周に多数の歯17a,18aが形成されている一対
の歯付きベルト車としての歯付き駆動輪及び歯付き従動
輪であり、歯付き駆動輪17には、駆動力を伝達するチ
ェーン15が掛けられている。
【0029】19は歯付き駆動輪17と歯付き従動輪1
8とに巻き掛けられている無端状のベルトであり、この
ベルト19は、手摺側ラック歯11aに噛み合う外ラッ
ク歯19aが外面に、歯17a,18aに噛み合う内ラ
ック歯19bが内面に、それぞれ全周にわたって連続的
に形成されている。他の構成は、実施例1と同様であ
る。
8とに巻き掛けられている無端状のベルトであり、この
ベルト19は、手摺側ラック歯11aに噛み合う外ラッ
ク歯19aが外面に、歯17a,18aに噛み合う内ラ
ック歯19bが内面に、それぞれ全周にわたって連続的
に形成されている。他の構成は、実施例1と同様であ
る。
【0030】上記実施例1では、ベルト16と駆動輪1
2との間で微妙なスリップが発生することがあるが、こ
の実施例2では、ラック駆動としたので、動力伝達に滑
りがなくなり、より正確な速度伝達が可能となる。従っ
て、マンコンベアが長機長(搬送距離の長いマンコンベ
ア)となったときの移動手摺11の速度誤差の発生がよ
り確実に防止され、ステップ2と移動手摺11の速度を
より正確に一致させることができる。また、実施例1と
同様に、手摺側ラック歯11aの破損が防止されるとと
もに、摩擦駆動式の欠点が解消されるのは言うまでもな
い。
2との間で微妙なスリップが発生することがあるが、こ
の実施例2では、ラック駆動としたので、動力伝達に滑
りがなくなり、より正確な速度伝達が可能となる。従っ
て、マンコンベアが長機長(搬送距離の長いマンコンベ
ア)となったときの移動手摺11の速度誤差の発生がよ
り確実に防止され、ステップ2と移動手摺11の速度を
より正確に一致させることができる。また、実施例1と
同様に、手摺側ラック歯11aの破損が防止されるとと
もに、摩擦駆動式の欠点が解消されるのは言うまでもな
い。
【0031】実施例3.次に、図5は請求項3の発明の
一実施例によるマンコンベアの移動手摺装置の要部断面
図であり、図1のV−V断面に相当するものである。図
において、21は図1のチェーン14が掛けられる第1
のスプロケット、22は図1のチェーン15が掛けられ
る第2のスプロケット、23は第2のスプロケット22
を第1のスプロケット21に押し付ける皿ばね、24は
第2のスプロケット22の第1のスプロケット21との
接合部に設けられたボール、25はボール24を受ける
座、26は座25を介してボール24を第1のスプロケ
ット21側へ押し付けるばね、27は上記の部材21〜
26により構成されたスリップクラッチである。
一実施例によるマンコンベアの移動手摺装置の要部断面
図であり、図1のV−V断面に相当するものである。図
において、21は図1のチェーン14が掛けられる第1
のスプロケット、22は図1のチェーン15が掛けられ
る第2のスプロケット、23は第2のスプロケット22
を第1のスプロケット21に押し付ける皿ばね、24は
第2のスプロケット22の第1のスプロケット21との
接合部に設けられたボール、25はボール24を受ける
座、26は座25を介してボール24を第1のスプロケ
ット21側へ押し付けるばね、27は上記の部材21〜
26により構成されたスリップクラッチである。
【0032】このように、駆動輪12への動力伝達部に
スリップクラッチ27を挿入した移動手摺装置では、通
常運転時は、皿ばね23により第2のスプロケット22
が第1のスプロケット21に押し付けられているので、
両者が滑り0で一体に回転し、動力が伝達される。従っ
て、ステップ2と移動手摺11の速度を一致させられる
点は、上記実施例1,2と同様であり、マンコンベアが
長機長となっても、負荷変動などによりステップ2と移
動手摺11とにずれが生じることはない。
スリップクラッチ27を挿入した移動手摺装置では、通
常運転時は、皿ばね23により第2のスプロケット22
が第1のスプロケット21に押し付けられているので、
両者が滑り0で一体に回転し、動力が伝達される。従っ
て、ステップ2と移動手摺11の速度を一致させられる
点は、上記実施例1,2と同様であり、マンコンベアが
長機長となっても、負荷変動などによりステップ2と移
動手摺11とにずれが生じることはない。
【0033】しかし、設定トルク値以上のトルクが発生
したとき(異常な外力が生じたとき)には、第1のスプ
ロケット21と第2のスプロケット22との間に滑りが
発生し、異常な外力の伝達が阻止される。即ち、ラック
駆動式の移動手摺装置では、万一何かの理由で移動手摺
11がロックされてしまった場合、チェーン14,15
やその他の機器が破壊される恐れがあるが、スリップク
ラッチ27を駆動系に挿入することにより、このような
事故を防止することができる。
したとき(異常な外力が生じたとき)には、第1のスプ
ロケット21と第2のスプロケット22との間に滑りが
発生し、異常な外力の伝達が阻止される。即ち、ラック
駆動式の移動手摺装置では、万一何かの理由で移動手摺
11がロックされてしまった場合、チェーン14,15
やその他の機器が破壊される恐れがあるが、スリップク
ラッチ27を駆動系に挿入することにより、このような
事故を防止することができる。
【0034】実施例4.次に、図6は請求項4の発明の
一実施例による移動手摺装置を有するマンコンベアを示
す概略の構成図であり、この実施例4は、実施例1と同
様の移動手摺装置を移動手摺11の帰路上曲部に配置し
たものである。
一実施例による移動手摺装置を有するマンコンベアを示
す概略の構成図であり、この実施例4は、実施例1と同
様の移動手摺装置を移動手摺11の帰路上曲部に配置し
たものである。
【0035】ここで、図7は図1の移動手摺11とベル
ト16との間に作用する力を示す説明図であるが、この
図に示すように、両者間には、手摺側ラック歯11aと
ベルト側ラック歯16aとの噛み合いの圧力角aによ
り、互いに離れようとする力F2が作用する。この力F2
のためにベルト16が移動手摺11から浮き上がると、
歯飛びが起こり、正確な動力伝達が行えなくなってしま
う。
ト16との間に作用する力を示す説明図であるが、この
図に示すように、両者間には、手摺側ラック歯11aと
ベルト側ラック歯16aとの噛み合いの圧力角aによ
り、互いに離れようとする力F2が作用する。この力F2
のためにベルト16が移動手摺11から浮き上がると、
歯飛びが起こり、正確な動力伝達が行えなくなってしま
う。
【0036】これに対して、この実施例4では、ベルト
16が凹状に移動手摺11と接するようにしたので、図
6(b)に示すように、ベルト16の張力Tによりベル
ト16を移動手摺11に押し付ける力F3が発生し、ベ
ルト16の浮き上がりが防止される。従って、正確な動
力伝達を維持することができる。
16が凹状に移動手摺11と接するようにしたので、図
6(b)に示すように、ベルト16の張力Tによりベル
ト16を移動手摺11に押し付ける力F3が発生し、ベ
ルト16の浮き上がりが防止される。従って、正確な動
力伝達を維持することができる。
【0037】実施例5.次に、図8は請求項5の発明の
一実施例によるマンコンベアの移動手摺装置の要部を示
す側面図である。図において、31は駆動輪12と従動
輪13との間に配置され、ベルト16の内面に当接して
ベルト16の移動手摺11からの浮き上がりを防止する
浮上防止手段としてのベルトガイド、32は移動手摺1
1の表面に接して回転する複数の回転ローラである。
一実施例によるマンコンベアの移動手摺装置の要部を示
す側面図である。図において、31は駆動輪12と従動
輪13との間に配置され、ベルト16の内面に当接して
ベルト16の移動手摺11からの浮き上がりを防止する
浮上防止手段としてのベルトガイド、32は移動手摺1
1の表面に接して回転する複数の回転ローラである。
【0038】このようなベルトガイド31を設けること
により、移動手摺装置の設置位置によらずベルト16の
移動手摺11からの浮き上がりを防止することができ、
正確な動力伝達を維持することができる。また、移動手
摺11の表面側に回転ローラ32を設けることにより、
上記の浮き上がりはより確実に防止される。
により、移動手摺装置の設置位置によらずベルト16の
移動手摺11からの浮き上がりを防止することができ、
正確な動力伝達を維持することができる。また、移動手
摺11の表面側に回転ローラ32を設けることにより、
上記の浮き上がりはより確実に防止される。
【0039】また、ベルトガイド31及び回転ローラ3
2は、ベルト16及び移動手摺11に接する程度でよ
く、摩擦駆動式の駆動ローラや加圧ローラのように強く
押し付ける必要はないため、移動手摺11の表面の劣化
や汚れの原因となることはない。さらに、ベルトガイド
31や回転ローラ32は、通常はベルト16や移動手摺
11に接しないように設定することも可能である。
2は、ベルト16及び移動手摺11に接する程度でよ
く、摩擦駆動式の駆動ローラや加圧ローラのように強く
押し付ける必要はないため、移動手摺11の表面の劣化
や汚れの原因となることはない。さらに、ベルトガイド
31や回転ローラ32は、通常はベルト16や移動手摺
11に接しないように設定することも可能である。
【0040】実施例6.次に、図9は請求項6の発明の
一実施例によるマンコンベアの移動手摺装置の一部を示
す断面図であり、図1のIX−IX断面に相当するもの
である。図において、41は欄干3の上部に固定された
往路側の手摺案内枠、42は手摺案内枠41の上端部に
取り付けられたプラスチック製の手摺ガイドであり、こ
の手摺ガイド42は、移動手摺11内面の手摺側ラック
歯11a以外の部分に接するように取り付けられてい
る。43は帰路側の手摺案内枠、44は手摺案内枠43
の下端部に取り付けられたプラスチック製の手摺ガイド
であり、往路側と同様、手摺側ラック歯11aに接しな
いように取り付けられている。45は往路側及び帰路側
の手摺案内枠41,43及び手摺ガイド42,44から
なる手摺案内レールである。
一実施例によるマンコンベアの移動手摺装置の一部を示
す断面図であり、図1のIX−IX断面に相当するもの
である。図において、41は欄干3の上部に固定された
往路側の手摺案内枠、42は手摺案内枠41の上端部に
取り付けられたプラスチック製の手摺ガイドであり、こ
の手摺ガイド42は、移動手摺11内面の手摺側ラック
歯11a以外の部分に接するように取り付けられてい
る。43は帰路側の手摺案内枠、44は手摺案内枠43
の下端部に取り付けられたプラスチック製の手摺ガイド
であり、往路側と同様、手摺側ラック歯11aに接しな
いように取り付けられている。45は往路側及び帰路側
の手摺案内枠41,43及び手摺ガイド42,44から
なる手摺案内レールである。
【0041】このように、手摺ガイド42,44が移動
手摺11の全周において手摺側ラック歯11aと接しな
いようにすることにより、手摺側ラック歯11aを設け
たことによる手摺走行ロスの増大が防止される。また、
手摺側ラック歯11a及び手摺ガイド42,44の摩耗
も防止される。
手摺11の全周において手摺側ラック歯11aと接しな
いようにすることにより、手摺側ラック歯11aを設け
たことによる手摺走行ロスの増大が防止される。また、
手摺側ラック歯11a及び手摺ガイド42,44の摩耗
も防止される。
【0042】実施例7.次に、図10は請求項7の発明
の一実施例によるマンコンベアの移動手摺装置の一部を
示す断面図、図11は図10のXI−XI線に沿う矢視
断面図である。図において、46は手摺案内レール45
内に互いに間隔をおいて多数設けられ、手摺側ラック歯
11aと噛み合って回転するピニオンギヤである。ま
た、ピニオンギヤ46は、手摺側ラック歯11aとの噛
み合い時の騒音防止のため、ゴム製又はプラスチック製
とするのが好ましい。
の一実施例によるマンコンベアの移動手摺装置の一部を
示す断面図、図11は図10のXI−XI線に沿う矢視
断面図である。図において、46は手摺案内レール45
内に互いに間隔をおいて多数設けられ、手摺側ラック歯
11aと噛み合って回転するピニオンギヤである。ま
た、ピニオンギヤ46は、手摺側ラック歯11aとの噛
み合い時の騒音防止のため、ゴム製又はプラスチック製
とするのが好ましい。
【0043】このように、手摺案内レール45内に回転
自在のピニオンギヤ46を配置することにより、手摺走
行ロスがさらに低減され、また手摺ガイド42,44の
摩耗も一層低減される。さらに、手摺ガイド42,44
の摩耗粉が手摺側ラック歯11aに付着して手摺側ラッ
ク歯11aを摩耗させるのも防止され、移動手摺11の
寿命を格段に延ばすことができる。
自在のピニオンギヤ46を配置することにより、手摺走
行ロスがさらに低減され、また手摺ガイド42,44の
摩耗も一層低減される。さらに、手摺ガイド42,44
の摩耗粉が手摺側ラック歯11aに付着して手摺側ラッ
ク歯11aを摩耗させるのも防止され、移動手摺11の
寿命を格段に延ばすことができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
マンコンベアの移動手摺装置は、移動手摺の帰路に一対
のベルト車を設け、これらのベルト車に巻き掛けられた
無端状のベルトの外面に、手摺側ラック歯に噛み合うベ
ルト側ラック歯を形成し、ベルト車の回転によりベルト
を介して移動手摺を移動させるようにしたので、摩擦駆
動式の欠点を解消できるだけでなく、一対のベルト車の
軸間に位置する複数のベルト側ラック歯が手摺側ラック
歯と噛み合って、1つの手摺側ラック歯にかかる荷重が
小さくなり、手摺側ラック歯の破損を防止することがで
き、信頼性を向上させることができるという効果を奏す
る。
マンコンベアの移動手摺装置は、移動手摺の帰路に一対
のベルト車を設け、これらのベルト車に巻き掛けられた
無端状のベルトの外面に、手摺側ラック歯に噛み合うベ
ルト側ラック歯を形成し、ベルト車の回転によりベルト
を介して移動手摺を移動させるようにしたので、摩擦駆
動式の欠点を解消できるだけでなく、一対のベルト車の
軸間に位置する複数のベルト側ラック歯が手摺側ラック
歯と噛み合って、1つの手摺側ラック歯にかかる荷重が
小さくなり、手摺側ラック歯の破損を防止することがで
き、信頼性を向上させることができるという効果を奏す
る。
【0045】また、請求項2の発明のマンコンベアの移
動手摺装置は、ベルト車として外周に歯を有する歯付き
ベルト車を用い、これらに巻き掛けるベルトには、内ラ
ック歯と外ラック歯とを形成し、内ラック歯が歯付きベ
ルト車の歯に、外ラック歯が手摺側ラック歯に、それぞ
れ噛み合うようにしたので、上記請求項1の発明と同様
の効果に加えて、ベルト車とベルトとの間のスリップを
防止して、より正確な速度伝達が可能となるという効果
を奏する。
動手摺装置は、ベルト車として外周に歯を有する歯付き
ベルト車を用い、これらに巻き掛けるベルトには、内ラ
ック歯と外ラック歯とを形成し、内ラック歯が歯付きベ
ルト車の歯に、外ラック歯が手摺側ラック歯に、それぞ
れ噛み合うようにしたので、上記請求項1の発明と同様
の効果に加えて、ベルト車とベルトとの間のスリップを
防止して、より正確な速度伝達が可能となるという効果
を奏する。
【0046】さらに、請求項3の発明のマンコンベアの
移動手摺装置は、ベルト車に動力を伝達する動力伝達部
に、設定トルク値以上のトルクが発生したときに動力の
伝達を止めるスリップクラッチを設けたので、上記請求
項1の発明と同様の効果に加えて、異常な外力の作用に
より移動手摺がロックされたときの動力伝達部の破壊事
故を防止することができるという効果を奏する。
移動手摺装置は、ベルト車に動力を伝達する動力伝達部
に、設定トルク値以上のトルクが発生したときに動力の
伝達を止めるスリップクラッチを設けたので、上記請求
項1の発明と同様の効果に加えて、異常な外力の作用に
より移動手摺がロックされたときの動力伝達部の破壊事
故を防止することができるという効果を奏する。
【0047】さらにまた、請求項4の発明のマンコンベ
アの移動手摺装置は、一対のベルト車を移動手摺の帰路
上曲部に設け、この部分で移動手摺とベルトとを噛み合
わせたので、上記請求項1の発明と同様の効果に加え
て、ベルトの張力によりベルトを移動手摺に密着させ、
ベルトの移動手摺からの浮き上がりを防止することがで
き、より確実に動力伝達を行うことができるという効果
を奏する。
アの移動手摺装置は、一対のベルト車を移動手摺の帰路
上曲部に設け、この部分で移動手摺とベルトとを噛み合
わせたので、上記請求項1の発明と同様の効果に加え
て、ベルトの張力によりベルトを移動手摺に密着させ、
ベルトの移動手摺からの浮き上がりを防止することがで
き、より確実に動力伝達を行うことができるという効果
を奏する。
【0048】また、請求項5の発明のマンコンベアの移
動手摺装置は、ベルトの移動手摺からの浮き上がりを防
止する浮上防止手段を、ベルトの移動手摺に噛み合う部
分の内面に当接させたので、上記請求項1の発明と同様
の効果に加えて、ベルトの移動手摺からの浮き上がりを
防止することができ、より確実に動力伝達を行うことが
できるという効果を奏する。
動手摺装置は、ベルトの移動手摺からの浮き上がりを防
止する浮上防止手段を、ベルトの移動手摺に噛み合う部
分の内面に当接させたので、上記請求項1の発明と同様
の効果に加えて、ベルトの移動手摺からの浮き上がりを
防止することができ、より確実に動力伝達を行うことが
できるという効果を奏する。
【0049】さらに、請求項6の発明のマンコンベアの
移動手摺装置は、手摺案内レールが、移動手摺の内面の
手摺側ラック歯の形成部以外の部分のみに接して移動手
摺を案内するようにしたので、上記請求項1の発明と同
様の効果に加えて、手摺側ラック歯を設けたことによる
手摺走行ロスの増大を防止することができるとともに、
手摺側ラック歯及び手摺案内レールの摩耗を防止するこ
とができるなどの効果を奏する。
移動手摺装置は、手摺案内レールが、移動手摺の内面の
手摺側ラック歯の形成部以外の部分のみに接して移動手
摺を案内するようにしたので、上記請求項1の発明と同
様の効果に加えて、手摺側ラック歯を設けたことによる
手摺走行ロスの増大を防止することができるとともに、
手摺側ラック歯及び手摺案内レールの摩耗を防止するこ
とができるなどの効果を奏する。
【0050】さらにまた、請求項7の発明のマンコンベ
アの移動手摺装置は、手摺案内レールが、移動手摺の内
面の手摺側ラックの形成部以外の部分のみに接して移動
手摺を案内するようにし、かつ手摺側ラックに噛み合っ
て回転する複数のピニオンギヤを、手摺案内レール内に
設けたので、上記請求項6の発明と同様の効果に加え
て、手摺走行ロスをさらに低減することができるととも
に、手摺側ラック歯の摩耗を一層低減して移動手摺の寿
命を延ばすことができるなどの効果を奏する。
アの移動手摺装置は、手摺案内レールが、移動手摺の内
面の手摺側ラックの形成部以外の部分のみに接して移動
手摺を案内するようにし、かつ手摺側ラックに噛み合っ
て回転する複数のピニオンギヤを、手摺案内レール内に
設けたので、上記請求項6の発明と同様の効果に加え
て、手摺走行ロスをさらに低減することができるととも
に、手摺側ラック歯の摩耗を一層低減して移動手摺の寿
命を延ばすことができるなどの効果を奏する。
【図1】請求項1の発明の一実施例による移動手摺装置
を有するマンコンベアを示す概略の構成図である。
を有するマンコンベアを示す概略の構成図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図1の移動手摺の内面を示す斜視図である。
【図4】請求項2の発明の一実施例によるマンコンベア
の移動手摺装置の要部を示す側面図である。
の移動手摺装置の要部を示す側面図である。
【図5】請求項3の発明の一実施例によるマンコンベア
の移動手摺装置の要部断面図である。
の移動手摺装置の要部断面図である。
【図6】請求項4の発明の一実施例による移動手摺装置
を有するマンコンベアを示す概略の構成図である。
を有するマンコンベアを示す概略の構成図である。
【図7】図1の移動手摺とベルトとの間に作用する力を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図8】請求項5の発明の一実施例によるマンコンベア
の移動手摺装置の要部を示す側面図である。
の移動手摺装置の要部を示す側面図である。
【図9】請求項6の発明の一実施例によるマンコンベア
の移動手摺装置の一部を示す断面図である。
の移動手摺装置の一部を示す断面図である。
【図10】請求項7の発明の一実施例によるマンコンベ
アの移動手摺装置の一部を示す断面図である。
アの移動手摺装置の一部を示す断面図である。
【図11】図10のXI−XI線に沿う矢視断面図であ
る。
る。
【図12】従来のマンコンベアの一例を示す概略の構成
図である。
図である。
2 ステップ 3 欄干 11 移動手摺 11a 手摺側ラック歯 12 駆動輪(ベルト車) 13 従動輪(ベルト車) 16 ベルト 16a ベルト側ラック歯 17 歯付き駆動輪(歯付きベルト車) 17a 歯 18 歯付き従動輪(歯付きベルト車) 18a 歯 19 ベルト 19a 外ラック歯 19b 内ラック歯 27 スリップクラッチ 31 ベルトガイド(浮上防止手段) 45 手摺案内レール 46 ピニオンギヤ
Claims (7)
- 【請求項1】 マンコンベアの欄干に設けられている手
摺案内レールと、この手摺案内レールに沿って設けられ
ているとともに、内面に手摺側ラック歯が形成されてい
る移動手摺と、この移動手摺の帰路に設けられている一
対のベルト車と、これらのベルト車に巻き掛けられてい
るとともに、上記手摺側ラック歯に噛み合うベルト側ラ
ック歯が外面に形成されている無端状のベルトとを備
え、上記ベルト車の回転により上記ベルトを介して上記
移動手摺がステップに同期して駆動されるようになって
いることを特徴とするマンコンベアの移動手摺装置。 - 【請求項2】 マンコンベアの欄干に設けられている手
摺案内レールと、この手摺案内レールに沿って設けられ
ているとともに、内面に手摺側ラック歯が形成されてい
る移動手摺と、この移動手摺の帰路に設けられていると
ともに、外周に複数の歯が形成されている一対の歯付き
ベルト車と、これらの歯付きベルト車に巻き掛けられて
いるとともに、上記手摺側ラック歯に噛み合う外ラック
歯が外面に、上記歯付きベルト車の歯に噛み合う内ラッ
ク歯が内面にそれぞれ形成されている無端状のベルトと
を備え、上記歯付きベルト車の回転により上記ベルトを
介して上記移動手摺がステップに同期して駆動されるよ
うになっていることを特徴とするマンコンベアの移動手
摺装置。 - 【請求項3】 マンコンベアの欄干に設けられている手
摺案内レールと、この手摺案内レールに沿って設けられ
ているとともに、内面に手摺側ラック歯が形成されてい
る移動手摺と、この移動手摺の帰路に設けられている一
対のベルト車と、これらのベルト車に巻き掛けられてい
るとともに、上記手摺側ラック歯に噛み合うベルト側ラ
ック歯が外面に形成されている無端状のベルトと、上記
ベルト車に動力を伝達する動力伝達部に設けられ、上記
動力伝達部に設定トルク値以上のトルクが発生したとき
に動力の伝達を断つスリップクラッチとを備え、上記ベ
ルト車の回転により上記ベルトを介して上記移動手摺が
ステップに同期して駆動されるようになっていることを
特徴とするマンコンベアの移動手摺装置。 - 【請求項4】 マンコンベアの欄干に設けられている手
摺案内レールと、この手摺案内レールに沿って設けられ
ているとともに、内面に手摺側ラック歯が形成されてい
る移動手摺と、この移動手摺の帰路上曲部に設けられて
いる一対のベルト車と、これらのベルト車に巻き掛けら
れているとともに、上記手摺側ラック歯に噛み合うベル
ト側ラック歯が外面に形成されている無端状のベルトと
を備え、上記ベルト車の回転により上記ベルトを介して
上記移動手摺がステップに同期して駆動されるようにな
っていることを特徴とするマンコンベアの移動手摺装
置。 - 【請求項5】 マンコンベアの欄干に設けられている手
摺案内レールと、この手摺案内レールに沿って設けられ
ているとともに、内面に手摺側ラック歯が形成されてい
る移動手摺と、この移動手摺の帰路に設けられている一
対のベルト車と、これらのベルト車に巻き掛けられてい
るとともに、上記手摺側ラック歯に噛み合うベルト側ラ
ック歯が外面に形成されている無端状のベルトと、この
ベルトの上記移動手摺に噛み合う部分の内面に当接し、
上記ベルトの上記移動手摺からの浮き上がりを防止する
浮上防止手段とを備え、上記ベルト車の回転により上記
ベルトを介して上記移動手摺がステップに同期して駆動
されるようになっていることを特徴とするマンコンベア
の移動手摺装置。 - 【請求項6】 マンコンベアの欄干に設けられている手
摺案内レールと、この手摺案内レールに沿って設けられ
ているとともに、内面に手摺側ラック歯が形成されてい
る移動手摺と、この移動手摺の帰路に設けられている一
対のベルト車と、これらのベルト車に巻き掛けられてい
るとともに、上記手摺側ラック歯に噛み合うベルト側ラ
ック歯が外面に形成されている無端状のベルトとを備
え、上記ベルト車の回転により上記ベルトを介して上記
移動手摺がステップに同期して駆動されるようになって
おり、また上記手摺案内レールは、上記移動手摺の内面
の上記手摺側ラック歯の形成部以外の部分のみに接して
上記移動手摺を案内するようになっていることを特徴と
するマンコンベアの移動手摺装置。 - 【請求項7】 マンコンベアの欄干に設けられている手
摺案内レールと、この手摺案内レールに沿って設けられ
ているとともに、内面に手摺側ラック歯が形成されてい
る移動手摺と、この移動手摺の帰路に設けられている一
対のベルト車と、これらのベルト車に巻き掛けられてい
るとともに、上記手摺側ラック歯に噛み合うベルト側ラ
ック歯が外面に形成されている無端状のベルトとを備
え、上記ベルト車の回転により上記ベルトを介して上記
移動手摺がステップに同期して駆動されるようになって
おり、また上記手摺案内レールは、上記移動手摺の内面
の上記手摺側ラック歯の形成部以外の部分のみに接して
上記移動手摺を案内するようになっており、さらに上記
手摺側ラック歯に噛み合って回転する複数のピニオンギ
ヤが上記手摺案内レール内に設けられていることを特徴
とするマンコンベアの移動手摺装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1469793A JP2735453B2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | マンコンベアの移動手摺装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1469793A JP2735453B2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | マンコンベアの移動手摺装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06227782A JPH06227782A (ja) | 1994-08-16 |
JP2735453B2 true JP2735453B2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=11868385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1469793A Expired - Fee Related JP2735453B2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | マンコンベアの移動手摺装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2735453B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008540289A (ja) * | 2005-05-05 | 2008-11-20 | オーチス エレベータ カンパニー | 歯付ベルトを備えた手摺用ポジティブリニア駆動装置 |
JP2008540290A (ja) * | 2005-05-05 | 2008-11-20 | オーチス エレベータ カンパニー | 歯付被駆動面に摺動材料を備えた乗客運搬装置用手摺 |
JP2008540288A (ja) * | 2005-05-05 | 2008-11-20 | オーチス エレベータ カンパニー | 乗客運搬装置の手摺駆動装置 |
US7641038B2 (en) | 2005-04-08 | 2010-01-05 | Otis Elevator Company | Passenger conveyor handrail and method of manufacture |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10248327A1 (de) * | 2002-10-17 | 2004-05-06 | Kone Corp. | Handlaufantrieb |
JP4115304B2 (ja) * | 2003-03-07 | 2008-07-09 | 東芝エレベータ株式会社 | 乗客コンベア |
DE102010004482B4 (de) | 2010-01-12 | 2013-01-10 | Kone Corp. | Einrichtung zum Antreiben eines Handlaufs |
WO2011088895A1 (en) | 2010-01-20 | 2011-07-28 | Kone Corporation | Passenger transportation device |
JP6227058B1 (ja) * | 2016-06-08 | 2017-11-08 | 東芝エレベータ株式会社 | 乗客コンベア |
CN106006336B (zh) * | 2016-08-05 | 2018-01-16 | 森赫电梯股份有限公司 | 一种扶梯扶手带装置 |
JP2018039640A (ja) * | 2016-09-09 | 2018-03-15 | 東芝エレベータ株式会社 | 乗客コンベア |
-
1993
- 1993-02-01 JP JP1469793A patent/JP2735453B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7641038B2 (en) | 2005-04-08 | 2010-01-05 | Otis Elevator Company | Passenger conveyor handrail and method of manufacture |
DE112005003516B4 (de) * | 2005-04-08 | 2011-12-22 | Otis Elevator Co. | Handlauf für eine Personenbeförderungsvorrichtung und Verfahren zum Herstellen von diesem |
JP2008540289A (ja) * | 2005-05-05 | 2008-11-20 | オーチス エレベータ カンパニー | 歯付ベルトを備えた手摺用ポジティブリニア駆動装置 |
JP2008540290A (ja) * | 2005-05-05 | 2008-11-20 | オーチス エレベータ カンパニー | 歯付被駆動面に摺動材料を備えた乗客運搬装置用手摺 |
JP2008540288A (ja) * | 2005-05-05 | 2008-11-20 | オーチス エレベータ カンパニー | 乗客運搬装置の手摺駆動装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06227782A (ja) | 1994-08-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2735453B2 (ja) | マンコンベアの移動手摺装置 | |
JP2648380B2 (ja) | 乗客コンベヤ用ハンドレールのコグベルト駆動装置 | |
EP0530946B1 (en) | Handrail drive mechanism for a passenger conveyor | |
GB1575327A (en) | Drive unit for an endless conveyor | |
KR20030027123A (ko) | 에스컬레이터 구동 장치 | |
JPH115611A (ja) | ツインベルトコンベヤ装置 | |
US20080110726A1 (en) | Drive for a conveyor, in particular baggage conveyor in airports | |
CN101351397B (zh) | 乘客输送机 | |
KR20050101333A (ko) | 승객 컨베이어 | |
EP0925251B1 (en) | Handrail drive for a passenger conveyor | |
JP2004352500A (ja) | エスカレータまたは動く歩道のための移動手摺り駆動装置 | |
JPH0346346B2 (ja) | ||
WO2017085779A1 (ja) | 乗客コンベヤ | |
JPS6119550B2 (ja) | ||
US6092639A (en) | Driven wheel passenger conveyor | |
JP4737819B2 (ja) | マンコンベア | |
US6269942B1 (en) | Force transmission or transport device | |
JP5624348B2 (ja) | 弾性クローラ | |
JP4072255B2 (ja) | マンコンベアの手すり駆動装置 | |
JPS6121458Y2 (ja) | ||
EP1245517A1 (en) | Paper roll driving apparatus | |
JP4454990B2 (ja) | 乗客コンベヤーの移動手摺装置 | |
JP4464737B2 (ja) | 乗客コンベアの移動手摺駆動装置 | |
JP2004115267A (ja) | 乗客コンベヤーの移動手摺装置 | |
JPS6149238B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |