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JP2704463B2 - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JP2704463B2
JP2704463B2 JP2334788A JP33478890A JP2704463B2 JP 2704463 B2 JP2704463 B2 JP 2704463B2 JP 2334788 A JP2334788 A JP 2334788A JP 33478890 A JP33478890 A JP 33478890A JP 2704463 B2 JP2704463 B2 JP 2704463B2
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silver
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薫明 大谷
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ハロゲン化銀カラー写真感光材料に関する
ものであり、鮮鋭度に優れ、処理後のステインが小さい
ハロゲン化銀カラー写真感光材料に関するものである。
(従来の技術) 現在市販されているハロゲン化銀カラー写真感光材料
およびそれらを用いた画像形成法は多種多様にわたり、
あらゆる分野にその利用例を見ることができる。これら
多くの感光材料に要求される性能は、それぞれの用途に
応じて多岐にわたるが、ハロゲン化銀を使用した写真感
光材料、所謂銀塩写真感光材料が有する優れた特徴の一
つである「高密度記録性」を遺憾なく発揮するために
は、その写真感光材料が高い鮮鋭度を有していなければ
ならないことはいうまでもないことである。このため鮮
鋭度を高めるための技術がそれぞれ感光材料に対する要
求の程度、およびそれらの使用形態に応じて種々開発さ
れ、実際に応用もされている。
感光材料において鮮鋭度を低下させる要因としては、
主として乳剤層−支持体界面あるいは支持体−空気界面
における入射光の反射に起因するハレーションと、ハロ
ゲン化銀粒子自身による光散乱に起因するイラジエーシ
ョンの二つが知られていた。
これら鮮鋭度の悪化に対しては一つには支持体に白色
顔料を含有する層を塗設することが効果があり、例えば
特公昭58−43734号、特開昭58−17433号、同58−14830
号、同61−259246号などに記載されているが、鮮鋭度を
十分に改良するまでに白色顔料を含有させるとその層の
所謂“折れ”に対する物理的強度が悪化すること、さら
に塗布時に塗布面の平滑性を確保することが困難になる
という問題が見出だされた。また鮮鋭度を改良する他の
方法として写真感光材料の構成層中を染料等によって着
色せしめることも、たとえば米国特許2、548、564号、
同3、625、694号、特開昭56−12639号、同63−197943
号、欧州特許第0337490A2号、特開平1−188850号等に
記載があるが、鮮鋭度を改良のために染料の含有量を増
加すると、感光材料を連続処理した際の写真性の変化が
大きくなるという問題を生じ、さらに処理後の白地のス
テインが大きく、鮮鋭度を十分に改良するまで染料の含
有量を増加できないということが分かった。ハロゲン化
銀カラー写真感光材料における白地のステインは、画像
の白ヌケの良否を決めてしまうほかに、色像の色濁りを
悪くしたり、視覚的鮮鋭度を損なうため好ましくない。
特に反射材料の場合、ステインの反射濃度は、理論的に
透過濃度の数倍に強調されることになり、微弱なステイ
ンさえも画質を損なうため非常に重要な要素である。
(発明が解決しようとする課題) すでに述べてきたことから分かるように本発明の目的
は、鮮鋭度に優れ、処理後の白地のステインが小さいハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料を提供する事にある。
(問題を解決するための手段) 本発明者は種々の研究の結果、反射支持体上に、イエ
ロー色素画像形成層、マゼンタ色素画像形成層およびシ
アン画像形成層をそれぞれ少なくとも一層ずつ有するカ
ラー写真感光材料において、該画像形成層の分光感度極
大が400〜490nm、530〜570nmおよび660〜720nmにあり、
かつ該シアン画像形成層の分光感度極大は、下記一般式
(I)で表されるJバンド吸収により与えられた塩化銀
含有率90モル%以上の塩化銀、塩臭化銀もしくは塩沃臭
化銀からなり、かつ該感光材料の680nmにおける光学反
射濃度が0.50以上であり、さらに支持体上のハロゲン化
銀乳剤の合計が銀換算塗布量として0.78g/m2以下である
ことを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料にて
達成されることを見出だした。
一般式(I) 式中Z23およびZ24は、それぞれハロゲン原子、アルキ
ル基、アルコキシ基、アリール基およびヒドロキシル基
の少なくとも一つによって置換されていてもよいベンゾ
チアゾール核,ベンゾセレナゾール核,ナフトチアゾー
ル核またはナフトセレナゾール核から選択されるヘテロ
環核を形成するに必要な原子群を表す。
R25は、水素原子,アルキル基またはアリール基を表
す。
R23およびR24はそれぞれ置換もしくは無置換のアルキ
ル基を表す。
X21は対イオンを表し、n21は0または1である。
R23またはR24の一方が4級化された窒素原子と分子内
塩を形成するときは、n21は0である。
本発明のカラー写真感光材料は、支持体上に青感性ハ
ロゲン化銀乳剤層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層および赤
感性ハロゲン化銀乳剤層を少なくとも一層ずつ塗設して
構成され、一般のカラー印画紙では、支持体上に前出の
順で塗設されているのが普通であるが、これと異なる順
序であっても良い。これ等の感光性乳剤層には、それぞ
れの波長域に感度を有するハロゲン化銀乳剤と、感光す
る光と補色の関係にある色素−すなわち青に対するイエ
ロー、緑に対するマゼンタそして赤に対するシアン−を
形成する所謂カラーカプラーを含有させることで減色法
の色再現を達成している。本発明においては、イエロー
色素画像形成層に400〜490nm、マゼンタ色素画像形成層
に530〜570nm、シアン色素画像形成層に660〜720nmの分
光感度極大を有すことが必要であり、好ましくはそれぞ
れ440〜480、540〜560、675〜710nmであることが望まれ
る。この範囲は、カラーネガフィルムからカラープリン
ターを使用してカラープリントを得るために必要であ
る。この範囲をはずれると一般的なカラーネガフィルム
の発色色相とズレが大きくなり、適正な画像の再現が出
来なくなる。
さらに、シアン画像形成層の分光感度は、以下に示す
一般式(I)で表される化合物のJバンド吸収で与えら
れることが必要である。
以下に示す一般式(I)で表される化合物について詳
しく説明する。
一般式(I)において、Z23およびZ24の複素環を置換
する官能基として好ましいものとしては、ハロゲン原子
では、フッ素、塩素および臭素、アルキル基ではメチル
基、エチル基およびプロピル基、アルコキシ基ではメト
キシ基、エトキシ基およびプロポキシ基、アリール基で
はフェニル基およびp−トリル基である。R25として
は、水素原子もしくはメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、フェネチル基等のアルキル基またはフェ
ニル基、などのアリール基が好ましい。またR23およびR
24として好ましいものは、それぞれメチル基、エチル
基、n−プロピル基、i−プロピル基、2−ヒドロキシ
エチル基、4−ヒドロキシブチル基、2−アセトキシエ
チル基、3−アセトキシプロピル基、2−メトキシエチ
ル基、4−メトキシブチル基、2−カルボキシエチル
基、3−カルボキシプロピル基、2−(2−カルボキシ
エトキシ)エチル基、2−スルホエチル基、3−スルホ
プロピル基、3−スルホブチル基、4−スルホブチル
基、2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル基、2−(3
−スルホプロポキシ)エチル基、2−アセトキシ−3−
スルホプロピル基、3−メトキシ−2−(3−スクホプ
ロポキシ)プロピル基、2−〔2−(3−スルホプロポ
キシ)エトキシ〕エチル基、2−ヒトロキシ−3−(3
−スルホプロポキシ)プロピル基、ベンジル基、フェネ
チル基等である。
核置換基のうちアルキル基の二つは、環を形成してた
とえばアセナフテノチアゾール環またはアセナフテノセ
レナゾール環などを形成してもよい。
Jバンド吸収とは、J凝集体による光吸収を表す。増
感色素のJバンドについては、T.H.James著 The Theor
y of the Potographic Pocess(Mac millan Publishing
社刊)に詳しく記載されている。
本発明の化合物(I)は、水またはメタノール等の有
機溶媒に溶解して、シアン発色層用ハロゲン化銀乳剤に
添加できる。
本発明の化合物(I)の添加量については特に制限さ
れないが、ハロゲン化銀1モル当たり1×10-6から1×
10-3モルの範囲であり、好ましくは1×10-5から1×10
-4モルの範囲で選ぶことができる。
以下に一般式(I)で表される増感色素の例を示す
が、本発明は、これらに限定されるものではない。
本発明のカラー写真感光材料に含有されるハロゲン化
銀乳剤の合計は、銀換算塗布量として、0.78g/m2以下で
ある。好ましくは0.70g/m2以下である。またシアン画像
形成層に含有されるハロゲン化銀乳剤の合計は銀換算塗
布量として0.25g/m2以下が好ましい。さらに好ましくは
0.21g/m2以下である。
本発明における感光材料の光学反射濃度とは当業界に
一般に用いられている反射濃度計によって測定されるも
のであり、以下のように定義される。ただし、試料を通
過してしまう光による測定誤差を防ぐため測定時には試
料の裏側に標準反射板を設置し測定する。
光学反射濃度=log10(F0/F) F0:標準白色板の反射光束 F:試料の反射光束 本発明において必要な光学反射濃度は、680nmの測定
波長において0.50以上である。0.5以下の場合鮮鋭度の
改良効果は少ない。また好ましくは0.5以上2.0以下であ
る。2.0以上の場合処理後の残色が著しい。さらに好ま
しくは0.5以上1.5以下である。
本発明の光学反射濃度を得るためには染料の添加量を
調節すればよい。これらの染料は単独で用いても複数を
併用して用いてもよい。またこれら染料の添加層には特
に制限はなく、最下層の感光層と支持体との間の層、感
光層、中間層、保護層、保護層と最上層の感光層の間の
層などに添加できる。
この目的を達成するための染料は、ハロゲン化銀を実
質的に分光増感していものから選ばれる。
これらの染料の添加法としては、従来の方法を適用で
き、例えば、水やメタノールなどのアルコール類に溶解
して添加できる。
前記の層に添加された染料は、感光材料の塗布から乾
燥までの間に全層に拡散する形で存在させてもよいし、
特定の層に固定させる方法でもよい。
本発明の目的を達成するための染料としては、各種の
染料、例えばピラゾロン核やバルビツール酸核を有する
オキソノール染料、アゾ染料、アゾメチン染料、アント
ラキノン染料、アリーリデン染料、スチリル染料、トリ
アリールメタン染料、メロシアニン染料、シアニン染料
が用いられる。
これらの中で、本発明で特に好ましく用いることので
きる染料は、欧州特許EP0,337,490号公開明細書の第9
頁から71頁に記載のもの(なかでもオキソノール系染
料)が挙げられる。
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は平均塩化銀含
有率90モル%以上の塩化銀、塩臭化もしくは塩沃臭化銀
乳剤であり、好ましくは95モル%以上である。塩化銀含
有率は、迅速処理の目的からは、多いほうが好ましい。
本発明に係わる感光材料には、画像のシャープネス等
を向上させる目的で、支持体の耐水性樹脂層中に2〜4
価のアルコール類(例えばトリメチロールエタン)等で
表面処理された酸化チタンを12重量%以上(より好まし
くは14重量%以上)含有させるのが好ましい。
また、本発明に係わる感光材料には、カプラーと共に
欧州特許EP0,277,589A2号に記載のような色像保存性改
良化合物を使用するのが好ましい。
特にピラゾロアゾールカプラーとの併用が好ましい。
即ち、発色現像処理後に残存する芳香族アミン系現像
主薬と化学結合して、化学的に不活性でかつ実質的に無
色の化合物を生成する化合物(F)および/または発色
現像処理後に残存する芳香族アミン系発色現像主薬の酸
化体と化学結合して、化学的に不活性でかつ実質的に無
色の化合物を生成する化合物(G)を同時または単独に
用いることが、例えば処理後の保存における膜中残存発
色現像主薬ないしその酸化体とカプラーの反応による発
色色素生成によるステイン発生その他の副作用を防止す
る上で好ましい。
また、本発明に係わる感光材料には、親水性コロイド
層中に繁殖して画像を劣化させる各種の黴や細菌を防ぐ
ために、特開昭63−271247号に記載のような防黴剤を添
加するのが好ましい。
また、本発明に係わる感光材料に用いられる支持体と
しては、ディスプレイ用に白色ポリエステル系支持体ま
たは白色顔料を含む層がハロゲン化銀乳剤層を有する側
の支持体上に設けられた支持体を用いてもよい。更に鮮
鋭性を改良するために、アンチハレーション層を支持体
のハロゲン化銀乳剤層塗布側または裏面に塗設するのが
好ましい。特に反射光でも透過光でもディスプレイが観
賞できるように、支持体の透過濃度を0.35〜0.8の範囲
に設定するのが好ましい。
本発明に係わる感光材料は可視光で露光されても赤外
光で露光されてもよい。露光方法としては低照度露光で
も高照度短時間露光でもよく、特に後者の場合には一画
素当りの露光時間が10-4秒より短いレーザー走査露光方
式が好ましい。
また、露光に際して、米国特許第4,880,726号に記載
のバンド・ストップフイルターを用いるのが好ましい。
これによって光混色が取り除かれ、色再現性が著しく向
上する。
露光済みの感光材料は迅速処理の目的からカラー現像
の後、漂白定着処理するのが好ましい。特に前記高塩化
銀乳剤が用いられる場合には、漂白定着液のpHは脱銀促
進等の目的から約6.5以下が好ましく、更に約6以下が
好ましい。
本発明に係わる感光材料に適用されるハロゲン化銀乳
剤やその他の素材(添加剤など)および写真構成層(層
配置など)、並びにこの感材を処理するために適用され
る処理法や処理用添加剤としては、下記の特許公報、特
に欧州特許EP0,355,660A2号(特願平1−107011号)に
記載されているものが好ましく用いられる。
また、シアンカプラーとして、特開平2−33144号に
記載のジフェニルイミダゾール系シアンカプラーの他
に、欧州特許EP0,333,185A2号に記載の3−ヒドロキシ
ピリジン系シアンカプラー(なかでも具体例として列挙
されたカプラー(42)の4当量カプラーに塩素離脱基を
もたせて2当量化したものや、カプラー(6)や(9)
が特に好ましい)や特開昭64−32260号に記載された環
状活性メチレン系シアンカプラー(なかでも具体例とし
て列挙されたカプラー例3、8、34が特に好ましい)の
使用も好ましい。
(実施例) 以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、
本発明はこれに限定されない。
実施例−1 ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体表面にコロ
ナ放電処理した後、ドデシルベンゼンスルホン酸を含む
ゼラチン下塗層を設け、さらに種々の写真構成層を塗布
して以下に示す層構成の多層カラー印画紙、試料(0)
を作成した。塗布液は下記のようにして調製した。
第五層塗布液調製 シアンカプラー(ExC)9.6gおよび色像安定剤(Cpd−
2)0.6g、色像安定剤(Cpd−4)0.4g、色像安定剤(C
pd−6)5.4g、色像安定剤(Cpd−7)12g、色像安定剤
(Cpd−8)1.5gに酢酸エチル25.0ccおよび溶媒(Solv
−6)4.2gを加え溶解し、この溶液を10%ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム20.0ccを含む10%ゼラチン水
溶液402ccに乳化分散させ乳化分散物Cを調製した。一
方、塩臭化銀乳剤C(立方体、平均粒子サイズ0.58μm
の大サイズ乳剤Cと0.45μmの小サイズ乳剤Cとの1:4
混合物(銀モル比)。粒子サイズ分布の変動係数は0.09
と0.11、各サイズ乳剤とも臭化銀0.6モル%を粒子表面
に局在含有)が調製された。この乳剤には、下記に示す
赤感性増感色素を銀1モル当たり大サイズ乳剤に対して
は、それぞれ2.7×10-4モル加え、また小サイズ乳剤に
対しては、それぞれ3.3×10-4モルが化学熟成中に添加
されている。またこの乳剤は硫黄増感剤と金増感剤を添
加して行った。前記の乳化分散物Cとこの塩臭化銀乳剤
とを混合溶解し、以下に示す組成となるように第五層塗
布液を調製した。
第一層から第七層用の塗布液も第五層、第六層塗布液
と同様の方法で調製した。各層のゼラチン硬化剤として
は、1−オキシ−3,5−ジクロロ−s−トリアジンナト
リウム塩を用い、総塗布量は0.097g/m2とした。
また、各層にCpd−10とCpd−11をそれぞれ全量が25.0
g/m2と50.0g/m2となるように添加した。
各感光性乳剤層の塩臭化銀乳剤には下記の分光増感色
素をそれぞれ用いた。
(ハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳剤Aに対して
は各々2.0×10-4モル、また小サイズ乳剤Aに対しては
各々2.5×10-4モル) (ハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳剤Bに対して
4.0×10-4モル、小サイズ乳剤Bに対しては5.6×10-4
ル) (ハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳剤Bに対して
7.0×10-5モル、また小サイズ乳剤Bに対しては1.0×10
-5モル) (ハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳剤Cに対して
2.7×10-4モル、また小サイズ乳剤Cに対しては3.3×10
-4モル) また青感性乳剤層、緑感性乳剤層、赤感性乳剤層に対
し、1−(5−メチルウレイドフェニル)−5−メルカ
プトテトラゾールをそれぞれハロゲン化銀1モル当たり
8.5×10-5モル、7.7×10-4モル、2.5×10-4モル添加し
た。
また、青感性乳剤層と緑感性乳剤層に対し、4−ヒド
ロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンをそ
れぞれハロゲン化銀1モル当たり、1×10-4モルと2×
10-4モル添加した。
また、イラジエーション防止のために乳剤層に下記の
染料(カッコ内は塗布量を表す)を添加した。
(層構成) 以下に各層の組成を示す。数字は塗布量(g/m2)を表
す。ハロゲン化銀乳剤は銀換算塗布量を表す。
支持体 ポリエチレンラミネート紙 〔第一層側のポリエチレンに白色顔料(TiO2)と青味
染料(群青)を含む〕 第一層(青感性乳剤層) 塩臭化銀乳剤(立方体、平均粒子サイズ0.88μmの大
サイズ乳剤Aと0.70μmの小サイズ乳剤Aとの3:7混合
物(銀モル比)、粒子サイズ分布の変動係数は、それぞ
れ0.08と0.10、各サイズの乳剤とも臭化銀0.3モル%を
乳剤粒子表面の一部に含有させた。) 0.30 ゼラチン 1.86 イエローカプラー(ExY) 0.82 色像安定剤(Cpd−1) 0.19 溶媒(Solv−3) 0.18 溶媒(Solv−7) 0.18 色像安定剤(Cpd−7) 0.06 第二層(混色防止層) ゼラチン 0.99 混色防止剤(Cpd−5) 0.08 溶媒(Solv−1) 0.16 溶媒(Solv−4) 0.08 第三層(緑感性乳剤層) 塩臭化銀乳剤(立方体、平均粒子サイズ0.55μmの大
サイズ乳剤Bと、0.39μmの小サイズ乳剤Bとの1:3混
合物(Agモル比)。粒子サイズ分布の変動係数はそれぞ
れ0.10と0.08、各サイズ乳剤ともAgBr0.8モル%を粒子
表面の一部に局在含有させた) 0.12 ゼラチン 1.24 マゼンタカプラー(ExM) 0.23 色像安定剤(Cpd−2) 0.03 色像安定剤(Cpd−3) 0.16 色像安定剤(Cpd−4) 0.02 色像安定剤(Cpd−9) 0.02 溶媒(Solv−2) 0.40 第四層(紫外線吸収層) ゼラチン 1.58 紫外線吸収剤(UV−1) 0.47 混色防止剤(Cpd−5) 0.05 溶媒(Solv−5) 0.24 第五層(赤感性乳剤層) 塩臭化銀乳剤(立方体、平均粒子サイズ0.58μmの大
サイズ乳剤Cと、0.45μmの小サイズ乳剤Cとの1:4混
合物(Agモル比)。粒子サイズ分布の変動係数は0.09と
0.11、各サイズ乳剤ともAgBr0.6モル%を粒子表面の一
部に局在含有させた) 0.23 ゼラチン 1.34 シアンカプラー(ExC) 0.32 色像安定剤(Cpd−2) 0.03 色像安定剤(Cpd−4) 0.02 色像安定剤(Cpd−6) 0.18 色像安定剤(Cpd−7) 0.40 色像安定剤(Cpd−8) 0.05 溶媒(Solv−6) 0.14 第六層(紫外線吸収層) ゼラチン 0.53 紫外線吸収剤(UV−1) 0.16 混色防止剤(Cpd−5) 0.02 溶媒(Solv−5) 0.08 第七層(保護層) ゼラチン 1.33 ポリビニルアルコールのアクリル 変性共重合体(変性度17%) 0.17 流動パラフィン 0.03 まず、各試料に感光計(富士写真フィルム株式会社
製、FWH型、光源の色温度3200゜K)を使用し、センシト
メトリー用3色分解フィルターの階調露光を与えた。こ
の時の露光は0.1秒の露光時間で250CMSの露光量になる
ように行った。
露光の終了した試料は、ペーパー処理機を用いて、下
記処理工程および処理液組成の液を使用し、カラー現像
のタンク容量の2倍補充するまで連続処理(ランニング
テスト)を実施した。処理工程 温 度 時間 補充液 タンク容量 カラー現像 35℃ 45秒 161ml 17l 漂白定着 30〜35℃ 45秒 215ml 17l リンス 30〜35℃ 20秒 − 10l リンス 30〜35℃ 20秒 − 10l リンス 30〜35℃ 20秒 350ml 10l 乾 燥 70〜80℃ 60秒 *補充量は感光材料1m2あたり (リンス→への3タンク向流方式とした。) 各処理液の組成は以下の通りである。
リンス液(タンク液と補充液は同じ) イオン交換水(カルシウム、マグネシウムは各々3ppm
以下) 試料(0)においてイラジュエーション防止染料(Dy
e−3)の添加量、各層の塗布銀量、第五層中の塩臭化
銀乳剤に用いた赤感性増感色素を変え、第一表に示す試
料(1)〜(16)を作成した。これら各試料について鮮
鋭度および処理後の白地のステインを評価した。
鮮鋭度の評価には、ここではCTFと呼ばれる値を用い
た。CTFは方形波形としての空間周波数に対する振幅の
減衰度を表わす。ここでは空間周波数15本/mmにおける
鮮鋭度を示した。値が大きいほど鮮鋭度が高い。
さらにステインの評価は現像処理後のサンプルを60℃
湿度70%の条件で7日間保管した後の白地の変化を白色
光濃度で測定した。
結果を第二表に示す。
試料(1)〜(6)を比較することにより、塗布銀量
を0.78g/m2以下にすることにより鮮鋭度の改良が認めら
れる。また680nmにおける光学反射濃度が0.50以下の場
合には塗布銀量を減じても鮮鋭度の改良効果は不十分で
ある事がわかる。
試料(1)、(2)、(7)を比較することにより、
塗布銀量が0.78g/m2以上の場合には、染料の塗布量を増
し680nmの光学反射濃度を上げても鮮鋭度の改良効果は
小さく、またこの際に白地のステインの増加が起こって
しまう事がわかる。
試料(8)〜(11)のようにJバンドを形成しない増
感色素を用いた場合には、塗布銀量、光学反射濃度の調
節により到達できる鮮鋭度のレベルは低く、試料(12)
〜(14)のように本発明の増感色素を用いた場合には、
鮮鋭度に優れている事がわかる。
試料(1)、(15)、(16)を比較すると第五層の塗
布銀量が0.25g/m2以下に場合に特に鮮鋭度の改良効果が
大きいことがわかる。
以上の結果より、本発明においてのみ鮮鋭度に優れ、
かつ処理後のステインの増加が少ないハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料を得ることができる (発明の効果) 本発明によれば、鮮鋭度に優れかつ処理後の長期保存
による白地のステインの増加が少ないハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料が得られる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反射支持体上に、イエロー色素画像形成
    層、マゼンタ色素画像形成層およびシアン画像形成層を
    それぞれ少なくとも一層ずつ有するカラー写真感光材料
    において、該画像形成層の分光感度極大が400〜490nm、
    530〜570nmおよび660〜720nmにあり、かつ該シアン画像
    形成層の分光感度極大は、下記一般式(I)で表される
    Jバンド吸収により与えられた塩化銀含有率90モル%以
    上の塩化銀、塩臭化銀もしくは塩沃臭化銀からなり、か
    つ該感光材料の680nmにおける光学反射濃度が0.50以上
    であり、さらに支持体上のハロゲン化銀乳剤の合計が銀
    換算塗布量として0.78g/m2以下であることを特徴とする
    ハロゲン化銀カラー写真感光材料。 一般式(I) 式中Z23およびZ24は、それぞれハロゲン原子、アルキル
    基、アルコキシ基、アリール基およびヒドロキシル基の
    少なくとも一つによって置換されていてもよいベンゾチ
    アゾール核,ベンゾセレナゾール核,ナフトチアゾール
    核またはナフトセレナゾール核から選択されるヘテロ環
    核を形成するに必要な原子群を表す。核置換基のうちア
    ルキル基の二つは、環を形成してもよい。 R25は、水素原子,アルキル基またはアリール基を表
    す。 R23およびR24はそれぞれ置換もしくは無置換のアルキル
    基を表す。 X21は対イオンを表し、n21は0または1である。
  2. 【請求項2】上記ハロゲン化銀カラー写真感光材料にお
    いて、シアン画像形成層中に含有されるハロゲン化銀乳
    剤の合計が銀換算塗布量として0.25g/m2以下ある請求項
    (1)記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
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