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JP2647607B2 - 床パネル - Google Patents

床パネル

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Publication number
JP2647607B2
JP2647607B2 JP5030339A JP3033993A JP2647607B2 JP 2647607 B2 JP2647607 B2 JP 2647607B2 JP 5030339 A JP5030339 A JP 5030339A JP 3033993 A JP3033993 A JP 3033993A JP 2647607 B2 JP2647607 B2 JP 2647607B2
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JP
Japan
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opening
hook
top plate
protrusion
leg
Prior art date
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JP5030339A
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JPH06240849A (ja
Inventor
公男 巽
康司 鈴木
直敏 村上
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TORI KK
Original Assignee
TORI KK
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Publication date
Application filed by TORI KK filed Critical TORI KK
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Publication of JPH06240849A publication Critical patent/JPH06240849A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばOA用床パネル
や住宅用二重床のような床パネルに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より二重床は公知である。二重床は、大きく分けると、
支柱一体型と支柱分離型の2つに分けられる。支柱一体
型の二重床は、床下地に不陸がある場合、パネル間に段
差が生じるという問題点がある。
【0003】一方、支柱分離型床パネルには、支柱上に
パネルを単においていくタイプのものと、支柱とパネル
を別の螺子などにより締着するタイプがある。前者は、
パネル間にガタツキが生じ、後者は、締着に時間を要す
るという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、簡便に施工で
きる床パネルであって、しかも、床下地などに不陸があ
っても、その影響が小さく、ガタツキを解消できる床パ
ネルを提供することが望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、天板とそれを
支持する脚部材を着脱可能に接続することにより、上記
課題を解決しようとするものである。
【0006】即ち、上述の課題は、脚部材およびそれに
より連接される天板から構成される着脱可能床パネルで
あって、脚部材は、脚部本体およびその上面にある連接
される天板の数に対応する突出部を有して成り、天板
は、その隅部分に突出部を収納できる天板の裏面に向か
って開口した空間部および係合部材を有して成り、係合
部材は、天板と脚部材を係合させるために係合部材に突
出部をあてがっただけでは突出部を通過させない間口を
有する開口部を有し、この開口部は、突出部をあてがっ
て押し付けるように力を加えて天板と脚部材を相互に近
づけることにより突出部が通過できる間口となるように
変形し、力を加え続けて突出部が開口部を通過した後
に、開口部は実質的に変形前の状態に戻り、それにより
係合部材および突出部の係合状態が確保され、また、係
合状態の天板と脚部材を相互に引き離すように力を加え
ると、開口部が変形して突出部を通過させることにより
脱着できるようになっている床パネルにより解決される
ことが見いだされた。
【0007】本発明において、係合部材は、天板の空間
部の内部または空間部の開口している部分に存在する。
また、係合部材を構成する材料は、力を加えることによ
り変形可能であり、加えた力を除くことにより、元の状
態に戻ろうとする材料、好ましくは弾性的に変形可能な
材料である。「実質的に変形前の状態に戻る」とは必ず
しも完全に元の状態に戻る必要はなく、本発明の床パネ
ルの使用に差し支えない程度に(即ち、本発明の効果が
達成される限度において)戻れば十分である。
【0008】係合部材を構成するのに好ましい材料は、
いわゆる弾性的な材料であり、例えばポリエチレン樹脂
(PE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリ塩化ビニ
ル樹脂(PVC)、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂
(PC)、ナイロンおよびポリウレタンのようなプラス
チック材料、好ましくはシート状の材料から作ればよ
い。また、係合部材の変形に必要な力は、係合部材に使
用する材料の種類および厚さなどを適当に選択すること
により、所望の程度に調節することが可能である。
【0009】具体的な第1の態様において、本発明の床
パネルでは、脚部材は、脚部本体およびその上面にある
連接される天板の数に対応する鉤状突出部を有して成
り、天板は、その隅部分に鉤状突出部を収納できる天板
の裏面に向かって開口した空間部および貫通開口部付き
係合部材を有して成り、係合部材は、鉤状突出部の断面
より小さい間口を有する貫通開口部を該空間部の開口上
に有し、また、変形できるフラップ状部分を有し、鉤状
突出部を貫通開口部にあてがって該空間部に向かって押
し付けると、フラップ状部分が変形することにより貫通
開口部の間口が実質的に大きくなって、鉤状突出部が貫
通開口部を通過して天板の該空間部に収納され、また、
該空間部に収納された鉤状突出部を該空間部から引き出
そうとする場合、該鉤状突出部によりフラップ状部分が
逆方向に変形することにより貫通開口部の間口が実質的
に大きくなって、鉤状突出部が空間部から抜け出るよう
になっている。
【0010】脚部本体は、いずれの形状であってもよい
が、好ましくは底面が無く(即ち、床下地に接触する面
が無い)く、また、上面(底面に対向する面)を等分、
通常は、四等分するのが容易な立方体、直方体または円
柱体により規定される。立方体である場合、一辺の長さ
は、通常、1〜10cm程度である。
【0011】1つの好ましい態様では、脚部材は、天板
との係合を可能にする鉤状突出部を、天板と相対する脚
部材の上面に有して成り、天板はその鉤状突出部と係合
する係合部材および突出部を収容する空間部を有して成
る。係合部材は、貫通開口部および変形できる、好まし
くは弾性的に変形できるフラップ状部分を有する。この
態様において、フラップ状部分とは、一辺が係合部材と
一体になっている係合部材の一部分を意味する。
【0012】この変形は、床パネルの施工に際して特殊
な器具を使用しなくてもよい程度のそれほど大きくない
力で為し得る程度のものであるのが特に好ましい。係合
部材の貫通開口部は、フラップ状部分が変形しない場合
には鉤状突出部を通過させない間口を有するが、この間
口は鉤状突出部がフラップ状部分に当接して更に押され
ることによりフラップ状部分が変形することにより実質
的に大きくなり、鉤状突出部が貫通開口部を通過して天
板の空間部に収納されるようになっている。
【0013】空間部に鉤状突出部が収納されると、フラ
ップ状部分は元の形状に回復するか、回復しようとする
のが特に好ましい。通常、鉤状突出部の収納後に、貫通
開口部の間口が鉤状突出部が通過した時より少しでも小
さくなるように回復すれば十分である。従って、フラッ
プ状部分の変形は、完全な弾性的変形である必要はな
い。勿論、完全な弾性的変形に近い方が好ましいことは
言うまでもない。
【0014】上述のように、鉤状部分が空間部に収容さ
れた後は、フラップ状部分は元の形状に戻って(または
戻ろうとして)、係合部材の開口部の間口を実質的に小
さくする。そのため、鉤状部材は、開口部を通過できな
くなり、天板の空間部内に鉤状突出部が収納された状態
が確保される。
【0015】天板を脚部材から分離する場合、天板と脚
部材を相反する方向に相対的に引き離そうとすることに
より、鉤状突出部がフラップ状部分に当接し、更に、力
を加えて引き離そうとすることによりフラップ状部分が
(収納する場合と逆方向に)変形して、係合部材の開口
部の間口が実質的に大きくなり、鉤状突出部が係合部材
の開口部を通過できるようになり、その結果、鉤状突出
部は開口部を通過でき、従って、天板と脚部材とは分離
される。
【0016】フラップ状部分は、適当な方法で係合手段
に設けてよく、例えば、係合部材のある一点から貫通開
口部まで延びる少なくとも1つ、好ましくは2つまたは
それ以上の切り込みを係合部材に入れるだけでよい。別
法では、切り込みの代わりにある長さの幅を有して、貫
通開口部まで延びる細長い孔(従って、実質的に幅を有
する切り込み)を設けてもよい。
【0017】このような機能を有するフラップ状部分を
形成するには、係合部材を先に例示したようなプラスチ
ックシートから作ればよい。また、フラップ状部分の変
形に必要な力は、係合部材に使用するシート材料の種
類、厚さおよび切り込みの長さなどを適当に選択するこ
とにより、所望の程度に調節することが可能である。
【0018】脚部本体から突出する鉤状突出部は、その
突出方向に垂直な断面形状が鉤状部分付近で突出方向に
沿って部分的に大きくなり(即ち、突出部の差し渡し長
さが大きくなり)、係合部材の本来の貫通開口部の間口
を通過できないようになっている。鉤状部分は水平方向
で先細りのテーパー部分を形成しているのが特に好まし
く、それにより、フラップ状部分の変形の程度が小さく
ても、鉤状突出部の空間部への収納、また、それからの
取り出しが容易になる。
【0019】上述のような機能を有する鉤状突出部を脚
部材の例えば正方形または長方形の上面の例えば4隅に
設け、連接すべき例えば4枚の天板のそれぞれの(直角
の)隅部分に空間部および係合部材を設ける。鉤状突出
部ならびに空間部および係合部材の配置は、4枚の天板
が脚部材により相互に隣接するように為されている。即
ち、脚部材のそれぞれの鉤状突出部を各天板の隅に設け
た空間部に収納された場合に、4枚の天板の隅部分が一
点で接するように、従って、天板は格子状に並ぶように
なっている。また、脚部材の上面には、それぞれの天板
の等しい面積の隅部分が載置される。
【0020】本発明の第2の具体的な態様において、本
発明の床パネルでは、係合部材は、空間部の底部に取り
付けられ、取り付けられる側と反対側に鉤状突出部をあ
てがう開口部を有し、更に、窓付き側面を有する中空の
柱状部材である。この態様では、鉤状突出部の突出方向
に垂直な断面形状は、柱状部材の断面形状より実質的に
大きく、即ち、開口部の間口が変形しない限り、鉤状突
出部を係合部材内に挿入できない形状および寸法を有す
る。
【0021】しかしながら、この態様では、係合部材
は、変形可能な好ましくは弾性材料から作られており、
開口部に鉤状突出部をあてがった後に、更に、天板と脚
部材とを相互に近づけるように力を加えると、係合部材
の開口部が変形し、その結果、開口部の間口も変形し
て、鉤状突出部が開口部および係合部材内を通過できる
ようになる。
【0022】力を加え続けると、鉤状突出部は柱状の係
合部材内に更に入り込んで側面の窓部分まで挿入される
と、鉤状部分が窓から柱状部材の外にとびだす状態とな
り、鉤状部材と柱状部材との間で係合が確保されると同
時に開口部の変形状態が実質的に元に戻る。この場合、
鉤状突出部がその突出方向にテーパー部分を有すると、
係合部材の開口部への挿入が容易になり、従って、開口
部の変形が容易になる。更に、突出方向と水平な方向に
もテーパー部分を有すると、鉤状部分の窓からの外側へ
のとびだしおよび窓からの内側への引き抜きが容易にな
り、天板と脚部材との間で円滑な可逆的着脱が可能とな
る。
【0023】本発明の第3の具体的な態様では、係合部
材は、鉤状突出部をあてがう一方の端部の開口部および
他方の端部の開口部ならびにその開口部を連絡するスリ
ットを有する変形可能、好ましくは弾性変形可能な中空
の柱状部材、例えば円柱状部材であり、空間部内に空間
部の底部から距離を隔てて配置されている。スリット
は、好ましくは鉤状突出部の突出方向と同じ方向に沿っ
て設けられている。
【0024】この態様においても、鉤状突出部の突出方
向に垂直な断面形状は、柱状部材の断面形状より実質的
に大きく、即ち、開口部の間口が変形しない限り、鉤状
突出部を係合部材内に挿入できない形状および寸法を有
する。しかしながら、この態様では、係合部材は、変形
可能な好ましくは弾性材料から作られており、開口部に
鉤状突出部をあてがった後に、更に、天板と脚部材とを
相互に近づけるように力を加えると、スリットの幅が広
がることにより係合部材が変形し、その結果、開口部の
形状も変形して間口が広がり、鉤状突出部が開口部およ
び係合部材内を通過できるようになる。
【0025】力を加え続けると、鉤状突出部は柱状の係
合部材内を通過して、他方の開口部からとびだし、鉤状
部材の根元部分(鉤状部分以外の部分)は、柱状部材内
に位置する。その時、柱状部材は変形状態から元の状態
に戻り根元部分は、柱状部材内に保持され、鉤状部材と
柱状部材との間で係合が確保される。
【0026】この場合、鉤状部材は、突出方向に垂直な
少なくとも1つの方向に曲がった鉤状部分を有すればよ
いが、好ましくは、放射状に鉤状部分を有する。即ち、
鉤状突出部は、実質的には端部の断面形状が端部以外の
部分より大きい柱状部材となる。従って、例えば径の異
なる円柱が重なっている状態となる。
【0027】この態様において、鉤状突出部が突出方向
およびその正反対の方向にテーパー部分を有すると、柱
状部材の変形が容易になり、天板と脚部材との間で円滑
な可逆的着脱が可能となる。上述の第2および第3の具
体的な態様においても、特に矛盾が生じない限り、第1
の態様の説明が当て嵌まる。例えば、第1の態様と同様
の材料から係合部材を作ることができ、また、脚部本体
についても、第1の態様における説明が当て嵌まる。
【0028】以下、本発明を添付図面を参照してより詳
細に説明する。「図1」〜「図7」は、第1の具体的な
態様を示し、「図8」〜「図11」は第2の具体的な態
様を示し、「図12」〜「図15」は第3の具体的な態
様を示す。
【0029】「図1」は、本発明の床パネルに使用する
脚部材1の斜視図を模式的に示す。また、「図1」の矢
印の方向からの側面図を模式的に「図2」に示す。脚部
材1は、脚部本体3およびそれから突出した少なくとも
2本(図示した態様では4本)の突出部5を有して成
る。
【0030】「図1」に示した態様では、脚部本体3
は、実質的に底面が無く(即ち、床下地に接触する面は
側面の厚みだけである)、また、上面7(底面に対向す
る面)を等分、通常は、四等分するのが容易になるよう
に上面7の形状がほぼ正方形である直方体により規定さ
れている。図示した態様の場合、直方体の上面の一辺の
長さは、通常、1〜15cm程度、高さは、通常、2〜
20cm程度である。
【0031】脚部本体3の上面7は、平坦であり、その
隅部分(図示した態様)またはその近傍に突出部5を有
して成る。突出部5は、上面7に対して垂直方向に突出
し、その先端部分9は、水平方向に曲げられて鉤状部分
を規定し、突出部5は全体として鉤状突出部11を形成
している。鉤状突出部11の水平部分(鉤状部分)は、
図示するようにその先端に向かって先細りのテーパー部
分を形成している、即ち、上面7に対して平行でない面
を規定しているのが特に好ましい。
【0032】図示した態様では、先細りのテーパーは、
上面である正方形の中心に向かって先細りに(従って、
隣り合う2つの正方形の隅にむかっても先細りに)なっ
ている。別の態様では、テーパーは、隣合う隅の一方だ
けに先細りになっていてもよい。また、このような先細
り部分の向きは、突出部の軸方向の回りにどのような角
度で回転させた状態であってもよい、即ち、鉤状部分の
向きはどのような方向であってもよく、例えば「図1」
の一番手前の鉤状突出部において一点鎖線で示す軸の回
りで適当に回転させた方向であってもよい。但し、係合
部材の貫通開口部もそれに対応させる必要がある。
【0033】「図3」に、「図1」の脚部材に適用でき
る天板21の裏面(即ち、床を形成した場合に、床下地
に対向する面)の1つの隅部分を模式的に示す。天板2
1は、床パネルに使用できるいずれの適当な材料からで
きていてもよく、例えば、金属板、合板、合成樹脂また
はコンクリート製の床パネルである。天板21はその裏
面の隅またはその近傍に、脚部材の鉤状部分が収納され
る空間部23を有する。この空間部は、鉤状突出部がそ
の空間部内で多少動くことができる程度の余裕を有する
大きさである。
【0034】天板21は、更に、係合部材25を有して
成る。この係合部材25は、変形が可能な、特に弾性的
な変形が可能なシート材料により形成され、天板21の
裏面に適当な方法(例えば接着剤、釘留めなど)で取り
付けられて、空間部23の開口部を覆っている。係合部
材25は、空間23の開口部より小さい貫通開口部27
を有し、その貫通開口部に向かう切り込み29が入れら
れてフラップ状部分31が形成されている。
【0035】「図3」に示す態様では、貫通開口部27
は、天板の隅の角度を二等分する線上にないので、この
ような天板に適当な脚部本体の上面は、「図1」に示す
ような正方形ではなく、長方形となる。
【0036】この係合部材25の貫通開口部27は、鉤
状部分の差し渡し長さ(「図5」のL2)より小さい鉤
状突出部の間口(「図6」の長さL1)を有し、その長
さの差のために、フラップ状部分31が変形しない状態
では、鉤状突出部11は貫通開口部27を通過すること
ができないようになっている。鉤状部分の幅は、対応す
る貫通開口部の長さより小さくても、大きくても、ある
いは実質的に同じでもよい。
【0037】幅が小さい場合、状部分を貫通開口部に容
易にあてがうことができるようになっている。幅が大き
いか、あるいは同じである場合、鉤状突出部11が貫通
開口部27を通過するために、貫通開口部27の幅方向
の間口が大きくなるように追加のフラップ状部分を設け
る必要がある。
【0038】このように、係合部材25が切り込み部分
29を有さないならば、鉤状突出部11は、貫通開口部
27を通過して天板21の空間部23に入ることはでき
ない。しかしながら、本発明において、係合部材25
は、変形できるフラップ状部分31を有するので、鉤状
突出部11が貫通開口部27にあてがわれた後に、空間
部23に向かって押し付けられると(「図4」の矢印A
および/またはBの方向に力が加えられると)、鉤状突
出部11はフラップ状部分31を押して曲げ、それによ
り、貫通開口部27の間口が大きくなって鉤状突出部1
1は貫通開口部27を通過して空間部23に入ることが
できる。このフラップ状部分31が変形している状態を
「図4」に、また、鉤状突出部11が空間部23に収納
された状態を「図5」に、それぞれ模式的に示してい
る。
【0039】「図5」から理解できるように、鉤状突出
部11が一旦空間部23に収納されると、フラップ状部
分31は元の形状に回復して止めとしての機能を果た
し、鉤状突出部11が空間部23から容易に抜け出るの
を防止し、天板21と脚部材1との嵌合関係が確保され
る。
【0040】しかしながら、矢印Cおよび/またはDの
方向にある程度以上の力を加えると、鉤状突出部11の
下側部分がフラップ状部分31に当接した後に、これを
(ちょうど「図4」と逆の方向に)曲げ、その結果、貫
通開口部27の間口が実質的に大きくなり、鉤状突出部
11を空間部23から抜き出すことが可能となる。
【0041】1つの脚部材は、複数、通常4枚の天板の
連接部分(従って、4枚天板の隅部分)を支持する。4
枚の天板21が連接されている状態(脚部材をまだ係合
させていない)を「図6」に裏側から見た状態で模式的
に示している。明確のため、係合部材25の貫通開口部
27には斜線を施している。図示した態様では、貫通開
口部27の間口(「図6」の長さL1)は、鉤状部分の
長さ(「図5」の長さL2)より小さい。また、破線に
て示した空間部23は鉤状部分を十分に収納できる大き
さである。
【0042】図示した4つの貫通開口部27に1つの脚
部材1のそれぞれの鉤状突出部11が係合することによ
り、4枚の天板21の連接状態が達成される。この状態
を、「図7」に模式的に示している。この場合も、「図
6」と同様に床パネルの裏面(床下地から見た様子)を
示している。明確のため、鉤状突出部11が占める部分
を斜線で示している。例えばゴムでできた緩衝部材を補
助脚として嵌め込むための円柱、好ましくは中空の円柱
状部分35を中央部分の二重円で示している。この補助
脚は、通常、上記天板を固定する脚部材の底面よりも若
干露出するように嵌め込まれる。
【0043】「図7」から明らかなように、脚部材の上
面には、4枚の天板の隅部分が等面積で載置されてい
る。即ち、1つの脚部材の上面に載置される天板の部分
の面積が等しくなるように突出部が設けられている。従
って、例えば、脚部材本体が立方体または直方体である
場合は、上面の対角線上であって対角線の交点から等し
い距離の位置に4つの突出部を設ける。円柱状である場
合は、90°毎に円の中心から等しい長さの位置に4つ
の突出部を設ける。
【0044】「図8」〜「図11」に本発明の第2の具
体的な態様を模式的に示すが、「図8」では、天板21
は下側(床下地の側)から見た様子を、脚部材1は上側
から見た様子を示し、「図9」〜「図11」では、天板
21を断面図にて、脚部材1は側面図にて示している。
係合部材25は、中空の四角柱状であり、空間部の底部
41に適当な方法、例えば接着剤により取り付けられ、
開口部27を有する。この開口部に、「図9」に示すよ
うに、鉤状突出部11が矢印Eの方向にあてがわれる
が、あてがうだけでは鉤状突出部11は開口部27を通
過できないようになっている。また、係合部材25は、
その側面に窓部分43を有する。
【0045】鉤状突出部11を開口部27にあてがった
後に更に矢印Eの方向に力を加えると、「図10」に示
すように係合部材25は変形し、それにより開口部27
は、鉤状突出部が通過できるように間口が実質的に広が
り、更に、力を加えると、鉤状部分45が窓部分43か
らとびだし、それにより、係合部材25は「図11」に
示すように元の状態に戻ることができるようになってい
る。これにより、天板21と脚部材1との係合が確保さ
れる。
【0046】図から分かるように、鉤状突出部11は、
突出方向に2辺47および辺48により形成されるテー
パー部分を有する。これにより、鉤状突出部を開口部2
7に容易にあてがうことができる。鉤状突出部11は、
更に、水平方向にも2辺48および辺49により形成さ
れるテーパー部分を有する。これにより、鉤状部分45
の窓部分43からの飛び出しおよび引き抜きが容易にな
る。図示した態様では、窓部分は1つの側面に位置する
だけであるが、複数の側面に窓部分が存在してもよい。
【0047】「図12」〜「図15」に本発明の第3の
具体的な態様を模式的に示すが、「図12」では、天板
21は下側(床下地の側)から見た様子を、脚部材1は
上側から見た様子を示し、「図13」〜「図15」で
は、天板21を断面図にて、脚部材1は側面図にて示し
ている。
【0048】係合部材25は、中空の円柱状であり、一
方の端部に鉤状突出部11をあてがう開口部27を有
し、他方の端部にも開口部51を有し、双方の開口部
は、スリット53により接続されている。係合部材25
は、空間部23の底部41から距離を隔てて適当な方法
により取り付けられている。例えば、「図12」に示す
ように、スリットに対向する側に適当な部材55を係合
部材25に設け、その部材を空間部を構成する壁57に
例えば接着することにより取り付けてもよい。この場
合、特に注意すべきことは、係合部材の変形が妨げられ
て開口部の間口が広がらなくなってしまうように取り付
けてはならないということである。
【0049】鉤状突出部11は、第1および第2の具体
的な態様のように、その突出方向に対して垂直な一方向
だけに曲がっていてもよいが、図示した態様では、放射
状方向に(具体的には6方向で)鉤状部分を有して六角
柱を形成し、端部59の断面形状がそれ以外の部分61
より大きくなるようになっている。六角柱の代わりに円
柱状であってもよい。開口部27に、「図13」に示す
ように、鉤状突出部11が矢印Fに示すようにあてがわ
れるが、あてがうだけでは鉤状突出部は開口部27を通
過できないようになっている。
【0050】鉤状突出部11をあてがった後に更に矢印
Fの方向に力を加えると、「図14」に示すようにスリ
ット53の幅が広がることにより係合部材25は変形
し、それにより開口部27は、鉤状突出部が通過できる
ように実質的に広がり、更に、力を加えると、鉤状部分
59が他方の開口部51からとびだし、それにより、係
合部材25は「図15」に示すように元の状態に戻るこ
とができるようになっている。これにより、天板21と
脚部材1との係合が確保される。
【0051】図から分かるように、鉤状突出部11は、
突出方向にテーパー部分63を有する。これにより、鉤
状突出部を開口部27に容易にあてがうことができ、ま
た、天板21と脚部材1とを結合または分離する場合
に、スリット53が円滑に変形できるようになってい
る。
【0052】図示した態様では、いずれも鉤状脚部分は
脚部材の上面の隅部分に存在したが、鉤状部分は、必ず
しも隅部分に存在する必要はない。
【0053】本発明の床パネルを床下地に施工する場
合、床下地に脚部材を所定間隔で配置し、あるいは、間
隔を調節しながら配置し、その上に天板を載せて床下地
に向かって天板を押し付けるだけでよい。逆に、床パネ
ルから天板を取り外す場合は、天板を上に引き上げるだ
けで、脚部材から天板を分離することができる。また、
天板の表面は、タイルカーペット、木質化粧突板などの
床仕上げ材を載置してよい。
【0054】
【作用】1つの脚部材の上面に複数の天板の各隅部分が
載置・固定されるので、これらの天板は常に一平面上に
存在することになり、床パネルの優れた表面平滑性が得
られる。また、脚部材と天板は着脱自在に係合固定され
るので、床パネルの施工が容易となる。
【0055】
【実施例】ポリカーボネートで成形された、上面の一辺
が70mmの正方形である脚部材を製造した。この脚部
材の上面の4隅には高さ10mmの突出部を設け、その
先部分を水平方向に屈曲させて、正方形の中心に向かっ
て先細りのテーパー部分を有する形状として鉤状突出部
を設け、「図1」に示すような脚部材とした(L2は1
3mm)。
【0056】天板は、一辺が500mm、高さ15mm
の合板製とした(裏側の一辺の長さを495mmとして
「図4」に示すように天板同士が表側で線接触するよう
にした)。天板の裏側には、開口部が一辺が15mmの
正方形で深さが15mmの空間部を設けた。また、係合
部材として、厚さ1mmのポリエステルシートを用い、
10mm×10mmの貫通開口部を設け(L1=10m
m)、この開口部の隅部分から10mmの切り込みを
「図3」に示すように二か所に設けてフラップ状部分を
形成した。更に、天板の表側表面には木質化突板を積層
した。
【0057】製造した脚部材を天板の空間部と対応する
ように床下地に敷設し、その上に天板を載せ、軽く押圧
して、鉤状突出部と空間部に収納して、天板と脚部材と
を嵌合する作業を繰り返して連接された床パネルを完成
した。この床パネルでは、(フラップ状部分を弾性的に
変形させて鉤状突出部を空間部に収納させる以上)空間
部にある程度の余裕が有るので、床下地に多少の不陸が
あっても、空間部によりその不陸を吸収できるのでガタ
ツキが生じなかった。また、配線レイアウトを変更する
場合であっても、必要な部分だけ天板を容易に外すこと
ができた。
【0058】
【発明の効果】脚部材の1平面上に複数の床パネル天板
が載置され、連接する複数の天板が同一平面を形成す
る。着脱が容易であり、施工が簡単であり、必要な箇所
の天板のみを取り外すことができる。床下地に不陸があ
る場合であっても、それを吸収でき、天板上に仕上材を
載置することにより平滑な床表面が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 「図1」は、本発明の第1の具体的態様の床
パネルを構成する脚部材の斜視図を模式的に示す。
【図2】 「図2」は、「図1」に示した脚部材の側面
図を模式的に示す。
【図3】 「図3」は、本発明の床パネルを構成する天
板の裏面の隅部分を模式的に示す。
【図4】 「図4」は、本発明の床パネルにおいて天板
と脚部材を係合させる様子を模式的に示す断面図であ
る。
【図5】 「図5」は、本発明の床パネルにおいて天板
と脚部材とが係合した状態を模式的に示す断面図であ
る。
【図6】 「図6」は、天板が連接した状態を天板の裏
側から見た場合で模式に示す。
【図7】 「図7」は、「図6」の状態に脚部材を係合
させた状態を模式的に示す。
【図8】 「図8」は、本発明の第2の具体的態様の床
パネルを構成する天板および脚部材を模式的に示す。
【図9】 「図9」は、天板に脚部材を結合させる前の
状態を模式的に示す。
【図10】 「図10」は、天板に脚部材を結合させる
ために係合部材が変形している状態を示す。
【図11】 「図11」は、天板への脚部材の結合が完
了した状態を示す。
【図12】 「図12」は、本発明の第3の具体的態様
の床パネルを構成する天板および脚部材を模式的に示
す。
【図13】 「図13」は、天板に脚部材を結合させる
前の状態を模式的に示す。
【図14】 「図14」は、天板に脚部材を結合させる
ために係合部材が変形している状態を示す。
【図15】 「図15」は、天板への脚部材の結合が完
了した状態を示す。
【符号の説明】
1…脚部材、3…脚部本体、5…突出部、7…上面、9
…先端部分、11…鉤状突出部、21…天板、23…空
間部、25…係合部材、27…貫通開口部、29…切り
込み、31…フラップ状部分、35…中空円柱部分、4
1…底面、43…窓部分、45…鉤状部分、47,4
8,49…辺、51…開口部、53…スリット、55…
支持部材、57…壁、59…端部分、61…根元部分、
63…テーパー部分。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脚部材およびそれにより連接される天板
    から構成される着脱可能床パネルであって、 脚部材は、脚部本体およびその上面にある連接される天
    板の数に対応する突出部を有して成り、 天板は、その隅部分に突出部を収納できる天板の裏面に
    向かって開口した空間部および係合部材を有して成り、 係合部材は、天板と脚部材を係合させるために係合部材
    に突出部をあてがっただけでは突出部を通過させない間
    口を有する開口部を有し、この開口部は、突出部をあて
    がって押し付けるように力を加えて天板と脚部材を相互
    に近づけることにより突出部が通過できる間口となるよ
    うに変形し、力を加え続けて突出部が開口部を通過した
    後に、開口部は実質的に変形前の状態に戻り、それによ
    り係合部材および突出部の係合状態が確保され、 また、係合状態の天板と脚部材を相互に引き離すように
    力を加えると、開口部が変形して突出部を通過させるこ
    とにより脱着できるようになっている床パネルであっ
    て、 突出部は鉤状突出部であり、 天板は貫通開口部付き係合部材を有して成り、 係合部材は、鉤状突出部の断面より小さい間口を有する
    貫通開口部を該空間部の開口上に有し、また、変形でき
    るフラップ状部分を有して成ることを特徴する床パネ
    ル。
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