JP2722453B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Classifications
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- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
- H10D12/00—Bipolar devices controlled by the field effect, e.g. insulated-gate bipolar transistors [IGBT]
- H10D12/411—Insulated-gate bipolar transistors [IGBT]
- H10D12/441—Vertical IGBTs
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2924/00—Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
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- Bipolar Transistors (AREA)
- Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(In
sulated Gate Bipolar Transistor;以下IGBTと称す)に
関し、特にそのラッチアップの防止に関する。 〔従来の技術〕 第10図は従来のIGBT装置の概略構造を示す断面図であ
る。一般にIGBT装置1は多数のIGBT素子2が並列接続さ
れた構造を有しており、単一のIGBT素子2の等価回路を
第11図、IGBT装置1全体の等価回路を第12図に示す。 第10図において、P+半導体基板3の一方主面上にはN-
層4がエピタキシャル成長されている。このN-層4の表
面から選択的に不純物を拡散して、複数のP領域5が形
成され、さらにこのP領域5の表面から選択的に不純物
を拡散して、各2個のN+領域6が形成されている。N-層
4の表面とN+領域6の表面とで挟まれたP領域5の表面
上には絶縁膜7が形成され、この絶縁膜7は隣接するIG
BT素子2間で一体となるようN-層4の表面上にも形成さ
れている。絶縁膜7上には例えばポリシリコンから成る
ゲート電極8が形成され、またP領域5およびN+領域6
の両方に電気的に接続されるように例えばアルミなどの
金属のエミッタ電極9が形成されている。このエミッタ
電極9は、同一P領域5内において隣接するIGBT素子2
間で共通に形成される。なおゲート電極8およびエミッ
タ電極9は、図示しない絶縁膜を介した多層構造とする
ことにより、多数のIGBT素子2に対しそれぞれ共通に電
気的につながった構造となっている。P+半導体基板3の
裏面には金属のコレクタ電極10が全IGBT素子2に対し一
体に形成されている。そしてゲート電極8はこのIGBT装
置1のゲート端子Gに、エミッタ電極9はエミッタ端子
Eに、またコレクタ電極10はコレクタ端子10にそれぞれ
ワイヤボンディングおよびダイボンディングにより接続
されている。 このように、各IGBT素子2は、P+基板3上にNチャネ
ルの2重拡散縦型MOSFETを形成した構造を有しており、
また第11図の等価回路から明らかなように、pnpnサイリ
スタとNチャネルMOSFETの複合素子であるといえる。コ
レクタ端子Cに正電圧が印加され、エミッタ端子Eが接
続され、ゲート端子Gに適当な制御電圧が印加される通
常動作時において、N-層4から成るドレインに正孔が注
入されるため、低いON抵抗が達成される。またゲート電
極8はトランジスタの能動領域から絶縁されているため
電流は流れない。つまりIGBT装置1はバイポーラトラン
ジスタの低いON抵抗とMOSFETの高い入力インピーダンス
の両特性を兼備しており、例えばIGBT素子2を数千個並
列接続したIGBT装置1を形成することにより、50A程度
の電流を流すことの可能な高性能なパワートランジスタ
が実現できる。 IGBT素子2に流れる電流が小さい範囲では、P領域5
の拡散抵抗RSの両端の電位差が小さく、npnトランジス
タ11のベース・エミッタ間が短絡状態に保たれる。この
状態ではnpnトランジスタ11は動作せず、IGBT素子2は
NチャネルMOSFET12とpnpトランジスタ13の複合素子と
して動作する。この場合にはpnpトランジスタ13のベー
ス電流がNチャネルMOSFET12によって制御されることに
なるので、ゲート端子Gに加える制御信号によってIGBT
素子2の主電流iCを制御することが可能となる。 第11図の等価回路より明らかなように、IGBT素子2の
主電流iCは、MOSFET12を流れる電子電流ieとpnpトラン
ジスタ13のコレクタ電流(これは正孔電流)ihとの和に
なる。すなわちエミッタ端子Eに流れる電流をiEとすれ
ば、 iC=iE=ie+ih …(1) の関数が成り立つ。これを第10図を用いて説明すれば、
ゲート電極8に印加された制御信号によりその下のP領
域5にチャネルが形成されてドレインすなわちN-領域4
に電子が注入され、一方pnpトランジスタ13のベースす
なわちN-領域4にコレクタすなわちP+領域3から正孔が
注入され、この注入された正孔の一部は上記電子と再結
合して消滅し、残りはコレクタ電流ihとなってP領域5
を流れる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従来の半導体装置であるIGBT装置1は以上のように構
成されており、IGBT素子2の主電流iCが例えばゲート端
子Gに印加されるノイズ等の何らかの外的原因により増
加すると、電子電流ieおよび正孔電流ihが増加する。こ
のとき正孔電流ihがある値を越えると、抵抗RSでの電圧
降下がnpnトランジスタ11の導通する閾値を越えてしま
い、言い換えればnpnトランジスタ11のベース・エミッ
タ間がその拡散電位以上に順バイアスされてしまい、そ
の結果、npnトランジスタ11とpnpトランジスタ13とから
成るpnpnサイリスタ部が導通状態となる。この状態では
ゲート端子Gに印加する制御信号によってIGBT素子2の
主電流iCを制御することはできなくなる。この現象はラ
ッチアップと呼ばれている。ラッチアップを防止するた
めには抵抗RSができるだけ小さくなるようにP領域5を
形成すればよいが、それにも限度がある。このため一旦
ラッチアップが発生すると、過大な主電流iCが無制御に
流れることになり、IGBT装置1を破壊するのみならずこ
れに接続されている周辺の機器に損傷を与えてしまうと
いう問題があった。 この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、ラッチアップの発生を有効に防止すること
ができる半導体装置を提供することを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明に係る半導体装置は、半導体基板と、前記半
導体基板上に形成された絶縁ゲート型バイポーラトラン
ジスタと、前記絶縁ゲート型バイポーラトランジスタの
動作電流をモニタするモニタ端子とを備えている。 〔作用〕 この発明におけるモニタ端子を介してIGBT素子の動作
電流がモニタできるため、該動作電流が危険領域に達し
たときには適当な保護動作をとることによりラッチアッ
プに突入するのを回避することができる。 〔実施例〕 第1図はこの発明による半導体装置の一実施例である
IGBT装置の概略構造を示す断面図であり、第2図はその
等価回路を示す回路図である。この実施例に係るIGBT装
置1は、第10図および第12図に示す従来のIGBT装置1と
比べて次の点が異なっている。すなわち、並列接続され
た多数のIGBT素子2のうちの一部のIGBT素子2′のエミ
ッタ電極9は新たに設けられたモニタ端子Mにワイヤボ
ンディングにより接続されており、また残りのエミッタ
電極9をエミッタ端子Eにワイヤボンディングにより接
続する際、そのボンディングワイヤをエミッタ端子Eか
らさらに、新たら設けられたエミッタモニタ端子EMにま
で延長して、前記残りのエミッタ電極9がエミッタ端子
Eおよびエミッタモニタ端子EMの両方に接続されるよう
構成してある。他の構成は第10図および第12図に示す従
来のIGBT装置1と同様である。 この実施例に係るIGBT装置1では、第2図に示すよう
に端子MおよびEM間に外部抵抗Rを接続することによ
り、該外部抵抗Rの両端に現われる電位差によってIGBT
装置1の主電流ICをモニタすることができる。すなわち
外部抵抗Rを流れる電流iEはIGBT装置1のエミッタ電流
IEを分流したものであり、 IC=IE …(2) の関係が成り立つことから、iEをモニタすることにより
主電流ICの値を知ることができる。IEに対するiEの割合
は、何個のIGBT素子2をモニタ端子Mに接続するかによ
り決定される。そしてiEのモニタリングによってICがラ
ッチアップ危険域に達したことが検知されれば、例えば
モニタ信号によって保護回路を動作させてゲート端子G
への制御信号を遮断することにより、ラッチアップの発
生を未然に防止できる。 ここで、第2図のIGBT素子2′に注目して、第11図の
場合と同様に、その主電流iC、pnpトランジスタ13のコ
レクタを流れる正孔電流をih、NチャネルMOSFET12を流
れる電子電流をieとする。第3図を参照して、時刻t0か
らt1の間の正常動作状態において、IGBT素子2′に定常
の主電流iC(これを第3図(A)に示すようにiC0とす
る)が流れているものとする。この状態ではIGBT素子
2′はラッチアップしていないので、ゲート端子Gに与
える制御信号により主電流iCを制御することが可能であ
まる。この場合、抵抗RSを流れる正孔電流ih(これを第
3図(C)に示すようにih0とする)は近似的に次式で
与えられる。 ih0=αN・iC0 …(3) ここでαNはpnpトランジスタ13のベース接地電流利得で
ある。この状態におけるエミッタ電流iEを第3図(B)
に示すようにiE0とすると、電流連続の条件から iE0=iC0 …(4) が成り立つ。したがって、(3),(4)式より正孔電
流ih0とエミッタ電流iE0は比例関係にあるので、定常状
態であればエミッタ電流iEをモニタすることにより正孔
電流ihを正確にモニタすることができ、ラッチアップの
発生を正確に予見できる。なぜなら、ラッチアップの発
生は正孔電流ihの増大による抵抗RSでの電圧降下の増加
に起因するものだからである。 ところが、IGBT装置1の動作が過渡状態である場合に
は様子が異なり、上記した第1実施例では正孔電流ihを
正確にモニタするのが難しくなる。いま、IGBT装置1の
主電流ICが何らかの外的原因によってステップ状に増加
し、これに伴ってIGBT素子2′の主電流iCがiC0からiC1
(iC1>iC0)へとステップ状に増加した後、再びiC0に
ステップ状に減少する場合を想定する。この場合のIGBT
素子2′の主電流iC、エミッタ電流iEおよび正孔電流ih
の時間的変化をそれぞれ第3図(A),(B)および
(C)の時刻t1からt2の間に示す。 主電流iCがステップ状に増加すると、エミッタ電流iE
もステップ状に増加するが、正孔電流ihの増加はゆるや
かである。これは主電流iCの増加に起因する正孔が、pn
pトランジスタ13のベース領域であるN-層4に注入さ
れ、拡散したのち正孔電流ihとなって抵抗RSを流れるた
めである。第3図(C)の増加曲線は近似的に次式で与
えられる。 また第3図(C)の減少曲線は近似的に次式で与えられ
る。 ここで、ωNはpnpトランジスタ13のアルファ遮断角周波
数である。 第3図において、パルス幅(t2−t1)が大きくてωN
(t2−t1)>>1の関係が成立する場合には、第3図
(C)の増加曲線の最大値ihpは(5)式より求めら
れ、次のようになる。 ihp=αNiC0+αN(iC1−iC0)=αNiC1 …(7) すなわちパルス幅が広い場合には、正孔電流ihは主電流
iCおよびエミッタ電流iEに比例するから、エミッタ電流
iEを測定することによって、正孔電流ihをモニタするこ
とができる。 一方、パルス幅(t2−t1)が短い場合には、(5)式
より、正孔電流ihの最大値ihpは次式で与えられる。 すなわち、パルス幅(t2−t1)が短い場合には、正孔電
流の最大値ihpはパルス幅の関数となり、必ずしも主電
流iCに比例しなくなる。そのため、上記した第1実施例
のIGBT装置1においては、正孔電流ihを必ずしも正確に
モニタすることができなくなり、例えば保護回路を連動
させた場合などには誤動作の可能性が出てくる。すなわ
ち、ラッチアップの原因であるihが危険域に達していな
いにもかかわらず、iEが危険域に達したことにより誤っ
て保護動作をとってしまう場合がある。 第4図はこのような問題点を改良した、この発明によ
る半導体装置の第2の実施例であるIGBT装置の構造を概
略的に示す断面図であり、第5図はその等価回路を示す
回路図である。この第2の実施例に係るIGBT装置1で
は、N-層4の表面内に形成された複数のP領域5の一部
5′に、N+領域6を設けていない。そしてこのP領域
5′に電気的に接続されるように例えばアルミから成る
検出電極14を形成し、この検出電極14をモニタ端子Mに
接続することにより、コレクタ端子Cとモニタ端子M間
にpnpトランジスタ15を作り出している。 pnpトランジスタ15のベース電流はMOSトランジスタ12
を介して供給されるので、pnpトランジスタ15は各IGBT
素子2のpnpトランジスタ13と同様に動作し、そのコレ
クタには各IGBT素子2のpnpトランジスタ13のコレクタ
に流れる正孔電流ihに応じた正孔電流ih′が流れる。し
たがって第5図に示すように、端子MおよびEM間に外部
抵抗Rを接続することにより、該外部抵抗Rの両端に表
われる電位差によってIGBT素子2の正孔電流ih自体を正
確にモニタすることができる。 前述したように、パルス幅の短い過電流が流れた場合
には、第1図および第2図に示す第1の実施例に係るIG
BT装置1では、ラッチアップの原因となる正孔電流ihを
正確にモニタすることができなくなる。これに対し本第
2の実施例においては、正孔電流ih自体をモニタするも
のであるため、過電流のパルス幅にかかわらず正孔電流
ihを正確にモニタすることが可能であり、このモニタ信
号によって保護回路を正確に動作させることが可能にな
る。 第6図は第4図および第5図に示した第2の実施例の
変形例に係るIGBT装置の構造を概略的に示す断面図であ
る。この変形例では同一のP領域5″内にエミッタ電極
9と検出電極14とを設けており、その他の構成は上記第
2の実施例と同様である。この変形例においても上記第
2の実施例と同様の効果を奏する。なお、第4図および
第6図において、検出電極14が設けられるP領域5′,
5″は1つであるように示してあるが、複数でもよいこ
とは勿論である。また第4図において、絶縁膜7および
ゲート電極8は検出電極14が設けられるP領域5′上に
も配置されているが、これは他の絶縁膜7およびゲート
電極8と同一形状にして製造を容易にするのが目的であ
って、動作上は必ずしもP領域5′上には存在する必要
はない。 第7図は上記第2の実施例の他の変形例に係るIGBT装
置の構造を示す斜視図であり、第8図および第9図はそ
れぞれ第7図の構造のA−A′断面およびB−B′断面
を示す断面図である。この変形例は第6図の変形例と同
様、同一のP領域5″内にエミッタ電極9と検出電極14
とが併存する構造であるが、絶縁膜7およびゲート電極
8の一部を切り欠いて、N-層4の表面とN+領域6の表面
とで挟まれたP領域5″の表面上、すなわちMOSトラン
ジスタ12のチャネルが形成される領域上の一部に検出電
極14を設けている点が異なっている。この構造によれ
ば、端子MおよびEM間に外部抵抗を接続することにより
正孔電極ihをモニタすることが可能であるとともに、端
子MおよびEM間に入力インピーダンスの大きな電圧計を
接続することによって、npnトランジスタ11のベース・
エミッタ接合に印加される順バイアス電圧そのものをモ
ニタすることが可能になり、この電圧値がnpnトランジ
スタ11が導通する閾値に接近するか否かによりラッチア
ップの発生を最も直接的に予見できる。 なお上記実施例ではエミッタモニタ端子EMを設けてい
るが、これはエミッタ端子Eと併用することもできる。
また多数のIGBT素子が並列接続されたIGBT装置について
説明したが、第2の実施例およびその変形例は単一のIG
BT素子の場合にも適用できる。 〔発明の効果〕 以上説明したように、この発明によれば、IGBT素子の
動作電流をモニタするモニタ端子を設けたので、該動作
電流が危険域に達したときには適当な保護動作をとるこ
とによりラッチアップの発生を未然に防止でき、IGBT装
置自体やそれに接続される周辺の機器に過電流による損
傷を与えることがないなどの効果が得られる。
sulated Gate Bipolar Transistor;以下IGBTと称す)に
関し、特にそのラッチアップの防止に関する。 〔従来の技術〕 第10図は従来のIGBT装置の概略構造を示す断面図であ
る。一般にIGBT装置1は多数のIGBT素子2が並列接続さ
れた構造を有しており、単一のIGBT素子2の等価回路を
第11図、IGBT装置1全体の等価回路を第12図に示す。 第10図において、P+半導体基板3の一方主面上にはN-
層4がエピタキシャル成長されている。このN-層4の表
面から選択的に不純物を拡散して、複数のP領域5が形
成され、さらにこのP領域5の表面から選択的に不純物
を拡散して、各2個のN+領域6が形成されている。N-層
4の表面とN+領域6の表面とで挟まれたP領域5の表面
上には絶縁膜7が形成され、この絶縁膜7は隣接するIG
BT素子2間で一体となるようN-層4の表面上にも形成さ
れている。絶縁膜7上には例えばポリシリコンから成る
ゲート電極8が形成され、またP領域5およびN+領域6
の両方に電気的に接続されるように例えばアルミなどの
金属のエミッタ電極9が形成されている。このエミッタ
電極9は、同一P領域5内において隣接するIGBT素子2
間で共通に形成される。なおゲート電極8およびエミッ
タ電極9は、図示しない絶縁膜を介した多層構造とする
ことにより、多数のIGBT素子2に対しそれぞれ共通に電
気的につながった構造となっている。P+半導体基板3の
裏面には金属のコレクタ電極10が全IGBT素子2に対し一
体に形成されている。そしてゲート電極8はこのIGBT装
置1のゲート端子Gに、エミッタ電極9はエミッタ端子
Eに、またコレクタ電極10はコレクタ端子10にそれぞれ
ワイヤボンディングおよびダイボンディングにより接続
されている。 このように、各IGBT素子2は、P+基板3上にNチャネ
ルの2重拡散縦型MOSFETを形成した構造を有しており、
また第11図の等価回路から明らかなように、pnpnサイリ
スタとNチャネルMOSFETの複合素子であるといえる。コ
レクタ端子Cに正電圧が印加され、エミッタ端子Eが接
続され、ゲート端子Gに適当な制御電圧が印加される通
常動作時において、N-層4から成るドレインに正孔が注
入されるため、低いON抵抗が達成される。またゲート電
極8はトランジスタの能動領域から絶縁されているため
電流は流れない。つまりIGBT装置1はバイポーラトラン
ジスタの低いON抵抗とMOSFETの高い入力インピーダンス
の両特性を兼備しており、例えばIGBT素子2を数千個並
列接続したIGBT装置1を形成することにより、50A程度
の電流を流すことの可能な高性能なパワートランジスタ
が実現できる。 IGBT素子2に流れる電流が小さい範囲では、P領域5
の拡散抵抗RSの両端の電位差が小さく、npnトランジス
タ11のベース・エミッタ間が短絡状態に保たれる。この
状態ではnpnトランジスタ11は動作せず、IGBT素子2は
NチャネルMOSFET12とpnpトランジスタ13の複合素子と
して動作する。この場合にはpnpトランジスタ13のベー
ス電流がNチャネルMOSFET12によって制御されることに
なるので、ゲート端子Gに加える制御信号によってIGBT
素子2の主電流iCを制御することが可能となる。 第11図の等価回路より明らかなように、IGBT素子2の
主電流iCは、MOSFET12を流れる電子電流ieとpnpトラン
ジスタ13のコレクタ電流(これは正孔電流)ihとの和に
なる。すなわちエミッタ端子Eに流れる電流をiEとすれ
ば、 iC=iE=ie+ih …(1) の関数が成り立つ。これを第10図を用いて説明すれば、
ゲート電極8に印加された制御信号によりその下のP領
域5にチャネルが形成されてドレインすなわちN-領域4
に電子が注入され、一方pnpトランジスタ13のベースす
なわちN-領域4にコレクタすなわちP+領域3から正孔が
注入され、この注入された正孔の一部は上記電子と再結
合して消滅し、残りはコレクタ電流ihとなってP領域5
を流れる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従来の半導体装置であるIGBT装置1は以上のように構
成されており、IGBT素子2の主電流iCが例えばゲート端
子Gに印加されるノイズ等の何らかの外的原因により増
加すると、電子電流ieおよび正孔電流ihが増加する。こ
のとき正孔電流ihがある値を越えると、抵抗RSでの電圧
降下がnpnトランジスタ11の導通する閾値を越えてしま
い、言い換えればnpnトランジスタ11のベース・エミッ
タ間がその拡散電位以上に順バイアスされてしまい、そ
の結果、npnトランジスタ11とpnpトランジスタ13とから
成るpnpnサイリスタ部が導通状態となる。この状態では
ゲート端子Gに印加する制御信号によってIGBT素子2の
主電流iCを制御することはできなくなる。この現象はラ
ッチアップと呼ばれている。ラッチアップを防止するた
めには抵抗RSができるだけ小さくなるようにP領域5を
形成すればよいが、それにも限度がある。このため一旦
ラッチアップが発生すると、過大な主電流iCが無制御に
流れることになり、IGBT装置1を破壊するのみならずこ
れに接続されている周辺の機器に損傷を与えてしまうと
いう問題があった。 この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、ラッチアップの発生を有効に防止すること
ができる半導体装置を提供することを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明に係る半導体装置は、半導体基板と、前記半
導体基板上に形成された絶縁ゲート型バイポーラトラン
ジスタと、前記絶縁ゲート型バイポーラトランジスタの
動作電流をモニタするモニタ端子とを備えている。 〔作用〕 この発明におけるモニタ端子を介してIGBT素子の動作
電流がモニタできるため、該動作電流が危険領域に達し
たときには適当な保護動作をとることによりラッチアッ
プに突入するのを回避することができる。 〔実施例〕 第1図はこの発明による半導体装置の一実施例である
IGBT装置の概略構造を示す断面図であり、第2図はその
等価回路を示す回路図である。この実施例に係るIGBT装
置1は、第10図および第12図に示す従来のIGBT装置1と
比べて次の点が異なっている。すなわち、並列接続され
た多数のIGBT素子2のうちの一部のIGBT素子2′のエミ
ッタ電極9は新たに設けられたモニタ端子Mにワイヤボ
ンディングにより接続されており、また残りのエミッタ
電極9をエミッタ端子Eにワイヤボンディングにより接
続する際、そのボンディングワイヤをエミッタ端子Eか
らさらに、新たら設けられたエミッタモニタ端子EMにま
で延長して、前記残りのエミッタ電極9がエミッタ端子
Eおよびエミッタモニタ端子EMの両方に接続されるよう
構成してある。他の構成は第10図および第12図に示す従
来のIGBT装置1と同様である。 この実施例に係るIGBT装置1では、第2図に示すよう
に端子MおよびEM間に外部抵抗Rを接続することによ
り、該外部抵抗Rの両端に現われる電位差によってIGBT
装置1の主電流ICをモニタすることができる。すなわち
外部抵抗Rを流れる電流iEはIGBT装置1のエミッタ電流
IEを分流したものであり、 IC=IE …(2) の関係が成り立つことから、iEをモニタすることにより
主電流ICの値を知ることができる。IEに対するiEの割合
は、何個のIGBT素子2をモニタ端子Mに接続するかによ
り決定される。そしてiEのモニタリングによってICがラ
ッチアップ危険域に達したことが検知されれば、例えば
モニタ信号によって保護回路を動作させてゲート端子G
への制御信号を遮断することにより、ラッチアップの発
生を未然に防止できる。 ここで、第2図のIGBT素子2′に注目して、第11図の
場合と同様に、その主電流iC、pnpトランジスタ13のコ
レクタを流れる正孔電流をih、NチャネルMOSFET12を流
れる電子電流をieとする。第3図を参照して、時刻t0か
らt1の間の正常動作状態において、IGBT素子2′に定常
の主電流iC(これを第3図(A)に示すようにiC0とす
る)が流れているものとする。この状態ではIGBT素子
2′はラッチアップしていないので、ゲート端子Gに与
える制御信号により主電流iCを制御することが可能であ
まる。この場合、抵抗RSを流れる正孔電流ih(これを第
3図(C)に示すようにih0とする)は近似的に次式で
与えられる。 ih0=αN・iC0 …(3) ここでαNはpnpトランジスタ13のベース接地電流利得で
ある。この状態におけるエミッタ電流iEを第3図(B)
に示すようにiE0とすると、電流連続の条件から iE0=iC0 …(4) が成り立つ。したがって、(3),(4)式より正孔電
流ih0とエミッタ電流iE0は比例関係にあるので、定常状
態であればエミッタ電流iEをモニタすることにより正孔
電流ihを正確にモニタすることができ、ラッチアップの
発生を正確に予見できる。なぜなら、ラッチアップの発
生は正孔電流ihの増大による抵抗RSでの電圧降下の増加
に起因するものだからである。 ところが、IGBT装置1の動作が過渡状態である場合に
は様子が異なり、上記した第1実施例では正孔電流ihを
正確にモニタするのが難しくなる。いま、IGBT装置1の
主電流ICが何らかの外的原因によってステップ状に増加
し、これに伴ってIGBT素子2′の主電流iCがiC0からiC1
(iC1>iC0)へとステップ状に増加した後、再びiC0に
ステップ状に減少する場合を想定する。この場合のIGBT
素子2′の主電流iC、エミッタ電流iEおよび正孔電流ih
の時間的変化をそれぞれ第3図(A),(B)および
(C)の時刻t1からt2の間に示す。 主電流iCがステップ状に増加すると、エミッタ電流iE
もステップ状に増加するが、正孔電流ihの増加はゆるや
かである。これは主電流iCの増加に起因する正孔が、pn
pトランジスタ13のベース領域であるN-層4に注入さ
れ、拡散したのち正孔電流ihとなって抵抗RSを流れるた
めである。第3図(C)の増加曲線は近似的に次式で与
えられる。 また第3図(C)の減少曲線は近似的に次式で与えられ
る。 ここで、ωNはpnpトランジスタ13のアルファ遮断角周波
数である。 第3図において、パルス幅(t2−t1)が大きくてωN
(t2−t1)>>1の関係が成立する場合には、第3図
(C)の増加曲線の最大値ihpは(5)式より求めら
れ、次のようになる。 ihp=αNiC0+αN(iC1−iC0)=αNiC1 …(7) すなわちパルス幅が広い場合には、正孔電流ihは主電流
iCおよびエミッタ電流iEに比例するから、エミッタ電流
iEを測定することによって、正孔電流ihをモニタするこ
とができる。 一方、パルス幅(t2−t1)が短い場合には、(5)式
より、正孔電流ihの最大値ihpは次式で与えられる。 すなわち、パルス幅(t2−t1)が短い場合には、正孔電
流の最大値ihpはパルス幅の関数となり、必ずしも主電
流iCに比例しなくなる。そのため、上記した第1実施例
のIGBT装置1においては、正孔電流ihを必ずしも正確に
モニタすることができなくなり、例えば保護回路を連動
させた場合などには誤動作の可能性が出てくる。すなわ
ち、ラッチアップの原因であるihが危険域に達していな
いにもかかわらず、iEが危険域に達したことにより誤っ
て保護動作をとってしまう場合がある。 第4図はこのような問題点を改良した、この発明によ
る半導体装置の第2の実施例であるIGBT装置の構造を概
略的に示す断面図であり、第5図はその等価回路を示す
回路図である。この第2の実施例に係るIGBT装置1で
は、N-層4の表面内に形成された複数のP領域5の一部
5′に、N+領域6を設けていない。そしてこのP領域
5′に電気的に接続されるように例えばアルミから成る
検出電極14を形成し、この検出電極14をモニタ端子Mに
接続することにより、コレクタ端子Cとモニタ端子M間
にpnpトランジスタ15を作り出している。 pnpトランジスタ15のベース電流はMOSトランジスタ12
を介して供給されるので、pnpトランジスタ15は各IGBT
素子2のpnpトランジスタ13と同様に動作し、そのコレ
クタには各IGBT素子2のpnpトランジスタ13のコレクタ
に流れる正孔電流ihに応じた正孔電流ih′が流れる。し
たがって第5図に示すように、端子MおよびEM間に外部
抵抗Rを接続することにより、該外部抵抗Rの両端に表
われる電位差によってIGBT素子2の正孔電流ih自体を正
確にモニタすることができる。 前述したように、パルス幅の短い過電流が流れた場合
には、第1図および第2図に示す第1の実施例に係るIG
BT装置1では、ラッチアップの原因となる正孔電流ihを
正確にモニタすることができなくなる。これに対し本第
2の実施例においては、正孔電流ih自体をモニタするも
のであるため、過電流のパルス幅にかかわらず正孔電流
ihを正確にモニタすることが可能であり、このモニタ信
号によって保護回路を正確に動作させることが可能にな
る。 第6図は第4図および第5図に示した第2の実施例の
変形例に係るIGBT装置の構造を概略的に示す断面図であ
る。この変形例では同一のP領域5″内にエミッタ電極
9と検出電極14とを設けており、その他の構成は上記第
2の実施例と同様である。この変形例においても上記第
2の実施例と同様の効果を奏する。なお、第4図および
第6図において、検出電極14が設けられるP領域5′,
5″は1つであるように示してあるが、複数でもよいこ
とは勿論である。また第4図において、絶縁膜7および
ゲート電極8は検出電極14が設けられるP領域5′上に
も配置されているが、これは他の絶縁膜7およびゲート
電極8と同一形状にして製造を容易にするのが目的であ
って、動作上は必ずしもP領域5′上には存在する必要
はない。 第7図は上記第2の実施例の他の変形例に係るIGBT装
置の構造を示す斜視図であり、第8図および第9図はそ
れぞれ第7図の構造のA−A′断面およびB−B′断面
を示す断面図である。この変形例は第6図の変形例と同
様、同一のP領域5″内にエミッタ電極9と検出電極14
とが併存する構造であるが、絶縁膜7およびゲート電極
8の一部を切り欠いて、N-層4の表面とN+領域6の表面
とで挟まれたP領域5″の表面上、すなわちMOSトラン
ジスタ12のチャネルが形成される領域上の一部に検出電
極14を設けている点が異なっている。この構造によれ
ば、端子MおよびEM間に外部抵抗を接続することにより
正孔電極ihをモニタすることが可能であるとともに、端
子MおよびEM間に入力インピーダンスの大きな電圧計を
接続することによって、npnトランジスタ11のベース・
エミッタ接合に印加される順バイアス電圧そのものをモ
ニタすることが可能になり、この電圧値がnpnトランジ
スタ11が導通する閾値に接近するか否かによりラッチア
ップの発生を最も直接的に予見できる。 なお上記実施例ではエミッタモニタ端子EMを設けてい
るが、これはエミッタ端子Eと併用することもできる。
また多数のIGBT素子が並列接続されたIGBT装置について
説明したが、第2の実施例およびその変形例は単一のIG
BT素子の場合にも適用できる。 〔発明の効果〕 以上説明したように、この発明によれば、IGBT素子の
動作電流をモニタするモニタ端子を設けたので、該動作
電流が危険域に達したときには適当な保護動作をとるこ
とによりラッチアップの発生を未然に防止でき、IGBT装
置自体やそれに接続される周辺の機器に過電流による損
傷を与えることがないなどの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す断面構造図、第2図
はその等価回路を示す回路図、第3図はその動作時の各
部電流の時間的変化を示す図、第4図はこの発明の第2
の実施例を示す断面構造図、第5図はその等価回路を示
す回路図、第6図は第2の実施例の一変形例を示す断面
構造図、第7図は第2実施例の他の変形例を示す断面構
造図、第8図および第9図はそれぞれ第7図の構造のA
−A′およびB−B′断面図、第10図は従来のIGBT装置
の断面構造図、第11図はIGBT素子の等価回路を示す回路
図、第12図は従来のIGBT装置の等価回路を示す回路図で
ある。 図において、1はIGBT装置、2はIGBT素子、3は半導体
基板、Mはモニタ端子である。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
はその等価回路を示す回路図、第3図はその動作時の各
部電流の時間的変化を示す図、第4図はこの発明の第2
の実施例を示す断面構造図、第5図はその等価回路を示
す回路図、第6図は第2の実施例の一変形例を示す断面
構造図、第7図は第2実施例の他の変形例を示す断面構
造図、第8図および第9図はそれぞれ第7図の構造のA
−A′およびB−B′断面図、第10図は従来のIGBT装置
の断面構造図、第11図はIGBT素子の等価回路を示す回路
図、第12図は従来のIGBT装置の等価回路を示す回路図で
ある。 図において、1はIGBT装置、2はIGBT素子、3は半導体
基板、Mはモニタ端子である。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.半導体基板と、 前記半導体基板上に形成された絶縁ゲート型バイポーラ
トランジスタと、 前記絶縁ゲート型バイポーラトランジスタの動作電流を
モニタするモニタ端子とを備えた半導体装置であって、 前記半導体基板は第1の導電型を有し、 前記絶縁ゲート型バイポーラトランジスタは、 前記半導体基板の一方主面上に形成された第2の導電型
の層と、 前記層の表面内に形成された第1の導電型の第1の領域
と、 前記第1の領域の表面内に形成された第2の導電型の第
2の領域と、 前記層の表面と前記第2の領域の表面とで挟まれた前記
第1の領域の表面上に形成された絶縁膜と、 前記絶縁膜上に形成された制御電極と、 前記半導体基板の他方主面上に形成された第1電極と、 前記第1および第2の領域に電気的に接続されるよう形
成された第2電極とを備え、 複数個の前記絶縁ゲート型バイポーラトランジスタが前
記層を共有して設けられ、 該複数個の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタの前記
第2電極の一部は前記モニタ端子に接続され、 前記複数個の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタの前
記第2電極の残りならびに前記制御電極および第1電極
はそれぞれ共通接続されることを特徴とする半導体装
置。 2.半導体基板と、 前記半導体基板上に形成された絶縁ゲート型バイポーラ
トランジスタと、 前記絶縁ゲート型バイポーラトランジスタの動作電流を
モニタするモニタ端子とを備えた半導体装置であって、 前記半導体基板は第1の導電型を有し、 前記絶縁ゲート型バイポーラトランジスタは、 前記半導体基板の一方主面上に形成された第2の導電型
の層と、 前記層の表面内に形成された第1の導電型の第1の領域
と、 前記第1の領域の表面内に形成された第2の導電型の第
2の領域と、 前記層の表面と前記第2の領域の表面とで挟まれた前記
第1の領域の表面上に形成された絶縁膜と、 前記絶縁膜上に形成された制御電極と、 前記半導体基板の他方主面上に形成された第1電極と、 前記第1および第2の領域に電気的に接続されるよう形
成された第2電極とを備え、 前記層の表面内に形成されるとともに、自身の表面内に
は前記第2の領域のような別領域が形成されない第1の
導電型の第3の領域と、 前記第3の領域に電気的に接続されるよう形成された検
出電極とをさらに備え、 前記検出電極は前記モニタ端子に接続されることを特徴
とする半導体装置。 3.半導体基板と、 前記半導体基板上に形成された少なくとも1つの絶縁ゲ
ート型バイポーラトランジスタと、 前記絶縁ゲート型バイポーラトランジスタの動作電流を
モニタするモニタ端子とを備えた半導体装置であって、 前記半導体基板は第1の導電型を有し、 前記絶縁ゲート型バイポーラトランジスタは、 前記半導体基板の一方主面上に形成された第2の導電型
の層と、 前記層の表面内に形成された第1の導電型の第1の領域
と、 前記第1の領域の表面内に形成された第2の導電型の第
2の領域と、 前記層の表面と前記第2の領域の表面とで挟まれた前記
第1の領域の表面上に形成された絶縁膜と、 前記絶縁膜上に形成された制御電極と、 前記半導体基板の他方主面上に形成された第1電極と、 前記第1および第2の領域に電気的に接続されるよう形
成された第2電極とを備え、 少なくとも1つの前記絶縁ゲート型バイポーラトランジ
スタの前記第1の領域のみに電気的に接続されるよう形
成された検出電極をさらに備え、 前記検出電極は前記モニタ端子に接続されることを特徴
とする半導体装置。 4.前記検出電極は前記層の表面と前記第2の領域の表
面とで挟まれた前記第1の領域の表面に電気的に接続さ
れる、特許請求の範囲第3項記載の半導体装置。 5.前記絶縁膜およびその上に形成された前記制御電極
は切欠き部を有し、前記検出電極は前記切欠き部におい
て前記第1の領域の表面に電気的に接続される、特許請
求の範囲第4項記載の半導体装置。
Priority Applications (2)
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US07/296,861 US4990978A (en) | 1987-06-08 | 1989-01-13 | Semiconductor device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62142713A JP2722453B2 (ja) | 1987-06-08 | 1987-06-08 | 半導体装置 |
Publications (2)
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JP2722453B2 true JP2722453B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=15321842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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JPH07105496B2 (ja) * | 1989-04-28 | 1995-11-13 | 三菱電機株式会社 | 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ |
US5536957A (en) * | 1990-01-16 | 1996-07-16 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | MOS field effect transistor having source/drain regions surrounded by impurity wells |
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US5240865A (en) * | 1990-07-30 | 1993-08-31 | Texas Instruments Incorporated | Method of forming a thyristor on an SOI substrate |
JP3180831B2 (ja) * | 1991-03-22 | 2001-06-25 | 富士電機株式会社 | 絶縁ゲート制御半導体装置 |
JP2833610B2 (ja) * | 1991-10-01 | 1998-12-09 | 株式会社デンソー | 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ |
GB9222455D0 (en) * | 1992-10-26 | 1992-12-09 | Philips Electronics Uk Ltd | A current sensing circuit |
DE19823768A1 (de) * | 1998-05-28 | 1999-12-02 | Bosch Gmbh Robert | Smartpower-Bauelement |
JP5579013B2 (ja) * | 2010-10-08 | 2014-08-27 | 本田技研工業株式会社 | 半導体装置 |
Family Cites Families (5)
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US4672407A (en) * | 1984-05-30 | 1987-06-09 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Conductivity modulated MOSFET |
JPH0620141B2 (ja) * | 1985-03-28 | 1994-03-16 | 株式会社東芝 | 導電変調型mosfet |
DE3689680T2 (de) * | 1985-09-30 | 1994-06-23 | Toshiba Kawasaki Kk | Mittels Steuerelektrode abschaltbarer Thyristor mit unabhängigen Zünd-/Lösch-Kontrolltransistoren. |
US4860080A (en) * | 1987-03-31 | 1989-08-22 | General Electric Company | Isolation for transistor devices having a pilot structure |
-
1987
- 1987-06-08 JP JP62142713A patent/JP2722453B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1989
- 1989-01-13 US US07/296,861 patent/US4990978A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US4990978A (en) | 1991-02-05 |
JPS63306669A (ja) | 1988-12-14 |
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