JP2682673B2 - アンチロックブレーキ - Google Patents
アンチロックブレーキInfo
- Publication number
- JP2682673B2 JP2682673B2 JP28094188A JP28094188A JP2682673B2 JP 2682673 B2 JP2682673 B2 JP 2682673B2 JP 28094188 A JP28094188 A JP 28094188A JP 28094188 A JP28094188 A JP 28094188A JP 2682673 B2 JP2682673 B2 JP 2682673B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- pressure
- braking
- brake
- position detection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 26
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 11
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 10
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 2
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Regulating Braking Force (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、二輪車等において制動によりタイヤがロッ
ク状態となるのを防止するアンチロックブレーキの改良
に関する。
ク状態となるのを防止するアンチロックブレーキの改良
に関する。
(従来の技術) 二輪車等のアンチロックブレーキとして、マスタシリ
ンダからブレーキキャリパへの制動油の供給通路に第5
図に示すようなアンチロックバルブを介装したものが特
願昭62−251128号として本出願人により提案されてい
る。
ンダからブレーキキャリパへの制動油の供給通路に第5
図に示すようなアンチロックバルブを介装したものが特
願昭62−251128号として本出願人により提案されてい
る。
このアンチロックバルブは、制動油圧力を制御するレ
ギュレータバルブとしての圧力レギュレータ弁51と圧力
カット弁19とを一体のバルブハウジング10に収装したも
ので、バルブハウジング10にはマスタシリンダに連通す
る流入ポート14とブレーキキャリパに連通する流出ポー
ト15とが形成されて、バルブハウジング10の内側には流
入ポート14に常時連通する通路16と流出ポート15に常時
連通する通路17とが形成されている。
ギュレータバルブとしての圧力レギュレータ弁51と圧力
カット弁19とを一体のバルブハウジング10に収装したも
ので、バルブハウジング10にはマスタシリンダに連通す
る流入ポート14とブレーキキャリパに連通する流出ポー
ト15とが形成されて、バルブハウジング10の内側には流
入ポート14に常時連通する通路16と流出ポート15に常時
連通する通路17とが形成されている。
圧力カット弁19は流入ポート14と通路17との間に設け
られ、相対して設けたベローズ50の内側に収装したスプ
リング24がこの圧力カット弁19をリターンスプリング21
に抗して押圧することにより、非制動時にはば開弁位置
に保持される。そして、制動動作により流入ポート14の
制動油圧力が上昇すると、ベローズ50がこの圧力により
スプリング24に抗して収縮するのに伴い、圧力カット弁
19はリターンスプリング21に付勢されて閉弁する。な
お、ベローズ50の内側は大気に解放されている。
られ、相対して設けたベローズ50の内側に収装したスプ
リング24がこの圧力カット弁19をリターンスプリング21
に抗して押圧することにより、非制動時にはば開弁位置
に保持される。そして、制動動作により流入ポート14の
制動油圧力が上昇すると、ベローズ50がこの圧力により
スプリング24に抗して収縮するのに伴い、圧力カット弁
19はリターンスプリング21に付勢されて閉弁する。な
お、ベローズ50の内側は大気に解放されている。
一方、圧力レギュレータ弁51は通路16と流出ポート15
の間に設けられ、非制動時にはリターンスプリング30に
より閉弁位置に保持される。また、この圧力レギュレー
タ弁51を開閉制御するための位置検出ロッド11がバルブ
ハウジング10に圧力レギュレータ弁51に相対して外側か
ら摺動自由に挿入される。位置検出ロッド11は制動トル
クに応じて変位可能に支持されたブレーキキャリパの変
位と連動して軸方向に変位するように構成され、制動ト
ルクの増加とともにバルブハウジング10に侵入する。位
置検出ロッド11の先端の内側には板状摺動部54が摺動自
由に収装され、ベローズ52の内側に収装したスプリング
36により圧力レギュレータ弁51に向けて弾性的に支持さ
れている。なお、ベローズ52の内側はベローズ50と同様
に大気に解放される。
の間に設けられ、非制動時にはリターンスプリング30に
より閉弁位置に保持される。また、この圧力レギュレー
タ弁51を開閉制御するための位置検出ロッド11がバルブ
ハウジング10に圧力レギュレータ弁51に相対して外側か
ら摺動自由に挿入される。位置検出ロッド11は制動トル
クに応じて変位可能に支持されたブレーキキャリパの変
位と連動して軸方向に変位するように構成され、制動ト
ルクの増加とともにバルブハウジング10に侵入する。位
置検出ロッド11の先端の内側には板状摺動部54が摺動自
由に収装され、ベローズ52の内側に収装したスプリング
36により圧力レギュレータ弁51に向けて弾性的に支持さ
れている。なお、ベローズ52の内側はベローズ50と同様
に大気に解放される。
ブレーキ操作を行うと、マスタシリンダから流入ポー
ト14に送り込まれる制動油は開弁状態の圧力カット弁19
と通路17を介して流出ポート15からブレーキキャリパに
供給され、制動トルクを発生させる。そして、この制動
トルクに応じたブレーキキャリパの変位に連動して位置
検出ロッド11がバルブハウジング10に侵入し、板状摺動
部材54がロッド33を介して圧力レギュレータ弁51を押し
開く。一方では、流入ポート14の制動油圧力の上昇によ
りベローズ50が収縮し、圧力カット弁19が閉じる。この
圧力レギュレータ弁51の開弁と圧力カット弁19の閉弁と
が同時に起こるようにスプリング36のばね荷重かあらか
じめ設定されている。また、この時の制動油圧力はスリ
ップ率の大きい低μ路でもタイヤをロックさせない程度
の低圧に設定され、制動油圧力がこの設定圧力を超えた
後は流入ポート14の制動油は通路16を介して流出ポート
15に供給される。
ト14に送り込まれる制動油は開弁状態の圧力カット弁19
と通路17を介して流出ポート15からブレーキキャリパに
供給され、制動トルクを発生させる。そして、この制動
トルクに応じたブレーキキャリパの変位に連動して位置
検出ロッド11がバルブハウジング10に侵入し、板状摺動
部材54がロッド33を介して圧力レギュレータ弁51を押し
開く。一方では、流入ポート14の制動油圧力の上昇によ
りベローズ50が収縮し、圧力カット弁19が閉じる。この
圧力レギュレータ弁51の開弁と圧力カット弁19の閉弁と
が同時に起こるようにスプリング36のばね荷重かあらか
じめ設定されている。また、この時の制動油圧力はスリ
ップ率の大きい低μ路でもタイヤをロックさせない程度
の低圧に設定され、制動油圧力がこの設定圧力を超えた
後は流入ポート14の制動油は通路16を介して流出ポート
15に供給される。
ところで、制動トルクの増加とともに位置検出ロッド
11はバルブハウジング10の奥へと侵入するが、同時に板
状摺動部材54は圧力レギュレータ弁51から流出ポート15
へと流通する制動油圧力の上昇により、スプリング36に
抗して位置検出ロッド11の先端から後退する。
11はバルブハウジング10の奥へと侵入するが、同時に板
状摺動部材54は圧力レギュレータ弁51から流出ポート15
へと流通する制動油圧力の上昇により、スプリング36に
抗して位置検出ロッド11の先端から後退する。
この場合に、ブレーキキャリパの制動トルクは、制動
油圧力を強めてもタイヤのスリップのためにある程度以
上には上昇せず、したがって位置検出ロッド11も一定以
上にバルブハウジング10に侵入することはないが、これ
に対して板状摺動部材54は制動油圧力が上昇する限り後
退する。そこで、制動トルクが最大値に達したところで
圧力レギュレータ弁51が閉じるように、位置検出ロッド
11の圧力レギュレータ弁51に対する位置関係が設定され
ている。つまり、最大トルクを越えてマスタシリンダを
加圧した場合には、圧力レギュレータ弁51が閉じ、ブレ
ーキキャリパへの制動油の供給をカットすることで、タ
イヤをロックさせないようになっている。
油圧力を強めてもタイヤのスリップのためにある程度以
上には上昇せず、したがって位置検出ロッド11も一定以
上にバルブハウジング10に侵入することはないが、これ
に対して板状摺動部材54は制動油圧力が上昇する限り後
退する。そこで、制動トルクが最大値に達したところで
圧力レギュレータ弁51が閉じるように、位置検出ロッド
11の圧力レギュレータ弁51に対する位置関係が設定され
ている。つまり、最大トルクを越えてマスタシリンダを
加圧した場合には、圧力レギュレータ弁51が閉じ、ブレ
ーキキャリパへの制動油の供給をカットすることで、タ
イヤをロックさせないようになっている。
なお、濡れた路面や砂利道等ではタイヤのスリップ率
が高いために、同じ制動油圧力に対してブレーキキャリ
パの変位は小さく、位置検出ロッド11のバルブハウジン
グ10への侵入も浅い。したがって、圧力レギュレータ弁
51はより低圧で閉じるので、走路条件が変化した場合で
もアンチロック機能は依然として有効に作用する。
が高いために、同じ制動油圧力に対してブレーキキャリ
パの変位は小さく、位置検出ロッド11のバルブハウジン
グ10への侵入も浅い。したがって、圧力レギュレータ弁
51はより低圧で閉じるので、走路条件が変化した場合で
もアンチロック機能は依然として有効に作用する。
(発明の課題) このアンチロックブレーキにおいて、例えば登り坂の
途中で停止させた二輪車の後退を防ぐためにブレーキを
使用するような場合には、制動トルクは通常の制動と逆
向きに作用し、位置検出ロッド11はバルブハウジング10
から退出する方向へ変位する。このため、圧力カット弁
19が閉じても、圧力レギュレータ弁51は開かず、ブレー
キキャリパに伝達される制動油圧力はそれ以上には上昇
しないので、制動トルクが不足しがちになるという問題
があった。
途中で停止させた二輪車の後退を防ぐためにブレーキを
使用するような場合には、制動トルクは通常の制動と逆
向きに作用し、位置検出ロッド11はバルブハウジング10
から退出する方向へ変位する。このため、圧力カット弁
19が閉じても、圧力レギュレータ弁51は開かず、ブレー
キキャリパに伝達される制動油圧力はそれ以上には上昇
しないので、制動トルクが不足しがちになるという問題
があった。
本発明は、以上の問題点を解決すべく、後退に対する
制動に対しては制動油圧力を制限しない構造のアンチロ
ックブレーキを提供することを目的とする。
制動に対しては制動油圧力を制限しない構造のアンチロ
ックブレーキを提供することを目的とする。
(課題を達成するための手段) 本発明は、ブレーキキャリパを制御トルクに応じて変
位可能に取り付け、ブレーキキャリパの変位に応動する
位置検出ロッドと、この位置検出ロッドの変位に応じて
ブレーキキャリパに供給する制動油圧力を制御するレギ
ュレータバルブとを備えたアンチロックブレーキにおい
て、レギュレータバルブを迂回するバイパス通路を設
け、このバイパス通路を別のバルブで閉止するととも
に、前記位置検出ロッドの変位に連動して、車両の後退
に対する制動時にのみ前記別のバルブを開く手段とを備
えている。
位可能に取り付け、ブレーキキャリパの変位に応動する
位置検出ロッドと、この位置検出ロッドの変位に応じて
ブレーキキャリパに供給する制動油圧力を制御するレギ
ュレータバルブとを備えたアンチロックブレーキにおい
て、レギュレータバルブを迂回するバイパス通路を設
け、このバイパス通路を別のバルブで閉止するととも
に、前記位置検出ロッドの変位に連動して、車両の後退
に対する制動時にのみ前記別のバルブを開く手段とを備
えている。
(作用) 車両後退時の制動においてはブレーキキャリパが前進
時の制動と逆向きに制動トルクを発生するのに伴い、位
置検出ロッドも逆方向へ変位する。この変位に連動し
て、開放手段がバイパス通路のバルブを開くことによ
り、制動油はレギュレータバルブを介さず、ブレーキキ
ャリパに直接供給される。このため、車両の後退に対す
る制動においては制動油の圧力が制限されず、十分な制
動トルクが得られる。
時の制動と逆向きに制動トルクを発生するのに伴い、位
置検出ロッドも逆方向へ変位する。この変位に連動し
て、開放手段がバイパス通路のバルブを開くことによ
り、制動油はレギュレータバルブを介さず、ブレーキキ
ャリパに直接供給される。このため、車両の後退に対す
る制動においては制動油の圧力が制限されず、十分な制
動トルクが得られる。
(実施例) 第1図〜第4図に本発明の実施例を示す。なお、前記
従来例との同一構成部には同一番号を付して詳しい説明
を省略する。
従来例との同一構成部には同一番号を付して詳しい説明
を省略する。
第1図に示すアンチロックバルブにおいて、流入ポー
ト14と通路17との間に設けられる圧力カット弁19は、中
心にロッド25を固設した板バルブとして構成され、ベロ
ーズ50に収装したスプリング24がこのロッド25を開弁方
向へと付勢することにより、非制動時においては開弁位
置に保持される。なお、通路17は第2図に示す流出ポー
ト15に連通する。
ト14と通路17との間に設けられる圧力カット弁19は、中
心にロッド25を固設した板バルブとして構成され、ベロ
ーズ50に収装したスプリング24がこのロッド25を開弁方
向へと付勢することにより、非制動時においては開弁位
置に保持される。なお、通路17は第2図に示す流出ポー
ト15に連通する。
流入ポート14に連通する通路16と流出ポート15との間
には前記従来例と同様の圧力レギュレータ弁51が設けら
れる。また、この圧力レギュレータ弁51に相対してバル
ブハウジング10に挿入される位置検出ロッド11の先端に
は中空のスプール13が螺合し、板状摺動部材54とベロー
ズ52及びスプリング36がこのスプール13の中空部32に収
装される。位置検出ロッド11はバルブハウジング10に螺
合するホルダ22の内側を摺動自由に貫通し、このホルダ
22を挟んで両側に配設された制動トルク支持ばね12とス
プリング20とのつり合い位置に保持される。
には前記従来例と同様の圧力レギュレータ弁51が設けら
れる。また、この圧力レギュレータ弁51に相対してバル
ブハウジング10に挿入される位置検出ロッド11の先端に
は中空のスプール13が螺合し、板状摺動部材54とベロー
ズ52及びスプリング36がこのスプール13の中空部32に収
装される。位置検出ロッド11はバルブハウジング10に螺
合するホルダ22の内側を摺動自由に貫通し、このホルダ
22を挟んで両側に配設された制動トルク支持ばね12とス
プリング20とのつり合い位置に保持される。
位置検出ロッド11の基端は第3図に示すように車軸1
に回転自由に支持されたリンク5の端部に連結する。一
方、位置検出ロッド11の反対側に位置するバルブハウジ
ング10の端部は車軸1を支承するフロントフォーク2の
中程に設けたブラケット9に連結する。また、ブレーキ
ディスク3を制動するブレーキキャリパ4はリンク5に
取り付けられ、ブレーキキャリパ4に制動油を供給する
配管6がバルブハウジング10の流出ポート15に接続す
る。バルブハウジング10の流入ポート14は配管8を介し
てマスタシリンダ7に接続される。
に回転自由に支持されたリンク5の端部に連結する。一
方、位置検出ロッド11の反対側に位置するバルブハウジ
ング10の端部は車軸1を支承するフロントフォーク2の
中程に設けたブラケット9に連結する。また、ブレーキ
ディスク3を制動するブレーキキャリパ4はリンク5に
取り付けられ、ブレーキキャリパ4に制動油を供給する
配管6がバルブハウジング10の流出ポート15に接続す
る。バルブハウジング10の流入ポート14は配管8を介し
てマスタシリンダ7に接続される。
バルブハウジング10にはこれらの流入及び流入ポート
14と15の他にバイパスポート18が形成される。このバイ
パスポート18はバイパス通路26を介して流入ポート14に
連通し、バルブハウジング10の内側の圧力レギュレータ
弁51の下流側(流出ポート15に連通している)に開口す
る。
14と15の他にバイパスポート18が形成される。このバイ
パスポート18はバイパス通路26を介して流入ポート14に
連通し、バルブハウジング10の内側の圧力レギュレータ
弁51の下流側(流出ポート15に連通している)に開口す
る。
また、バイパス通路26を閉止する手段としてチェック
弁23がバイパスポート18に設けられる。さらに。このチ
ェック弁23を位置検出ロッド11の変位に応じて開く手段
として環状溝13Aがスプール13の外周に形成される。チ
ェック弁23は第2図に示すようにスプール13の外周に向
けてリターンスプリング27に付勢され、環状溝13A内に
先端を突出した状態で閉弁する。また、チェック弁23は
スプール13の軸方向変位により先端を環状溝13Aからス
プール13の外周部への乗り上げることで開弁し、バイパ
ス通路26を流出ポート15に連通する。なお、スプール13
が中立位置から圧力レギュレータ弁51の方向へ変位する
限りではチェック弁23の先端は環状溝13A内に留どま
り、スプール13が中立位置から反対方向へ変位すること
で環状溝13Aから飛び出すように、環状溝13Aの幅と位置
が決定される。
弁23がバイパスポート18に設けられる。さらに。このチ
ェック弁23を位置検出ロッド11の変位に応じて開く手段
として環状溝13Aがスプール13の外周に形成される。チ
ェック弁23は第2図に示すようにスプール13の外周に向
けてリターンスプリング27に付勢され、環状溝13A内に
先端を突出した状態で閉弁する。また、チェック弁23は
スプール13の軸方向変位により先端を環状溝13Aからス
プール13の外周部への乗り上げることで開弁し、バイパ
ス通路26を流出ポート15に連通する。なお、スプール13
が中立位置から圧力レギュレータ弁51の方向へ変位する
限りではチェック弁23の先端は環状溝13A内に留どま
り、スプール13が中立位置から反対方向へ変位すること
で環状溝13Aから飛び出すように、環状溝13Aの幅と位置
が決定される。
次に作用を説明する。
非制動時には、第1図に示すように圧力レギュレータ
弁51はリターンスプリング30により閉鎖位置に、圧力カ
ット弁19はスプリング24により開弁位置にそれぞれ保持
されている。また、チェック弁23の先端が第2図に示す
ように環状溝13Aの内側に突出することで、チェック弁2
3も閉鎖されている。
弁51はリターンスプリング30により閉鎖位置に、圧力カ
ット弁19はスプリング24により開弁位置にそれぞれ保持
されている。また、チェック弁23の先端が第2図に示す
ように環状溝13Aの内側に突出することで、チェック弁2
3も閉鎖されている。
この状態で前方へ走行中に制動動作を行うと、制動油
圧力の設定値への上昇により圧力カット弁19が閉じると
同時に圧力レギュレータ弁51が開き、マスタシリンダ7
から流入ポート14へ導かれた制動油が通路16と圧力レギ
ュレータ弁51とを通り、流出ポート15から配管6を介し
てブレーキキャリパ4に供給される。制動トルクの発生
に伴い、ブレーキキャリパ4はリンク5とともに第3図
の矢印の方向へと回転変位し、リンク5の端部に連結し
た位置検出ロッド11がバルブハウジング10に侵入する。
これに伴い、スプール13の環状溝13Aが圧力レギュレー
タ弁51側へと変位するが、チェック弁23の先端は相変わ
らず環状溝13Aの内側に留どまり、チェック弁23は閉鎖
状態を保つ。したがって、前進時の制動では、バイパス
通路26を介した制動油の供給は行われず、圧力レギュレ
ータ弁51と位置検出ロッド11により前記従来例と同様の
制動油圧力のアンチロック制御が行なわれる。
圧力の設定値への上昇により圧力カット弁19が閉じると
同時に圧力レギュレータ弁51が開き、マスタシリンダ7
から流入ポート14へ導かれた制動油が通路16と圧力レギ
ュレータ弁51とを通り、流出ポート15から配管6を介し
てブレーキキャリパ4に供給される。制動トルクの発生
に伴い、ブレーキキャリパ4はリンク5とともに第3図
の矢印の方向へと回転変位し、リンク5の端部に連結し
た位置検出ロッド11がバルブハウジング10に侵入する。
これに伴い、スプール13の環状溝13Aが圧力レギュレー
タ弁51側へと変位するが、チェック弁23の先端は相変わ
らず環状溝13Aの内側に留どまり、チェック弁23は閉鎖
状態を保つ。したがって、前進時の制動では、バイパス
通路26を介した制動油の供給は行われず、圧力レギュレ
ータ弁51と位置検出ロッド11により前記従来例と同様の
制動油圧力のアンチロック制御が行なわれる。
一方、登り坂での後退防止や後進を制動するためにブ
レーキをかける場合には、マスタシリンダ7から流入ポ
ート14に送り込まれる制動油は、まず圧力カット弁19と
通路17を通って流出ポート15からブレーキキャリパ4に
供給され、制動トルクを発生させる。
レーキをかける場合には、マスタシリンダ7から流入ポ
ート14に送り込まれる制動油は、まず圧力カット弁19と
通路17を通って流出ポート15からブレーキキャリパ4に
供給され、制動トルクを発生させる。
この制動トルクの反力によりブレーキキャリパ4はリ
ンク5とともに第3図の矢印と逆方向へ回転変位し、位
置検出ロッド11とスプール13とをスプリング20に抗して
バルブハウジング10から退出方向へと変位させる。この
結果、移動する環状溝13Aがチェック弁23の先端から外
れ、チェック弁23の先端が環状溝13Aの外側のスプール1
3の外周部に乗り上げることにより、チェック弁23が後
退して開弁する。これにより流入ポート14と流出ポート
15とがバイパス通路26を介して連通し、マスタシリンダ
7からの制動油は閉鎖状態の圧力レギュレータ弁51を通
らず流出ポート15へ直接供給される。
ンク5とともに第3図の矢印と逆方向へ回転変位し、位
置検出ロッド11とスプール13とをスプリング20に抗して
バルブハウジング10から退出方向へと変位させる。この
結果、移動する環状溝13Aがチェック弁23の先端から外
れ、チェック弁23の先端が環状溝13Aの外側のスプール1
3の外周部に乗り上げることにより、チェック弁23が後
退して開弁する。これにより流入ポート14と流出ポート
15とがバイパス通路26を介して連通し、マスタシリンダ
7からの制動油は閉鎖状態の圧力レギュレータ弁51を通
らず流出ポート15へ直接供給される。
また、流入ポート14の制動油圧力が設定圧へと上昇す
ると圧力カット弁19が閉じるが、この段階で既にチェッ
ク弁23が開いているようにスプリング20のばね特性を設
定しておけば、ブレーキキャリパ4への制動油の供給が
途切れることはなく、制動動作に応じた十分な制動圧力
が供給される。
ると圧力カット弁19が閉じるが、この段階で既にチェッ
ク弁23が開いているようにスプリング20のばね特性を設
定しておけば、ブレーキキャリパ4への制動油の供給が
途切れることはなく、制動動作に応じた十分な制動圧力
が供給される。
第4図はバイパス通路26をバイパスポート18と圧力レ
ギュレータ弁51の上流側とに接続した別の実施例であ
る。圧力レギュレータ弁51の上流側は通路16を介して常
時流入ポート14に連通しているので、バイパス通路26を
このように配置することも可能である。この場合には、
バイパス通路26はバルブハウジング10の内側に形成され
るので、外部配管を減らすことができ、装置の外形がコ
ンパクトになり、レイアウトも容易になる。
ギュレータ弁51の上流側とに接続した別の実施例であ
る。圧力レギュレータ弁51の上流側は通路16を介して常
時流入ポート14に連通しているので、バイパス通路26を
このように配置することも可能である。この場合には、
バイパス通路26はバルブハウジング10の内側に形成され
るので、外部配管を減らすことができ、装置の外形がコ
ンパクトになり、レイアウトも容易になる。
(発明の効果) 以上のように、本発明はブレーキキャリパへ供給する
制動油の圧力を位置検出ロッドに連動して制御するレギ
ュレータバルブを備えたアンチロックブレーキにおい
て、レギュレータバルブを迂回するバイパス通路を設
け、このバイパス通路を別のバルブで閉止するととも
に、位置検出ロッドに連動して車両の後退に対する制動
時にのみ前記別のバルブを開く手段を備えたため、車両
の前進に対する制動においてはレギュレータバルブのア
ンチロック機能により、ブレーキキャリパにタイヤをロ
ックさせない適正な圧力供給が行われる一方、車両の後
進に対する制動においては、バイパス通路を介して制限
なしに十分な圧力がブレーキキャリパに供給される。こ
のため、登り坂で車両を停止した後に後退防止の目的で
ブレーキを使用する場合や後進に対して制動をかける場
合にアンチロックブレーキで起こりがちな制動力不足の
心配が解消される。
制動油の圧力を位置検出ロッドに連動して制御するレギ
ュレータバルブを備えたアンチロックブレーキにおい
て、レギュレータバルブを迂回するバイパス通路を設
け、このバイパス通路を別のバルブで閉止するととも
に、位置検出ロッドに連動して車両の後退に対する制動
時にのみ前記別のバルブを開く手段を備えたため、車両
の前進に対する制動においてはレギュレータバルブのア
ンチロック機能により、ブレーキキャリパにタイヤをロ
ックさせない適正な圧力供給が行われる一方、車両の後
進に対する制動においては、バイパス通路を介して制限
なしに十分な圧力がブレーキキャリパに供給される。こ
のため、登り坂で車両を停止した後に後退防止の目的で
ブレーキを使用する場合や後進に対して制動をかける場
合にアンチロックブレーキで起こりがちな制動力不足の
心配が解消される。
第1図は本発明の実施例を示すアンチロックバルブの断
面図、第2図は第1図中のA−A矢視図、第3図はアン
チロックバルブと位置検出ロッドの配置を示す二輪車前
輪の要部側面図、第4図は別の実施例を示すアンチロッ
クバルブの断面図である。 また、第5図は従来例を示すアンチロックバルブの断面
図である。 4……ブレーキキャリパ、5……リンク、7……マスタ
シリンダ、10……バルブハウジング、11……位置検出ロ
ッド、13……スプール、13A……環状溝、14……流入ポ
ート、15……流出ポート、16,17……通路、18……バイ
パスポート、19……圧力カット弁、23……チェック弁、
26……バイパス通路、51……圧力レギュレータ弁。
面図、第2図は第1図中のA−A矢視図、第3図はアン
チロックバルブと位置検出ロッドの配置を示す二輪車前
輪の要部側面図、第4図は別の実施例を示すアンチロッ
クバルブの断面図である。 また、第5図は従来例を示すアンチロックバルブの断面
図である。 4……ブレーキキャリパ、5……リンク、7……マスタ
シリンダ、10……バルブハウジング、11……位置検出ロ
ッド、13……スプール、13A……環状溝、14……流入ポ
ート、15……流出ポート、16,17……通路、18……バイ
パスポート、19……圧力カット弁、23……チェック弁、
26……バイパス通路、51……圧力レギュレータ弁。
Claims (1)
- 【請求項1】ブレーキキャリパを制御トルクに応じて変
位可能に取り付け、ブレーキキャリパの変位に応動する
位置検出ロッドと、この位置検出ロッドの変位に応じて
ブレーキキャリパに供給する制動油圧力を制御するレギ
ュレータバルブとを備えたアンチロックブレーキにおい
て、レギュレータバルブを迂回するバイパス通路を設
け、このバイパス通路を別のバルブで閉止するととも
に、前記位置検出ロッドの変位に連動して、車両の後退
に対する制動時にのみ前記別のバルブを開く手段を備え
たことを特徴とするアンチロックブレーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28094188A JP2682673B2 (ja) | 1988-11-07 | 1988-11-07 | アンチロックブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28094188A JP2682673B2 (ja) | 1988-11-07 | 1988-11-07 | アンチロックブレーキ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02127155A JPH02127155A (ja) | 1990-05-15 |
JP2682673B2 true JP2682673B2 (ja) | 1997-11-26 |
Family
ID=17632050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28094188A Expired - Lifetime JP2682673B2 (ja) | 1988-11-07 | 1988-11-07 | アンチロックブレーキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2682673B2 (ja) |
-
1988
- 1988-11-07 JP JP28094188A patent/JP2682673B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02127155A (ja) | 1990-05-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11390354B2 (en) | Braking system for a bicycle | |
CA1253536A (en) | Torque sensing braking controller for brakes | |
JP3689122B2 (ja) | 液圧ブレーキ装置 | |
US6672437B2 (en) | Motor vehicle braking device | |
JP2682673B2 (ja) | アンチロックブレーキ | |
US20190276113A1 (en) | Separating device, hydraulic braking system, vehicle, and method for operating a braking system | |
US4553651A (en) | Combination hill holder and proportioning valve mechanism | |
JP4427931B2 (ja) | ブレーキ制御装置 | |
US3671084A (en) | Antilock modulator with mechanically resettable control valve | |
JPS6118546A (ja) | ブレーキ装置 | |
JP2653794B2 (ja) | アンチロックブレーキ | |
JPH027097Y2 (ja) | ||
GB1590934A (en) | Hydraulic pressure control valve for use in a hydraulic brake system | |
TWI837571B (zh) | 用於自行車之剎車系統 | |
TWI755703B (zh) | 用於自行車之剎車系統 | |
US3966268A (en) | Inertia load sensing brake valve | |
JP5361705B2 (ja) | 車両用液圧ブレーキ装置 | |
JPH05105054A (ja) | アンチロツクブレーキ装置 | |
JPH02133273A (ja) | アンチロックブレーキ | |
JPS5837715Y2 (ja) | 車両用制動液圧制御装置 | |
KR970002207Y1 (ko) | 자동차용 abs 유압 피이드 백 감지장치 | |
JP2582389Y2 (ja) | ブレーキ液圧制御装置 | |
JPS6243347A (ja) | アンチスキツド制御装置 | |
JPS5836609Y2 (ja) | 二系統制動装置用液圧制御装置 | |
JP2653795B2 (ja) | アンチロックブレーキ |