JP2718408B2 - 浸出液吸引装置 - Google Patents
浸出液吸引装置Info
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- JP2718408B2 JP2718408B2 JP8048496A JP4849696A JP2718408B2 JP 2718408 B2 JP2718408 B2 JP 2718408B2 JP 8048496 A JP8048496 A JP 8048496A JP 4849696 A JP4849696 A JP 4849696A JP 2718408 B2 JP2718408 B2 JP 2718408B2
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- suction device
- leachate
- needle
- skin
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- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体内の浸出液を
吸引して採取する浸出液吸引装置に関し、特に生体表面
から微量の間質液である浸出液を採取するのに用いられ
る浸出液吸引装置に関する。
吸引して採取する浸出液吸引装置に関し、特に生体表面
から微量の間質液である浸出液を採取するのに用いられ
る浸出液吸引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生体内のグルコース、乳酸、尿素
窒素濃度などの化学物質濃度の測定は、一般的に血液を
採取して行われていた。各成分の濃度は試験紙の色変
化、吸光度、バイオセンサにより変換された電気信号、
などにより測定される。これらの測定方法は日々改良さ
れ、近年では数μlの微量なサンプルの測定が可能にな
っている。
窒素濃度などの化学物質濃度の測定は、一般的に血液を
採取して行われていた。各成分の濃度は試験紙の色変
化、吸光度、バイオセンサにより変換された電気信号、
などにより測定される。これらの測定方法は日々改良さ
れ、近年では数μlの微量なサンプルの測定が可能にな
っている。
【0003】通常、採血は腕などの静脈に採血針を穿刺
して行われるが、測定に必要な血液が数μlで良い場合
には毛細血管に内径が数十μmの微細針を差し入れて採
血を行うことも可能である。この方法によれば患者が受
ける、針の穿刺にともなう肉体的苦痛、恐怖感を低減す
ることができる。ところが、毛細血管はきわめて細いた
めそこに正確に位置決めをして針を差し込むことは容易
ではない。そこで、微細な中空針を多数備えた採血装置
を用いる方法が提案されている。この方法によれば位置
決めが不要になる。このような方法は例えば特開平7−
132119に開示されている。
して行われるが、測定に必要な血液が数μlで良い場合
には毛細血管に内径が数十μmの微細針を差し入れて採
血を行うことも可能である。この方法によれば患者が受
ける、針の穿刺にともなう肉体的苦痛、恐怖感を低減す
ることができる。ところが、毛細血管はきわめて細いた
めそこに正確に位置決めをして針を差し込むことは容易
ではない。そこで、微細な中空針を多数備えた採血装置
を用いる方法が提案されている。この方法によれば位置
決めが不要になる。このような方法は例えば特開平7−
132119に開示されている。
【0004】図9はこの採血装置を示す断面模式図であ
る。第1のシリコン基板101に直径10〜50μmの
貫通口102が多数設けられており、第1のシリコン基
板101の裏面には貫通口102の内壁を含めて膜厚1
μm程度の窒化シリコン膜104が成膜されている。貫
通口102の内壁面の窒化シリコン膜104は第1のシ
リコン基板101の表面からさらに外部に延伸され中空
針103を形成している。第1のシリコン基板101の
裏面には接合層105を介して第2のシリコン基板10
6が接合されている。第2のシリコン基板106の中央
部は薄いメンブレン107になっており、中空針103
裏側には空洞部108が形成されている。メンブレン1
07の外側にはAu膜109が設置され、さらにその上
にマイクロヒーター110が設置されている。この採血
装置による採血は次のようにして行われる。まず、中空
針103を皮膚表面に押し入れる。次いで、マイクロヒ
ーター110に熱を発生させる。このときAuとシリコ
ンの膨張係数が異なるため、メンブレン107は空洞部
108が膨張するように変形し、空洞部108および中
空針103の内部に負圧が発生する。この負圧により血
液が採取される。
る。第1のシリコン基板101に直径10〜50μmの
貫通口102が多数設けられており、第1のシリコン基
板101の裏面には貫通口102の内壁を含めて膜厚1
μm程度の窒化シリコン膜104が成膜されている。貫
通口102の内壁面の窒化シリコン膜104は第1のシ
リコン基板101の表面からさらに外部に延伸され中空
針103を形成している。第1のシリコン基板101の
裏面には接合層105を介して第2のシリコン基板10
6が接合されている。第2のシリコン基板106の中央
部は薄いメンブレン107になっており、中空針103
裏側には空洞部108が形成されている。メンブレン1
07の外側にはAu膜109が設置され、さらにその上
にマイクロヒーター110が設置されている。この採血
装置による採血は次のようにして行われる。まず、中空
針103を皮膚表面に押し入れる。次いで、マイクロヒ
ーター110に熱を発生させる。このときAuとシリコ
ンの膨張係数が異なるため、メンブレン107は空洞部
108が膨張するように変形し、空洞部108および中
空針103の内部に負圧が発生する。この負圧により血
液が採取される。
【0005】一方、これとは全く別に血液の代わりに皮
下の組織液を採取して生体内の化学成分を測定する方法
が提案されている。これは、皮膚表面の角質層のみを除
去し、その部位を減圧吸引することによって得られる組
織液(以下、吸引浸出液もしくは浸出液と称する)を用
いて目的とする生体内の化学成分を測定するものであ
る。この方法は例えば、特開平4−341241号公報
に開示されている。以下、図面を用いながらこの方法を
説明する。
下の組織液を採取して生体内の化学成分を測定する方法
が提案されている。これは、皮膚表面の角質層のみを除
去し、その部位を減圧吸引することによって得られる組
織液(以下、吸引浸出液もしくは浸出液と称する)を用
いて目的とする生体内の化学成分を測定するものであ
る。この方法は例えば、特開平4−341241号公報
に開示されている。以下、図面を用いながらこの方法を
説明する。
【0006】図10は従来の浸出液吸引装置の一例を示
す断面図である。この浸出液吸引装置は一端に吸引口2
01を有し、他端に開口部202をもつ吸引セル体20
3と、開口部202に嵌合され枠205で固定されるメ
ッシュ部206とで構成されている。この装置による浸
出液の採取は次のようにして行われる。まず、浸出液を
採取しようとする部分の皮膚の角質層のみを除去する。
次に、メッシュ部206を、角質層を剥離した皮膚面に
接触させ、さらに吸引セル体203の端部を皮膚表面に
密着させる。そして、吸引口201からポンプなどによ
り排気し内部の空間部を減圧する。減圧により浸出液が
皮膚面より浸出し、さらに導入口204を経由して吸引
セル体203の外部に取り出される。
す断面図である。この浸出液吸引装置は一端に吸引口2
01を有し、他端に開口部202をもつ吸引セル体20
3と、開口部202に嵌合され枠205で固定されるメ
ッシュ部206とで構成されている。この装置による浸
出液の採取は次のようにして行われる。まず、浸出液を
採取しようとする部分の皮膚の角質層のみを除去する。
次に、メッシュ部206を、角質層を剥離した皮膚面に
接触させ、さらに吸引セル体203の端部を皮膚表面に
密着させる。そして、吸引口201からポンプなどによ
り排気し内部の空間部を減圧する。減圧により浸出液が
皮膚面より浸出し、さらに導入口204を経由して吸引
セル体203の外部に取り出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図9に示した従来の採
血装置では中空針103が窒化シリコン膜で形成されて
いるが、肉厚1μmの窒化シリコンは非常にもろいため
皮膚の角質層を突き破り、針先を毛細血管に到達させる
ことが困難であった。また、毛細血管に到達しても途中
で折れ曲がって穴が塞がれてしまったり、破損した中空
針の破片が体内に留置されたりする危険性が極めて高か
った。さらに悪いことには、血液中には直径10〜20
μm程度の赤血球が存在するが、血液を数十μmの細管
に通した場合、この赤血球が破壊されるいわゆる溶血と
呼ばれる現象が起こり、血液成分を変化させてしまうと
いう問題点があった。
血装置では中空針103が窒化シリコン膜で形成されて
いるが、肉厚1μmの窒化シリコンは非常にもろいため
皮膚の角質層を突き破り、針先を毛細血管に到達させる
ことが困難であった。また、毛細血管に到達しても途中
で折れ曲がって穴が塞がれてしまったり、破損した中空
針の破片が体内に留置されたりする危険性が極めて高か
った。さらに悪いことには、血液中には直径10〜20
μm程度の赤血球が存在するが、血液を数十μmの細管
に通した場合、この赤血球が破壊されるいわゆる溶血と
呼ばれる現象が起こり、血液成分を変化させてしまうと
いう問題点があった。
【0008】一方、図10に示した従来の吸引浸出液を
測定する方法では上述の採血装置の問題点は完全に解決
されたものの下記のような問題点があった。この方法で
は吸引する前に予め角質層が除去されていなければなら
ない。通常、角質層の除去はテープストリッピングによ
って行われるが、角質層を完全に除去するには30分程
度の時間がかかる。しかも角質層の厚みとその取れ方
は、性別、部位、年齢等によって異なり、施術者は常に
注意深く、また丹念に作業を行わなければならなかっ
た。角質層除去が不充分であると浸出液の採取効率が格
段に悪くなり測定不能になるし、逆に、生き過ぎて角質
層だけでなく真皮まで取り除いてしまうと、出血した
り、痛みを伴い悪くは皮膚感染の原因にもなる。除去の
善し悪しはひとえに術者の熟練にかかっており、このこ
とがこの方法が世に広く用いられることの妨げになって
いた。また、患者は角質層の除去作業を行っている間中
じっとしていなければならずそのための肉体的、精神的
負担は大きかった。
測定する方法では上述の採血装置の問題点は完全に解決
されたものの下記のような問題点があった。この方法で
は吸引する前に予め角質層が除去されていなければなら
ない。通常、角質層の除去はテープストリッピングによ
って行われるが、角質層を完全に除去するには30分程
度の時間がかかる。しかも角質層の厚みとその取れ方
は、性別、部位、年齢等によって異なり、施術者は常に
注意深く、また丹念に作業を行わなければならなかっ
た。角質層除去が不充分であると浸出液の採取効率が格
段に悪くなり測定不能になるし、逆に、生き過ぎて角質
層だけでなく真皮まで取り除いてしまうと、出血した
り、痛みを伴い悪くは皮膚感染の原因にもなる。除去の
善し悪しはひとえに術者の熟練にかかっており、このこ
とがこの方法が世に広く用いられることの妨げになって
いた。また、患者は角質層の除去作業を行っている間中
じっとしていなければならずそのための肉体的、精神的
負担は大きかった。
【0009】本発明の目的は、これらの反省に鑑みてな
されたものであり、簡単でかつ本来の生化学物質濃度を
変化させることなく浸出液を採取できる浸出液吸引装置
を提供することにある。
されたものであり、簡単でかつ本来の生化学物質濃度を
変化させることなく浸出液を採取できる浸出液吸引装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、生体表
面から浸出液を浸出させるために吸引減圧する吸引口を
一端に有し、他端に前記生体表面に面する開口部を持つ
吸引セルと、この吸引セルの該開口部に嵌合または接着
され、前記生体表面に直接接触し、前記浸出液を抽出さ
せる抽出板部材とから少なくとも構成される浸出液吸引
装置において、前記抽出板部材の前記開口部側に、前記
抽出板部材の板面の鉛直方向に対して斜めに、複数の突
起針が形成されると共に、該突起針内または該突起針に
隣接して複数の貫通穴が形成されていることである。
面から浸出液を浸出させるために吸引減圧する吸引口を
一端に有し、他端に前記生体表面に面する開口部を持つ
吸引セルと、この吸引セルの該開口部に嵌合または接着
され、前記生体表面に直接接触し、前記浸出液を抽出さ
せる抽出板部材とから少なくとも構成される浸出液吸引
装置において、前記抽出板部材の前記開口部側に、前記
抽出板部材の板面の鉛直方向に対して斜めに、複数の突
起針が形成されると共に、該突起針内または該突起針に
隣接して複数の貫通穴が形成されていることである。
【0011】また、望ましくは前記突起針の傾きと反対
方向に皮膚を伸長する手段を備えていることである。さ
らに前記突起針の長さは10μmから300μmの範囲
にあることおよび針の傾きが前記抽出板部材板面の鉛直
方向に対して15°から45°であることが望ましい。
方向に皮膚を伸長する手段を備えていることである。さ
らに前記突起針の長さは10μmから300μmの範囲
にあることおよび針の傾きが前記抽出板部材板面の鉛直
方向に対して15°から45°であることが望ましい。
【0012】また、複数の前記流路溝が放射状に形成さ
れるか、あるいは放射状および同心円状に形成されるこ
とが望ましい。さらに、前記流路板の上面全面を覆うと
ともに、前記吸引口に対応して送液孔を持つ補助板を載
置することが望ましい。一方、前記流路板の材質は前記
浸出液に対して溶出物のない金属材あるいは樹脂材ある
いは半導体であることが望ましい。
れるか、あるいは放射状および同心円状に形成されるこ
とが望ましい。さらに、前記流路板の上面全面を覆うと
ともに、前記吸引口に対応して送液孔を持つ補助板を載
置することが望ましい。一方、前記流路板の材質は前記
浸出液に対して溶出物のない金属材あるいは樹脂材ある
いは半導体であることが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
して説明する。
【0014】(実施形態例1)図1は本発明の浸出液吸
引装置の第1の実施形態例を示す断面図であり、図2は
その浸出液採取装置に設置される流路板の斜視図であ
る。
引装置の第1の実施形態例を示す断面図であり、図2は
その浸出液採取装置に設置される流路板の斜視図であ
る。
【0015】図1に示すように、皮膚表面から浸出液を
浸出させるために吸引減圧する吸引口1と、その皮膚表
面に直接接触する面側に開口部2とを持つ吸引セル体3
と、その開口部2内に嵌合固定され直接皮膚に接触する
流路板4が設置されている。この流路板4は、板面の鉛
直方向に対して斜めに整列された中空針5と、これを保
持・固定する樹脂6により構成される。中空針5の材料
は浸出液中に妨害物質が溶出しないように化学的に安定
な物質でなければならない。金属であればステンレスや
ニッケル、高分子材料であればポリプロピレンやテフロ
ンなどが望ましい。また、樹脂6としてはエポキシ系の
樹脂や紫外線硬化性樹脂などを用いることができる。流
路板4の大きさは皮膚の曲面によく密着し、かつ測定に
必要な浸出液量が得られるように選ぶ必要があり、外径
10〜30mm程度とするのが好適である。
浸出させるために吸引減圧する吸引口1と、その皮膚表
面に直接接触する面側に開口部2とを持つ吸引セル体3
と、その開口部2内に嵌合固定され直接皮膚に接触する
流路板4が設置されている。この流路板4は、板面の鉛
直方向に対して斜めに整列された中空針5と、これを保
持・固定する樹脂6により構成される。中空針5の材料
は浸出液中に妨害物質が溶出しないように化学的に安定
な物質でなければならない。金属であればステンレスや
ニッケル、高分子材料であればポリプロピレンやテフロ
ンなどが望ましい。また、樹脂6としてはエポキシ系の
樹脂や紫外線硬化性樹脂などを用いることができる。流
路板4の大きさは皮膚の曲面によく密着し、かつ測定に
必要な浸出液量が得られるように選ぶ必要があり、外径
10〜30mm程度とするのが好適である。
【0016】図2は本実施形態例の流路板4の斜視図で
ある。板状の樹脂6の中に中空針5が斜めに整列されて
いる。中空針5の板面からの高さは角質層を貫通し、か
つ真皮には到達しないように選ばなければならない。短
いと浸出液が採取できないし、長すぎると出血して血球
などの成分が混入し、さらに悪いことに凝血によって中
空針5が目詰まりしてしまうからである。人の角質層の
厚さは部位によっても異なるが、通常の採取を行う前腕
部内側では20〜30μmである。また、真皮最外層の
深さは60〜70μmである。したがって、中空針5先
端の流路板4からの高さは50μm程度とすれば好適で
ある。また、中空針5の太さは患者に苦痛や恐怖感を与
えないように選ぶ必要があり、外径を0.2〜1.0m
mにすることが望ましい。次に針の本数であるが、外径
1mm以下の細針を用いた場合は100本以上とするこ
とが望ましい。これは採取される浸出液の量が、中空針
5の1本あたり0.01μl/min程度と極めて微量
なためである。次に中空針5の傾きであるが、中空針5
を円滑に穿刺するためには、流路板4の鉛直線に対して
15〜75°としておくと良い。また、中空針5の先端
角は通常の注射器と同様15〜45°としておくと良
い。また、流路板4の厚さには流路板4内に残留する液
量を少なくするため薄いほど良いが、強度を持たせるた
めに1〜5mm程度にするのが適当である。
ある。板状の樹脂6の中に中空針5が斜めに整列されて
いる。中空針5の板面からの高さは角質層を貫通し、か
つ真皮には到達しないように選ばなければならない。短
いと浸出液が採取できないし、長すぎると出血して血球
などの成分が混入し、さらに悪いことに凝血によって中
空針5が目詰まりしてしまうからである。人の角質層の
厚さは部位によっても異なるが、通常の採取を行う前腕
部内側では20〜30μmである。また、真皮最外層の
深さは60〜70μmである。したがって、中空針5先
端の流路板4からの高さは50μm程度とすれば好適で
ある。また、中空針5の太さは患者に苦痛や恐怖感を与
えないように選ぶ必要があり、外径を0.2〜1.0m
mにすることが望ましい。次に針の本数であるが、外径
1mm以下の細針を用いた場合は100本以上とするこ
とが望ましい。これは採取される浸出液の量が、中空針
5の1本あたり0.01μl/min程度と極めて微量
なためである。次に中空針5の傾きであるが、中空針5
を円滑に穿刺するためには、流路板4の鉛直線に対して
15〜75°としておくと良い。また、中空針5の先端
角は通常の注射器と同様15〜45°としておくと良
い。また、流路板4の厚さには流路板4内に残留する液
量を少なくするため薄いほど良いが、強度を持たせるた
めに1〜5mm程度にするのが適当である。
【0017】次に、吸引セル体3が皮膚面に装着されて
から浸出液が採取されるまでの機構を説明する。まず、
吸引装置を皮膚面に密着させるための押圧力及び吸引口
1からの排気による減圧により、角質層に中空針5が侵
入する。本発明による浸出液吸引装置においては中空針
5が皮膚面の鉛直線に対して斜めに向いている。このた
め、中空針5が押し込まれるとき、皮膚を水平方向に伸
長させる力が発生する。この力で皮膚が張られるため皮
膚の弾力が低下する。さらに角質の穿刺抵抗が低下する
ため、中空針5は角質を容易に貫通することができる。
また、中空針5は、針の先端が皮膚を左右に押し分けな
がら進入するため、針穴が目詰まりすることもない。そ
して、皮膚内の間質液は中空針5の中を通り浸出液とな
って浸出される。吸引セル体3と流路板4の間の空隙部
である流路7に入り込んだ浸出液は吸引圧により吸引口
1を経由して吸引セル体3の外部に取り出される。
から浸出液が採取されるまでの機構を説明する。まず、
吸引装置を皮膚面に密着させるための押圧力及び吸引口
1からの排気による減圧により、角質層に中空針5が侵
入する。本発明による浸出液吸引装置においては中空針
5が皮膚面の鉛直線に対して斜めに向いている。このた
め、中空針5が押し込まれるとき、皮膚を水平方向に伸
長させる力が発生する。この力で皮膚が張られるため皮
膚の弾力が低下する。さらに角質の穿刺抵抗が低下する
ため、中空針5は角質を容易に貫通することができる。
また、中空針5は、針の先端が皮膚を左右に押し分けな
がら進入するため、針穴が目詰まりすることもない。そ
して、皮膚内の間質液は中空針5の中を通り浸出液とな
って浸出される。吸引セル体3と流路板4の間の空隙部
である流路7に入り込んだ浸出液は吸引圧により吸引口
1を経由して吸引セル体3の外部に取り出される。
【0018】図3(a)〜(e)はこの流路板4の製造
方法の一例を示す断面模式図である。まず、厚さ0.0
5mmのシート8を平らで硬い面の上に置く。次いでシ
ート8の上に、上面に複数の貫通口10を持つ枠体9を
固定する。そして、この貫通口10より所定の角度で中
空針5を順次挿入する。(図3(a)) 次に、注入口11からディスペンサーなどの注入装置1
2を用いて液状の樹脂6を注入し、枠体9内部を充填す
る。(図3(b)) 次に、樹脂6を硬化させる。エポキシ樹脂であれば常温
で30分程放置すれば良い。(図3(c)) 樹脂6が硬化したらシート8と枠体9を取り出す。(図
3(d)) 次に、樹脂6が所望の厚さになるように、上面をカット
し流路板4が完成する。(図3(e)) 図4(a)、(b)はここで用いる枠体9の構造例を示
す模式図である。(a)の枠体9は貫通口10に1本ず
つ中空針5を挿入するタイプで中空針5の位置決め精度
が良く、(b)の枠体9は貫通口10に複数の中空針5
を挿入するタイプで高密度で中空針5を並べられること
がそれぞれ利点である。これらの枠体9には樹脂6と接
着性のないテフロンなどを用いると良い。
方法の一例を示す断面模式図である。まず、厚さ0.0
5mmのシート8を平らで硬い面の上に置く。次いでシ
ート8の上に、上面に複数の貫通口10を持つ枠体9を
固定する。そして、この貫通口10より所定の角度で中
空針5を順次挿入する。(図3(a)) 次に、注入口11からディスペンサーなどの注入装置1
2を用いて液状の樹脂6を注入し、枠体9内部を充填す
る。(図3(b)) 次に、樹脂6を硬化させる。エポキシ樹脂であれば常温
で30分程放置すれば良い。(図3(c)) 樹脂6が硬化したらシート8と枠体9を取り出す。(図
3(d)) 次に、樹脂6が所望の厚さになるように、上面をカット
し流路板4が完成する。(図3(e)) 図4(a)、(b)はここで用いる枠体9の構造例を示
す模式図である。(a)の枠体9は貫通口10に1本ず
つ中空針5を挿入するタイプで中空針5の位置決め精度
が良く、(b)の枠体9は貫通口10に複数の中空針5
を挿入するタイプで高密度で中空針5を並べられること
がそれぞれ利点である。これらの枠体9には樹脂6と接
着性のないテフロンなどを用いると良い。
【0019】なお、本実施形態例では中空針5と樹脂6
を用いて流路板4を構成したが、製造方法はこれに限ら
れるものではなく、樹脂等を用いて一体成形しても良い
し、シリコンなどの半導体基板を加工して一体成形して
もよい。
を用いて流路板4を構成したが、製造方法はこれに限ら
れるものではなく、樹脂等を用いて一体成形しても良い
し、シリコンなどの半導体基板を加工して一体成形して
もよい。
【0020】(実施形態例2)図5は本発明第2の実施
形態例を示す断面模式図である。本実施形態例の流路板
4は中空針5と中空管13が交互に並んた構造となって
いる。中空管13の先端は流路板4の皮膚接触面と面一
になっており、中空針5の先端はこれより僅かに突出し
ている。その突出量は実施形態例1と同様であり、例え
ば、50μmとすればよい。この流路板4が角質を穿刺
する機構を説明する。本装置を皮膚に装着し吸引口1よ
り吸引すると、押圧力および吸引によって流路板4が皮
膚表面に密着する。このとき中空管13が中空針5の近
傍の皮膚を上方に引っ張るため、中空針5が極めて容易
に角質を穿刺することができる。本実施形態例の流路板
4は実施形態例1と同様な方法によって作製することが
できる。
形態例を示す断面模式図である。本実施形態例の流路板
4は中空針5と中空管13が交互に並んた構造となって
いる。中空管13の先端は流路板4の皮膚接触面と面一
になっており、中空針5の先端はこれより僅かに突出し
ている。その突出量は実施形態例1と同様であり、例え
ば、50μmとすればよい。この流路板4が角質を穿刺
する機構を説明する。本装置を皮膚に装着し吸引口1よ
り吸引すると、押圧力および吸引によって流路板4が皮
膚表面に密着する。このとき中空管13が中空針5の近
傍の皮膚を上方に引っ張るため、中空針5が極めて容易
に角質を穿刺することができる。本実施形態例の流路板
4は実施形態例1と同様な方法によって作製することが
できる。
【0021】(実施形態例3)図6は本発明第3の実施
形態例を示す断面模式図である。本実施形態例の流路板
4では一部の中空針5がある方向に傾いており、他の一
部の中空針5が逆側に傾いている。この浸出液吸引装置
が皮膚に密着されると、互いに逆方向を向いた中空針5
により皮膚の表面は両側に伸張される。このため中空針
5は一方向に傾いて整列している場合よりも容易に角質
を穿刺することができる。
形態例を示す断面模式図である。本実施形態例の流路板
4では一部の中空針5がある方向に傾いており、他の一
部の中空針5が逆側に傾いている。この浸出液吸引装置
が皮膚に密着されると、互いに逆方向を向いた中空針5
により皮膚の表面は両側に伸張される。このため中空針
5は一方向に傾いて整列している場合よりも容易に角質
を穿刺することができる。
【0022】(実施形態例4)図7は本発明第4の実施
形態例を示す断面模式図である。本実施形態例の流路板
4は一方向に傾いた複数の中空針5と皮膚装着面に垂直
に突起針14からなる。突起針14の先端の突出量は中
空針5と同じか少し長くなっている。突起針14の先端
角は30〜45°としておくと良い。この流路板4が皮
膚に装着されると突起針14が角質内に侵入し周囲の角
質が固定される。このため中空針5が角質に侵入すると
きに働く皮膚を伸張する力が大きくなり、中空針5は角
質を容易に貫通することができる。また、本実施形態例
の流路板4は作製が容易であるという利点を有する。
形態例を示す断面模式図である。本実施形態例の流路板
4は一方向に傾いた複数の中空針5と皮膚装着面に垂直
に突起針14からなる。突起針14の先端の突出量は中
空針5と同じか少し長くなっている。突起針14の先端
角は30〜45°としておくと良い。この流路板4が皮
膚に装着されると突起針14が角質内に侵入し周囲の角
質が固定される。このため中空針5が角質に侵入すると
きに働く皮膚を伸張する力が大きくなり、中空針5は角
質を容易に貫通することができる。また、本実施形態例
の流路板4は作製が容易であるという利点を有する。
【0023】(実施形態例5)図8(a)〜(c)は本
発明第5の実施形態例を示す断面模式図である。本実施
形態例の浸出液吸引装置はセル体外部から皮膚を中空針
5の傾きと反対側に伸張する機構を備えている。(a)
〜(c)はそれぞれその具体例である。
発明第5の実施形態例を示す断面模式図である。本実施
形態例の浸出液吸引装置はセル体外部から皮膚を中空針
5の傾きと反対側に伸張する機構を備えている。(a)
〜(c)はそれぞれその具体例である。
【0024】図8(a)の吸引装置は吸引セル体3に接
続されたバネ材15とこのバネ材15の先端に接続され
た弾性体16と流路板4により構成される。弾性体16
は皮膚との摩擦係数が大きなゴムなどでできており、そ
の下面は中空針5よりも下に位置するようになってい
る。吸引セル体3が皮膚に密着されると弾性体16はバ
ネ材15の作用によって接触した皮膚を吸引セル体3か
ら遠ざける方向、すなわち中空針5の傾きと反対方向に
皮膚を伸張する。このため中空針5は容易に角質を貫通
することができる。このような皮膚を伸張する手段は弾
性体16でなくても良い。その一例が(b)であり、こ
れは弾性体16の代わりにヤスリ様の金属板17が取り
付けられている。また(c)に示す装置では吸引セル体
3の外側にゴムなどでできた回転可能なローラ18が備
えられている。この装置による浸出液の採取方法を説明
する。まず吸引セル体3を皮膚に密着させローラ18を
皮膚と接触させる。次にローラ18を図面の反時計回り
に数十度回転させて皮膚を伸張させる。次いで吸引セル
体3に設けられたフック19とローラ18に備えられた
フック20の間を紐体21で固定する。この状態で吸引
口1から減圧すると中空針5は容易に角質層を貫通し、
中空針5の先端は表皮層に達する。表皮層から浸出した
浸出液は吸引圧によって中空針5の内部を通して吸引セ
ル体3の外部に取り出される。
続されたバネ材15とこのバネ材15の先端に接続され
た弾性体16と流路板4により構成される。弾性体16
は皮膚との摩擦係数が大きなゴムなどでできており、そ
の下面は中空針5よりも下に位置するようになってい
る。吸引セル体3が皮膚に密着されると弾性体16はバ
ネ材15の作用によって接触した皮膚を吸引セル体3か
ら遠ざける方向、すなわち中空針5の傾きと反対方向に
皮膚を伸張する。このため中空針5は容易に角質を貫通
することができる。このような皮膚を伸張する手段は弾
性体16でなくても良い。その一例が(b)であり、こ
れは弾性体16の代わりにヤスリ様の金属板17が取り
付けられている。また(c)に示す装置では吸引セル体
3の外側にゴムなどでできた回転可能なローラ18が備
えられている。この装置による浸出液の採取方法を説明
する。まず吸引セル体3を皮膚に密着させローラ18を
皮膚と接触させる。次にローラ18を図面の反時計回り
に数十度回転させて皮膚を伸張させる。次いで吸引セル
体3に設けられたフック19とローラ18に備えられた
フック20の間を紐体21で固定する。この状態で吸引
口1から減圧すると中空針5は容易に角質層を貫通し、
中空針5の先端は表皮層に達する。表皮層から浸出した
浸出液は吸引圧によって中空針5の内部を通して吸引セ
ル体3の外部に取り出される。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば血管
を傷つけたり、従来必要であった角質層の除去したりす
ることなく、容易に浸出液が採取できる。このため、血
糖値その他の体液成分測定に際して、被験者は全く苦痛
を感じなくて済む。その結果、検査を受けることに消極
的であった健常者あるいは病気の疑いのある人々が抵抗
なく検査を受けられるようになり、疾病の予防・早期発
見が可能になって国民全体の健康を増進するという効果
が得られる。
を傷つけたり、従来必要であった角質層の除去したりす
ることなく、容易に浸出液が採取できる。このため、血
糖値その他の体液成分測定に際して、被験者は全く苦痛
を感じなくて済む。その結果、検査を受けることに消極
的であった健常者あるいは病気の疑いのある人々が抵抗
なく検査を受けられるようになり、疾病の予防・早期発
見が可能になって国民全体の健康を増進するという効果
が得られる。
【図1】本発明の浸出液吸引装置の第1の実施形態例を
示す概略断面図である。
示す概略断面図である。
【図2】本発明第1の実施形態例に用いられる流路板を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図3】図1の流路板の製法を示す断面図である。
【図4】図1の流路板の製造に用いる枠体の概略斜視図
である。
である。
【図5】本発明の浸出液吸引装置の第2の実施形態例を
示す概略断面図である。
示す概略断面図である。
【図6】本発明の浸出液吸引装置の第3の実施形態例を
示す概略断面図である。
示す概略断面図である。
【図7】本発明の浸出液吸引装置の第4の実施形態例を
示す概略断面図である。
示す概略断面図である。
【図8】本発明の浸出液吸引装置の第5の実施形態例を
示す概略断面図である。
示す概略断面図である。
【図9】従来の微細針を用いた採血装置の概略断面図で
ある。
ある。
【図10】従来の浸出液採取装置を示す概略断面図であ
る。
る。
1 吸引口 2 開口部 3 吸引セル体 4 流路板 5 中空針 6 樹脂 7 流路 8 シート 9 枠体 10 貫通口 11 注入口 12 注入装置 13 中空管 14 突起針 15 バネ材 16 弾性体 17 金属板 18 ローラ 19 フック 20 フック 21 紐体 101 第1のシリコン基板 102 貫通口 103 中空針 104 窒化シリコン膜 105 接合層 106 第2のシリコン基板 107 メンブレン 108 空洞部 109 Au 110 マイクロヒーター 201 吸引口 202 開口部 203 吸引セル体 204 導入口 205 枠 206 メッシュ部
Claims (11)
- 【請求項1】 生体表面から浸出液を浸出させるために
吸引減圧する吸引口を一端に有し、他端に前記生体表面
に面する開口部を持つ吸引セル体と、この吸引セル体の
該開口部に接着または嵌合され、前記生体表面に直接接
触し、前記浸出液を抽出させる抽出板部材とを有する浸
出液吸引装置において、前記抽出板部材の前記開口部側
に、前記抽出板部材の板面の鉛直方向に対して斜めに、
複数の突起針が形成されると共に、該突起針内または該
突起針に隣接して複数の貫通穴が形成されていることを
特徴とする浸出液吸引装置。 - 【請求項2】 複数の前記突起針が同じ方向に傾いてい
ることを特徴とする請求項1記載の浸出液吸引装置。 - 【請求項3】 複数の前記突起針のうち一部がある方向
に傾いていて、他の一部が違う方向に傾いていることを
特徴とする請求項1記載の浸出液吸引装置。 - 【請求項4】 前記突起針の傾きが前記抽出板部材板面
の鉛直方向に対して、15°から45°であることを特
徴とする請求項1記載の浸出液吸引装置。 - 【請求項5】 前記突起針の長さが10μmから300
μmの範囲にあることを特徴とする請求項1記載の浸出
液吸引装置。 - 【請求項6】 前記突起針の傾きと反対方向に皮膚を伸
長する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の浸
出液吸引装置。 - 【請求項7】 前記皮膚を伸長する手段が弾性体である
ことを特徴とする請求項6記載の浸出液吸引装置。 - 【請求項8】 前記皮膚を伸長する手段が摩擦係数の大
きな部材と皮膚面に水平方向の力を発生させるを機構か
らなることを特徴とする請求項6記載の浸出液吸引装
置。 - 【請求項9】 前記突起針が金属あるいは樹脂あるいは
半導体製の中空針であることを特徴とする請求項1記載
の浸出液吸引装置。 - 【請求項10】 前記突起針と前記抽出板部材が樹脂に
より一体に形成されていることを特徴とする請求項1記
載の浸出液吸引装置。 - 【請求項11】 前記突起針と前記抽出板部材が半導体
材料により一体に形成されていることを特徴とする請求
項1記載の浸出液吸引装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8048496A JP2718408B2 (ja) | 1995-09-20 | 1996-03-06 | 浸出液吸引装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-241774 | 1995-09-20 | ||
JP24177495 | 1995-09-20 | ||
JP8048496A JP2718408B2 (ja) | 1995-09-20 | 1996-03-06 | 浸出液吸引装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09140687A JPH09140687A (ja) | 1997-06-03 |
JP2718408B2 true JP2718408B2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=26388779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8048496A Expired - Lifetime JP2718408B2 (ja) | 1995-09-20 | 1996-03-06 | 浸出液吸引装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2718408B2 (ja) |
Families Citing this family (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3109470B2 (ja) | 1998-03-11 | 2000-11-13 | 日本電気株式会社 | 角質層穿刺針及び角質層穿刺部材 |
AU2001265012B2 (en) * | 2000-06-01 | 2006-07-13 | Georgetown University | Systems and methods for monitoring health and delivering drugs transdermally |
US6537242B1 (en) * | 2000-06-06 | 2003-03-25 | Becton, Dickinson And Company | Method and apparatus for enhancing penetration of a member for the intradermal sampling or administration of a substance |
US7226457B2 (en) * | 2003-02-19 | 2007-06-05 | Unilever Home & Personal Care Usa, Division Of Conopco, Inc. | Epidermal sampling apparatus and method |
US7087063B2 (en) * | 2003-02-19 | 2006-08-08 | Unilever Home & Personal Care Usa, Division Of Conopco, Inc. | Abrasion device and method |
US8911749B2 (en) | 2007-04-16 | 2014-12-16 | Corium International, Inc. | Vaccine delivery via microneedle arrays |
EP2146689B1 (en) | 2007-04-16 | 2020-08-12 | Corium, Inc. | Solvent-cast microneedle arrays containing active |
GB2448493B (en) * | 2007-04-16 | 2009-10-14 | Dewan Fazlul Hoque Chowdhury | Microneedle transdermal delivery device |
US9687641B2 (en) | 2010-05-04 | 2017-06-27 | Corium International, Inc. | Method and device for transdermal delivery of parathyroid hormone using a microprojection array |
MX375307B (es) | 2012-12-21 | 2025-03-06 | Corium Inc | Microarreglo para la entrega de agente terapeutico y metodos de uso. |
AU2014249471B2 (en) | 2013-03-12 | 2019-01-24 | Corium Pharma Solutions, Inc. | Microprojection applicators |
US9962534B2 (en) | 2013-03-15 | 2018-05-08 | Corium International, Inc. | Microarray for delivery of therapeutic agent, methods of use, and methods of making |
ES2908339T3 (es) | 2013-03-15 | 2022-04-28 | Corium Inc | Micromatriz para el suministro de un agente terapéutico y métodos de uso |
AU2014237357B2 (en) | 2013-03-15 | 2019-11-28 | Corium Pharma Solutions, Inc. | Multiple impact microprojection applicators and methods of use |
CA2903763C (en) | 2013-03-15 | 2021-11-16 | Corium International, Inc. | Microarray with polymer-free microstructures, methods of making, and methods of use |
US10004434B1 (en) | 2013-03-15 | 2018-06-26 | Georgetown University | Microfluidic systems for electrochemical transdermal analyte sensing using a capillary-located electrode |
US10624843B2 (en) | 2014-09-04 | 2020-04-21 | Corium, Inc. | Microstructure array, methods of making, and methods of use |
WO2017004067A1 (en) | 2015-06-29 | 2017-01-05 | Corium International, Inc. | Microarray for delivery of therapeutic agent, methods of use, and methods of making |
WO2017023931A1 (en) | 2015-08-03 | 2017-02-09 | Georgetown University | Apparatus and method for delivery of antimicrobial during a transdermal sampling and delivery process |
-
1996
- 1996-03-06 JP JP8048496A patent/JP2718408B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09140687A (ja) | 1997-06-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19971014 |