JP2676127B2 - 生分解性ポリエステルの製造方法 - Google Patents
生分解性ポリエステルの製造方法Info
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Description
維などの各種用途に有用な、生分解性ポリエステルの製
造方法に関するものである。
作用を受け崩壊するポリマーは、生分解性ポリマーとし
て近年のプラスチック廃棄物問題を解決する手段の一つ
として注目されており、その登場は強く望まれている。
現段階では、完全に生分解するポリマーは、天然物は別
にして、合成物はまだ脂肪族ポリエステルのみ、といっ
ても過言ではない。しかし、脂肪族ポリエステルは、熱
安定性が十分ではなく、高分子量で有用なポリマーとは
いい難い、というのが一般通念であった。
高分子量化について研究を重ね、幾つかの知見を得た
が、その中の一つを特開平4−189822号としてす
でに提案した。特開平4−189822号は、高分子量
の脂肪族ポリエステルに特定量のジイソシアナートを反
応させ、さらに実用に耐える高分子領域にまで分子量を
高める方法であった。この方法は、高分子量化のために
は頗る有用であり、脂肪族ポリエステルの分子量(数平
均)を20,000以上に高め実用性のある物性を示
し、生分解性であることも確認された。しかし、その後
の研究の進展に伴って、特に加工性が問題とさる実用化
段階に入って、上記の方法で得られた高分子量脂肪族ポ
リエステルはミクロゲルの発生と分子量分布のコントロ
ールが問題とされるに至った。
〜数ミリのゲル状樹脂が混入していることを指すが、こ
のミクロゲルの存在はフィルム形成性、フィルムの外観
および物性に、或はフィラメント成形性に大きな影響を
及ぼす上、製品の商品価値を著しく低減させる。このミ
クロゲルの存在は、ポリオレフィンにも見られるが、ポ
リオレフィンの場合は触媒の性質上から生ずるとされて
いるのに対して、前記特開平4−189822号のよう
に少量のジイソシアナートを反応させるポリエステルの
場合には、ミクロゲルは、高温でのイソシアナートとポ
リエステルの反応により生ずる。イソシアナート基とヒ
ドロキシル基との反応により生成するウレタン結合は、
熱解離性があり、200℃またはそれ以上の高温撹拌で
減少はするが、完全に消失はしない。
ミクロゲルの発生が解決された生分解性ポリエステルの
製造方法を提供するものである。
分解性ポリエステルのミクロゲルを実用上十分なレベル
までに低減するために種々検討した結果、 (イ)重量平均分子量(成形性を左右するものは数平均
よりもむしろ重量平均であることによる)30,000
以上の末端基がヒドロキシル基である脂肪族ポリエステ
ル100重量部に、 (ロ)末端基がイソシアネート基である重量平均分子量
500〜30,000の脂肪族ポリエステルを1〜10
0重量部反応させることによって重量平均分子量が5
0,000以上のポリエステルとすることにより、上記
目的が有効に達成され、物性面でも実用上十分で、ミク
ロゲルのない高分子量脂肪族ポリエステルが得られるこ
とを見出し、本発明を完成することができた。
ールおよび1、4−シクロヘキサンジメタノールからな
る群から選ばれた少くとも1種のグリコール成分と、 (2)コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸
およびドデカン二酸からなる群から選ばれた少くとも1
種のジカルボン酸(またはその酸無水物)成分とを、 (3)多価アルコール、多価カルボン酸(またはその酸
無水物)およびオキシカルボン酸からなる群から選ばれ
た少くとも1種の3官能以上の多官能化合物を併用する
か或はせずに反応して得られる重量平均分子量が30,
000以上、融点が70℃以上の脂肪族ポリエステル1
00重量部に対して、 [II]末端基がイソシアネート基である重量平均分子
量が500〜30,000の脂肪族ポリエステル1〜1
00重量部を反応させ、重量平均分子量を50,000
以上とすることを特徴とする生分解性ポリエステルの製
造方法に関する。
ングリコール、1,4−ブタンジオールおよび1,4−
シクロヘキサンジメタノール並びにジカルボン酸(また
はその酸無水物)成分をコハク酸、アジピン酸、スベリ
ン酸、セバシン酸およびドデカン二酸に特定したのは、
生成ポリエステルの融点を成形可能な下限である70℃
以上とするためと、生分解性を付与するためである。
の酸無水物)成分の使用割合は、ジカルボン酸(または
その酸無水物)成分1モルに対し、グリコール成分、
1.05〜1.2モル位が好適である。
エステルの分子量を増大させ、成形品を成形する際に必
要とされる熔融粘度を確保するのに有利である。
セリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリット
などの多価アルコール、無水トリメリット酸、無水ピロ
メリット酸などのジカルボン酸(またはその酸無水物)、
リンゴ酸、クエン酸、酒石酸などのオキシカルボン酸が
あげられる。これらの3官能以上の多官能化合物は、多
価アルコール、ジカルボン酸(またはその酸無水物)お
よびオキシカルボン酸からなる群から選ばれた少くとも
1種類が用いられる。3官能以上の多官能化合物の使用
割合は、グリコール成分またはジカルボン酸(またはそ
の酸無水物)の使用モル数100モル%に対して、0.
1〜3モル%である。
いるエステル化(脱水縮合)に続く必要な触媒併用下の
脱グリコール反応により所望の分子量に迄到達させるこ
とで行われる。
しては、Ti,Ge,Zn,Fe,Mn,Co,Zr,
V,Ir,La,Ce,Li,Caなどの金属化合物、
好ましくは有機酸塩、アルコキシド、アセチルアセトナ
ートなどの有機金属化合物があげられる。これらのなか
で、例えば、ジブトキシジアセトアセトキシチタン(日
本化学産業(株)社製“ナーセムチタン”)、テトラエ
トキシチタン、テトラプロポキシチタン、テトラブトキ
シチタンなどが高活性であり好ましく、いずれも市販品
があり入手可能である。触媒の使用割合は、通常ポリエ
ステル100重量部に対して0.01重量部を超え3重
量部以下、望ましくは0.05〜2重量部である。しか
し、高活性チタン化合物を用いる場合には、0.001
重量部程度の極く少量の使用でも有効である。
く、脱グリコール反応の直前に加えてもよい。エステル
化反応は160〜230℃で好ましくは不活性ガス雰囲
気下で実施される。この温度より低温では反応速度が遅
く実用性に乏しい。またこの温度より高温では分解の危
険性が高くなり避けた方がよい。従って、180〜22
0℃の間の温度で第1段のエステル化反応を実施するこ
とが好ましい。エステル化反応は、酸価が15以下好適
には10以下に達する迄実施される。この場合、分子量
が大きい程脱グリコール反応による分子量増大が円滑に
行えるので、高分子量のものが望ましい。脱グリコール
反応は、5Torr以下の減圧下、170〜230℃で実施
される。より好適には、1Torr以下の高真空下、180
〜210℃で実施することが、反応速度および分解防止
の点から望ましい。得られるポリエステルは、末端基が
実質的にヒドロキシル基である。
重量平均分子量が30,000以上、融点が70℃以上
であることが必要である。重量平均分子量が30,00
0未満では、次の段階で末端基が実質的にイソシアナー
ト基である重量平均分子量が500〜30,000の脂
肪族ポリエステルの添加量が多くなり、ゲル化の危険性
が急増する他、ポリエステル中に多数のミクロゲルが発
生し、所望の成形品が得られなくなる欠点を生ずる。ま
た、融点が70℃未満では、耐熱性が不十分であるばか
りでなく、ポリエチレンなどの成形に使用されている既
存の成形機を使用して成形品を製造することが困難であ
る。
アネート基である重量平均分子量が500〜30,00
0の脂肪族ポリエステルを製造するためにベースとなる
低分子量〜高分子量のポリエステルは、前記した各成分
を用いてエステル化を行い、所望の重量平均分子量とし
た後、ジイソシアネートを反応させることにより合成さ
れる(以下、これをポリエステルジイソアネートと称す
る)。ポリエステルジイソシアネートを製造するために
用いるポリエステルは、重量平均分子量が30,000
以上、融点が70℃以上の脂肪族ポリエステルを合成す
る際に用いた各成分と同一であっても、また異なっても
よく、使用する各成分が同一または異種であることは物
性の変化を得る手段としても有用なものとなる。
に制限を加える必要はないが、ポリエステルに着色を与
えない点からは、脂肪族或は環状脂肪族のものが望まし
く、例えばヘキサメチレンジイソシアナート、イソホロ
ンジイソシアナート、水素化ジフェニルメタンジイソシ
アナート、水素化キシリレンジイソシアナート、などが
あげられる。これらジイソシアナートのうち、入手性と
価格の点からはヘキサメチレンジイソシアナートが最も
好ましい。
ポリエステルに対してジイソシアナートを反応させるこ
とにより製造することができる。ジイソシアナートの使
用割合は、脂肪族ポリエステルの重量平均分子量により
相違するので一概には決められず、適宜決定される。ジ
イソシアナートの添加は、ポリエステルが均一な熔融状
態で溶剤を含まず、容易に撹拌可能な条件下で行われる
ことが望ましい。
ナートは、重量平均分子量が500〜30,000であ
ることが必要である。重量平均分子量が500未満で
は、イソシアナート基の濃度が高くなり、ミクロゲル発
生の危険性が急増し、重量平均分子量が30,000よ
り大きい場合は、イソシアナート基の濃度が低くなり、
脂肪族ポリエステルを混合反応する際、分子量増大の傾
向が乏しくなる。
が70℃以上の高分子量脂肪族ポリエステルとポリエス
テルジイソシアナートとの使用割合は、それぞれの分子
量、必要とされる熔融粘度によっても相違するが、高分
子量脂肪族ポリエステル100重量部に対して、ポリエ
ステルジイソシアナート1〜100重量部、望ましくは
5〜80重量部である。ポリエステルジイソシアナート
の使用割合が1重量部未満では、分子量増大の意味に乏
しく、100重量部を超えると、ゲル化の危険性が急速
に増大する。
が70℃以上の高分子量の脂肪族ポリエステルとポリエ
ステルジイソシアナートとの反応は、ポリエステルの融
点以上の熔融状態で行うのが便利である。溶剤を用いる
こともできるが、後で除去しなければならず、コスト増
大が避けられない。
アナートの所要量を高分子量の脂肪族ポリエステルの熔
融状態で加えることにより、ポリエステルの重量平均分
子量を50,000以上とすることである。重量平均分
子量が50,000未満では、所望の成形品を成形する
ための熔融粘度が十分でなくなり、この点が数平均より
も重量平均の分子量の寄与率が大きい。例えばフィルム
成形などでは、数平均分子量が同一レベルでも重量平均
分子量が異なるときは成形性が相違し、極力重量平均分
子量の大きいことが望ましい。このことが本発明で重量
平均分子量を特定した理由である。
ルには、その実用化に当って、無機または有機質のフィ
ラー、補強材、着色剤、滑剤、離型剤などを必要に応じ
て配合できることは勿論である。
施例を示す。なお、分子量の測定は、次のようにGPC
法によった。 使用機種:Shodex GPC SYSTEM-11(昭和電工社製) 溶離液 :HFIP(ヘキサフロロイソプロパノール)/5mM
CF3COONa サンプルカラム :HFIP-800PおよびHFIP-80M×2本 リファレンスカラム:HPIP-800R×2本 ポリマー溶液 :0.1wt%、200μl 操作条件:液流量 1.0ml/分、カラム温度40℃、圧力30
kg/cm2 検出器 :Shodex RI 分子量スタンダード:PMMA(Shodex STANDARD M-75)
た1リットルのセパラブルフラスコに、1,4−ブタン
ジオールを300g、コハク酸を354g仕込み、窒素
ガス気流中、200〜205℃でエステル化して酸価
8.1とした後、テトライソプロピルチタネート0.0
6gを加え、コンデンサーを直溜型に変えた後、温度2
15〜220℃で最終的には0.5Torrの減圧下に8時
間脱グリコール反応を行った。得られたポリエステル
(a)は、結晶性のため白色不透明で硬いワックス状であ
り、融点は約117℃、重量平均分子量は38,00
0、数平均分子量は17,000であった。
成 撹拌機、分溜コンデンサー、温度計、ガス導入管を付し
た1リットルのセパラブルフラスコに、1,4−ブタン
ジオールを200g、アジピン酸を292g仕込み、2
05〜210℃、窒素ガス気流中でエステル化して酸価
9.5、数平均分子量4,200、重量平均分子量6,
300、融点約70℃で室温では白色結晶のポリエステ
ルを得た。このポリエステルから250gのポリエステ
ルを別の500ccセパラブルフラスコにとり、100℃
に熔融した後、ヘキサメチレンジイソシアナート22g
を滴下した。昇温を防ぐために水冷し、次いで同温度に
1時間保持した。その後、生成物を金属バットに注入、
デシケーター中に保管した。得られたポリエステルジイ
ソシアナートは、白色の硬いワックス状で数平均分子量
は8,500、重量平均分子量は15,800であっ
た。
流中、180℃に熔融した後、ポリエステルジイソシア
ナート(I)75gを加えた。粘度は急速に増大したが
ゲル化はしなかった。30分反応させて得られた高分子
量ポリエステル(A)は、淡いアイボリー調の結晶性
で、硬い白色ワックス状であった。高分子量ポリエステ
ル(A)の融点は、1,4−ブタンジオールとアジピン酸
とのポリエステル部分があるのにも拘らず、図1のDS
C曲線に見られるように、その影響が現われずほぼ12
0℃を示した。また、高分子量ポリエステル(A)の重量
平均分子量は78,000、数平均分子量は28,00
0であった。高分子量ポリエステル(A)をプレス成形
して厚さ約100μのシートを成形し、10cm×10cm
の面積内のミクロゲルを観察した所、ミクロゲルはまっ
たく認められなかった。また、このシートを室温で4倍
延伸したフィルムの引張り強度は16.1kg/mm2 を示
し、頗る強靭であった。
た1リットルのセパラブルフラスコに、エチレングリコ
ール204g、トリメチロールプロパン4g、コハク酸
354gを仕込み、195〜200℃、窒素気流中でエ
ステル化して酸価5.7とした後、テトライソプロピル
チタネート0.06gを加えてコンデンサーを変え、温
度215〜220℃、最終的には0.5Torrの減圧下、
6時間脱グリコール反応を行った。得られたポリエステ
ル(b)は、淡黄色、硬い結晶状のワックス様であり、
融点は約105℃、重量平均分子量は65,000、数
平均分子量は22,000であった。
成 撹拌機、分溜コンデンサー、温度計、ガス導入管を付し
た1リットルのセパラブルフラスコに、エチレングリコ
ール204g、コハク酸354gを仕込み、195〜2
00℃、窒素ガス気流中でエステル化して最終酸価5.
1、重量平均分子量14,000、数平均分子量5,10
0のポリエステルを合成した後、このポリエステルから
250gのポリエステルを別に秤取し、窒素気流中、1
30℃に加熱しながらイソホロンジイソシアナート23
gを滴下した。30分反応させた後、重量平均分子量が
37,000、数平均分子量が9,800のポリエステル
ジイソシアナート(II)が融点110℃の淡黄褐色、硬い
ワックス状で得られた。
流中、180℃で熔融した後、ポリエステルジイソシア
ナート(II)を80g加えた。粘度は急速に増大したがゲ
ル化はしなかった。30分同温度で反応して得られた高
分子量ポリエステル(B)は、淡黄褐色で結晶性のため
か硬いワックス状であり、融点は112〜115℃、重
量平均分子量は138,000、数平均分子量は31,
900であった。実施例1と同様にプレス成形して得ら
れた厚さ約100μのシートの10cm×10cmの面積中
にはミクロゲルは認められなかった。
た1リットルのセパラブルフラスコに、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール300g、アジピン酸292gを仕
込み、窒素ガス気流中、205〜210℃でエステル化
して酸価6.9とした後、テトライソプロピルチタネー
ト0.06gを加え、215〜220℃、最終的には0.
5Torrの減圧下、6時間減圧して、淡黄褐色不透明、硬
いワックス状で融点が約115℃、重量平均分子量が4
5,000、数平均分子量が17,300のポリエステル
(c)を得た。
成 撹拌機、分溜コンデンサー、温度計、ガス導入管を付し
た1リットルのセパラブルフラスコに、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール150g、ドデカン二酸230g
を仕込み、窒素気流中、205〜210℃でエステル化
して酸価9.7のポリエステルとした。得られたポリエ
ステルは、淡アイボリー調の白色結晶状ポリマーで、融
点は約70℃、数平均分子量は3,910、重量平均分
子量は6,200であった。このポリエステルから25
0gのポリエステルを秤取し、100℃に熔融した後、
ヘキサメチレンジイソシアナート23gを滴下した。滴
下終了後、30分同温度に保持し、次いで生成物をバッ
トに注入、デシケーター保管した。得られたポリエステ
ルジイソシアナート(III)は、淡黄褐色、硬いワックス
状で融点が約80℃、数平均分子量が8,100、重量
平均分子量が13,100であった。
フラスコにとり、180℃、窒素気流中で熔融した後、
ポリエステルジイソシアナート(III)を160g加え
た。粘度は直ちに増大したがゲル化はしなかった。得ら
れた高分子量ポリエステル(D)は、黄褐色、不透明の
硬いワックス状で、融点が約120℃、重量平均分子量
が159,000、数平均分子量が44,000であっ
た。実施例1と同様にプレス成形して得られた厚さ約1
00μのシートの10cm×10cmの面積中にはミクロゲ
ルは見当らなかった。
軸延伸した厚さ約50μのフィルを2.5cm×10cmに
切断し、各々赤城山麓の黒ボク土中に20cmの深さに埋
没並びに下水から採取した活性汚泥中に浸漬した。結果
は表1に見られるように、各試料共時間の長短はあるも
のの、いずれも生分解性を示した。
ので、特にミクロゲルの発生が解決され、しかも強靭な
製品を成形することができる、生分解性ポリエステルを
提供することができる。
のDSC測定結果を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 [I](1)エチレングリコール、1,
4−ブタンジオールおよび1、4−シクロヘキサンジメ
タノールからなる群から選ばれた少くとも1種のグリコ
ール成分と、 (2)コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸
およびドデカン二酸からなる群から選ばれた少くとも1
種のジカルボン酸(またはその酸無水物)成分とを、 (3)多価アルコール、多価カルボン酸(またはその酸
無水物)およびオキシカルボン酸からなる群から選ばれ
た少くとも1種の3官能以上の多官能化合物を併用する
か或はせずに反応して得られる重量平均分子量が30,
000以上、融点が70℃以上の脂肪族ポリエステル1
00重量部に対して、 [II]末端基がイソシアネート基である重量平均分子
量が500〜30,000の脂肪族ポリエステル1〜1
00重量部を反応させ、重量平均分子量を50,000
以上とすることを特徴とする生分解性ポリエステルの製
造方法。
Priority Applications (1)
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JP4344588A JP2676127B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 生分解性ポリエステルの製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP4344588A JP2676127B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 生分解性ポリエステルの製造方法 |
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JP2676127B2 true JP2676127B2 (ja) | 1997-11-12 |
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Family Applications (1)
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JP4344588A Expired - Fee Related JP2676127B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 生分解性ポリエステルの製造方法 |
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KR19980082076A (ko) * | 1998-08-20 | 1998-11-25 | 김석태 | 폴리에스테르 수지 조성물 및 그 제조방법 |
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-
1992
- 1992-12-24 JP JP4344588A patent/JP2676127B2/ja not_active Expired - Fee Related
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