JP2734172B2 - 樹脂ワニスの含浸法および含浸装置 - Google Patents
樹脂ワニスの含浸法および含浸装置Info
- Publication number
- JP2734172B2 JP2734172B2 JP14243790A JP14243790A JP2734172B2 JP 2734172 B2 JP2734172 B2 JP 2734172B2 JP 14243790 A JP14243790 A JP 14243790A JP 14243790 A JP14243790 A JP 14243790A JP 2734172 B2 JP2734172 B2 JP 2734172B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin varnish
- tank
- roll
- impregnation
- impregnating
- Prior art date
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- Coating Apparatus (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、積層板等の成形に用いるプリプレグの製造
に先立ち、長尺のシート状基材に連続的に樹脂ワニスを
含浸するための装置に関する。
に先立ち、長尺のシート状基材に連続的に樹脂ワニスを
含浸するための装置に関する。
従来の技術 積層板は、シート状基材に樹脂ワニスを含浸し乾燥し
て得たプリプレグを積層し、加熱加圧成形して得られ
る。シート状基材への樹脂ワニスの含浸は、従来、次の
ような手段で行なわれている。
て得たプリプレグを積層し、加熱加圧成形して得られ
る。シート状基材への樹脂ワニスの含浸は、従来、次の
ような手段で行なわれている。
すなわち、樹脂ワニスを多量に溜めたバット内に、長
尺のシート状基材を連続的に浸漬し、引き上げて乾燥工
程へと導びいていく。バット内へは、樹脂ワニスを余分
に供給し、バットからオーバーフローしたワニスはタン
クにもどして、粘度調整後にバットに再供給する循環方
式を採用している。
尺のシート状基材を連続的に浸漬し、引き上げて乾燥工
程へと導びいていく。バット内へは、樹脂ワニスを余分
に供給し、バットからオーバーフローしたワニスはタン
クにもどして、粘度調整後にバットに再供給する循環方
式を採用している。
発明が解決しようとする課題 従来のような含浸手段では、バットからオーバーフロ
ーしたワニスをタンクに戻す際に、溶剤の揮散や粘度変
化があり、タンク内にて粘度調整をしなければならな
い。また、ワニスの循環中に異物や気泡がワニスに混入
しやすく、含浸作業を円滑に行えなかったり、この工程
を経て製造した積層板の外観を悪くする問題がある。
ーしたワニスをタンクに戻す際に、溶剤の揮散や粘度変
化があり、タンク内にて粘度調整をしなければならな
い。また、ワニスの循環中に異物や気泡がワニスに混入
しやすく、含浸作業を円滑に行えなかったり、この工程
を経て製造した積層板の外観を悪くする問題がある。
本発明の課題は、上記のような問題を起こしやすい樹
脂ワニスの循環を行なわない含浸方法を提供することで
あり、また、その含浸方法に用いる装置を提供すること
である。
脂ワニスの循環を行なわない含浸方法を提供することで
あり、また、その含浸方法に用いる装置を提供すること
である。
課題を解決するための手段 本発明に係る含浸法とその装置を実施例の図面により
説明する。
説明する。
互いに接する複数個の回転ロール1a、1b…1fとこのロ
ール群の端面に当接した側板(図示せず)で樹脂ワニス
槽2を構成する。樹脂ワニス槽2へは、タンク3より定
量の樹脂ワニスを供給する。
ール群の端面に当接した側板(図示せず)で樹脂ワニス
槽2を構成する。樹脂ワニス槽2へは、タンク3より定
量の樹脂ワニスを供給する。
定量の樹脂ワニスを供給しながら、ロール群のひとつ
の間隙から樹脂ワニス槽へ長尺のシート状基材4を連続
的に導びく。そして、ロール群の他の間隙から樹脂ワニ
ス含浸後の基材を引出すものである。
の間隙から樹脂ワニス槽へ長尺のシート状基材4を連続
的に導びく。そして、ロール群の他の間隙から樹脂ワニ
ス含浸後の基材を引出すものである。
作用 本発明に係る方法および装置では、樹脂ワニス槽2内
の樹脂ワニスが、シート状基材4に含浸され、シート状
基材4が移動するに従って、樹脂ワニス槽2内の樹脂ワ
ニスの量が減ることになる。しかし、樹脂ワニスは、タ
ンク3から定量を樹脂ワニス槽2に供給しており、この
供給をしながら含浸作業を行なっているので、常に必要
量だけが閉じ空間に供給され、従来のようなワニスの循
環を不要にしている。
の樹脂ワニスが、シート状基材4に含浸され、シート状
基材4が移動するに従って、樹脂ワニス槽2内の樹脂ワ
ニスの量が減ることになる。しかし、樹脂ワニスは、タ
ンク3から定量を樹脂ワニス槽2に供給しており、この
供給をしながら含浸作業を行なっているので、常に必要
量だけが閉じ空間に供給され、従来のようなワニスの循
環を不要にしている。
実施例 次に、本発明の実施例を説明する。
上記で説明したロール群と側板で構成される樹脂ワニ
ス槽2とは別に、さらに樹脂ワニス槽を構成するべく、
回転ロール11a、…11dを前記のロール群に追加して、樹
脂ワニス槽21を構成した。そして、樹脂ワニス槽2と21
をパイプで連結した。
ス槽2とは別に、さらに樹脂ワニス槽を構成するべく、
回転ロール11a、…11dを前記のロール群に追加して、樹
脂ワニス槽21を構成した。そして、樹脂ワニス槽2と21
をパイプで連結した。
この構成では、タンク3から定量の樹脂ワニスがポン
プ5によって樹脂ワニス槽2に供給されるが、ここでオ
ーバーフローした樹脂ワニスが樹脂ワニス槽21に移動す
る。樹脂ワニス槽2と21の両方で、シート状基材4への
含浸が行なわれるので、必要な量の樹脂ワニスを十分に
含浸させることができる。
プ5によって樹脂ワニス槽2に供給されるが、ここでオ
ーバーフローした樹脂ワニスが樹脂ワニス槽21に移動す
る。樹脂ワニス槽2と21の両方で、シート状基材4への
含浸が行なわれるので、必要な量の樹脂ワニスを十分に
含浸させることができる。
樹脂ワニス槽2と21へは、異なる樹脂ワニスを別々に
供給してもよい。これによって、下塗りと上塗りの2段
含浸が可能となる。
供給してもよい。これによって、下塗りと上塗りの2段
含浸が可能となる。
樹脂ワニスと接する回転ロールには熱媒体を通すこと
により、樹脂ワニス槽内のワニスを適正な温度に保つこ
とができ、より適切な条件での含浸作業が可能となる。
ロール表面に付着したワニスが、ロールの回転に伴って
一端樹脂ワニス槽の外に出て、再び樹脂ワニス槽に戻る
ことにより、若干の樹脂ワニスの粘度変化が考えられ
る。しかし、必要に応じて、各ロールに樹脂ワニス槽の
外側でドクターナイフ6を当接すれば、もち出されたワ
ニスは除くことができ、再度内部にもちこまれることを
防止して、樹脂ワニス粘度変化を抑制できる。
により、樹脂ワニス槽内のワニスを適正な温度に保つこ
とができ、より適切な条件での含浸作業が可能となる。
ロール表面に付着したワニスが、ロールの回転に伴って
一端樹脂ワニス槽の外に出て、再び樹脂ワニス槽に戻る
ことにより、若干の樹脂ワニスの粘度変化が考えられ
る。しかし、必要に応じて、各ロールに樹脂ワニス槽の
外側でドクターナイフ6を当接すれば、もち出されたワ
ニスは除くことができ、再度内部にもちこまれることを
防止して、樹脂ワニス粘度変化を抑制できる。
さらに、隣り合うロールを、その表面が硬質のものと
軟質のものの組合せとすることにより、ロール間の密着
がよくなる。
軟質のものの組合せとすることにより、ロール間の密着
がよくなる。
発明の効果 上述のように本発明に係る方法および装置の使用によ
り、樹脂ワニスを循環させることなく必要量だけを供給
して、基材への含浸が可能となる。この結果、樹脂ワニ
スへの異物や気泡の混入がなくなり、円滑な含浸作業と
外観のよい積層板の製造が可能となる。
り、樹脂ワニスを循環させることなく必要量だけを供給
して、基材への含浸が可能となる。この結果、樹脂ワニ
スへの異物や気泡の混入がなくなり、円滑な含浸作業と
外観のよい積層板の製造が可能となる。
また、閉じた空間で含浸作業を行なうので、溶剤の揮
散が抑制され、作業環境も安全なものとなる。
散が抑制され、作業環境も安全なものとなる。
第1図は本発明に係る方法および装置の実施例を示す側
面説明図である。 1a、1b…1fは回転ロール、2は樹脂ワニス槽、3はタン
ク、4はシート状基材、5はポンプ
面説明図である。 1a、1b…1fは回転ロール、2は樹脂ワニス槽、3はタン
ク、4はシート状基材、5はポンプ
Claims (7)
- 【請求項1】互に接する複数個の回転ロールとこのロー
ル群の端面に当接した側板で樹脂ワニス槽を構成し、 この樹脂ワニス槽に定量の樹脂ワニスを供給しながら、
ロール間隙より樹脂ワニス槽へ案内した長尺のシート状
基材に樹脂ワニスを含浸し、含浸後の基材をロール間隙
より引出すことを特徴とする樹脂ワニス含浸法。 - 【請求項2】樹脂ワニス槽を複数個配置し、ひとつの樹
脂ワニス槽でオーバーフローした樹脂ワニスを他の樹脂
ワニス槽に導びき、複数の樹脂ワニス槽で含浸を行なう
請求項1記載の樹脂ワニスの含浸法。 - 【請求項3】樹脂ワニス槽を複数個配置し、それぞれの
樹脂ワニス槽に定量の異なる樹脂ワニスを供給しなが
ら、複数の樹脂ワニス槽で含浸を行なう請求項1記載の
樹脂ワニスの含浸法。 - 【請求項4】互いに接する複数個の回転ロールとこのロ
ール群の端面に当接した側板で樹脂ワニス槽を構成し、 ロール群のひとつのロール間隙を長尺のシート状基材の
入口とし、他のロール間隙を出口とし、前記樹脂ワニス
槽への樹脂ワニス供給手段を備えた樹脂ワニスの含浸装
置。 - 【請求項5】隣接するロールを、表面が軟質のロールと
硬質のロールの組合せとした請求項4記載の樹脂ワニス
の含浸装置。 - 【請求項6】樹脂ワニス槽の外側で、ロールにドクター
ナイフを当接した請求項4または5に記載の樹脂ワニス
含浸装置。 - 【請求項7】ロールに加熱手段を内蔵した請求項4〜6
のいずれかに記載の樹脂ワニスの含浸装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14243790A JP2734172B2 (ja) | 1990-05-31 | 1990-05-31 | 樹脂ワニスの含浸法および含浸装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14243790A JP2734172B2 (ja) | 1990-05-31 | 1990-05-31 | 樹脂ワニスの含浸法および含浸装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0435910A JPH0435910A (ja) | 1992-02-06 |
JP2734172B2 true JP2734172B2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=15315297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14243790A Expired - Lifetime JP2734172B2 (ja) | 1990-05-31 | 1990-05-31 | 樹脂ワニスの含浸法および含浸装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2734172B2 (ja) |
-
1990
- 1990-05-31 JP JP14243790A patent/JP2734172B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0435910A (ja) | 1992-02-06 |
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