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JP2720224B2 - 感光性平版印刷版 - Google Patents

感光性平版印刷版

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Publication number
JP2720224B2
JP2720224B2 JP2156743A JP15674390A JP2720224B2 JP 2720224 B2 JP2720224 B2 JP 2720224B2 JP 2156743 A JP2156743 A JP 2156743A JP 15674390 A JP15674390 A JP 15674390A JP 2720224 B2 JP2720224 B2 JP 2720224B2
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JP
Japan
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photosensitive
lithographic printing
printing plate
photosensitive layer
photosensitive lithographic
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JP2156743A
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卓夫 渡辺
康人 成瀬
耕太郎 山末
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Priority to US07/714,568 priority patent/US5747216A/en
Priority to DE4119686A priority patent/DE4119686B4/de
Publication of JPH0450846A publication Critical patent/JPH0450846A/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/09Photosensitive materials characterised by structural details, e.g. supports, auxiliary layers
    • G03F7/105Photosensitive materials characterised by structural details, e.g. supports, auxiliary layers having substances, e.g. indicators, for forming visible images
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/022Quinonediazides
    • G03F7/0226Quinonediazides characterised by the non-macromolecular additives

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポジ型感光性平版印刷版に関するものであ
り、さらに詳しくは陽極酸化皮膜を有するアルミニウム
板上に、ポジ型感光性組成物層を設けてなるポジ型感光
性平版印刷版に関する。
〔従来技術〕
従来、平版印刷版は、アルミニウム板上に感光組成物
を薄層状に塗設した感光性平版印刷版を画像露光後、現
像して得られる。上記のアルミニウム板は通常ブラシグ
レイン法やボールグレイン法のごとき機械的な方法や電
解グレイン法のごとき電気化学的方法あるいは両者を組
合せた方法などの粗面化処理に付され、その表面が梨地
状にされたのち、酸またはアルカリ等の水溶液によりエ
ッチングされ、さらに陽極酸化処理を経たのち所望によ
り親水化処理が施されて平版印刷版用支持体とされ、こ
の支持体上に感光層が設けられて感光性平版印刷版(い
わゆるPS版)とされる。このPS版は、通常、像露光、現
像、修正、ガム引き工程を施して平版印刷版とされ、こ
れを印刷機に取り付けて印刷する。
しかしながら上記の平版印刷版において、ポジ作用の
PS版を像露光、現像して得られた平版印刷版の非画像部
には感光層中に含まれる物質が不可逆的に吸着し、非画
像部を汚染するため、いわゆる残色が生じて修正工程で
画像部と非画像部の識別が困難であったり、修正跡が明
瞭に残り不均一な版面となり、その程度がひどくなると
汚れとなるため印刷版として使用できなくなるという問
題があった。これらの現像は、アルミニウム支持体の陽
極酸化皮膜の量が多いほど起こり易い傾向が認められ
た。
これを改善するため、従来は、陽極酸化処理したアル
ミニウム支持体表面を米国特許第3,181,461号明細書に
記載されているようなアルカリ金属珪酸塩中に浸漬する
方法、米国特許第3,860,426号明細書に記載されている
ような、水溶性金属塩を含む親水性セルロースを下塗り
する方法、又は英国特許第2,098,627号明細書に記載さ
れているようなアリールスルホン酸ナトリウムを下塗り
する方法、そのほか、米国特許第3,511,661号明細書に
開示されているポリアクリルアミド、特公昭46−35685
号公報に開示されているポリビニルホスホン酸、特開昭
60−149491号公報に開示されているアミノ酸およびその
塩類(Na塩、K塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム
塩、塩酸塩、酸塩、酢酸塩、りん酸塩等)、特開昭60
−232998号公報に開示されている水酸基を有するアミン
類およびその塩類(塩酸塩、酸塩、りん酸塩等)、特
開昭63−165183号公報に開示されているアミノ基及びホ
スホン酸基を有する化合物又はその塩を下塗りする方法
などが提案されている。しかしながらこれらの方法で
は、非画像部の残色の低減が不十分であったり、上述し
た“汚れ”の発生を完全におさえることができなかった
り、感光性組成物と支持体との密着が不十分になるため
に、耐刷性が大幅に低下するなどの問題があり、満足で
きるものではなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、画像露光し、現像処理した時、非画
像部の色残り(いわゆる残色)が少なく、汚れが生じに
くく平版印刷版を与えるような感光性平版印刷版を提供
することである。さらに他の目的は画像部が支持体に強
固に密着して、耐刷性の優れた平版印刷版を与えるよう
な感光性平版印刷版を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記の目的を達成すべく、鋭意検討し
た結果本発明をなすに至ったものであって、本発明は、
粗面化処理し、しかる後に陽極酸化を施したアルミニウ
ム板上に、染料を含有しかつ露光により現像液に可溶性
となるポジ型感光性組成物層を有する感光性平版印刷版
において、前記感光層中における前記染料の濃度が少な
くとも前記支持体上に近い側の感光層表面近傍領域にお
いて、感光層の他の領域より低いことを特徴とする、感
光性平版印刷版である。
以下、本発明について順を追って詳しく説明する。
本発明においては、感光層中の厚味方向における染料
の濃度が支持体に近い側の感光層表面近傍領域におい
て、感光層の他の領域より低ければいかなる濃度分布を
示していてもよいが、特に支持体に近い側の感光層表面
から全感光層の厚さの50%の距離までの範囲内の領域に
おける染料の含有量が、支持体から遠い側の感光層表面
から全感光層の厚さの50%の距離までの範囲内の領域に
おける含有量より少ないことが好ましい。更に支持体に
近い側の感光層表面から全感光層の厚さの30%の距離ま
での範囲内の領域における染料の含有量が、支持体から
遠い側の感光層表面から全感光層の厚さの70%の距離ま
での範囲内の領域における含有量より少ないことが好ま
しい。
更に、上記染料の含有量としては、上記の範囲を境に
して、支持体から遠い側に該感光層に含まれる全染料の
60重量%以上、支持体に近い側に40重量%以下含まれる
ことが好ましく、更に支持体から遠い側に該感光層に含
まれる全染料の70重量%以上、支持体に近い側に30重量
%以下含まれることが好ましい。
このような染料の分布を有する感光性平版印刷版は、
同一組成で染料の濃度のみが異なる塗布液を順次塗布す
ることによって作製し得る。
本発明に用いる染料としては、画像の着色剤として、
公知の種々の染料がすべて用いられるが、露光後直ちに
可視像を得るための焼き出し剤として、露光によって酸
を放出する感光性化合物と組み合わせて用いる塩を形成
し得る有機染料を代表としてあげることができる。具体
的には特開昭50−36209号公報、特開昭53−8128号公報
に記載されているo−ナフトキノンジアジド−4−スル
ホン酸ハライドと塩形成性有機染料の組合せや特開昭53
−36223号、同54−74728号、同60−3626号、同61−1437
48号、同61−151644号、同63−58440号公報に記載され
ているトリハロメチル化合物と塩形成性有機染料の組合
せをあげることができる。画像の着色剤として前記の塩
形成性有機染料以外に他の染料も用いることができる。
塩形成性有機染料を含めて好適な染料として油溶性染料
及び塩基染料をあげることができる。具体的には、オイ
ルイエロー#101、オイルイエロー#130、オイルピンク
#312、オイルグリーンBG、オイルブルーBOS、オイルブ
ルー#603、オイルブラックBY、オイルブラックBS、オ
イルブラックT−505(以上、オリエント化学工業株式
会社製)、ビクトリアピュアブルー、クリスタルバイオ
レット(CI42555)、メチルバイオレット(CI42535)、
ローダミンB(CI45170B)、マイカイトグリーン(CI42
000)、メチレンブルー(CI52015)などをあげることが
できる。また、特開昭62−293247号公報に記載されてい
る染料は特に好ましい。
上記染料の全感光層中に占める割合は0.01〜10重量%
が適当であり、好ましくは0.05〜5重量%である。
本発明における感光層の組成物としては、露光の前後
で現像液に対する溶解性又は膨潤性が変化するものであ
ればいずれも使用できる。以下、その代表的なものにつ
いて説明する。
ホジ型感光性組成物の感光性化合物としては、o−キ
ノンジアジド化合物が挙げられ、その代表としてo−ナ
フトキノンジアジド化合物が挙げられる。
o−ナフトキノンジアジド化合物としては、特公昭43
−28403号公報に記載されている1,2−ナフトキノン
(2)ジアジド−5−スルホン酸クロリドとピロガロー
ル−アセトン樹脂とのエステルであるものが好ましい。
その他の好適なo−キノンジアジド化合物としては、米
国特許第3,046,120号及び同第3,188,210号明細書中に記
載されている1,2−ナフトキノン(2)ジアジド−5−
(又は−4−)−スルホン酸クロリドとフェノール−ホ
ルムアルデヒド樹脂とのエステルがある。その他の有用
なo−ナフトキノンジアジド化合物としては、数多くの
特許に報告され、知られているものが挙げられる。たと
えば、特開昭47−5303号、同昭48−63802号、同昭48−6
3803号、同昭48−96575号、同昭49−38701号、同昭48−
13354号、同昭51−139402号、同昭58−150948号、同昭5
8−203434号、同昭59−165053号、同昭60−121445号、
同昭60−134235号、同昭60−163043号、同昭61−118744
号、同昭62−10645号、同昭62−10646号、同昭62−1539
50号、同昭62−178562号、同昭64−76047号、特公昭37
−18015号、同昭41−11222号、同昭45−9610号、同昭49
−17481号公報、米国特許第2,797,213号、同第3,454,40
0号、同第3,544,323号、同第3,573,917号、同第3,674,4
95号、同第3,785,825号、同第3,102,809号、同第3,126,
281号、同第3,130,047号、同第3,148,983号、同第3,18
4,310号、同第3,188,210号、同第4,639,406号、英国特
許第1,227,602号、同第1,251,345号、同第1,267,005
号、同第1,329,888号、同第1,330,932号、ドイツ特許第
854,890号などに記載されているものを挙げることがで
きる。
これらのo−ナフトキノンジアジド化合物を合成する
際は、ポリヒドロキシ化合物のヒドロキシル基に対して
1,2−ナフトキノン(2)ジアジド−5−(または−4
−)スルホン酸クロリドを0.2〜1.2当量反応させる事が
好ましく、0.3〜1.0当量反応させる事がさらに好まし
い。
またo−ナフトキノンジアジド化合物を用いずにポジ
型に作用する感光性化合物として、例えば特公昭56−26
96号に記載されているオルトニトロカルビノールエステ
ル基を有するポリマー化合物も本発明に使用することが
できる。
更に光分解により酸を発生する化合物と、酸により解
離する−C−O−C基又は−C−O−Si基を有する化合
物との組合せ系も本発明に使用することができる。
例えば光分解により酸を発生する化合物とアセタール
又はO,N−アセタール化合物との組合せ(特開昭48−890
03号)、オルトエステル又はアミドアセタール化合物と
の組合せ(特開昭51−120714号)、主鎖にアセタール又
はケタール基を有するポリマーとの組合せ(特開昭53−
133429号)、エノールエーテル化合物との組合せ(特開
昭55−12995号)、N−アシルイミノ炭素化合物との組
合せ(特開昭55−126236号)、主鎖にオルトエステル基
を有するポリマーとの組合せ(特開昭56−17345号)、
シリルエステル化合物との組合せ(特開昭60−10247
号)及びシリルエーテル化合物との組合せ(特開昭60−
37549号、特開昭60−121446号)などが挙げられる。
本発明の感光性組成物中に占めるこれらのポジ型に作
用する感光性化合物(上記のような組合せを含む)の量
は10〜50重量%が適当であり、より好ましくは15〜40重
量%である。
o−キノンジアジド化合物は単独でも感光層を構成す
るが、アルカリ水に可溶な樹脂を結合剤(バインダー)
としてこの種の樹脂と共に使用することが好ましい。こ
のようなアルカリ水に可溶性の樹脂としては、この性質
を有するノボラック樹脂があり、たとえばフェノールホ
ルムアルデヒド樹脂、m−クレゾールホルムアルデヒド
樹脂、p−クレゾールホルムアルデヒド樹脂、m/p−混
合クレゾールホルムアルデヒド樹脂、フェノール/クレ
ゾール(m−、p−、又はm−/p−混合のいずれでもよ
い)混合ホルムアルデヒド樹脂などのクレゾールホルム
アルデヒド樹脂、フェノール変性キシレン樹脂、ポリヒ
ドロキシスチレン、ポリハロゲン化ヒドロキシスチレ
ン、特開昭51−34711号公報に開示されているようなフ
ェノール性水酸基を含有するアクリル系樹脂、特開平−
2−866号公報に記載のスルホンアミド基を有するアク
リル系樹脂や、ウレタン系の樹脂、等種々のアルカリ可
溶性の高分子化合物を含有させることができる。これら
のアルカリ可溶性高分子化合物は、重量平均分子量が50
0〜20,000で数平均分子量が200〜60,000のものが好まし
い。
かかるアルカリ可溶性の高分子化合物は全組成物の70
重量%以下の添加量で用いられる。
更に、米国特許第4,123,279号明細書に記載されてい
るように、t−ブチルフェノールホルムアルデヒド樹
脂、オクチルフェノールホルムアルデヒド樹脂のよう
な、炭素数3〜8のアルキル基を置換基として有するフ
ェノールとホルムアルデヒドとの縮合物を併用すること
は画像の感脂性を向上させる上で好ましい。
本発明における感光性組成物中には、感度を高めるた
めに環状酸無水物、露光後直ちに可視像を得るための焼
出し剤、その他のフィラーなどを加えることができる。
環状酸無水物としては米国特許第4,115,128号明細書に
記載されているように無水フタル酸、テトラヒドロ無水
フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、3,6−エンドオ
キシ−Δ4−テトラヒドロ無水フタル酸、テトラクロル
無水フタル酸、無水マレイン酸、クロル無水マレイン
酸、α−フェニル無水マレイン酸、無水コハク酸、無水
ピロメリット酸等がある。これらの環状酸無水物を全組
成物の重量に対して1から15重量%含有させることによ
って感度を最大3倍程度に高めることができる。
本発明における感光性組成物は、上記各成分を溶解す
る溶媒に溶かして支持体上に塗布し、感光性平版印刷版
とする。ここで使用する溶媒としては、エチレンジクロ
ライド、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、エチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、2−メトキシエチルアセテー
ト、1−メトキシ−2−プロパノール、1−メトキシ−
2−プロピルアセテート、トルエン、酢酸エチル、乳酸
メチル、乳酸エチル、ジメチルスルホキシド、ジメチル
アセトアミド、ジメチルホルムアミド、水、N−メチル
ピロリドン、テトラヒドロフルフリルアルコール、アセ
トン、ジアセトンアルコール、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、ジエチレングリコールジメチル
エーテルなどがあり、これらの溶媒を単独あるいは混合
して使用する。
本発明における感光性組成物中には、塗布性を良化す
るための界面活性剤、例えば特開昭62−170950号公報に
記載されているようなフッ素系界面活性剤を添加するこ
とができる。好ましい添加量は、全感光性組成物の0.01
〜1重量%、さらに好ましくは0.05〜0.5重量%であ
る。
そして、上記感光性組成物中の固形分濃度は、2〜50
重量%である。本発明における感光層を支持体表面に設
ける際に用いる塗布方法としては、従来公知の方法、例
えば、回転塗布、ワイヤーバー塗布、ディップ塗布、エ
アーナイフ塗布、ロール塗布、ブレード塗布、カーテン
塗布及びスプレー塗布等が可能である。これらの中でも
特に、特願平2−41135号明細書に示されているような
静電方式を利用したスプレー塗布方法が好ましい。ま
た、塗布量は用途により異なるが、一般的に固形分とし
て0.5〜3.0g/m2が好ましい。塗布量が薄くなるにつれて
感光性は大になるが、感光膜の物性は低下する。
また、一般に感光性平版印刷版にフィルム原稿を密着
焼付する際に、焼枠を真空にして行なうが、この真空密
着性を改良する方法を、本発明の感光性平版印刷版の製
版に適用することができる。
真空密着性を改良する方法としては、感光層表面に機
械的に凹凸を施す方法、感光層表面に固体粉末を散布す
る方法、特開昭50−125805号、同51−111102号、同52−
29302号、同57−34558号の各公報に記載されているよう
な感光層表面にマット層を設ける方法、及び特開昭55−
12974号公報に記載されているような感光層表面に固体
粉末を熱融着させる方法等が挙げられる。
本発明において支持体として用いられるアルミニウム
板は、純アルミニウムや、アルミニウムを主成分とし、
微量の異原子を含むアルミニウム合金等の板状体であ
る。この異原子には、珪素、鉄、マンガン、銅、マグネ
シウム、クロム、亜鉛、ビスマス、ニッケル、チタンな
どがある。合金中の異原子の含有量は高々10重量%以下
である。本発明に好適なアルミニウムは純アルミニウム
であるが、完全に純粋なアルミニウムは、精練技術上製
造が困難であるので、できるだけ異原子の含有量の低い
ものがよい。又、上述した程度の含有率のアルミニウム
合金であれば、本発明に適用しうる素材ということがで
きる。このように本発明に適用されるアルミニウム板
は、その組成が特定されるものではなく従来公知、公用
の素材のものを適宜利用することができる。本発明に用
いられるアルミニウム板の厚さは、およそ0.1mm〜0.5mm
程度である。
アルミニウム板を粗面化処理するに先立ち、所望によ
り、表面の圧延油を除去するための、例えば界面活性剤
又はアルカリ性水溶液による脱脂処理が行なわれる。
なお本発明の感光性平版印刷版は、片面のみ使用でき
るものであっても、両面とも同様な処理によって使用で
きるものであってもよい。両面でも同様なため、以下
は、片面の場合について説明する。
粗面化処理方法としては、機械的に表面を粗面化する
方法、電気化学的に表面を溶解する方法及び化学的に表
面を選択溶解させる方法がある。機械的に表面を粗面化
する方法としては、ボール研磨法、ブラシ研磨法、ブラ
スト研磨法、バフ研磨法等と称せられる公知の方法を用
いることができる。また電気化学的な粗面化法としては
塩酸又は硝酸電解液中で交流又は直流により行なう方法
がある。また、特開昭54−63902号公報に開示されてい
るように両者を組合せた方法も利用することができる。
このように粗面化されたアルミニウム板は、必要に応
じてアルカリエッチング処理及び中和処理される。
アルミニウム板の陽極酸化処理に用いられる電解質と
しては多孔質酸化皮膜を形成するものならばいかなるも
のでも使用することができ、一般には硫酸、燐酸、
酸、クロム酸あるいはそれらの混酸が用いられ、それら
の電解質の濃度は電解質の種類によって適宜決められ
る。
陽極酸化の処理条件は用いる電解質により種々変わる
ので一概に特定し得ないが、一般的には電解質の濃度が
1〜80重量%溶液、液温は5〜70℃、電流密度5〜60A/
dm2、電圧1〜100V、電解時間10秒〜50分の範囲にあれ
ば適当である。
また、必要に応じて沸騰水処理、水蒸気処理、珪酸ソ
ーダ処理、重クロム酸塩水溶液処理等の封孔処理を施し
ても良い。
陽極酸化皮膜の量は1.0g/m2以上が好適であるが、よ
り好ましくは2.0〜6.0g/m2の範囲である。陽極酸化皮膜
が1.0gm2より少ないと耐刷性が不十分であったり、平版
印刷版の非画像部に傷がつき易くなって、印刷時に、傷
の部分にインキが付着するいわゆる「傷汚れ」が生じ易
くなる。
本発明の感光性組成物に対する現像液としては、珪酸
ナトリウム、珪酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化リチウム、第三リン酸ナトリウム、第
二リン酸ナトリウム、第三リン酸アンモニウム、第二リ
ン酸アンモニウム、メタ珪酸ナトリウム、重炭酸ナトリ
ウム、アンモニア水などのような無機アルカリ剤の水溶
液が適当であり、それらの濃度が0.1〜10重量%、好ま
しくは0.5〜5重量%になるように添加される。
また、該アルカリ性水溶液には、必要に応じて特開昭
50−51324号、同59−84241号の各公報に記載されている
ような界面活性剤、特開昭58−190952号公報に記載され
ているようなキレート剤、特公平1−30139号公報に記
載されているような水溶性金属塩、あるいはアルコール
などのような有機溶媒を加えることもできる。
露光に使用される光源としてはカーボンアーク灯、水
銀灯、キセノンランプ、タングステンランプ、メタルハ
ライドランプなどがある。
〔発明の効果〕
本発明により得られる感光性平版印刷版は、従来のも
のに比べ現像後の非画像部の残色が少なく、従って検版
性に優れ、また得られた平版印刷版は消去周辺部が印刷
時汚れにくく、高い耐刷力を有するという顕著な性能を
有する。従来より、残色が少なく、印刷時汚れにくい感
光性平版印刷版は、得られた平版印刷版の耐刷力が低
く、逆に耐刷力が高いものは残色が多く、汚れ易いとい
う性質をもっており、これらを同時に満足させることは
きわめて困難であるとされていた。
しかしながら本発明による感光性平版印刷版は、残色
が少なく、印刷時汚れにくいという性質を有すると同時
に、得られた平版印刷版は高い耐刷力を有するという従
来得られなかった優れた性質を有している。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例を用いて、より具体的に説明す
る。なお、実施例中の「%」は、特に指定のない限り
「重量%」を示すものとする。
(アルミニウム基板の作成) 厚さ0.30mmのアルミニウム板をナイロンブラシと400
メッシュのパミストンを水懸濁液を用いその表面を砂目
立てした後、よく水で洗浄した。10%水酸化ナトリウム
に70℃で60秒間浸漬してエッチングした後、流水で水洗
後20%HNO3で中和洗浄、水洗した。これをVA=12.7Vの
条件下で正弦波の交番波形電流を用いて1%硝酸水溶液
中で160クーロン/dm2の陽極時電気量で電解粗面化処理
を行った。この表面粗さを測定したところ、0.6μ(Ra
表示)であった。ひきつづいて30%のH2SO4水溶液中に
浸漬し55℃で2分間デスマットした後、20%H2SO4水溶
液中、電流密度2A/dm2において厚さが2.7g/m2になるよ
うに陽極酸化し、基板を調製した。
(感光性平版印刷版試料1の作製) 上記のように作成したアルミニウム基板に下記組成物
の感光性組成物塗布液(1)を前述の特願平2−41135
号明細書に示されるスプレー塗布方法を用いて、1m2
たり固形分で0.6g塗布し、その上に更に下記組成の感光
性組成物塗布液(2)を同様に1m2あたり固形分で、1.
4g塗布した後、100℃で2分間乾燥し、ポジ型感光性平
版印刷版試料1を得た。
感光性組成物塗布液(1)の組成 感光性組成物塗布液(2)の組成 (感光性平版印刷版試料2〜5の作製) 上記感光性平版印刷版試料1の作製における感光性組
成物塗布液(1)及び(2)の組成の特定の素材及び塗
布量を第1表のように変える以外は上記試料1の作製と
同様にして感光性平版印刷版2〜5を得た。
(感光性平版印刷版試料6〜10の作製) 前記のように作製したアルミニウム板に下記の組成の
感光性組成物塗布液(3)を、その上に感光性組成物塗
布液(4)を感光性平版印刷版試料1の作製と同様にし
て塗布、乾燥し、感光性平版印刷版試料6を得た。更に
上記塗布液(3)及び(4)における特定の素材及び塗
布量を第1表のように変える以外は上記平版印刷版試料
6の作成と同様にして平版印刷版試料7〜10を得た。
感光性組成物塗布液(3)の組成 感光性組成物塗布液(4)の組成 合成例1 m−クレゾール100g、37%ホルマリン水溶液、45.0g
及びシュウ酸0.05gを3つ口フラスコに仕込み、撹拌し
ながら100℃まで昇温し、7時間反応させた。
次いでゆっくりと200℃まで昇温して水を除き、次い
で1〜2mmHgまで減圧して未反応モノマーを除去した。
得られたノボラック樹脂の重量平均分子量及び数平均分
子量をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(ポリ
スチレン標準)を用いて測定したところそれぞれ2,000
及び1,300であった。このノボラック樹脂120g及び1,2−
ナフトキノン−2−ジアジド−4−スルホニルクロリド
133.6gをテトラヒドロフラン800mlに溶解した。反応溶
液の温度を30℃以下に保ちながら、トリエチルアミン5
0.5gを滴下した。滴下終了後、さらに室温で2時間撹拌
した後、反応溶液を蒸留水10l中に撹拌投下した。析出
した固体をろ過により集め、減圧下乾燥してナフトキノ
ンジアジド化合物〔B〕190gを得た。
〔比較例〕
(感光性平版印刷版試料11の作製) 実施例に示した方法で作製したアルミニウム基板に、
感光性組成物塗布液(2)を、感光性平版印刷版試料1
の作製と同様の塗布方法を用いて、1m2あたり固形分で
2.0gを塗布し、100℃で2分間乾燥し、感光性平版印刷
版試料11を得た。
(感光性平版印刷版試料12の作製) 実施例に示した方法で作製したアルミニウム基板に、
感光性組成物塗布液(4)を同様の塗布方法を用いて、
1m2あたり固形分で2.0g塗布し、100℃で2分間乾燥
し、感光性平版印刷版試料12を得た。
このようにして作られた感光性平版印刷版を3KWのメ
タルハライドランプを光源として、透明ベースの上に、
3枚のポジフィルムを、セロテープで貼り込んだ原稿を
通して60秒間露光し、次いで富士写真フィルム(株)製
現像液、DP−4(1:7)、リンス液FR−2(1:7)を仕込
んだ自動現像機を通して処理した。得られた版の上には
フィルムエッジ跡や、テープの貼り跡が見られたので、
富士写真フィルム(株)製消去液RP−1を筆につけ、消
去し、水洗し、富士写真フィルム(株)製ガムGU−7を
水で2倍に希釈した液で版面を処理し、1日放置した
後、ハイデルKOR−D機で印刷した。
このときの消去周辺部の汚れと耐刷力、及び版上の非
画像部の残色の結果を第1表に示した。
第1表の結果から、本発明による感光性平版印刷版は
比較例に比べて、非画像部の残色、印刷時の消去周辺部
の汚れ、及び耐刷力のいずれにおいても満足すべきもの
であることがわかる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粗面化処理し、しかる後に陽極酸化を施し
    たアルミニウム板上に、染料を含有しかつ露光により現
    像液に可溶性となるポジ型感光性組成物層を有する感光
    性平版印刷版において、 前記感光層中における前記染料の濃度が、前記支持体に
    近い側の感光層表面から全感光層の厚さの30%の距離ま
    での範囲において、感光層の他の領域より低いことを特
    徴とする感光性平版印刷版。
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