[go: up one dir, main page]

JP2673390B2 - マルチポートメモリ - Google Patents

マルチポートメモリ

Info

Publication number
JP2673390B2
JP2673390B2 JP3048454A JP4845491A JP2673390B2 JP 2673390 B2 JP2673390 B2 JP 2673390B2 JP 3048454 A JP3048454 A JP 3048454A JP 4845491 A JP4845491 A JP 4845491A JP 2673390 B2 JP2673390 B2 JP 2673390B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
port
memory
circuit
access
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3048454A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05325552A (ja
Inventor
充 杉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP3048454A priority Critical patent/JP2673390B2/ja
Priority to DE4207945A priority patent/DE4207945C2/de
Publication of JPH05325552A publication Critical patent/JPH05325552A/ja
Priority to US08/298,082 priority patent/US5659711A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2673390B2 publication Critical patent/JP2673390B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C8/00Arrangements for selecting an address in a digital store
    • G11C8/16Multiple access memory array, e.g. addressing one storage element via at least two independent addressing line groups

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Static Random-Access Memory (AREA)
  • Dram (AREA)
  • Multi Processors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は互いに独立にアクセス
可能な複数のポートを備えるマルチポートメモリに関
し、特に、2つのポートを有するデュアルポートメモリ
におけるアクセス競合回避を効率的に行なうための構成
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、データ処理システムの性能を向上
させるためにマルチプロセサシステムが多く用いられ
る。マルチプロセサシステムは、1つのシステム内にお
いて複数のCPU(中央演算処理装置)を含む。CPU
は互いに非同期で動作する。CPU間のデータ伝送を非
同期で行なうために、マルチポートメモリが用いられ
る。マルチポートメモリは、互いに独立にアクセス可能
な複数のポートを含む。ポートの数が2つのマルチポー
トメモリはデュアルポートメモリと呼ばれる。
【0003】図6は、マルチプロセサシステムの構成を
概略的に示す図である。図6において、第1のCPU1
00と第2のCPU110との間にデュアルポートメモ
リ120が配置される。デュアルポートメモリ120は
互いに独立にアクセス可能なLポート120LとRポー
ト120Rを含む。Lポート120Lは、制御信号を受
ける制御入力ポートCTLと、データの入出力を行なう
ためのデータ入出力ポートIOLと、アドレス信号を受
けるアドレス入力ポートADRを含む。Rポート120
Rも同様に、制御信号入力ポートCTR、データ入出力
ポートIORおよびアドレス入力ポートADRを含む。
第1のCPU100はデュアルポートメモリ120のL
ポート120Lとデータの入出力が可能である。
【0004】Rポート120Rは第2のCPU110と
データの入出力が可能である。Lポート120LとRポ
ート120Rは互いに独立に動作可能である。したがっ
て、CPU100および110は互いに非同期的に動作
してデュアルポートメモリ120へアクセスし、データ
の書込および読出を行なうことができる。これにより、
デュアルポートメモリ120をバッファメモリとし、第
1のCPU100と第2のCPU110は互いに非同期
的に動作しながらデータの伝送を相互に行なうことがで
きる。
【0005】図7はデュアルポートメモリの構成を概略
的に示す図である。図7において、デュアルポートメモ
リ120は、Rポート120RおよびLポート120L
に対して共通に設けられたメモリセルアレイ211を含
む。メモリセルアレイ211は、後にその構成を説明す
るが、行および列からなるマトリクス状に配列された複
数のメモリセルを含む。
【0006】Rポート120Rは、アドレス入力ポート
ADRへ与えられたアドレスA0(R)〜An(R)を
受けて内部アドレスを発生するアドレスバッファ212
と、アドレスバッファ212からの内部行アドレスをデ
コードしてメモリセルアレイ211の対応の行を選択す
るロウデコーダ213と、アドレスバッファ212から
の内部列アドレスをデコードし、メモリセルアレイ21
1の対応の列を選択するコラムデコーダ214と、デー
タ入出力ポートIORとロウデコーダ213およびコラ
ムデコーダ214で選択されたメモリセルとの間でデー
タの授受を行なうためI/Oバッファ(入出力回路)2
15を含む。I/Oバッファ215は、データ入出力ポ
ートIORに与えられた書込データDIN(R)から内
部書込データを生成する。またI/Oバッファ215
は、コラムデコーダ214により選択された列上のデー
タから外部読出データDOUT(R)を生成する。
【0007】I/Oバッファ215のデータ入力および
出力の制御は、図示しない制御回路により設定される。
ここで、図7においては、I/Oバッファ215はコラ
ムデコーダ214に接続されているように示されている
が、実際には、コラムデコーダ214によりメモリセル
アレイ211から対応の列が選択され、内部データバス
へ選択された列が接続される。I/Oバッファ215は
この内部データバスと接続される。図面を簡略化するた
めに、図7においては、このコラムデコーダ214によ
り選択された列を内部データバスに接続するための選択
ゲートの構成は示していない。
【0008】Lポート120Lも同様に、アドレス入力
ポートADLに与えられたアドレスA0(L)〜An
(L)から内部アドレスを発生するアドレスバッファ2
16と、アドレスバッファ216からの内部行アドレス
をデコードしてメモリセルアレイ211の対応の行を選
択するロウデコーダ217と、アドレスバッファ216
からの内部列アドレスに応答してメモリセルアレイ21
1の対応の列を選択するコラムデコーダ218を含む。
Lポート120Lは、さらに、ロウデコーダ217およ
びコラムデコーダ218によりメモリセルアレイ211
の選択されたメモリセルと装置外部(CPU)との間で
のデータの授受を行なうためにI/Oバッファ219を
含む。I/Oバッファ219は、データ書込時において
は、データ入出力ポートIOLへ与えられた外部書込デ
ータDI(L)から内部書込データを生成して、コラム
デコーダ218により選択されたメモリセルアレイ21
1内の列上へ伝達する。データ読出時においては、I/
Oバッファ219は、メモリセルアレイ211のコラム
デコーダ218により選択された列上のデータから外部
読出データDOUT(L)を生成してデータ入出力ポー
トIOLへ伝達する。
【0009】Rポート120RおよびLポート120L
に接続されたCPU110および100は、それぞれ互
いに独立に動作してアドレス指定を行なうことができ
る。図7に示すデュアルポートメモリ120は、それぞ
れ明確に示さないがLポートコントロール回路およびR
ポートコントロール回路を有しており、このコントロー
ル回路の制御の下に各ポートは独立に動作可能である。
したがって、CPU100およびCPU110は、それ
ぞれ非同期的に動作してアドレス指定し、対応のメモリ
セルからのデータの読出および対応するメモリセルへの
データの書込を行なうことができる。
【0010】CPU100およびCPU110はそれぞ
れ互いに独立に動作するために、Lポート120Lへ与
えられるアドレスA0(L)〜An(L)とRポート1
20Rへ与えられたアドレスA0(R)〜An(R)と
が同一となり、メモリセルアレイ211の同一のメモリ
セルが選択される場合が生じる。このLポート120L
へ与えられるアドレスA0(L)〜An(L)とRポー
ト120Rへ与えられるアドレスA0(R)〜An
(R)とが全く同一となる状態を「アドレス競合」また
は「アクセス競合」と称す。このようなアドレス競合ま
たはアクセス競合が生じた場合、Lポート120Lおよ
びRポート120Rがともにデータ読出モードの場合は
問題はないものの、少なくとも一方がデータ書込モード
となる場合に好ましくない状態が生じる。この状態につ
いて以下に説明する。
【0011】図8は、メモリセルアレイ211における
1ビットのメモリセルに関連する部分の構成を示す図で
ある。図8において、メモリセルMCは、フリップフロ
ップ型のメモリセル構造を備える。図8においては、メ
モリセルMCは反平行に接続された1対のインバータに
より構成されるインバータラッチの構造を例示的に示
す。メモリセルMCの記憶ノードNaおよびNbは互い
に相補なデータをラッチする。
【0012】メモリセルMCに対して2本のワード線W
LLおよびWLRと2対のビット線BLLおよびBLR
が設けられる。ワード線WLLには図7に示すLポート
のためのロウデコーダ217からのワード線駆動信号W
LLが伝達され、ワード線WLRには、図7に示すRポ
ート用のロウデコーダ213からのワード線駆動信号W
LRが伝達される。ここで、信号線とその上に伝達され
る信号と同一の符号で示している。ワード線WLLおよ
びWLRには、1行のメモリセルが接続される。
【0013】ビット線対BLLは互いに相補なデータが
伝達されるビット線BLLaおよびBLLbを含む。ビ
ット線対BLRは、互いに相補なデータが伝達されるビ
ット線BLRaおよびBLRbを含む。
【0014】メモリセルMCに対してさらに、ワード線
WLL上の信号電位に応答してメモリセルMCの記憶ノ
ードNaおよびNbをそれぞれビット線をBLLaおよ
びBLLbへ接続する転送ゲートトランジスタSTLa
およびSTLbと、ワード線WLR上の信号電位に応答
して記憶ノードNaおよびNbをそれぞれビット線BL
RaおよびBLRbへ接続する転送ゲートトランジスタ
STRaおよびSTRbが設けられる。
【0015】ビット線対BLLに対しては、図7に示す
Lポート用のコラムデコーダ218からの列選択信号C
DLiに応答してオン状態となり、ビット線BLLaお
よびBLLbをそれぞれLポート用の内部データバス線
CBLaおよびCBLbへ接続する列選択ゲートCSL
aおよびCSLbが設けられる。
【0016】ビット線対BLRに対しては、図7に示す
Rポート用のコラムデコーダ214からの列選択信号C
DRiに応答してオン状態となり、ビット線BLRaお
よびBLRbをRポート用の内部データバス線CBRa
およびCBRbへ接続する列選択ゲートCSRaおよび
CSRbが設けられる。
【0017】ビット線対BLLおよびBLRには1列の
メモリセルが接続される。内部データバス線CBLaお
よびCBLbは内部データバスCBLを構成し、内部デ
ータバス線CBRaおよびCBRbは内部データバスC
BRを構成する。内部データバスCBLは図7に示すL
ポート用I/Oバッファ219に接続され、内部データ
バスCBRは図8に示すRポート用のI/Oバッファ2
15に接続される。
【0018】図8に示す構成においてはワード線WLL
が選択された場合、メモリセルMCはビット線対BLL
(ビット線BLLaおよびBLLb)に接続される。ワ
ード線WLRが選択された場合、メモリセルMCはビッ
ト線対BLR(ビット線BLRaおよびBLRb)に接
続される。このビット線対BLLおよびBLRはそれぞ
れ列選択信号CDLiおよびCDRiより内部データバ
スCBLおよびCBRに接続される。
【0019】アドレス競合またはアクセス競合の場合に
は、ワード線WLLおよびWLRが同時に選択状態とな
り、かつビット線対BLLおよびBLRも選択状態とな
る。
【0020】Lポート120LおよびRポート120R
がともにデータ読出モードの場合には、メモリセルMC
のデータが共通内部データバスCBLおよびCBRへ伝
達されるだけであり、何ら問題は生じない。
【0021】今、Lポート120LがメモリセルMCに
対しデータの書込を行ないかつRポート120Rがこの
同一のメモリセルMCに対しデータの読出を行なう場合
を考える。Lポート120Lからのデータ書込がメモリ
セルMCに対し行なわれれば、メモリセルMCの記憶内
容はこの書き込まれたデータに従って変化する。したが
って、Rポート120Rが、データ書込を受ける前のメ
モリセルMCの記憶内容を読出すことができず、正確な
データの読出を行なうことができない場合が生じる。す
なわち、このRポート120Rからのデータ読出時点
と、このLポート120Lからのデータ書込によるメモ
リセルMCの記憶内容の変化時点とのタイミング関係に
応じて、(1)メモリセルMCの記憶内容の変化したデ
ータを読出す場合、(2)変化する前のデータを読出す
場合、およびちょうど変化時点(ビット線上の情報のク
ロスポイント)と重なりデータ不確定状態となり正確に
読出せない場合が生じる。
【0022】したがって、アクセス競合の場合、少なく
とも一方のCPUがデータ書込を要求した場合には、一
方のポートのみのアクセスを許可し、他方のポートのア
クセスは禁止するというアクセス調停を行なう必要があ
る。
【0023】このようなアクセス競合を防止するため
に、一般に図7に示すような競合回避回路220が設け
られる。この競合回避回路220は、Lポートへ与えら
れるアドレスADLおよびチップセレクト信号*CSL
とRポートへ与えられるアドレスADRとチップセレク
ト信号*CSRを受ける。競合回避回路220は、Lポ
ートからのアドレスADLとRポートからのアドレスA
DRとが一致した場合には、この2つのポートのアドレ
スADLおよびADRのどちらが先に確定したかを判別
する。この判別結果にしたがって、競合回避回路220
は、先にアドレスが確定したポートに対しアクセスを受
付け、そのポートへのアクセスを可能にするとともに、
他方のポートへはアクセス禁止を示すビジー信号BUS
Yを発生し、かつこのポートへのデータアクセスを禁止
する。
【0024】競合回避回路220におけるこのアクセス
優先判別の基準としては、アドレス変化時点を検出する
方法およびチップセレクト信号の活性状態への移行時点
の検出などの方法が用いられる。このような競合回避回
路の具体的構成の例は、特開平1−303694号公
報、および特開昭62−217481号公報等に示され
ている。
【0025】この競合回避回路220を用いれば、2つ
のポートのアドレスが同一であっても、先にアドレスが
確定したポートに対してのみアクセスが許可されるた
め、アクセス競合が発生することがなく、正確なデータ
処理を行なうことができる。
【0026】このようなデュアルポートメモリは、デー
タのビット幅が8ビットのものが多い、近年のCPU
は、16ビット、32ビットとこのデータビット幅が大
きくなっている。このような場合、デュアルポートメモ
リを複数個用いる必要がある。また、16ビットCPU
に対して16ビットのデータ幅のデュアルポートメモリ
を用いたとしても、図9に示すように、16ビットCP
Uが必要とするデータには、ワードデータおよびバイト
データが存在する。ワードデータは16ビットのデータ
であり、バイトデータは8ビットのデータである。この
ため、16ビットのデュアルポートメモリにおいても、
上位バイトメモリおよび下位バイトメモリと2つのメモ
リブロックに分割し、8ビット単位でアクセス可能とす
る必要がある。
【0027】このように2つのメモリまたはメモリブロ
ックを用い、各メモリまたはメモリブロックに対し競合
回避回路を設けた場合、効率的にアクセス競合回避を行
なうことができなくなる場合が生じる。以下、この問題
について説明する。
【0028】図10は、8ビット単位でアクセス可能な
16ビットのデュアルポートメモリの概略構成を示す図
である。図10において、デュアルポートメモリ300
は、上位バイトのデータを送出する上位バイトメモリブ
ロック(またはメモリチップ)310と、下位バイトの
データを入出力するための下位バイトメモリブロック
(またはメモリチップ)320を含む。上位バイトメモ
リブロック310に対してはこの上位バイトデータに対
する競合回避を行なうための競合回避回路311が設け
られる。下位バイトメモリブロック320に対しては、
下位バイトのデータに対するアクセス競合を回避するた
めの競合回避回路321が設けられる。上位バイトメモ
リブロック310は、上位バイトデータDLHおよびD
RHをそれぞれLポートおよびRポートを介して独立に
入出力する。競合回避回路311は、この上位バイトの
LポートおよびRポートからのアクセスが競合している
か否かを判定し、該判定結果に従って競合回避動作を行
なうとともに、LポートおよびRポートそれぞれアクセ
ス可能か否か示すアクセス許可信号(ビジー信号)BY
LHおよびBYRHを出力する。
【0029】下位バイトメモリブロック320は、Lポ
ートおよびRポートを介して下位バイトデータDLLお
よびDRLを入出力する。アクセス競合回避回路321
は、この下位バイトデータに対するLポートおよびRポ
ートからのアクセスが競合しているか否かを判定し、該
判定結果に従ってアクセス競合回避動作を行なうととも
に、LポートおよびRポートへそれぞれアクセス許可信
号BYLLおよびBYRLを出力する。この図10に示
す構成の場合、メモリブロック310に対して設けられ
たアクセス競合回避回路311と下位バイトメモリブロ
ック320に設けられたアクセス競合回避回路321は
それぞれ独立に競合回避動作を行なう。したがって、こ
の構成の場合、LポートおよびRポートへバイト単位で
のアクセスが行なわれた場合、それぞれの競合回避回路
による競合回避動作に従ってデータの入出力を行なうこ
とができる。
【0030】また、一方のポートへバイト単位のアクセ
スが行なわれ、他方のポートへワード単位でのアクセス
が行なわれた場合、バイトデータとワードデータとは通
常アドレスが異なっているため、アクセス競合は生じ
ず、この場合においても競合回避回路311および32
1の回避動作に従ってデータの入出力を行なうことがで
きる。
【0031】しかしながら、両ポートへワード単位での
アクセスが行なわれた場合に問題が生じる。すなわち、
競合回避回路311および321はそれぞれ独立の回路
構成となっている。この場合、回路のパラメータの製造
時のばらつきなどにより動作特性が異なり、またその内
部における信号配線における信号遅延なども異なるた
め、競合回避回路311における判定結果と競合回避回
路321における判定結果とが異なる場合が生じる。
【0032】たとえば、上位バイトデータ用の競合回避
回路311はLポートへ優先権を与え、一方、下位バイ
トデータ用の競合回避回路321がRポートへ優先権を
与えるような状態が生じる。この場合、CPUは、ワー
ド単位でのデータの入出力を行なうことができなくな
る。この場合に、CPUのデータアクセス方法として
は、(1)アクセス許可されたバイト単位でのデータ入
出力を行ない、残りのバイトデータに対しては再度アク
セスするかまたはウェイト状態とされる、(2)ワード
単位でのアクセスが許可されるまでアクセスを繰返すこ
とが考えられる。いずれの場合においても、CPUの処
理速度は大幅に低下する。このような複数のメモリ回路
またはメモリブロックそれぞれ独立にアクセス競合回避
動作を行なう構成の欠点を回避するために、複数のメモ
リ回路またはメモリブロックに対し1個のアクセス競合
回避回路のみを動作させ、この1個のアクセス競合回避
回路の判定結果に従ってすべてのメモリ回路またはメモ
リブロックのアクセス調停を行なう構成がたとえば特開
昭63−29378号公報に示されている。
【0033】図11は、上述の先行技術文献に示されて
いる、複数のメモリ回路(メモリブロック)のアクセス
調停を1つのブロックに設けられた競合回避回路を用い
て行なうメモリ装置の外部構成を示す図である。図11
において、メモリ装置は、メモリ回路410および42
0を含む。ここで、メモリ回路410および420は別
々のチップに形成されていてもよく、また同一チップ上
に形成されており、それぞれ独立に動作可能なメモリブ
ロックであってもよい。メモリ回路410および420
は同一の構成を有しており、独立にアクセス可能なLポ
ートとRポートを有する。メモリ回路410および42
0両者のLポートはLポート440を構成し、メモリ回
路410および420両者のRポートはRポート430
を構成する。メモリ回路410とメモリ回路420とは
互いに独立にアクセス可能である。
【0034】メモリ回路410のLポートは、チップセ
レクト信号φUSLを受ける端子*CSLと、他方のメ
モリ回路420に対するチップセレクト信号φLSLを
受ける端子*CSILと、アクセス競合回避判定結果を
出力する端子CONLと、データ入出力を行なうための
端子I/OLと、アドレスLを受けるアドレス入力端子
ADLを含む。端子CONLから出力される競合回避判
定結果CONLは、CPUへアクセス可能かどうかを示
す信号CONLを出力し、これは通常のビジー信号(B
USY信号)に対応する。
【0035】メモリ回路410のRポートも同様に、チ
ップセレクト信号φUSRを受ける端子*CSRと、他
方のメモリ回路420へ与えられたチップセレクト信号
φLSRを受ける端子CSIRと、競合回避判定結果を
示す信号CONRを出力する端子CONRと、データ入
出力端子I/ORと、アドレスRを受けるアドレス入力
端子ADRを含む。メモリ回路410はさらに、そこに
含まれるアクセス競合回避回路をイネーブル/ディスエ
ーブルするための制御信号φMを受ける制御端子MMを
備える。
【0036】メモリ回路420のLポートは、チップセ
レクト信号φLSLを受ける端子*CSLと、メモリ回
路410からのアクセス競合回避判定結果を示す信号C
ONLを受ける端子CONLと、データ入出力を行なう
ための端子I/OLと、アドレスLを受けるアドレス入
力端子ADLを含む。メモリ回路420のRポートも同
様に、チップセレクト信号φLSRを受ける端子*CS
Rと、メモリ回路410からの競合回避判定結果を示す
信号CONRを受ける端子CONRと、データ入出力を
行なうための端子I/ORおよびアドレスRを受けるア
ドレス入力端子ADRと、そこに含まれるアクセス調停
競合回避回路をイネーブル/ディスエーブルするための
制御信号*φMを受ける端子MMを含む。制御信号*φ
Mは制御信号φMの反転信号である。この図11に示す
構成の場合、メモリ回路410に含まれるアクセス競合
回避回路がイネーブル状態とされ、メモリ回路420に
含まれるアクセス競合回避回路がディスエーブル状態と
される。メモリ回路420の端子*CSILおよび*C
SIRはともにオープン状態とされる。メモリ回路41
0のアドレス入力端子ADLとメモリ回路420のアド
レス入力端子ADLへはともに同じアドレスLが与えら
れる。メモリ回路410のアドレス入力端子ADRとメ
モリ回路420のアドレス入力端子ADRには同じアド
レスRが与えられる。この構成において上位バイトデー
タのみ、下位バイトデータのみ、およびワードデータの
選択はチップセレクト信号φUSL,φUSR,φLS
LおよびφLSRにより行なわれる。
【0037】この図11に示す構成において、メモリ回
路410に含まれるアクセス競合回避回路は、端子*C
SL,*CSR,*CSIL,*CSIR,ADLおよ
びADRへ与えられた信号φUSL,φUSR,φLS
L,φLSRおよびアドレスL,Rに従って動作して競
合回避判定結果指示信号CONLおよびCONRを発生
する。
【0038】メモリ回路420は、制御信号φLSL,
φLSR,アドレスL(ADL)およびアドレスR(A
DR)に応答して動作可能となり、メモリ回路410か
らの競合回避判定結果指示信号CONLおよびCONR
に従って、アクセス競合発生時には一方のポートに対す
るデータの書込/読出を行なう。すなわち、メモリ回路
410および420では、メモリ回路410に含まれる
アクセス競合回避回路の回避判定結果に従ってデータの
書込/読出が行なわれる。
【0039】メモリ回路420へのデータの書込/読出
を行なう場合には、チップセレクト信号φLSLおよび
φLSRが活性状態の“L”レベルとなりチップセレク
ト信号φUSLおよびφUSRは不活性状態の“H”と
なる。信号φLSLおよびφLSRはメモリ回路410
の端子*CSILおよび*CSIRへも与えられてい
る。メモリ回路410はこの端子*CSILおよび*C
LIRへ与えられた信号に従ってそこに含まれるアクセ
ス競合回避回路を作動し、アドレス入力端子ADLおよ
びADRへ与えられたアドレスの競合を検出して競合回
避判定動作を行ない、この判定結果を端子CONLおよ
びCONRから出力する。メモリ回路420では、この
メモリ回路410からの競合回避判定結果指示信号CO
NLおよびCONRに従って競合発生時においては一方
のポートに対するデータの書込/読出が行なわれる。
【0040】図12は、図11に示すメモリ回路の、ア
クセス競合回避に関連する部分の構成を示す図である。
図12において、競合回避制御部は、端子*CSLおよ
び*CSILへ与えられるチップセレクト信号を受ける
ANDゲートAN1と、端子*CSIRおよび*CSR
へ与えられたチップセレクト信号を受けるANDゲート
AN6と、ANDゲートAN1およびAN6の出力と内
部制御信号φL,φRに従って競合回避を行なうための
判定動作を行ない、判定結果信号を出力するとともに、
この判定結果に従ってポートイネーブル信号を出力する
競合回避回路450を含む。
【0041】内部制御信号φL,φRは、図示しないメ
モリポートに対して設けられたメモリコントロールから
のポートイネーブル信号であってもよい。また、この内
部制御信号φL,φRは、内部アドレス信号であっても
よい。制御信号φL,φRが内部制御信号すなわちポー
トイネーブル信号の場合には、競合回避回路450に
は、別に内部アドレス信号が与えられる。競合回避回路
450は、この端子*CSL,*CSIL,*CSI
R,*CSRへ与えられたチップセレクト信号φUS
L,φUSR,φLSL,*φLSRおよびアドレスA
DL,ADRに従って競合発生の有無およびその判定結
果に従った競合回避動作を行ない、回避判定結果信号お
よびポートイネーブル信号を出力する。
【0042】競合回避制御部はさらに、端子CONLを
端子MMへ与えられた制御信号に応答して入力端子また
は出力端子のいずれかに設定するためのトライステート
バッファT1、T2と、競合回避回路450からの回避
判定動作結果信号をトライステートバッファT2へ伝達
するトライステートバッファT3と、端子MMに与えら
れた制御信号に従ってイネーブル/ディスエーブルさ
れ、内部制御信号とトライステートバッファT3または
T1の出力との論理積をとるANDゲートAN2と、競
合回避回路450からのLポートイネーブル信号と端子
MMへ与えられた制御信号との論理積をとるANDゲー
トAN3と、ANDゲートAN2およびAN3の出力の
論理和をとるORゲートO1を含む。ORゲートO1か
ら、Lポートイネーブル信号φLEが出力される。この
制御信号φLEは、Lポートの入出力回路をイネーブル
/ディスエーブルする制御信号であってもよい。また制
御信号φLEは、内部制御信号φLが外部アドレス信号
の場合にはデコーダへ与えられる信号であってもよい。
【0043】Rポートに対しても、Lポートに対してと
同様に、端子CONRを、制御端子MMへ与えられる制
御信号に応答して入力端子または出力端子へ切換えるた
めのトライステートバッファT5およびT6と、競合回
避回路450からの競合回避判定結果信号を伝達するト
ライステートバッファT4と、端子MMへ与えられる制
御信号に従ってイネーブル/ディスエーブルされ、内部
制御信号φRとトライステートバッファT4の出力との
論理積をとるANDゲートAN5と、競合回避回路45
0からのRポートイネーブル信号と端子MMへ与えられ
た積信号との論理積をとるANDゲートAN4と、AN
DゲートAN4およびAN5の出力の論理和をとるOR
ゲートO2を含む。ORゲートO2からRポートイネー
ブル信号φREが出力される。この制御信号φREも、
制御信号φLEと同様に、デコーダへ与えられる内部ア
ドレス信号であってもよく、また入出力回路をイネーブ
ル/ディスエーブルするための制御信号であってもよ
い。次に動作について説明する。
【0044】端子MMへ与えられる制御信号が“H”レ
ベルに設定されると、トライステートバッファT1が出
力ハイインピーダンス状態となり、トライステートバッ
ファT2が動作状態となり、端子CONLは、回避判定
結果信号CONLを出力する出力端子となる。またトラ
イステートバッファT3およびT4も作動状態となり、
競合回避回路450からの競合回避判定結果信号を伝達
する状態に設定される。さらに、ANDゲートAN2お
よびAN5はその出力が“L”に固定され、ANDゲー
トAN3およびAN4は競合回避回路450からのLポ
ートイネーブル信号およびRポートイネーブル信号を伝
達する状態となる。この場合、ORゲートO1およびO
2は、それぞれANDゲートAN3およびAN4の出力
をLポートイネーブル信号φLEおよびRポートイネー
ブル信号φREとして出力する。
【0045】さらに、端子MMに“H”の信号が与えら
れると、トライステートバッファT5が作動状態、トラ
イステートバッファT6が出力ハイインピーダンス状態
となり、端子CONRは出力端子に設定される。
【0046】この状態において端子*CSLおよび*C
SRへチップセレクト信号がφUSLおよびφUSRが
与えられた場合、そこに含まれるメモリコントロール回
路は作動状態となり各ポートを作動状態とするための内
部制御信号を発生する。制御信号φUSLおよびφUS
Rは、ともに活性状態にときには“L”となり、不活性
状態の場合には“H”となる。したがってこのチップセ
レクト信号φUSLおよびφUSRはANDゲートAN
1およびAN6を介して競合回避回路450へ与えられ
る。競合回避回路450は、このANDゲートAN1お
よびAN6からの出力信号と制御信号φL,φRと内部
アドレスADL,ADR(図には明確に示されず:ただ
し信号φL,φRが内部アドレスを含まない場合)に従
って競合回避を行なうための判定を行なう。
【0047】この競合回避回路450からの判定結果は
トライステートバッファT3およびT2を介して端子C
ONLから出力され、またトライステートバッファT4
およびT5を介して端子CONRから出力される。この
端子CONLおよびCONRの判定結果信号は他方のメ
モリ回路の端子CONLおよびCONRへ与えられ、他
方のメモリにおいてはこの判定結果信号CONLおよび
CONRに従ってアクセス競合回避動作が行なわれる。
【0048】ANDゲートAN3およびAN4はそれぞ
れ競合回避回路450からのポートイネーブル信号を伝
達する。ORゲートO1およびO2は、ポートイネーブ
ル信号φLEおよびφREを出力する。
【0049】他方のメモリ回路420からチップセレク
ト信号φLSLおよびφLSRが端子*CSILおよび
*CSIRへ与えられた場合、このメモリ回路410に
おけるメモリコントロールは動作しない。競合回避回路
450は、このときANDゲートAN1およびAN6か
らのチップセレクト信号と内部アドレスとに従って競合
回避動作を実行する。内部制御信号φL,φRが内部制
御信号の場合、両者はディスエーブル状態にあり、競合
回避回路450からはポートイネーブル信号は出力され
ず、ポートイネーブルφLE,φREは不活性状態にあ
る。この内部制御信号φL,φRがアドレス信号の場
合、信号φLEおよびφREは発生されるものの、各ポ
ートに設けられたメモリコントロールは不動作状態にあ
り、結果的にメモリの選択動作は行なわれず、このメモ
リにおける各ポートはディスエーブル状態とされる。
【0050】競合回避回路450は、このアドレスおよ
びチップセレクト信号(ANDゲートAN1およびAN
6出力)に従って競合回避の判定動作行ない、該判定結
果を示す信号をトライステートバッファT3,T2を介
して端子CONLへ出力しかつトライステートバッファ
T4およびT5介して端子CONRへ出力する。したが
って。他方のすなわちハイバイトのメモリにアクセスが
行なわれた場合、この端子CONLおよびCONRから
の回避判定結果信号に従ってメモリのポートのイネーブ
ルが行なわれる。
【0051】次に、端子MMを“L”に設定した場合の
動作について説明する。これは図11におけるメモリ回
路420に含まれる競合回避回路の動作に対応する。こ
のときトライステートバッファT2,T3,およびT5
がディスエーブル状態の出力ハイインピーダンス状態に
され、トライステートバッファT1およびT6が作動状
態となる。また、ANDゲートAN3およびAN4は出
力が“L”に固定され、ANDゲートAN2およびAN
5はイネーブル状態とされる。したがってこの場合OR
ゲートO1およびO2はANDゲートAN2およびAN
5の出力を伝達するため、ポートイネーブル信号φLE
およびφREは、ANDゲートAN2およびAN5の出
力に対応した信号となる。
【0052】端子MMが“L”レベルに設定された場合
には、トライステートバッファT1およびT6を介して
判定結果信号CONLおよびCONRがANDゲートA
N2およびAN5へ与えられる。ANDゲートAN2お
よびAN5は回避判定結果信号CONLおよびCONR
に従って内部制御信号φLおよびφRを通過させる。こ
れにより、内部制御信号φLE,φREが出力される。
ここで端子MMが“L”に設定されているメモリ回路4
20においては、端子*CSLに対しチップセレクト信
号φLSLが与えられ、端子*CSRへはチップセレク
ト信号φLSRが与えられているため、各メモリコント
ロールはそれぞれ作動状態となっており、内部制御信号
φL,φRは発生される。
【0053】上述のように、複数のメモリ回路が並列に
動作可能状態とされている場合において1つのメモリ回
路におけるアクセス競合回避回路のみを駆動して複数の
メモリ回路の動作を制御することにより、メモリ回路そ
れぞれに設けられた競合回避回路を独立に動作させる場
合に発生する問題点の解消を図っている。
【0054】
【発明が解決しようとする課題】上述のような、1つの
アクセス競合回避回路を用いて複数のメモリ回路のアク
セス競合回避判定を行なう構成の場合には、以下の問題
が生じる。すなわち、Lポートからたとえば上位バイト
データをアクセスし、Rポートから下位バイトデータを
アクセスした場合には、何らアクセス競合は発生してい
ないため、競合回避判定動作を行なう必要はない。しか
しながらこのように共通に設けられたアクセス競合回避
回路を用いた場合、アクセス競合回避判定動作が行なわ
れ(ANDゲートAN1およびAN6はアクセス検
出)、この判定結果に従って各メモリのポート制御が行
なわれる。したがってこの場合、誤ったポート制御が行
なわれ、CPUがウェイト状態となる場合が生じ、高速
でデータ処理を行なうことができないという問題が発生
する。
【0055】
【0056】すなわち、従来のアクセス競合回避回路の
構成においては、アドレス競合の組合わせにより、正確
なアクセス競合回避を行なうことができない場合が生
じ、また無駄なアクセス競合回避動作をするなどの欠点
がある。また、この上述の先行技術文献においては、一
方のメモリ回路において常時アクセス競合回避回路を作
動状態とし、この一方のメモリ回路においてアクセス競
合が発生した場合にはこの他方のメモリ回路のアクセス
競合回避動作をも制御するようにし、この一方のメモリ
回路においてアクセス競合が発生していない場合には、
それぞれ独立にアクセス競合回避動作をさせる構成が開
示されている。しかしながら、この構成においても、バ
イト単位でのデータのアクセス時において上位バイトデ
ータと下位バイトデータとがそれぞれアクセスされる場
合においても、一方のメモリ回路においてアクセス競合
が発生したと判定される場合が生じ、同様の問題が発生
する。
【0057】それゆえに、この発明の目的は、どのよう
なアクセス競合の組合わせに対しても効率的かつ最適な
アクセス競合回避動作を行なうことのできるマルチポー
トメモリを提供することである。
【0058】
【課題を解決するための手段】この発明に係るマルチポ
ートメモリは、各々が第1および第2のポートを介して
独立にアクセス可能な複数のメモリブロックと、これら
のメモリブロック各々に対して設けられ、それぞれ対応
のメモリブロックに対してアクセス競合が発生している
か否かを検出するアクセス競合検出手段と、これらのア
クセス競合検出手段各々に対応して設けられ、それぞれ
対応のアクセス競合検出手段からの検出信号に応答して
それぞれの対応のメモリブロックに対するアクセスの競
合を回避するための制御信号を発生するアクセス競合回
避手段と、これら複数のアクセス競合検出手段からの出
力信号に応答して複数のアクセス競合回避手段の出力信
号を選択的に通過させる選択手段と、この選択手段によ
り選択的に通過されて選択されたアクセス競合回避手段
からの出力信号であるアクセス競合回避制御信号に従っ
てそれぞれのメモリブロックの、選択手段から出力され
たアクセス競合回避制御信号が指定するポートをイネー
ブルする手段を含む。
【0059】
【作用】選択手段は、複数のメモリブロックにおいてア
クセス競合が発生しているか否かに応じて各アクセス競
合回避回路の出力信号を選択している。ポートイネーブ
ル手段はこの選択手段の出力に従ってアクセス競合回避
が行なわれるようにポートをイネーブルしている。した
がって選択手段により、発生したアクセス競合の組合わ
せに応じて最適なアクセス競合回避が行なわれるように
競合回避手段の出力が選択されているため、どのような
組合わせのアクセス競合回避に対しても最適なアクセス
競合回避を行なうことができる。
【0060】
【発明の実施例】図1はこの発明の一実施例であるデュ
アルポートメモリの構成を概略的に示す図である。図1
において、デュアルポートメモリ90は、それぞれが互
いに独立にアクセス可能な2つのデュアルポートメモリ
ブロック7および8を含む。デュアルポートメモリブロ
ック7は下位バイトデータを格納し、デュアルポートメ
モリブロック8は、上位バイトデータを格納する。デュ
アルポートメモリブロック7および8はそれぞれBポー
トデータバスI/OBおよびAポートデータバスI/O
Aを介して装置外部(CPU等)とデータの入出力が可
能である。ここで、デュアルポートメモリ90のポート
は、それぞれAポートおよびBポートとを示す。これら
をRポートおよびLポートと称してもよいが、Rポート
およびLポートは右側および左側の意味を有してるた
め、これらは相対的なものであり、以下の説明において
はAポートおよびBポートと称す。デュアルポートメモ
リブロック7および8はそれぞれ8ビットのバイトデー
タの入出力が可能である。したが、Bポートデータバス
I/OBおよびAポートデータバスI/OAはそれぞれ
16ビット幅の信号線となる。デュアルポートメモリ9
0はさらに、Aポートを介して与えられるAポートアド
レスADAとBポートを介して与えられるBポートAD
Bとを受け、両者の一致不一致をみることによりアクセ
ス競合が発生したか否かを検出するアクセス競合検出回
路1および2を含む。アクセス競合検出回路1は、下位
バイトデータ用のデュアルポートメモリブロック7に対
応して設けられており、アクセス競合検出回路2は、上
位バイトデータ用のデュアルポートメモリブロック8に
対して設けられる。
【0061】アクセス競合検出回路1および2それぞれ
に対して、アクセス競合回避動作を行ない、競合回避判
定結果信号を出力するアクセス競合回避回路4および5
が設けられる。アクセス競合回避回路4は、下位バイト
データ用のデュアルポートメモリブロック7に対するア
クセス競合回避動作を行ない、アクセス競合回避回路5
は、上位バイトデータ用のデュアルポートメモリブロッ
ク8に対するアクセス競合回避動作を実行する。
【0062】デュアルポートメモリ90はさらに、アク
セス競合回避動作を効果的に行なうために、アクセス競
合検出回路1および2の出力信号を受け、メモリブロッ
ク7および8両者においてアクセス競合が発生している
か否かを判別する判別回路3と、判別回路3の判別信号
に応答して、アクセス競合回避回路4および5からの回
避結果信号を選択的にメモリブロック7および8へ伝達
する選択制御回路6を含む。判別回路3はたとえば検出
回路1および2の出力信号の論理積をとるANDゲート
30により構成される。選択制御回路6は、判別回路3
の出力信号に応答してオン状態となり、アクセス競合回
避回路4からの回避判定結果信号をメモリブロック8へ
伝達する転送ゲートNT2と、判別回路3の判定結果信
号を受けるインバータ回路IVと、インバータ回路IV
の出力信号によりオン状態となり、アクセス競合回避回
路5からの回避判定結果信号をメモリブロック8へ伝達
する伝送ゲートNT2を含む。伝送ゲートNT1および
NT2は互いに相補にオン状態となる。次に動作につい
て簡単に説明する。
【0063】アクセス競合検出回路1および2は、Aポ
ートアドレスADAとBポートアドレスADBの一致不
一致を検出する。両者が一致した場合には、活性状態の
“H”の信号を出力する。
【0064】(1) 検出回路1および2の出力がとも
に“L”の場合:この場合、メモリブロック7および8
に対するアクセスはともに競合していない。したがって
このときアクセス競合回避回路4および5の競合回避判
定動作は何ら行なわれない。このとき、判別回路3に含
まれるANDゲート30の出力は“L”であり、転送ゲ
ートNT1はオフ状態、転送ゲートNT2がオン状態と
なる。これによりアクセス競合回避回路4がメモリブロ
ック7に接続され、アクセス競合回避回路5はメモリブ
ロック8に接続される。
【0065】アクセス競合回避回路4および5はともに
アクセス競合検出回路1および2がアクセス競合を検出
していないため、何ら競合回避判定動作は行なわれな
い。メモリブロック7および8においては、Aポートア
ドレスADAおよび/またはBポートアドレスADBに
従ってアクセスが行なわれ、AポートデータバスI/O
Aおよび/またはBポートデータバスI/OBを介して
データの入出力が行なわれる。
【0066】(2) アクセス競合検出回路1が競合を
検出し、アクセス競合検出回路2がアクセス競合を検出
していないとき:この場合、判別回路3に含まれるAN
Dゲート30の出力は“L”である。アクセス競合回避
回路4は、アクセス競合検出回路1からのアクセス競合
検出信号に応答して活性化され、アクセス競合回避動作
を実行し、競合回避判定結果信号をメモリブロック7へ
与える。メモリブロック7においては、このアクセス競
合回避回路4からの競合回避判定結果信号に従ってポー
トの選択が行なわれ、一方のポートを介してのデータの
書込/読出が行なわれる。
【0067】アクセス競合回避回路5は、競合検出回路
2の出力が“L”であるため、何ら競合回避動作は行な
わない。判別回路3に含まれるANDゲート30の出力
は“L”であり、転送ゲートNT2はオン状態、転送ゲ
ートNT1はオフ状態である。デュアルポートメモリ8
では、このアクセス競合回避回路5では競合回避判定が
何ら行なわれていないため、通常時と同様にして、与え
られたアドレスADAおよび/またはADBに従ってデ
ータの書込/読出が行なわれる。
【0068】(3) アクセス競合検出回路1がアクセ
ス競合を検出せず、アクセス競合検出回路2がアクセス
競合を検出した場合:この場合においても、判別回路3
のANDゲート30の出力は“L”であり、転送ゲート
NT1はオフ状態、転送ゲートNT2はオン状態とな
る。アクセス競合回避回路4は競合回避動作は実行しな
い。メモリブロック7は与えられたアドレスADAおよ
び/またはADBに従ってAポートデータバスI/OA
および/またはBポートデータバスI/OBとを介して
データの読出/書込を実行する。
【0069】アクセス競合回避回路5は、アクセス競合
検出回路2からのアクセス競合検出信号に応答して活性
化され、アクセス競合回避動作を実行し、この回避判定
結果信号を出力して転送ゲートNT2を介してデュアル
ポートメモリブロック8へ伝達する。メモリブロック8
では、このアクセス競合回避回路5からの競合回避判定
結果信号に従ってポートの選択が行なわれ、選択された
ポートを介してのデータの書込/読出が実行される。
【0070】上述のように、一方のメモリブロックにお
いてのみアクセス競合が発生した場合、アクセス競合が
発生したメモリブロックに対してのみアクセス競合回避
動作が実行されるため、たとえば上位バイトデータと下
位バイトデータとがそれぞれ異なるポートからアクセス
要求された場合においても、不必要な競合回避動作が行
なわれず、正確かつ効率的なアクセス競合回避動作を実
現することができる。
【0071】(4) メモリブロック7および8両者に
対してアクセス競合が発生した場合:この場合、アクセ
ス競合検出回路1および2の出力はともに活性状態の
“H”となる。判別回路3は競合制御切換の必要がある
と判定し、このとき、ANDゲート30の出力は“H”
となる。これにより選択制御回路6に含まれる転送ゲー
トNT1がオン状態となり、転送ゲートNT2がオフ状
態となる。この状態においては、アクセス競合回避回路
4からの競合回避判定結果がメモリブロック7および8
両者へ与えられる。競合回避回路4および5はアクセス
競合検出回路1および2からの競合検出信号に応答して
競合回避動作を実行する。しかしこの場合、アクセス競
合回避回路4からの競合判定結果信号がメモリブロック
7および8両者へ与えられる。したがってメモリブロッ
ク7および8においては同一のポートの選択が行なわれ
ることになり、メモリブロック7における被選択ポート
とメモリブロック8における被選択ポートとが異なると
いう問題は解消される。
【0072】以上の構成において、判別回路3および選
択制御回路6は、アクセス競合検出回路1および2の検
出結果信号に応答してアクセス競合回避回路4および5
の競合回避を行なうための回避判定結果信号を選択して
各メモリブロック7および8へ与える選択手段を構成し
ている。
【0073】上述の制御構成をとることにより、下位バ
イトデータ用のメモリブロック7または上位バイトデー
タ用のメモリブロック8の一方のみのアクセス競合制御
を必要とする場合には、各メモリブロック7および8対
応に設けられたアクセス競合回避回路4または5を用い
て競合回避制御を行ない、下位バイトデータ用のメモリ
ブロック7および上位バイトデータ用のメモリブロック
8両者に対するアクセス競合制御が必要な場合において
のみ一方、すなわち下位バイトデータ用メモリブロック
7に対して設けられたアクセス競合回避回路4の回避判
定結果のみを使用することにより上位バイトデータメモ
リブロック8および下位バイトデータ用メモリブロック
7に対する競合回避制御動作を一致させることができ
る。これによりどのようなアクセス競合の組合わせが発
生したとしても正確にかつ効率的に対応することができ
る。
【0074】ここで、アクセス競合回避回路4および5
の出力信号はそれぞれ1ビットのように示されている
が、複数ビットの信号であってもよく、メモリブロック
7および8のそれぞれのポートをイネーブル/ディスエ
ーブルを制御する信号であればよい。また、選択制御回
路6に含まれる転送ゲートNT2は、アクセス競合回避
回路4とメモリブロック7との間に設けられる構成であ
ってもよい。
【0075】さらに、判別回路3に含まれるANDゲー
トは、検出回路1および2の出力の一致/不一致を検出
する一致検出回路であってもよい。この一致検出回路
(ExNOR回路)を用いた場合、上位バイトデータ用
メモリブロック8または下位バイトデータ用メモリブロ
ック7の一方において競合が発生した場合においてはそ
れぞれのアクセス競合回避回路によりメモリブロック7
および8に対して独立なアクセス競合回避動作が実行さ
れる。アクセス競合検出回路1および2がともにアクセ
ス競合を検出していない場合においては、メモリブロッ
ク7および8に対しては一方のアクセス競合回避回路4
からの競合回避判定結果が出力されて伝達されるが、こ
の場合、競合回避動作は何ら実行されないため、アクセ
ス競合回避動作のためのポート選択を行なう必要がな
く、一方のアクセス競合回避回路のみが2つのメモリブ
ロック7および8へ接続されても外部からのアクセスに
従って各メモリブロックにおいて通常時と同様のアクセ
スが行なわれるため、問題は生じない。
【0076】次にアクセス競合回避回路およびメモリブ
ロックの具体的構成について以下に簡単に説明する。こ
のアクセス競合回避回路としては、図12に示す競合回
避制御回路の構成を用いることができる。この場合、内
部制御信号φLEおよびφREがそれぞれAポートおよ
びBポートの制御信号として各ポートへ与えられ、各入
出力回路のイネーブル/ディスエーブルが行なわれる。
またこの内部制御信号φLおよびφRが内部アドレス信
号の場合においても同様に適用することができる。すな
わち、メモリブロック7および8がバイトデータを格納
しており、ワード単位でのアクセスが行なわれる場合、
このワードデータを構成するバイトデータは両メモリブ
ロック7および8の同一のアドレス領域に格納されてい
る場合が多い。したがって、両者においてアクセス競合
が発生した場合、一方のアドレスを他方のメモリ回路へ
アドレスとして伝達しても正確なメモリセルの選択を行
なうことができることになる。アクセス競合回避回路の
具体的構成について以下に説明する。
【0077】図2は、図1に示す上位バイトメモリブロ
ック8に関連する部分の構成を概略的に示す図である。
【0078】図2において、メモリブロック8は、メモ
リセルが行列状に配置されたメモリセルアレイMAと、
AポートアドレスADAをデコードしてメモリセルアレ
イMAの対応のメモリセルを選択するAポート用デコー
ダ602aと、アドレスADBをデコードし、メモリセ
ルアレイMAの対応のメモリセルを選択するBポート用
デコーダ602bと、外部から与えられる各種制御信
号、すなわちチップセレクト信号*CSA,*CSB、
ライトイネーブル信号*WEA,*WEBおよびアウト
プットイネーブル信号*OEA,*OEBに応答して各
ポートに対し動作タイミングを与える内部クロック信号
を発生するコントロール回路65と、メモリセルアレイ
MAの選択されたメモリセルとデータを入出力を行なう
ためのAポート入出力回路603aと、メモリセルアレ
イMAのBポート用アドレスADBより選択されたメモ
リセルとデータの入出力を行なうためのBポート入出力
回路603bを含む。
【0079】コントロール回路65は、Aポートに対す
る制御信号*CSA,*WEAおよび*OEAに応答し
てAポートに対する制御信号を発生するAポートコント
ロール回路601aと、Bポートに対する制御信号*C
SB,*WEBおよび*OEBに応答してBポートに対
する各種内部制御信号を発生するBポートコントロール
回路601bを含む。Aポート入出力回路603aはA
ポートデータI/OAを入出力し、Bポート入出力回路
603bはBポートデータI/OBを入出力する。
【0080】アクセス競合回避回路5は、Aポートアド
レスADAの変化時点を検出するアドレス変化検出信号
ATDAとBポートアドレスADBのアドレス変化検出
信号ATDBとに応答して、どちらが先に変化したかに
より優先順位を判別する優先判別回路50を含む。この
優先判別回路50は、検出回路2からのアクセス競合検
出信号に応答して活性状態となり、優先順位を判別す
る。優先判別回路50は、この判別結果に従ってポート
イネーブル信号φEAHおよびφEBHとアクセス禁止
信号BUSYAH,BUSYBHを発生する。アクセス
禁止信号BUSYAHは、Aポートに対するビジー信号
であり、アクセス禁止信号BUSYBHは、Bポートに
対するビジー信号である。
【0081】選択制御回路6へは、この優先判別回路か
らの信号φEAH,φEBHおよびアクセス禁止信号B
USYAH,BUSYBHと、回避回路4からの同様の
信号φEAL,φEBLおよびアクセス禁止信号BUS
YBL,BUSYALが伝達される。選択制御回路6
は、判別回路3の出力信号に応答してこのうちの上位バ
イトデータに対する信号と下位バイトデータに対する制
御信号のいずれか一方を選択して伝達する。選択制御回
路6からは、Aポートイネーブル信号φEAおよびBポ
ートイネーブル信号φEBと、Aポートアクセス禁止信
号BUSYAおよびBポートアクセス禁止信号BUSY
Bが発生される。Aポートアクセスイネーブル信号φE
AはAポート入出力回路603aへ与えられ、Bポート
イネーブル信号φEBはBポート入出力回路603bへ
与えられる。
【0082】アクセス競合が発生した場合には、Aポー
トイネーブル信号φEAとBポートイネーブル信号φE
Bのいずれか一方が活性状態とされ、対応の入出力回路
が作動状態とされる。したがって、この場合、デコーダ
602a,602bがコントロール回路601aおよび
601bからの制御信号に従ってデコード動作をしてい
ても、選択されたメモリセルへのデータの入出力は行な
われないため、アクセス競合およびメモリセルデータの
破壊を生じることなくデータの入出力を行なうことがで
きる。入出力回路603aおよび603bへはコントロ
ール回路601aおよび601bから入出力制御信号が
与えられるが、この入出力制御信号は信号φEAおよび
φEBによりイネーブル/ディスエーブルされる。アク
セス競合がない場合、イネーブル信号φEAおよびφE
Bはともに活性状態とされる。
【0083】図2に示す構成において、コントロール回
路65と優先判別回路50とを1つの回路ブロックにま
とめてこの1つの回路ブロックをアクセス競合回避回路
とすることもできる。この場合、選択制御回路6へは、
優先判別回路50の出力とコントロール回路65からの
各種内部制御信号が出力される。
【0084】図3は上位バイトメモリブロック8に関連
する部分のさらに他の構成を示す図である。図3におい
てはアクセス競合回避回路5は、Aポートに対するチッ
プセレクト信号*CSAとBポートに対するチップセレ
クト信号*CSBに従って優先順位を判別する優先判別
回路50′を含む。優先判別回路50′は、検出回路2
からのアクセス競合検出信号に応答して活性化され、こ
のチップセレクト信号*CSAおよび*CSBのいずれ
が先に活性状態となったか否かを判別し、該判別結果に
従ってAポートイネーブル信号φAEH,Bポートイネ
ーブル信号φBEHを選択的に活性状態としかつAポー
トアクセス禁止信号BUSYAHおよびBポートアクセ
ス禁止信号BUSYBHを選択的に発生する。アクセス
競合が発生していない場合、信号*CSA、*CSBが
イネーブル信号φAEH、φBEHとして伝達される。
【0085】選択制御回路6は図2に示す構成と同様で
あり、このアクセス競合回避回路5からの制御信号と下
位バイトデータ用のアクセス競合回避回路4からのAポ
ートイネーブル信号φAEL,Bポートイネーブル信号
φBEL,Aポートアクセス禁止信号BUSYAL,B
ポートアクセス禁止信号BUSYBLとのいずれかを選
択的に伝達する。選択制御回路6からはAポートイネー
ブル信号φAEおよびBポートイネーブル信号φBEが
発生されてそれぞれAポートコントロール回路701a
およびBポートコントロール回路701bへ与えられ
る。
【0086】Aポートコントロール回路701aは制御
信号*CSA,*WEA,*OEAに応答して内部制御
信号を発生する。しかしこのポートイネーブル信号φA
Eに応答して、その動作がイネーブル/ディスエーブル
される。Bポートコントロール回路701bは制御信号
*CSB,*WEBおよび*OEBに応答して各種内部
制御信号を発生する。Bポートコントロール回路701
bは、Bポートイネーブル信号φBEに応答してイネー
ブル/ディスエーブルされる。このAポートコントロー
ル回路701aおよびBポートコントロール回路701
bは、それぞれAポートイネーブル信号φAEおよびB
ポートイネーブル信号φBEに応答して内部書込指示信
号および内部読出指示信号の発生のみが禁止される構成
であってもよく、またAポートデコーダ702aおよび
Bポートデコーダ702bのデコード動作をもイネーブ
ル/ディスエーブルする構成を有していてもよい。
【0087】この図3の構成の場合、Aポート入出力回
路703aおよびBポート入出力回路703bへはAポ
ートイネーブル信号φAEおよびBポートイネーブル信
号φBEは与えられていないが、Aポートコントロール
回路701aおよびBポートコントロール回路702b
からの内部書込/読出指示信号がアクセス競合の発生の
有無およびその状態に応じて発生または非発生状態とさ
れるため、各Aポート入出力回路703aおよびBポー
ト入出力回路703bの動作は、アクセス競合回避を行
なうことができるように制御される。
【0088】図4は、上位バイトデータメモリブロック
8に関連する部分のさらに他の構成例を示す図である。
図4において、アクセス競合回避回路500は、外部か
ら与えられるAポートに対する信号*CSA,*WE
A,*OEAおよびアドレスADAとBポートに対して
外部から与えられる制御信号*CSB,*WEB,OE
BおよびアドレスADBを受けて検出回路2からの検出
結果信号に応答してアクセス競合回避動作を行ない、該
回避判定結果に従ってAポートに対する制御信号ΦAH
およびBポートに対する制御信号ΦBHを出力する。
【0089】選択制御回路6は、判別回路3からの判別
結果信号に従って、このアクセス競合回避回路500か
らの制御信号φAH,φBHと、下位バイトデータのメ
モリブロックに対して設けられたアクセス競合回避回路
4からのAポートおよびBポートそれぞれに対する制御
信号ΦALおよびΦBLの一方を選択的に通過させる。
選択制御回路6からの制御信号ΦAはAポートコントロ
ール回路801aへ与えられ、Bポートに対する制御信
号ΦBはBポートコントロール回路801bへ与えられ
る。Aポートコントロール回路801aおよびBポート
コントロール回路801bがこの選択制御回路6から与
えられたポートイネーブル信号ΦAおよびΦBの状態に
従って内部制御信号を発生する。
【0090】このとき、内部ポートイネーブル信号ΦA
およびΦBには、アドレス選択信号φa,φbが含まれ
ており、それぞれアドレス伝達回路810aおよび81
0bへ与えられる。アドレス伝達回路810aはこのポ
ートイネーブル信号ΦAに含まれる制御信号φaに従っ
てアドレスADAを伝達してデコーダ802aへ与え
る。アドレス伝達回路810bは、内部制御信号ΦBに
含まれる制御信号φbに応答してBポートアドレスAD
Bをデコーダ802bへ伝達する。このアドレスADA
およびADBが外部アドレスの場合、アドレス伝達回路
810aおよび810bはアドレスバッファであっても
よい。またこのアドレスADAおよびADBがアドレス
バッファから発生される内部アドレスの場合、このアド
レス伝達回路810aおよび810bはアドレスバッフ
ァとデコーダ802aおよび802bの間にそれぞれ設
けられる。
【0091】ポートイネーブル信号ΦAはまたAポート
入出力回路803aの動作をも制御する信号を含んでお
り、これは内部書込/読出信号であってもよい。Bポー
トイネーブル信号ΦBはBポート入出力回路803bの
動作を制御する信号を含んでおり、これは内部書込/読
出制御信号を含んでいてもよい。
【0092】この図4に示す構成において、アドレス伝
達回路810aおよび810bはまたアクセス競合回避
回路500内部に設けられる構成であってもよい。すな
わち、選択制御回路6はアドレスをも伝達する構成であ
ってもよい。この場合、上位バイトデータと下位バイト
データとはワード単位でのアクセスが行なわれる場合同
一のアドレスが伝達されるのが一般であり、何らメモリ
選択に対し誤動作は生じない。
【0093】アクセス競合回避回路5の構成について説
明してきたが、本発明の構成は、アクセス競合回避回路
における判定結果に従ってメモリブロックの競合回避動
作が選択的に制御される構成であればどのような構成で
あってもよく、この図2ないし図4に示す構成に限定さ
れないことはいうまでもない。たとえば、このデュアル
ポートメモリがアドレス変化検出信号に従って内部クロ
ック信号を発生する構成であってもよい。
【0094】図5はこの発明のデュアルポートメモリの
さらに他の構成例を示す図である。図1に示す構成は1
つのメモリ90内に16ビットのメモリブロックすなわ
ち上位バイトデータ用のメモリブロック7と下位バイト
データ用のメモリブロック8とが集積化されて構成され
ている場合を示している。この図5に示す構成は1つの
メモリチップが8ビット単位でのデータの入出力しか行
なうことができないデュアルポートメモリを用いて16
ビットでのデータ入出力を行なうためのデュアルポート
メモリを構成する場合の構成例を示している。
【0095】図5において、第1のデュアルポートメモ
リ10aと第2のデュアルポートメモリ10bが並列に
設けられる。第1のデュアルポートメモリ10aは、信
号入出力端子として、外部からのBポート用アドレスA
DBを受けるBポートアドレス入力端子25aと、Aポ
ートアドレスADAを受けるアドレス入力端子26a
と、アクセス競合検出結果信号入力端子21aと、アク
セス競合制御信号入力22aと、Bポート用のデータを
出力するBポートデータ入力端子27aと、Aポート用
データを入出力するためのデータ入出力端子28aと、
アクセス競合回避を行なうための制御信号を出力するア
クセス競合制御信号出力端子24aと、アクセス競合検
出結果信号出力端子23aを含む。第1のデュアルポー
トメモリ10aはその内部回路として、アドレス入力端
子25aおよび26aへ与えられたアドレスADBおよ
びADAに従ってアクセス競合の発生の有無を検出する
アクセス競合検出回路11aと、アクセス競合検出回路
11aの出力に従ってアクセス競合回避動作を行なうア
クセス競合回避回路14aと、アクセス競合検出回路1
1a出力とアクセス競合検出結果信号入力端子21aの
信号とを受け、アクセス競合検出制御を行なう必要があ
るか否かを判別する判別回路13aと、判別回路13a
の出力に応答してアクセス競合回避回路14aからの制
御信号とアクセス競合制御信号入力端子22aからのア
クセス競合制御信号のいずれかを選択的に通過させる選
択制御回路16aと、選択制御回路16aの出力に応答
して動作するメモリブロック17aを含む。
【0096】第2のデュアルポートメモリ10bも、同
様に、アクセス競合検出結果信号入力端子21b、アク
セス競合制御信号入力端子22b、Bポートデータ入出
力端子27b、Aポートデータ入出力端子28b、アク
セス競合制御信号出力端子24b、アクセス競合検出結
果信号出力端子23b、Bポートアドレス入力端子25
bおよびAポート入力端子26bを外部端子として含
む。第2のデュアルポートメモリ10bはさらに、内部
回路として、同様に、アクセス競合検出回路11b、ア
クセス競合回避回路14b、判別回路13b、選択制御
回路16b、およびメモリブロック17bを含む。
【0097】第1のデュアルポートメモリ10aは下位
バイトデータを入出力するためのメモリブロックとして
用いられ、第2のデュアルポートメモリ10bは、上位
バイトデータを入出力するためのメモリブロックとして
用いられる。すなわち、第1のデュアルポートメモリ1
0aのAポートデータ入出力端子28aへはAポートの
下位バイトデータI/OALが入出力され、Bポートデ
ータ入出力端子27aは下位バイトデータI/OBLが
入出力される。第2のデュアルポートメモリ10bにお
いては、Bポートデータ入出力端子27bは上位バイト
データI/OBHが入出力され、Aポートデータ入出力
端子28bには上位バイトデータOAHが入出力され
る。
【0098】この2つのデュアルポートメモリ10aお
よび10bがアクセス競合を回避するために、各制御信
号入出力端子が相互接続される。第1のデュアルポート
メモリ10aのアクセス競合検出結果信号入力端子21
aは接地電位に接続される。第1のデュアルポートメモ
リ10aのアクセス競合制御信号入力端子22aはオー
プン状態すなわちハイインピーダンス状態とされる。第
1のデュアルポートメモリ10aのアクセス競合検出結
果信号出力端子23aは第2のデュアルポートメモリ1
0bのアクセス競合検出結果信号入力端子21bに接続
される。第1のデュアルポートメモリ10aのアクセス
競合制御信号出力端子24aは第2のデュアルポートメ
モリ10bのアクセス競合制御信号入力端子22bに接
続される。第2のデュアルポートメモリ10bのアクセ
ス競合検出結果信号出力端子23bおよびアクセス競合
制御信号出力端子24bはオープン状態とされる。この
接続形態においては、判別回路13aはディスエーブル
状態とされ、判別動作を行なわず、選択制御回路16a
は常時アクセス競合回避回路14aからのアクセス競合
制御信号すなわちアクセス競合判定結果信号をメモリブ
ロック17aへ伝達する。このアクセス競合回避回路1
4aのアクセス競合判定結果すなわちアクセス競合制御
信号は選択制御回路16aおよび端子24a,22bを
介して第2のデュアルポートメモリ10bの選択制御回
路16bへ伝達される。
【0099】判別回路13bは、アクセス競合検出回路
11aおよび11bのアクセス競合検出信号に応じて選
択制御回路16bの選択動作を制御する。したがってこ
の場合においても、図1に示す構成の場合と同様の動作
が行なわれ、発生したアクセス競合の組合わせに応じて
最適なアクセス競合回避動作が実行される。
【0100】なお上述の説明においては、独立にアクセ
ス可能なメモリブロックは8ビット単位であり、この8
ビット単位でデータの書込/読出が行なわれるメモリブ
ロックを2つ用い16ビットCPUのシステムに適用す
る構成について説明した。しかしながら、これは1つの
メモリブロックが16ビット単位でのデータの書込/読
出が可能であり、32ビットCPUのシステムに適用さ
れる場合であっても上記実施例と同様の効果が得られ
る。
【0101】また、上記実施例においては、2つのメモ
リブロックのみが用いられているが、これは32ビット
CPUシステムにおいて、8ビット単位でのデータの書
込/読出が行なわれるメモリブロックを4つ用いる場合
においても同様の構成を拡張することにより実現するこ
とができる。すなわち、たとえば、上位16ビットと下
位16ビットのデータのメモリブロックそれぞれに対し
第1の判別回路を設け、この判別回路出力に従って選択
制御回路の動作を駆動するように構成し、かつさらに上
位16ビットと下位16ビットのデータのメモリブロッ
クにおいてともにアクセス競合が発生している場合にお
いていずれか1つのアクセス競合回避回路の出力すなわ
ちアクセス競合制御信号をすべてのメモリブロックへ伝
達する構成とすれば同様に効率的なアクセス競合回避が
実現される。
【0102】上記実施例において、各メモリブロックが
独立に動作する場合、アドレス信号としては、すべての
メモリブロックへ共通のアドレスが与えられ、バイトデ
ータおよびワードデータの切換えはチップセレクト信号
により行なわれるような構成の場合、アクセス競合検出
回路において、チップセレクト信号とアドレスと両者を
制御信号として与え、チップセレクト信号がともに活性
状態となったときにアドレスの比較を行なってアクセス
競合が発生したか否かを判別する構成とすればよい。
【0103】またアドレス幅が8ビットデータの場合よ
りも16ビットデータの場合の方が大きくなった場合に
おいて、下位バイトデータ用を選択するためのアドレス
と該上位バイトデータ用のアドレスと2つの領域があ
り、それぞれ独立に与える場合には、アクセス競合検出
回路へは単にアドレスのみが与えられればよい。
【0104】さらに、下位バイトデータ用メモリブロッ
クが奇数アドレスを割当てられ、上位バイトメモリブロ
ックが偶数アドレスを割当てられており、このアドレス
の偶数奇数を示すアドレスビットがチップセレクト信号
の一部として用いられる構成の場合においては、上位バ
イトデータ、下位バイトデータおよびワードデータの指
定は、アドレスビットA0からなる偶奇アドレスビット
とバイトハイイネーブル信号の組合わせにより行なわれ
る。上位バイトデータの指定は、バイトハイイネーブル
信号により行なわれ、下位バイトデータの指定はアドレ
スビットA0により行なわれる。この場合、バイトハイ
イネーブル信号もアクセス競合検出回路へ与えられて、
アクセス競合の検出が行なわれる。デコーダ回路はアド
レスビットA0を除くアドレスをデコードしている。
【0105】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、各々が
独立に動作し、かつ複数のポートを介して独立にアクセ
ス可能な複数のメモリブロックからなるマルチポートメ
モリにおいて、各メモリブロックに対するアクセス競合
の発生状況に応じて各メモリブロック対応に設けられた
アクセス競合回避回路の判定結果信号を選択的かつメモ
リブロックへ与えてメモリブロックのアクセス競合回避
制御を実行するようにしている。このため、効率的に最
適のアクセス競合回避制御を実行することができ、アク
セス競合回避処理時間を短縮することができる。また、
アクセス競合回避発生状況に応じて選択的にアクセス競
合回避判定結果信号を利用するようにしているため、簡
易な制御回路の構成でアクセス競合回避を実現すること
ができ、正確なデータの書込/読出を行なうことかでき
るマルチポートメモリを得ることができる。また、外部
からは複雑な制御信号を与える必要がなく、内部で簡易
な回路構成によりアクセス回避競合回避が実行されてい
るため、アクセス競合によるデータの破壊の生じること
のない経済性に優れた信頼性の高いマルチポートメモリ
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるデュアルポートメモ
リの全体の構成を概略的に示す図である。
【図2】図1に示す上位バイトデータ用メモリに関連す
る部分の構成の一例を示す図である。
【図3】図1に示す上位バイトデータ用メモリに関連す
る部分の他の構成例を示す図である。
【図4】図1に示す上位バイト用メモリに関連する部分
のさらに他の構成例を示す図である。
【図5】この発明の他の実施例であるデュアルポートメ
モリシステムの構成例を示す図である。
【図6】マルチプロセサシステムの構成例を示す図であ
る。
【図7】従来のデュアルポートメモリの具体的構成の一
例を示す図である。
【図8】デュアルポートメモリのメモリセルアレイの具
体的構成を示す図である。
【図9】16ビットCPUシステムにおいて利用される
データの構造を示す図である。
【図10】16ビットCPUシステムにおけるデュアル
ポートメモリのメモリブロックの構成を示す図である。
【図11】従来のデュアルポートメモリにおけるアクセ
ス競合回避回路の構成例を示す図である。
【図12】図11に示すデュアルポートメモリに用いら
れるアクセス競合回避制御部の構成を示す図である。
【符号の説明】
1,2,11a,11b アクセス競合検出回路 3,13a,133b 判別回路 4,5,500 アクセス競合回避回路 6 選択制御回路 7,8,17a,17b メモリブロック

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに独立にアクセス可能な第1のポー
    トと第2のポートとを少なくとも有するマルチポートメ
    モリであって、 各々が互いに独立にアクセス可能な複数のメモリブロッ
    クを備え、前記複数のメモリブロックの各々はそれぞれ
    第1および第2のポートを介してアクセス可能であり、 前記複数のメモリブロックの各々に対して設けられ、対
    応のメモリブロックに対して行なわれる前記第1および
    第2のポートからのアクセスが競合しているか否かを検
    出する複数のアクセス競合検出手段、 前記複数のアクセス競合検出手段各々に対応して設けら
    れ、対応のアクセス競合検出手段の出力信号に応答して
    それぞれの対応のメモリブロックに対するアクセスの競
    合を回避するための競合回避制御信号を発生するための
    複数のアクセス競合回避手段、 前記複数のアクセス競合検出手段からの出力信号に応答
    して、前記複数のアクセス競合回避手段の出力信号を選
    択的に通過させる選択手段、および 前記選択手段の出力信号に従ってそれぞれのメモリブロ
    ックの前記選択手段の出力信号が指定するポートをイネ
    ーブルするポート制御手段を備える、マルチポートメモ
    リ。
JP3048454A 1991-03-13 1991-03-13 マルチポートメモリ Expired - Fee Related JP2673390B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3048454A JP2673390B2 (ja) 1991-03-13 1991-03-13 マルチポートメモリ
DE4207945A DE4207945C2 (de) 1991-03-13 1992-03-12 Multiport-Speicher und Verfahren zum Entscheiden eines Zugriffskonflikts darin
US08/298,082 US5659711A (en) 1991-03-13 1994-08-31 Multiport memory and method of arbitrating an access conflict therein

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3048454A JP2673390B2 (ja) 1991-03-13 1991-03-13 マルチポートメモリ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05325552A JPH05325552A (ja) 1993-12-10
JP2673390B2 true JP2673390B2 (ja) 1997-11-05

Family

ID=12803799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3048454A Expired - Fee Related JP2673390B2 (ja) 1991-03-13 1991-03-13 マルチポートメモリ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5659711A (ja)
JP (1) JP2673390B2 (ja)
DE (1) DE4207945C2 (ja)

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09306162A (ja) * 1996-05-09 1997-11-28 Minoru Furuta Dramの制御システム
US5884100A (en) * 1996-06-06 1999-03-16 Sun Microsystems, Inc. Low-latency, high-throughput, integrated cache coherent I/O system for a single-chip processor
US5852608A (en) * 1996-06-06 1998-12-22 Sun Microsystems, Inc. Structure and method for bi-directional data transfer between asynchronous clock domains
US5903749A (en) * 1996-07-02 1999-05-11 Institute For The Development Of Emerging Architecture, L.L.C. Method and apparatus for implementing check instructions that allow for the reuse of memory conflict information if no memory conflict occurs
US5895492A (en) * 1997-05-28 1999-04-20 International Business Machines Corporation Processor associated blocking symbol controls for serializing the accessing of data resources in a computer system
US5893157A (en) * 1997-05-28 1999-04-06 International Business Machines Corporation Blocking symbol control in a computer system to serialize accessing a data resource by simultaneous processor requests
US5895494A (en) * 1997-09-05 1999-04-20 International Business Machines Corporation Method of executing perform locked operation instructions for supporting recovery of data consistency if lost due to processor failure, and a method of recovering the data consistency after processor failure
DE19740695C2 (de) * 1997-09-16 2002-11-21 Infineon Technologies Ag Datenspeicher mit Mehrebenenhierarchie
US6314499B1 (en) * 1997-11-14 2001-11-06 Lucent Technologies Inc. Non-preemptive memory locking mechanism in a shared resource system
US6233659B1 (en) 1998-03-05 2001-05-15 Micron Technology, Inc. Multi-port memory device with multiple modes of operation and improved expansion characteristics
US6523098B1 (en) * 1999-12-22 2003-02-18 Intel Corporation Mechanism for efficient low priority write draining
US6317379B1 (en) * 2000-02-18 2001-11-13 Hewlett-Packard Company Determine output of a read/write port
US7120761B2 (en) * 2000-12-20 2006-10-10 Fujitsu Limited Multi-port memory based on DRAM core
JP5070656B2 (ja) * 2000-12-20 2012-11-14 富士通セミコンダクター株式会社 半導体記憶装置
DE60136574D1 (de) * 2000-12-20 2008-12-24 Fujitsu Ltd Multiportspeicher auf Basis von DRAM
US6404700B1 (en) * 2001-06-13 2002-06-11 Lsi Logic Corporation Low power high density asynchronous memory architecture
DE10215362A1 (de) * 2002-04-08 2003-10-30 Infineon Technologies Ag Integrierter Speicher mit einem Speicherzellenfeld mit mehreren Speicherbänken und Schaltungsanordnung mit einem integrierten Speicher
JP2005527030A (ja) * 2002-05-24 2005-09-08 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ストール機能を有する疑似マルチポートデータメモリ
FR2864321B1 (fr) * 2003-12-23 2007-01-19 St Microelectronics Sa Memoire dynamique a acces aleatoire ou dram comportant au moins deux registres tampons et procede de commande d'une telle memoire
US20050144416A1 (en) * 2003-12-29 2005-06-30 Intel Corporation, A Delaware Corporation Data alignment systems and methods
KR100609265B1 (ko) * 2004-11-10 2006-08-09 삼성전자주식회사 메모리 장치 및 메모리 장치의 듀얼 포트 동작 방법
US7747833B2 (en) * 2005-09-30 2010-06-29 Mosaid Technologies Incorporated Independent link and bank selection
KR100655081B1 (ko) * 2005-12-22 2006-12-08 삼성전자주식회사 가변적 액세스 경로를 가지는 멀티 포트 반도체 메모리장치 및 그에 따른 방법
US8001334B2 (en) * 2007-12-06 2011-08-16 Silicon Image, Inc. Bank sharing and refresh in a shared multi-port memory device
KR100892857B1 (ko) * 2008-07-30 2009-04-15 주식회사 유비콘테크놀로지 시스템온칩의 내부 메모리 장치 및 그 운영방법
KR102346629B1 (ko) * 2014-12-05 2022-01-03 삼성전자주식회사 메모리 접근 제어 방법 및 장치

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4449183A (en) * 1979-07-09 1984-05-15 Digital Equipment Corporation Arbitration scheme for a multiported shared functional device for use in multiprocessing systems
JPS6289149A (ja) * 1985-10-15 1987-04-23 Agency Of Ind Science & Technol 多ポ−トメモリシステム
JPS62217481A (ja) * 1986-03-18 1987-09-24 Fujitsu Ltd マルチポ−トメモリ回路
DE3881222D1 (de) * 1987-01-23 1993-07-01 Siemens Ag Halbleiterspeicher mit wahlfreiem zugriff ueber zwei getrennte ein/ausgaenge.
JPS63293785A (ja) * 1987-05-26 1988-11-30 Nec Corp 半導体メモリ装置
US4796232A (en) * 1987-10-20 1989-01-03 Contel Corporation Dual port memory controller
JP2658188B2 (ja) * 1988-06-01 1997-09-30 富士通株式会社 デュアルポートメモリの制御回路
US5014247A (en) * 1988-12-19 1991-05-07 Advanced Micro Devices, Inc. System for accessing the same memory location by two different devices
US4918664A (en) * 1989-01-18 1990-04-17 Cypress Semiconductor Apparatus and method for preserving data integrity in multiple-port RAMS
JPH02292989A (ja) * 1989-05-08 1990-12-04 Mitsubishi Electric Corp 磁気記録再生装置
US5001671A (en) * 1989-06-27 1991-03-19 Vitelic Corporation Controller for dual ported memory
US4967398A (en) * 1989-08-09 1990-10-30 Ford Motor Company Read/write random access memory with data prefetch
US5142540A (en) * 1990-03-13 1992-08-25 Glasser Lance A Multipart memory apparatus with error detection

Also Published As

Publication number Publication date
DE4207945C2 (de) 1994-06-09
JPH05325552A (ja) 1993-12-10
DE4207945A1 (de) 1992-09-17
US5659711A (en) 1997-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2673390B2 (ja) マルチポートメモリ
US5375089A (en) Plural port memory system utilizing a memory having a read port and a write port
US6381190B1 (en) Semiconductor memory device in which use of cache can be selected
US6212607B1 (en) Multi-ported memory architecture using single-ported RAM
US7209405B2 (en) Memory device and method having multiple internal data buses and memory bank interleaving
JP2004500673A (ja) ローカルデータドライバと、プログラム可能な数のデータ読取り及びデータ書込みラインとを有する埋込み型dramアーキテクチャ
US7254088B2 (en) Semiconductor memory
US6108756A (en) Semaphore enhancement to allow bank selection of a shared resource memory device
US8811102B2 (en) Multiple read port memory system with a single port memory cell
US20100232249A1 (en) Multi-port semiconductor memory device having variable access paths and method therefor
KR19990007287A (ko) 반도체 집적회로, 컴퓨터 시스템, 데이터 처리장치 및 데이터 처리방법
US5555209A (en) Circuit for latching data signals from DRAM memory
US5657291A (en) Multiport register file memory cell configuration for read operation
JP5599969B2 (ja) マルチポートメモリ、および該マルチポートメモリを備えるコンピュータシステム
EP3082048B1 (en) Memory configured to provide simultaneous read/write access to multiple banks
US6661731B2 (en) Semiconductor memory, semiconductor integrated circuit and semiconductor mounted device
EP0646925B1 (en) Fully scalable memory apparatus
US5289427A (en) Multiport memory with write priority detector
US20010000449A1 (en) Method for diagnosing memory, memory diagnostic circuit and semiconductor memory device
US6308244B1 (en) Information processing apparatus with improved multiple memory access and control
JPH0146946B2 (ja)
US4831625A (en) Easily cascadable and testable cache memory
US6868030B2 (en) Semiconductor memory apparatus simultaneously accessible via multi-ports
US5812486A (en) Dual port ram
JPH04278286A (ja) 半導体記憶装置およびそれからのデータ読出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970610

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees