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JP2666772B2 - 超音波加熱を用いた半導体集積回路配線系の検査法および装置 - Google Patents

超音波加熱を用いた半導体集積回路配線系の検査法および装置

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JP2666772B2
JP2666772B2 JP7128049A JP12804995A JP2666772B2 JP 2666772 B2 JP2666772 B2 JP 2666772B2 JP 7128049 A JP7128049 A JP 7128049A JP 12804995 A JP12804995 A JP 12804995A JP 2666772 B2 JP2666772 B2 JP 2666772B2
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    • G01MEASURING; TESTING
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    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/302Contactless testing
    • G01R31/303Contactless testing of integrated circuits

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体デバイスの検査法
に関し、特に半導体集積回路チップ上において配線の通
電状態や配線の欠陥を観測する手法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の故障解析法・検査法は、
たとえば特開平6−300824号公報「半導体集積回
路内部相互配線の検査方法および装置」や特願平6−2
30672号明細書(平成6年8月31日出願)「半導
体集積回路チップ上の配線の通電状態を試験する方法」
にあるように、レーザ、電子、またはイオンビームを対
象領域に走査しながら照射し、その照射による温度上昇
に起因した抵抗増加を、定電圧源を用いて電流変化とし
てとらえ、ビーム走査と同期して対象配線の電流変化を
照射位置ごとに輝度あるいは疑似カラーとしてCRTに
表示することで、配線中のボイドやSi析出の検出や配
線に流れる電流の観測を行っていた。
【0003】ここで、この原理について簡単に説明す
る。ビームを配線に照射した際の温度上昇による影響
は、配線の両端に定電圧が印加されている場合、電流の
変化(ΔI)は、次のように近似できる。
【0004】ΔI≒(ΔR/R)I (式1) ここで、R:ビーム照射がない時の配線の抵抗、ΔR:
ビーム照射による配線の抵抗変化分、I:ビーム照射が
ない時の配線に流れる電流、である。
【0005】従って、他の条件を一定にしておけば、Δ
Iを観測することで、ΔRとIの積が分かる(Rは観察
対象の配線が決まれば不変)。さらに、Iを一定にすれ
ば、配線内の各場所毎でのΔRの違いが分かる。また、
ΔRを一定にすれば、Iの値が観測できる。個々に、も
う少し、詳しく説明する。
【0006】(1)各場所毎でのΔRの違いの観測:欠
陥(ボイドやSi析出)の観測(特開平6−30082
4号公報参照) ビームの条件や、被照射箇所の材質が同一なら、場所毎
のΔRの違いは、各箇所での熱伝導の違いによる。配線
中にボイドやSi析出等の欠陥があれば、熱伝導が異な
るため、この効果により観測できることが、実験的にも
確認されている。配線中のボイドやSi析出は、集積回
路の信頼性決定要因として重要な欠陥であるため、この
効果は重要である。
【0007】(2)Iの値の観測(特願平6−2306
72号明細書参照) 欠陥が無い配線部分(配線のほとんどの部分)に着目す
れば、Iが観測できる。この絶対値を知るには、ΔRと
Rの値を知る必要があり、容易ではないが、正常なもの
との比較で、異常電流の有無を知ることは、容易に出来
る。
【0008】以下では、簡単のために、この現象をBI
RCH(Beam InducedResistanc
e CHange)と呼ぶ。日本語では「ビーム照射加
熱抵抗変化検出法」と呼ぶ。レーザ、電子、イオンの個
々について呼ぶ場合は、各々OBIRCH,EBIRC
H,IBIRCHと呼ぶ(O:Optical,E:E
lectron,I:Ion)。
【0009】また、ビームによる加熱を用いる方法とし
て、レーザビーム加熱による熱電効果を利用したNB
OBICと呼ばれる方法も、配線系のボイド等の異常検
出に有効であることが、示されている(小山等、94年
秋応物予稿集、22a−ZP−10,p.586)。こ
の方法の工程で、BIRCH法と異なる点は対象となる
集積回路に電圧を印加しないと言う点のみで、他は同じ
である。電圧が印加されておらず電流が流れていないた
め、電流観測には用いることが出来ない。配線系に欠陥
がある場合にはその近傍で熱電能が異なるため、熱起電
力が発生し、それが電流として検出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この従来の故障解析法
・検査法には次の2つの大きな問題点があり、実製品へ
の適用の妨げとなっていた。
【0011】(1)レーザビームや電子ビームを照射し
た際には、チップの基板の半導体中に電子・正孔対が発
生し、それが電流を発生する(レーザビームの場合には
OBIC現象、Optical Beam Induced Current。電子ビ
ームの場合にはEBIC現象、Electron Beam Induced
Current 。以下簡単のためにOBICの場合のみ説明す
るが、EBICの場合も同様である。)。OBIC像は
上記OBIRCH像とNB OBICにオーバーラップ
する形で現れる。通常のOBIC信号の方が、OBIR
CH信号やNB OBIC信号より強く、電流変化検出
系のダイナミックレンジが両方の信号を増幅できるだけ
の十分な幅を有しないため、OBIRCH像とNB O
BIC像がOBIC像に埋もれ見えなくなる。TEG
(Test Element Group)の場合にはOBIC信号が現れ
ないような結線が可能であるが、製品の場合には通常は
不可能であり、これが、OBIRCH法とNB OBI
C法の実用化の大きな障害の一つになっていた。
【0012】(2)イオンビームを用いた場合は、照射
箇所がスパッタされるため、非破壊での検査は困難であ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、本発明の故障解析法・検査法では、ビームと
して、超音波ビームを用いる。この手法におけるビーム
の役割は、局所的加熱を行うことであるから、光、電
子、イオンの代わりに超音波を用いることができる。ま
た、超音波を用いることで、上述の問題点は一気に解決
できる。すなわち、超音波ビームの場合にはレーザビー
ムや電子ビームの時のような電子・正孔対の発生はな
く、また、イオンビームのような破壊的要素はない。
【0014】図1に本発明の第1の方法の工程を示す。
他の第2〜4の方法については逐次述べる。集積回路に
電圧を印加する工程、その後超音波ビームを集積回路チ
ップ上の被観測領域に照射する工程、その際集積回路の
グランド端子から流れ出る電流の変化を検出する工程か
らなる。電流変化の検出は、グランド端子でなく電源端
子や信号端子で行っても良いが、出力をオープンにして
おけばグランド端子に集積回路に流れる全電流が流れる
ため、変化を検出する箇所としては最も適している。こ
の際、入力端子から集積回路の特定の状態を設定するた
めのテストパタンを入力すれば、その特定の状態での観
測が出来る。
【0015】図2に本発明の第1の方法の原理を、図3
に本発明の第1の方法の構成を示す。これは従来法であ
るOBIRCH法でのレーザの代わりに、超音波を用い
ることで実現できる。その他付随的に異なる点は、試料
回りがレーザの場合は大気中であり、電子、イオンの場
合は真空中であったのに対し、超音波の場合は、大気中
ではあるが、超音波を伝達するための液体(通常は水)
が必要な点である。水は、チップ表面にスポイト等で滴
下すれば表面張力により保持される。
【0016】このように、加熱手段として超音波を用い
ることにより、従来法では不可能であった、製品でのO
BIRCH像やNB OBIC像(光ではないので、O
BIRCHやOBICと言う言葉は適切ではないので以
降Acoustic Beam Heated Cur
rent Change:ABHCCと呼ぶ。ABHC
C法はバイアス印加法と無バイアス法の両方を含み、さ
らにバイアス印加の方法も電圧印加と電流印加の両方を
含む。)の観測が可能になり、故障箇所絞り込みから物
理的解析までの一連の故障解析や検査が、一台の装置で
可能になる。
【0017】図1の工程、図2の原理、図3の構成は従
来のOBIRCH法のレーザビームを超音波ビームに置
き換えたものだが、これをABHCC−BVI(BVI
はBias印加法の内、電圧印加、電流検出法であるこ
とを示す)と表記する。これ以外に3つのバリエーショ
ンがあり、4つの方法をそれぞれ使い分けることで補完
的に用いることが出来る。4つの方法は、バイアス印加
の有無の二通りと電流変化検出か電圧変化検出の二通り
の組み合わせの、4通りである。
【0018】第2の方法の工程を図6に、原理を図7、
8に、構成を図9に示す。これは、ABHCC−BVI
でバイアスをゼロにしたものに相当する。ABHCC−
NBI(Non Biasで、電流を検出する方法であ
る事を示す)と表記する。図6に示すように工程は、超
音波ビームを集積回路チップ上の被観測領域に照射する
工程、その際集積回路のグランド端子から流れ出る電流
の変化を検出する工程からなる。電流変化の検出は、グ
ランド端子でなく電源端子や信号端子で行っても良い。
また、電流を検出する端子以外は、接地してもオープン
にしても良い。このような組み合わせは、莫大な数にな
るが、ここではグランド端子から流れ出る電流の変化を
検出する場合の2例のみ示す。図7が電源端子を接地し
た場合、図8が電源端子をオープンにした場合である。
何れの場合でも、超音波ビームを照射したことによる加
熱により、被照射箇所の熱電能が作用し電位差が発生し
た際の電流の変化が検出される。電流の発生は過渡的で
あるため、電源端子がオープンの場合でも検出可能であ
る。熱電能は、欠陥が存在する箇所では、欠陥が存在し
ない箇所と異なるため、発生電流に両者の差が生じるた
め欠陥が検出できる。
【0019】第3の方法の工程を図10に、原理を図1
1に、構成を図12に示す。これは電流を印加し、電圧
変化を検出する場合である。ABHCC−BIV(BI
VはBias印加法の内、電流印加、電圧検出法である
ことを示す)と表記する。図10に示す工程は、集積回
路に電流を印加する工程、その後超音波ビームを集積回
路チップ上の被観測領域に照射する工程、その際集積回
路の電源・グランド端子間の電圧の変化を検出する工程
からなる。電圧変化の検出は、電源・グランド端子間で
なく他の端子間で行っても良いが、この間がチップ全体
の変化を最も反映するため、変化を検出する箇所として
は最も適している。この際、入力端子から集積回路の特
定の状態を設定するためのテストパタンを入力すれば、
その特定の状態での観測が出来る。
【0020】ABHCC−BIVの場合の電圧変化はΔV=ΔR・I (式2) と表せる。ここで、 ΔV:ビーム照射による電圧変化 ΔR:ビーム照射による抵抗変化、ボイド等の欠陥があ
ると増加大 I:ビーム照射がないときに配線に流れる電流値 である。
【0021】この式から分かるとおり、この方法でもボ
イド等の欠陥だけでなく、ビームを照射した配線に流れ
ている電流の観測も出来る。
【0022】第4の方法の工程を図13に、原理を図1
4、15に、構成を図16に示す。これは、ABHCC
−BIVでバイアスをゼロにしたものに相当する。AB
HCC−NBV(Non Biasで、電圧を検出する
方法である事を示す)と表記する。図13に示すように
工程は、超音波ビームを集積回路チップ上の被観測領域
に照射する工程、その際集積回路の電源端子・グランド
間の電圧変化を検出する工程からなる。電圧変化の検出
は、電源端子・グランド間でなく、他の端子間で行って
も良いが、電源端子・グランド間がチップ全体の変化を
最も反映するため、変化を検出する箇所としては最も適
している。また、電圧を検出する端子以外は、接地して
もオープンにしても良い。このような組み合わせは、莫
大な数になるが、ここでは2例のみ示す。共に、電源端
子・グランド間の電圧変化を検出する場合で、図14が
グランド端子を接地した場合、図15がグランド端子を
オープンにした場合である。この場合も、第2の方法と
同じく、超音波ビームの照射時の加熱により、被照射箇
所の熱電能が作用し、その結果電位差が現れ、欠陥の有
無による熱電能の差により、欠陥の検出が出来る。
【0023】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0024】図1は本発明の第1の実施例の処理動作を
示すフローチャートであり、図2は本発明の第1の実施
例の原理を説明するための図であり、図3は本発明の第
一の実施例による配線系検査装置の構成を示す構成図で
あり、図4は本発明の第1の実施例の処理動作の内、電
流像や欠陥像を取得する際の処理動作を示すフローチャ
ートであり、図5は本発明の第1の実施例の処理動作の
内、電流波形を取得する際の処理動作を示すフローチャ
ートである。尚、本発明の第1の実施例の原理は図2に
よる上記の説明の通りである。
【0025】図3に示すとおり、本発明による第一の実
施例による配線系検査装置は超音波ビームを発生する超
音波ビーム発生部9と、超音波を集束する超音波レンズ
10と、試料(集積回路)1を載置する試料台11と、
定電圧源5と、電流変化検出部7と、システム全体の制
御および取得した信号の処理を行うシステム制御・信号
処理部12と、取得した信号を元に電流や欠陥の像また
は電流波形を表示する像・波形表示部13と、試料の集
積回路をある特定の状態に設定するためのテストパタン
発生部14とから構成されている。
【0026】試料台11はX軸方向、Y軸方向、Z軸方
向に各々稼働自在となっている。この試料台11に試料
1を載置し、試料1上に水をスポイト等で滴下し表面張
力により保持させた後、試料台11を稼働させて試料1
を超音波ビームの照射位置まで移動する。この後に、定
電圧源5から試料1に電力を供給し、超音波ビーム発生
部9で発生した超音波を超音波レンズ10で細くビーム
状に絞り、試料1上の観測したい領域に照射する。照射
する方法としては、電流像や欠陥像を観測したいときに
は被観測領域に走査し、電流波形を観測したいときは被
観測点1点に照射する。この際、試料である集積回路の
ある特定状態での観測を行いたいときは、テストパタン
発生部14からテストパタンを発生させ、所望の特定状
態に設定する。超音波ビーム発生部9としては、周波数
1〜3GHz、超音波レンズと試料との間に水を充填す
るとそこでの波長は0.5〜1.5μm である。
【0027】電流像や欠陥像を取得する際は、超音波ビ
ームを被観察領域でデジタル的に縦512×横512の
計262,144点を走査する(図4、S4)、各点で
の滞留時間は2μsで、一回の走査は約0.5秒であ
る。電流変化検出部7では、各点を走査したときの各点
での電流変化を検出し電圧に変換する(図4、S5)。
システム制御・信号処理部12では、この電圧をAD変
換(8ビット:256階調)した後その走査点に対応し
たメモリ番地に記憶し(図4、S6)、所望の領域を走
査した後(図4のS7でYES)、走査領域に対応した
像・波形表示部13の領域上の、メモリ番地に対応した
各点に、記憶した電圧値を、輝度あるいは疑似カラーで
256階調表示する(図4、S8)。
【0028】電流波形を取得する際は、超音波ビームを
パルス状(周期2μs、パルス幅1μs)に試料上の被
観測点に照射する(図5、S9)。電流変化検出部7で
は、各パルス照射時間内での電流変化を平均化し電圧に
変換する(図5、S10)。システム制御・信号処理部
12では、この電圧をAD変換(8ビット:256階
調)しその時間に対応したメモリ番地に記憶し(図5、
S11)、所望の時間照射した後(図5のS12でYE
S)、像・波形表示部13に横軸を時間、縦軸を電圧値
に対応させ、メモリ番地に対応した各時間点に、記憶し
た電圧値をプロットする。この縦軸を電流値と読み換え
れば電流波形が得られる。この際、さらに高い時間分解
能を得たい場合には超音波ビームのパルス幅と周期を短
くする。一度の照射で十分なS/N(信号対ノイズ比)
が得られない場合でも、被測定電流が周期的な場合に
は、図5のS10からS12のくり返しを電流の周期と
同期させ、同一位相での電圧値を積算しメモリに記憶す
ることにより、S/Nを改善することが可能である。
【0029】上記の図1、図2、図3、図4および図5
を用いて本発明の第1の実施例による集積回路(試料
1)の検査について説明する。
【0030】図2において、図3と同じものは同じ符号
で示している。1は集積回路などの試料、2は集積回路
チップ、3はグランド端子、4は電源端子、5は定電圧
源、6は超音波ビーム、7は電流変化検出部、8はチッ
プ表面の水である。
【0031】試料1のチップ上の配線系の検査を行う場
合、先ず試料1の被観察領域が超音波ビーム6による照
射が可能な位置に来るように、試料1を試料台11で移
動させた後に、定電圧源5から試料1に電力を供給す
る。さらに、試料1を所望の電気的状態に設定するため
にテストパタン発生部14から、所定のテストパタンを
入力し、所望の状態を設定する。
【0032】この状態で、超音波ビーム6を被観察領域
に照射し、その被観察領域をデジタル的に走査する(図
4、S4)。その後、上述の通り図4、S5〜8のステ
ップに従って、電流像あるいは欠陥像を得ることが出来
る。電流像や欠陥像を観測した結果、ある特定の点での
電流波形が得たい場合には、上述の図5、S9〜13の
ステップに従って、電流波形を得ることが出来る。
【0033】図6は本発明の第2の実施例の処理動作を
示すフローチャートであり、図7は本発明の第2の実施
例の内、電源端子を接地する場合の原理を説明する図で
あり、図8は本発明の第2の実施例の内、電源端子をオ
ープンにする場合の原理を説明する図であり、図9は本
発明の第2の実施例による配線系検査装置の構成を示す
構成図である。尚、本発明の第2の実施例の原理は図7
および図8による上記の説明の通りである。図中、図2
と同じものは同じ符号で示した。
【0034】図9に示すとおり、本発明による第一の実
施例による配線系検査装置は、定電圧源5およびテスト
パタン発生部14に( )が付いている以外は、本発明
の第1の実施例による配線系検査装置の構成を示す構成
図である図3と同じである。これは、二つの場合がある
ことを示している。
【0035】(場合1):( )内が無い場合 この場合は、超音波ビームの照射箇所によらず、図7ま
たは図8の原理による観測が出来る。
【0036】(場合2):( )内がある場合、すなわ
ち図3と同じ構成の場合 この場合は、超音波ビームの照射箇所の配線に十分な電
流が流れている場合は、図2の原理による観測がなされ
る。これは、第1の実施例と同じである。しかし、超音
波ビームの照射箇所の配線に十分な電流が流れていない
場合は、図7または図8の原理による観測が行われるこ
とになる。
【0037】第2の実施例の場合は電流像や電流波形の
観測は出来ず、欠陥像の観測が出来るのみである。しか
し、電流が流れていない箇所の観測も可能であるため、
実施例1に比べ、観測可能領域は広い。但し、欠陥像の
観測の場合の欠陥の検出感度は、第1の実施例の方法の
方が第2の実施例の方法より勝っていることが実験的に
示されている。従って、双方の特徴を生かした使い分け
が必要である。
【0038】欠陥像を取得する際の工程は、第1の実施
例で図4に示したのと同じである。
【0039】図10は本発明の第3の実施例の処理動作
を示すフローチャートであり、図11は本発明の第2の
実施例の原理を説明する図であり、図12は本発明の第
3の実施例による配線系検査装置の構成を示す構成図で
ある。尚、本発明の第3の実施例の原理は図11による
上記の説明の通りである。図中、図2と同じものは同じ
符号で示した。15は定電流源、16は電圧変化検出部
である。
【0040】図12に示すとおり、本発明による第3の
実施例による配線系検査装置は、定電圧源5が定電流源
15に、電流変化検出部7が電圧変化検出部16に置き
換わった以外は、本発明の第1の実施例による配線系検
査装置の構成を示す構成図である図3と同じである。
【0041】第3の実施例の場合は、電圧変化検出の方
が、電流変化検出よりも容易に実行できるという面で、
第1実施例よりも有利である。
【0042】図13は本発明の第4の実施例の処理動作
を示すフローチャートであり、図14は本発明の第4の
実施例の内、グランド端子を接地する場合の原理を説明
する図であり、図15は本発明の第4の実施例の内、
ランド端子をオープンにする場合の原理を説明する図で
あり、図16は本発明の第4の実施例による配線系検査
装置の構成を示す構成図である。尚、本発明の第4の実
施例の原理は図14および図15による上記の説明の通
りである。図中、図11と同じものは同じ符号で示し
た。
【0043】図16に示すとおり、本発明による第4の
実施例による配線系検査装置は、定電流源15およびテ
ストパタン発生部14に( )が付いている以外は、本
発明の第3の実施例による配線系検査装置の構成を示す
構成図である図12と同じである。これは、二つの場合
があることを示している。
【0044】(場合1):( )内が無い場合 この場合は、超音波ビームの照射箇所によらず、図14
または図15の原理による観測が出来る。
【0045】(場合2):( )内がある場合、すなわ
ち図12と同じ構成の場合 この場合は、超音波ビームの照射箇所の配線に十分な電
位差がある場合は、図11の原理による観測がなされ
る。これは、第3の実施例と同じである。しかし、超音
波ビームの照射箇所の配線の両端に十分な電位差がない
場合は、図14または図15の原理による観測が行われ
ることになる。
【0046】第4の実施例の場合は図14または図15
による上記の説明で記したとおり、電流像や電流波形の
観測は出来ず、欠陥像の観測が出来るのみである。しか
し、電圧変化検出の方が、電流変化検出よりも容易に実
行できるという面で、第4の実施例も有効である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は半導体集
積回路チップ上の配線やビアホールといった配線系の検
査を、半導体基板が観測系に含まれる場合でも可能にし
たので、従来は困難であった、実製品での配線系の電流
観測や欠陥検出を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の処理動作を示すフロー
チャートである。
【図2】本発明の第1の実施例の原理を説明する図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施例による配線系検査装置の
構成を示す構成図である。
【図4】本発明の第1の実施例の処理動作の内、電流像
や欠陥像を取得する際の処理動作を示すフローチャート
である。
【図5】本発明の第1の実施例の処理動作の内、電流波
形を取得する際の処理動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】本発明の第2の実施例の処理動作を示すフロー
チャートである。
【図7】本発明の第2の実施例の内、電源端子を接地す
る場合の原理を説明する図である。
【図8】本発明の第2の実施例の内、電源端子をオープ
ンにする場合の原理を説明する図である。
【図9】本発明の第2の実施例による配線系検査装置の
構成を示す構成図である。
【図10】本発明の第3の実施例の処理動作を示すフロ
ーチャートである。
【図11】本発明の第3の実施例の原理を説明する図で
ある。
【図12】本発明の第3の実施例による配線系検査装置
の構成を示す構成図である。
【図13】本発明の第4の実施例の処理動作を示すフロ
ーチャートである。
【図14】本発明の第4の実施例の内、グランド端子を
接地する場合の原理を説明する図である。
【図15】本発明の第4の実施例の内、グランド端子を
オープンにする場合の原理を説明する図である。
【図16】本発明の第4の実施例による配線系検査装置
の構成を示す構成図である。
【図17】従来技術の構成図である。
【符号の説明】
1 集積回路(試料) 2 集積回路チップ 3 グランド端子 4 電源端子 5 定電圧源 6 超音波ビーム 7 電流変化検出部 8 水(チップ表面) 9 超音波ビーム発生部 10 超音波レンズ 11 試料台 12 システム制御・信号処理部 13 像・波形表示部 14 テストパタン発生部 15 定電流源 16 電圧変化検出部 17 レーザビーム発生部 18 顕微鏡部 19 レーザビーム

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】集積回路チップ上の配線系を検査する方法
    であって、集積回路に電圧を印加しつつ、前記配線系に
    超音波ビームを照射し、前記集積回路に流れる電流の変
    化を検出することを特徴とする半導体集積回路チップ上
    の配線系を検査する方法。
  2. 【請求項2】集積回路チップ上の配線系を検査する方法
    であって、前記配線系に超音波ビームを照射し、前記集
    積回路に流れる電流の変化を検出することを特徴とする
    半導体集積回路チップ上の配線系を検査する方法。
  3. 【請求項3】集積回路チップ上の配線系を検査する方法
    であって、集積回路に電流を印加しつつ、前記配線系に
    超音波ビームを照射し、前記集積回路端子にあらわれる
    電圧の変化を検出することを特徴とする半導体集積回路
    チップ上の配線系を検査する方法。
  4. 【請求項4】集積回路チップ上の配線系を検査する方法
    であって、前記配線系に超音波ビームを照射し、前記集
    積回路端子にあらわれる電圧の変化を検出することを特
    徴とする半導体集積回路チップ上の配線系を検査する方
    法。
  5. 【請求項5】集積回路チップ上の配線系を検査する装置
    であって、集積回路に電圧を印加する手段と、前記配線
    系に超音波ビームを照射する手段と、前記集積回路に流
    れる電流の変化を検出する手段とを有することを特徴と
    する半導体集積回路チップ上の配線系を検査する装置。
  6. 【請求項6】集積回路チップ上の配線系を検査する装置
    であって、前記配線系に超音波ビームを照射する手段
    と、前記集積回路に流れる電流の変化を検出する手段と
    を有することを特徴とする半導体集積回路チップ上の配
    線系を検査する装置。
  7. 【請求項7】集積回路チップ上の配線系を検査する装置
    であって、集積回路に電流を印加する手段と、前記配線
    系に超音波ビームを照射する手段と、前記集積回路端子
    にあらわれる電圧の変化を検出する手段とを有すること
    を特徴とする半導体集積回路チップ上の配線系を検査す
    る装置。
  8. 【請求項8】集積回路チップ上の配線系を検査する装置
    であって、前記配線系に超音波ビームを照射する手段
    と、前記集積回路端子にあらわれる電圧の変化を検出す
    る手段とを有することを特徴とする半導体集積回路チッ
    プ上の配線系を検査する装置。
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