JP2710135B2 - フレーム間/フレーム内適応符号化方式 - Google Patents
フレーム間/フレーム内適応符号化方式Info
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- JP2710135B2 JP2710135B2 JP26225889A JP26225889A JP2710135B2 JP 2710135 B2 JP2710135 B2 JP 2710135B2 JP 26225889 A JP26225889 A JP 26225889A JP 26225889 A JP26225889 A JP 26225889A JP 2710135 B2 JP2710135 B2 JP 2710135B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔概要〕 直交変換後の係数領域の係数データを符号化して伝送
するにあたり、フレーム間符号化とフレーム内符号化と
を切り替えるためのフレーム間/フレーム内適応符号化
方式に関し、 直交変換領域の交流係数をいくつかの周波数バンドに
対応してグループ化し、それぞれのグループについてフ
レーム内符号化とフレーム間符号化との選択を行うこと
を目的とし、 フレーム間符号化とフレーム内符号化とを切り替えて
該2符号化方式のいずれかにより入力画像データの直交
変換後の係数領域における係数を符号化するフレーム間
/フレーム内適応符号化方式において、前記直交変換後
の係数領域における直流から高周波までの周波数成分を
表す係数のうちで直流成分を表す係数を除いた複数の係
数を複数の周波数帯域に対応する複数のグループにグル
ープ化し、該複数の各グループに対して、自グループ内
の交流成分の係数に対する全てのフレーム間係数信号と
フレーム内係数信号とが入力され、該全フレーム間係数
信号の2乗和が該全フレーム内係数信号の2乗和より小
さい時に該フレーム間係数信号を出力し、逆に該全フレ
ーム内係数信号の2乗和が該全フレーム間係数信号の2
乗和より小さい時には該フレーム内係数信号を出力する
フレーム間/フレーム内係数信号選択手段と、該フレー
ム間/フレーム内係数信号選択手段からの制御信号に応
じて、該フレーム間/フレーム内係数信号選択手段の出
力がフレーム間係数信号の時には該出力を可変長符号化
し、該出力がフレーム内係数信号の時には該出力を固定
長符号化して出力する可変長符号化手段とをそれぞれ備
えるように構成する。
するにあたり、フレーム間符号化とフレーム内符号化と
を切り替えるためのフレーム間/フレーム内適応符号化
方式に関し、 直交変換領域の交流係数をいくつかの周波数バンドに
対応してグループ化し、それぞれのグループについてフ
レーム内符号化とフレーム間符号化との選択を行うこと
を目的とし、 フレーム間符号化とフレーム内符号化とを切り替えて
該2符号化方式のいずれかにより入力画像データの直交
変換後の係数領域における係数を符号化するフレーム間
/フレーム内適応符号化方式において、前記直交変換後
の係数領域における直流から高周波までの周波数成分を
表す係数のうちで直流成分を表す係数を除いた複数の係
数を複数の周波数帯域に対応する複数のグループにグル
ープ化し、該複数の各グループに対して、自グループ内
の交流成分の係数に対する全てのフレーム間係数信号と
フレーム内係数信号とが入力され、該全フレーム間係数
信号の2乗和が該全フレーム内係数信号の2乗和より小
さい時に該フレーム間係数信号を出力し、逆に該全フレ
ーム内係数信号の2乗和が該全フレーム間係数信号の2
乗和より小さい時には該フレーム内係数信号を出力する
フレーム間/フレーム内係数信号選択手段と、該フレー
ム間/フレーム内係数信号選択手段からの制御信号に応
じて、該フレーム間/フレーム内係数信号選択手段の出
力がフレーム間係数信号の時には該出力を可変長符号化
し、該出力がフレーム内係数信号の時には該出力を固定
長符号化して出力する可変長符号化手段とをそれぞれ備
えるように構成する。
本発明は画像データのディジタル伝送方式に係り、さ
らに詳しくは直交変換後の係数領域の係数データを符号
化して伝送するにあたり、フレーム間符号化とフレーム
内符号化とを切り替えるためのフレーム間/フレーム内
適応符号化方式に関する。
らに詳しくは直交変換後の係数領域の係数データを符号
化して伝送するにあたり、フレーム間符号化とフレーム
内符号化とを切り替えるためのフレーム間/フレーム内
適応符号化方式に関する。
最近画像機器のディジタル化、画像ディジタル信号の
伝送方式などが、テレビ電話など多くの応用分野で広く
開発、研究されている。一般に画像データはその情報量
が非常に多い。例えば現在のテレビをそのままディジタ
ル化すると100Mb/sの伝送容量が必要であり、画像デー
タは音声の1500倍の情報量を持っている。テレビでは1
秒間に画面が30回切り替わり、1/30秒でフレームが切り
替えられる。1枚のフレームに対応する1画面上に画素
は一般的に2次元的に配置されており、1画素のレベル
を例えば8ビットで表すとしても、1フレームに対する
画像データはその情報量が非常に多くなる。
伝送方式などが、テレビ電話など多くの応用分野で広く
開発、研究されている。一般に画像データはその情報量
が非常に多い。例えば現在のテレビをそのままディジタ
ル化すると100Mb/sの伝送容量が必要であり、画像デー
タは音声の1500倍の情報量を持っている。テレビでは1
秒間に画面が30回切り替わり、1/30秒でフレームが切り
替えられる。1枚のフレームに対応する1画面上に画素
は一般的に2次元的に配置されており、1画素のレベル
を例えば8ビットで表すとしても、1フレームに対する
画像データはその情報量が非常に多くなる。
しかしながらテレビで1/30秒でフレームが切り替えら
れる場合にも、各フレームの絵の内容はあまり大きく変
化しないことが多い。すなわち画像は空や背景などのよ
うに全体的に止まっている部分が多く、フレーム毎に変
化する部分が少ない。そこで画像データを圧縮して符号
化する1つの方式としてフレーム間符号化方式がある。
れる場合にも、各フレームの絵の内容はあまり大きく変
化しないことが多い。すなわち画像は空や背景などのよ
うに全体的に止まっている部分が多く、フレーム毎に変
化する部分が少ない。そこで画像データを圧縮して符号
化する1つの方式としてフレーム間符号化方式がある。
フレーム間符号化方式では時間的に連続する2つのフ
レームの間で例えば対応する画素毎に、レベルデータの
差がとられ、その差が例えばハフマン符号化されて伝送
路上に送出される。大部分の画素に対するレベルが変化
しないとすると、それらの画素に対する差は0となり、
その差は1ビットで表すことができる。レベル差の大き
い画素に対する符号は8ビット以上必要となるが、これ
らの差分だけを符号化することにより、結果として伝送
すべき情報量が大きく圧縮されることになる。これに対
して1フレーム内のデータをそのまま符号化する方式は
フレーム内符号化方式と呼ばれる。
レームの間で例えば対応する画素毎に、レベルデータの
差がとられ、その差が例えばハフマン符号化されて伝送
路上に送出される。大部分の画素に対するレベルが変化
しないとすると、それらの画素に対する差は0となり、
その差は1ビットで表すことができる。レベル差の大き
い画素に対する符号は8ビット以上必要となるが、これ
らの差分だけを符号化することにより、結果として伝送
すべき情報量が大きく圧縮されることになる。これに対
して1フレーム内のデータをそのまま符号化する方式は
フレーム内符号化方式と呼ばれる。
フレーム間符号化、フレーム内符号化のいずれを用い
るとしても、画像信号のディジタル表現には標本化およ
び量子化の2つの操作が基本的に必要になる。画像の標
本化には2つの方式があり、その第1の画像をフレーム
内の画素に対応する離散的な点配列に対するレベル値で
表すことである。第2の方法はフレーム面に対応するXY
平面で定義されたレベル値関数(画像関数)を正規直交
展開し、その展開係数を標本値とすることである。
るとしても、画像信号のディジタル表現には標本化およ
び量子化の2つの操作が基本的に必要になる。画像の標
本化には2つの方式があり、その第1の画像をフレーム
内の画素に対応する離散的な点配列に対するレベル値で
表すことである。第2の方法はフレーム面に対応するXY
平面で定義されたレベル値関数(画像関数)を正規直交
展開し、その展開係数を標本値とすることである。
第8図は第2の方式である正規直交変換を用いた画像
伝送システムの全体ブロック図である。第8図において
入力画像は1でブロック化され、2で直交変換された
後、3で量子化され、4で例えばハフマン符号化されて
送り側から伝送路5に送り出される。そして、受信側で
は伝送路5からの信号を6で復号化し、7で逆直交変換
し、8で逆ブロック化して画像データとして出力する。
ここで1つのブロック化は2次元のK×K個(1画面
分)の画素のデータを一まとめにして直交変換するので
なく、4×4〜16×16個程度の画素を1ブロックとして
ブロック単位に変換係数を求めることにより、変換時間
を短縮するために行われる。2つの直交変換の種類とし
ては、例えばアダマール変換、コサイン変換、カルーネ
ン、レーベ変換などがあるが、近年ではコサイン変換の
離散表現であり、後述するディスクリートコサイン変換
(DCT)がよく用いられている。
伝送システムの全体ブロック図である。第8図において
入力画像は1でブロック化され、2で直交変換された
後、3で量子化され、4で例えばハフマン符号化されて
送り側から伝送路5に送り出される。そして、受信側で
は伝送路5からの信号を6で復号化し、7で逆直交変換
し、8で逆ブロック化して画像データとして出力する。
ここで1つのブロック化は2次元のK×K個(1画面
分)の画素のデータを一まとめにして直交変換するので
なく、4×4〜16×16個程度の画素を1ブロックとして
ブロック単位に変換係数を求めることにより、変換時間
を短縮するために行われる。2つの直交変換の種類とし
ては、例えばアダマール変換、コサイン変換、カルーネ
ン、レーベ変換などがあるが、近年ではコサイン変換の
離散表現であり、後述するディスクリートコサイン変換
(DCT)がよく用いられている。
第8図で用いられている直交変換符号化方式では画面
内の小領域の相関が着目され、小領域の画素を数値列と
して直交変換が行われる。その結果得られる変換係数は
周波数成分に相当し、低周波から高周波までの各成分を
表している。画像信号では一般に低周波成分が電力的に
大きく高周波成分は電力的に小さいため、低周波成分に
は多くのビット数、高周波成分には少ないビット数を割
り当てる量子化を行うことにより、伝送すべき情報量が
削減される。
内の小領域の相関が着目され、小領域の画素を数値列と
して直交変換が行われる。その結果得られる変換係数は
周波数成分に相当し、低周波から高周波までの各成分を
表している。画像信号では一般に低周波成分が電力的に
大きく高周波成分は電力的に小さいため、低周波成分に
は多くのビット数、高周波成分には少ないビット数を割
り当てる量子化を行うことにより、伝送すべき情報量が
削減される。
第9図は4×4個の画素によって構成される1ブロッ
ク内の画素データに直交変換を施した後の変換係数領域
を示す図である。この変換係数領域において、一般に最
も左上の領域9は信号の直流成分を表し、またその他の
領域の係数は全て交流成分を表している。交流成分はそ
れぞれ低周波から高周波までの各周波数に対応し、右下
方向にいくほどその周波数は高くなる。
ク内の画素データに直交変換を施した後の変換係数領域
を示す図である。この変換係数領域において、一般に最
も左上の領域9は信号の直流成分を表し、またその他の
領域の係数は全て交流成分を表している。交流成分はそ
れぞれ低周波から高周波までの各周波数に対応し、右下
方向にいくほどその周波数は高くなる。
第10図は直交変換を用いた画像データ符号化システム
の従来例のブロック図である。同図において符号化シス
テムは入力画像データに対して、例えばディスクリート
コサイン変換などの直交変換を行う直交変換部10、直交
変換部10の出力であるフレーム内係数信号と後述する減
算器14の出力としてのフレーム間係数信号とが入力さ
れ、どちらの入力信号を出力するかを判定するフレーム
間/フレーム内判定部11、フレーム間/フレーム内判定
部11の出力を量子化する量子化器12、量子化器12の出力
を可変長符号化する可変長符号化部13、直交変換部10の
出力である現在のフレーム内係数信号とフレームメモリ
(FM)15の出力、すなわち現在のフレームより1フレー
ム前のフレーム内の対応する領域の係数との差をとる演
算器14、フレーム間係数信号を作るために前のフレーム
内係数信号の値を各係数領域に対して格納するフレーム
メモリ15、量子化器12の出力を再び量子化前の信号、す
なわちフレーム間/フレーム内判定部11の出力形式に戻
す逆量子化器16、加算器17、および0挿入部18から成っ
ている。
の従来例のブロック図である。同図において符号化シス
テムは入力画像データに対して、例えばディスクリート
コサイン変換などの直交変換を行う直交変換部10、直交
変換部10の出力であるフレーム内係数信号と後述する減
算器14の出力としてのフレーム間係数信号とが入力さ
れ、どちらの入力信号を出力するかを判定するフレーム
間/フレーム内判定部11、フレーム間/フレーム内判定
部11の出力を量子化する量子化器12、量子化器12の出力
を可変長符号化する可変長符号化部13、直交変換部10の
出力である現在のフレーム内係数信号とフレームメモリ
(FM)15の出力、すなわち現在のフレームより1フレー
ム前のフレーム内の対応する領域の係数との差をとる演
算器14、フレーム間係数信号を作るために前のフレーム
内係数信号の値を各係数領域に対して格納するフレーム
メモリ15、量子化器12の出力を再び量子化前の信号、す
なわちフレーム間/フレーム内判定部11の出力形式に戻
す逆量子化器16、加算器17、および0挿入部18から成っ
ている。
第10図のような直交変換を用いる符号化方式において
フレーム間信号とフレーム内信号とのどちらを符号化す
るかを選択する場合には、従来一般的に各ブロックのそ
れぞれについてブロックの直流成分を除いた交流成分に
相当する係数の2乗和、すなわちパワーの和とフレーム
間係数、すなわち予測誤差の2乗和であるパワーの和と
が比較され、2乗和の小さい方が選択されていた。これ
は直交変換係数を可変長符号化する場合に、雑音の源と
なる高周波成分による符号量の増量が問題になるためで
ある。
フレーム間信号とフレーム内信号とのどちらを符号化す
るかを選択する場合には、従来一般的に各ブロックのそ
れぞれについてブロックの直流成分を除いた交流成分に
相当する係数の2乗和、すなわちパワーの和とフレーム
間係数、すなわち予測誤差の2乗和であるパワーの和と
が比較され、2乗和の小さい方が選択されていた。これ
は直交変換係数を可変長符号化する場合に、雑音の源と
なる高周波成分による符号量の増量が問題になるためで
ある。
第10図において現在のフレーム内の各ブロックの係数
から直流成分を除いた交流成分を表すフレーム内係数信
号と、これらのフレーム内係数とそれぞれ前のフレーム
内で対応する係数との差、すなわちフレーム間係数信号
とがフレーム間/フレーム内判定部11に入力され2つの
信号に対するパワーの和が比較される。そしてフレーム
間係数の2乗和がフレーム内係数の2乗和より小さい場
合には、フレーム間係数信号が量子化器12に出力される
と共にフレーム間係数信号の符号化を行うことを示す制
御信号が可変長符号化部13に出力される。逆にフレーム
内係数信号の2乗和の方が小さい場合には、フレーム内
係数信号が量子化器12に出力されると共にフレーム内係
数信号の符号化を示すための制御信号が可変長符号化部
13に出力される。
から直流成分を除いた交流成分を表すフレーム内係数信
号と、これらのフレーム内係数とそれぞれ前のフレーム
内で対応する係数との差、すなわちフレーム間係数信号
とがフレーム間/フレーム内判定部11に入力され2つの
信号に対するパワーの和が比較される。そしてフレーム
間係数の2乗和がフレーム内係数の2乗和より小さい場
合には、フレーム間係数信号が量子化器12に出力される
と共にフレーム間係数信号の符号化を行うことを示す制
御信号が可変長符号化部13に出力される。逆にフレーム
内係数信号の2乗和の方が小さい場合には、フレーム内
係数信号が量子化器12に出力されると共にフレーム内係
数信号の符号化を示すための制御信号が可変長符号化部
13に出力される。
第10図におけるフレームメモリ15、逆量子化器16、加
算器17および0挿入部18は、現在の量子化器12の出力を
用いて次のフレームに対するフレーム間係数信号を作成
するために、現在のフレーム内係数信号をフレームメモ
リ15に格納するためのものである。すなわち量子化器12
の出力がフレーム内係数信号である場合には、その信号
が逆量子化器16を介して加算器17によって0挿入部18の
出力と加算される。
算器17および0挿入部18は、現在の量子化器12の出力を
用いて次のフレームに対するフレーム間係数信号を作成
するために、現在のフレーム内係数信号をフレームメモ
リ15に格納するためのものである。すなわち量子化器12
の出力がフレーム内係数信号である場合には、その信号
が逆量子化器16を介して加算器17によって0挿入部18の
出力と加算される。
この時0挿入部18に対してフレームメモリ15の出力、
すなわち前のフレームに対するフレーム内信号が入力さ
れているが、フレーム間/フレーム内判定部11からのフ
レーム内係数信号の出力を示す制御信号によって、0挿
入部18はその出力を全て0として加算器17に出力する。
従って加算器17の加算結果は現在のフレーム内係数その
ものとなり、これが次のフレームに対するフレーム間係
数信号の作成に備えてフレームメモリ15に格納される。
すなわち前のフレームに対するフレーム内信号が入力さ
れているが、フレーム間/フレーム内判定部11からのフ
レーム内係数信号の出力を示す制御信号によって、0挿
入部18はその出力を全て0として加算器17に出力する。
従って加算器17の加算結果は現在のフレーム内係数その
ものとなり、これが次のフレームに対するフレーム間係
数信号の作成に備えてフレームメモリ15に格納される。
これに対して量子化器12の出力がフレーム間係数信号
である場合には、0挿入部18はフレームメモリ15の出
力、すなわち前のフレームに対するフレーム内係数をそ
のまま加算器17に出力し、その結果加算器17の出力は現
在のフレーム内係数となる。
である場合には、0挿入部18はフレームメモリ15の出
力、すなわち前のフレームに対するフレーム内係数をそ
のまま加算器17に出力し、その結果加算器17の出力は現
在のフレーム内係数となる。
以上のように、直交変換を用いる符号化方式における
フレーム内符号化とフレーム間符号化の選択は、フレー
ム内の各ブロックの係数のうち直流成分を除いた全ての
各周波数成分のパワーの和の比較によって行われてい
た。しかしながら実際には各周波成分では周波数の値に
よってその性質が異なり、耐データ全体に与える影響も
異なるために、全ての交流成分に対する係数を一まとめ
にしてフレーム間符号化とフレーム内符号化の選択を行
うことは必ずしも適切でないという問題点があった。
フレーム内符号化とフレーム間符号化の選択は、フレー
ム内の各ブロックの係数のうち直流成分を除いた全ての
各周波数成分のパワーの和の比較によって行われてい
た。しかしながら実際には各周波成分では周波数の値に
よってその性質が異なり、耐データ全体に与える影響も
異なるために、全ての交流成分に対する係数を一まとめ
にしてフレーム間符号化とフレーム内符号化の選択を行
うことは必ずしも適切でないという問題点があった。
本発明は、直交交換領域の交流係数をいくつかの周波
数帯域に対応してグループ化し、それぞれのグループに
ついてフレーム内符号化とフレーム間符号化との選択を
行うことを目的とする。
数帯域に対応してグループ化し、それぞれのグループに
ついてフレーム内符号化とフレーム間符号化との選択を
行うことを目的とする。
第1図は本発明の原理ブロック図である。同図はフレ
ーム間符号化とフレーム内符号化とを切り替えて、これ
らの2つの符号化方式のいずれかによって入力画像デー
タの直交交換後の係数領域の係数を、符号化するフレー
ム間/フレーム内適応符号化方式の原理ブロック図であ
る。
ーム間符号化とフレーム内符号化とを切り替えて、これ
らの2つの符号化方式のいずれかによって入力画像デー
タの直交交換後の係数領域の係数を、符号化するフレー
ム間/フレーム内適応符号化方式の原理ブロック図であ
る。
第1図において、入力画像データの直交変換後の係数
領域における直流から高周波までの周波数成分を表す係
数のうち直流分を除く複数の交流係数が複数の周波数帯
域に対応する複数のグループにグループ化され、それぞ
れのグループに対してフレーム間/フレーム内係数信号
選択手段(20a,20b,・・・)と可変長符号化手段(21a,
21b,・・・)とがそれぞれ1つ設けられる。
領域における直流から高周波までの周波数成分を表す係
数のうち直流分を除く複数の交流係数が複数の周波数帯
域に対応する複数のグループにグループ化され、それぞ
れのグループに対してフレーム間/フレーム内係数信号
選択手段(20a,20b,・・・)と可変長符号化手段(21a,
21b,・・・)とがそれぞれ1つ設けられる。
フレーム間/フレーム内係数信号選択手段(20a,20b,
・・・)は、入力される自グループ内の交流成分の係数
に対する全てのフレーム間係数信号とフレーム内係数信
号とについてそれぞれ2乗和をとり、フレーム間係数信
号の2乗和がフレーム内係数信号の2乗和より小さい時
にはフレーム間係数信号を、逆にフレーム内係数信号の
2乗和の方が小さい時にはフレーム内係数信号を自グル
ープに対応する可変長符号化手段21a,21b,・・・に出力
すると共に、フレーム間係数信号とフレーム内係数信号
とのいずれを選択したかを示す制御信号を同時に可変長
符号化手段21a,21b,・・・に出力する。
・・・)は、入力される自グループ内の交流成分の係数
に対する全てのフレーム間係数信号とフレーム内係数信
号とについてそれぞれ2乗和をとり、フレーム間係数信
号の2乗和がフレーム内係数信号の2乗和より小さい時
にはフレーム間係数信号を、逆にフレーム内係数信号の
2乗和の方が小さい時にはフレーム内係数信号を自グル
ープに対応する可変長符号化手段21a,21b,・・・に出力
すると共に、フレーム間係数信号とフレーム内係数信号
とのいずれを選択したかを示す制御信号を同時に可変長
符号化手段21a,21b,・・・に出力する。
可変長符号化手段21a,21b,・・・は、それぞれ自グル
ープに対するフレーム間/フレーム内係数信号選択手段
20a,20b,・・・からの制御信号に応じて、フレーム間/
フレーム内係数信号選択手段20a,20b,・・・の出力がフ
レーム間係数信号の時にはその出力を可変長符号化し、
またその出力がフレーム内係数信号の時にはその出力
を、例えば8ビットの固定長符号化して伝送路に出力す
る。
ープに対するフレーム間/フレーム内係数信号選択手段
20a,20b,・・・からの制御信号に応じて、フレーム間/
フレーム内係数信号選択手段20a,20b,・・・の出力がフ
レーム間係数信号の時にはその出力を可変長符号化し、
またその出力がフレーム内係数信号の時にはその出力
を、例えば8ビットの固定長符号化して伝送路に出力す
る。
ここでフレーム内の各ブロックの交流係数のグループ
化に対応する周波数帯域の区分は任意であり、例えば比
較的低周波の帯域、中間周波数の帯域、高周波の帯域の
3つに区分することもできる。
化に対応する周波数帯域の区分は任意であり、例えば比
較的低周波の帯域、中間周波数の帯域、高周波の帯域の
3つに区分することもできる。
本発明においては、例えば第9図に示した直交変換係
数領域のうち直流係数を除いた部分が複数の周波数帯域
に対応して複数のグループに分割される。第9図におい
て最も左上の係数は直流成分を表し、右下方向に進むに
従って周波数が高い交流成分を表す係数となる。そこで
この係数領域を例えば右上から左下に向かう折れ線によ
って区分することによって周波数帯域に応じた係数のグ
ループ化が行われる。
数領域のうち直流係数を除いた部分が複数の周波数帯域
に対応して複数のグループに分割される。第9図におい
て最も左上の係数は直流成分を表し、右下方向に進むに
従って周波数が高い交流成分を表す係数となる。そこで
この係数領域を例えば右上から左下に向かう折れ線によ
って区分することによって周波数帯域に応じた係数のグ
ループ化が行われる。
そしてそれぞれの係数のグループに対して設けられる
フレーム間/フレーム内係数信号選択手段20a,20b,・・
・と、可変長符号化手段21a,21b,・・・とによって、フ
レーム間係数信号またはフレーム内係数信号のいずれか
が、符号化されて伝送路に出力される。以上のように本
発明によれば、周波数帯域毎にフレーム間係数を符号化
するか、フレーム内係数を符号化するかを選択すること
ができる。
フレーム間/フレーム内係数信号選択手段20a,20b,・・
・と、可変長符号化手段21a,21b,・・・とによって、フ
レーム間係数信号またはフレーム内係数信号のいずれか
が、符号化されて伝送路に出力される。以上のように本
発明によれば、周波数帯域毎にフレーム間係数を符号化
するか、フレーム内係数を符号化するかを選択すること
ができる。
第2図は本発明における直交変換係数領域の分割法の
実施例である。同図において8×8の画素に対応するグ
ループ内の交流係数が、右上から左下に向かう3本の折
れ線によって低周波側からAC1,AC2,AC3およびAC4の4つ
の周波数バンドに分割されている。
実施例である。同図において8×8の画素に対応するグ
ループ内の交流係数が、右上から左下に向かう3本の折
れ線によって低周波側からAC1,AC2,AC3およびAC4の4つ
の周波数バンドに分割されている。
第3図は本発明のフレーム間/フレーム内適応符号化
方式を用いる画像データ符号化システムの実施例の全体
構成ブロック図である。同図において、直交変換の1種
であるディスクリートコサイン変換を行うDCT部22の出
力としての係数領域が,第4図に示すように、直流分の
み(DC)と低周波数帯域AC1および高周波帯域AC2の3つ
のグループに分けられているものとする。ここでディス
クリートコサイン変換(DCT)はコサイン関数から作ら
れた変換行列を用いるものであり、演算に乗算器が必要
で高速演算に難点があったが、高速な信号処理プロセッ
サの開発に伴い、静止画伝送やテレビ会議、信号などの
準動画伝送に盛んに使われるようになっている。
方式を用いる画像データ符号化システムの実施例の全体
構成ブロック図である。同図において、直交変換の1種
であるディスクリートコサイン変換を行うDCT部22の出
力としての係数領域が,第4図に示すように、直流分の
み(DC)と低周波数帯域AC1および高周波帯域AC2の3つ
のグループに分けられているものとする。ここでディス
クリートコサイン変換(DCT)はコサイン関数から作ら
れた変換行列を用いるものであり、演算に乗算器が必要
で高速演算に難点があったが、高速な信号処理プロセッ
サの開発に伴い、静止画伝送やテレビ会議、信号などの
準動画伝送に盛んに使われるようになっている。
第3図において直流分、低周波バンド、および高周波
バンドのグループの係数を符号化する部分は類似の構成
を持っており、例えば直流分(DC)を符号化する部分は
第10図の従来例におけるフレーム間/フレーム内判定部
11に対応するフレーム内/フレーム間判定部(A)23、
13に対応する可変長符号化部24、12に対応する量子化器
25、15に対応するフレームメモリ(FM)26、14に対応す
る減算器27、16に対応する逆量子化器28、17に対応する
加算器29および18に対応する0挿入部30から成ってい
る。
バンドのグループの係数を符号化する部分は類似の構成
を持っており、例えば直流分(DC)を符号化する部分は
第10図の従来例におけるフレーム間/フレーム内判定部
11に対応するフレーム内/フレーム間判定部(A)23、
13に対応する可変長符号化部24、12に対応する量子化器
25、15に対応するフレームメモリ(FM)26、14に対応す
る減算器27、16に対応する逆量子化器28、17に対応する
加算器29および18に対応する0挿入部30から成ってい
る。
また低周波バンドAC1および高周波バンドAC2のグルー
プ内の係数を符号化する部分の構成も直流分を符号化す
る部分の構成とほぼ同じであり、第10図のフレーム間/
フレーム内判定部11に対応するフレーム内/フレーム間
判定部(B)31と41、12に対応する量子化器32と42、13
に対応する可変長符号化部33と43、14に対応する減算器
34と44、15に対応するフレームメモリ35と45、16に対応
する逆量子化器36と46、17に対応する加算器37と47およ
び18に対応する0挿入部38と48によって構成される。
プ内の係数を符号化する部分の構成も直流分を符号化す
る部分の構成とほぼ同じであり、第10図のフレーム間/
フレーム内判定部11に対応するフレーム内/フレーム間
判定部(B)31と41、12に対応する量子化器32と42、13
に対応する可変長符号化部33と43、14に対応する減算器
34と44、15に対応するフレームメモリ35と45、16に対応
する逆量子化器36と46、17に対応する加算器37と47およ
び18に対応する0挿入部38と48によって構成される。
低周波バンドAC1および高周波バンドAC2に対するフレ
ーム内/フレーム間判定部(B)31,41は第1のフレー
ム間/フレーム内係数信号選択手段20a,20b・・・に対
応し、第10図の従来例におけると同様にフレーム内係数
信号とフレーム間係数信号との、それぞれグループ内の
全交流係数に対する2乗和を比較して、2乗和が小さい
方の係数信号の量子化器32,42に出力すると同時に、フ
レーム間信号とフレーム内信号とのいずれを出力するか
を示す制御信号をそれぞれ可変長符号化部33,43に出力
する。
ーム内/フレーム間判定部(B)31,41は第1のフレー
ム間/フレーム内係数信号選択手段20a,20b・・・に対
応し、第10図の従来例におけると同様にフレーム内係数
信号とフレーム間係数信号との、それぞれグループ内の
全交流係数に対する2乗和を比較して、2乗和が小さい
方の係数信号の量子化器32,42に出力すると同時に、フ
レーム間信号とフレーム内信号とのいずれを出力するか
を示す制御信号をそれぞれ可変長符号化部33,43に出力
する。
そして可変長符号化部33,43は、フレーム内/フレー
ム間判定部(B)31,41からの制御信号に応じて、量子
化器32,42の出力を、その出力がフレーム間信号の時に
は可変長符号化し、また出力がフレーム内信号の時に
は、例えば8ビットの固定長符号化して伝送路上に出力
する。また例えば低周波バンドAC1に対する減算器34、
フレームメモリ35、逆量子化器36、加算器37および0挿
入部38の作用は従来例の第10図におけると同様である。
ム間判定部(B)31,41からの制御信号に応じて、量子
化器32,42の出力を、その出力がフレーム間信号の時に
は可変長符号化し、また出力がフレーム内信号の時に
は、例えば8ビットの固定長符号化して伝送路上に出力
する。また例えば低周波バンドAC1に対する減算器34、
フレームメモリ35、逆量子化器36、加算器37および0挿
入部38の作用は従来例の第10図におけると同様である。
本実施例では、第3図における直流分に対するフレー
ム内/フレーム間判定部(A)23によるフレーム間係数
とフレーム内係数との選択の判定は、交流分に対するフ
レーム内/フレーム間判定部(B)31,41とは全く別の
基準を用いて行うことにする。すなわちフレーム内信号
に対しては8ビットの固定長符号化を行うものとし、フ
レーム間信号すなわち係数の差分については、その差分
の絶対値が4より小さい場合にはそれを可変長符号化
し、5より大きい場合にはフレーム間信号でなくフレー
ム内信号を8ビット固定長符号化するものとする。
ム内/フレーム間判定部(A)23によるフレーム間係数
とフレーム内係数との選択の判定は、交流分に対するフ
レーム内/フレーム間判定部(B)31,41とは全く別の
基準を用いて行うことにする。すなわちフレーム内信号
に対しては8ビットの固定長符号化を行うものとし、フ
レーム間信号すなわち係数の差分については、その差分
の絶対値が4より小さい場合にはそれを可変長符号化
し、5より大きい場合にはフレーム間信号でなくフレー
ム内信号を8ビット固定長符号化するものとする。
一般に時間的に連続する2つのフレームの画像データ
の間に相関が大きい場合には、その画像データを直交交
換した係数は2つのフレーム間で差が少ないために、差
分の絶対値は小さくなる。従ってその絶対値を短い符号
長の可変長符号として伝送することが可能になり、情報
量が圧縮される。しかしながら、その場合には符号が可
変長であるために、データの区切りを受信側で判読可能
とするためには差分の絶対値の増大と共に必要な符号長
が急速に増大するという問題がある。
の間に相関が大きい場合には、その画像データを直交交
換した係数は2つのフレーム間で差が少ないために、差
分の絶対値は小さくなる。従ってその絶対値を短い符号
長の可変長符号として伝送することが可能になり、情報
量が圧縮される。しかしながら、その場合には符号が可
変長であるために、データの区切りを受信側で判読可能
とするためには差分の絶対値の増大と共に必要な符号長
が急速に増大するという問題がある。
このためフレーム間信号、すなわち差分の絶対値に対
する符号長がフレーム内信号の符号長よりも長くなる場
合には、フレーム間信号を用いるメリットは失われるこ
とになるので、その場合にはフレーム内信号を符号化す
るものとする。
する符号長がフレーム内信号の符号長よりも長くなる場
合には、フレーム間信号を用いるメリットは失われるこ
とになるので、その場合にはフレーム内信号を符号化す
るものとする。
第5図は以上の直流成分に対する符号化方式を示す符
号化テーブルの実施例である。すなわちフレーム内信号
に対しては8ビットの固定長符号化がなされ、フレーム
間信号に対しては差分の絶対値が4より小さく符号長が
7ビット以下となる時にはフレーム間係数の可変長符号
化が、また差分の絶対値が5以上で対応する符号長が8
ビット以上の場合にはフレーム内信号の符号化が行われ
る。
号化テーブルの実施例である。すなわちフレーム内信号
に対しては8ビットの固定長符号化がなされ、フレーム
間信号に対しては差分の絶対値が4より小さく符号長が
7ビット以下となる時にはフレーム間係数の可変長符号
化が、また差分の絶対値が5以上で対応する符号長が8
ビット以上の場合にはフレーム内信号の符号化が行われ
る。
第6図は第3図におけるフレーム内/フレーム間判定
部(A)23の構成ブロック図である。同図において、フ
レーム内/フレーム間判定部(A)はリードオンリーメ
モリ(ROM)49およびセレクタ50によって構成され、ROM
49には、フレーム間係数信号が入力され、またセレクタ
50のa端子にはフレーム内係数信号が、b端子にはフレ
ーム間係数信号が入力され、セレクタ50の出力は量子化
器25に出力されている。
部(A)23の構成ブロック図である。同図において、フ
レーム内/フレーム間判定部(A)はリードオンリーメ
モリ(ROM)49およびセレクタ50によって構成され、ROM
49には、フレーム間係数信号が入力され、またセレクタ
50のa端子にはフレーム内係数信号が、b端子にはフレ
ーム間係数信号が入力され、セレクタ50の出力は量子化
器25に出力されている。
同図においてROM49にはフレーム間係数信号、すなわ
ち差分の絶対値が4以下で1、5以上で0となる制御信
号を出力するためのデータが記憶されており、その制御
信号はセレクタ50、可変長符号化部24、0挿入部30にそ
れぞれ出力される。セレクタ50はROM49からの制御信号
が0の時a端子に入力するフレーム内信号を、また制御
信号が1の時b端子に入力されるフレーム間信号を量子
化器25に出力する。また制御信号が0の時、0挿入部30
の出力は0となり、制御信号が1の時にはその出力はフ
レームメモリ26に格納されている前のフレームに対する
直流係数値となる。
ち差分の絶対値が4以下で1、5以上で0となる制御信
号を出力するためのデータが記憶されており、その制御
信号はセレクタ50、可変長符号化部24、0挿入部30にそ
れぞれ出力される。セレクタ50はROM49からの制御信号
が0の時a端子に入力するフレーム内信号を、また制御
信号が1の時b端子に入力されるフレーム間信号を量子
化器25に出力する。また制御信号が0の時、0挿入部30
の出力は0となり、制御信号が1の時にはその出力はフ
レームメモリ26に格納されている前のフレームに対する
直流係数値となる。
第7図はフレーム内/フレーム間判定部(B)31,41
の判定処理の実施例のフローチャートである。同図にお
いて判定処理がスタートすると、まずステップ51でフレ
ーム内のグループに対する係数領域の係数をそまま2乗
和したΣ1が求められ、次にステップ52でフレーム間の
係数の差分を2乗和したΣ2が求められる。そしてステ
ップ53でΣ1とΣ2とが比較され、Σ2がΣ1より大き
い時にはフレーム内信号が用いられることになるので、
ステップ54で0挿入部38,48へ0挿入、すなわちその出
力を全て0にすることが指示された後にステップ55に至
る。ステップ53でΣ1がΣ2より大きい場合には、フレ
ーム間信号が用いられることになるので、0挿入部38,4
8への0挿入指示が行われることなくステップ55に移行
する。そしてステップ55でどちらの信号を選択したかが
可変長符号化部33,43に通知されて処理が終了する。
の判定処理の実施例のフローチャートである。同図にお
いて判定処理がスタートすると、まずステップ51でフレ
ーム内のグループに対する係数領域の係数をそまま2乗
和したΣ1が求められ、次にステップ52でフレーム間の
係数の差分を2乗和したΣ2が求められる。そしてステ
ップ53でΣ1とΣ2とが比較され、Σ2がΣ1より大き
い時にはフレーム内信号が用いられることになるので、
ステップ54で0挿入部38,48へ0挿入、すなわちその出
力を全て0にすることが指示された後にステップ55に至
る。ステップ53でΣ1がΣ2より大きい場合には、フレ
ーム間信号が用いられることになるので、0挿入部38,4
8への0挿入指示が行われることなくステップ55に移行
する。そしてステップ55でどちらの信号を選択したかが
可変長符号化部33,43に通知されて処理が終了する。
以上の説明では画像データに対する直交変換としてデ
ィスクリートコサイン変換を用いた実施例を説明した
が、直交変換の種類がこれに限定されないことは当然で
ある。
ィスクリートコサイン変換を用いた実施例を説明した
が、直交変換の種類がこれに限定されないことは当然で
ある。
以上詳細に説明したように、本発明によれば、フレー
ム内符号化とフレーム間符号化との選択が周波数バンド
別に行われることになり、周波数成分別にきめ細かな判
定が可能となる。
ム内符号化とフレーム間符号化との選択が周波数バンド
別に行われることになり、周波数成分別にきめ細かな判
定が可能となる。
第1図は本発明の原理ブロック図、 第2図は画像データの直交変換後の直交変換係数領域の
グループ化の実施例を示す図、 第3図は本発明のフレーム間/フレーム内適応符号化方
式を用いる画像データ符号化システムの実施例の全体構
成を示すブロック図、 第4図は第3図の画像データ符号化システムに対する直
交変換係数領域の分割を示す図、 第5図は直流成分に対する符号化テーブルの実施例を示
す図、 第6図は直流成分に対するフレーム内/フレーム間判定
部の実施例の構成を示すブロック図、 第7図は交流の低周波バンドおよび高周波バンドに対す
るフレーム間/フレーム内判定部の判定処理実施例のフ
ローチャートを示す図、 第8図は正規直交変換を用いる画像データ伝送システム
の全体構成を示すブロック図、 第9図は画像データの直交変換後の変換係数領域を示す
図、 第10図は直交変換を用いる画像データ符号化システムの
従来例の構成を示すブロック図である。 22……ディスクリートコサイン変換(DCT)部、 23……フレーム内/フレーム間判定部(A)、 24,33,43……可変長符号化部、 26,35,45……フレームメモリ(FM)、 31,41……フレーム内/フレーム間判定部(B)、 30,38,48……0挿入部.
グループ化の実施例を示す図、 第3図は本発明のフレーム間/フレーム内適応符号化方
式を用いる画像データ符号化システムの実施例の全体構
成を示すブロック図、 第4図は第3図の画像データ符号化システムに対する直
交変換係数領域の分割を示す図、 第5図は直流成分に対する符号化テーブルの実施例を示
す図、 第6図は直流成分に対するフレーム内/フレーム間判定
部の実施例の構成を示すブロック図、 第7図は交流の低周波バンドおよび高周波バンドに対す
るフレーム間/フレーム内判定部の判定処理実施例のフ
ローチャートを示す図、 第8図は正規直交変換を用いる画像データ伝送システム
の全体構成を示すブロック図、 第9図は画像データの直交変換後の変換係数領域を示す
図、 第10図は直交変換を用いる画像データ符号化システムの
従来例の構成を示すブロック図である。 22……ディスクリートコサイン変換(DCT)部、 23……フレーム内/フレーム間判定部(A)、 24,33,43……可変長符号化部、 26,35,45……フレームメモリ(FM)、 31,41……フレーム内/フレーム間判定部(B)、 30,38,48……0挿入部.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−213085(JP,A) 特開 昭63−232691(JP,A) 特開 昭62−25577(JP,A) 特開 昭62−222783(JP,A) 特開 昭63−111791(JP,A) 特開 昭62−247687(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】フレーム間符号化とフレーム内符号化とを
切り替えて該2符号化方式のいずれかにより入力画像デ
ータの直交変換後の係数領域における係数を符号化する
フレーム間/フレーム内適応符号化方式において、 前記直交変換後の係数領域における直流から高周波まで
の周波数成分を表す係数のうちで直流成分を表す係数を
除いた複数の係数を複数の周波数帯域に対応する複数の
グループにグループ化し、 該複数の各グループに対して、自グループ内の交流成分
の係数に対する全てのフレーム間係数信号とフレーム内
係数信号とが入力され、該全フレーム間係数信号の2乗
和が該全フレーム内係数信号の2乗和より小さい時に該
フレーム間係数信号を出力し、逆に該全フレーム内係数
信号の2乗和が該全フレーム間係数信号の2乗和より小
さい時には該フレーム内係数信号を出力するフレーム間
/フレーム内係数信号選択手段(20a,20b,・・・)と、 該フレーム間/フレーム内係数信号選択手段(20a,20b,
・・・)からの制御信号に応じて、該フレーム間/フレ
ーム内係数信号選択手段(20a,20b,・・・)の出力がフ
レーム間係数信号の時には該出力を可変長符号化し、該
出力がフレーム内係数信号の時には該出力を固定長符号
化して出力する可変長符号化手段(21a,21b,・・・)と
をそれぞれ備えることを特徴とするフレーム間/フレー
ム内適応符号化方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26225889A JP2710135B2 (ja) | 1989-10-09 | 1989-10-09 | フレーム間/フレーム内適応符号化方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26225889A JP2710135B2 (ja) | 1989-10-09 | 1989-10-09 | フレーム間/フレーム内適応符号化方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03124124A JPH03124124A (ja) | 1991-05-27 |
JP2710135B2 true JP2710135B2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=17373281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26225889A Expired - Fee Related JP2710135B2 (ja) | 1989-10-09 | 1989-10-09 | フレーム間/フレーム内適応符号化方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2710135B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0591498A (ja) * | 1991-09-30 | 1993-04-09 | Mitsubishi Electric Corp | 帯域分割動画像符号化装置 |
-
1989
- 1989-10-09 JP JP26225889A patent/JP2710135B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03124124A (ja) | 1991-05-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |