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JP2686590B2 - 平角コイルの製作方法 - Google Patents

平角コイルの製作方法

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Publication number
JP2686590B2
JP2686590B2 JP5341446A JP34144693A JP2686590B2 JP 2686590 B2 JP2686590 B2 JP 2686590B2 JP 5341446 A JP5341446 A JP 5341446A JP 34144693 A JP34144693 A JP 34144693A JP 2686590 B2 JP2686590 B2 JP 2686590B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
ribbon wire
winding shaft
flat surface
coil
Prior art date
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Expired - Fee Related
Application number
JP5341446A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07161561A (ja
Inventor
行博 安土
高廣 前川
Original Assignee
株式会社イー・ピー・アイ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社イー・ピー・アイ filed Critical 株式会社イー・ピー・アイ
Priority to JP5341446A priority Critical patent/JP2686590B2/ja
Publication of JPH07161561A publication Critical patent/JPH07161561A/ja
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  • Coil Winding Methods And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、細幅帯状のリボンワ
イヤをコイル状に巻いて平角コイルを製作する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】平角コイルは、図4に示すように、図5
に示すような細幅帯状のリボンワイヤ1をコイル状に巻
いて形成されている。リボンワイヤ1は、図6に図5の
VI−VI線拡大縦断面図を示すように、細幅帯状の銅箔4
の全表面を絶縁膜5で被覆して形成されている。そし
て、平角コイルを製作するに際しては、所要長さに切断
されたリボンワイヤ1の一端部の一方の面及び他端部の
他方の面の絶縁膜5をそれぞれ部分的に剥離することに
より、銅箔露出面2、3を形成し、その後に、リボンワ
イヤ1をコイル状に巻いて、図4に示したような両方の
銅箔露出面2、3が内周面及び外周面にそれぞれ露呈す
るようにする。尚、図6中の6は融着層である。
【0003】平角コイルの製作に際し、リボンワイヤ1
をコイル状に巻くには、従来、図7に示したように、円
筒体の胴部に軸線方向に沿ったスリット状開口8が形成
された巻付け具7を使用し、次のようにしていた。すな
わち、図7(A)に示すように、まず、巻付け具7のス
リット状開口8を通してリボンワイヤ1の一端部を筒内
へ挿入し、次に、図7(B)に示すように、巻付け具7
をその軸心回りに回転させて、リボンワイヤ1を巻付け
具7の外筒面に巻き掛ける。そして、引き続き巻付け具
7を回転させ、図7(C)、(D)に示すように、リボ
ンワイヤ1を巻付け具7に巻き付けていく。巻付け具7
にリボンワイヤ1がその終端まで巻き付けられると、コ
イル状物から巻付け具7を抜き取り、これにより、図7
(E)に示すような平角コイル9が完成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来のような製作方法では、リボンワイヤ1をコイル状に
巻く過程で、各周回ごとの巻付け部分が軸線方向へ少し
少しずつずれて竹の子状になり易く、正しくコイル状に
巻けない、といった問題点がある。また、平角コイル9
の巻き始め部分の、内側に折れ込んだ部分9aは、平角
コイルとしては全く不要な部分であり、むしろ阻害要素
となって、平角コイルのQ特性の低下(10%程度)の
原因となる。さらに、折れ曲り部9bに折れが生じたり
すると、平角コイルのQ特性が大きく低下(50%程
度)することになる、といった問題点があった。
【0005】この発明は、以上のような事情に鑑みてな
されたものであり、正確にコイル状に巻かれた平角コイ
ルを製作することができるとともに、リボンワイヤに折
れ曲り部分などが形成されることがなくて、品質的にも
優れた平角コイルが得られる製作方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る平角コイ
ル製作方法を実施するのに際しては、平面部を有し、そ
の平面部中央に巻付け軸が一体に垂設された巻付け部材
と、平面部を有し、その平面部が前記巻付け部材の平面
部と平行にかつ前記リボンワイヤの幅寸法より僅かに小
さい間隔で対向するように前記巻付け軸に係着する当接
部材とからなる巻付け枠を使用する。そして、細幅帯状
のリボンワイヤの始端部を前記巻付け部材の巻付け軸の
周面に沿って湾曲させて巻付け軸に巻き掛け、次いで、
前記巻付け部材の巻付け軸に前記当接部材を係着させ
て、巻付け部材及び当接部材の両平面部を、巻付け軸に
巻き掛けられた前記リボンワイヤの始端部の両側辺に当
接させた後、前記巻付け枠を前記巻付け軸の軸心回りに
回転させて、前記リボンワイヤを巻付け軸に巻き付けて
いき、前記リボンワイヤが終端まで前記巻付け枠の巻付
け軸に巻き付けられた後に、そのコイル状のリボンワイ
ヤを巻付け枠から取り外すようにする。
【0007】
【作用】上記した平角コイル製作方法の実施に際して使
用される上記巻付け枠は、巻付け部材に当接部材を係着
させた状態において、巻付け部材及び当接部材の両平面
部同士が互いに平行に対向し、その両平面部間の間隔が
リボンワイヤの幅寸法より僅かに小さくなるようにされ
ている。従って、上記製作方法では、リボンワイヤの両
側辺が巻付け枠の巻付け部材及び当接部材の両平面部に
当接した状態で、リボンワイヤが巻付け軸に巻き付けら
れていく。このため、従来の製作方法におけるように、
コイル状に巻かれたリボンワイヤが竹の子状になったり
することがない。また、この方法で製作された平角コイ
ルは、その巻き始め部がコイル状物の内周面に沿った形
状となり、従来の製作方法によった場合のように、平角
コイルの巻き始め部分がコイル状物の内周面から内側に
折れ込んだり、巻き始め部分に折れが生じたりすること
はない。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0009】まず、この発明に係る製作方法の実施に
は、図1に構成の1例を示すような巻付け枠10が使用さ
れる。この巻付け枠10は、平面部14を有し、その中央に
巻付け軸16が一体に垂設された巻付け部材12と、平面部
20を有し、その中央に、巻付け軸16の先端部分が嵌入し
係着する凹部22が形設された当接部材18とから構成され
ている。そして、巻付け部材12の巻付け軸16を当接部材
18の凹部22に係着させて両部材12、18を一体化したと
き、図2に示すように、両部材12、18の平面部14、20同
士が互いに平行になるように対向し、その両平面部14、
20間の間隔lがリボンワイヤ1の幅wよりも僅かに小さ
くなるようになっている。例えば、リボンワイヤ1の幅
wが1.45mmであるとすると、両平面部14、20間の間
隔lが1.40〜1.42mm程度となるようにしてい
る。
【0010】次に、上記巻付け枠10を使用して平角コイ
ルを製作する手順を図3に基づいて説明する。図3にお
いて(C)及び(D)は、巻付け部材12と当接部材18と
を組み付けた状態の巻付け枠10を、当接部材18の平面部
20に沿って切断し、その断面を巻付け部材12の方向に見
た図である。
【0011】まず、図3(A)に示すように、リボンワ
イヤ1を巻付け枠10の巻付け部材12の巻付け軸16の周面
に当接させ、リボンワイヤ1の先端部を巻付け軸16に押
し付けながら巻付け部材12を回転させることにより、リ
ボンワイヤ1の先端部を巻付け軸16の周面に沿って湾曲
させ、図3(B)に示すように、リボンワイヤ1の先端
部に巻付け軸16への巻掛け部1aを形成する。尚、この
際、図3(A)に二点鎖線で示すように、リボンワイヤ
1を巻付け軸16に対して押し付けるための回転ローラ24
を設けるようにしてもよい。リボンワイヤ1の先端部に
巻掛け部1aを形成した後、図2に示すように、巻付け
部材12の巻付け軸16に当接部材18を係着させ、巻付け部
材12の平面部14及び当接部材18の平面部20をそれぞれリ
ボンワイヤ1の先端部の両側辺に当接させる。続いて、
巻付け枠10を巻付け軸16の軸心回りに回転させることに
より、図3(C)、(D)に示すように、巻付け軸16に
リボンワイヤ1を巻き付けていく。そして、巻付け軸16
にリボンワイヤ1がその終端まで巻き付けられると、巻
付け枠10の巻付け部材12から当接部材18を離脱させた
後、巻付け部材12の巻付け軸16からコイル状のリボンワ
イヤ1を取り外す。これにより、図3(E)に示すよう
な平角コイル26が得られる。
【0012】上記した製作方法においては、リボンワイ
ヤ1の両側辺を巻付け枠10の巻付け部材12及び当接部材
18の両平面部14、20に当接させた状態で、リボンワイヤ
1を巻付け軸16に巻き付けていくため、コイル状に巻か
れたリボンワイヤ1が竹の子状になったりすることはな
く、平角コイル26の巻き始め部26aは、コイル状物の内
周面に沿った形状となる。
【0013】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
かつ作用するので、この発明に係る製作方法によれば、
正確にコイル状に巻かれているとともに、リボンワイヤ
に折れ曲り部分などが形成されることがないために品質
的にも優れた平角コイルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る平角コイル製作方法の実施に使
用される巻付け枠の構成の1例を示す分離斜視図であ
る。
【図2】巻付け部材の巻付け軸に当接部材を係着させて
両部材を一体化した状態の巻付け枠を、その巻付け軸に
先端部が巻き掛けられたリボンワイヤの一部と共に示す
斜視図である。
【図3】この発明に係る製作方法により、図1及び図2
に示した巻付け枠を使用して平角コイルを製作する手順
の1例を説明するための図である。
【図4】平角コイルの構成の1例を示す斜視図である。
【図5】平角コイルを製作する材料となるリボンワイヤ
の平面図である。
【図6】図5のVI−VI線拡大縦断面図である。
【図7】従来方法により平角コイルを製作する手順を説
明するための図である。
【符号の説明】
10 巻付け枠 12 巻付け部材 14 巻付け部材の平面部 16 巻付け軸 18 当接部材 20 当接部材の平面部 22 当接部材の凹部 26 平角コイル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細幅帯状のリボンワイヤをコイル状に巻
    いて平角コイルを製作する方法において、 平面部を有し、その平面部中央に巻付け軸が一体に垂設
    された巻付け部材と、平面部を有し、その平面部が前記
    巻付け部材の平面部と平行にかつ前記リボンワイヤの幅
    寸法より僅かに小さい間隔で対向するように前記巻付け
    軸に係着する当接部材とからなる巻付け枠を使用し、 前記リボンワイヤの始端部を前記巻付け部材の巻付け軸
    の周面に沿って湾曲させて巻付け軸に巻き掛け、 次いで、前記巻付け部材の巻付け軸に前記当接部材を係
    着させて、巻付け部材及び当接部材の両平面部を、巻付
    け軸に巻き掛けられた前記リボンワイヤの始端部の両側
    辺に当接させた後、 前記巻付け枠を前記巻付け軸の軸心回りに回転させて、
    前記リボンワイヤを巻付け軸に巻き付けていき、 前記リボンワイヤが終端まで前記巻付け枠の巻付け軸に
    巻き付けられた後に、そのコイル状のリボンワイヤを巻
    付け枠から取り外すようにすることを特徴とする平角コ
    イルの製作方法。
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