JP2627839B2 - 反応型ホットメルト接着剤 - Google Patents
反応型ホットメルト接着剤Info
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- JP2627839B2 JP2627839B2 JP3296647A JP29664791A JP2627839B2 JP 2627839 B2 JP2627839 B2 JP 2627839B2 JP 3296647 A JP3296647 A JP 3296647A JP 29664791 A JP29664791 A JP 29664791A JP 2627839 B2 JP2627839 B2 JP 2627839B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明、はポリウレタン系反応型
ホットメルト接着剤に関する。更に詳細には、温度95
〜130℃の低温で溶融塗布が可能な速固化タイプウレ
タン系反応型ホットメルト接着剤に関するものである。
ホットメルト接着剤に関する。更に詳細には、温度95
〜130℃の低温で溶融塗布が可能な速固化タイプウレ
タン系反応型ホットメルト接着剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ホットメルト接着剤は大別してホ
ットメルトタイプと反応タイプとが知られている。通
常、ホットメルトタイプはEVA等の高融点ポリマーを
ベース樹脂とし、これに粘着付与剤等を添加して成って
おり、150℃前後の加熱溶融状態で被着体に塗布し冷
却固化させることで短時間で接着力が得られるため接着
作業性に優れている。しかし、熱可塑性樹脂をベースに
しているため高温での接着力の低下が著しく耐熱性が悪
い。
ットメルトタイプと反応タイプとが知られている。通
常、ホットメルトタイプはEVA等の高融点ポリマーを
ベース樹脂とし、これに粘着付与剤等を添加して成って
おり、150℃前後の加熱溶融状態で被着体に塗布し冷
却固化させることで短時間で接着力が得られるため接着
作業性に優れている。しかし、熱可塑性樹脂をベースに
しているため高温での接着力の低下が著しく耐熱性が悪
い。
【0003】一方、反応(硬化)タイプは、化学反応で
架橋し硬化するため耐熱性は優れているが、反応を伴う
硬化システムのため反応初期では接着力が著しく低く、
ホットメルトタイプのような初期段階からの大きな接着
力が得られない。これらを改良したホットメルトタイプ
の耐熱性を向上させたポリエステル系、ポリアミド系ホ
ットメルト接着剤等も上市されているが、これらは20
0℃近い高温での溶融塗布が必要となりプラスチック等
の耐熱性のない被着体への使用が難しい。
架橋し硬化するため耐熱性は優れているが、反応を伴う
硬化システムのため反応初期では接着力が著しく低く、
ホットメルトタイプのような初期段階からの大きな接着
力が得られない。これらを改良したホットメルトタイプ
の耐熱性を向上させたポリエステル系、ポリアミド系ホ
ットメルト接着剤等も上市されているが、これらは20
0℃近い高温での溶融塗布が必要となりプラスチック等
の耐熱性のない被着体への使用が難しい。
【0004】これらの要求に対して、接着後は何らかの
方法により架橋反応を起こさせて耐熱性を向上させたい
わゆる反応型ホットメルト接着剤が開発されつつある。
反応型ホットメルト接着剤として、例えば、ポリマー中
のカルボキシル基と多価金属イオンによるイオン架橋タ
イプホットメルト接着剤、分子末端、又は側鎖に導入し
たイソシアネート基をカプロラクタム、フェノール等の
ブロック剤でブロックしたブロックイソシアネートタイ
プホットメルト接着剤及び水分(湿気)と反応して架橋
するイソシアネート基やアルコキシ基をポリマー中に導
入した湿気硬化タイプホットメルト接着剤等が提案され
ている[ 接着の技術 Vol 19 ,No.2(1990)]が満足するも
のは得られていなかった。
方法により架橋反応を起こさせて耐熱性を向上させたい
わゆる反応型ホットメルト接着剤が開発されつつある。
反応型ホットメルト接着剤として、例えば、ポリマー中
のカルボキシル基と多価金属イオンによるイオン架橋タ
イプホットメルト接着剤、分子末端、又は側鎖に導入し
たイソシアネート基をカプロラクタム、フェノール等の
ブロック剤でブロックしたブロックイソシアネートタイ
プホットメルト接着剤及び水分(湿気)と反応して架橋
するイソシアネート基やアルコキシ基をポリマー中に導
入した湿気硬化タイプホットメルト接着剤等が提案され
ている[ 接着の技術 Vol 19 ,No.2(1990)]が満足するも
のは得られていなかった。
【0005】しかし上記に示した反応型ホットメルト接
着剤は、従来のホットメルト接着剤と同様に短時間接着
が可能であり、かつ従来のホットメルト接着剤よりは耐
熱性に優れている。特に経済性も含めた総合特性に優れ
たものとしてウレタン系反応型ホットメルト接着剤が、
例えば特開昭59−197432、特開昭61−115
977、特開昭62−181375、特開平2−305
881、特開平2−305882等に提案されている。
着剤は、従来のホットメルト接着剤と同様に短時間接着
が可能であり、かつ従来のホットメルト接着剤よりは耐
熱性に優れている。特に経済性も含めた総合特性に優れ
たものとしてウレタン系反応型ホットメルト接着剤が、
例えば特開昭59−197432、特開昭61−115
977、特開昭62−181375、特開平2−305
881、特開平2−305882等に提案されている。
【0006】ウレタン系反応型ホットメルト接着剤は、
主成分のベース樹脂としてイソシアネート基含有の分子
量数千を有するウレタンプレポリマーを用い、場合によ
っては粘着付与剤、反応性調整剤、酸化防止剤、加水分
解防止剤、消泡剤、無機添加物(充填剤)等から構成さ
れている。プレポリマー分子内に含有されるイソシアネ
ート基が被着体表面にある水分、結合水、OH基、CO
OH基、NH基等の活性水素基及び大気中の湿気と反応
しウレア結合・ウレタン結合等の凝集エネルギーの高い
結合の生成を伴いながら分子延長、架橋されることによ
り接着力及び耐熱性を発現すると言われている。このよ
うなウレタン系反応型ホットメルト接着剤は、主成分で
あるウレタンプレポリマー分子に含まれるイソシアネー
ト基と基材の活性水素化合物及び/又は雰囲気中等に含
まれる水分(湿気)等と反応し硬化することにより従来
のホットメルト接着剤に比較し耐熱性に優れているが、
貯蔵安定性、初期接着強度発現性、オープンタイム、長
期耐久性等においてその改良が強く望まれている。
主成分のベース樹脂としてイソシアネート基含有の分子
量数千を有するウレタンプレポリマーを用い、場合によ
っては粘着付与剤、反応性調整剤、酸化防止剤、加水分
解防止剤、消泡剤、無機添加物(充填剤)等から構成さ
れている。プレポリマー分子内に含有されるイソシアネ
ート基が被着体表面にある水分、結合水、OH基、CO
OH基、NH基等の活性水素基及び大気中の湿気と反応
しウレア結合・ウレタン結合等の凝集エネルギーの高い
結合の生成を伴いながら分子延長、架橋されることによ
り接着力及び耐熱性を発現すると言われている。このよ
うなウレタン系反応型ホットメルト接着剤は、主成分で
あるウレタンプレポリマー分子に含まれるイソシアネー
ト基と基材の活性水素化合物及び/又は雰囲気中等に含
まれる水分(湿気)等と反応し硬化することにより従来
のホットメルト接着剤に比較し耐熱性に優れているが、
貯蔵安定性、初期接着強度発現性、オープンタイム、長
期耐久性等においてその改良が強く望まれている。
【0007】低温で溶融塗布が可能で初期粘着力の立ち
上がりが良いポリウレタン系速固化タイプ反応性ホット
メルト接着剤は、結晶性の高い高融点でかつ高分子量の
ポリオールをポリイソシアネートとイソシアネート基過
剰条件で反応させた結晶性の大きいイソシアネート基含
有プレポリマーを反応型ホットメルト接着剤のベースポ
リマーとすることが一般的であった。
上がりが良いポリウレタン系速固化タイプ反応性ホット
メルト接着剤は、結晶性の高い高融点でかつ高分子量の
ポリオールをポリイソシアネートとイソシアネート基過
剰条件で反応させた結晶性の大きいイソシアネート基含
有プレポリマーを反応型ホットメルト接着剤のベースポ
リマーとすることが一般的であった。
【0008】しかし、このようなポリウレタン系速固化
タイプ反応性ホットメルト接着剤は、塗布した後の冷却
で急速に樹脂の結晶化及び固化が起こり初期の接着性は
非常に良好であるが、結晶性だけで初期の接着強度をも
たせているため、コーナー接着、Vカット部分の接着で
は基材の曲げ強度が強く、環境温度変化や衝撃・せん断
力等による(発熱を伴う)応力がかかると簡単に剥離す
ることがある。また、結晶化に伴う収縮もあり内部歪を
生じ圧着条件の微妙な差異により剥離又は接着不足とな
る場合があり改良が望まれている。
タイプ反応性ホットメルト接着剤は、塗布した後の冷却
で急速に樹脂の結晶化及び固化が起こり初期の接着性は
非常に良好であるが、結晶性だけで初期の接着強度をも
たせているため、コーナー接着、Vカット部分の接着で
は基材の曲げ強度が強く、環境温度変化や衝撃・せん断
力等による(発熱を伴う)応力がかかると簡単に剥離す
ることがある。また、結晶化に伴う収縮もあり内部歪を
生じ圧着条件の微妙な差異により剥離又は接着不足とな
る場合があり改良が望まれている。
【0009】例えば、つき板、金属板、プラスチック板
とプラスチック、金属等とのコーナー接着、Vカット部
分の接着等は張り付け後数秒単位で接着強度が出ないと
基材の曲げ強度が強いため、それ以上の接着強度が短時
間で発現しないと簡単に剥離し接着不良となる。又は反
応型ホットメルト接着剤の特徴であるイソシアネート基
の反応(化学結合)による強力な接着力の発現する前に
落下等の衝撃により簡単に剥離する等の接着不良を起こ
してしまうことがある。
とプラスチック、金属等とのコーナー接着、Vカット部
分の接着等は張り付け後数秒単位で接着強度が出ないと
基材の曲げ強度が強いため、それ以上の接着強度が短時
間で発現しないと簡単に剥離し接着不良となる。又は反
応型ホットメルト接着剤の特徴であるイソシアネート基
の反応(化学結合)による強力な接着力の発現する前に
落下等の衝撃により簡単に剥離する等の接着不良を起こ
してしまうことがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、長期の接
着耐久性に優れた速固化性タイプウレタン系反応型ホッ
トメルト接着剤の開発を行い、特定構造のポリウレタン
樹脂をベースポリマーとすることにより以下の特性をも
つウレタン系反応型ホットメルト接着剤を得ようとする
ものである。 (1)接合後の接着強度の立ち上がりが速い。 (2)接着層の内部歪みが小さいため、接着力が大き
い。 (3)速固化性である。
着耐久性に優れた速固化性タイプウレタン系反応型ホッ
トメルト接着剤の開発を行い、特定構造のポリウレタン
樹脂をベースポリマーとすることにより以下の特性をも
つウレタン系反応型ホットメルト接着剤を得ようとする
ものである。 (1)接合後の接着強度の立ち上がりが速い。 (2)接着層の内部歪みが小さいため、接着力が大き
い。 (3)速固化性である。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、(A)
芳香環及び又はシクロ環を含有する融点40℃以上のポ
リエステルポリオール(A1 )、炭素数4以上の直鎖ア
ルキレンジオールと炭素数4以上の直鎖アルキレンジカ
ルボン酸及び/又はそのジエステル化物との縮合反応か
ら得られる融点50℃以上の結晶性ポリエステルポリオ
ール又は融点40℃以上のラクトン環の開環重合で得ら
れるポリエステルポリオール(A2 )を主成分としたソ
フトセグメント (B)芳香環含有ジオール及び又は脂環族ジオールの群
から選ばれた1種以上のジオール(B1 )と,炭素数1
0以下で側鎖アルキル基を1つ以上有するα,ω−アル
キレンジオールの群から選ばれた1種以上のジオール
(B2 )からなる鎖延長剤 (C)有機ポリイソシアネート で示される(A)、(B)、(C)を必須成分とし、 当量比で0.3≦(A1 )/{(A1 )+(A2 )}<
1.0 0.1≦(B)/(A)≦0.5かつ 0.4≦(B1 )/{(B1 )+(B2 )}≦0.8 1.2<(C)/{(A)+(B)}<2.5で反応せ
しめてなるイソシアネート基含有量が1.5〜5.5重
量%のイソシアネート基含有プレポリマーを主成分とす
ることを特徴とする反応型ホットメルト接着剤である。
芳香環及び又はシクロ環を含有する融点40℃以上のポ
リエステルポリオール(A1 )、炭素数4以上の直鎖ア
ルキレンジオールと炭素数4以上の直鎖アルキレンジカ
ルボン酸及び/又はそのジエステル化物との縮合反応か
ら得られる融点50℃以上の結晶性ポリエステルポリオ
ール又は融点40℃以上のラクトン環の開環重合で得ら
れるポリエステルポリオール(A2 )を主成分としたソ
フトセグメント (B)芳香環含有ジオール及び又は脂環族ジオールの群
から選ばれた1種以上のジオール(B1 )と,炭素数1
0以下で側鎖アルキル基を1つ以上有するα,ω−アル
キレンジオールの群から選ばれた1種以上のジオール
(B2 )からなる鎖延長剤 (C)有機ポリイソシアネート で示される(A)、(B)、(C)を必須成分とし、 当量比で0.3≦(A1 )/{(A1 )+(A2 )}<
1.0 0.1≦(B)/(A)≦0.5かつ 0.4≦(B1 )/{(B1 )+(B2 )}≦0.8 1.2<(C)/{(A)+(B)}<2.5で反応せ
しめてなるイソシアネート基含有量が1.5〜5.5重
量%のイソシアネート基含有プレポリマーを主成分とす
ることを特徴とする反応型ホットメルト接着剤である。
【0012】この反応型ホットメルト接着剤は95〜1
30℃の低温で溶融塗布でき、約60℃以下に冷却され
ると(A1 )による高いガラス転移温度と(A2 )によ
る結晶化及びガラス転移温度を高くする(B1 )成分に
より急激に固化し、かつ鎖延長剤(B)成分とイソシア
ネート(C)成分の連鎖による集中したウレタン結合に
よる凝集力で瞬間接着力を与えるが、鎖延長剤必須成分
の一部として導入した(B2 )成分の側鎖の影響で短時
間であるが初期粘着性を示す。その後イソシアネート基
と湿気または被着体表面の活性水素と反応し、分子量数
千のプレポリマーがウレア結合・ウレタン結合等の凝集
エネルギーの高い結合の生成を伴いながら分子延長、架
橋されることにより接着力向上及び耐熱性を発現する。
これら驚くべき効果(操作性、初期段階での強力な接着
力と粘着力、最終接着力及び耐熱性)は上記の特定構造
によってのみ発現される。
30℃の低温で溶融塗布でき、約60℃以下に冷却され
ると(A1 )による高いガラス転移温度と(A2 )によ
る結晶化及びガラス転移温度を高くする(B1 )成分に
より急激に固化し、かつ鎖延長剤(B)成分とイソシア
ネート(C)成分の連鎖による集中したウレタン結合に
よる凝集力で瞬間接着力を与えるが、鎖延長剤必須成分
の一部として導入した(B2 )成分の側鎖の影響で短時
間であるが初期粘着性を示す。その後イソシアネート基
と湿気または被着体表面の活性水素と反応し、分子量数
千のプレポリマーがウレア結合・ウレタン結合等の凝集
エネルギーの高い結合の生成を伴いながら分子延長、架
橋されることにより接着力向上及び耐熱性を発現する。
これら驚くべき効果(操作性、初期段階での強力な接着
力と粘着力、最終接着力及び耐熱性)は上記の特定構造
によってのみ発現される。
【0013】本発明の反応型ホットメルト接着剤を構成
する成分について以下に説明する。本発明の芳香環及び
/又はシクロ環等を含有する融点40℃以上のポリエス
テルポリオール(A1 )は、芳香環ジオール、脂環族ジ
オールと芳香環ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸、芳
香環ジカルボン酸無水物及び脂環族ジカルボン酸無水物
の群から選ばれた1種以上を原料とする。これらジオー
ルとカルボン酸の縮合反応によって得られるポリエステ
ルポリオールである。
する成分について以下に説明する。本発明の芳香環及び
/又はシクロ環等を含有する融点40℃以上のポリエス
テルポリオール(A1 )は、芳香環ジオール、脂環族ジ
オールと芳香環ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸、芳
香環ジカルボン酸無水物及び脂環族ジカルボン酸無水物
の群から選ばれた1種以上を原料とする。これらジオー
ルとカルボン酸の縮合反応によって得られるポリエステ
ルポリオールである。
【0014】芳香環ジオール、脂環族ジオールとして、
具体的には、ビスフェノールA(BPA)、ビスフェノ
ールS、パラキシレングリコール、ビス−ヒドロキシエ
トキシ−ベンゼン(BHEB)、BPA又はビスフェノ
ールSのプロピレンオキサイド(PO)又はエチレンオ
キサイド(EO)1〜5モル付加体、水添ビスフェノー
ルA(HBPA)、シクロヘキサンジメタノール(CH
DM)等が挙げられる。芳香族ジカルボン酸、脂環族ジ
カルボン酸、芳香環ジカルボン酸無水物及び脂環族ジカ
ルボン酸無水物として、具体的にはテレフタル酸(TP
A)、イソフタル酸(IPA)、オルソフタル酸、1,
5−ナフタル酸、無水テトラヒドロフタル酸、無水ヘキ
サヒドロフタル酸等が挙げられる。
具体的には、ビスフェノールA(BPA)、ビスフェノ
ールS、パラキシレングリコール、ビス−ヒドロキシエ
トキシ−ベンゼン(BHEB)、BPA又はビスフェノ
ールSのプロピレンオキサイド(PO)又はエチレンオ
キサイド(EO)1〜5モル付加体、水添ビスフェノー
ルA(HBPA)、シクロヘキサンジメタノール(CH
DM)等が挙げられる。芳香族ジカルボン酸、脂環族ジ
カルボン酸、芳香環ジカルボン酸無水物及び脂環族ジカ
ルボン酸無水物として、具体的にはテレフタル酸(TP
A)、イソフタル酸(IPA)、オルソフタル酸、1,
5−ナフタル酸、無水テトラヒドロフタル酸、無水ヘキ
サヒドロフタル酸等が挙げられる。
【0015】併用できるジオールは、例えば、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール1,3−プロピレン
グリコール、1,2−プロピレングリコール(1,2−
PG)、1,4−ブタンジオール(1,4−BD)、
1,3−ブタンジオール(1,3−BD)、1,5−ペ
ンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール(HD)、
ネオペンチルグリコール(NPG)、3−メチル−1,
5−ペンタングリコール(3−MPD)、1,8−オク
タンジオール、1,9−ノナンジオール等のジオールが
挙げられる。
グリコール、ジエチレングリコール1,3−プロピレン
グリコール、1,2−プロピレングリコール(1,2−
PG)、1,4−ブタンジオール(1,4−BD)、
1,3−ブタンジオール(1,3−BD)、1,5−ペ
ンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール(HD)、
ネオペンチルグリコール(NPG)、3−メチル−1,
5−ペンタングリコール(3−MPD)、1,8−オク
タンジオール、1,9−ノナンジオール等のジオールが
挙げられる。
【0016】併用できるジカルボン酸としては、炭素数
が5〜12の脂肪族ジカルボン酸及びオキシカルボン
酸、具体的には、脂肪族ジカルボン酸としてはグルタル
酸、アジピン酸(AA)、ピメリン酸、スベリン酸、ア
ゼライン酸、セバチン酸(SA)等があげられる。オキ
シカルボン酸としてp−オキシ安息香酸、p−(ヒドロ
キシエトキシ)安息香酸等を挙げることができる。又、
上記の酸無水物を用いることもできる。これらのジカル
ボン酸は単独でも2種以上を併用してもよい。
が5〜12の脂肪族ジカルボン酸及びオキシカルボン
酸、具体的には、脂肪族ジカルボン酸としてはグルタル
酸、アジピン酸(AA)、ピメリン酸、スベリン酸、ア
ゼライン酸、セバチン酸(SA)等があげられる。オキ
シカルボン酸としてp−オキシ安息香酸、p−(ヒドロ
キシエトキシ)安息香酸等を挙げることができる。又、
上記の酸無水物を用いることもできる。これらのジカル
ボン酸は単独でも2種以上を併用してもよい。
【0017】具体的なポリエステルポリオール(A1 )
としては、耐水性や耐久性を考慮してHDとIPAから
のポリエステルポリオールやBDとAA/IPA、CH
DM/AA、BD/CHDMとAA/IPA/TPAの
ポリエステルポリオール等が挙げられる。これらのポリ
エステルから得られるポリウレタン樹脂はガラス転移温
度が高く室温では非常に硬い。例えばHD/IPA 分
子量1000と4,4′−ジフェニルメタンジイソシア
ネート(MDI)からのポリウレタン樹脂は約Tg=3
5℃である。
としては、耐水性や耐久性を考慮してHDとIPAから
のポリエステルポリオールやBDとAA/IPA、CH
DM/AA、BD/CHDMとAA/IPA/TPAの
ポリエステルポリオール等が挙げられる。これらのポリ
エステルから得られるポリウレタン樹脂はガラス転移温
度が高く室温では非常に硬い。例えばHD/IPA 分
子量1000と4,4′−ジフェニルメタンジイソシア
ネート(MDI)からのポリウレタン樹脂は約Tg=3
5℃である。
【0018】炭素数4以上の連鎖アルキレンジオールと
炭素数4以上の直鎖アルキレンジカルボン酸及びまたは
そのジエステル化物との縮合反応から得られる融点50
℃以上の結晶性ポリエステルポリオール(A2 )とは、
1,4−BD、HD、1,8−オクタンジオール、1,
9−ノナンジオール等のジオールとAA、アゼライン
酸、SA、1,10−デカン酸、1,12−ドデカジカ
ルボン酸との脱水縮合で得られる結晶性の非常に強いポ
リエステルポリオール等が挙げられる。
炭素数4以上の直鎖アルキレンジカルボン酸及びまたは
そのジエステル化物との縮合反応から得られる融点50
℃以上の結晶性ポリエステルポリオール(A2 )とは、
1,4−BD、HD、1,8−オクタンジオール、1,
9−ノナンジオール等のジオールとAA、アゼライン
酸、SA、1,10−デカン酸、1,12−ドデカジカ
ルボン酸との脱水縮合で得られる結晶性の非常に強いポ
リエステルポリオール等が挙げられる。
【0019】ウレタン業界で用いられているポリ(ブチ
レンアジペート)ジオール、ポリ(ヘキシレンアジペー
ト)ジオール等のポリエステルポリオールは、融点が4
0℃以上であり、それらを用いたウレタンプレポリマー
は構造によって差はあるが、いずれも原料のポリエステ
ルポリオールに起因する結晶性を有し結晶化による初期
接着力の立ち上がりが早く好ましい例である。更に初期
接着力の立ち上がりを早くするためには、更に炭素数の
大きいジオール、例えば、1,8−オクタンジオール、
1,9−ノナンジオールとポリエステルポリオールの融
点が高くかつ結晶性を与えるジカルボン酸、例えば、A
A、SA、1,12−ドデカンジカルボン酸や剛直構造
を与えることにより初期接着力を発現させる芳香環や脂
環族ジカルボン酸、例えば、フタル酸、1,4−シクロ
ヘキシルジカルボン酸を用いることも好ましい例であ
る。これから得られるウレタンプレポリマーは結晶性が
大きくかつガラス転移点(Tg)が高いため塗布後の冷
却により分子運動が束縛されるため更に初期の立ち上が
りが強くなるためと思われる。
レンアジペート)ジオール、ポリ(ヘキシレンアジペー
ト)ジオール等のポリエステルポリオールは、融点が4
0℃以上であり、それらを用いたウレタンプレポリマー
は構造によって差はあるが、いずれも原料のポリエステ
ルポリオールに起因する結晶性を有し結晶化による初期
接着力の立ち上がりが早く好ましい例である。更に初期
接着力の立ち上がりを早くするためには、更に炭素数の
大きいジオール、例えば、1,8−オクタンジオール、
1,9−ノナンジオールとポリエステルポリオールの融
点が高くかつ結晶性を与えるジカルボン酸、例えば、A
A、SA、1,12−ドデカンジカルボン酸や剛直構造
を与えることにより初期接着力を発現させる芳香環や脂
環族ジカルボン酸、例えば、フタル酸、1,4−シクロ
ヘキシルジカルボン酸を用いることも好ましい例であ
る。これから得られるウレタンプレポリマーは結晶性が
大きくかつガラス転移点(Tg)が高いため塗布後の冷
却により分子運動が束縛されるため更に初期の立ち上が
りが強くなるためと思われる。
【0020】耐加水分解性を考えると炭素数の大きいジ
オールが好ましいことはいうまでもないが、ホットメル
トという高温加熱される分野であり耐熱性、耐酸化性に
劣るエーテル基含有ジオールを主成分とするのは好まし
くない。ラクトン環の開環重合で得られる融点40℃以
上のラクトン系ポリエステルポリオールとは、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、NPG等のジオー
ルを開始剤とするカプロラクトン又はδ−バレロラクト
ンから得られるもの及びラクトンエステルをポリテトラ
メチレンエーテルグリコール又は他のポリエステルジオ
ールとの交換反応で得られるラクトンエステルを主成分
とするジオールもこの中に含まれる。
オールが好ましいことはいうまでもないが、ホットメル
トという高温加熱される分野であり耐熱性、耐酸化性に
劣るエーテル基含有ジオールを主成分とするのは好まし
くない。ラクトン環の開環重合で得られる融点40℃以
上のラクトン系ポリエステルポリオールとは、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、NPG等のジオー
ルを開始剤とするカプロラクトン又はδ−バレロラクト
ンから得られるもの及びラクトンエステルをポリテトラ
メチレンエーテルグリコール又は他のポリエステルジオ
ールとの交換反応で得られるラクトンエステルを主成分
とするジオールもこの中に含まれる。
【0021】上記の(A1 )と(A2 )のモル比は0.
3≦(A1 )/{(A1 )+(A2)}<1.0とすべ
きである。0.3未満の場合は結晶化による速固化が主
であり、そのため初期接着力が周囲の条件(冷却速度、
圧締め)により変動し特性にばらつきがあり好ましくな
い。(A)は上記のポリエステルポリオールを主成分と
したソフトセグメントであり、上記の条件範囲以外のポ
リオールを目的とする特性を損なわない範囲でブレンド
及び/又は共重合しソフトセグメントとしてもよい。例
えば、(B2 )で示される粘着性を与える成分と同じ働
きをする常温液体又はワックス状の粘着性のあるポリオ
ール、例えばNPGを主体としたグリコールとAA/I
PAとの脱水縮合で得られるポリエステルポリオール等
を速固化の特性を損ねない範囲でブレンドしてもよい。
結晶性成分である(A1 )は結晶化のしやすさから分子
量2000以上が好ましい。分子量2000未満では結
晶性が小さく速固化性が劣る。
3≦(A1 )/{(A1 )+(A2)}<1.0とすべ
きである。0.3未満の場合は結晶化による速固化が主
であり、そのため初期接着力が周囲の条件(冷却速度、
圧締め)により変動し特性にばらつきがあり好ましくな
い。(A)は上記のポリエステルポリオールを主成分と
したソフトセグメントであり、上記の条件範囲以外のポ
リオールを目的とする特性を損なわない範囲でブレンド
及び/又は共重合しソフトセグメントとしてもよい。例
えば、(B2 )で示される粘着性を与える成分と同じ働
きをする常温液体又はワックス状の粘着性のあるポリオ
ール、例えばNPGを主体としたグリコールとAA/I
PAとの脱水縮合で得られるポリエステルポリオール等
を速固化の特性を損ねない範囲でブレンドしてもよい。
結晶性成分である(A1 )は結晶化のしやすさから分子
量2000以上が好ましい。分子量2000未満では結
晶性が小さく速固化性が劣る。
【0022】融点は示差熱分析計(昇温速度10℃/
分)での吸熱ピークから求まる値を用いるが、他の方
法、例えば透過式融点測定装置で求めた場合も大差ない
値が得られる。40℃未満の時は本発明の特徴である初
期接着強さの発現が遅く、ホットメルト接着剤の利点で
ある操作性が劣る。
分)での吸熱ピークから求まる値を用いるが、他の方
法、例えば透過式融点測定装置で求めた場合も大差ない
値が得られる。40℃未満の時は本発明の特徴である初
期接着強さの発現が遅く、ホットメルト接着剤の利点で
ある操作性が劣る。
【0023】本発明の(B)の鎖延長剤は、芳香環ジオ
ール及び/又は脂環族ジオールの群から選ばれた1種以
上の剛直な構造を有するジオール(B1 )と、炭素数1
0以下で側鎖アルキル基を1つ以上有するα,ω−アル
キルジオールの群から選ばれた1種以上のジオール(B
2 )からなる。 (B1 )として規定される芳香環ジオール及び/又は脂
環族ジオールの群から選ばれた1種以上のジオールと
は、具体的にはBPA、ビスフェノールS、パラキシレ
ングリコール、BHEB、BPAまたはビスフェノール
SのPO又は、EO1〜5モル付加体、HBPA、CH
DM等が挙げられる。
ール及び/又は脂環族ジオールの群から選ばれた1種以
上の剛直な構造を有するジオール(B1 )と、炭素数1
0以下で側鎖アルキル基を1つ以上有するα,ω−アル
キルジオールの群から選ばれた1種以上のジオール(B
2 )からなる。 (B1 )として規定される芳香環ジオール及び/又は脂
環族ジオールの群から選ばれた1種以上のジオールと
は、具体的にはBPA、ビスフェノールS、パラキシレ
ングリコール、BHEB、BPAまたはビスフェノール
SのPO又は、EO1〜5モル付加体、HBPA、CH
DM等が挙げられる。
【0024】(B2 )として規定される炭素数10以下
で側鎖アルキル基を1つ以上有するα,ωアルキレンジ
オールの群から選ばれた1種以上のグリコールとして
は、具体的には1,2−PG、1,3−BD、NPG、
3−MPD、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
ンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、
2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−n
−ブチル−2−エチル−プロパンジオール等が挙げられ
る。ウレタン系反応型ホットメルト接着剤のベースポリ
マーは結晶性を高め初期の立ち上がりを速くするため直
鎖状のポリオールのみを用いているのが一般的である。
で側鎖アルキル基を1つ以上有するα,ωアルキレンジ
オールの群から選ばれた1種以上のグリコールとして
は、具体的には1,2−PG、1,3−BD、NPG、
3−MPD、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
ンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、
2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−n
−ブチル−2−エチル−プロパンジオール等が挙げられ
る。ウレタン系反応型ホットメルト接着剤のベースポリ
マーは結晶性を高め初期の立ち上がりを速くするため直
鎖状のポリオールのみを用いているのが一般的である。
【0025】本発明のジオール又はジカルボン酸から導
入されたウレタン系反応型ホットメルト接着剤は、
(A)の芳香環及び/又はシクロ環等の脂環を含有する
融点40℃以上のポリエステルポリオール(A1 )、炭
素数4以上の直鎖アルキレンジオールと炭素数4以上の
直鎖アルキレンジカルボン酸及び/又はそのジエステル
化物との縮合反応から得られる融点50℃以上の結晶性
ポリエステルポリオール又は、40℃以上のラクトン環
の開環重合で得られるラクトン系ポリエステルポリオー
ル(A2 )をソフトセグメントとし、剛直な構造を有す
るジオール(剛直ジオール)(B1 )と側鎖を導入した
短鎖ジオール(分岐ジオール)(B2 )を鎖延長剤とし
て用いることにより特異な作用を示す。
入されたウレタン系反応型ホットメルト接着剤は、
(A)の芳香環及び/又はシクロ環等の脂環を含有する
融点40℃以上のポリエステルポリオール(A1 )、炭
素数4以上の直鎖アルキレンジオールと炭素数4以上の
直鎖アルキレンジカルボン酸及び/又はそのジエステル
化物との縮合反応から得られる融点50℃以上の結晶性
ポリエステルポリオール又は、40℃以上のラクトン環
の開環重合で得られるラクトン系ポリエステルポリオー
ル(A2 )をソフトセグメントとし、剛直な構造を有す
るジオール(剛直ジオール)(B1 )と側鎖を導入した
短鎖ジオール(分岐ジオール)(B2 )を鎖延長剤とし
て用いることにより特異な作用を示す。
【0026】剛直ジオール(B 1 )は反応型ホットメル
ト接着剤に適度の硬さとTgのアップを与える。適度な
硬さとTgのアップは塗布後の冷却により接着剤の分子
運動が束縛されるため初期の立ち上がりが早くすること
と初期接着強度アップに必須成分である。分岐ジオール
(B 2 )は反応型ホットメルトに適度の初期粘着性を付
与するため及び初期粘着力の急速な立ち上がりで接着層
に生じた内部歪の緩和に必須成分である。
ト接着剤に適度の硬さとTgのアップを与える。適度な
硬さとTgのアップは塗布後の冷却により接着剤の分子
運動が束縛されるため初期の立ち上がりが早くすること
と初期接着強度アップに必須成分である。分岐ジオール
(B 2 )は反応型ホットメルトに適度の初期粘着性を付
与するため及び初期粘着力の急速な立ち上がりで接着層
に生じた内部歪の緩和に必須成分である。
【0027】ソフトセグメントに対する鎖延長剤の比
(B)/(A)は0.1≦(B)/(A)≦0.5であ
る。(B)/(A)が0.1未満の場合、初期の立ち上
がりは非常に速いが歪緩和に効果のある分岐ジオール導
入量が少ないため、結晶化又はガラス化による内部歪の
緩和ができず、張り合わせ直後に内部からのずれ応力又
は衝撃を受けた場合剥離を起こすことがあり好ましくな
い。0.5を越えて鎖延長剤を導入した場合、(B1 )
/{(B1 )+(B2 )}比率にも関係するが、反応型
ホットメルト接着剤の硬さ、Tg及び側鎖の導入量が多
くなり初期粘着性は充分であり内部歪緩和も起こり耐衝
撃性に優れるが、極端に結晶化速度が低下し本発明の目
的である接着力の立ち上がりが遅くなり速固化タイプウ
レタン系反応型ホットメルト接着剤としての加工性が劣
り不適である。また、ウレタン基濃度も高くなり溶融粘
度が高く操作性も劣る。
(B)/(A)は0.1≦(B)/(A)≦0.5であ
る。(B)/(A)が0.1未満の場合、初期の立ち上
がりは非常に速いが歪緩和に効果のある分岐ジオール導
入量が少ないため、結晶化又はガラス化による内部歪の
緩和ができず、張り合わせ直後に内部からのずれ応力又
は衝撃を受けた場合剥離を起こすことがあり好ましくな
い。0.5を越えて鎖延長剤を導入した場合、(B1 )
/{(B1 )+(B2 )}比率にも関係するが、反応型
ホットメルト接着剤の硬さ、Tg及び側鎖の導入量が多
くなり初期粘着性は充分であり内部歪緩和も起こり耐衝
撃性に優れるが、極端に結晶化速度が低下し本発明の目
的である接着力の立ち上がりが遅くなり速固化タイプウ
レタン系反応型ホットメルト接着剤としての加工性が劣
り不適である。また、ウレタン基濃度も高くなり溶融粘
度が高く操作性も劣る。
【0028】本発明の剛直ジオール(B1 )と分岐ジオ
ール(B2 )の割合は0.4≦(B1 )/{(B1 )+
(B2 )}≦0.8の範囲である。0.4未満では全鎖
延長剤中の剛直ジオールの比率が少なく、接着層のTg
及び硬さに依存すると思われる冷却により直ちに発生す
る瞬間接着力が低く基材の曲げ強度に負けて基材間剥離
を生じ易く好ましくない。0.9を越えると基材の曲げ
強度よりも瞬間力は高いが、粘着性が不足する。本発明
の範囲が初期粘着性もありかつ瞬間接着力が基材の曲げ
強度に匹敵する範囲と考えられる。
ール(B2 )の割合は0.4≦(B1 )/{(B1 )+
(B2 )}≦0.8の範囲である。0.4未満では全鎖
延長剤中の剛直ジオールの比率が少なく、接着層のTg
及び硬さに依存すると思われる冷却により直ちに発生す
る瞬間接着力が低く基材の曲げ強度に負けて基材間剥離
を生じ易く好ましくない。0.9を越えると基材の曲げ
強度よりも瞬間力は高いが、粘着性が不足する。本発明
の範囲が初期粘着性もありかつ瞬間接着力が基材の曲げ
強度に匹敵する範囲と考えられる。
【0029】一般のウレタン樹脂で鎖延長剤として用い
られる1,4−BDのような分岐のないアルキレン直鎖
ジオールをエクステンダーとして(B)で示される剛直
ジオール及び分岐ジオールと併用して用いることができ
るが、この場合は鎖延長剤の合計量はポリオール(A)
に対して約0.8を越えないようにすべきである。約
0.8を越えると加熱溶融粘度が高くなり、本発明の特
徴である95〜130℃の低温で溶融塗布が困難にな
る。
られる1,4−BDのような分岐のないアルキレン直鎖
ジオールをエクステンダーとして(B)で示される剛直
ジオール及び分岐ジオールと併用して用いることができ
るが、この場合は鎖延長剤の合計量はポリオール(A)
に対して約0.8を越えないようにすべきである。約
0.8を越えると加熱溶融粘度が高くなり、本発明の特
徴である95〜130℃の低温で溶融塗布が困難にな
る。
【0030】本発明の有機イソシアネート(C)として
はトリレンジイソシアネート(TDI)、キシリレンジ
イソシアネート、MDI、4,4′−ジフェニルエーテ
ルジイソシアネート、2−ニトロジフェニル−4,4′
−ジイソシアネート、2,2′−ジフェニルプロパン−
4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメチルジフ
ェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、4,4′
−ジフェニルプロパンジイソシアネート、m−フェニレ
ンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネー
ト、ナフチレンジイソシアネート、3,3′−ジメトキ
シジフェニル−4,4′−ジイソシアネート等の芳香族
ジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、リジンジ
イソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート(IPDI)、水添化トリレンジイ
ソシアネート、水添化ジフェニルメタンジイソシアネー
ト(H12MDI)等の脂肪族ジイソシアネート等、ある
いは、これらのジイソシアネートの重合体や2官能以上
のポリオール等と前記のジイソシアネート化合物及びそ
の重合体との反応で得られるイソシアネート基を有する
ポリイソシアネートであるポリメリックポリイソシアネ
ート、イソシアネートのポリオールアダクト、ウレトジ
オン、イソシアヌレート、カルボジミド変性体等も含ま
れる。特に好ましくは初期接着力の立ち上がり及び接着
層の耐久性からMDI、PPDI、TDI等の芳香族ジ
イソシアネート及びH12MDIが挙げられる。
はトリレンジイソシアネート(TDI)、キシリレンジ
イソシアネート、MDI、4,4′−ジフェニルエーテ
ルジイソシアネート、2−ニトロジフェニル−4,4′
−ジイソシアネート、2,2′−ジフェニルプロパン−
4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメチルジフ
ェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、4,4′
−ジフェニルプロパンジイソシアネート、m−フェニレ
ンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネー
ト、ナフチレンジイソシアネート、3,3′−ジメトキ
シジフェニル−4,4′−ジイソシアネート等の芳香族
ジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、リジンジ
イソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート(IPDI)、水添化トリレンジイ
ソシアネート、水添化ジフェニルメタンジイソシアネー
ト(H12MDI)等の脂肪族ジイソシアネート等、ある
いは、これらのジイソシアネートの重合体や2官能以上
のポリオール等と前記のジイソシアネート化合物及びそ
の重合体との反応で得られるイソシアネート基を有する
ポリイソシアネートであるポリメリックポリイソシアネ
ート、イソシアネートのポリオールアダクト、ウレトジ
オン、イソシアヌレート、カルボジミド変性体等も含ま
れる。特に好ましくは初期接着力の立ち上がり及び接着
層の耐久性からMDI、PPDI、TDI等の芳香族ジ
イソシアネート及びH12MDIが挙げられる。
【0031】本発明による反応型ホットメルト接着剤は
分子内に活性水素、湿気と反応するイソシアネート基を
含有することが必須であり、ヒドロキシル基とイソシア
ネート基(NCO/OH)の当量比、即ち(C)/
{(A)+(B)}が1.2〜2.5としてイソシアネ
ート基含有量が1.5〜5.5重量%であることが好ま
しい。(C)/{(A)+(B)}が1.2以下では接
着層の耐熱性が劣り、また、分子量が大きくなりすぎて
溶融状態での粘度が高すぎ操作性に欠ける。2.5を超
えると未反応のジイソシアネートが残存するため高温に
おいてジイソシアネートの臭気があり、このジイソシア
ネートモノマーの活性が高いため高温溶融状態での粘度
安定性に欠けるため好ましくない。また、イソシアネー
ト基含有量が1.5%以下では分子量が大きくなり、溶
融状態での粘度が高すぎて操作性が劣る。5.5%以上
では分子量が小さすぎてロールコーターでの操作に支障
をきたす。また、初期強度が小さく、活性水素及び湿気
との反応による接着強度向上が遅く、衝撃によって接着
層の剥離が起こり好ましくない。
分子内に活性水素、湿気と反応するイソシアネート基を
含有することが必須であり、ヒドロキシル基とイソシア
ネート基(NCO/OH)の当量比、即ち(C)/
{(A)+(B)}が1.2〜2.5としてイソシアネ
ート基含有量が1.5〜5.5重量%であることが好ま
しい。(C)/{(A)+(B)}が1.2以下では接
着層の耐熱性が劣り、また、分子量が大きくなりすぎて
溶融状態での粘度が高すぎ操作性に欠ける。2.5を超
えると未反応のジイソシアネートが残存するため高温に
おいてジイソシアネートの臭気があり、このジイソシア
ネートモノマーの活性が高いため高温溶融状態での粘度
安定性に欠けるため好ましくない。また、イソシアネー
ト基含有量が1.5%以下では分子量が大きくなり、溶
融状態での粘度が高すぎて操作性が劣る。5.5%以上
では分子量が小さすぎてロールコーターでの操作に支障
をきたす。また、初期強度が小さく、活性水素及び湿気
との反応による接着強度向上が遅く、衝撃によって接着
層の剥離が起こり好ましくない。
【0032】本発明による反応型ホットメルト接着剤に
用いるイソシアネート基含有ポリウレタンプレポリマー
を製造する際には公知の方法例えば、溶融状態で反応せ
しめるバルク重合(塊状重合)法で行なうことができ
る。例えば、窒素等の不活性気体雰囲気中で、強力な攪
拌装置と加熱装置を有する反応機、ニーダ・ルーダー、
ヘンシエルミキサー、ナウターミキサー等の混練機での
加熱溶融反応する方法、及びエクスクルーダー等での製
造が挙げられる。
用いるイソシアネート基含有ポリウレタンプレポリマー
を製造する際には公知の方法例えば、溶融状態で反応せ
しめるバルク重合(塊状重合)法で行なうことができ
る。例えば、窒素等の不活性気体雰囲気中で、強力な攪
拌装置と加熱装置を有する反応機、ニーダ・ルーダー、
ヘンシエルミキサー、ナウターミキサー等の混練機での
加熱溶融反応する方法、及びエクスクルーダー等での製
造が挙げられる。
【0033】本発明によるポリウレタンプレポリマーを
製造する際に、必要に応じて触媒及び安定剤を用いるこ
とができる。触媒としては、例えばトリエチルアミン、
トリエチレンジアミン等の含窒素化合物、ジブチル錫ジ
ラウレート、オクチル酸錫、ステアリン酸亜鉛等の有機
金属化合物等が挙げられる。安定剤としては、例えば置
換ベンゾトリアゾール類等の紫外線吸収剤、フェノール
誘導体等の酸化防止剤、加水分解防止剤及びイソシアネ
ート基の反応を制御するためのいわゆるリターダー等を
加えることもできる。
製造する際に、必要に応じて触媒及び安定剤を用いるこ
とができる。触媒としては、例えばトリエチルアミン、
トリエチレンジアミン等の含窒素化合物、ジブチル錫ジ
ラウレート、オクチル酸錫、ステアリン酸亜鉛等の有機
金属化合物等が挙げられる。安定剤としては、例えば置
換ベンゾトリアゾール類等の紫外線吸収剤、フェノール
誘導体等の酸化防止剤、加水分解防止剤及びイソシアネ
ート基の反応を制御するためのいわゆるリターダー等を
加えることもできる。
【0034】本発明の反応型ホットメルト接着剤はイソ
シアネート基含有ポリウレタンポリマーを主成分として
成るが、必要に応じてこれと親和性のあるイソシアネー
トと非反応性の充填剤、タッキファイヤー及び熱可塑性
樹脂をそれぞれ10重量%以下の範囲で添加しても良
い。これらの添加時期はプレポリマー製造時でもプレポ
リマーとしてから添加混合しても良い。またタッキファ
イヤー及び熱可塑性樹脂はの分岐ジオール(B 2 )と混
合加熱溶解させて均一状態としてから有機ジイソシアネ
ートと反応することが好ましい。充填剤としては酸化マ
グネシウム、シリカ粉、炭酸カルシウム、カーボンブラ
ック、酸化チタン、金属粉等から選ばれた1種または2
種以上からなる乾燥した充填剤が挙げられる。タッキフ
ァイヤーとしては(水添)ロジンエステル誘導体、石油
樹脂、テルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂、キシレ
ン樹脂、ケトン樹脂等が代表的であり、熱可塑性樹脂と
しては、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、エチレン−メチルアクリレート樹脂等であり、これ
らの単独または2種以上の混合物としても使用できる。
シアネート基含有ポリウレタンポリマーを主成分として
成るが、必要に応じてこれと親和性のあるイソシアネー
トと非反応性の充填剤、タッキファイヤー及び熱可塑性
樹脂をそれぞれ10重量%以下の範囲で添加しても良
い。これらの添加時期はプレポリマー製造時でもプレポ
リマーとしてから添加混合しても良い。またタッキファ
イヤー及び熱可塑性樹脂はの分岐ジオール(B 2 )と混
合加熱溶解させて均一状態としてから有機ジイソシアネ
ートと反応することが好ましい。充填剤としては酸化マ
グネシウム、シリカ粉、炭酸カルシウム、カーボンブラ
ック、酸化チタン、金属粉等から選ばれた1種または2
種以上からなる乾燥した充填剤が挙げられる。タッキフ
ァイヤーとしては(水添)ロジンエステル誘導体、石油
樹脂、テルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂、キシレ
ン樹脂、ケトン樹脂等が代表的であり、熱可塑性樹脂と
しては、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、エチレン−メチルアクリレート樹脂等であり、これ
らの単独または2種以上の混合物としても使用できる。
【0035】本発明により、95℃〜130℃というホ
ットメルト接着剤としては低温で溶融塗布できること、
及び初期粘着性を有するため数分から数十分の接着可能
時間を有するので、硬質PVC、アクリル板、ABS、
ポリプロピレン等の耐熱性のないプラスチックスの接着
及び上記プラスチック等とアルミ、鋼材、紙、木材等の
接着、特にこれらの大型部材の接着に適している。
ットメルト接着剤としては低温で溶融塗布できること、
及び初期粘着性を有するため数分から数十分の接着可能
時間を有するので、硬質PVC、アクリル板、ABS、
ポリプロピレン等の耐熱性のないプラスチックスの接着
及び上記プラスチック等とアルミ、鋼材、紙、木材等の
接着、特にこれらの大型部材の接着に適している。
【0036】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例によって説明
する。以下に示す成分、割合、操作順序等は本発明の精
神から逸脱しない範囲において変更できる。実施例に於
ける「部」及び「%」は断わりのない限り「重量部」及
び「重量%」である。
する。以下に示す成分、割合、操作順序等は本発明の精
神から逸脱しない範囲において変更できる。実施例に於
ける「部」及び「%」は断わりのない限り「重量部」及
び「重量%」である。
【0037】実施例1 温度計、冷却装置、減圧脱水装置及び攪拌機を備えた反
応容器に、HDとIPAからのポリエステルポリオール
(PHIPA−1000と略す。水酸基価112.1、
分子量1000、融点83℃)500部、(0.5モ
ル)、1,4−BDとAAからのポリエステルポリオー
ル(PBA−2500と略す。水酸基価44.9、分子
量2500、融点52.5℃)1250部、(0.50
モル)、BPA15.2部(0.07モル)、NPG
8.3部(0.08モル)を投入し110℃真空化で脱
水処理したのち冷却し、40℃以下でMDI 605.
6部(2.42モル)を加えた。反応により発熱がおこ
り粘度が急激に上昇するが、冷却し内温を約90℃に保
つ。この温度に保って4時間反応させた。得られたプレ
ポリマーの構造因子は(A1 )/(A)=0.50、
(B)/(A)=0.15、(B1 )/{(B1 )+
(B2 )}=0.46、(C)/{(A+B}=2.1
1、NCO含有量4.5%、粘度=20,000 mP
a・s/100℃であった。被着体として鋼板と硬質塩
ビ(PVC)を用いた30秒以内に圧締圧0.1Kg/
cm2 、圧締め時間1分間条件で接着しホットメルト接
着剤としての特性を測定した。タックフリー時間=3
分、瞬間接着性=◎、耐衝撃性=◎、軟化点(7日後)
=185℃となり瞬間粘着性、耐衝撃性、硬化性とも満
足できる値であった。
応容器に、HDとIPAからのポリエステルポリオール
(PHIPA−1000と略す。水酸基価112.1、
分子量1000、融点83℃)500部、(0.5モ
ル)、1,4−BDとAAからのポリエステルポリオー
ル(PBA−2500と略す。水酸基価44.9、分子
量2500、融点52.5℃)1250部、(0.50
モル)、BPA15.2部(0.07モル)、NPG
8.3部(0.08モル)を投入し110℃真空化で脱
水処理したのち冷却し、40℃以下でMDI 605.
6部(2.42モル)を加えた。反応により発熱がおこ
り粘度が急激に上昇するが、冷却し内温を約90℃に保
つ。この温度に保って4時間反応させた。得られたプレ
ポリマーの構造因子は(A1 )/(A)=0.50、
(B)/(A)=0.15、(B1 )/{(B1 )+
(B2 )}=0.46、(C)/{(A+B}=2.1
1、NCO含有量4.5%、粘度=20,000 mP
a・s/100℃であった。被着体として鋼板と硬質塩
ビ(PVC)を用いた30秒以内に圧締圧0.1Kg/
cm2 、圧締め時間1分間条件で接着しホットメルト接
着剤としての特性を測定した。タックフリー時間=3
分、瞬間接着性=◎、耐衝撃性=◎、軟化点(7日後)
=185℃となり瞬間粘着性、耐衝撃性、硬化性とも満
足できる値であった。
【0038】実施例2 温度計、冷却装置、減圧脱水装置を備えたニーダにHD
とIPA/TPA/AA=20/30/50(モル比)
からのポリエステルポリオール(PH−1000と略
す。水酸基価112.2、分子量1000,融点85.
1℃)500部(0.50モル)、HDとAAからのポ
リエステルポリオール(PHA−2000と略す。水酸
基価56.1、分子量2000,融点54.0℃)10
00部(0.50モル)、水添ビスフェノールA35.
4部(0.15モル)、NPG10.4部(0.10モ
ル)を投入し110℃真空化で脱水処理したのち冷却
し、60℃以下でミリオネートMTL(日本ポリウレタ
ン工業(株)製 カルボジイミド変性イソシアネート
NCO含有量=29%)542.2部を加えた。反応に
より発熱がおこり粘度が急激に上昇するが、冷却し内温
を約100℃に保つ。この温度に保って4時間反応させ
た。得られたプレポリマーの構造因子は(A1 )/
(A)=0.50、(B)/(A)=0.25、
(B1 )/{(B1 )+(B2 )}=0.60、(C)
/{(A)+(B)}=1.50、NCO含有量=2.
5%、粘度=50,000 mPa・s/100℃であ
った。タックフリー時間=2分、瞬間接着性=◎、耐衝
撃性=◎、軟化点(7日後)=205℃となり瞬間粘着
性、耐衝撃性、硬化性とも満足できる値であった。
とIPA/TPA/AA=20/30/50(モル比)
からのポリエステルポリオール(PH−1000と略
す。水酸基価112.2、分子量1000,融点85.
1℃)500部(0.50モル)、HDとAAからのポ
リエステルポリオール(PHA−2000と略す。水酸
基価56.1、分子量2000,融点54.0℃)10
00部(0.50モル)、水添ビスフェノールA35.
4部(0.15モル)、NPG10.4部(0.10モ
ル)を投入し110℃真空化で脱水処理したのち冷却
し、60℃以下でミリオネートMTL(日本ポリウレタ
ン工業(株)製 カルボジイミド変性イソシアネート
NCO含有量=29%)542.2部を加えた。反応に
より発熱がおこり粘度が急激に上昇するが、冷却し内温
を約100℃に保つ。この温度に保って4時間反応させ
た。得られたプレポリマーの構造因子は(A1 )/
(A)=0.50、(B)/(A)=0.25、
(B1 )/{(B1 )+(B2 )}=0.60、(C)
/{(A)+(B)}=1.50、NCO含有量=2.
5%、粘度=50,000 mPa・s/100℃であ
った。タックフリー時間=2分、瞬間接着性=◎、耐衝
撃性=◎、軟化点(7日後)=205℃となり瞬間粘着
性、耐衝撃性、硬化性とも満足できる値であった。
【0039】実施例3〜7 実施例1と同様の装置及び方法で、表1に示すモル比の
組成でプレポリマーを製造した。プレポリマーの性状及
びロールコーター(松下工業製テストコーター)での結
果を表1に示す。
組成でプレポリマーを製造した。プレポリマーの性状及
びロールコーター(松下工業製テストコーター)での結
果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】比較例1〜5 実施例1と同様の装置及び方法で、表2に示すモル比の
組成でプレポリマーを製造した。プレポリマーの性状及
びロールコーター(松下工業製テストコーター)での結
果を表2に示す。
組成でプレポリマーを製造した。プレポリマーの性状及
びロールコーター(松下工業製テストコーター)での結
果を表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】性状及び結果は以下の方法で行った。 粘度 :B型回転粘度計で測定。mPa・s/100℃。 タックフリー時間 :110℃にセットしたロールコータよりサンプリングし、 100℃に加熱したバーコータにて室温(25℃)とした ガラス板に塗布量75g/m2 で塗布する。直ちに指触タ ックを測定開始し、タックのなくなる時間をタックフリー 時間(分)とする。 タックフリー時間は接着可能時間の相対評価値である。 初 期 接 着 力:110℃にセットしたロールコーターで松下工業製テスト コーターで幅300mm×長さ1000mmの鋼板に50 g/m2 で塗布し、5分後に硬質塩ビ(PVC)を張り合 わせて試料とする。初期接着力は3時間後に25mm幅の サンプルを切出しテンシロンで引張りせん断強度(Kg/ cm2 )を測定する。 7日後接着力 :上記の張り合わせサンプルを25℃に7日間放置した、の ち引張りせん断強度(Kg/cm2 )を測定する。 SP(軟化点) :タックフリー測定に用いたと同時の方法で作成した。 フィルム試料を所定日数放置した後、加重5g/100μ mをかけ10℃/分の昇温速度で加熱し急激にフィルムの 伸びる温度を持って軟化点(℃)とする。
【0044】
【発明の効果】本発明の速固化タイプウレタン系反応型
ホットメルト接着剤は、長期の接着耐久性に優れてお
り、特定構造のポリウレタン樹脂をベースポリマーとす
ることにより以下の特性をもっている。 (1)接合後の接着強度の立ち上がりが速い。 (2)接着層の内部歪みが小さいため、接着力が大き
い。 (3)速固化性である。
ホットメルト接着剤は、長期の接着耐久性に優れてお
り、特定構造のポリウレタン樹脂をベースポリマーとす
ることにより以下の特性をもっている。 (1)接合後の接着強度の立ち上がりが速い。 (2)接着層の内部歪みが小さいため、接着力が大き
い。 (3)速固化性である。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)芳香環及び/又はシクロ環を含有
する融点40℃以上のポリエステルポリオール(A1)、
炭素数4以上の直鎖アルキレンジオールと炭素数4以上
の直鎖アルキレンジカルボン酸及び/又はそのジエステ
ル化物との縮合反応から得られる融点50℃以上の結晶
性ポリエステルポリオール又は融点40℃以上のラクト
ン環の開環重合で得られるポリエステルポリオール(A
2)を主成分としたソフトセグメント (B)芳香環含有ジオール及び/又は脂環族ジオールの
群から選ばれた1種以上のジオール(B1)と炭素数10
以下で側鎖アルキル基を1つ以上有するα、ω−アルキ
レンジオールの群から選ばれた1種以上のジオール(B
2)からなる鎖延長剤 (C)有機ポリイソシアネート で示される(A)、(B)、(C)を必須成分とし、 当量比で0.3≦(A1 )/{(A1 )+(A2 )}<
1.0 0.1≦(B)/(A)≦0.5かつ 0.4≦(B1 )/{(B1 )+(B2 )}≦0.8 1.2<(C)/{(A)+(B)}<2.5で反応せ
しめてなるイソシアネート基含有量が1.5〜5.5重
量%のイソシアネート基含有プレポリマーを主成分とす
ることを特徴とする反応型ホットメルト接着剤。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP3296647A JP2627839B2 (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 反応型ホットメルト接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3296647A JP2627839B2 (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 反応型ホットメルト接着剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0693244A JPH0693244A (ja) | 1994-04-05 |
JP2627839B2 true JP2627839B2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=17836251
Family Applications (1)
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JP3296647A Expired - Fee Related JP2627839B2 (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 反応型ホットメルト接着剤 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6300414B1 (en) | 1998-08-28 | 2001-10-09 | Basf Corporation | Additive for coating compositions for adhesion to TPO substrates |
US6423778B1 (en) | 1999-06-30 | 2002-07-23 | Basf Corporation | Process for coating olefinic substrates |
US6939916B2 (en) * | 2000-11-07 | 2005-09-06 | Basf Corporation | Adhesion promoter, coating compositions for adhesion to olefinic substrates and methods therefor |
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JP2970529B2 (ja) * | 1996-05-08 | 1999-11-02 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像処理装置 |
US6642304B1 (en) * | 2000-02-25 | 2003-11-04 | 3M Innovative Properties Company | Polyurethane-based adhesives, systems for such adhesives, articles therefrom, and methods of making |
JP2006348232A (ja) * | 2005-06-20 | 2006-12-28 | Sekisui Chem Co Ltd | ポリウレタン接着剤及び貼り合わせ型光メディアの製造方法 |
JP4710494B2 (ja) * | 2005-09-02 | 2011-06-29 | Dic株式会社 | 湿気硬化性ポリウレタンホットメルト組成物 |
JP5303846B2 (ja) * | 2007-03-16 | 2013-10-02 | Dic株式会社 | 湿気硬化型ホットメルト接着剤ならびにこれを用いた造作部材およびフラッシュパネル |
JP5696551B2 (ja) * | 2011-03-23 | 2015-04-08 | Dic株式会社 | 湿気硬化性ポリウレタンホットメルト接着剤およびそれを用いた造作部材 |
JP2013087150A (ja) * | 2011-10-14 | 2013-05-13 | Dic Corp | 湿気硬化性ポリウレタンホットメルト接着剤、及び化粧造作部材 |
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JP7400257B2 (ja) * | 2019-08-08 | 2023-12-19 | Dic株式会社 | 湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物、及び、その硬化物 |
-
1991
- 1991-10-17 JP JP3296647A patent/JP2627839B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6300414B1 (en) | 1998-08-28 | 2001-10-09 | Basf Corporation | Additive for coating compositions for adhesion to TPO substrates |
US6841619B2 (en) | 1998-08-28 | 2005-01-11 | Basf Corporation | Compound and coating compositions for adhesion to olefinic substrates |
US6423778B1 (en) | 1999-06-30 | 2002-07-23 | Basf Corporation | Process for coating olefinic substrates |
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---|---|
JPH0693244A (ja) | 1994-04-05 |
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