JP2713699B2 - 2画面表示機能付高画質テレビジョン受信機 - Google Patents
2画面表示機能付高画質テレビジョン受信機Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一画面に2つの画像を
同時に表示することのできるテレビジョン受信機に関す
る。 【0002】 【従来の技術】近年、テレビジョン受信機におけるブラ
ウン管画面の有効活用をはかるために、本来のテレビ画
面の一部に他のテレビ番組を縮小して写し出す、いわゆ
る小画面挿入(PinP)テレビが発表されている(特開
昭54−98116号公報参照)。このPinP(ピクチ
ヤ・イン・ピクチヤ)の考え方を以下図8〜図11によ
り簡単に説明する。 【0003】図8はPinP画面の概念図であり、101
がテレビジョン受信機、102がブラウン管、103が
親画面部、104が他の番組画面を縮小して挿入した小
画面部であり、親画面、小画面はおのおの独立して選局
できる形式となっている。図9に小画面挿入方法の一例
を示す。Iが縮小前の小画面、IIが小画面を挿入した親
画面である。画面縮小率を(縮小後の走査周期)/(原
信号の走査周期)とすると小画面の画面縮小率を縦横1
/3とした場合、小画面Iの画面から走査線を3本に1
本抜き取り、かつ水平周期を1/3に時間圧縮して親画
面との同期合せを行なったあと親画面に挿入する。走査
線〜は縮小前後の走査線の一部を示したものであ
る。 【0004】図10に小画面挿入の状態を時間軸で示
す。Iは小画面の縮小前の映像信号、IIは小画面を挿入
した親画面の映像信号である。小画面の映像信号Iか
ら、図9に示したように、3本に1本ずつ走査線を抜き
出してアナログまたはデジタルのフィールドメモリIII
に書き込み、親画面の映像信号IIの小画面挿入位置(太
線部)で3倍のクロックを用いて読み出すことにより、
2画面テレビジョン信号とすることができる。この時フ
ィールドメモリIIIはA,B2フィールド分が必要とな
る。すなわちメモリAを読み出している時、メモリBに
は次のフィールドを書き込み、メモリBを読み出してい
る時、メモリAには次のフィールドを書き込む。 【0005】図11にPinPテレビの従来例の構成を示
す。同図において、401はアンテナ、402は小画面
挿入回路、403は映像処理回路、404はブラウン
管、405は親画面用チューナ、406はIF・映像検
波回路、407は同期分離回路、408は小画面用チュ
ーナ、409はIF・映像検波回路、410は同期分離
回路、411,412はフィールドメモリA,B、41
3は書込み用クロック発生回路、414は読出用クロッ
ク発生回路である。 【0006】チューナ408、IF・映像検波回路40
9で得た小画面用映像信号は同期分離回路410でタイ
ミングを取った書込み用クロック発生回路413によ
り、例えばAフィールドメモリ411に書込まれる。こ
の間Bフィールドメモリ412に書込まれている1フィ
ールド前の映像信号は、親画面の映像信号から同期分離
回路407で分離した同期信号にしたがって挿入タイミ
ングを決められた読出し用クロック発生回路414のク
ロックにより読み出され、小画面挿入回路402により
親画面の映像信号に挿入される。ここで子画面用のフィ
ールドメモリへの書込みを停止すれば、静止した映像が
得られる。 【0007】所で以上説明した従来のPinPテレビにお
ける子画面は、走査線数を例えば1/3、水平周期のサ
ンプル数を例えば100と少なくしているため、画質が
粗く、細かい文字まで読むことができないという欠点が
あった。また実用的に他チャンネルの番組を同時に選局
して見る必要性、換言すれば見たいという要求が少な
く、従って実用上の存在意義が疑わしいなどの問題もあ
った。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な従来の技術的事情にかんがみなされたものであり、従
って、本発明の目的は、2つの画像を同等のサイズで同
一画面上でみることのできる2画面表示機能付高画質テ
レビジョン受信機を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明では、2画面表示機能付高画質テレビジョン
受信機を、表示すべき画像をメモリを用いて水平方向に
おいて圧縮するメモリ圧縮手段と、メモリに一定期間記
憶保持された映像信号により作成される画像を水平方向
において圧縮するメモリ保持圧縮手段と、前記メモリ圧
縮手段から出力された画像と、前記メモリ保持圧縮手段
から出力された画像と、を同一画面上の水平方向に沿っ
た一半分と残り半分とで、切り替え表示することで、同
時に2つの画像を表示する切り替え表示手段と、を有し
て成るものとした。 【0010】 【作用】本発明によれば、前記メモリ圧縮手段から出力
された画像と、前記メモリ保持圧縮手段から出力された
画像と、を同一画面上の水平方向に沿った一半分と残り
半分とで、切り替え表示することで、同時に2つの画像
を同等サイズで表示し、見ることが出来るという利便性
がある。 【0011】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ににより説明
する。図1は本発明によるテレビジョン受信機の機能を
示すブロック図であり、同図において501は走査線変
換回路、502は偏向回路であり、図11におけるのと
同一部分には同一符号を付している。 【0012】次に、本発明の実施例の動作について説明
する。アンテナ401、チューナ405、IF・映像検
波回路406で処理された映像信号は、同期分離回路4
07により同期信号を分離し、さらに2倍の繰り返し周
波数をもつ水平同期信号を発生する。この2倍の周波数
の水平同期信号と垂直同期信号とにより、偏向回路50
2は走査系を駆動する。走査線変換回路501で変換さ
れた映像信号は、映像処理回路403により各種のコン
トロール(例えば、コントラスト,色相,飽和度,画質
等)が施された後、ブラウン管404に表示される。 【0013】次に、走査線変換回路501について図2
に詳細なブロック図を示し、その動作を説明する。 【0014】図2において601は輝度信号入力端子、
602はフィールドメモリ、603はスイッチ
(S1)、604,605はラインバッファメモリ、6
06はスイッチ(S2)、607はスイッチ(S3)、6
08,609,610はラインメモリ、611はスイッ
チ(S4)、612は平均器、613は信号多重器、6
14は輝度信号出力端子、615は同期信号入力端子、
616は制御回路、617は画面切換スイッチ(S5)
である。 【0015】最初に輝度信号について説明する。まず、
入力端子601に輝度信号が入力した時、フィールドメ
モリ602は1フィールド分の映像を記憶する。記憶さ
れている画面はフィールド毎に新しい画面が書込まれる
ため、現在の映像とフィールドメモリに記憶された映像
は常に1フィールドずれている。画面切換スイッチ61
7を2画面に切換えると、制御回路616から出力され
る制御信号によりフィールドメモリ602が制御され
て、その書込みが停止し読出しだけの状態となる。同状
態の時、フィールドメモリ602の出力には静止した画
像情報が出力される。 【0016】この画像情報はスイッチ(S1)603に
よりラインバッファメモリ604,605のいずれか一
方が選択されて書き込まれる。一方のラインバッファメ
モリ(例えば604)が書込みの時、もう一方のライン
バッファメモリ(例えば605)は読出し状態となり、
スイッチ(S2)606と接続されて画像情報が出力さ
れる。このラインバッファは書込み時の4倍の速さのク
ロックで画像情報を読出すため、水平周波数が通常の2
倍のテレビジョンに写せば、画像は水平方向に1/2に
圧縮される。 【0017】次にもう一方の信号の流れているラインメ
モリの動作について説明する。入力端子601から輝度
信号が入力した時、スイッチ(S3 )607は水平周期
毎に切り換わり、次段のラインメモリのいずれか一つに
信号を接続する。ラインメモリは図5に示すように書込
み(W)は通常の速さで行ない、読出し(R)は書込み
時の2倍の速さで読出す。これを3つのラインメモリが
図5に示すようなタイミングで交互に繰返すことにより
連続した2倍の速さの映像信号が得られる。スイッチ
(S4 )611はラインメモリから出力してきた映像信
号を図5A,Bのように切り換えて2系統の連続した映
像信号を出力する。 【0018】尚、A信号列とB信号列は常にA信号列の
方がB信号列より1/2水平周期だけ遅れている。 【0019】このA信号列とB信号列を平均器612に
より平均をとれば、図5Cに示すように上下の走査線間
に新たに上下走査線の平均をとった走査線が補間された
高画質な信号が得られる。また、平均器612におい
て、A信号列かB信号列のどちらか一方だけを取りだせ
ば、走査線が2度繰返しの高画質な信号が得られる。こ
こで、図2中の画面切換スイッチ(S5)617を2画
面側に切換えた時、制御回路616から出力される制御
信号により3つのラインメモリ608,609,610
は、書込み時に映像情報の量を半分にし、読出しは書込
み時の2倍の速さで読出す。 【0020】その様子を図6を用いて説明する。同図の
長方形は一つのラインメモリを示し、その中の1区切り
が1サンプルのはいるマスを示す。同図(a)は通常の
ラインメモリの動作を示し映像情報が順番に1から書込
まれる。(b)は2画面時のラインメモリの様子を示し
ており、映像情報は1から順番に送られてくるが、書込
み時に映像情報を1つおきに書込む事によって情報量を
半分にする。 【0021】読出しは通常通りに頭から2倍の速さで読
出すことにより、出力には水平方向に1/2に圧縮され
た映像情報が得られる。また信号多重器613により、
図7に見られるように画面の真中で左側に動画、右側に
静止画を写し出す操作をする事により、同図に見られる
ような所望画像の静止画をその動画と同時に見ることが
できる。画面切換スイッチ(S5)617を通常画面に
切換えれば、画面は1画面となり通常の動画を見ること
ができる。 【0022】次に色差信号について説明する。図3は図
1中の走査線変換回路501の色差信号の処理を示すブ
ロック図であり、620,621は色差信号入力端子、
622は色差信号多重器、623は色差信号分離器、6
24,625は色差信号出力端子である。また、図2と
同一部分には同一符号を付し、その動作は輝度信号の場
合と同じなので説明を省略する。 【0023】色差信号(R−Y,B−Y)が色差信号入
力端子620,621にそれぞれ図4イ,ロに示すよう
に入力した時、色差信号多重器622は図4ハに示すよ
うに2つの色差信号を点順次に多重する。 【0024】ここで色差信号は輝度信号に比べて情報量
が半分になるが、色差信号の周波数帯域が輝度信号のそ
れに比べて狭いので、視覚上何ら問題はない。 【0025】こうして多重された色差信号は輝度信号と
同様に処理され色差信号分離器623に入力される。色
差信号分離器623は、色差信号多重器622と逆の操
作を行う。つまり、点順次に多重された色差信号を交互
に2系統の出力に取り出す事により、色差信号出力端子
624,625には分離された色差信号(R−Y,B−
Y)が得られる。 【0026】また、静止画を白黒画面として表示する場
合には、図3のフィールドメモリ602、スイッチ(S
1)603、ラインバッファ604,605、スイッチ
(S2)606を取り去るだけで実現できる。 【0027】 【発明の効果】本発明によれば、2つの画像を同等のサ
イズで同一画面上で見ることができるという利便性があ
る。又同一画面における2つの画像の表示をメモリ圧縮
と切り替え表示で達成できるので、実用的手段で且つ画
質の良好な2画面を見ることができる効果がある。
同時に表示することのできるテレビジョン受信機に関す
る。 【0002】 【従来の技術】近年、テレビジョン受信機におけるブラ
ウン管画面の有効活用をはかるために、本来のテレビ画
面の一部に他のテレビ番組を縮小して写し出す、いわゆ
る小画面挿入(PinP)テレビが発表されている(特開
昭54−98116号公報参照)。このPinP(ピクチ
ヤ・イン・ピクチヤ)の考え方を以下図8〜図11によ
り簡単に説明する。 【0003】図8はPinP画面の概念図であり、101
がテレビジョン受信機、102がブラウン管、103が
親画面部、104が他の番組画面を縮小して挿入した小
画面部であり、親画面、小画面はおのおの独立して選局
できる形式となっている。図9に小画面挿入方法の一例
を示す。Iが縮小前の小画面、IIが小画面を挿入した親
画面である。画面縮小率を(縮小後の走査周期)/(原
信号の走査周期)とすると小画面の画面縮小率を縦横1
/3とした場合、小画面Iの画面から走査線を3本に1
本抜き取り、かつ水平周期を1/3に時間圧縮して親画
面との同期合せを行なったあと親画面に挿入する。走査
線〜は縮小前後の走査線の一部を示したものであ
る。 【0004】図10に小画面挿入の状態を時間軸で示
す。Iは小画面の縮小前の映像信号、IIは小画面を挿入
した親画面の映像信号である。小画面の映像信号Iか
ら、図9に示したように、3本に1本ずつ走査線を抜き
出してアナログまたはデジタルのフィールドメモリIII
に書き込み、親画面の映像信号IIの小画面挿入位置(太
線部)で3倍のクロックを用いて読み出すことにより、
2画面テレビジョン信号とすることができる。この時フ
ィールドメモリIIIはA,B2フィールド分が必要とな
る。すなわちメモリAを読み出している時、メモリBに
は次のフィールドを書き込み、メモリBを読み出してい
る時、メモリAには次のフィールドを書き込む。 【0005】図11にPinPテレビの従来例の構成を示
す。同図において、401はアンテナ、402は小画面
挿入回路、403は映像処理回路、404はブラウン
管、405は親画面用チューナ、406はIF・映像検
波回路、407は同期分離回路、408は小画面用チュ
ーナ、409はIF・映像検波回路、410は同期分離
回路、411,412はフィールドメモリA,B、41
3は書込み用クロック発生回路、414は読出用クロッ
ク発生回路である。 【0006】チューナ408、IF・映像検波回路40
9で得た小画面用映像信号は同期分離回路410でタイ
ミングを取った書込み用クロック発生回路413によ
り、例えばAフィールドメモリ411に書込まれる。こ
の間Bフィールドメモリ412に書込まれている1フィ
ールド前の映像信号は、親画面の映像信号から同期分離
回路407で分離した同期信号にしたがって挿入タイミ
ングを決められた読出し用クロック発生回路414のク
ロックにより読み出され、小画面挿入回路402により
親画面の映像信号に挿入される。ここで子画面用のフィ
ールドメモリへの書込みを停止すれば、静止した映像が
得られる。 【0007】所で以上説明した従来のPinPテレビにお
ける子画面は、走査線数を例えば1/3、水平周期のサ
ンプル数を例えば100と少なくしているため、画質が
粗く、細かい文字まで読むことができないという欠点が
あった。また実用的に他チャンネルの番組を同時に選局
して見る必要性、換言すれば見たいという要求が少な
く、従って実用上の存在意義が疑わしいなどの問題もあ
った。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な従来の技術的事情にかんがみなされたものであり、従
って、本発明の目的は、2つの画像を同等のサイズで同
一画面上でみることのできる2画面表示機能付高画質テ
レビジョン受信機を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明では、2画面表示機能付高画質テレビジョン
受信機を、表示すべき画像をメモリを用いて水平方向に
おいて圧縮するメモリ圧縮手段と、メモリに一定期間記
憶保持された映像信号により作成される画像を水平方向
において圧縮するメモリ保持圧縮手段と、前記メモリ圧
縮手段から出力された画像と、前記メモリ保持圧縮手段
から出力された画像と、を同一画面上の水平方向に沿っ
た一半分と残り半分とで、切り替え表示することで、同
時に2つの画像を表示する切り替え表示手段と、を有し
て成るものとした。 【0010】 【作用】本発明によれば、前記メモリ圧縮手段から出力
された画像と、前記メモリ保持圧縮手段から出力された
画像と、を同一画面上の水平方向に沿った一半分と残り
半分とで、切り替え表示することで、同時に2つの画像
を同等サイズで表示し、見ることが出来るという利便性
がある。 【0011】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ににより説明
する。図1は本発明によるテレビジョン受信機の機能を
示すブロック図であり、同図において501は走査線変
換回路、502は偏向回路であり、図11におけるのと
同一部分には同一符号を付している。 【0012】次に、本発明の実施例の動作について説明
する。アンテナ401、チューナ405、IF・映像検
波回路406で処理された映像信号は、同期分離回路4
07により同期信号を分離し、さらに2倍の繰り返し周
波数をもつ水平同期信号を発生する。この2倍の周波数
の水平同期信号と垂直同期信号とにより、偏向回路50
2は走査系を駆動する。走査線変換回路501で変換さ
れた映像信号は、映像処理回路403により各種のコン
トロール(例えば、コントラスト,色相,飽和度,画質
等)が施された後、ブラウン管404に表示される。 【0013】次に、走査線変換回路501について図2
に詳細なブロック図を示し、その動作を説明する。 【0014】図2において601は輝度信号入力端子、
602はフィールドメモリ、603はスイッチ
(S1)、604,605はラインバッファメモリ、6
06はスイッチ(S2)、607はスイッチ(S3)、6
08,609,610はラインメモリ、611はスイッ
チ(S4)、612は平均器、613は信号多重器、6
14は輝度信号出力端子、615は同期信号入力端子、
616は制御回路、617は画面切換スイッチ(S5)
である。 【0015】最初に輝度信号について説明する。まず、
入力端子601に輝度信号が入力した時、フィールドメ
モリ602は1フィールド分の映像を記憶する。記憶さ
れている画面はフィールド毎に新しい画面が書込まれる
ため、現在の映像とフィールドメモリに記憶された映像
は常に1フィールドずれている。画面切換スイッチ61
7を2画面に切換えると、制御回路616から出力され
る制御信号によりフィールドメモリ602が制御され
て、その書込みが停止し読出しだけの状態となる。同状
態の時、フィールドメモリ602の出力には静止した画
像情報が出力される。 【0016】この画像情報はスイッチ(S1)603に
よりラインバッファメモリ604,605のいずれか一
方が選択されて書き込まれる。一方のラインバッファメ
モリ(例えば604)が書込みの時、もう一方のライン
バッファメモリ(例えば605)は読出し状態となり、
スイッチ(S2)606と接続されて画像情報が出力さ
れる。このラインバッファは書込み時の4倍の速さのク
ロックで画像情報を読出すため、水平周波数が通常の2
倍のテレビジョンに写せば、画像は水平方向に1/2に
圧縮される。 【0017】次にもう一方の信号の流れているラインメ
モリの動作について説明する。入力端子601から輝度
信号が入力した時、スイッチ(S3 )607は水平周期
毎に切り換わり、次段のラインメモリのいずれか一つに
信号を接続する。ラインメモリは図5に示すように書込
み(W)は通常の速さで行ない、読出し(R)は書込み
時の2倍の速さで読出す。これを3つのラインメモリが
図5に示すようなタイミングで交互に繰返すことにより
連続した2倍の速さの映像信号が得られる。スイッチ
(S4 )611はラインメモリから出力してきた映像信
号を図5A,Bのように切り換えて2系統の連続した映
像信号を出力する。 【0018】尚、A信号列とB信号列は常にA信号列の
方がB信号列より1/2水平周期だけ遅れている。 【0019】このA信号列とB信号列を平均器612に
より平均をとれば、図5Cに示すように上下の走査線間
に新たに上下走査線の平均をとった走査線が補間された
高画質な信号が得られる。また、平均器612におい
て、A信号列かB信号列のどちらか一方だけを取りだせ
ば、走査線が2度繰返しの高画質な信号が得られる。こ
こで、図2中の画面切換スイッチ(S5)617を2画
面側に切換えた時、制御回路616から出力される制御
信号により3つのラインメモリ608,609,610
は、書込み時に映像情報の量を半分にし、読出しは書込
み時の2倍の速さで読出す。 【0020】その様子を図6を用いて説明する。同図の
長方形は一つのラインメモリを示し、その中の1区切り
が1サンプルのはいるマスを示す。同図(a)は通常の
ラインメモリの動作を示し映像情報が順番に1から書込
まれる。(b)は2画面時のラインメモリの様子を示し
ており、映像情報は1から順番に送られてくるが、書込
み時に映像情報を1つおきに書込む事によって情報量を
半分にする。 【0021】読出しは通常通りに頭から2倍の速さで読
出すことにより、出力には水平方向に1/2に圧縮され
た映像情報が得られる。また信号多重器613により、
図7に見られるように画面の真中で左側に動画、右側に
静止画を写し出す操作をする事により、同図に見られる
ような所望画像の静止画をその動画と同時に見ることが
できる。画面切換スイッチ(S5)617を通常画面に
切換えれば、画面は1画面となり通常の動画を見ること
ができる。 【0022】次に色差信号について説明する。図3は図
1中の走査線変換回路501の色差信号の処理を示すブ
ロック図であり、620,621は色差信号入力端子、
622は色差信号多重器、623は色差信号分離器、6
24,625は色差信号出力端子である。また、図2と
同一部分には同一符号を付し、その動作は輝度信号の場
合と同じなので説明を省略する。 【0023】色差信号(R−Y,B−Y)が色差信号入
力端子620,621にそれぞれ図4イ,ロに示すよう
に入力した時、色差信号多重器622は図4ハに示すよ
うに2つの色差信号を点順次に多重する。 【0024】ここで色差信号は輝度信号に比べて情報量
が半分になるが、色差信号の周波数帯域が輝度信号のそ
れに比べて狭いので、視覚上何ら問題はない。 【0025】こうして多重された色差信号は輝度信号と
同様に処理され色差信号分離器623に入力される。色
差信号分離器623は、色差信号多重器622と逆の操
作を行う。つまり、点順次に多重された色差信号を交互
に2系統の出力に取り出す事により、色差信号出力端子
624,625には分離された色差信号(R−Y,B−
Y)が得られる。 【0026】また、静止画を白黒画面として表示する場
合には、図3のフィールドメモリ602、スイッチ(S
1)603、ラインバッファ604,605、スイッチ
(S2)606を取り去るだけで実現できる。 【0027】 【発明の効果】本発明によれば、2つの画像を同等のサ
イズで同一画面上で見ることができるという利便性があ
る。又同一画面における2つの画像の表示をメモリ圧縮
と切り替え表示で達成できるので、実用的手段で且つ画
質の良好な2画面を見ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】輝度信号の走査線変換回路の一具体例を示すブ
ロック図である。 【図3】色差信号の走査線変換回路の一具体例を示すブ
ロック図である。 【図4】色差信号の多重方法を説明する模式図である。 【図5】ラインメモリの動作を示すタイミング図であ
る。 【図6】2画面時のラインメモリの動作を説明する模式
図である。 【図7】本発明による2画面テレビの画面の概念図であ
る。 【図8】PinP(ピクチヤ・イン・ピクチヤ)画面の概
念図である。 【図9】小画面挿入法を説明するための説明図である。 【図10】小画面挿入法を説明するための説明図であ
る。 【図11】従来の小画面挿入テレビを示すブロック図で
ある。 【符号の説明】 401…アンテナ、403…映像処理回路、404…ブ
ラウン管、405…チューナ、406…IF・映像検波
回路、407…同期分離回路、501…走査線変換回
路、502…偏向回路、601…輝度信号入力端子、6
02…フィールドメモリ、603…スイッチ(S1)、
604,605…ラインバッファ、606…スイッチ
(S2)、607…スイッチ(S3)、608,609,
610…ラインメモリ、611…スイッチ(S4)、6
12…平均器、613…信号多重器、614…輝度信号
出力端子、615…同期信号入力端子、616…制御回
路、617…画面切換スイッチ(S5)、620,62
1…色差信号入力端子、622…色差信号多重器、62
3…色差信号分離器、624,625…色差信号出力端
子
ロック図である。 【図3】色差信号の走査線変換回路の一具体例を示すブ
ロック図である。 【図4】色差信号の多重方法を説明する模式図である。 【図5】ラインメモリの動作を示すタイミング図であ
る。 【図6】2画面時のラインメモリの動作を説明する模式
図である。 【図7】本発明による2画面テレビの画面の概念図であ
る。 【図8】PinP(ピクチヤ・イン・ピクチヤ)画面の概
念図である。 【図9】小画面挿入法を説明するための説明図である。 【図10】小画面挿入法を説明するための説明図であ
る。 【図11】従来の小画面挿入テレビを示すブロック図で
ある。 【符号の説明】 401…アンテナ、403…映像処理回路、404…ブ
ラウン管、405…チューナ、406…IF・映像検波
回路、407…同期分離回路、501…走査線変換回
路、502…偏向回路、601…輝度信号入力端子、6
02…フィールドメモリ、603…スイッチ(S1)、
604,605…ラインバッファ、606…スイッチ
(S2)、607…スイッチ(S3)、608,609,
610…ラインメモリ、611…スイッチ(S4)、6
12…平均器、613…信号多重器、614…輝度信号
出力端子、615…同期信号入力端子、616…制御回
路、617…画面切換スイッチ(S5)、620,62
1…色差信号入力端子、622…色差信号多重器、62
3…色差信号分離器、624,625…色差信号出力端
子
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.表示すべき画像をメモリを用いて水平方向において
圧縮するメモリ圧縮手段と、メモリに一定期間記憶保持
された映像信号により作成される画像を水平方向におい
て圧縮するメモリ保持圧縮手段と、前記メモリ圧縮手段
から出力された画像と、前記メモリ保持圧縮手段から出
力された画像と、を同一画面上の水平方向に沿った一半
分と残り半分とで、切り替え表示することで、同時に2
つの画像を表示する切り替え表示手段と、を有して成る
ことを特徴とする2画面表示機能付高画質テレビジョン
受信機。 2.請求項1記載の2画面表示機能付高画質テレビジョ
ン受信機において、前記メモリ圧縮手段は、動画像を圧
縮し出力する手段から成ることを特徴とする2画面表示
機能付高画質テレビジョン受信機。 3.請求項1記載の2画面表示機能付高画質テレビジョ
ン受信機において、前記メモリ保持圧縮手段は、静止画
像を圧縮し出力する手段から成ることを特徴とする2画
面表示機能付高画質テレビジョン受信機。 4.請求項1記載の2画面表示機能付高画質テレビジョ
ン受信機において、前記メモリ圧縮手段及び前記メモリ
保持圧縮手段は、各々画面水平方向において画像を画面
の1/2に圧縮する手段から成ることを特徴とする2画
面表示機能付高画質テレビジョン受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7135515A JP2713699B2 (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | 2画面表示機能付高画質テレビジョン受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7135515A JP2713699B2 (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | 2画面表示機能付高画質テレビジョン受信機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4828685A Division JPH0638649B2 (ja) | 1985-03-13 | 1985-03-13 | 2画面表示機能付高画質テレビジヨン受信機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0851575A JPH0851575A (ja) | 1996-02-20 |
JP2713699B2 true JP2713699B2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=15153571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7135515A Expired - Lifetime JP2713699B2 (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | 2画面表示機能付高画質テレビジョン受信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2713699B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2685432B2 (ja) * | 1985-08-26 | 1997-12-03 | 株式会社日立製作所 | 2画面表示機能付テレビジョン受信機 |
JPH0851576A (ja) * | 1995-06-02 | 1996-02-20 | Hitachi Ltd | 2画面表示機能付高画質テレビジョン受信機 |
JPH0846889A (ja) * | 1995-06-02 | 1996-02-16 | Hitachi Ltd | 2画面表示機能付高画質テレビジョン受信機 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57109477A (en) * | 1980-12-26 | 1982-07-07 | Hitachi Ltd | Two picture television receiver |
JPS6017072B2 (ja) * | 1978-09-05 | 1985-04-30 | 三菱電機株式会社 | 赤熱金属検出器 |
JPH0846889A (ja) * | 1995-06-02 | 1996-02-16 | Hitachi Ltd | 2画面表示機能付高画質テレビジョン受信機 |
JPH0851576A (ja) * | 1995-06-02 | 1996-02-20 | Hitachi Ltd | 2画面表示機能付高画質テレビジョン受信機 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6017072U (ja) * | 1983-03-11 | 1985-02-05 | パイオニア株式会社 | 複数画面表示テレビ受信機 |
-
1995
- 1995-06-02 JP JP7135515A patent/JP2713699B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6017072B2 (ja) * | 1978-09-05 | 1985-04-30 | 三菱電機株式会社 | 赤熱金属検出器 |
JPS57109477A (en) * | 1980-12-26 | 1982-07-07 | Hitachi Ltd | Two picture television receiver |
JPH0846889A (ja) * | 1995-06-02 | 1996-02-16 | Hitachi Ltd | 2画面表示機能付高画質テレビジョン受信機 |
JPH0851576A (ja) * | 1995-06-02 | 1996-02-20 | Hitachi Ltd | 2画面表示機能付高画質テレビジョン受信機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0851575A (ja) | 1996-02-20 |
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