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JP2681390B2 - アルミニウム又はアルミニウム合金の接合方法 - Google Patents

アルミニウム又はアルミニウム合金の接合方法

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Publication number
JP2681390B2
JP2681390B2 JP1171162A JP17116289A JP2681390B2 JP 2681390 B2 JP2681390 B2 JP 2681390B2 JP 1171162 A JP1171162 A JP 1171162A JP 17116289 A JP17116289 A JP 17116289A JP 2681390 B2 JP2681390 B2 JP 2681390B2
Authority
JP
Japan
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aluminum
brazing
aluminum alloy
alloy
joining
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JP1171162A
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English (en)
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JPH0335894A (ja
Inventor
元 工藤
均 斎藤
建 当摩
Original Assignee
三菱アルミニウム株式会社
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Publication date
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  • Ceramic Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、アルミニウム又はアルミニウム合金の接合
方法に関するものである。
【発明の背景】
アルミニウム又はアルミニウム合金(以下、単にアル
ミニウム合金)製の部材をろう付けするに際し、このア
ルミニウム合金部材が単純な形状で、かつ、接合個所が
少ない場合には、1〜2mmφのAl−Si系合金のろう線材
とフラックスを用いて600℃程度に加熱するトーチろう
付けが用いられる。 しかしながら、アルミニウム合金の融点は約660℃程
度と低い為、過熱によって接合部材の熔融が引き起こさ
れる致命的な欠点がある。 この為、ろう付け温度が低くても可能なろう材の使用
が望まれており、Zn−Al等のZn系の合金を用いることが
提案されている。 しかしながら、Zn−Al系合金は加工性が著しく悪く、
トーチろう付けに使用する為の1〜2mmφの線材にする
加工は極めて困難である。 又、ろう線材を供給した後フラックスを塗布するのも
面倒で、作業性が低い。
【発明の開示】
本発明の第1の目的は、接合しようとするアルミニウ
ム合金の熔融問題を解決するアルミニウム合金の接合方
法を提供することである。 本発明の第2の目的は、線材への加工が極めて困難な
例えばZn−Al系合金を用いてのアルミニウム合金の接合
が容易な方法を提供することである。 上記本発明の目的は、融点が340〜550℃のアルミニウ
ム又はアルミニウム合金ろう付け用金属粉末、分子量が
1000〜100000のアクリル系樹脂及び分子量が100〜10000
のエチレン系炭化水素の群の中から選ばれたろう付け温
度において揮発する有機樹脂を含む組成物を、アルミニ
ウム又はアルミニウム合金の接合部に介在させると共に
フラックスも介在させ、その後加熱することを特徴とす
るアルミニウム又はアルミニウム合金の接合方法によっ
て達成される。 又、融点が340〜550℃のアルミニウム又はアルミニウ
ム合金ろう付け用金属粉末、ろう付け温度において揮発
する有機樹脂、及びフラックスを含む組成物を、アルミ
ニウム又はアルミニウム合金の接合部に介在させ、その
後加熱することを特徴とするアルミニウム又はアルミニ
ウム合金の接合方法によって達成される。 ここで融点が約340〜550℃のろう付け用金属粉末とし
ては、Zn又はZnを主成分とするZn−Al系の合金がある。 尚、ここでろう材となる金属粉末の融点が340℃未満
の低すぎる場合には接合強度に問題が起きる場合があ
り、そして550℃を越えて高くなるとろう付け作業時に
アルミニウム合金の母材が熔融する恐れがあるからであ
り、このような観点からろう付け用金属粉末の融点は約
340〜550℃であることが必要である。 ろう付け温度において揮発する有機樹脂(バインダ)
とは、ろう付け温度に加熱された際、その有機樹脂が炭
化して多量のカーボン残渣が発生するようになるもので
はなく、例えば炭素鎖が切れて揮発し、消失するような
樹脂を指し、このような樹脂としては分子量が約1000〜
100000のアクリル系樹脂がある。尚、このようなアクリ
ル系の樹脂の他にも分子量約100〜10000のエチレン系炭
化水素等のような樹脂を適宜選択使用できる。 そして、ろう付け用金属粉末とバインダとの混合割合
は、この混合分散液の粘度が約10〜5000cpsとなるよう
に配合しておけば良い。すなわち、これらの成分の配合
割合は、塗布時にろう付け組成物がすぐには垂れ落ちな
い程度にしておけば良いものである。但し、バインダの
相対量が多くなることはろう付け用金属粉末が少ないこ
とであり、ろう付け用金属粉末が少なすぎるとろう付け
がうまくいかなくなるから、ろう付け用金属粉末/バイ
ンダは約2以上であることが望ましい。 そして、これらろう付け用金属粉末及びろう付け温度
において揮発する有機樹脂、さらには必要に応じてろう
材の融点近傍の融点を有するフラックスを水あるいは有
機溶剤中で混合分散させれば良く、この混合分散液をろ
う付けしようとする個所に付着させて所定のろう付けを
実施すればよい。 尚、フラックス成分を上記混合分散液中に混合分散さ
せておけば、その後のフラックス塗布工程を減らすこと
ができ、しかもろう付けに必要な量だけ添加することが
できる為コスト的に有利である。 そして、フラックスとしてはCsF−AlF3のようなフッ
化物系のもの、ZnCl2−NaF−NH4Cl、KCl−LiCl−NaF、C
aCl2−KCl−ZnCl2のような塩化物系のものがあり、その
他にも各種のフラックスを使用して良い。 ろう付け用金属粉末やろう付け温度において揮発する
有機樹脂を含む組成物を接合部に供給する方法として
は、チューブからの押し出し、ポンプによる供給、ロー
ラ塗布法、刷毛塗り法、スプレー法等が考えられ、如何
なる手段が採用されても良い。
【実施例1】 平均粒径約70μmで融点が500℃のAl−70wt%Zn合金
粉末と5%アクリル系樹脂(分子量1000〜100000)水溶
液とを2:1の割合(重量比)で混合分散してろう付け用
組成物を得た。 このろう付け用組成物を、A3003合金を押出加工で作
製した押出管1とA3003合金を押出加工で作製した棒2
との第1図に示す如くの組立物の接合部に定量ポンプで
1g供給付着させ、その後塩化物系のフラックス水溶液を
塗布し、トーチろう付けを行った。
【実施例2】 実施例1における融点が500℃のAl−70wt%Zn合金粉
末と5%アクリル系樹脂水溶液との混合分散ろう付け用
組成物の代わりに、融点が500℃のAl−70wt%Zn合金粉
末と5%アクリル系樹脂水溶液とフッ化物系フラックス
との混合分散ろう付け用組成物(重量比で60:30:1)を
用いて実施例1と同様にろう付けを行った。 但し、ろう付け用組成物を接合部に供給後に行った塩
化物系フラックスの塗布は省略した。
【比較例1】 実施例1におけるろう付け用組成物の代わりに、融点
580℃のAl−12wt%Si合金ろう線材を用い、そして塩化
物系フラックスを塗布してトーチろう付けを行った。
【特性】
上記各例におけろう付け性、接合部の熔融具合及びCA
SS試験720時間による耐孔食性を調べたので、その結果
を表1に示す。 これより、本発明によればアルミニウム合金の熔融が
問題とならず、しかもろう付け性が良好であり、かつ、
接合に問題がなく、さらには耐孔食性にも優れているこ
とが判る。さらには、線材への加工を必要としないか
ら、低コストで実施できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、押出管と棒との組立図である。 1……押出管、2……棒2。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】融点が340〜550℃のアルミニウム又はアル
    ミニウム合金ろう付け用金属粉末、分子量が1000〜1000
    00のアクリル系樹脂及び分子量が100〜10000のエチレン
    系炭化水素の群の中から選ばれたろう付け温度において
    揮発する有機樹脂を含む組成物を、アルミニウム又はア
    ルミニウム合金の接合部に介在させると共にフラックス
    も介在させ、その後加熱することを特徴とするアルミニ
    ウム又はアルミニウム合金の接合方法。
  2. 【請求項2】融点が340〜550℃のアルミニウム又はアル
    ミニウム合金ろう付け用金属粉末、ろう付け温度におい
    て揮発する有機樹脂、及びフラックスを含む組成物を、
    アルミニウム又はアルミニウム合金の接合部に介在さ
    せ、その後加熱することを特徴とするアルミニウム又は
    アルミニウム合金の接合方法。
JP1171162A 1989-07-04 1989-07-04 アルミニウム又はアルミニウム合金の接合方法 Expired - Fee Related JP2681390B2 (ja)

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US4901909A (en) * 1988-08-18 1990-02-20 Fusion Incorporated Flux and process for brazing aluminum material

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