JP2625289B2 - 導波型光分岐素子 - Google Patents
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Description
好適な導波型光分岐素子に関するものであり、さらに詳
細には、パワー結合率の波長依存性および偏波依存性を
ともに緩和した導波型光分岐素子に関するものである。
バ伝送路のモニタ・試験等に不可欠な光部品であり、目
的に応じて50%分岐,20%分岐,数%分岐等の分岐
比(結合率)をもつ分岐素子が必要とされる。さらに、
実際の光ファイバ通信に用いる上で都合がいいように、
波長および偏波状態が変わってもほとんど分岐比が変わ
らない光分岐素子が望まれている。
ク型,2)ファイバ型,3)導波型に大別することがで
きる。
干渉膜フィルタ等を組み合せて構成するものであり、波
長および偏波依存性の少ない分岐素子を提供できるが、
組立調整に長時間を要し、長期信頼性や価格,サイズの
点で問題を残している。
として研磨や融着・延伸工程を経て形成されるものであ
り、波長依存性が低減され、偏波依存性もほとんどない
タイプも実現可能であるが、その作製工程は制御性が悪
いため、再現性が乏しく量産に適しないという欠点があ
る。
ラフィ工程により、平面基板上に一括大量生産できる利
点があり、再現性や小型集積可能性等の点で優れてい
る。また波長依存性の少ない導波型光分岐素子について
も、例えば、K.Jinguji et al.:“M
ach−Zhender interferomete
rtype optical waveguide c
ouplerwithwavelength−flat
tened coupling ratio”,Ele
ctron.Lett.,vol.26,pp.132
6−1327,1990に記載されている。
岐素子の構成例を示す平面図である。同図において、シ
リコン基板1上に光導波路1a,1bが配置され、光導
波路1a,1bは2箇所で互いに近接して方向性結合器
2a,2bを構成する。光導波路1aの片端3aを入力
ポートとし、光導波路1a,1bの他端3b,4bを、
それぞれ、主出力ポート,副出力ポートとしている。2
個の方向性結合器2a,2b間の光導波路1a,1bの
光路長差が微小量ΔLに設定されている。このように設
定されたマッハ・ツェンダ光干渉計回路では、2個の方
向性結合器間に、光路長差ΔLによる位相差
素子全体としてのパワー結合率ηは、次式で与えられ
る。
結合率η1 ,η2 とη1 =sin2φ1 ,η2 =sin2φ2 な
る関係をもつ変数であり、方向性結合器の結合部の光導
波路間隔や結合部長さ,波長,偏波等に依存する。
器2a,2bの光導波路間隔や結合部長さ等の構造パラ
メータを適切に設定することによって、2つの方向性結
合器2a,2bの波長依存性と位相差θの波長依存性が
所望波長域で都合よく打ち消しあい、波長依存性の小さ
い所望の結合率をもった導波型光分岐素子を実現でき
る。
岐素子においては、方向性結合器の結合率自体が依存性
をもつため、わずかではあるがパワー結合率に偏波依存
性があった。
波型光分岐素子の結合率の波長および偏波依存性の一例
を示すが、この例では、波長1.25〜1.65μmの
範囲で波長依存性は極めて小さいが、特に短波長側でT
M,TE2モードによる結合率の差が2.5%程度あ
る。図13は、さらにこの素子の波長1.31μmにお
ける主出力ポート,副出力ポートの損失の偏光角度依存
性を示したものであるが、副出力ポートの偏波状態によ
る損失変動が大きい。このような欠点は光ファイバ通信
に使用する上で大きな問題であった。
決し、広い波長域において、結合率の波長依存性が非常
に少なく、かつその偏波依存性も、たとえば20%±
0.5%と緩和された低損失な導波型光分岐素子を提供
することにある。
るために、本発明は、基板と、前記基板上に配置された
第1および第2の光導波路と、前記第1および第2の光
導波路を2箇所で互いに近接させて構成した第1および
第2の方向性結合器とを具え、前記第1の光導波路の一
方の端部を入力ポートとし、前記第1および第2の光導
波路の各他方の端部を、それぞれ、主出力とする導波型
光分岐素子において、前記第1および第2の光導波路の
うち前記第1および第2の方向性結合器の間を連結する
部分に光路長差を設けるとともに、当該部分の少なくと
もいずれか一方の一部分にテーパ状光導波路を設けて、
前記第1および第2の方向性結合器の波長および偏波依
存性を当該テーパ状光導波路の波長および偏波依存性で
緩和するように構成したことを特徴とする。
ァイバのコア径にほぼ等しいコア部寸法を有する石英系
光導波路とすることができる。
の差が与えられた2本の光導波路により方向性結合器2
個を連結して基板上に構成されたマッハ・ツェンダ光干
渉計回路形の光分岐素子において、2本の光導波路のう
ち2個の方向性結合器の間における部分の少なくとも一
方をテーパ状光導波路とすることにより、これら2個の
方向性結合器を連結する部分に偏波により異なる位相差
を与えて、方向性結合器の波長依存性だけでなく偏波依
存性も緩和し、以て、従来のマッハ・ツェンダ光干渉計
回路形の光分岐素子と大きく異なり、方向性結合器自体
の結合率の波長依存性のみならず偏波依存性をも緩和し
て、素子全体として所望波長域で、波長依存性の少な
い、低損失な光分岐素子を提供することができる。
に説明する。
的な構成例を示す平面図であり、平面基板1の上に光導
波路1a,1bが配置され、光導波路1a,1bは2箇
所で互いに近接して方向性結合器2a,2bを構成す
る。光導波路1aの片端3aを入力ポートとし、光導波
路1a,1bの他端3b,4bを、それぞれ、主出力ポ
ート,副出力ポートとしている。光導波路1aのうち、
方向性結合器2a,2bとの間の一部はテーパ状の幅広
の光導波路1cとなっている。2個の方向性結合器2
a,2b間の光導波路1a,1bの光路長差が微小量Δ
Lに設定されている。このように設定されたマッハ・ツ
ェンダ光干渉計回路では、2個の方向性結合器2a,2
b間に
差ΔLにより生ずる位相差で式(2)で与えられ、第2
項θ′は2個の方向性結合器を連結する導波路の一部が
テーパ状となっているために生じる位相差である。θは
波長依存性はあるが偏波にはほとんど依存しないのに対
し、θ′は波長依存性および偏波依存性の双方共に有す
る。
素子全体としてのパワー結合率ηは、従来例の図11の
マッハ・ツェンダ光干渉計型光分岐素子の場合と同様
に、次式で与えられる。
1 ,η2 とη1 =sin2φ1 ,η2 =sin2φ2 なる関係を
もつ変数であり、方向性結合器2a,2bの結合部の光
導波路間隔や結合部長さ,波長,偏波等に依存する。本
発明の作用を理解しやすいように、2個の方向性結合器
が同じ場合(φ1 =φ2 =φ)について説明する。この
場合、(4)式は次のように書き換えられる。
向性結合器の波長依存性と偏波依存性を、(1+cos
Θ)/2項の波長依存性および偏波依存性、すなわち、
(3)式の位相差θの波長依存性および位相差θ′の波
長依存性および偏波依存性を利用して、同時に打ち消す
ことに原理を置いている。もちろん、sin(2φ)項の
波長依存性と偏波依存性を、(1+cosΘ)/2項の波
長依存性および偏波依存性が、所望波長域で都合よく打
ち消しあい、波長依存性および偏波依存性の小さい所望
の結合率を実現するには、(4)あるいは(5)式を吟
味して、方向性結合器2a,2bの結合率の波長依存
性、ΔL値およびテーパ導波路形状を適切に設定するこ
とが必要である。
指針を説明する。シリコン基板上に形成した石英系ガラ
ス光導波路による方向性結合器においては、その結合率
(sin2φ)は、単調増加するような波長域においては、
TMモードに対しての方がTEモードに対しての方より
も大きい。図1の構成において、ある波長域で波長依存
性が小さい分岐素子を得るためには、その波長域で結合
率が単調増加するような方向性結合器で構成し、かつ
(5)式の(1+cos Θ)/2項が単調減少する必要が
あり、従って、この位相差による項をTEモードにおい
てよりTMモードでの方が小さくなるように設定すれ
ば、すなわちテーパ状導波路による位相差θ′がTMモ
ードでの方が大きくなるようにすれば、光分岐素子全体
として波長依存性も少なく、かつ偏波依存性が緩和され
ることになる。
する。以下の実施例では、光導波路としてシリコン基板
上に形成した石英系単一モード導波路を使用している
が、これは、石英系単一モード光導波路が単一モード光
ファイバとの接続性に優れ、実用的な導波型光分岐素子
を提供できるからであって、本発明は、石英系光導波路
に限定されるものではない。
素子の第1実施例として、波長域1.25μm〜1.7
μmで、20%±2%の結合率を有するよう設計した分
岐素子の構成を示す、それぞれ、平面図、図2における
線分AA′,BB′およびCC′に沿った断面を示す拡
大断面図である。
シリコン基板1上に石英系ガラス材料により形成された
石英系光導波路である。光導波路1a,1bは、2箇所
で互いに近接して方向性結合器2a,2bを構成してい
る。光導波路1aは方向性結合器2a,2bの間で幅広
のテーパ状光導波路1cを形成している。光導波路1
a,1bは、膜厚50μm程度のSiO2 系ガラスクラ
ッド層5に埋設された断面寸法8μm×8μm程度のS
iO2 −GeO2 系ガラスコア部からなり、直線パター
ンと曲率半径50mmの円弧パターンとの組合せにより
マッハ・ツェンダ光干渉計回路が構成されている。
ンや四塩化チタンの火炎加水分解反応を利用したガラス
膜堆積技術と反応性イオンエッチングによる微細加工技
術との公知の組合せで形成できる。
の光導波路1a,1bを間隔5μmに保ち、その一方
は、0.13mm、もう一方は0.52mmの距離にわ
たって平行に配置することにより構成した。テーパ状光
導波路1cは、全長が4mmであり、両端に長さ0.7
5mmで、幅が8μmから9.5μmに直線状に変化す
るテーパ部を設け、かつこれら両端のテーパ部の間の中
央部を幅9.5μm、長さ2.5mmの長方形の形状と
した。また、入力ポート3a,4aの間隔、出力ポート
3b,4bの間隔は、いずれも0.250mmに設計し
た。2個の方向性結合器2a,2bを連結する部分の導
波路長は、LおよびL+ΔLであり、(n・ΔL)値
は、1.595μmに設定した。石英系光導波路の屈折
率nは約1.45であるから、ΔLは1.1μmに設定
されていることになる。ΔLは、図2における2個の方
向性結合器2a,2b間の曲線導波路と直線導波路との
長さのわずかな差を利用してフォトマスクパターン段階
で正確に設定した。
波長および偏波依存性を示す図である。波長1.25〜
1.65μmの範囲で波長依存性は極めて小さく、かつ
TMおよびTEモードによる結合率の差は上記の波長範
囲で1%以下である。
mにおける主出力ポート,副出力ポートの損失の偏波依
存性を示したものであるが、副出力ポートの偏波状態に
よる損失変動も±0.08dBと小さくなっていること
がわかる。
波特性を説明する図である。曲線(a),(a′),
(b),(b′)は、構成要素である方向性結合器2
a,2b自身のTM,TEモードに対する結合率特性を
示す。曲線(c),(c′)は、各々TM,TEモード
に対する2つの方向性結合器2a,2bを連結する2本
の光導波路1a,1b間のテーパ状光導波路1cに生じ
る位相差の波長依存性を示し、曲線(d)には、参考と
してのテーパ状光導波路のない従来例の場合の位相差の
波長依存性を示した。方向性結合器2a,2bの結合率
はいずれもTMモードに対しての方が大きく、従来例の
ように曲線(d)に示す偏波依存性のない位相差を与え
た場合には、必然的に光分岐素子全体として結合率の偏
波依存性が生じてしまう。本実施例の場合には、曲線
(c),(c′)に示すように、テーパ状導波路1cの
部分において位相差の偏波依存性が生じるので、それに
より方向性結合器2a,2bでの偏波依存性を相殺する
ことができ、その結果として方向性結合器2a,2bの
偏波依存性を緩和することができる。
いて述べておくと、長さ20mm、幅2.5mmであ
り、従来の光分岐素子と同程度の大きさであった。これ
は、従来の光分岐素子の中の2つの方向性結合器を直線
で連結する方の導波路の一部をテーパ状に置き換えただ
けだからである。また、本実施例の光分岐素子の損失値
も0.2dB程度と従来の光分岐素子と同程度である
が、これはテーパ状導波路部のテーパ角度を小さく設計
してあるので、過剰な放射損失が生じないためである。
25μm〜1.6μmにおいて50%±5%の結合率を
有する光分岐素子の平面図である。大略は、実施例1と
同様であるが、この実施例では、テーパ状光導波路1c
を2つの方向性結合器を遠回りして連結する光導波路1
bの途中に設けた点が異なる。もちろん、この場合にも
第1実施例と同様に配置することもできる。
間隔は5μm、結合部長さは、実施例1に比べて強結合
よりに、各々0.72mm,1.28mmに設定した。
テーパ状光導波路1cの構造も実施例1とは異なり、全
長が4mmであり、両端に長さ0.75mmで8μmか
ら7.5μmに幅が直線状に減少するテーパ部を設け、
かつこれら両端のテーパ部の間の中央部を幅7.5μ
m、長さ2.5mmの細長い直方形の形状とした。ま
た、ΔLは1.225μmに設定した。本実施例の素子
長は、25mmであった。本実施例では、直線状のテー
パ導波路により構成したが、実効的に生じる位相差が同
じであれば、テーパ部を曲り部に設けても差し支えな
い。
波長および偏波依存性を示す図である。波長1.25〜
1.60μmの範囲で50±5%とほぼ一定の結合率を
有し、かつTM,TEモードによる結合率の差は上記の
波長範囲で1.5%以下であり、従来の広波長域動作導
波型光分岐素子の偏波依存性が最大±3.5%あったの
に比較し、大幅に緩和されている。
合部の構造パラメータについて記述したが、方向性結合
器は極めて構造敏感な光回路素子であるので、製造者は
それぞれの製造工程の癖等を考慮して、パラメータを変
更することができる。要は、例えば実施例1において、
マッハ・ツェンダ光干渉計回路の構成要素である方向性
結合器を、それぞれ図8の曲線(a),(a′),
(b),(b′)に近い波長および偏波特性を示すよう
に設計・製作すればよいのである。
路1cを、2個の方向性結合器を連結する2本の光導波
路の一方に設けたが、両方にテーパ部を形成しても構わ
ない。要は、2本の導波路間に生じる位相差の偏波依存
性が方向性結合器の偏波依存性を緩和するようにテーパ
状光導波路を配設すればよいのである。
応用分野において、最重要な領域である1.3μm〜
1.55μmを含む波長域において平坦な結合率および
波長特性を示す例を示したが、本発明は必ずしもこのよ
うな広波長域動作型光分岐素子に限られるものではな
く、波長依存性は従来の方向性結合器と同様にあるもの
の、偏波依存性がほとんどない光分岐素子を設計・製作
することができることを指摘しておく。
基板上の石英系光導波路により、光分岐素子を構成した
が、本発明において、基板は、シリコンに限定されず、
石英ガラス基板に変更することも可能である。あるいは
また、前述したように、本発明はこれらの石英系光導波
路に限定されるものではなく、他の導波路材料系、例え
ば、多成分ガラス導波路系やニオブ酸リチウム導波路系
に適用できることを付記する。
の方向性結合器を連結してマッハ・ツェンダ光干渉計回
路を構成し、それら2個の方向性結合器を連結する光導
波路の長さの差に制御された僅かな差ΔLを与えるとと
もに、その光導波路の途中にテーパ導波路を設けて、マ
ッハ・ツェンダ光干渉計回路全体を光分岐素子として動
作させることにより、方向性結合器自体の結合率の波長
依存性のみならず偏波依存性をも緩和して、素子全体と
して所望波長域で、波長依存性の少ない、低損失な光分
岐素子を提供することができる。
域に広がる光信号の分配用やモニタ用,タップ用として
の幅広い用途が期待される。また逆に、2つの信号光を
合流させる光合流素子としての用途も期待される。
岐素子を多段に連結して配置することにより、4分岐素
子や8分岐素子へ拡張することも容易である。あるいは
また、同一基板上に光分岐素子をアレイ状に形成し、例
えば250μmピッチの光ファイバアレイと接続して使
用することも可能である。
きることから、低価格化も期待でき、本発明の光分岐素
子およびその応用素子は、光通信システムの普及に大き
く貢献すると期待される。
す平面図である。
示す平面図である。
偏波依存性の特性図である。
度依存性の特性図である。
偏波依存性の特性図である。
示す平面図である。
び偏波依存性の特性図である。
図である。
び偏波依存性の特性図である。
角度依存性の特性図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 基板と、前記基板上に配置された第1お
よび第2の光導波路と、 前記第1および第2の光導波路を2箇所で互いに近接さ
せて構成した第1および第2の方向性結合器とを具え、 前記第1の光導波路の一方の端部を入力ポートとし、前
記第1および第2の光導波路の各他方の端部を、それぞ
れ、主出力とする導波型光分岐素子において、 前記第1および第2の光導波路のうち前記第1および第
2の方向性結合器の間を連結する部分に光路長差を設け
るとともに、当該部分の少なくともいずれか一方の一部
分にテーパ状光導波路を設けて、前記第1および第2の
方向性結合器の波長および偏波依存性を当該テーパ状光
導波路の波長および偏波依存性で緩和するように構成し
たことを特徴とする導波型光分岐素子。 - 【請求項2】 前記光導波路は、単一モード光ファイバ
のコア径にほぼ等しいコア部寸法を有する石英系光導波
路であることを特徴とする請求項1記載の導波型光分岐
素子。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21977091A JP2625289B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 導波型光分岐素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21977091A JP2625289B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 導波型光分岐素子 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0561076A JPH0561076A (ja) | 1993-03-12 |
JP2625289B2 true JP2625289B2 (ja) | 1997-07-02 |
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ID=16740737
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP21977091A Expired - Lifetime JP2625289B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 導波型光分岐素子 |
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WO2023053461A1 (ja) * | 2021-10-01 | 2023-04-06 | 日本電信電話株式会社 | 光合分波回路およびrgbカプラ |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP21977091A patent/JP2625289B2/ja not_active Expired - Lifetime
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