JP2663266B2 - Rdsラジオ受信機 - Google Patents
Rdsラジオ受信機Info
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- JP2663266B2 JP2663266B2 JP21706287A JP21706287A JP2663266B2 JP 2663266 B2 JP2663266 B2 JP 2663266B2 JP 21706287 A JP21706287 A JP 21706287A JP 21706287 A JP21706287 A JP 21706287A JP 2663266 B2 JP2663266 B2 JP 2663266B2
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- Circuits Of Receivers In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔概 要〕
RDS(Radio Data System)放送を受信可能なラジオ受
信機において、19KHzのステレオパイロット信号から57K
Hzの3次高調波を作成し、57KHzのサブキャリアにAM変
調したRDSデータの同期検波を安定して行えるようにす
る。 〔産業上の利用分野〕 本発明はRDS放送を受信できるラジオ受信機に関す
る。 〔従来の技術〕 FM放送のパイロット信号(19KHz)の3倍の周波数(5
7KHz)帯にデータを多重化して送信するRDS放送は、第
3図に示すようなデコーダを有するFMラジオ受信機で再
生できる。FM復調部からのコンポジット信号をステレオ
デコーダ1に入力すればオーディオ用のステレオ信号L,
Rが再生されるが、これを57KHzの帯域通過フィルタ(BP
F)2に入力するとゼロクロス点検出型のキャリア再生
器3で57KHzのサブキャリアが再生され、同期検波器4
で同期検波される。この出力をカットオフ周波数が2.4K
Hzの低域通過フィルタ(LPF)5に入力するとの波形
が得られる。この波形は2相信号デコーダ6とクロッ
ク再生器7の入力となり、クロック再生器7では57KHz
のサブキャリアを併用して1187.5KHzのクロック信号
を再生する。2相信号デコーダ6は入力とその反転波
形をクロックで交互に取り出し、その合成波形を積
分する。そして積分波形をスライスすることにより2
値波形を再生する。これをクロックでシフトさせたもの
が差動デコーダ8の内部信号である。差動デコーダ8
では信号とそれを更にクロックでシフトさせたものと
の排他的論理和をとってRDSコード信号を再生する。
9はこのコード信号を処理するデータ処理器である。 RDSコード信号は所定のフォーマット内に各種のコ
ードを含み、繰り返し送信される。代表的なコード名と
その内容を下表に示す。 上記のRDS放送を利用すると、(1)希望するプログ
ラムをリスナが容易に短時間のうちに探すことができ
る、(2)放送局の“プログラムサービス名”の表示が
可能である、(3)車載用受信機では音声合成により放
送局名等をアナウンスできる、(4)“News"等の希望
プログラムを放送している局だけを自動的にピックアッ
プできる、等のメリットがある。 〔発明が解決しようとする問題点〕 ところで、RDS放送は57KHzにキャリアを持たない(Su
ppressed Carrier)方式であるため非常に不安定で、僅
かな雑音や電界強度の低下によってBPF2の出力信号(第
2図のように57KHzのサブキャリアをデータでAM変調し
たもの)が乱れると、そこからサブキャリアを再生する
従来の方式では誤動作し易い欠点がある。 本発明はステレオパイロット信号(19KHz)の3次高
調波からサブキャリアを再生することで、上述した欠点
を解決しようとするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、受信したFM放送のコンポジット信号の中か
らステレオ用のパイロット信号を抽出してその高調波を
作成する高調波発生器(10)を設け、該コンポジット信
号に周波数多重化されているRDSデータの同期検波に、
該高調波を用いるようにしてなることを特徴とするもで
ある。 〔作用〕 RDS放送ではその仕様からステレオ放送のパイロット
信号(19KHz)の3次高調波(57KHz)とRDS放送用のサ
ブキャリア(57KHz)は送信側において同期するように
作成されている。このパイロット信号は雑音や電界変動
に強いので、ステレオ放送受信時には検波用のサブキャ
リアをパイロット信号の3次高調波から再生すれば、安
定した同期検波が可能となる。 〔実施例〕 第1図は本発明の一実施例を示す構成図で、符号1〜
8は第3図の各部と同じ部分に付してある。本例ではコ
ンポジット信号の中に含まれるステレオのパイロット信
号(19KHz)を矩形波に変換し、その3次高調波を取り
出して増幅する3次高調波発生器10を設け、その出力
(一定振幅の57KHzの信号)でRDSデータを同期検波する
ようにしてある。この場合、3次高調波発生器10の出力
を直接同期検波器4に入力してもよいが、本例では更に
安定性を増すため、位相比較器12、発振器13、分周器14
をループ状に接続した位相同期ループPLLに入力し、そ
の出力を同期検波器4に入力するようにしてある。 ステレオ放送受信時でないと19KHzのパイロット信号
を得られないため、BPF2の出力からゼロクロス検出型の
サブキャリア再生器3でサブキャリアを再生する従来の
ルートも併用してある。本例ではこのサブキャリア再生
器3の出力もPLLを通すため、サブキャリア再生器3の
入力側に加算器11を設け、BPF2の出力と3次高調波発生
器10の出力を合成するようにしてある。このようにする
とステレオ放送受信時には2種類の信号がサブキャリア
再生器3に入力するが、3次高調波発生器10の出力レベ
ルを高く設定しておくと、3次高調波だけに応動したサ
ブキャリアが再生される。 前述したように、RDSデータでAM変調された57KHzのサ
ブキャリアと、同じコンポジット信号に含まれる19KHz
のパイロット信号から作成した3次高調波(57KHz)と
は同期している。従って、該3次高調波から再生したサ
ブキャリアで同期検波することは位相的に全く問題はな
い。のみならずパイロット信号の3次高調波から再生し
たサブキャリアは、雑音や電界変動の影響を受けにくい
ので安定しており、同期検波の信頼性を向上させる。 〔発明の効果〕 以上述べたように本発明によれば、RDS放送を受信す
るラジオ受信機において、RDSデータの同期検波に使用
するサブキャリアを、ステレオのパイロット信号の3次
高調波から再生するようにしたので、雑音や電界変動に
強い安定した検波を行うことができる。
信機において、19KHzのステレオパイロット信号から57K
Hzの3次高調波を作成し、57KHzのサブキャリアにAM変
調したRDSデータの同期検波を安定して行えるようにす
る。 〔産業上の利用分野〕 本発明はRDS放送を受信できるラジオ受信機に関す
る。 〔従来の技術〕 FM放送のパイロット信号(19KHz)の3倍の周波数(5
7KHz)帯にデータを多重化して送信するRDS放送は、第
3図に示すようなデコーダを有するFMラジオ受信機で再
生できる。FM復調部からのコンポジット信号をステレオ
デコーダ1に入力すればオーディオ用のステレオ信号L,
Rが再生されるが、これを57KHzの帯域通過フィルタ(BP
F)2に入力するとゼロクロス点検出型のキャリア再生
器3で57KHzのサブキャリアが再生され、同期検波器4
で同期検波される。この出力をカットオフ周波数が2.4K
Hzの低域通過フィルタ(LPF)5に入力するとの波形
が得られる。この波形は2相信号デコーダ6とクロッ
ク再生器7の入力となり、クロック再生器7では57KHz
のサブキャリアを併用して1187.5KHzのクロック信号
を再生する。2相信号デコーダ6は入力とその反転波
形をクロックで交互に取り出し、その合成波形を積
分する。そして積分波形をスライスすることにより2
値波形を再生する。これをクロックでシフトさせたもの
が差動デコーダ8の内部信号である。差動デコーダ8
では信号とそれを更にクロックでシフトさせたものと
の排他的論理和をとってRDSコード信号を再生する。
9はこのコード信号を処理するデータ処理器である。 RDSコード信号は所定のフォーマット内に各種のコ
ードを含み、繰り返し送信される。代表的なコード名と
その内容を下表に示す。 上記のRDS放送を利用すると、(1)希望するプログ
ラムをリスナが容易に短時間のうちに探すことができ
る、(2)放送局の“プログラムサービス名”の表示が
可能である、(3)車載用受信機では音声合成により放
送局名等をアナウンスできる、(4)“News"等の希望
プログラムを放送している局だけを自動的にピックアッ
プできる、等のメリットがある。 〔発明が解決しようとする問題点〕 ところで、RDS放送は57KHzにキャリアを持たない(Su
ppressed Carrier)方式であるため非常に不安定で、僅
かな雑音や電界強度の低下によってBPF2の出力信号(第
2図のように57KHzのサブキャリアをデータでAM変調し
たもの)が乱れると、そこからサブキャリアを再生する
従来の方式では誤動作し易い欠点がある。 本発明はステレオパイロット信号(19KHz)の3次高
調波からサブキャリアを再生することで、上述した欠点
を解決しようとするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、受信したFM放送のコンポジット信号の中か
らステレオ用のパイロット信号を抽出してその高調波を
作成する高調波発生器(10)を設け、該コンポジット信
号に周波数多重化されているRDSデータの同期検波に、
該高調波を用いるようにしてなることを特徴とするもで
ある。 〔作用〕 RDS放送ではその仕様からステレオ放送のパイロット
信号(19KHz)の3次高調波(57KHz)とRDS放送用のサ
ブキャリア(57KHz)は送信側において同期するように
作成されている。このパイロット信号は雑音や電界変動
に強いので、ステレオ放送受信時には検波用のサブキャ
リアをパイロット信号の3次高調波から再生すれば、安
定した同期検波が可能となる。 〔実施例〕 第1図は本発明の一実施例を示す構成図で、符号1〜
8は第3図の各部と同じ部分に付してある。本例ではコ
ンポジット信号の中に含まれるステレオのパイロット信
号(19KHz)を矩形波に変換し、その3次高調波を取り
出して増幅する3次高調波発生器10を設け、その出力
(一定振幅の57KHzの信号)でRDSデータを同期検波する
ようにしてある。この場合、3次高調波発生器10の出力
を直接同期検波器4に入力してもよいが、本例では更に
安定性を増すため、位相比較器12、発振器13、分周器14
をループ状に接続した位相同期ループPLLに入力し、そ
の出力を同期検波器4に入力するようにしてある。 ステレオ放送受信時でないと19KHzのパイロット信号
を得られないため、BPF2の出力からゼロクロス検出型の
サブキャリア再生器3でサブキャリアを再生する従来の
ルートも併用してある。本例ではこのサブキャリア再生
器3の出力もPLLを通すため、サブキャリア再生器3の
入力側に加算器11を設け、BPF2の出力と3次高調波発生
器10の出力を合成するようにしてある。このようにする
とステレオ放送受信時には2種類の信号がサブキャリア
再生器3に入力するが、3次高調波発生器10の出力レベ
ルを高く設定しておくと、3次高調波だけに応動したサ
ブキャリアが再生される。 前述したように、RDSデータでAM変調された57KHzのサ
ブキャリアと、同じコンポジット信号に含まれる19KHz
のパイロット信号から作成した3次高調波(57KHz)と
は同期している。従って、該3次高調波から再生したサ
ブキャリアで同期検波することは位相的に全く問題はな
い。のみならずパイロット信号の3次高調波から再生し
たサブキャリアは、雑音や電界変動の影響を受けにくい
ので安定しており、同期検波の信頼性を向上させる。 〔発明の効果〕 以上述べたように本発明によれば、RDS放送を受信す
るラジオ受信機において、RDSデータの同期検波に使用
するサブキャリアを、ステレオのパイロット信号の3次
高調波から再生するようにしたので、雑音や電界変動に
強い安定した検波を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の構成図、
第2図は同期検波の対象となるBPF出力の波形図、
第3図は従来のRDSデコード部の構成図である。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.受信したFM放送のコンポジット信号の中からステレ
オ用のパイロット信号を抽出してその高調波を作成する
高調波発生器(10)を設け、該コンポジット信号に周波
数多重化されているRDSデータの同期検波に、該高調波
を用いるようにしてなることを特徴とするRDSラジオ受
信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21706287A JP2663266B2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | Rdsラジオ受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21706287A JP2663266B2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | Rdsラジオ受信機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6460116A JPS6460116A (en) | 1989-03-07 |
JP2663266B2 true JP2663266B2 (ja) | 1997-10-15 |
Family
ID=16698232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21706287A Expired - Fee Related JP2663266B2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | Rdsラジオ受信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2663266B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4900398B2 (ja) * | 2009-01-30 | 2012-03-21 | パナソニック株式会社 | 給湯機 |
CN102957642B (zh) * | 2011-08-24 | 2016-04-27 | 上海凯芯微电子有限公司 | 一种无线数据接收系统及其接收方法 |
-
1987
- 1987-08-31 JP JP21706287A patent/JP2663266B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6460116A (en) | 1989-03-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |