JP2698805B2 - 磁界の強度及び方向を決定するための装置、並びに該装置の使用法 - Google Patents
磁界の強度及び方向を決定するための装置、並びに該装置の使用法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、磁界、特に地球磁場の強度及び方向を決定
するための装置、並びに該装置の使用法に関するもので
ある。
するための装置、並びに該装置の使用法に関するもので
ある。
[従来技術] 上述の型の装置は、例えば、Technische Information
Philips−VALVO 861105,1986のパンフレット「磁界セ
ンサKMZ 10の応用(Anwendungen der Magnetfendsensor
en KMZ 10)の17ページのPP8〜10から知られている。コ
イル内で互いに直角に配列された2つのセンサを有した
後者によれば、磁石(compass)が生成され、双方のセ
ンサは1つのコイルに切り換えられ得る。
Philips−VALVO 861105,1986のパンフレット「磁界セ
ンサKMZ 10の応用(Anwendungen der Magnetfendsensor
en KMZ 10)の17ページのPP8〜10から知られている。コ
イル内で互いに直角に配列された2つのセンサを有した
後者によれば、磁石(compass)が生成され、双方のセ
ンサは1つのコイルに切り換えられ得る。
もし磁気抵抗性センサが磁界の強度及び方向を決定す
るために用いられるならば、該センサに作用する補助磁
界によって該センサに特権方向(aprivileged directio
n)を限定することが必要である。補助磁界は、変化す
る磁界の影響下で磁区の任意の傾斜もしくは不作為傾斜
(the random tilting)を避けるように働く。すなわ
ち、センサに作用する強い磁気妨害が消失した後、セン
サの明確に限定された磁化状態の回復を少なくとももた
らす。
るために用いられるならば、該センサに作用する補助磁
界によって該センサに特権方向(aprivileged directio
n)を限定することが必要である。補助磁界は、変化す
る磁界の影響下で磁区の任意の傾斜もしくは不作為傾斜
(the random tilting)を避けるように働く。すなわ
ち、センサに作用する強い磁気妨害が消失した後、セン
サの明確に限定された磁化状態の回復を少なくとももた
らす。
上述のパンフレットから、電流搬送コイルにより補助
磁界を生成することが知られている。例えば地球磁場の
ような弱い磁界が決定もしくは測定されるべきである場
合に、時限の電流を流すコイルを用い、センサの感度が
補助磁界を通して減少されるのを避けるために、測定時
点で補助磁界を切ることも知られている。また、センサ
の磁化の体系的な反転により、製造の結果として個々の
一方のセンサと他方のセンサとで変わる強い温度依存性
のDCオフセットの効果を避けることも知られている。
磁界を生成することが知られている。例えば地球磁場の
ような弱い磁界が決定もしくは測定されるべきである場
合に、時限の電流を流すコイルを用い、センサの感度が
補助磁界を通して減少されるのを避けるために、測定時
点で補助磁界を切ることも知られている。また、センサ
の磁化の体系的な反転により、製造の結果として個々の
一方のセンサと他方のセンサとで変わる強い温度依存性
のDCオフセットの効果を避けることも知られている。
しかしながら、精密な電子コンパス(compass)にお
いて地球磁場の強度及び方向を完全に決定もしくは測定
するには、互いに同一平面にはない測定方向を有する3
つのセンサを必要とする(加うるに、水平面を決定する
ために傾斜(tilt)もしくは重力センサも必要とされ
る)。この問題と関連して、上述のパンフレットは以下
の供述を行っている: 「(XY平面と直角の)第3の方向での測定に対しては、
第2のコイルを使用しなければならない。実際、3つの
方向(従って3つのセンサ)に対して単に1つのコイル
だけを有した装置は満足な解決を提供しないことが分か
っている。」 前述のパンフレットに提起されたように、いくつかの
ストレート(straight)コイル(ソレノイド)を用いる
場合、コイルの相互配列に関して或る制限があるという
ことが短所である。例えば、コイル間により大きい空間
を設けるか、もしくは相互の影響を避けるために各コイ
ルの交流磁界をシールドすることが必要である。
いて地球磁場の強度及び方向を完全に決定もしくは測定
するには、互いに同一平面にはない測定方向を有する3
つのセンサを必要とする(加うるに、水平面を決定する
ために傾斜(tilt)もしくは重力センサも必要とされ
る)。この問題と関連して、上述のパンフレットは以下
の供述を行っている: 「(XY平面と直角の)第3の方向での測定に対しては、
第2のコイルを使用しなければならない。実際、3つの
方向(従って3つのセンサ)に対して単に1つのコイル
だけを有した装置は満足な解決を提供しないことが分か
っている。」 前述のパンフレットに提起されたように、いくつかの
ストレート(straight)コイル(ソレノイド)を用いる
場合、コイルの相互配列に関して或る制限があるという
ことが短所である。例えば、コイル間により大きい空間
を設けるか、もしくは相互の影響を避けるために各コイ
ルの交流磁界をシールドすることが必要である。
オープン・コイルもしくは開いたコイルを用いること
のもう1つの短所は、各々が端部において補助磁界を自
由に放射し、このことは、電磁の両立性の問題、並びに
特に高周波のシールドの場合における損失、すなわち装
置への供給のための増加した電力要求をもたらすという
ことである。
のもう1つの短所は、各々が端部において補助磁界を自
由に放射し、このことは、電磁の両立性の問題、並びに
特に高周波のシールドの場合における損失、すなわち装
置への供給のための増加した電力要求をもたらすという
ことである。
しかしながら、異なった成分が引き続いて生じるか、
もしくは成分の1つの他の2つに対する測定が著しい時
間遅延で生じるならば、(例えば乗り物上で)急速に移
動する測定点もしくは急速に変化する磁界の場合に生じ
る測定誤差を排除するために、3次元空間における磁界
の3つの成分を同時に測定することが望ましい。
もしくは成分の1つの他の2つに対する測定が著しい時
間遅延で生じるならば、(例えば乗り物上で)急速に移
動する測定点もしくは急速に変化する磁界の場合に生じ
る測定誤差を排除するために、3次元空間における磁界
の3つの成分を同時に測定することが望ましい。
[発明の概要] 本発明の課題は、1つ以上のコイルを用いることの上
述の短所を受容することなく、3次元空間における磁界
の3つの成分を同時に決定もしくは測定するために、3
つのセンサを、明確に限定された同じ補助磁界の作用に
同時に従属させることである。
述の短所を受容することなく、3次元空間における磁界
の3つの成分を同時に決定もしくは測定するために、3
つのセンサを、明確に限定された同じ補助磁界の作用に
同時に従属させることである。
本発明によれば、この課題は特許請求の範囲第1項に
与えられた諸特徴の結合を有した装置により解決され
る。本発明の装置の長所的なさらなる発展並びにその使
用法は、対応の実施態様項から集められ得る。
与えられた諸特徴の結合を有した装置により解決され
る。本発明の装置の長所的なさらなる発展並びにその使
用法は、対応の実施態様項から集められ得る。
本発明の装置は、3次元空間における磁界の3つの成
分を同時に測定するのを可能とするだけでなく、実質的
に同じ場所で測定するのを可能とする。というのは、3
つのセンサを有する既知の装置を用いる場合よりも、装
置の大きさを非常に小さく保つことができるからであ
る。加うるに、装置をあらかじめ決定された空間位置で
(すなわち前もって平にされた位置で)動作させる必要
がない。これらの可能性は、急速に移動する空や海や陸
の乗り物内の電子的コンパスとして装置を用いる際に重
要な長所を提供する。
分を同時に測定するのを可能とするだけでなく、実質的
に同じ場所で測定するのを可能とする。というのは、3
つのセンサを有する既知の装置を用いる場合よりも、装
置の大きさを非常に小さく保つことができるからであ
る。加うるに、装置をあらかじめ決定された空間位置で
(すなわち前もって平にされた位置で)動作させる必要
がない。これらの可能性は、急速に移動する空や海や陸
の乗り物内の電子的コンパスとして装置を用いる際に重
要な長所を提供する。
補助磁界を生成するコイルの本発明の形態の場合に
は、コイル内の補助磁界は実質的に均等もしくは一様で
あり、すなわちセンサ及びそれらの接続を受けるための
小さなくぼみ内にある。この磁界は電子コンパスとして
装置を用いるために充分に一様である。加うるに、補助
磁界の強度は、トロイダル・コイルもしくは環状コイル
内で容易に計算され得る。補助磁界の均等性を改良する
ために、そしてすべてのセンサが同じ強度を有する補助
磁界の作用に従属するのを確実にしつつセンサを受ける
ためのより多くの空間を利用できるように、胴体部は、
円環体から派生した形状を有することができ、該形状に
おいて、前記円環体の常に同じ平面内に在る仮想中心線
が、異なった曲率の部分を有した閉じた線に形作られ
る。例えば、センサの近辺においては、中心線は直線部
分と弧状部分とを有することができ、これらは交互に引
き続いて相互接続される。
は、コイル内の補助磁界は実質的に均等もしくは一様で
あり、すなわちセンサ及びそれらの接続を受けるための
小さなくぼみ内にある。この磁界は電子コンパスとして
装置を用いるために充分に一様である。加うるに、補助
磁界の強度は、トロイダル・コイルもしくは環状コイル
内で容易に計算され得る。補助磁界の均等性を改良する
ために、そしてすべてのセンサが同じ強度を有する補助
磁界の作用に従属するのを確実にしつつセンサを受ける
ためのより多くの空間を利用できるように、胴体部は、
円環体から派生した形状を有することができ、該形状に
おいて、前記円環体の常に同じ平面内に在る仮想中心線
が、異なった曲率の部分を有した閉じた線に形作られ
る。例えば、センサの近辺においては、中心線は直線部
分と弧状部分とを有することができ、これらは交互に引
き続いて相互接続される。
特に、急速に移動する空や海や陸の乗り物内の電子コ
ンパスとして装置を用いる場合には、装置が小型の構成
を有すること、並びにセンサの相互(reciprocal)位置
が不動であることは特に長所的である。
ンパスとして装置を用いる場合には、装置が小型の構成
を有すること、並びにセンサの相互(reciprocal)位置
が不動であることは特に長所的である。
上述の既知の装置の場合におけるように、本発明の装
置の場合においては、センサの体系的な磁気反転を通し
て製造から生じる温度依存性のDCオフセットの効果を避
けることが可能である。
置の場合においては、センサの体系的な磁気反転を通し
て製造から生じる温度依存性のDCオフセットの効果を避
けることが可能である。
最後に、本発明の装置は、コイル端の存在と関連した
上述の短所、すなわち電磁の両立性(electromagnetic
compatibility)並びに電力損失の問題を避ける。
上述の短所、すなわち電磁の両立性(electromagnetic
compatibility)並びに電力損失の問題を避ける。
[参考文献] パーマロイから薄いフィルム技術で製造された磁気抵
抗性センサと、データ技術、測定技術及び航空術もしく
は航海術におけるその使用法とに関係した以下の著述も
参照される: Technische Information Philips−VALVO840323、1984
の8ページ「磁気抵抗性センサ」; J.Phys.E.Sci.Instrum.,19,1986の502〜515ページ、W.K
wiatowskiとS.Tumanski著の「パーマロイ磁気抵抗性セ
ンサー特性と応用」;及び archiwum Elektrotechniki,32,1983の55〜64ページ、W.
KwiatowskiとS.Tumanski著の「磁気抵抗性パーマロイ・
センサ及び磁力計」。
抗性センサと、データ技術、測定技術及び航空術もしく
は航海術におけるその使用法とに関係した以下の著述も
参照される: Technische Information Philips−VALVO840323、1984
の8ページ「磁気抵抗性センサ」; J.Phys.E.Sci.Instrum.,19,1986の502〜515ページ、W.K
wiatowskiとS.Tumanski著の「パーマロイ磁気抵抗性セ
ンサー特性と応用」;及び archiwum Elektrotechniki,32,1983の55〜64ページ、W.
KwiatowskiとS.Tumanski著の「磁気抵抗性パーマロイ・
センサ及び磁力計」。
磁気抵抗性センサの原理及び使用法に関する技術的背
景に関連して、以下の著述が参照される: Electronic Components and Applications,5/3,1983の1
48〜153ページ、U.DebbernとA.Petersen著の「磁気抵抗
性センサ−磁界変化を検出するための感度装置」; Elektronik,23,1986の129〜136ページ、G.Reiniger著の
「磁界センサを有する回転測度法」; IEEE Trans.on Magnetics,Mag−16/5,1980の643〜645ペ
ージ、S.K.DeckerとC.Tsang著の「小さいパーマロイ特
徴の磁気抵抗性応答」;及び J.Appl.Phys.,53/3,1982の2596〜2598ページ、J.A.C.va
n Oyenなど他著の「積層されたNiFeフィルムにおける磁
気抵抗」。
景に関連して、以下の著述が参照される: Electronic Components and Applications,5/3,1983の1
48〜153ページ、U.DebbernとA.Petersen著の「磁気抵抗
性センサ−磁界変化を検出するための感度装置」; Elektronik,23,1986の129〜136ページ、G.Reiniger著の
「磁界センサを有する回転測度法」; IEEE Trans.on Magnetics,Mag−16/5,1980の643〜645ペ
ージ、S.K.DeckerとC.Tsang著の「小さいパーマロイ特
徴の磁気抵抗性応答」;及び J.Appl.Phys.,53/3,1982の2596〜2598ページ、J.A.C.va
n Oyenなど他著の「積層されたNiFeフィルムにおける磁
気抵抗」。
本発明は、非制限的実施例、並びに添付図面に関連し
て以下に一層詳細に説明される。
て以下に一層詳細に説明される。
[実施例] 本発明を図式的に示す第1図及び第2図には、実質的
にトロイダル状もしくは円環体の胴体部1である本発明
の装置の第1の実施例が示されている。該トロイダル状
胴体部1の物質は例えばプラスチックまたはセラミック
である不作為な非磁性の絶縁物質であり得る。プラスチ
ックを用いるときは、トロイダル体すなわちトロイダル
状胴体部1の物質は、ガラス繊維で強化されたエポキシ
樹脂のような既知のガラス繊維充填プラスチックによっ
て構成されるのが好ましい。
にトロイダル状もしくは円環体の胴体部1である本発明
の装置の第1の実施例が示されている。該トロイダル状
胴体部1の物質は例えばプラスチックまたはセラミック
である不作為な非磁性の絶縁物質であり得る。プラスチ
ックを用いるときは、トロイダル体すなわちトロイダル
状胴体部1の物質は、ガラス繊維で強化されたエポキシ
樹脂のような既知のガラス繊維充填プラスチックによっ
て構成されるのが好ましい。
第1図はトロイダル体1を、その正中面M(円環体の
円形の中心線の面)を通る断面で示し、第2図は、第1
図の線A−Aで示される面を通る直径断面で示す。トロ
イダル体1はトロイダル・コイル2のコアを為し、該ト
ロイダル・コイル2は、実質的にすなわち以後説明され
る例外の場合も含めて、トロイダル体1上に等間隔のタ
ーンで巻回される。第1図は、コイル2の数ターンを断
面で(特に拡大サイズで)図式的にのみ示しているが、
第2図は、そこに見られるべきターンを示していない。
というのは、第2図の正しいスケールでのターンはほと
んど認識不可能であり、また単一のターンの拡大サイズ
での表示、もしくは完全なコイルの正しい表示は第2図
の理解を妨害するであろうからである。
円形の中心線の面)を通る断面で示し、第2図は、第1
図の線A−Aで示される面を通る直径断面で示す。トロ
イダル体1はトロイダル・コイル2のコアを為し、該ト
ロイダル・コイル2は、実質的にすなわち以後説明され
る例外の場合も含めて、トロイダル体1上に等間隔のタ
ーンで巻回される。第1図は、コイル2の数ターンを断
面で(特に拡大サイズで)図式的にのみ示しているが、
第2図は、そこに見られるべきターンを示していない。
というのは、第2図の正しいスケールでのターンはほと
んど認識不可能であり、また単一のターンの拡大サイズ
での表示、もしくは完全なコイルの正しい表示は第2図
の理解を妨害するであろうからである。
装置の巻回及び組立の製造を容易にするために、トロ
イダル体1は、2つの部分3及び4から形成される。好
ましくは、これら2つの部分3及び4は、トロイダル体
1の直径面5に沿って結合されるように、同じ大きさも
のである。しかしながら、必要ならば、トロイダル体1
は2つ以上の部分から作られることもできる。2つの部
分3及び4を互いに固定することは示されておらず、こ
れは例えば、接着によるか及び/または共通基板に固定
することにより行うことができる。第1図では、2つの
部分3及び4を、中間に小さい空間を持たせて示してい
るが、しかし、これは図示を明瞭とするために図面の処
置(メジャ)としてのみ設けられているもので、実際は
2つの部分3及び4は互いに係合している。
イダル体1は、2つの部分3及び4から形成される。好
ましくは、これら2つの部分3及び4は、トロイダル体
1の直径面5に沿って結合されるように、同じ大きさも
のである。しかしながら、必要ならば、トロイダル体1
は2つ以上の部分から作られることもできる。2つの部
分3及び4を互いに固定することは示されておらず、こ
れは例えば、接着によるか及び/または共通基板に固定
することにより行うことができる。第1図では、2つの
部分3及び4を、中間に小さい空間を持たせて示してい
るが、しかし、これは図示を明瞭とするために図面の処
置(メジャ)としてのみ設けられているもので、実際は
2つの部分3及び4は互いに係合している。
トロイメダル体1には、それぞれ1つの磁気抵抗性セ
ンサ6′、7′、8′を受けるように働く3つのくぼみ
が設けられている。かかる磁気抵抗性センサは実質的に
矩形の小さい板であり、該板は1つの測定方向を有し、
その方向に、磁気抵抗特性の結果として、センサは該セ
ンサに与えられる磁界の磁界強度を感知する。センサの
測定方向における磁界強度成分は該センサにより電気信
号に変換される。第1図及び第2図は、関連のくぼみ
6、7、8の壁からの目立った空間を有したセンサ
6′、7′、8′を示しているが、これは表示を明瞭と
するための単なる図面の処置(メジャ)である。実際
は、センサはくぼみ内にこじんまりと配置され、それ
故、センサの位置は厳密に限定され、かつセンサは任意
の態様で、例えば接合によりくぼみ内に不動に固定され
る。センサを冷却するために接着剤もまた用いられ、こ
の場合、該接着剤は、センサ内に電気的に生成された熱
をトロイダル体1に発散させる。
ンサ6′、7′、8′を受けるように働く3つのくぼみ
が設けられている。かかる磁気抵抗性センサは実質的に
矩形の小さい板であり、該板は1つの測定方向を有し、
その方向に、磁気抵抗特性の結果として、センサは該セ
ンサに与えられる磁界の磁界強度を感知する。センサの
測定方向における磁界強度成分は該センサにより電気信
号に変換される。第1図及び第2図は、関連のくぼみ
6、7、8の壁からの目立った空間を有したセンサ
6′、7′、8′を示しているが、これは表示を明瞭と
するための単なる図面の処置(メジャ)である。実際
は、センサはくぼみ内にこじんまりと配置され、それ
故、センサの位置は厳密に限定され、かつセンサは任意
の態様で、例えば接合によりくぼみ内に不動に固定され
る。センサを冷却するために接着剤もまた用いられ、こ
の場合、該接着剤は、センサ内に電気的に生成された熱
をトロイダル体1に発散させる。
センサ6′、7′、8′の近くでは、コイル2の巻線
は、センサ間の領域におけるのと全く同程度の等間隔さ
で通されることはできない。すなわち、くぼみ及び関連
のセンサの特別の領域は、例えば巻線を副分割するかも
しくは巻線ピッチを変更するかすることによる適当な態
様でスキップされる。巻線の等間隔性もしくは規則性に
関するこれらの例外は重要ではなく、それ故、くぼみ及
び該くぼみ内にあるセンサを有していても全装置は実質
的にトロイダル状すなわち円環体状である。
は、センサ間の領域におけるのと全く同程度の等間隔さ
で通されることはできない。すなわち、くぼみ及び関連
のセンサの特別の領域は、例えば巻線を副分割するかも
しくは巻線ピッチを変更するかすることによる適当な態
様でスキップされる。巻線の等間隔性もしくは規則性に
関するこれらの例外は重要ではなく、それ故、くぼみ及
び該くぼみ内にあるセンサを有していても全装置は実質
的にトロイダル状すなわち円環体状である。
トロイダル体1を2つに副分割すれば、コイル2の巻
線を適用するのが一層容易となる。プラスチックから成
る例えばウエブ、ディスク、もしくは板10のような補助
が、トロイダル体1の上に配列され得るか、もしくはコ
イル体の一体部分として製造され得、そして全トロイダ
ル構造を基板に固定するために用いられ得る。
線を適用するのが一層容易となる。プラスチックから成
る例えばウエブ、ディスク、もしくは板10のような補助
が、トロイダル体1の上に配列され得るか、もしくはコ
イル体の一体部分として製造され得、そして全トロイダ
ル構造を基板に固定するために用いられ得る。
トロイダル体1において、くぼみは、3つのセンサ
6′、7′、8′の測定方向が互いに直角であるような
方法で配向される。このように、互いに直角に測定され
るべき磁界強度の3つの成分が決定され、これにより測
定されるべき磁界の強度及び方向を決定することが可能
となる。
6′、7′、8′の測定方向が互いに直角であるような
方法で配向される。このように、互いに直角に測定され
るべき磁界強度の3つの成分が決定され、これにより測
定されるべき磁界の強度及び方向を決定することが可能
となる。
測定結果の精度及び信頼性を高めるために、対応のく
ぼみ内のセンサ6′、7′、8′に加うるに、少なくと
も1つのさらなるセンサ9′をトロイダル体1に設ける
ことも可能である。追加のセンサの角度位置は、特定の
目的に従って選択される。第1図及び第2図に示された
実施例においては、トロイダル体1には、第4の磁気抵
抗性センサ9′を受けるよう働く第4のくぼみ9が設け
られている。センサ9′の測定方向はセンサ6′、
7′、8′の測定方向とは基本的に異なっている。セン
サ9′は、他の3つのセンサ6′、7′、8′の各々と
一緒に、同じ方法でその作用を果たすことができるよう
に、互いに直角であるセンサ6′、7′、8′の他の3
つの測定方向の各々に対して、センサ9′の測定方向が
同じ角度にあるような方法でセンサ9′を配列するのが
好ましい。換言すれば、センサ6′、7′、8′の測定
方向が立方体の縁もしくは接線を形成するということを
想定するならば、センサ9′の測定方向は前記立方体の
空間的対角線の1つに位置する。センサ9′でもってこ
のケースにおいて、及び他のセンサでもって一般のケー
スにおいて決定される測定値は、他の3つのセンサ
6′、7′、8′によって決定される測定値と結合され
るよう意図されており、それにより、例えば前述したよ
うに、測定結果の精度並びに信頼性が向上され得る。
ぼみ内のセンサ6′、7′、8′に加うるに、少なくと
も1つのさらなるセンサ9′をトロイダル体1に設ける
ことも可能である。追加のセンサの角度位置は、特定の
目的に従って選択される。第1図及び第2図に示された
実施例においては、トロイダル体1には、第4の磁気抵
抗性センサ9′を受けるよう働く第4のくぼみ9が設け
られている。センサ9′の測定方向はセンサ6′、
7′、8′の測定方向とは基本的に異なっている。セン
サ9′は、他の3つのセンサ6′、7′、8′の各々と
一緒に、同じ方法でその作用を果たすことができるよう
に、互いに直角であるセンサ6′、7′、8′の他の3
つの測定方向の各々に対して、センサ9′の測定方向が
同じ角度にあるような方法でセンサ9′を配列するのが
好ましい。換言すれば、センサ6′、7′、8′の測定
方向が立方体の縁もしくは接線を形成するということを
想定するならば、センサ9′の測定方向は前記立方体の
空間的対角線の1つに位置する。センサ9′でもってこ
のケースにおいて、及び他のセンサでもって一般のケー
スにおいて決定される測定値は、他の3つのセンサ
6′、7′、8′によって決定される測定値と結合され
るよう意図されており、それにより、例えば前述したよ
うに、測定結果の精度並びに信頼性が向上され得る。
コイル2は、センサ6′、7′、8′及び9′に与え
られる補助磁界(a magnetic auxiliary field)を生成
するよう用いられる。この補助磁界の目的はそれ自体既
知であり、前に説明した通りである。
られる補助磁界(a magnetic auxiliary field)を生成
するよう用いられる。この補助磁界の目的はそれ自体既
知であり、前に説明した通りである。
同じく本発明を図式表示で示す第3図は、トロイダル
体31が第1図のものとは異なった形状を有する場合の、
本発明装置の第2の実施例を示す。この実施例において
は、トロイダル体31の形状は、円環体の常に同じ平面内
に在る仮想中心線を歪ませ、更に閉じた線を形成するこ
とによってこの円環体から派生し、そして異なった曲率
(ゼロの曲率の場合はその部分は直線である)を有す
る。それ故トロイダル体31は、円環体と位相同形の(to
pologically equivalent)形状を有し、そして歪曲リン
グと称され得る。さらなる詳細を以下に説明する。トロ
イダル体31の物質は、トロイダル体1と一緒に説明し
た。トロイダル体31は、第1図と関連して説明したよう
に、2つもしくはそれ以上の部品から形成され得る。
体31が第1図のものとは異なった形状を有する場合の、
本発明装置の第2の実施例を示す。この実施例において
は、トロイダル体31の形状は、円環体の常に同じ平面内
に在る仮想中心線を歪ませ、更に閉じた線を形成するこ
とによってこの円環体から派生し、そして異なった曲率
(ゼロの曲率の場合はその部分は直線である)を有す
る。それ故トロイダル体31は、円環体と位相同形の(to
pologically equivalent)形状を有し、そして歪曲リン
グと称され得る。さらなる詳細を以下に説明する。トロ
イダル体31の物質は、トロイダル体1と一緒に説明し
た。トロイダル体31は、第1図と関連して説明したよう
に、2つもしくはそれ以上の部品から形成され得る。
第3図は、第1図の表示態様と同様にその中心面を介
する断面でトロイダル体31を示す。トロイダル体31は、
コイル32のコアを形成し、該コイル32は、実質的にすな
わち第1図と共に示された例外をもって、トロイダル体
31上に等間隔のターンで巻回されている。第3図は、前
記コイル32を断面で図式的に示す。トロイダル体31に
は、5つのくぼみ33、34、35、36及び37が設けられ、こ
れらくぼみは、第1図と共に説明した型の図示しない磁
気抵抗性センサを、各ケースに1つづづ受けるように働
く。くぼみ33、34、35、36及び37の近くでは、トロイダ
ル体31の想像上もしくは仮想の中心線は直線であり、す
なわち各々のくぼみはトロイダル体31の実質的に円筒形
の5つの部分の1つに位置付けられる。トロイダル体31
の仮想の中心線は、これら円筒形部分間で曲がってい
る。それ故、仮想の中心線に沿って交互に、5つの直線
と、破断しない閉じた曲線を構成するように該直線に接
線方向に接続される実質的に弧状の5つの部分とがあ
る。この仮想の中心線の回りに形成されるトロイダル体
は、実質的に環状の断面を有しており、それ故、歪曲し
たトーラスすなわち円環体が図式的に表現されている。
くぼみ6、7、8、9または33、34、35、36及び37の近
くでトロイダル体1または31の強度を増すために、そし
て縦行面もしくは正中面にしっかりと接続された軸受表
面を得るために、板10の代わりに平行六面体の補強材3
8、39、40、41及び42を取り付けることが可能である。
する断面でトロイダル体31を示す。トロイダル体31は、
コイル32のコアを形成し、該コイル32は、実質的にすな
わち第1図と共に示された例外をもって、トロイダル体
31上に等間隔のターンで巻回されている。第3図は、前
記コイル32を断面で図式的に示す。トロイダル体31に
は、5つのくぼみ33、34、35、36及び37が設けられ、こ
れらくぼみは、第1図と共に説明した型の図示しない磁
気抵抗性センサを、各ケースに1つづづ受けるように働
く。くぼみ33、34、35、36及び37の近くでは、トロイダ
ル体31の想像上もしくは仮想の中心線は直線であり、す
なわち各々のくぼみはトロイダル体31の実質的に円筒形
の5つの部分の1つに位置付けられる。トロイダル体31
の仮想の中心線は、これら円筒形部分間で曲がってい
る。それ故、仮想の中心線に沿って交互に、5つの直線
と、破断しない閉じた曲線を構成するように該直線に接
線方向に接続される実質的に弧状の5つの部分とがあ
る。この仮想の中心線の回りに形成されるトロイダル体
は、実質的に環状の断面を有しており、それ故、歪曲し
たトーラスすなわち円環体が図式的に表現されている。
くぼみ6、7、8、9または33、34、35、36及び37の近
くでトロイダル体1または31の強度を増すために、そし
て縦行面もしくは正中面にしっかりと接続された軸受表
面を得るために、板10の代わりに平行六面体の補強材3
8、39、40、41及び42を取り付けることが可能である。
第1図のコイル2と同様に、コイル32はくぼみ33、3
4、35、36及び37の近くで中断される。すなわち、くぼ
み及び関連のセンサの特定の領域が、例えば巻線を副分
割するかもしくは巻線ピッチを変更することにより適当
な態様で、飛び越される。再度、巻線の等間隔性に対す
るこれらの例外は重要ではない。
4、35、36及び37の近くで中断される。すなわち、くぼ
み及び関連のセンサの特定の領域が、例えば巻線を副分
割するかもしくは巻線ピッチを変更することにより適当
な態様で、飛び越される。再度、巻線の等間隔性に対す
るこれらの例外は重要ではない。
5つのセンサに異なった測定方向を与え、それ故、第
1図と関連して説明したように該測定結果の正確さ及び
信頼性を高めるために、トロイダル体31内で、くぼみ3
3、34、35、36及び37は、異なった方向に配向される。
1図と関連して説明したように該測定結果の正確さ及び
信頼性を高めるために、トロイダル体31内で、くぼみ3
3、34、35、36及び37は、異なった方向に配向される。
第3図の構成において、例えば、第1図のセンサ
6′、7′、8′と同様の互いに直角の測定方向を有す
るセンサを3つのくぼみ33、34、35内に配列することが
可能であり、他方、2つのくぼみ36、37には、第1図の
センサ9′と同様の付加的なセンサが配列される。これ
ら5つのセンサは、共通コイル32の磁界によって結合的
にバイアスされる。
6′、7′、8′と同様の互いに直角の測定方向を有す
るセンサを3つのくぼみ33、34、35内に配列することが
可能であり、他方、2つのくぼみ36、37には、第1図の
センサ9′と同様の付加的なセンサが配列される。これ
ら5つのセンサは、共通コイル32の磁界によって結合的
にバイアスされる。
第1図から第3図までに示された種々の実施例の装置
は、地球磁場の強度及び方向を決定するために、例えば
航空機、船舶もしくは陸上クラフト(land craft)にお
ける磁気北極を見付けるための装置で使用するために、
特に適している。地球磁場の3つの成分のすべてが決定
もしくは測定されるので、トロイダル体1は乗り物内も
しくは乗り物周囲内の任意の位置に設置され得る。しか
しながら、3つの成分のいずれも連続的に優位を占めな
い位置が選択されるならば、北極を見付けるための精度
は高められる。好ましい位置においては、トロイダル体
1は、トロイダル体1の縦行面もしくは正中面Mが水平
面と或る角度を形成するようにして、磁気北極を見付け
るための装置内に組み込まれる。この角度は、装置が北
極を指し示す場合には、少なくとも2つのセンサが等し
い大きさの信号を出力するように決定され、そして地理
的な中央の緯度において約20゜である。
は、地球磁場の強度及び方向を決定するために、例えば
航空機、船舶もしくは陸上クラフト(land craft)にお
ける磁気北極を見付けるための装置で使用するために、
特に適している。地球磁場の3つの成分のすべてが決定
もしくは測定されるので、トロイダル体1は乗り物内も
しくは乗り物周囲内の任意の位置に設置され得る。しか
しながら、3つの成分のいずれも連続的に優位を占めな
い位置が選択されるならば、北極を見付けるための精度
は高められる。好ましい位置においては、トロイダル体
1は、トロイダル体1の縦行面もしくは正中面Mが水平
面と或る角度を形成するようにして、磁気北極を見付け
るための装置内に組み込まれる。この角度は、装置が北
極を指し示す場合には、少なくとも2つのセンサが等し
い大きさの信号を出力するように決定され、そして地理
的な中央の緯度において約20゜である。
第1図から第3図に示された装置は、地球磁場以外の
磁界が地球磁場と同じ次数の大きさであるか、もしくは
2つの次数までの大きさだけ地球磁場から異なってい
る、すなわち地球磁場の強度の10-2倍と102倍との間に
あるならば、該地球磁場以外の磁界の強度及び方向を決
定するためにも明らかに適している。
磁界が地球磁場と同じ次数の大きさであるか、もしくは
2つの次数までの大きさだけ地球磁場から異なってい
る、すなわち地球磁場の強度の10-2倍と102倍との間に
あるならば、該地球磁場以外の磁界の強度及び方向を決
定するためにも明らかに適している。
かかる装置の特定の実施例において、約1.6mm側長の
矩形感度表面を有する商業的に入手可能な型の磁気抵抗
性センサが用いられる。センサはプラスチック内に埋設
され、そして約5mmの側長及び約1.8mmの高さを有する矩
形板として現れる(さらなる詳細は、最初に述べた公報
に与えられている)。これらのセンサに関しては、補助
磁界は約3KA/mでなければならない。各センサの全磁気
感度範囲に渡る補助磁界の均一性に対する条件として、
感度範囲以外の点において、トロイダル体もしくは円環
体同一体(torus−identical body)における磁界線の
曲率から生じる補助磁界の横成分が、トロイダル体の中
心線上の補助磁界の縦成分の所定の部分よりも大きいと
いうことが設定され得る。センサの磁気的な感度範囲の
大きさ、並びに例えば10%である縦成分に対する横成分
の最大許容比から、単純に幾何学的かつ三角関数の考察
を用いてトロイダル体の特定の点における最小の許容半
径を計算することが可能である。
矩形感度表面を有する商業的に入手可能な型の磁気抵抗
性センサが用いられる。センサはプラスチック内に埋設
され、そして約5mmの側長及び約1.8mmの高さを有する矩
形板として現れる(さらなる詳細は、最初に述べた公報
に与えられている)。これらのセンサに関しては、補助
磁界は約3KA/mでなければならない。各センサの全磁気
感度範囲に渡る補助磁界の均一性に対する条件として、
感度範囲以外の点において、トロイダル体もしくは円環
体同一体(torus−identical body)における磁界線の
曲率から生じる補助磁界の横成分が、トロイダル体の中
心線上の補助磁界の縦成分の所定の部分よりも大きいと
いうことが設定され得る。センサの磁気的な感度範囲の
大きさ、並びに例えば10%である縦成分に対する横成分
の最大許容比から、単純に幾何学的かつ三角関数の考察
を用いてトロイダル体の特定の点における最小の許容半
径を計算することが可能である。
第1図は、本発明の第1の実施例による装置の構成を、
その中心線を通る断面で示す構成図、第2図は、第1図
の線A−Aで示した平面での断面図、第3図は、本発明
の第2の実施例による装置の構成を、その中間面を通る
断面で示す構成図である。図において、1及び31はトロ
イダル体(胴体部)、2及び32はコイル、5は直径面、
6′、7′、8′及び9′は磁気抵抗性センサ、6、
7、8、9、並びに33、34、35、36、37はくぼみであ
る。
その中心線を通る断面で示す構成図、第2図は、第1図
の線A−Aで示した平面での断面図、第3図は、本発明
の第2の実施例による装置の構成を、その中間面を通る
断面で示す構成図である。図において、1及び31はトロ
イダル体(胴体部)、2及び32はコイル、5は直径面、
6′、7′、8′及び9′は磁気抵抗性センサ、6、
7、8、9、並びに33、34、35、36、37はくぼみであ
る。
Claims (12)
- 【請求項1】各々異なった測定方向に組み合わされた複
数個の磁気抵抗性センサと、該センサに印加される補助
磁界を生成するためのコイルとを備えた磁界の強度及び
方向を決定するための装置であって、 非磁気の絶縁物質から成る胴体部(1、31)を有し、該
胴体部は、コイル(2、32)が実質的に等間隔のターン
で巻回される円環体と位相同形の形状であり、該円環体
には、それぞれ1つのセンサ(6′、7′、8′)を受
けるための少なくとも3つのくぼみ(6,7,8、33,34,3
5)が設けられていることを特徴とする磁界の強度及び
方向を決定するための装置。 - 【請求項2】前記3つのセンサ(6′、7′、8′)の
測定方向は互いに直角であることを特徴とする特許請求
の範囲第1項記載の磁界の強度及び方向を決定するため
の装置。 - 【請求項3】前記胴体部(1、31)はガラス・ファイバ
で強化したプラスチックから成ることを特徴とする特許
請求の範囲第1項記載の磁界の強度及び方向を決定する
ための装置。 - 【請求項4】前記胴体部(1、31)はセラミック製であ
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁界の
強度及び方向を決定するための装置。 - 【請求項5】前記胴体部(1)は実質的に円環体状の形
状であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
磁界の強度及び方向を決定するための装置。 - 【請求項6】前記胴体部(31)は円環体から派生した形
状を有しており、該形状において、前記円環体の常に同
じ平面内に在る仮想中心線が、異なった曲率の部分を有
した閉じた線に変形されていることを特徴とする特許請
求の範囲第1項記載の磁界の強度及び方向を決定するた
めの装置。 - 【請求項7】前記胴体部(1、31)には、前記他の3つ
のセンサ(6′、7′、8′)とは異なった測定方向を
有するもう1つのセンサ(9′)を受けるための少なく
とももう1つのくぼみ(9、36,37)が設けられたこと
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁界の強度及
び方向を決定するための装置。 - 【請求項8】前記胴体部(1)には、もう1つのセンサ
(9′)を受けるためのもう1つのくぼみ(9)が設け
られ、該もう1つのセンサ(9′)の測定方向は、立方
体の接線に対するその空間対角線として、互いに直角で
ある前記3つのセンサ(6′、7′、8′)の測定方向
の各々と、同じ角度で配列されていることを特徴とする
特許請求の範囲第2項記載の磁界の強度及び方向を決定
するための装置。 - 【請求項9】前記胴体部(1、31)は、複数部分の形態
で構成されていることを特徴とする特許請求の範囲第1
項記載の磁界の強度及び方向を決定するための装置。 - 【請求項10】前記胴体部(1)は2つの部分で構成さ
れ、該2つの部分(3、4)は、前記胴体部(1)の直
径対称面(5)に沿って一緒に結合されることを特徴と
する特許請求の範囲第5項、第6項及び第9項のいずれ
か1項に記載の磁界の強度及び方向を決定するための装
置。 - 【請求項11】磁界強度が地球磁場と同じ次数の大きさ
であるかもしくは上下の2つの次数までの大きさであ
る、特許請求の範囲第1項記載の磁界の強度及び方向を
決定するための装置の使用法。 - 【請求項12】磁気北極を見つけるための装置で使用さ
れ、前記胴体部(1、31)の正中面(M)は水平面に対
して当該装置の動作場所の地理学的緯度に依存し且つ中
緯度地帯では約20゜の値を有することを特徴とする特許
請求の範囲第11項記載の磁界の強度及び方向を決定する
ための装置の使用法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
CH1777/87A CH675916A5 (ja) | 1987-05-11 | 1987-05-11 | |
CH1777/87-1 | 1987-05-11 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63286785A JPS63286785A (ja) | 1988-11-24 |
JP2698805B2 true JP2698805B2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=4218370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63111728A Expired - Lifetime JP2698805B2 (ja) | 1987-05-11 | 1988-05-10 | 磁界の強度及び方向を決定するための装置、並びに該装置の使用法 |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4849696A (ja) |
EP (1) | EP0290811B1 (ja) |
JP (1) | JP2698805B2 (ja) |
AT (1) | ATE77141T1 (ja) |
CA (1) | CA1299244C (ja) |
CH (1) | CH675916A5 (ja) |
DE (1) | DE3716985C1 (ja) |
FI (1) | FI100037B (ja) |
NO (1) | NO173904C (ja) |
Families Citing this family (21)
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FR2660762B1 (fr) * | 1990-04-05 | 1992-09-11 | Giat Ind Sa | Procede et dispositif de detection d'un vehicule terrestre ferro-magnetique. |
FR2682769B1 (fr) * | 1991-10-17 | 1995-08-11 | Sagem | Magnetometre laser. |
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TWI290881B (en) * | 2005-12-26 | 2007-12-11 | Ind Tech Res Inst | Mobile robot platform and method for sensing movement of the same |
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- 1987-05-11 CH CH1777/87A patent/CH675916A5/de not_active IP Right Cessation
- 1987-05-20 DE DE3716985A patent/DE3716985C1/de not_active Expired
-
1988
- 1988-04-15 EP EP88106011A patent/EP0290811B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1988-04-15 AT AT88106011T patent/ATE77141T1/de not_active IP Right Cessation
- 1988-05-05 US US07/190,583 patent/US4849696A/en not_active Expired - Lifetime
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- 1988-05-10 NO NO882047A patent/NO173904C/no not_active IP Right Cessation
- 1988-05-10 FI FI882187A patent/FI100037B/fi not_active IP Right Cessation
- 1988-05-10 CA CA000566419A patent/CA1299244C/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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NO882047D0 (no) | 1988-05-10 |
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