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JP2676110B2 - 流体圧駆動連続作動型往復動アクチュエータ - Google Patents

流体圧駆動連続作動型往復動アクチュエータ

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Publication number
JP2676110B2
JP2676110B2 JP1084329A JP8432989A JP2676110B2 JP 2676110 B2 JP2676110 B2 JP 2676110B2 JP 1084329 A JP1084329 A JP 1084329A JP 8432989 A JP8432989 A JP 8432989A JP 2676110 B2 JP2676110 B2 JP 2676110B2
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JP
Japan
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piston
valve
chamber
fluid pressure
pressure
Prior art date
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JP1084329A
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JPH02261911A (ja
Inventor
清二 木村
Original Assignee
相生精機株式会社
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Publication date
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Priority to JP1084329A priority Critical patent/JP2676110B2/ja
Publication of JPH02261911A publication Critical patent/JPH02261911A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、流体圧駆動連続作動型往復動アクチュエー
タに関し、特に加圧エアや油圧の供給を受けて出力ロッ
ドを連続的に往復駆動するアクチュエータに関する。
〔従来技術〕
従来、この種の流体圧駆動連続作動型往復動アクチュ
エータとしては、ハウジング内にバネ復帰型単動流体圧
シリンダを組込み、シリンダの作動室に対して流体圧供
給口と排出口とを方向切換弁機構の切換作動により択一
的に連通可能にし、作動室と供給口が連通されると供給
された流体圧(通常は圧縮空気)によりピストンと出力
ロッドが復帰バネに抗して進出駆動され、また作動室が
排出口に連通されるとピストンと出力ロッドが復帰バネ
により後退駆動され、且つピストンに連動連結された制
御弁機構により制御用流体圧流路が切換えられて方向切
換弁機構を切換作動させるように構成したものが知られ
ている。
本願出願人は、特公昭55−40761号公報に示すよう
に、従来装置の諸欠点を解消して小型・計量にして比較
的安価に製作でき且つ作動確実性と耐久性に優れたもの
を実用化した。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記往復動アクチュエータは、作動室に供給される流
体圧でピストンと出力ロッドを進出駆動させ、また復帰
バネでピストンと出力ロッドを復帰作動させる構成とな
っていたので、次のような諸欠点が残っている。
上記往復動アクチュエータをプランジャ型油圧ポンプ
駆動用のアクチュエータに適用した場合を例にして説明
すると、復帰バネを収容する為にピストンの往復動スト
ロークと最大圧縮状態の復帰バネの長さの合計長さ以上
のバネ収容室を設けなければならないのでアクチュエー
タが大型化すること、出力アップつまり油圧ポンプの吐
出量増加の為にピストンの往復動サイクルを高速化する
と復帰バネが追従不能となり復帰バネが破損してしまう
ので高速化に限界があること、油圧ポンプの吐出量増加
の為にピストン及び出力ロッドのストロークを大きくす
ると、復帰バネのバネ長が大きくなるので大型の復帰バ
ネが必要となり全体として大型化してしまうこと、復帰
バネの追従性を高める為に復帰バネのバネ力を強くする
と1サイクル当りの出力が低下し油圧ポンプの吐出圧を
低下してしまうこと及び低圧の流体圧で駆動できなくな
って油圧ポンプの汎用性が低下すること、など種々の問
題がある。
本発明は、復帰バネに代えて流体圧によりピストンを
復帰駆動し得るような流体圧駆動連続作動型往復動アク
チュエータを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る流体圧駆動連続作動型往復動アクチュエ
ータは、ハウジング内にピストンとこのピストンに固着
された出力ロッドとを有する複動流体圧シリンダを設
け、この流体圧シリンダにピストンを流体圧で進出駆動
する往動作動室とピストンを流体圧で後退駆動する復動
作動室を設け、上記往動作動室を流体圧供給口に接続す
る供給位置と排出口に接続する排出位置とに択一的に切
換えられる切換弁体と、この切換弁体を供給位置に付勢
する付勢手段と、その付勢力に抗して切換弁体を流体圧
で排出位置に切換える弁作動室とを備えた切換弁機構を
設け、上記ピストンから延び切換弁体に挿通された弁部
材を介して、ピストンが後退限位置にあるときは弁作動
室を排出口に接続し且つピストンが後退限位置と進出限
位置の間にあるときは弁作動室を封止し且つピストンが
進出限位置にあるときは弁作動室を流体圧供給口に接続
する制御弁機構を設け、上記ピストンの進出作動時、復
動作動室内の流体圧が第1設定圧より高いときに開弁し
て復動作動室を排出口に接続するリリーフ弁機構を設
け、上記ピストンの後退作動時、復動作動室内の流体圧
が第1設定圧以下の第2設定圧未満のときに開弁して復
動作動室を流体圧供給口に接続する供給弁機構を設けた
ものである。
〔作用〕
本発明に係る流体圧駆動連続作動型往復動アクチュエ
ータにおいては、流体圧供給口に圧力流体が供給されて
いる状態で、ピストンが後退限位置にあるときには制御
弁機構によって弁作動室が排出口に接続されているの
で、切換弁体は付勢手段により供給位置に保持され、圧
力流体が流体圧供給口から往動作動室へ供給され、ピス
トンは往動作動室内の流体圧によって復動作動室内の流
体圧に抗して進出駆動される。ピストンが後退限位置か
ら進出限位置に達するまでは制御弁機構によって弁作動
室が流体圧排出状態で封止されるので切換弁体は供給位
置に保持される。従って、上記のように往動作動室に圧
力流体が供給され、ピストンは進出駆動される。この間
復動作動室内の流体は加圧され、第1設定圧より高くな
るとリリーフ弁機構によりリリーフされるので第1設定
圧に保持される。
その後、ピストンが進出限位置に達すると、制御弁機
構により弁作動室が流体圧供給口に接続され、切換弁体
は弁作動室内の流体圧により付勢手段の付勢力に抗して
排出位置に切換えられるので、往動作動室は排出口に接
続され、復動作動室内の第1設定圧の圧力流体によりピ
ストンは後退駆動を開始する。ピストンが進出限位置か
ら後退限位置に達するまでは弁作動室が流体圧充填状態
で封止されるので切換弁体は排出位置に保持される。上
記ピストンの後退に応じて復動作動室内の流体圧が第1
設定圧以下の第2設定圧より低下したときには供給弁機
構が開いて復動作動室へ圧力流体が供給されるので第2
設定圧に保持され、ピストンは後退していく。こうし
て、ピストンが後退限位置に達すると、制御弁機構によ
り弁作動室が排出口に接続され、切換弁体が供給位置に
切換えられ、以下前記同様に繰返し、ピストンは往復駆
動されることになる。
本発明の往復動アクチュエータにおいては、復動作動
室内に第1設定圧以下且つ第2設定圧以上の流体圧を保
持し、その流体圧でピストンを後退駆動するように構成
したので、復帰バネを省略することが可能となり、往復
動サイクルを高速化して往復動アクチュエータの出力ア
ップを実現出来、ピストンの往復動のストロークを必要
に応じて自由に大きく或いは小さく設計することが出
来、復動作動室はピストンの往復動ストロークに必要な
だけの小型の作動室に形成できるため、往復動アクチュ
エータの小型化を図ることが出来る。しかも、第1設定
圧及び第2設定圧は必要に応じて調節可能にも構成し得
るので往復動アクチュエータの汎用性を向上させること
も可能である。
〔発明の効果〕
本発明に係る流体圧駆動連続作動型往復動アクチュエ
ータによれば、上記〔作用〕の項で説明したように、リ
リーフ弁機構と供給弁機構とによってピストンの位置に
拘らず復動作動室内の圧力流体を所定の範囲の圧力に保
持し、その圧力流体によりピストンを後退駆動するよう
に構成したことにより、復帰バネを省略できること、往
復動サイクルの高速化つまり出力アップを実現し得るこ
と、ピストンの往復動ストロークを必要に応じて自由に
大きく或いは小さく設計することが出来ること、復動作
動室を小型化して往復動アクチュエータを小型化し得る
こと、往復動アクチュエータの汎用性を向上し得るこ
と、などの効果が得られる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面に基いて説明す
る。
本実施例は、圧縮空気(以下、加圧エアという)駆動
連続作動型往復動アクチュエータによりプランジャを駆
動するようにしたエア駆動式油圧ポンプに本発明を適用
した場合の一例である。
第1図に示すように、この油圧ポンプHPは往復動アク
チュエータACとポンプ本体部PCとを備え、往復動アクチ
ュエータACのハウジング10は、上部ハウジング11と中間
ハウジング12と下部ハウジング13とを複数のコモンボル
ト14で一体的に連結して構成されている。
ハウジング10内の下半部内には複動エアシリンダ20が
設けられ、このエアシリンダ20のシリンダ孔21内にはピ
ストン22が装着され、ピストン22の下端から延びる出力
ロッド23の下部にプランジャ24が形成され、シリンダ孔
21のうちのピストン22の上側には往動作動室25がまたピ
ストン22の下側には復動作動室26が夫々形成されてい
る。
下部ハウジング13内にはプランジャ孔15が設けられ、
プランジャ24がプランジャ孔15内に進退駆動され、吸入
口16から吸入チェック弁17を介してプランジャ孔15に吸
入された油はプランジャ24により圧縮され、吐出チェッ
ク弁18を介して吐出口19へ吐出される。
上記ハウジング10の上部の側部には外部の加圧エア供
給源から加圧エア(例えば、5.0kg/cm2G)が供給される
加圧エア供給口3が設けられ、ハウジング10の上端部内
には排気口としてのマフラ4を介して大気中に連通する
排気室5が形成されている。
次に、切換弁機構30について説明する。
中間ハウジング12の仕切壁31の上面には中間ハウジン
グ12内に収容された環状部材32が固着され、環状部材32
の外周側には加圧エア供給口3に連なる加圧エア供給路
33が形成され、仕切壁31の凹部34と環状部材32の内側に
は切換弁体35が装着され、切換弁体35の下端部の下部ピ
ストン部36が凹部34に気密摺動自在に装着されるととも
に、切換弁体35の中段部には環状かつ鍔状の切換弁部37
が形成され、切換弁体35の上端部の上部ピストン部38は
環状部材32のシリンダ孔39に気密摺動自在に内嵌され、
切換弁部37と下部ピストン36との間で切換弁体35の外周
部には排気路40により排気室5に連なる環状排気路41が
形成され、切換弁部37の外周側には通路42aにより往動
作動室25に連なる環状通路42が形成されている。環状部
材32には切換弁部37の上面の環状の第1弁面43が当接す
る第1弁座44が形成され、仕切壁31には切換弁部37の下
面の環状の第2弁面45が当接する第2弁座46が形成さ
れ、第1弁面43と上部ピストン部38との間で切換弁体35
の外周側には通路47により加圧エア供給路33に連なる環
状の受圧室48が形成され、切換弁体35はスプリング49で
下方へ弾性付勢されている。
上記切換弁体35の第2弁面45が第2弁座46に当接した
ときに第1弁面43と第1弁座44間が開き、往動作動室25
は通路42a、環状通路42、受圧室48、通路47及び加圧エ
ア供給路33により加圧エア供給口3に連通される。従っ
て、このときの切換弁体35の位置を供給位置という。
上記切換弁体35の第1弁面43が第1弁座44に当接した
ときには第2弁面45た第2弁座46間が開き、往動作動室
25は通路42a、環状通路42、環状排気路41及び排気路40
により排気室5に連通される。従って、このときの切換
弁35の位置を排出位置という。
上記切換弁体35の下部ピストン36と凹部34とで弁作動
室50が形成され、弁作動室50に加圧エアが供給されない
ときには、切換弁体35は受圧室48の加圧エアとスプリン
グ49とで供給位置に付勢され、弁作動室50に後述のよう
に加圧エアが供給されたときには、切換弁体35は排出位
置へ切換えられる。
次に、制御弁機構60について説明する。
上記ピストン22の中心部に固着されたロッド上の弁部
材61は、仕切壁31の摺動孔62と切換弁体35の挿通孔63と
を挿通して上方へ延び、弁部材61の途中部には小径部64
が形成され、摺動孔62の内周部には弁部材61の外周面に
気密状に圧接される上下1対のOリング65・66が装着さ
れ、挿通孔63の上端部の内周部には弁部材61の外周面に
気密状に圧接されるOリング67が装着され、仕切壁31に
は加圧エア供給口3に連なる加圧エア通路68がOリング
65・66の外側まで形成されている。
上記ピストン22が第1図に図示の後退限位置にあると
きには、小径部64によりOリング67の封止が解除され、
弁作動室50が挿通孔63の弁部材61の外側の環状隙間69に
より排気室5に連通され、またピストン22が第2図の図
示の進出限位置にあるときにはOリング67により環状隙
間69が封止されるとともに小径部64によりOリング65の
封止が解除されて加圧エア通路68が弁作動室50に連通さ
れ、またピストン22が後退限位置と進出限位置の間にあ
るときには両Oリング65・67により弁作動室50は封止さ
れる。
次に、リリーフ弁機構80と供給弁機構81について説明
する。
この往復動アクチュエータACは、往動作動室25に供給
された加圧エアによりピストン22と出力ロッド23を進出
駆動させ、また復動作動室26内に常時収容されている第
1設定圧(例えば、0.5kg/cm2G)以下且つ第2設定圧
(例えば、0.4kg/cm2G)以上の加圧エアによりピストン
22と出力ロッド23を後退駆動させるように構成されてい
る。その為、ピストン22の進出作動時復動作動室26内の
加圧エアの圧力が第1設定圧より高いときにリリーフ作
動するリリーフ弁機構80と、ピストン22の後退作動時復
動作動室26内の加圧エアの圧力が第2設定圧未満のとき
に加圧エアを供給する供給弁機構81が次のように設けら
れている。
中間ハウジング12内において環状部材32には環状の供
給弁体83が気密摺動自在に外嵌され、この供給弁体83の
上方において上部ハウジング11には環状のリリーフ弁体
84が気密摺動自在に内嵌され、リリーフ弁体84の下面に
は環状の第3弁面85が形成され、供給弁体83の上端部に
は第3弁面85が当接する第3弁座86が形成され、供給弁
体83の中断外周段部の上面には環状の第4弁面87が形成
され、上部ハウジング11の鍔部89の下面には第4弁面87
が当接する第4弁座88が形成され、鍔部89の上面にはリ
リーフ弁体84の下限位置を規制する第1規制部90が形成
され、環状部材32の外周部には供給弁体83の下限位置を
規制する第2規制部91が形成されている。
上記上部ハウジング11とリリーフ弁体84と供給弁体83
間には環状受圧室92が形成され、供給弁体83と環状部材
32間には連通孔93aにより環状受圧室92に連通された環
状の背圧室93が形成され、環状受圧室92は通路94、ボル
ト孔と共通の環状通路95及び中間ハウジング12の下端の
孔96により復動作動室26に連通されている。
更に、リリーフ弁体84は第1設定圧を設定する為の圧
縮コイルスプリングからなる第1スプリング97で下方へ
弾性付勢され、供給弁体83は第1スプリング97と協働し
て第2設定圧を設定する為の圧縮コイルスプリングから
なる第2スプリング98で上方へ弾性付勢されている。
復動作動室26内の加圧エアの圧力が第1設定圧以下且
つ第2設定圧以上のときにリリーフ弁体84と供給弁体83
は第1図に図示の状態を保持し、第3弁面85と第3弁座
86間及び第4弁面87と第4弁座88間が夫々閉じられてい
る。
ピストン22の進出作動時、復動作動室26内の加圧エア
の圧力が第1設定圧より高くなると、環状受圧室92の加
圧エアによりリリーフ弁体84が上方へ移動し、第3弁面
85が第3弁座86から離れて加圧エアがリリーフされるの
で、復動作動室26の圧力は第1設定圧に維持される。ピ
ストン22の後退作動時、復動作動室26内の加圧エアの圧
力が第2設定圧より低くなると、第1スプリング97のバ
ネ力でリリーフ弁体84が第2スプリング98に抗して供給
弁体83を下方へ押動するので第4弁面87が第4弁座88か
ら離れ、加圧エア供給路33から環状受圧室92へ加圧エア
が供給されるので、復動作動室26の圧力は第2設定圧に
維持される。
尚、上記第1〜第4弁面43・45・85・87には耐摩耗性
に優れる合成樹脂部材が埋込まれている。
次に、上記往復動アクチュエータACの作動について説
明する。
加圧エア供給口3に加圧エアが供給されている状態
で、ピストン22が後退限位置にあるときには制御弁機構
60によって弁作動室50が排気室5に接続されているの
で、切換弁体35は受圧室48の加圧エアとスプリング49の
付勢力により供給位置に保持され、加圧エアが加圧エア
供給口3から往動作動室25へ供給され、ピストン22は往
動作動室25内の加圧エアによって復動作動室26内の加圧
エアに抗して進出駆動される。ピストン22が後退限位置
から進出限位置に達するまでは制御弁機構60によって弁
作動室50がエア圧排出状態で封止されるので切換弁体35
は供給位置に保持される。従って、上記のように往動作
動室25に加圧エアの供給が継続され、ピストン22は進出
駆動される。この間復動作動室26内のエアは加圧され、
第1設定圧より高くなるとリリーフ弁機構80によりリリ
ーフされるので第1設定圧に保持される。
その後、ピストン22が進出限位置に達すると、制御弁
機構60により弁作動室50が加圧エア供給口3に接続さ
れ、切換弁体35は弁作動室50内の加圧エアにより受圧室
48の加圧エアとスプリング49の付勢力に抗して排出位置
に切換えられるので、往動作動室25は排気室5に接続さ
れ、復動作動室26内の第1設定圧の加圧エアによりピス
トン22は後退駆動を開始する。ピストン22が進出限位置
から後退限位置に達するまでは弁作動室50が加圧エア充
填状態で封止されるので切換弁体35は排出位置に保持さ
れる。上記ピストン22の後退に応じて復動作動室26内の
エア圧が第1設定圧以下の第2設定圧より低下したとき
には供給弁機構81が開いて復動作動室26へ加圧エアが供
給されるので第2設定圧に保持され、ピストン22の後退
が継続される。こうして、ピストン22が後退限位置に達
すると、制御弁機構60により弁作動室50が排気室5に接
続され、切換弁体35が供給位置に切換えられ、以下前記
同様に繰返し、ピストン22は往復駆動されることにな
る。
以上の説明から明らかなように、往復動アクチュエー
タACにおいて、ピストン22の往復作動に同期して切換弁
機構30と制御弁機構60によって、往動作動室25へ加圧エ
アが供給・排出され、またリリーフ弁機構80と供給弁機
構81によって復動作動室26内には常時第1設定圧以下且
つ第2設定圧以上の加圧エアが保持されるので、ピスト
ン22は往復動を連続的に繰返し、出力ロッド23の先端の
プランジャ24はプランジャ孔15内で往復動を連続的に繰
返すことになる。従って、油圧ポンプ本体部PCにおいて
は、油の吸入と圧縮・吐出とを連続的に繰返すことにな
る。
このように、本実施例の油圧ポンプHPにおいては、加
圧エアによりピストン22を後退駆動するように構成され
ているので、ピストン22を後退駆動させるための復帰バ
ネを省略することが可能となり、往復動サイクルを高速
化して往復動アクチュエータACの出力アップを図ること
が出来、ピストン22の往復動のストロークを必要に応じ
て自由に大きく或いは小さく設計することが出来、復動
作動室26はピストン22の往復動ストロークに必要なだけ
の小型に形成できるため、油圧ポンプHP自体の小型化を
図ることが出来る。
次に、前記実施例の変形例について、第3図〜第6図
に基いて説明する。尚、前記実施例と同一の機構には同
一符号を付してその説明を省略する。
<変形例1> 前記実施例の制御弁機構60のOリング67に代えて、第
3図に図示のような制御弁機構60Aを用いる。
切換弁体35Aには筒部100が設けられ、筒部100には弁
孔101を開閉する第2弁部材102が装着され、マフラ4に
は圧縮コイルバネからなる閉弁バネ103が取付けられ、
第2弁部材102は閉弁バネ103により下方に弾性付勢さ
れ、第2弁部材102の下方にあって、ピストン22の中心
部に固着されたロッド状の弁部材61Aは、前記実施例の
弁部材61の小径部64の下端よりも上方の部分を取り除い
たものである。
尚、制御弁機構60Aのその他の部分は前記実施例と同
様なので説明を省略する。
上記制御弁機構60Aにおいて、ピストン22が図示のよ
うに後退限位置にあるときは、弁部材61Aが閉弁バネ103
にバネ力に抗して第2弁部材102を突上げ弁孔101を開孔
するので、弁作動室50は環状隙間69と弁孔101と筒部100
の通路を介して排気室5に接続されるので、切換弁体35
Aは供給位置に保持され、またピストン22が進出限位置
にあるときには、第2弁部材102は閉弁バネ103により下
降して弁孔101を閉じるとともに弁部材61Aの上端部がO
リング66の下方まで下降するので、加圧エア通路68が弁
作動室50に連通され、弁作動室50に加圧エアが充填され
て、切換弁体35Aは排出位置に切換えられる。その他の
作動は前記実施例と同様なので説明を省略する。
<変形例2> 前記実施例の切換弁体35の切換弁部37に代えて、第4
図に図示のように切換弁機構30Aにおいて環状のシール
部材110を有する切換弁部37Bを切換弁体35Bに設ける。
第4図に図示のように切換弁体35Bが供給位置にあると
きは、シール部材110が第2弁座46Bの内周面に当接し、
往動作動室25は通路42a、環状通路42、環状隙間111、受
圧室48、通路47及び加圧エア供給路33により加圧エア供
給口3に連通される。
一方、切換弁体35Bが排出位置に切換えられると、シ
ール部材110が第1弁座44Bの内周面に当接するととも
に、環状隙間111は環状排気路41に連通した状態にな
り、往動作動室25は通路42a、環状通路42、環状隙間11
1、環状排気路41及び排気路40により排気室5に連通さ
れる。その他の作動は前記実施例と同様なのでその説明
を省略する。
<変形例3> 前記実施例のリリーフ弁機構80と供給弁機構81を省略
し、それらに代えてリリーフ弁機構80Cと供給弁機構81C
を下部ハウジング13のコーナ部13a・13bに設ける。
リリーフ弁機構80Cについて説明すると、第5図に図
示のようにコーナ部13aの下端面からリリーフ弁室121が
凹設され、復動作動室26の底部からはリリーフ弁室121
に連通する排気孔122が形成され、コーナ部13aの上部に
はボルト孔と共通の環状通路95をリリーフ弁室121に連
通する排気通路123が形成され、上部ハウジング11には
環状通路95と排気室5とを連通する排気通路124が形成
されている。
リリーフ弁室121の下部にはネジ部材125が下部ハウジ
ング13に螺着して設けられ、ネジ部材125にはアジャス
ト・スクリュ126が螺合され、アジャスト・スクリュ126
のリリーフ弁室121内に位置する上部には凹部127が形成
され、アジャスト・スクリュ16の下端部には溝128が形
成されている。上記凹部127には、第1設定圧を設定す
る為の圧縮コイルバネからなる第1スプリング129が設
けられ、第1スプリング129の上部には排気孔122を内方
より開閉する弁子130が設けられ、弁子130は第1スプリ
ング129により上方に弾性付勢されている。
次に、供給弁機構81Cについて説明すると、第6図に
図示のように下部ハウジング13のコーナ部13aと相隔っ
た別のコーナ部13bには、その下端面から供給弁室141が
凹設され、復動作動室26の底部からは供給弁室141に連
通する供給孔142が形成され、コーナ部13bの上部には環
状通路95を供給弁室141に連通する供給通路143が形成さ
れ、中間ハウジング12の上部には環状通路95を加圧エア
供給33に連通する供給通路144が形成されている。
供給弁室141の下部にはネジ部材145が下部ハウジング
13に螺着して設けられ、ネジ部材145にはアジャスト・
スクリュ146が螺合し、アジャスト・スクリュ146の供給
弁室141内に位置する上部には凹部147が形成され、アジ
ャスト・スクリュ146の下端部には溝148が形成されてい
る。上記凹部147には第2設定圧を設定する為の圧種コ
イルバネからなる第2スプリング149が設けられ、第2
スプリング149の上部には供給通路143を開閉する弁子15
0が設けられ、弁子150は第2スプリング149により上方
に弾性付勢されている。
このように構成されたリリーフ弁機構80C・供給弁機
構81Cにおいて、復動作動室26内の加圧エアの圧力が第
1設定以下且つ第2設定圧以上のときには、弁子130・1
50は第5図・第6図に図示の状態を保持し、弁子130は
排気孔122を封止し弁子150は供給通路143を封止してい
る。
ピストン22の進出作動時、復動作動室26内の加圧エア
の圧力が第1設定圧より高くなると、そのエア圧により
弁子130が下方に移動し、弁子130による排気孔122の封
止が解除されて加圧エアが排気孔122、排気通路123、環
状通路95及び排気通路124により排気室5にリリーフさ
れるので復動作動室26は第1設定圧に維持される。ピス
トン22の後退作動時、復動作動室26内の加圧エアの圧力
が第2設定圧より低くなると、加圧エア供給路33からの
エア圧により弁子150が下方に移動し、弁子150による供
給通路143の封止が解除され、復動作動室26に加圧エア
が供給されるので、復動作動室26の圧力は第2設定圧に
維持される。
また、アジャスト・スクリュ126・146の夫々の溝128
・148をスクリュドライバなどの工具で操作することに
より第1スプリング129、第2スプリング149のバネ力を
調節することが出来、第1設定圧と第2設定圧の設定を
変えることが出来る。更に、前記実施例のリリーフ弁機
構80・供給弁機構81を構成する比較的大型な部材である
供給弁体83、リリーフ弁体84、第1スプリング97及び第
2スプリング98にかえて、下部ハウジング13を有効利用
してリリーフ弁機構80C・供給弁機構81Cをコンパクトに
構成出来るので、往復動アクチュエータAC自体を小型・
軽量にすることが出来る。
尚、本実施例において加圧エアに代えて油圧を用いて
もよく、また本発明は油圧ポンプの他に、油圧増圧ポン
プ、ガス増圧ポンプなど往復駆動を利用する各種装置に
適用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本発明の実施例を示すもので、第1図
はピストンが後退限位置にあるときの油圧ポンプの縦断
面図、第2図はピストンが進出限位置にあるときの油圧
ポンプの縦断面図、第3図〜第6図は本実施例の変形例
を示すもので、第3図は制御弁機構の変形例を示す油圧
ポンプの部分縦断面図、第4図は切換弁部の変形例を示
す油圧ポンプの部分縦断面図、第5図はリリーフ弁機構
の変形例を示す油圧ポンプの縦断面図、第6図は供給弁
機構の変形例を示す油圧ポンプの縦断面図である。 AC……往復動アクチュエータ、3……加圧エア供給口、
5……排気室、10……ハウジング、20……複動エアシリ
ンダ、 22……ピストン、23……出力ロッド、 25……往動作動室、26……復動作動室、 30……切換弁機構、35・35B……切換弁体、49……スプ
リング、50……弁作動室、60・60A……制御弁機構、61
……弁部材、80・80C……リリーフ弁機構、 81・81C……供給弁機構。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内にピストンとこのピストンに
    固着された出力ロッドとを有する複動流体圧シリンダを
    設け、この流体圧シリンダにピストンを流体圧で進出駆
    動する往動作動室とピストンを流体圧で後退駆動する復
    動作動室を設け、 上記往動作動室を流体圧供給口に接続する供給位置と排
    出口に接続する排出位置とに択一的に切換えられる切換
    弁体と、この切換弁体を供給位置に付勢する付勢手段
    と、その付勢力に抗して切換弁体を流体圧で排出位置に
    切換える弁作動室とを備えた切換弁機構を設け、 上記ピストンから延び切換弁体に挿通された弁部材を介
    して、ピストンが後退限位置にあるときは弁作動室を排
    出口に接続し且つピストンが後退限位置と進出限位置の
    間にあるときは弁作動室を封止し且つピストンが進出限
    位置にあるときは弁作動室を流体圧供給口に接続する制
    御弁機構を設け、 上記ピストンの進出作動時、復動作動室内の流体圧が第
    1設定圧より高いときに開弁して復動作動室を排出口に
    接続するリリーフ弁機構を設け、 上記ピストンの後退作動時、復動作動室内の流体圧が第
    1設定圧以下の第2設定圧未満のときに開弁して復動作
    動室を流体圧供給口に接続する供給弁機構を設けたこと
    を特徴とする流体圧駆動連続作動型往復動アクチュエー
    タ。
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