JP2704472B2 - コンクリートパネルの取付金具 - Google Patents
コンクリートパネルの取付金具Info
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Landscapes
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床用又は屋根用のコン
クリートパネル、特に、軽量気泡コンクリートパネル
(以下、ALCパネルという。)を、建物の梁の上に取
付けるための取付金具に関するものである。
クリートパネル、特に、軽量気泡コンクリートパネル
(以下、ALCパネルという。)を、建物の梁の上に取
付けるための取付金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の床用又は屋根用ALCパネルは、
図5に示すように、その長辺側小口面28の上部の長手
方向全体に凹状目地部30が形成され、以下のような湿
式工法により梁11の上に取付けられていた。 まず、四角板状に形成され上部に横長の透孔29a
の貫設された固定プレート29を梁11の上にその長手
方向と平行に配置して溶接し、該溶接箇所の錆止め処理
を行う。
図5に示すように、その長辺側小口面28の上部の長手
方向全体に凹状目地部30が形成され、以下のような湿
式工法により梁11の上に取付けられていた。 まず、四角板状に形成され上部に横長の透孔29a
の貫設された固定プレート29を梁11の上にその長手
方向と平行に配置して溶接し、該溶接箇所の錆止め処理
を行う。
【0003】 二枚のALCパネル27を梁11の長
手方向に隣接させ、それらの短辺側端部を梁11の上に
載せる。このとき、両ALCパネル27の凹状目地部3
0の中心部を固定プレート29の透孔29aに合致させ
る。 凹状目地部30の中心部に目地鉄筋32を配置し、
該目地鉄筋32を前記透孔29aに貫通させる。 前記凹状目地部30に目地鉄筋32が埋まるように
モルタル33を充填し、こてで目地の形を整える。そし
て、モルタル33を乾燥させて硬化させる。
手方向に隣接させ、それらの短辺側端部を梁11の上に
載せる。このとき、両ALCパネル27の凹状目地部3
0の中心部を固定プレート29の透孔29aに合致させ
る。 凹状目地部30の中心部に目地鉄筋32を配置し、
該目地鉄筋32を前記透孔29aに貫通させる。 前記凹状目地部30に目地鉄筋32が埋まるように
モルタル33を充填し、こてで目地の形を整える。そし
て、モルタル33を乾燥させて硬化させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記湿式工
法では、固定プレート29を溶接する際に、火花が飛び
散って作業者が火傷をしたり、騒音が発生して公害とな
ったりするおそれがあり、また、溶接した固定プレート
29に作業者がつまずいて怪我をするおそれもあった。
さらに、モルタル33の混練装置や注入装置を現場に搬
入する等の大がかりな準備が必要であり、モルタル33
の充填作業も相当の注意を要し面倒であった。また、充
填したモルタル33が乾燥して硬化するまでは、ALC
パネル27の取付が完了しないので、取付工期が長くな
るという問題があった。
法では、固定プレート29を溶接する際に、火花が飛び
散って作業者が火傷をしたり、騒音が発生して公害とな
ったりするおそれがあり、また、溶接した固定プレート
29に作業者がつまずいて怪我をするおそれもあった。
さらに、モルタル33の混練装置や注入装置を現場に搬
入する等の大がかりな準備が必要であり、モルタル33
の充填作業も相当の注意を要し面倒であった。また、充
填したモルタル33が乾燥して硬化するまでは、ALC
パネル27の取付が完了しないので、取付工期が長くな
るという問題があった。
【0005】本発明の目的は、上記課題を解決し、溶接
作業やモルタルの充填作業を行わなくとも、梁の上にコ
ンクリートパネルを乾式で取付けることができ、もっ
て、コンクリートパネルの取付準備の簡略化、取付作業
の容易化、取付工期の短縮化、取付作業時の騒音防止、
安全性の向上等を図ることができるコンクリートパネル
の取付金具を提供することにある。
作業やモルタルの充填作業を行わなくとも、梁の上にコ
ンクリートパネルを乾式で取付けることができ、もっ
て、コンクリートパネルの取付準備の簡略化、取付作業
の容易化、取付工期の短縮化、取付作業時の騒音防止、
安全性の向上等を図ることができるコンクリートパネル
の取付金具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明では、梁の上にその長手方向
に隣接するよう載置された二枚のコンクリートパネルを
該梁の上に取付ける取付金具であって、梁の幅方向の一
方側上方において前記二枚のコンクリートパネルの上面
に固定される上面固定部と、該上面固定部から下方に延
び、前記二枚のコンクリートパネルの対向小口面間に挿
入される挿入部と、該挿入部の下端部に形成され、梁の
幅方向の他方側において該梁に係止される係止部とを備
えるよう構成した。
に、請求項1記載の本発明では、梁の上にその長手方向
に隣接するよう載置された二枚のコンクリートパネルを
該梁の上に取付ける取付金具であって、梁の幅方向の一
方側上方において前記二枚のコンクリートパネルの上面
に固定される上面固定部と、該上面固定部から下方に延
び、前記二枚のコンクリートパネルの対向小口面間に挿
入される挿入部と、該挿入部の下端部に形成され、梁の
幅方向の他方側において該梁に係止される係止部とを備
えるよう構成した。
【0007】ここで「取付金具」の素材としては、ステ
ンレス鋼板、亜鉛めっき鋼板等の不銹性金属板を例示す
ることができ、その板厚は0.3〜1.6mm程度が好
ましい。「上面固定部」は、二枚のコンクリートパネル
の上面に当接し、釘等の固定具により該上面に固定し得
るものであればよく、前記不銹性金属板の途中を折曲し
たり、溶接で連結したりして形成したものを例示するこ
とができる。「挿入部」は、前記対向小口面間に収まる
ものであれば、どのような形状でもよい。「係止部」の
構造は、係止する梁の寸法形状に応じて適宜決定でき
る。
ンレス鋼板、亜鉛めっき鋼板等の不銹性金属板を例示す
ることができ、その板厚は0.3〜1.6mm程度が好
ましい。「上面固定部」は、二枚のコンクリートパネル
の上面に当接し、釘等の固定具により該上面に固定し得
るものであればよく、前記不銹性金属板の途中を折曲し
たり、溶接で連結したりして形成したものを例示するこ
とができる。「挿入部」は、前記対向小口面間に収まる
ものであれば、どのような形状でもよい。「係止部」の
構造は、係止する梁の寸法形状に応じて適宜決定でき
る。
【0008】次に、請求項2記載の本発明では、同取付
金具を、前記二枚のコンクリートパネルの対向小口面間
に挿入されるとともに、梁の幅方向の一方側上方におい
て前記対向小口面に固定される挿入固定部と、該挿入固
定部から下方に延び、該挿入固定部の下端部に形成さ
れ、梁の幅方向の他方側において該梁に係止される係止
部とを備えるよう構成した。
金具を、前記二枚のコンクリートパネルの対向小口面間
に挿入されるとともに、梁の幅方向の一方側上方におい
て前記対向小口面に固定される挿入固定部と、該挿入固
定部から下方に延び、該挿入固定部の下端部に形成さ
れ、梁の幅方向の他方側において該梁に係止される係止
部とを備えるよう構成した。
【0009】
【作用】請求項1記載のコンクリートパネルの取付金具
によれば、梁の長手方向に隣接する二枚のコンクリート
パネルの上面に上面固定部が固定されるので、両コンク
リートパネルが該方向に互いに離れようとする動きを止
めることができる。また、この上面固定部は梁の幅方向
の一方側上方にあり、該上面固定部と係止部とは挿入部
を介して連結されており、該係止部は梁の幅方向の他方
側に係止されるので、両コンクリートパネルが梁の幅方
向の一方側及び上方側に引張られようとする動きを止め
ることができる。従って、この取付金具を使用すること
により、従来のような溶接作業やモルタルの充填作業を
行わなくても、乾式工法によりコンクリートパネルを梁
の上に取付けることができる。
によれば、梁の長手方向に隣接する二枚のコンクリート
パネルの上面に上面固定部が固定されるので、両コンク
リートパネルが該方向に互いに離れようとする動きを止
めることができる。また、この上面固定部は梁の幅方向
の一方側上方にあり、該上面固定部と係止部とは挿入部
を介して連結されており、該係止部は梁の幅方向の他方
側に係止されるので、両コンクリートパネルが梁の幅方
向の一方側及び上方側に引張られようとする動きを止め
ることができる。従って、この取付金具を使用すること
により、従来のような溶接作業やモルタルの充填作業を
行わなくても、乾式工法によりコンクリートパネルを梁
の上に取付けることができる。
【0010】請求項2記載のコンクリートパネルの取付
金具においては、挿入固定部が前記上面固定部と挿入部
の作用を兼ねる。
金具においては、挿入固定部が前記上面固定部と挿入部
の作用を兼ねる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を屋根用のALCパネルの取付
金具に具体化した実施例について、図1〜図3を参照し
て説明する。本実施例の組合せ取付金具1は、左右対称
形状の一対の取付金具1a,1bから構成され、いずれ
の取付金具1a,1bも厚さ約1mmのステンレス鋼板
をプレスにより所定形状に打抜き加工するとともにその
一部を折曲加工してなる。
金具に具体化した実施例について、図1〜図3を参照し
て説明する。本実施例の組合せ取付金具1は、左右対称
形状の一対の取付金具1a,1bから構成され、いずれ
の取付金具1a,1bも厚さ約1mmのステンレス鋼板
をプレスにより所定形状に打抜き加工するとともにその
一部を折曲加工してなる。
【0012】図1において右側に現れる取付金具1aに
おいて、打抜いたステンレス鋼板の上部には二つの固定
穴2とその間の切れ目17とが設けられ、この切れ目1
7を境にして該上部を互いに反対方向に折曲することに
より、梁11の幅方向の右方側上方において二枚のAL
Cパネル7aの上面に固定される上面固定部3が形成さ
れている。この上面固定部3からは前記二枚のALCパ
ネル7aの対向する長辺側小口面8間に挿入される短冊
状の挿入部4が、梁11の幅方向の左方側に向かうよう
斜め下方に延びている。この挿入部4の下端部には鉤状
に打抜かれることにより、梁11の幅方向の左方側の上
縁部に係止される係止部5が設けられている。
おいて、打抜いたステンレス鋼板の上部には二つの固定
穴2とその間の切れ目17とが設けられ、この切れ目1
7を境にして該上部を互いに反対方向に折曲することに
より、梁11の幅方向の右方側上方において二枚のAL
Cパネル7aの上面に固定される上面固定部3が形成さ
れている。この上面固定部3からは前記二枚のALCパ
ネル7aの対向する長辺側小口面8間に挿入される短冊
状の挿入部4が、梁11の幅方向の左方側に向かうよう
斜め下方に延びている。この挿入部4の下端部には鉤状
に打抜かれることにより、梁11の幅方向の左方側の上
縁部に係止される係止部5が設けられている。
【0013】この係止部5の凹部には、図3に示すよう
に、水平方向より少し傾斜した逃し角αが設けられてい
る。この逃し角αにより、ALCパネル7aが撓んで上
面固定部3が下方へ変位したときに、該凹部が梁11の
上縁部によりこじられて傷が付いたり変形したりするこ
とが防止される。また、係止部5と梁11との間にはク
ッション材15が介在されている。
に、水平方向より少し傾斜した逃し角αが設けられてい
る。この逃し角αにより、ALCパネル7aが撓んで上
面固定部3が下方へ変位したときに、該凹部が梁11の
上縁部によりこじられて傷が付いたり変形したりするこ
とが防止される。また、係止部5と梁11との間にはク
ッション材15が介在されている。
【0014】図1において、左側に現れる取付金具1b
は、前記取付金具1aと、形状が左右対称である点を除
いて同一構成であり、梁11の幅方向の左方側上方にお
いて別の二枚のALCパネル7bの上面に固定される上
面固定部3と、挿入部4と、梁11の幅方向の右方側の
上縁部に係止される係止部5とからなる。両取付金具1
a,1bはそれらの挿入部4の途中で交差され、ピン6
により相対回動可能に軸着されている。
は、前記取付金具1aと、形状が左右対称である点を除
いて同一構成であり、梁11の幅方向の左方側上方にお
いて別の二枚のALCパネル7bの上面に固定される上
面固定部3と、挿入部4と、梁11の幅方向の右方側の
上縁部に係止される係止部5とからなる。両取付金具1
a,1bはそれらの挿入部4の途中で交差され、ピン6
により相対回動可能に軸着されている。
【0015】次に、本実施例の組合せ取付金具1を用い
てALCパネル7a,7bを梁11の上に取付ける方法
を説明する。これらのALCパネル7a,7bは、図1
に示すように、長辺側小口面8と短辺側小口面9の各上
部にその長手方向全体に亘る凹状目地部10が設けられ
たものであり、梁11は軽量鉄骨の梁である。
てALCパネル7a,7bを梁11の上に取付ける方法
を説明する。これらのALCパネル7a,7bは、図1
に示すように、長辺側小口面8と短辺側小口面9の各上
部にその長手方向全体に亘る凹状目地部10が設けられ
たものであり、梁11は軽量鉄骨の梁である。
【0016】 まず、一枚目のALCパネル7aを梁
11の上の右側に載置し、別の一枚目のALCパネル7
bを梁11の上の左側に載置し、それらの短辺側小口面
9を対向させる。 次に、組合せ取付金具1の両取付金具1a,1bを
相対回動して、各係止部5を梁11の幅方向の左方側及
び右方側の上縁部に係止する。この係止作業は前記梁1
1に載置されたALCパネル7a,7bと少し離れた位
置において行い、係止後に組合せ取付金具1を梁11の
長手方向にスライドさせ、挿入部4をALCパネル7
a,7bの長辺側小口面8に当接させ、上面固定部3の
一方をALCパネル7a,7bの上面に当接させる。
11の上の右側に載置し、別の一枚目のALCパネル7
bを梁11の上の左側に載置し、それらの短辺側小口面
9を対向させる。 次に、組合せ取付金具1の両取付金具1a,1bを
相対回動して、各係止部5を梁11の幅方向の左方側及
び右方側の上縁部に係止する。この係止作業は前記梁1
1に載置されたALCパネル7a,7bと少し離れた位
置において行い、係止後に組合せ取付金具1を梁11の
長手方向にスライドさせ、挿入部4をALCパネル7
a,7bの長辺側小口面8に当接させ、上面固定部3の
一方をALCパネル7a,7bの上面に当接させる。
【0017】 続いて、二枚目のALCパネル7aを
梁11の上の右側に載置し、前記一枚目のALCパネル
7aに対して、長辺側小口面8同志が対向するように隣
接させる。同じく別の二枚目のALCパネル7bを載置
し、前記ALCパネル7bに隣接させる。従って、両取
付金具1a,1bの挿入部4は、それぞれALCパネル
7a,7bの長辺側小口面8間に挾まれるように挿入状
態となり、上面固定部3の他方は二枚目のALCパネル
7a,7bの上面に当接する。
梁11の上の右側に載置し、前記一枚目のALCパネル
7aに対して、長辺側小口面8同志が対向するように隣
接させる。同じく別の二枚目のALCパネル7bを載置
し、前記ALCパネル7bに隣接させる。従って、両取
付金具1a,1bの挿入部4は、それぞれALCパネル
7a,7bの長辺側小口面8間に挾まれるように挿入状
態となり、上面固定部3の他方は二枚目のALCパネル
7a,7bの上面に当接する。
【0018】 次に、前記上面固定部3の固定穴2か
らALCパネル7a,7bに、釘16(例えば若井産業
(株)製商品名「ヒットネイル」)を打ち込むことによ
り、該上面固定部3をALCパネル7a,7bに固定す
る。このとき、一方の取付金具1aの上面固定部3によ
り、二枚のALCパネル7aが一体に固定されるので、
両ALCパネル7aが梁11の長手方向に互いに離れよ
うとする動きを止めることができる。また、この上面固
定部3は梁11の幅方向の右方側上方にあり、該上面固
定部3と係止部5とは挿入部4を介して連結されてお
り、該係止部5は梁11の幅方向の左方側に係止される
ので、両ALCパネル7aが梁11の幅方向の右方側及
び上方側に引張られようとする動きを止めることができ
る。
らALCパネル7a,7bに、釘16(例えば若井産業
(株)製商品名「ヒットネイル」)を打ち込むことによ
り、該上面固定部3をALCパネル7a,7bに固定す
る。このとき、一方の取付金具1aの上面固定部3によ
り、二枚のALCパネル7aが一体に固定されるので、
両ALCパネル7aが梁11の長手方向に互いに離れよ
うとする動きを止めることができる。また、この上面固
定部3は梁11の幅方向の右方側上方にあり、該上面固
定部3と係止部5とは挿入部4を介して連結されてお
り、該係止部5は梁11の幅方向の左方側に係止される
ので、両ALCパネル7aが梁11の幅方向の右方側及
び上方側に引張られようとする動きを止めることができ
る。
【0019】これと対称に、他方の取付金具1bの上面
固定部3により、二枚のALCパネル7bが、梁11の
長手方向に該方向に互いに離れようとする動きと、梁1
1の幅方向の左方側及び上方側に引張られようとする動
きを止めることができる。
固定部3により、二枚のALCパネル7bが、梁11の
長手方向に該方向に互いに離れようとする動きと、梁1
1の幅方向の左方側及び上方側に引張られようとする動
きを止めることができる。
【0020】さらに、本実施例の取付金具1では、左右
対称形状の一対の取付金具1a,1bを交差させて使用
し、両取付金具1a,1bは相互に梁11の幅方向の左
方側及び右方側への動きを止めるので、両取付金具1
a,1bの緩み及び外れを防止することができる。従っ
て、この取付金具1により、例えばALCパネル7aの
左端部を梁11に取付けた場合、該ALCパネル7aの
右端部の梁11への取付けは、上記左方側へのALCパ
ネル7aの動きを止めることが必須ではなくなるので、
取付けの簡略化(例えば、L字金具等を前記右端部の小
口面に当接させたり、取付金具を省略したりする等)が
可能となる。 最後に、前記凹状目地部10にエポキシ系接着剤1
4を充填する。
対称形状の一対の取付金具1a,1bを交差させて使用
し、両取付金具1a,1bは相互に梁11の幅方向の左
方側及び右方側への動きを止めるので、両取付金具1
a,1bの緩み及び外れを防止することができる。従っ
て、この取付金具1により、例えばALCパネル7aの
左端部を梁11に取付けた場合、該ALCパネル7aの
右端部の梁11への取付けは、上記左方側へのALCパ
ネル7aの動きを止めることが必須ではなくなるので、
取付けの簡略化(例えば、L字金具等を前記右端部の小
口面に当接させたり、取付金具を省略したりする等)が
可能となる。 最後に、前記凹状目地部10にエポキシ系接着剤1
4を充填する。
【0021】従って、この組合せ取付金具1を使用する
ことにより、従来のような溶接作業やモルタルの充填作
業を行わなくても、乾式工法によりALCパネル7a,
7bを梁11の上に取付けることができ、もって、AL
Cパネルの取付準備の簡略化、取付作業の容易化、取付
工期の短縮化、取付作業時の騒音防止、安全性の向上等
を図ることができる。
ことにより、従来のような溶接作業やモルタルの充填作
業を行わなくても、乾式工法によりALCパネル7a,
7bを梁11の上に取付けることができ、もって、AL
Cパネルの取付準備の簡略化、取付作業の容易化、取付
工期の短縮化、取付作業時の騒音防止、安全性の向上等
を図ることができる。
【0022】なお、図2の右側に示すように、短辺側小
口面9に他の短辺側小口面が対向しないALCパネル7
aの右端部を梁11に取付けるには、前記取付金具1b
を単独で使用することもできる。
口面9に他の短辺側小口面が対向しないALCパネル7
aの右端部を梁11に取付けるには、前記取付金具1b
を単独で使用することもできる。
【0023】なお、本発明は前記実施例の構成に限定さ
れず、例えば以下のように発明の趣旨から逸脱しない範
囲で任意に変更して具体化することもできる。 (1)コンクリートパネルを前記梁11に直接取付ける
場合の取付金具に限定されず、例えば、図4に示すよう
に、ALCパネル7a,7bをC形鋼22で嵩上げして
取付ける場合の取付金具21に具体化することもでき
る。 (2)組合せ取付金具1は、一方の取付金具1aと他方
の取付金具1bとを着脱可能にしたものでもよい。これ
によって、隣接する四枚のコンクリートパネルの最終的
な配置後に、目地の隙間から取付金具を挿入して梁に係
止することができる。前記着脱手段としては、例えば、
一方の取付金具1aに軸着のピンまで達するように設け
た切込みを挙げることができる。
れず、例えば以下のように発明の趣旨から逸脱しない範
囲で任意に変更して具体化することもできる。 (1)コンクリートパネルを前記梁11に直接取付ける
場合の取付金具に限定されず、例えば、図4に示すよう
に、ALCパネル7a,7bをC形鋼22で嵩上げして
取付ける場合の取付金具21に具体化することもでき
る。 (2)組合せ取付金具1は、一方の取付金具1aと他方
の取付金具1bとを着脱可能にしたものでもよい。これ
によって、隣接する四枚のコンクリートパネルの最終的
な配置後に、目地の隙間から取付金具を挿入して梁に係
止することができる。前記着脱手段としては、例えば、
一方の取付金具1aに軸着のピンまで達するように設け
た切込みを挙げることができる。
【0024】(3)別例について直接図示しない代わり
に図1等を援用して説明すると、前記上面固定部3を除
去して、取付金具1a,1bがALCパネル7a,7b
より上方に現れないようにするとともに、挿入部4の両
側に固定ピン(図示略)を立てるなどして、該挿入部4
をALCパネル7a,7bの対向小口面の上部(凹状目
地部も含む)に固定するようにすること。すなわち、こ
の場合、挿入部4が前記上面固定部3を兼ねた挿入固定
部として作用し、取付金具1a,1bが現れない平らな
床面又は屋根面を形成することができる。
に図1等を援用して説明すると、前記上面固定部3を除
去して、取付金具1a,1bがALCパネル7a,7b
より上方に現れないようにするとともに、挿入部4の両
側に固定ピン(図示略)を立てるなどして、該挿入部4
をALCパネル7a,7bの対向小口面の上部(凹状目
地部も含む)に固定するようにすること。すなわち、こ
の場合、挿入部4が前記上面固定部3を兼ねた挿入固定
部として作用し、取付金具1a,1bが現れない平らな
床面又は屋根面を形成することができる。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の取付金具は、上記の通り
構成されているので、溶接作業やモルタルの充填作業を
行わなくとも、梁の上にコンクリートパネルを乾式で取
付けることができ、もって、コンクリートパネルの取付
準備の簡略化、取付作業の容易化、取付工期の短縮化、
取付作業時の騒音防止、安全性の向上等を図ることがで
きるという優れた効果を奏する。
構成されているので、溶接作業やモルタルの充填作業を
行わなくとも、梁の上にコンクリートパネルを乾式で取
付けることができ、もって、コンクリートパネルの取付
準備の簡略化、取付作業の容易化、取付工期の短縮化、
取付作業時の騒音防止、安全性の向上等を図ることがで
きるという優れた効果を奏する。
【0026】請求項2記載の取付金具は、上記の効果に
加え、その取付金具が現れない平らな床面又は屋根面を
形成することができる。
加え、その取付金具が現れない平らな床面又は屋根面を
形成することができる。
【図1】本発明を具体化した実施例の取付金具を使用し
て行うALCパネルの取付方法を示す斜視図である。
て行うALCパネルの取付方法を示す斜視図である。
【図2】同じく取付状態を示す側面図である。
【図3】図2における要部Aを拡大して示す側面図であ
る。
る。
【図4】別例の取付状態を示す側面図である。
【図5】従来例によるALCパネルの取付方法を示す斜
視図である。
視図である。
1 組合せ取付金具 1a取付金具 1b取付金具 3 上面固定部 4 挿入部 5 係止部 7 ALCパネル 8 長辺側小口面 11 梁 21 取付金具
Claims (2)
- 【請求項1】 梁の上にその長手方向に隣接するよう載
置された二枚のコンクリートパネルを該梁の上に取付け
る取付金具であって、梁の幅方向の一方側上方において
前記二枚のコンクリートパネルの上面に固定される上面
固定部と、該上面固定部から下方に延び、前記二枚のコ
ンクリートパネルの対向小口面間に挿入される挿入部
と、該挿入部の下端部に形成され、梁の幅方向の他方側
において該梁に係止される係止部とを備えたコンクリー
トパネルの取付金具。 - 【請求項2】 梁の上にその長手方向に隣接するよう載
置された二枚のコンクリートパネルを該梁の上に取付け
る取付金具であって、前記二枚のコンクリートパネルの
対向小口面間に挿入されるとともに、梁の幅方向の一方
側上方において前記対向小口面に固定される挿入固定部
と、該挿入固定部から下方に延び、該挿入固定部の下端
部に形成され、梁の幅方向の他方側において該梁に係止
される係止部とを備えたコンクリートパネルの取付金
具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33756491A JP2704472B2 (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | コンクリートパネルの取付金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33756491A JP2704472B2 (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | コンクリートパネルの取付金具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05148928A JPH05148928A (ja) | 1993-06-15 |
JP2704472B2 true JP2704472B2 (ja) | 1998-01-26 |
Family
ID=18309834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33756491A Expired - Lifetime JP2704472B2 (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | コンクリートパネルの取付金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2704472B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020028948A1 (en) * | 2018-08-07 | 2020-02-13 | John Clement Preston | Facade panel system and method of erecting a multi-storey structure and facade |
-
1991
- 1991-11-26 JP JP33756491A patent/JP2704472B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05148928A (ja) | 1993-06-15 |
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