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JP2636880B2 - 効力の増強された農業用殺虫殺ダニ剤 - Google Patents

効力の増強された農業用殺虫殺ダニ剤

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JP2636880B2
JP2636880B2 JP63104618A JP10461888A JP2636880B2 JP 2636880 B2 JP2636880 B2 JP 2636880B2 JP 63104618 A JP63104618 A JP 63104618A JP 10461888 A JP10461888 A JP 10461888A JP 2636880 B2 JP2636880 B2 JP 2636880B2
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欽次 谷沢
▲あきら▼ 西田
啓司 田中
進二 横井
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は効力の増強された農業用殺虫殺ダニ剤に関
し、さらに詳しくは、大量の界面活性剤と少量の16員環
マクロライド系天然化合物またはその誘導体、および、
場合によつてはこれらを溶解するための溶媒および/ま
たは鉱物油、動植物油もしくはその変成物からなること
を特徴とする効力の増強された農業用殺虫殺ダニ剤に関
するものである。ミルベマイシン、アベルメクチン等で
代表される殺虫殺ダニ活性を有する16員環天然マクロラ
イド類およびそれらの誘導体は多数知られている。たと
えば、ミルベマイシン天然物およびそれらの誘導体は、
特開昭50−29742号、54−107550号、57−77686号、57−
120589号、57−136585号、57−139079号、57−139080
号、57−139081号、59−16894号、59−20284号、59−20
285号、59−33288号、59−33289号、59−36681号、59−
36682号、59−108785号、60−126289号、60−142991
号、60−152490号、60−184085号、および61−103884号
等により公知である。
アベルメクチン天然物およびそれらの誘導体は特開昭
52−151197号、53−130695号、54−35293号、54−61197
号、54−61198号、54−145699号、55−20797号、55−24
165号、57−18684号、57−59892号、57−150699号、57
−206695号、58−52300号、58−59988号、58−167591
号、59−141582号、59−205321号、60−94983号、61−2
2087号、61−36286号、61−200993号、61−233686号、6
1−257989号、61−267582号、62−29589号および62−59
291号等により公知である。さらに、これらに類似の16
員環マクロイド類が特開昭61−10589号、61−118387
号、61−280496号、62−29590号および62−67087号等に
より知られている。これらのマクロライドは、典型的に
は下記の一般式で表わされる。
上記式中、R1はたとえば水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、水酸基、メルカプト基または糖残基等を示
す。
R2はたとえば水素原子、水酸基またはオキソ等を示
す。点線は一重結合または二重結合を示し、R2が水素原
子のときのみ二重結合でありうる。R3はたとえばアルキ
ル基、アルケニルもしくはアルキニル基、アルコキシも
しくはアルキルチオアルキル基、シクロアルキルアルキ
ル基、シクロアルキルもしくはシクロアルケニル基(ど
ちらも場合によりメチレンまたは1個もしくはそれ以上
のアルキルもしくはハロゲンで置換されていてもよ
い)、または飽和もしくは不飽和の複素環(1個もしく
はそれ以上のアルキルもしくはハロゲンで置換されてい
てもよい)等を示す。
R4はたとえば水素原子、ハロゲン原子または水酸基等
を示す。R5はたとえば水酸基またはヒドロキシイミノ基
等を示す。Aは酸素原子または単結合を示す。また、上
記各定義中、水酸基、メルカプト基、ヒドロキシイミノ
基はエーテル化、エステル化されていてもよい。
これらの化合物は、種々の農業害虫に対し、高い活性
を有することが知られている。しかし、これらの化合物
の共通の欠点として光分解を受け易く、残効性に乏しい
点があり、又、ある種の害虫、たとえば、ナミハダニや
ミカンハダニに対して、殺成虫活性は極めて高いが、殺
卵活性が弱く、実際の野外での使用場面では、殺成虫・
殺卵活性を評価した室内試験から割り出される有効成分
の実用散布濃度より、かなり高濃度の散布液を使用しな
ければ高い防除効率が得られぬと言う問題点があつた。
本発明者らは、この問題点を解決すべく鋭意検討を重ね
た結果、これらの化合物の生物活性が散布液中の界面活
性剤濃度に大きく左右され、製剤処方中に大量の界面活
性剤を配合すれば、生物活性は増強され、実用散布濃度
を大巾に低減でき、かつ、残効性も大巾に改良されるこ
とを見出し本発明を完成した。
本願に言う16員環マクロライド系天然化合物、または
その誘導体とは、前記した構造骨格を有する化合物群を
総称し、これら化合物から種々の方法により誘導される
誘導体を包含するものである。上記の置換基は例示的で
あつて、基本骨格を同じくし、同種の作用を有する天然
および合成の化合物は全て本願発明に包含される。本願
発明において、組成物中に占めるこれら化合物の含有量
は、有効成分と界面活性剤の比率を一定以上に保ち、か
つ製剤として安定なものを作る必要から3%(重量%、
以下同じ)以下、好ましくは2%以下、さらに好ましく
は1.5%以下が望ましい。
本願でいう界面活性剤とは、一般に知られているノニ
オン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活
性剤、両性界面活性剤のいずれでも良いが、対象となる
作物に対する薬害や、他の農薬製剤との混用性の面か
ら、アニオン界面活性剤および、ノニオン界面活性剤が
望ましく、得られる製剤物性の面からは、できれば粘度
の低い液状、または少量の溶媒の添加により粘度の低い
液状になるものが望ましい。これら界面活性剤は、単独
で用いても良しい、2種以上を混合して使用しても良
い。これら界面活性剤の組成物中に占める配合量は多い
ほど良く、界面活性剤の種類にもよるが処方中に13%以
上、好ましくは20%以上、さらに好ましくは40%以上を
配合するのが好ましい。好ましい界面活性剤としては、
たとえば、ジアルキルスルホサクシネートのナトリウム
塩、ポリオキシアルキレンアルキルまたはアルキルアリ
ルエーテルリン酸エステルまたはその塩、ポリオキシア
ルキレンアルキルまたはアルキルアリルエーテル硫酸エ
ステルの塩、高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル
ベンゼンスルホン酸の塩等のアニオン界面活性剤、ポリ
オキシアルキレンアルキルまたはアルキルアリルエーテ
ル、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリプ
ロピレングリコールエチレンオキサイド付加物、ソルビ
タンの脂肪酸エステルおよびポリオキシアルキレンソル
ビタンの脂肪酸エステル、アセチレンアルコールおよび
アセチレングリコール、グリセロールボレートまたはポ
リオキシアルキレングリセロールボレートの脂肪酸エス
テル、グリセリンまたはペンタエリスリツトの脂肪酸エ
ステル、高級脂肪族アミンおよび脂肪酸アミドのアルキ
レンオキサイド付加物等のノニオン界面活性剤、第4級
アンモニウム塩、高級アルキルアミンの塩類等のカチオ
ン界面活性剤、さらには、一般にアミノ酸型およびベタ
イン型といわれる両性界面活性剤をあげることができ、
分子中にパーフルオロアルキル基を有する各種のフツ素
系界面活性剤もまた使用することができる。
本発明組成物は、さらに有効成分を溶解させるのに必
要な有機溶媒を含有することができる。これらの有機溶
媒は活性成分を溶解し、かつ、界面活性剤と相溶性のも
のであることが必要である。有効成分のマクロライド化
合物は、通常の農薬乳剤に使用される疎水性有機溶媒に
は比較的溶解度が低い。従つて、使用される溶媒として
はシルロヘキサノン、N−メチルピロリドン、ジメチル
スルホキサイド、ジメチルホルムアミド、プロピレング
リコール、エチレングリコールまたはジエチレングリコ
ールおよびこれらのエーテルまたはエステル、イソプロ
ピルアルコールの如きアルコール類のような比較的極性
の高い溶媒が好ましいが、キシレンやメチルナフタリン
の如き芳香族系の溶媒でも10%程度はこれらの有効成分
を溶解することができるし、パークロルエチレンやトリ
クロルエタンの如き溶媒も有効成分をよく溶解するか
ら、組合わせによつては十分使用することができる。も
ちろん、これらの溶媒は単独で使用しても、2種または
それ以上を配合して使用してもよい。組成物中に占める
これら溶媒の含有量は少ないほど好ましく、有効成分が
界面活性剤および他の補助剤中に溶解し、かつ、製品の
物性が満足できるものであれば、必ずしも配合する必要
はないが、一般にこれら界面活性剤中に活性成分が溶解
しにくいために、活性成分を溶解させるために必要なば
あいが多い。
本願組成物は有機溶媒とともに、またはそれに代え
て、鉱物油、動植物油もしくはその変成物を含有するこ
とができる。鉱物油としては、たとえば流動パラフイ
ン、イソパラフイン、ポリブテン、マシン油が、動植物
油としては、たとえばナタネ油、大豆油、イワシ油が、
動植物油の変成物としては、たとえばエポキシ化大豆油
等があげられる。これらの油分は有効成分を部分的にま
たは完全に溶解し、溶剤としての役割をも果す。
本願組成物中には、さらに必要に応じ、ピペロニルブ
トキサイド、トリフエニルホスフエートの如き効力増強
剤、種々の紫外線防止剤や酸化防止剤の如き安定剤、色
素等通常の農薬製剤中に配合しうる種々の添加剤を配合
することができる。
かくして得られる組成物は、実質的にごく少量の有効
成分、大量の界面活性剤、および場合により少量の有機
溶剤および/または鉱物油、動植物油もしくはその変成
物よりなり、これらを均一に溶解させた液状物である。
本組成物中の界面活性剤と有効成分の比率は好ましくは
50:1以上、より好ましくは100:1以上である。
本発明の組成物は、必要に応じて加温しながら全組成
物を均一に溶解することにより得ることができる。溶解
方法は有効成分を少量の溶媒および/または鉱物油、動
植物油もしくはその変成物に溶解したのち界面活性剤を
加えて均一に混合溶解するのが最も能率的であるが、有
効成分を界面活性剤の一部または全部に溶解したのち、
必要量の溶媒を加えて希釈しても良いし、予め界面活性
剤と溶媒を均一に溶解混合したのち有効成分を添加して
溶解させてもよい。この際、有効成分を予め適当な乾式
または湿式の粉砕機を用いて粉砕しておけばより容易に
溶解させることができる。これらのいずれかの工程で効
力増強剤、安定剤、色素等の種々の添加剤を配合するこ
とができる。製造設備としては、一般に農薬の乳剤や液
剤を生産するためのタンクがあれば十分であるが、これ
らの有効成分は前述のとおり比較的溶媒に溶けにくいの
で適当な加温装置を有するものが望ましい。
本発明の組成物は一般の農薬乳剤や液剤と同様の包装
形態に包装されるが、本願の有効成分は光に対し不安定
な化合物があるので、このような場合には着色瓶などの
遮光包装が望ましい。容器としてはガラス、種々の材質
の合成樹脂、あるいは金属製の瓶や缶等を使用すること
ができる。
本発明の組成物は水に希釈して散布される。希釈倍率
は処方中の有効成分および界面活性剤の含有量によつて
異なるが、散布液中の界面活性剤濃度が高い方が効力増
強作用は強いから、希釈倍数を極端に高くすることは難
しい。散布液中の界面活性剤濃度は界面活性剤の種類に
よつても異なるが通常400ppm以上であることが望まし
い。しかし、余り高くしすぎると界面活性剤による薬害
の発生が懸念され、経済的にも不利になるから通常は20
00rpm以下の濃度である。
本組成物は最終的に水に希釈して散布されるから、製
品は粘度の低い、自然条件下での通常の保管条件で分離
や固化を生ずることのない均一な液状物でなければなら
ない。水で希釈したときの状態は透明に溶解しても、乳
化白濁してもどちらでも良いが、希釈時には油滴や結晶
の分離を生じ均一な希釈液とならないものは好ましくな
い。
本発明組成物の効力増強機構は未だ解明されていない
が、後述する試験例に示されるように、本願組成物のミ
カンハダニ、ナミハダニに対する殺卵活性、アブラムシ
およびハスモンヨトウに対する殺虫活性が大幅に増強さ
れることから、界面活性剤の大量配合によつて、有効成
分が卵殻や虫体表面を通して吸収され易くなることが考
えられ、散布区域内に生存する害虫やダニが卵から成虫
に至るまで完全に駆除されるために、後日外部からの侵
入によつて新たな繁殖が始まるまで散布区域内の密度が
増加せず、見掛け上残効性が強化されるようにみえると
も考えられる。しかし、一方では、界面活性剤の大量配
合により有効成分が植物体内に吸収され安定に保持され
るために、これを食べたり吸汁したりする害虫やダニが
死滅し、真の残効性が増すことも考えられる。
以下に本発明の理解をさらに深めるために、実施例、
および試験例を掲げて説明するが、本願発明がこれらに
よつて限定されるものではないことはいうまでもない。
〔実施例1〜17〕 下記処方でミルベマイシン0.40%、界面活性剤40%を
含有する液剤を調製した。
(処方) ミルベマイシンA3,A4混合物(A3とA4の含量合計93%,A3
/A4=3/7) 0.40% 界面活性剤 40.00 有機溶媒 59.60 合計 100.00 界面活性剤および有機溶媒には表1のものを用いた。
〔実施例18〜27〕 界面活性剤としてニユーコール291EGを用い、表2の
処方でミルベマイシン液剤を調製した。
〔実施例28〜34〕 有効成分、界面活性剤、溶媒(キシレン)、および場
合により更に動植物油からなる表3の処方でミルベマイ
シン液剤を調製した。
〔比較例1〜6〕 下記処方によりミルベマイシンの通常の乳剤および可
溶化型液剤を調製した。
〔比較例8〕 特開昭59−219206号公報の実施例に準じて、ミルベマ
イシンA3,A4混合原体(有効成分93%,混合比A3/A4=3/
7)0.30%、トライトンX−100 12.00%、ピペロニルブ
トキサイド1.50%、プロピレングリコール86.20%を均
一に加温溶解してミルベマイシン製剤を調製した。
〔比較例9〜12〕 下記処方によりミルベマイシンを含有しないブランク
液剤を調製した。
〔試験例1〕 ミカンハダニの殺卵活性試験 実施例1〜17の組成物および比較例3,7および9〜12
の組成物を2000倍、比較例8の組成物を1500倍になるよ
うに水で希釈し、これらの薬液をミズホ式回転散布器
(ミズホ理化学器械K.K.製)で桑の葉に産卵させたミカ
ンハダニの3日令卵に5c.c.あて散布し、風乾後25℃の
恒温室に放置し、10日後の殺卵率およびふ化した幼虫の
死亡率を求めた。供試卵数は各処理区とも約100個であ
る。試験結果を表5に示した。
実施例の組成物は高い殺卵活性を示し、ふ化した幼虫
も殆どが死亡した。このため調査時点における生存虫率
は0%に近かつたが、通常の乳液剤である比較例3,7,8
の組成物はミルベマイシンの濃度が2ppmでは殺卵効果、
幼虫に対する効果とも低く、顕著な効果は見られなかつ
た。ミルベマイシンを含有しない比較例9〜12において
はコントロール区と同等か若干高い程度の殺卵活性を示
したにすぎず、最終的に生存虫率はコントロール区と変
らなかつた。これらの結果は、本発明の組成物が界面活
性剤の大量配合によりミカンハダニの卵およびふ化幼虫
に対する作用が極めて高められることを示している。
〔試験例2〕 ミカンハダニに対する圃場効果試験 7年生宮川温州ミカン園において、実施例18〜34の組
成物および比較例1,2,4,5,6,8,11の効果比較試験をおこ
なつた。すなわち所定濃度に希釈した薬剤を動力噴霧機
でミカン樹に均一に散布した。散布直前と散布後1週間
ごとに1樹あたり50葉を無作為に抽出し、生息する雌成
虫数を数でた。試験は1樹1区して2連制でおこなつ
た。また6週間の防除効率(果樹ハダニの薬剤抵抗性に
関する研究、植物防疫協会(1984年)3ページ参照)を
求めた。結果を表6に示す。
実施例の組成物は比較例に比していずれも高い防除効
率を示した。とくに、実施例26の組成物は2ppmという低
い有効成分濃度でもなお高い防除効率を示した。一方、
界面活性剤の配合量の低い比較例1,2,4,5,6,8の組成物
は有効成分濃度が高くても防除効率は十分でなかつた。
また、ミルベマイシンを含有しない比較例11の組成物は
処理直後に若干生息密度が低下したが、6週間後の防除
効率は低く殆ど効果は見られなかつた。
〔実施例35〜44〕 ミルベマイシンA3,A4混合物以外の16員環マクロライ
ド系天然物およびそれらの誘導体を下記処方で調製し
た。使用した16員環マクロライド系天然物およびそれら
の誘導体は以下の通りである。
イ) ミルベマイシンD(実施例35) ロ) ミルベマイシンC1とC2の混合物(C1/C2=30/70)
(実施例36) ハ) アベルメクチンB1a,とB1bの混合物(B1a/B1b=93
/7)(実施例37) ニ) LL−F−28249α(実施例38) ホ) 13−(2−フエニルプロピオニルオキシ)ミルベ
マイシンA4(実施例39) ヘ) 13−ピバロイルオキシミルベマイシンA4(実施例
40) ト) 8,9−エポキシ−5−O−アセトキシミルベマイ
シンA4(実施例41) チ) 26−(3−メチルクロトニルオキシ)−ミルベマ
イシンA4(実施例42) リ) 13−フルオロミルベマイシンA4(実施例43) ヌ) 13−ピバロイルオキシ−5−ケトミルベマイシン
A45−オキシム(実施例44) (処方) 化合物 イ)〜ヌ) 0.30% ニユーコール291EG 40.00% シクロヘキサノン 59.70% 〔比較例13〜22〕 下記処方により、上記イ)〜ヌ)の化合物の通常の乳
剤を調製した。(比較例12〜21) 化合物 イ)〜ヌ) 0.60% パラコールKPS(日本乳化剤(社)の配合乳化剤) 10.00% キシレン 89.40% 〔比較例23〕 パラコールKPS10.0%およびキシレン90.0%を混合し
て溶解させ、有効成分を含有しないブランクの乳剤を調
製した。
〔試験例3〕 ナミハダニの殺卵活性試験 実施例35〜44の組成物および比較例11の組成物を1000
倍、比較例13〜23の組成物を2000倍になるように水で希
釈し、これらの薬液をミズホ式回転散布器で、ササゲの
葉に産卵させたナミハダニの1日令卵に5c.c.あて散布
し、風乾後25℃の恒温室に放置し、10日後の殺卵率を求
めた。供試卵数は各処理区とも、約100個である。試験
結果を表7に示した。実施例の組成物は、いずれも対応
する比較例の組成物に比し、ナミハダニの殺卵率が大幅
に向上した。有効成分を含有しないブランク乳剤は全く
殺卵活性が見られなかつた。
〔試験例4〕 モモアカアブラムシに対する殺虫活性試
験 モモアカアブラムシ(Myzus persicae)をよく感染さ
せた小松菜を自動スプレー室に入れ、実施例1,3,6,10,1
2の組成物を1000倍に、又、比較例2,6の組成物を2000
倍、比較例9〜12の組成物を8000倍に希釈し散布した。
死虫率の調査は1日後に行つた。試験結果を表8に示
す。
〔試験例5〕 ハスモンヨトウ幼虫に対する殺虫活性試
験 キヤベツの葉にハスモンヨトウ3令幼虫20頭を放つた
後、自動スプレー室に入れ、実施例3,6,10,12,22の組成
物を1000倍に、又比較例2,6の組成物を2000倍、比較例
9〜12の組成物を8000倍に希釈し散布した。死虫率の調
査は3日後に行つた。試験結果を表8に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 啓司 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式 会社内 (72)発明者 横井 進二 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式 会社内 (56)参考文献 特開 昭60−132989(JP,A) 特開 昭60−158191(JP,A) 特開 昭61−130292(JP,A) 特開 昭59−219206(JP,A)

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】16員環マクロライド系天然物またはその誘
    導体を有効成分とし、組成物100重量部中に13重量部以
    上の界面活性剤を含有し、且つ該組成物中における有効
    成分に対する界面活性剤の比率が50倍以上であることを
    特徴とする農薬用殺虫殺ダニ組成物。
  2. 【請求項2】16員環マクロライド系天然化合物またはそ
    の誘導体が下記の一般式で表わされる特許請求の範囲第
    1項に記載の組成物: (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、水
    酸基、メルカプト基または糖残基を示す。 R2は水素原子、水酸基またはオキソ基を示す。点線は一
    重結合または二重結合を示し、R2が水素原子のときのみ
    二重結合でありうる。 R3はアルキル基、アルケニルもしくはアルキニル基、ア
    ルコキシもしくはアルキルチオアルキル基、シクロアル
    キルアルキル基、シクロアルキルもしくはシクロアルケ
    ニル基(どちらも場合によりメチレンまたは1個もしく
    はそれ以上のアルキルもしくはハロゲンで置換されてい
    てよい)、または飽和もしくは不飽和の複素環(1個も
    しくはそれ以上のアルキルもしくはハロゲンで置換され
    ていてもよい)を示す。 R4は水素原子、ハロゲン原子または水酸基を示す。R5
    水酸基またはヒドロキシイミノ基を示す。Aは酸素原子
    または単結合を示す。また、上記各定義中、水酸基、メ
    ルカプト基、ヒドロキシイミノ基はエーテル化、エステ
    ル化されていてもよい。)
  3. 【請求項3】16員環マクロライド系天然化合物がミルベ
    マイシンA3,A4,D,C1およびC2から選ばれる一種またはそ
    れ以上である特許請求の範囲第1項または第2項に記載
    の組成物。
  4. 【請求項4】16員環マクロライド系天然化合物がアベル
    メクチンB1aおよびアベルメクチンB1bから選ばれる一種
    またはそれ以上である特許請求の範囲第1項または第2
    項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】一般式において、R1が水素原子を、R2が水
    酸基または水素原子を、点線が一重結合を、R3が1−メ
    チル−1−プロペニル、1−メチル−1−ブテニルもし
    くは1,3−ジメチル−1−ブテニルを、R4が水素原子、R
    5が水酸基を、そしてAが単結合をそれぞれ示す16員環
    マクロライド系天然化合物またはそのエステルの一種ま
    たはそれ以上を有効成分とする特許請求の範囲第2項に
    記載の組成物。
  6. 【請求項6】一般式において、R1が水素原子を、R2が水
    素原子を、点線が一重結合を、R3がメチルもしくはエチ
    ルを、R4がイソペンタノイル、2−メチルペンタノイル
    もしくは2−イソペンテノイルを、R5が水酸基を、そし
    てAが単結合をそれぞれ示す16員環マクロライド系天然
    化合物またはそのエステルの一種またはそれ以上を有効
    成分とする特許請求の範囲第2項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】一般式において、R1が水素原子を、R2がオ
    キソ基を、点線が一重結合を、R3が1−メチル−1−プ
    ロペニル、1−メチル−1−ブテニルもしくは1,3−ジ
    メチル−1−ブテニルを、R4が水素原子を、R5が水酸基
    を、そしてAが単結合をそれぞれ示す16員環マクロライ
    ド系天然化合物の一種またはそれ以上を有効成分とする
    特許請求の範囲第2項に記載の組成物。
  8. 【請求項8】一般式において、R1がピバロイルオキシ、
    α−メチルベンジルカルボニルオキシもしくはα,α−
    ジメチルベンジルカルボニルオキシを、R2が水素原子
    を、点線が一重結合を、R3がメチルもしくはエチルを、
    R4が水素原子を、R5が水酸基もしくはヒドロキシイミノ
    を、そしてAが単結合をそれぞれ示す16員環マクロライ
    ド系誘導体またはそのエステルの一種またはそれ以上を
    有効成分とする特許請求の範囲第2項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】一般式において、R1が水素原子を、R2が水
    素原子を、点線が一重結合を、R3がメチルもしくはエチ
    ルを、R4が水素原子を、R5がアセトキシもしくはプロピ
    オニルオキシを、そしてAが酸素原子をそれぞれ示す16
    員環マクロライド系誘導体の一種またはそれ以上を有効
    成分とする特許請求の範囲第2項に記載の組成物。
  10. 【請求項10】一般式において、R1が水素原子もしくは
    4′−(α−L−オレアンドロシル)−α−L−オレア
    ンドロシルオキシを、R2が水素原子もしくは水酸基を、
    点線が一重結合または二重結合を、R3がα−分枝C3-8
    ルキル、アルケニル、アルコキシアルキルもしくはアル
    キルチオアルキル、C3-8シクロアルキル−α−分枝C2-5
    アルキル、C3-8シクロアルキルもしくはC5-8シクロアル
    ケニル(どちらもメチレンまたはC1-4アルキルもしくは
    ハロゲンで置換されていてもよい)、または3−6員環
    の酸素または硫黄含有複素環(C1-4アルキルもしくはハ
    ロゲンで置換されていてもよい)を、R4が水素原子を、
    R5が水素基もしくはメトキシを、そしてAが単結合をそ
    れぞれ示す16員環マクロライド系誘導体の一種またはそ
    れ以上を有効成分とする特許請求の範囲第2項に記載の
    組成物。
  11. 【請求項11】組成物100重量部中の界面活性剤が20重
    量部以上である特許請求の範囲第1項ないし第10項のい
    ずれかに記載の組成物。
  12. 【請求項12】16員環マクロライド系天然化合物又はそ
    の誘導体を有効成分とし、組成物100重量部中に40重量
    部以上の界面活性剤を含有する農業用殺虫殺ダニ組成
    物。
  13. 【請求項13】組成物100重量部中の界面活性剤が40重
    量部以上である特許請求の範囲第1項ないし第10項のい
    ずれかに記載の組成物。
  14. 【請求項14】鉱物油、動植物油もしくはその変成物ま
    たは有機溶媒の少なくとも一種を含有する特許請求の範
    囲第1項ないし第13項のいずれかに記載の組成物。
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